平成 22 年度年賀寄附金助成実施事業成果事例集 平成 22 年度の年賀

平成 22 年度年賀寄附金助成実施事業成果事例集
平成 22 年度の年賀寄附金助成事業として実施された事業の成果事例を紹介します。
車両購入事例:
車両購入事例は内容により以下のように分類できます。それぞれの助成実施事業リストを掲載します。
エコカー優先留意事業
作業所・授産所・就労支援施設事業
介護・老人施設等事業
目的別事業
車両購入事業により実施された事業の成果報告事例です。
エコカー活用:
事業名:「絶滅危惧種ヤイロチョウの保護に配慮した調査、エコツアー用車両の新規配備事業(整理番号 00671)」
団体名:社団法人生態系トラスト協会
活動内容紹介:車両購入助成
エコカー優先留意事業リスト
平成22年度年賀寄附金助成事業車両購入助成事業のうちエコカー優先留意事業リスト:
次の事業が実施されました。整理番号、団体名、実施事業名、(コメント)
1.環境対応車両
電気自動車(EV):
1)00351 社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会「びわこみみの里(聴覚障害者が主に通所する作業所)の送迎用
電気自動車の新規配備事業」(聴覚障害者作業所で利用者送迎に EV を活用。充電の手間が課題。)
2)00033 社会福祉法人大喜福祉会「多機能ホーム「きらくの湯」の外出・自宅への訪問・通いの利用者宅送迎・安
否確認用の車両の新規配備事業」(女性職員も運転が楽で、静音であり、利用者自宅玄関前で乗降できる。)
3)00379 特定非営利活動法人フィールド21「環境共生型モデル住宅のグリーン電力有効利用による地球温暖化防
止活動推進事業」(地域の小水力発電事業の電力を活用し、EV に電力提供。環境共生型モデル住宅事業の一環。)
4)00607 特定非営利活動法人えがおつなげて「電気自動車を活用したゼロエミッション型グリーンツーリズム事業」
(グリーンツーリズム事業に環境対応車両 EV の活用。)
5)00671 特例民法法人生態系トラスト協会「絶滅危惧種ヤイロチョウの保護に配慮した調査、エコツアー用車両の
新規配備事業」(事例報告)
2.環境対応車両
天然ガス自動車:
1)00164 社会福祉法人もみじ福祉会「障害福祉サービス生活課以後事業所「第二もみじ作業所」の利用者のための
送迎用車両の更改事業」
(廃ガス規制でディーゼル車が使えなくなり、天然ガス大型車に更改。)
2)00861 社会福祉法人二見中央福祉会「二見中央保育園の外出、園児保育、送迎用車両の更改事業」(中型の送迎
用バスで天然ガス燃料車。送迎効率が向上し、環境に良い。)
3.環境対応車両
電動バイク:
1)00175 特定非営利活動法人一穂会「要介護高齢者の「訪問介護事業」及び「居宅介護支援事業」での状況調査
活動・訪問活動における新規配備事業」
(坂道の多い地域での電動二輪車による居宅訪問は利便性が高く、環境に良
く、駐車問題が無く、安心して介護訪問ができる。充電が頻繁に必要で時間のかかるのが課題。)
2)00423 社会福祉法人にんじんの会「にんじん神明事業所あの訪問介護事業における利用者宅訪問に係る移動手
段の改善事業」
(急な坂道の多い、細い道の多い地域で電動アシスト自転車では登坂が無理で、電動2輪車が登坂や
静音、留め置きに快適。ガソリン代不要。充電の手間はある。)
活動内容紹介:車両購入事業
福祉作業所・授産所・就労支援施設等車両配備事業リスト
平成22年度年賀寄附金助成事業車両購入助成事業のうち福祉作業所、授産所、就労支援施設等配備事業リスト:
次の事業が実施されました。整理番号、申請団体名、「実施事業名」、
(コメント)
1)00444 社会福祉法人こくわ福祉会「就労継続支援 B 型事業所への車椅子利用者送迎用車両の更改事業」
2)00169 社会福祉法人さくらんぼの里「知的障害者授産施設「のぞみの家」の授産事業における納品・生活支援の
外出・行動等の移動・送迎用車両の更改事業」
3)00025 社会福祉法人安房広域福祉会「指定障害者支援施設中里ワークホームの送迎用車両の増備事業」
4)00619 社会福祉法人千葉県聴覚障害者協会「千葉市若葉区和泉町の現地までの送迎用車両のための新規配備事業」
5)00397 社会福祉法人仁和会「府中はるみふくし園の授産活動および社会見学などの送迎用車両の更改事業」(車
両により公園清掃業務を受けることができるようになった。工賃収入が増加した。)
6)00014 社会福祉法人こすもすの会「こすもす作業所の施設外就労支援のための外出・送迎用車両購入事業」(年
間9人の就労ができるようになった。工賃が15%アップした。新規事業の開拓ができた。
)
7)00653 社会福祉法人コミュニティーネットワークふくい「就労継続支援事業 A 型の食品加工物販売・運搬用車両
の購入事業」
(車両により販売・納品活動が充実し、就労人員増と収入増が実現できた。)
8)00180 社会福祉法人宇治東福祉会「ワークセンター宇治作業所のリサイクル活動(運搬)・送迎用車両の更改事
業」(車両によりリサイクル事業が活発化し、収入が 150%になった。)
9)00213 特定非営利活動法人来実の会「NPO 法人来実の会共同作業所来実の外出・送迎用車両の新規配備事業」
10)00203 社会福祉法人いわき学園「重度障害者の通所支援のための送迎及び障害者の就労活動用車両(地域高齢
者への食事宅配事業)の更改事業」
11)00553 特定非営利活動法人お菓子屋くれぱす「就労継続支援 B 型事業所の利用者の送迎・販売活動用車両の新
規配備事業」
(事例として報告有り。
)
12)00535 特定非営利活動法人みんなでスクラム生活支援センター「作業所および居宅介護事業所の送迎・移動支
援用車両の増備事業」
13)00187 社会福祉法人ポム・ド・パン「知的障害者更生施設ウインドヒルの利用者外出・作業における納品搬入
用車両の増備事業」
14)00121 社会福祉法人富士見福祉会「障がい者訓練施設立花園のための送迎・営業車両の新規配備事業」(車両
配備により送迎できる人数が増加し、利用者の希望に沿えるようになった。)
15)00637 社会福祉法人三恵会「わかばの里の通所授産施設の送迎のための車両更改事業」
16)00560 特定非営利活動法人障がい者支援センターぴゅあ「就労支援事業所ぴゅあ利用者の送迎、外出、訪問用
車両の新規配備事業」
活動内容紹介:車両購入助成
介護・老人施設等配備事業リスト
平成22年度年賀寄附金助成事業車両購入助成事業のうち介護・老人施設等配備事業リスト:
次の事業が実施されました。整理番号、申請団体名、「実施事業名」、
(コメント)
1)00361 社会福祉法人慧誠会「帯広ケアセンターの事業における利用者の送迎・施設外支援のための車両増備事業」
2)00475 社会福祉法人当麻町社会福祉協議会「介護保険利用者の通院のための送迎用車両の整備事業」
3)00771 社会福祉法人薄光会「デイサービスセンター湊ひかり学園利用者の送迎、外出用車両の更改事業」
4)00368 社会福祉法人小矢部町社会福祉協議会「ホームヘルプサービス活動車両の更改事業」
5)00578 特定非営利活動法人おらとこ「小規模多機能ホームおらとこ東の訪問サービス・送迎用車両の更改事業」
6)00259 特定非営利活動法人人材育成センター「認知症対応型通所介護の外出・送迎用車両の新規配備事業」
7)00411 社会福祉法事六条厚生会「六条厚生会グループホーム利用者の緊急対応・送迎用車両の新規整備事業」
8)00638 社会福祉法人一乗谷友愛会「あさくら苑デイサービスセンターの利用者のための外出取組・送迎用車椅子
対応福祉車両の増備事業」
9)00011 社会福祉法人若竹荘「知的障害者ケアホームぽかぽかハウスの送迎車両整備事業」
10)00037 特別養護老人ホーム湖北真幸会「特別養護老人ホーム湖北水鳥の里に入所中の方や、ショートステイや
デイサービスの送迎などの利便の向上に供するための車両購入事業」
11)00422 社会福祉法人共生シンフォニー「(高齢者)通所介護事業の送迎・外出用車両の更改事業」
12)00451 社会福祉法人北星会「ハウゼ天満橋通所介護事業所の送迎・外出用車椅子対応車両への更改事業」
(助成
事例として掲載)
13)00044 社会福祉法人緑の村の会「メルテルホームデイサービスセンター利用者のための送迎車両の更改事業」
14)00087 特定非営利活動法人自立生活センターいしずえ「障害者・高齢者(要介護認定等)の通院・外出支援等
のための福祉車両による福祉移送事業」
15)00006 社会福祉法人三朝町社会福祉協議会「通所介護事業における重度用介護者のための送迎車両購入事業」
16)00112 社会福祉法人藤愛会「特別養護老人ホームリバーサイド中広の通院・外出レクリエーション等の為の車
両の更改事業」
17)00204 社会福祉法人豊津福祉会「身体障害者療護施設錦陵の苑入所部の通院・外出及び通所部の送迎ならびに
短期入所部の送迎用車両の更改事業」
18)00891 社会福祉法人福岡市身体障害者福祉協会「自主福祉事業運営である居宅介護事業における要支援者への
家庭訪問、支援を目的とした新規配備事業」
19)00425 社会福祉法人吾妻福祉会「養護老人ホーム吾妻荘の通院・外出・送迎用車両の増備事業」
20)00409 社会福祉法人虹の会「養護老人ホームアイリス精心園の通院・外出・送迎用車両の増備事業」
活動内容紹介:車両助成
目的別事業配備事業事例リスト
平成22年度年賀寄附金助成事業車両購入助成事業のうち目的別事業配備事業事例リスト:
次の事業が実施されました。整理番号、申請団体名、「実施事業名」、
(コメント)
訪問入浴:
1)00526 社会福祉法人甲賀市社会福祉協議会「訪問入浴事業所、湯ステーションこうかのますます増大する利用者
ニーズに対応するための訪問入浴車両の増備事業」
2)00904 社会福祉法人倉吉市社会福祉協議会「訪問入浴介護事業の訪問入浴車両の更改事業」
3)00174 社会福祉法人あすなろ会「社会福祉法人あすなろ会の訪問入浴事業所での訪問入浴の為の車両の更改事業」
更生保護:
1)00115 社会福祉法人徳美会「知的障害者入所更生施設「歌棄慈光園」の通院・外出・送迎用車両の更改事業」
2)00309 更生保護法人東京実華道場「更生保護施設東京実華道場ステップ竜岡の被保護者の出迎え及び処遇諸活動
のための車両更改事業」
3)00414 更生保護法人日新協会「更生保護法人日新協会の被保護者出迎え及び処遇諸活動のための車両の新規配備
事業」
ふれあいサロン活動:
1)00439 社会福祉法人信濃町社会福祉協議会「ふれあいいきいきサロンのための送迎車両の新規配備事業」
乳児院:
1)00371 社会福祉法人中央有鄰学院「乳児院、中央有鄰学院乳児部の通院・外出・買い物等のための車両新規配備
事業」
保育園:
1)00415 社会福祉法人健児福祉会「朝夕の保護者負担軽減のための保育園送迎バス導入事業」
こどもデイサービス:
1)00491 社会福祉法人萌葱の里「こどもデイサービスセンター「なごみ園」の障害児のための送迎・外出用車両の
更改事業」
若者冒険活動:
1)00369 特例民法法人日本アウトワード・バウンド協会「全国の若者たちの自己発見や社会自立支援のための自然
の中での冒険的プログラムへの参加・移動・緊急時搬送・荷物運搬等の車両更改事業」
移送事業:
1)00751 特定非営利活動法人はつらつ会「働くお母さんに代わって緊急時に柔軟且つ的確に対応し、家庭への移動、
医療機関への移送を行う多目的ボランティア移送事業」
補助犬移送:
1)00666 特定非営利活動法人ウエルフェアポート湘南「特定非営利活動法人ウエルフェアポート湘南の、介助犬・
聴導犬育成と貸与及び啓発活動のための補助犬等の輸送車両の新規購入事業」(助成実施事業事例に掲載)
平成 22 度
年賀寄附金助成事業
車両購入事業成果報告
事業名:
「絶滅危惧種ヤイロチョウの保護に配慮した調査、エコツアー用車両の新規配備事業(整理番号 00671)」
団体名:社団法人生態系トラスト協会
事業費(円)
:
事業総額 4,060,350(内:配分金額 3,500,000
自己負担額 560,350 )
事業の目的:
団体プロフィール:
絶滅危惧種ヤイロチョウは人の接近や環境の変化を極度に嫌い、その
http://wwwd.pikara.ne.jp/ecotrust/
保護活動においてさえ、車両の使用が不可能であった。実用に耐える
私たちの地球は、誕生から46億年の歳月を経
電気自動車(EV)が発売され、ガソリン車ではどうしても避けられ
て、様々な生き物が絶妙のバランスをもって暮
ない排気ガスや騒音問題が無くなる。EV により森の調査、エコツア
らす地球生態系を形成してきましたが、近代文
ーが可能になる。自然環境保護活動における EV の可能性と問題点を
明社会は地球が蓄積してきた莫大な資産を消
検証する。
費する経済活動を発展させ、人口の爆発的な増
加を招くとともに、大規模な環境汚染を進行さ
せ、地球生態系のゆがみがあらわになってきま
事業の内容:
した。この解決策のために国民の力を結集し、
1)市内にある事務所と現地のヤイロチョウ観察小屋を EV で結ぶ調
自然保護やこれに関する法制度の整備・各種自
査で、ヤイロチョウ営巣地の環境かく乱を生じることなく、繁殖行動
然保護政策・自然保護教育の徹底が必要です。
調査を行う。
活動を地域レベルで可能とするため、財団法人
2)ヤイロチョウの森の視察希望者に対し、最適なエコツアーのあり
日本生態系協会などの全国組織や各地の活動
方を確立する。それにより、ヤイロチョウの保護を環境教育の両立を
と連携を図りながら、高知県の環境教育・環境
はかる。
調査などを進め、市民と行政・政治を結ぶ環境
政策の提言・促進活動を行います。
事業の成果:
事業の成果:
事業の成果:
(想定目標)
(実施成果)
(コメント)
1)環境かく乱の無いヤイロ
1)事務所と観察小屋の距離が長く
EV の環境有用性は確認できたが、課題
チョウ営巣地調査方法の確立
充電設備が途中に必要で、四万十町
として山岳地走行での走行距離 100km
2)環境かく乱の無いヤイロ
役場の充電設備の使用許可を得て、
の問題があり、充電設備の設置が必要な
チョウエコツアー方式の確立
問題解決を図った。調査スタッフか
ことが挙げられる。現在の EV は近距離
らは環境調和に対し、高い評価。音
用として評価が高いが、遠距離の活用に
が静かで車からヤイロチョウの鳴
は、ハイブリッドカーとの使い分けが望
き声を確認できるようになり、効果
まれる。また、EV に4WD がないため
的な保護情報収集に役立った。
に森林悪路等に入れないことも問題。
2)自然保護体験のできるエコツア
ーに EV が有効であることが確認で
(成果報告資料・WEB掲載等)
きた。
事業の今後の展開:
評価コメント:
絶滅危惧種のヤイロチョウ保護には、EV を活用したエコツアーに体
新技術である EV が絶滅危惧種保護や
験は特に効果が高いと考えられる。列車や車により駅や道の駅・ビジ
生物多様性保護に有用であることを実
ターセンター等に来た人が、そこで EV に乗り換えて四万十ヤイロチ
証した事例として評価。
ョウの森のエコツアーを提供する仕組み作りが必要。急速充電設備の
他に今回 EV(四輪、二輪)や天然ガス
設置も必要。関係者の協力を得て各地に設置するよう働きかけたい。
車による環境問題解決事例がある。
活動内容紹介(写真等による)
インターンシップ研修参加者とリーフで四万十
電気自動車「リーフ」の出発式写真(2011 年 3 月 21 日)
川の沈下橋を見学(2012 年 9 月 8 日)
「絶滅危惧種ヤイロチョウの森を守ろう!」の横断幕
€
四万十町から一番近くに設置してある急速充電
器で充電中(コンソルジェ梼原にて)
2012 年 5 月 29 日、ブッポウソウの巣箱調査に活躍
月
10
日︶
30
吉野川源流・渡邊生態系保護区の境界
年
2012
調査︵高知県大豊町立川︶
︵
四万十ヤイロチョウの森で鳥類調査(2012 年 7
月 7 日)四万十町野々川地区