愛媛大学

愛媛大学
●天然甘味料糖アルコールの簡易含量測定技術の開発
(農学部 教授 渡部 保夫) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・No. 1
●分子不稔化技術を用いた新しい概念の魚類寄生虫ワクチンの開発
(南予水産研究センター 教授 三浦 猛) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・No. 2
●柑橘由来の分岐ペクチンを用いた脂質吸収抑制剤の開発
(総合科学研究支援センター 准教授 辻田 隆廣) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・No. 3
●栗渋皮中の血糖値上昇抑制物質の同定と利用
(総合科学研究支援センター 准教授 辻田 隆廣) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・No. 4
●塩基性ペプチドを用いた抗肥満剤の開発
(総合科学研究支援センター 准教授 辻田 隆廣) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・No. 5
●エチゼンクラゲコラーゲンの機能性食品素材としての開発
(農学部 准教授 菅原 卓也) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・No.
No. 6
●レプチン感受性変更を介した新規機構による食物繊維の抗肥満効果の検討
(農学部 准教授 岸田 太郎) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・No. 7
●世界初の魚類寄生虫不活化ワクチンの開発に関する研究
(沿岸環境科学研究センター 准教授 北村 真一) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・No. 8
資料1
技術分野
農水・バイオ
渡部 保夫
キーワード
天然甘味料糖アルコールの簡易含量測定技術の開発
愛媛大学 農学部
天然甘味料
教授
糖アルコール
研究概要(平成21年度シーズ発掘試験A:発掘型採択課題)
果実や発酵食品に大量に含まれる天然甘味料であるソルビトール、マンニトール、アラビトール、
果実や発酵食品に大量に含まれる天然甘味料であるソルビト
ル マンニト ル アラビト ル
グリセロールなどの糖アルコールの簡便な計測技術のニーズが高まってきている。 本研究では、こ
れら糖アルコールに個別・特異的に反応する酵素を遺伝子組換えにより製造し、糖アルコール4種
の測定技術を確立する。さらに、食品サンプルから本測定法に適する分析試料を得るための糖アル
コール抽出法を確立する。
従来・競合技術からの優位性
従来の測定法は 高額な測定機器・危険な薬品・熟練した技術と測定時間が必要である
従来の測定法は、高額な測定機器
危険な薬品 熟練した技術と測定時間が必要である。本研究で開発する技
本研究で開発する技
術は、測定の簡便さ・安全性や同時に多数試料を測定できる点で優る。またすでに市販されている測定キットと比
較しても特異性が高く、優位性があると言える。
研究段階
基礎研究段階 ・ 応用研究段階 ・ 実用化検討段階 ・ 企業化段階
応用用途
食品分析
特許番号
名称
出典:「研究シーズの紹介」(JSTイノベーションサテライト高知)
資料2
研究テーマ名
分子不稔化技術を用いた新しい概念の魚類寄生虫ワクチンの
開発
名前
三浦 猛
キーワード
大学
学部
役職
愛媛大学
南予水産研究センター
教授
ハダムシ
RNA干渉法
技術分野
農水・バイオ分野
農水
バイオ分野
生体ワクチン
研究概要(平成18年度シーズ発掘試験採択課題)
ハダムシは海産養殖魚に寄生し、多大な損害を与える寄生虫である。これに対し、生殖細胞を持た
ダムシは海産養殖魚に寄生し 多大な損害を与える寄生虫である これに対し 生殖細胞を持た
ない不稔化したハダムシを用いた、まったく新しい概念のワクチンの作製を試みる。
従来・競合技術からの優位性
・薬品不使用による食の安全性の確保技術
従来の海水魚の淡水浸漬処理による魚 のダメ ジ回避技術
・従来の海水魚の淡水浸漬処理による魚へのダメージ回避技術
研究状況
用途・応用
用途
応用
水産養殖業の現場におけるワクチ
ンとしての使用
特許番号: 特願2006-338610
名称
出典:「研究シーズの紹介」(JSTイノベーションサテライト高知)
資料3
技術分野
生活・社会・環境
辻田 隆廣
キーワード
柑橘由来の分岐ペクチンを用いた脂質吸収抑制剤の開発
愛媛大学 総合科学研究支援センター
柑橘ペクチン
脂肪吸収抑制
准教授
膵リパーゼ
研究概要(平成21年度シーズ発掘試験A:発掘型採択課題)
ペクチンは、広く野菜や果物に含まれており、食品工業において食物繊維や増粘安定剤として使
ペクチンは
広く野菜や果物に含まれており 食品工業において食物繊維や増粘安定剤として使
われている。申請者は、従来の方法では分解していた分岐した糖鎖を含むペクチン(分岐ペクチン)
の抽出法を開発した。分岐ペクチンは、強い膵リパーゼ阻害作用を有する。本研究では、動物実験
でこれらの分岐ペクチンの有効性について検討する。これらの結果を基に、柑橘由来の分岐ペクチ
で
れらの分岐 クチンの有効性に
て検討する。 れらの結果を基に、柑橘由来の分岐 クチ
ンを用いた、肥満や高脂血症の予防に効果的で副作用の少ない脂質吸収抑制剤を開発する。
従来 競合技術からの優位性
従来・競合技術からの優位性
従来の工業的抽出法では分岐鎖部分が分解し、直鎖ペクチンとして抽出されていたが、本手法では分岐鎖部分
が保持されたペクチンを抽出することができ、従来のペクチンでは認められなかった機能の利用が可能である。
研究段階
基礎研究段階 ・ 応用研究段階 ・ 実用化検討段階 ・ 企業化段階
応用用途
脂肪吸収抑制剤
特許番号
特開2008-184461
名称
天然素材を原料とした脂質の消化・吸収阻害剤およびその製造方法
特許番号
特開2005-040107
名称
柑橘類じょうのう膜を原料とした抗肥満剤及び抗肥満食品
出典:「研究シーズの紹介」(JSTイノベーションサテライト高知)
資料4
技術分野
生活・社会・環境
辻田 隆廣
キーワード
栗渋皮中の血糖値上昇抑制物質の同定と利用
愛媛大学 総合科学研究支援センター
血糖値
糖尿病
准教授
機能性食品
研究概要(平成19年度シーズ発掘試験採択課題)
申請者は、栗渋皮にアミラーゼ阻害作用があり、食後血糖値の上昇を抑制することを発見している。
申請者は
栗渋皮にアミラーゼ阻害作用があり 食後血糖値の上昇を抑制することを発見している
本研究では、廃棄物の有効利用と血糖値上昇抑制機能性食品素材の開発を目的とし、血糖値上昇
抑制の関与成分を推察した。また栗渋皮からの抽出物を、糖尿病モデルマウスに摂食させ、マウス
の体重及び空腹時血糖値の上昇が濃度依存的に抑制されることを確認した。現在、血糖値上昇抑
制機能性食品素材の開発を行っている。
従来 競合技術からの優位性
従来・競合技術からの優位性
栗渋皮抽出物は、基質である糖との相互作用により酵素反応を阻害する新しい反応阻害剤である。この抽出物
は熱に安定で加熱処理に対応でき、また強い抗酸化作用を持つ。
研究段階
応用研究段階
応用用途
機能性食品
特許情報:国際公開番号WO/2006/030567
名称:Carbohydrase Inhibitors derived from fagaceous plants and use thereof
出典:「研究シーズの紹介」(JSTイノベーションサテライト高知)
資料5
研究テーマ名
技術分野
塩基性ペプチドを用いた抗肥満剤の開発
農水・バイオ分野
名前
辻田 隆廣
キ
キーワード
ド
大学
学部
役職
愛媛大学
総合科学研究支援センター
准教授
塩基性ペプ ド
塩基性ペプチド
抗肥満剤
膵 パ ゼ阻害剤
膵リパーゼ阻害剤
研究概要(平成18年度シーズ発掘試験採択課題)
申請者は魚の精巣由来のプロタミン、小麦ふすま由来のピュ―ロサイオニン、微生物由来のポリリ
ジンなどの塩基性ペプチドが強い膵リパーゼ阻害作用を持つことを発見している。これらの塩基性
ペプチドは腸管での膵リパーゼ阻害を通じて、脂肪の分解・吸収を抑制し、肥満を予防し、高脂血症、
動脈硬化症、糖尿病などの生活習慣病を予防する食品素材である。すでに、これら塩基性ペプチド
の膵リパーゼ阻害機構については詳細な研究成果を報告している 本研究では動物実験でこれら
の膵リパーゼ阻害機構については詳細な研究成果を報告している。本研究では動物実験でこれら
のペプチドの肥満動物に対する有効性、生体での最小有効濃度等について検討する。これらの結
果を基に肥満や生活習慣病の予防に効果的な塩基性ペプチド剤が開発できる。
従来・競合技術からの優位性
抗肥満剤として欧米で販売されているゼニカル(オルリスタット)と同等の膵リパーゼ阻害作用が測定されている。ゼニカル
は膵リパーゼの活性中心に作用し酵素活性を阻害する酵素阻害剤である。一方、塩基性ペプチドは基質に作用し、膵リパー
ゼと基質との接触を抑制し酵素反応を阻害する反応阻害剤である。従って、その阻害反応は可逆的であり、機能性食品素材
として利用するのに適している (J Lipid Res。 37、
37 148 (1996); ibid。 44、
44 2278 (2003); ibid。 47、
47 1852 (2006))。
研究状況
応用研究段階
用途・応用
メタポリックシンドローム予防
特許番号: 特開 2007-39428
特定保健用食品
予防薬
名称: 体重増加抑制剤
出典:「研究シーズの紹介」(JSTイノベーションサテライト高知)
資料6
技術分野
エチゼンクラゲコラーゲンの機能性食品素材としての開発
農水・バイオ
菅原 卓也
キーワード
愛媛大学 農学部
コラーゲン抽出法
免疫活性測定技術
准教授
機能性食品素材
研究概要(平成19年度FS採択課題)
これまでの研究で、エチゼンクラゲに代表される食用巨大クラゲに豊富に含まれるコラ
これまでの研究で
エチゼンクラゲに代表される食用巨大クラゲに豊富に含まれるコラーゲンは免
ゲンは免
疫系の細胞を活性化し、免疫力を高める作用を持つことを明らかにしてきた。本研究では、エチゼン
クラゲを機能性食品素材として利用することを目的とし、コラーゲンの効率的な抽出法を検討すると
ともに、免疫活性化機構の解明及び生理機能評価による分子メカニズムの明確化をめざした。結果
として効率的にコラーゲンを回収することに成功し、免疫促進活性の作用機構を明らかにすることが
できた。また、マウスによる動物実験から、経口摂取による生体内での免疫促進効果を確認できた。
従来 競合技術からの優位性
従来・競合技術からの優位性
エチゼンクラゲのコラーゲンを機能性食品素材として開発し、利用可能性を拡大することで、エチゼンクラゲによ
る漁業被害等の問題を解決することにつながるとともに、未利用資源の有効利用に弾みを付けることができる。
研究段階
究 階
基礎 究 階 ・ 応用研究段階
基礎研究段階
応
究 階 ・ 実用化検討段階
実
検
階 ・ 企業化段階
業
階
応用用途
機能性食品
特許番号
特開2006-204248
名称
免疫調節蛋白質の製造方法
出典:「研究シーズの紹介」(JSTイノベーションサテライト高知)
資料7
技術分野
レプチン感受性変更を介した新規機構による食物繊維の抗肥満効果の検討
農水・バイオ
岸田 太郎
キーワード
キ
ワ ド
愛媛大学 農学部
食物繊維
抗肥満
レプチン
准教授
摂取エネルギー
摂取エネルギ
研究概要(平成20年度シーズ発掘試験採択課題)
食物繊維が抗肥満効果を持つか否かは、その機構も含め未だ論争の最中にある。先の研究で我々はビート食物
繊維が 高脂肪食摂取ラ トにおいて摂取エネルギ および体脂肪を低下させることを見出し さらにその際レプチ
繊維が、高脂肪食摂取ラットにおいて摂取エネルギーおよび体脂肪を低下させることを見出し、さらにその際レプチ
ンレセプター(LR)の視床下部遺伝子発現が増加していることを見出した。レプチンは脂肪組織でエネルギー過剰
を感知して分泌される強力な食欲抑制ホルモンである。本研究は、ビート食物繊維摂取による視床下部LR 遺伝子
発現の増加は摂取エネルギー量の低下に関与しているかを、LR 欠損ラットを用いて明らかにし、さらに食物繊維
のどのような性質がLR 発現の増加に関与しているか調べ、機構を解明することを目的とする。このことで食欲の
発現の増加に関与しているか調べ 機構を解明することを目的とする このことで食欲の
抑制効果を持つ新しい特定保健用食品等の開発に寄与できる。
従来・競合技術からの優位性
従来
競合技術からの優位性
食物繊維の、抗肥満を志向する機能性食品としての利用は未開のままである。この最大の理由はほとんどの食
物繊維について効果の明確な証明や機構の解明がなされていないことにある。申請研究の新規性は極めて高い。
研究段階
基礎研究段階 ・ 応用研究段階 ・ 実用化検討段階 ・ 企業化段階
応用用途
特許番号
特開2006-225278
名称
脂質代謝改善剤およびそれを含有する食品
出典:「研究シーズの紹介」(JSTイノベーションサテライト高知)
資料8
技術分野
農水・バイオ
北村 真一
キーワード
世界初の魚類寄生虫不活化ワクチンの開発に関する研究
愛媛大学 沿岸環境科学研究センター
魚類養殖
准教授
寄生虫の不活化多価ワクチン
研究概要(平成 年度シ
研究概要(平成20年度シーズ発掘試験)
発掘試験)
ヒラメ養殖に最も大きな被害をもたらす寄生虫病としてスクーチカ症がある。現在のところ、本症に対する有効な
治療薬は開発されておらず、新規ワクチンの開発が養殖現場から強く望まれている。そこで、本課題では、本症の
予防を目指して、安全性の高い不活化ワクチンの有効性を明らかにすることを目的とする。ワクチンを実用化する
ためには ワクチン抗原を大量に生産する必要があるため 原因虫の大量培養法についても検討する
ためには、ワクチン抗原を大量に生産する必要があるため、原因虫の大量培養法についても検討する。
従来・競合技術からの優位性
魚類寄生虫病に対するワクチン開発
魚類寄
虫病 対するワクチン開発
研究段階
実用化検討段階
応用用途
特許情報:
特許情報
名称:
名称
内容:
出典:「研究シーズの紹介」(JSTイノベーションサテライト高知)