2.7.1 フォワーダー業務(1) 概念:荷主(Shipper)と実運送人(Actual Carrier)との中間的立場(第三の当事者-Third Party)に 立った運送取扱人 業務:利用運送・運送取次ぎ(自動車・鉄道・内航・外航・航空)とその他の業務(荷主代行、輸送関係書 類の作成、貨物の保管・梱包・バンニング・デバンニング・混載・仕分・集配・配送、通関、流通加工、港湾 荷役) 利点:①輸送手段を保有せず→多様な輸送手段・ルートの選択→最適な物流システムの構築 ②輸送に伴う付帯サービスの提供→総合的な物流コストの削減 ③複合一貫輸送サービスの提供 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.1 フォワーダー業務(2) 1)貨物利用運送事業法とフォワーダー 貨物利用運送事業法 2003年4月施行、従来の「貨物運送取扱事業法」を改正・名称変更したもの。 利用運送事業 :荷主の需要に応じ、有償で利用運送を行う事業であり、自らは輸送手段を使用・ 運行しないが、荷主より運賃を収受し、荷主に対し運送責任を負う事業 契約面では、利用運送事業者は元請運送人として荷主と運送契約を結び、 その運送契約を履行する為、自己の名と計算により実運送人と運送契約を結び、 実運送人に実際の輸送を委ねる。 第1種利用運送事業者 :トラックの利用運送及び集配を伴わない海運、航空、鉄道の利用運送。 第2種利用運送事業者 :第1種の幹線輸送のほか、前後の集配も含めて一貫して行う事業。 ドア・ツー・ドアの一貫輸送サービスが提供可能。 利用運送の概念 運送契約(請負) 運送契約(請負) 貨物利用運送 事業者 荷主 運賃 荷主に対する運送責任 実運送 事業者 運賃 利用運送事業者に対する 運送責任 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.1 フォワーダー業務(3) 2)NVOCC(Non-Vessel operating Common Carrier) 米国の「Shipping Act of 1984」はNVOCCとフォワーダーを次のように定義。 NVOCC means a common carrier that does not operate the vessels by which the ocean transportation is provided, and is a shipper in its relationship with an ocean carrier. Ocean Freight Forwarder means a person that (i)in the United States, dispatches shipments from the United States via common carrier and books or otherwise arranges space for those shipments on behalf of shippers; and (ii)processes the documentation or performs related activities incident to those shipments. 3)複合一貫輸送業者 複数の種類の運送手段の実運送人として、あるいは利用運送人として、荷主の需要に応じて荷主より運賃 を収受し、発地から着地まで、運送人として荷主に対して一貫責任を負い、運送する事業者 4)日本のフォワーダー 港湾運送事業者、倉庫事業者が多いが、陸運事業者、商社、メーカー系のフォワーダーなど多岐に亘る。 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.2 世界のフォワーダー(1) 1)世界のフォワーダー と日本のフォワーダー の時価総額比較 戦 略 ・ 企 画 ・ 設 計 時価総額比較(2007年8月時点) 単位:百万円(換算) 9,062,880 TEMASEK Morgan Stanley 8,061,420 三井物産 三井住友海上 Marsh 2,159,314 JL F Infosys ProLogis 105,536 Accenture 1,819,170 5,004,345 2,899,971 SAP 1,735,940 8,192,210 3,456,423 163,800 147,545 KWE 日立物流 4,539,888 管 理 業 務 Deuche Post K/N 1,163,480 三井倉庫 UPS 大韓航空 98,009 商船三井 日本郵船 名港海運 6,224,955 689,620 Singapore Air FEDEX 4,375,115 1,866,590 46,539 輸 送 ・ 現 業 2,203,490 1,457,773 680,934 日本通運 単体 一部の連続プロセス トヨタ自動車 25,522,682 サプライチェーン Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.2 世界のフォワーダー(2) 2)世界の海上輸送フォワーダーランキング ※グラフの金額は、当該部門の売上 (億円) 出典:KN HP Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.2 世界のフォワーダー(3) ◇キューネ アンド ナーゲル(売上約1.8兆円、税後利益460億円:本社スイス) 世界最大手の海上輸送フォワーダーのひとつ。1890年にドイツ/ブレーメンで設立された。1950年代に世界進 出を果たし、以降、ネットワークとサービスラインの拡大を行い今日に至る。現在、世界100カ国に830拠点を保 有し、従業員数も48000人に上る。中でも海上輸送部門は、7500人の専門家を擁し、顧客へのサービス提供 にあたっている。同社が提供するサービスには次のようなものがある。 1.FCL 2.LCL 3.船腹予約、通関業務代行 4.温度管理輸送 5.リバーシッピング 海上輸送以外にも、航空貨物輸送、鉄道・トラック輸送、企業物流サービス、コンサルティング等幅広い事業展 開を行っている世界有数の物流企業である。 ◇Panalpina(売上約1兆円、税後利益180億円:本社 ) 世界第三位の海上輸送フォワーダーである(年間取扱量は、120万TEUを超えている)。 本社所在地は、スイスのバーゼル。 世界160カ国で営業展開し、500拠点を有する。従業員数は、約15000人。 主たるサービスラインは、次のとおり。 1.FCL 2.LCL 3.NCL (Non-Containerised load) Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.3 輸出業務 -輸出関連法規の規制(1) 1)外国為替及び外国貿易法 ①国際レジームに基づく輸出規制(輸出貿易管理令別表第一) リスト規制 ワッセナーアレンジメント、原子力供給国会合 オーストラリアグループ、ミサイル技術管理グループ キャッチオール規制 リスト規制非該当品目について、HSコードが「輸出貿易管理令別表第一第16項」に該当し、かつ仕向 国がホワイト国(26ヶ国)でない場合、客観要件(用途確認と需要者確認)に照らし、懸念ありとの結論 に至ったときは経済産業大臣の輸出許可をとらねばならない。 ②国内需要確保・国際協定遵守のための輸出規制(輸出管理令別表第二) ③特定地域に関する輸出規制(輸出貿易管理令別表第二の二) 安保理決議第1718号に基づく北朝鮮への「奢侈品」の輸出 ④特定契約に関する輸出の承認(輸出貿易管理令第2条第1項第2号) 革、毛皮、皮革製品、毛皮製品の委託加工貿易 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.3 輸出業務 -輸出関連法規の規制(2) 2)関税法による輸出規制(関税法第69条の2) 輸出禁止品目:麻薬、向精神薬、大麻、アヘン、覚醒剤、児童ポルノ、特許権などを侵害する物品、不正 競争防止法に違反している物品 3)輸出関係他法令による輸出規制 外国為替および外国貿易法・・経済産業省 文化財保護法・・・・・・・・文化庁 鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律・・環境省 麻薬及び向精神薬取締法・・・厚生労働省 大麻取締法・・・・・・・・・厚生労働省 アヘン法・・・・・・・・・・厚生労働省 覚醒剤取締法・・・・・・・・厚生労働省 狂犬病予防法・・・・・・・・農林水産省 家畜伝染病予防法・・・・・・農林水産省 植物防疫法・・・・・・・・・農林水産省 道路運送車両法・・・・・・・国土交通省 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.4 輸出業務 -輸出手続き(FCL貨物、CY通関)(1) 1)前提条件の設定 ①荷主と海貨業者との業務分担 荷主:他法令の許可・承認取得、ブッキング、バンニング、インボイス・パッキングリスト・シッピングインストラクションの作成 海貨業者(通関業・自動車運送事業・港湾運送事業・倉庫業を兼営): コンテナ輸送、輸出通関、その他の荷主代行業務 ②コンテナ貨物の受渡パターンの特定 FCL貨物:工場で梱包・バンニング→CY→船積 ③ 輸出通関:CY通関(Sea-NACCS利用) 2)輸出手続きの流れ(FCL貨物・CY通関の場合) ①ブッキング、ブッキング番号、ブッキングリスト ②船積依頼書、インボイス、パッキングリスト ③空コンテナの搬出・輸送 ④コンテナ・バンニング ⑤実入コンテナの輸送・搬入 ⑥貨物の輸出申告・許可(Sea-NACCSを使用) 輸出貨物の情報を登録、コンテナ扱いの申請・承認 (包括事前審査制度、輸出免税制度) 船積情報の入力、CY搬入情報の入力、輸出申告、税関の通知 輸出許可、積コンテナリストの提出 ⑦積荷役 ⑧B/Lの発行 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.4 輸出業務 ー輸出手続き(2) 輸出手続の流れ フォワーダーの主要業務 ① 受託 :発送地からの引取、 梱包等 海貨業者・混載業者 (フォワーダー) ② 内陸輸送 (利用運送事業者として) 通関業者 (フォワーダー) ③ 荷役・船積 ・輸出船積書類作成 ・輸出通関事務 ・港湾作業 ・船積手配、書類作成 梱包業者 (フォワーダー) 港湾運送業者 (フォワーダー) ④ 海上輸送 (利用運送事業者として) 出典 :日本通運(輸出手続) ⑤ 通関 (付帯サービスとして) Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.5 輸入業務 -輸入関連法規の規制(1) 1)外国貿易及び外国貿易法(輸入貿易管理令) 外国貿易及び外国貿易法第52条 「外国貿易及び国民経済の健全な発展を図るため、輸入の承認を受ける義務を課せられることがある」に基づ く輸入公表 輸入公表 第1号・・・輸入割当品目:非自由化品目、モントリオール議定書 第2号・・・輸入承認品目:特定貨物・特定の原産地と船積地域 ワシントン条約、モントリオール議定書 化学兵器禁止法 第2の2号・輸入承認品目:特定貨物・全地域の原産地と船積地域 ワシントン条約、バーゼル法、有害廃棄物輸出入法、廃棄物処理法、化学物質規制法、 労働安全衛生法 第3号・・・事前確認 :特定品目、ワシントン条約、モントリオール議定書 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.5 輸入業務 -輸入関連法規の規制(2) 2)関税法による輸入規制 輸入禁止品目(関税法第69条の11) ①麻薬、向精神薬、大麻、あへん、けしがら、覚醒剤およびあへん吸煙具 ②拳銃、小銃、機関銃、砲、これらの銃弾丸および拳銃部品 ③爆発物 ④火薬類 ⑤化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律第2条第3項に規定する特定物質 ⑥感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第6条第19項に規定する一種病原体およ び同条第20項に規定する二種病原体など ⑦貨幣、紙幣、銀行券または有価証券の偽造品、変造品、模造品および偽造カード ⑧公安または風俗を害すべき書籍、図画、彫刻物その他の物品 ⑨児童ポルノ ⑩特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、著作隣接権、回路配置利用権または育成者権を侵害 する物品 ⑪不正競争防止法第2条第1項第1号から第3号までに掲げる行為を組成する物品 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.5 輸入業務 -輸入関連法規の規制(3) 3)輸入関係他法令による輸入規制 経済産業省:外国為替及び外国貿易法(輸入貿易管理令)、火薬類取締法、高圧ガス保安法、化学物質 の審査及び製造等の規制に関する法律、石油の備蓄の確保等に関する法律、アルコール事業法 厚生労働省:食品衛生法、薬事法、毒物及び劇物取締法、大麻取締法、覚醒剤取締法、麻薬及び向精 神薬取締法、あへん法、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 農林水産省:主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律、植物防疫法、家畜伝染病予防法、水産資 源保護法、肥料取締法、農薬取締法、砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律、加工原料乳生産者補 給金等暫定措置法、狂犬病予防法 環境省 :鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律、特定外来生物による生態系に係る被害の防止 に関する法律 警察庁 :銃砲刀剣類所持等取締法 国税庁 :印紙等摸造取締法 総務省 :郵便切手類摸造等取締法 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.6 輸入業務 -輸入通関制度(1) 1)通関体制:通関業法-通関士、Sea-NACCS 2)保税地域 財務大臣または税関長が許可した特定の場所で、外国貨物の保管・加工・製造ができる場所。輸出入通関は保税 地域において実施されるのを原則とする。 指定保税地域、保税蔵置場、保税工場、保税展示場、総合保税地域 3)通関の種類 IC通関(Import for Consumption):普通一般の輸入通関方式で直輸入のこと。指定保税地域または保税蔵置場 で行われる。関税・消費税の納付または延納手続きを要す。 IS通関(Import for Storage):保税のまま、保税蔵置場に持ち込まれる。関税は猶予され、蔵出しの際、関税・消 費税を支払う。 ISW通関(Import from Storage Warehouse):IS通関した貨物について、関税・消費税を支払い、内貨にすること をいう。 BP通関(Before Permit):輸入許可前引取のこと。輸入関税未定の場合、推定税額の10%アップの担保を差し入 れて貨物を引取る。 IBP通関(Import Permit of the Goods Delivered Before Permit):BP通関より、本通関に切り替えることをいう。 その他に、IM通関、IMW通関、IA通関、IAC通関、RE-SHIP, RE-EXP, RE-IMPなどの通関がある。 保税運送:特定の場所相互間に限り、外国貨物のまま運送する税関手続き OLT(陸路)、ICT(海路)、ACT(空路)の3種類 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.6 輸入業務 -輸入通関制度(2) 4)税表分類と関税率 税表分類:HS CODE(Harmonized Commodity Description and Coding System):世界共通、6桁の数字で分類 関税の種類 :従価税、重量税、従価・重量税、差額関税 関税率の種類:特恵税率、協定税率、暫定税率、基本税率、この順で適用 特恵関税制度 1979年:国連貿易会議で合意、日本は1971年実施(関税暫定措置法) 一般特恵関税制度 農水産品(HS1~24類):ポジティブリスト方式、エスケープクローズ方式 鉱工業品(HS25類以降):ネガティブリスト方式、シーリング方式 特別特恵 対象品目は一般特恵と同一。但し無税扱い。エスケープクローズ方式 5)関税の申告納税制度 輸入関税は輸入者の申告価格に基づく「申告納税制度」を採用。 課税価格:取引価格、これに拠れない場合、「同種類似価格」、「国内販売価格」、[製造原価]、[その他]が採用される。 取引価格:現実支払価格に、その価格に含まれていないという限度において、輸入港までの運賃、保険料、手数料、容器・包 装の費用、特許料などを加算した額(CIF価格) 事後調査制度:輸入許可の一定期間後に、輸入取引の契約関係も含め、申告価格が適正であるかどうかを税関が調査。 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.6 輸入業務 -輸入通関制度(3) 6)関税納付と加算税 ① 申告納税方式、賦課課税方式 ② 即納制度、納期限延長制度(個別延長、包括延納) ③ 加算税制度(過少申告加算税、無申告加算税、重加算税) 7)消費税・内国消費税 消費税 課税対象:保税地域から引取られる外国貨物 課税標準:(関税の課税価格)+(関税額)+(内国消費税) 税率 :消費税(国税)4%、地方消費税1% 内国消費税(輸入品に対する内国消費税の徴収等に関する法律) 酒税 煙草税 揮発油税 :酒類(アルコール分1度以上の飲料) :喫煙用、かみ用およびかぎ用製造煙草 :揮発油 地方道路税 :揮発油 石油ガス税 :自動車用の石油ガス容器に充填されている石油ガス 石油石炭税 :原油、石油製品、ガス状炭化水素(天然ガス、石油ガス)および石炭 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.7 輸入業務 -輸入手続き(FCL貨物・CY通関)(1) 1)前提条件の設定 ①荷主と海貨業者との業務分担 荷主:通関・荷捌き依頼書(通関・荷捌き・内陸輸送に関する指示書)の作成 通関用書類(インボイス、パッキングリスト、運賃支払証明書、 保険料支払い証明書、原産地証明書など)の整備 輸入税・消費税の支払い 海上運賃・THCなどの諸チャージの船社への支払い B/Lの船会社への支払いとD/Oの取得 海貨業者(通関業・自動車運送事業・港湾運送事業・倉庫業を兼営) 輸入通関、コンテナ輸送、その他荷主代行業務 ②コンテナ貨物の受渡パターンの特定 FCL貨物:荷揚げ→CY→荷主施設 ③ 輸入通関:Sea-NACCSを使ってCY通関 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.7 輸入業務 -輸入手続き(FCL貨物・CY通関)(2) 2)輸入手続きの流れ(FCL貨物・CY通関の場合) ①貨物到着通知(Arrival Notice) ②積荷目録(Manifest):船社はSea-NACCSでManifestを税関に提出 ③輸入通関・荷捌依頼 ④運賃支払・B/LB差入れ・D/O発行(B/L未着の場合) ⑤揚荷役 ⑥貨物搬入確認:コンテナターミナルは卸コンテナリストとManifestをSea-NACCSに登録、貨物がターミナルに搬入された ことを税関に届出 ⑦貨物の輸入申告・許可(Sea-NACCSを利用) ・輸入貨物の情報:インボイスを基に通関に必要な情報を登録 ・他法令:他法令について申請先官公庁へ申請し、許可を取得 ・輸入申告:Sea-NACCSを通じて輸入申告。税関へは輸入申告書、インボイス、パッキングリスト、その他必要書類を提出 税関は貨物に審査区分1(簡易審査扱い)、区分2(書類審査扱い)、区分3(検査扱い)を付し、Sea-NACCSを通じて海貨 業者(通関業者)に通知。海貨業者(通関業者)はこれに対応。 荷主は輸入税と消費税を支払う。(通関業者が立替払いをする場合もある) ・輸入許可:税関がSea-NACCSで海貨業者(通関業者)に輸入許可を通知 ⑧実入りコンテナの搬出・輸送 ⑨空コンテナの返却 Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止 2.7.7 輸入業務 -輸入手続き(3) 輸入手続の流れ フォワーダーの主要業務 海貨・混載業者 (フォワーダー) 通関業者 (フォワーダー) ① 荷役/陸揚 ・荷受 ・輸入事務手続 ・港湾作業 ・配達手配 ② 内陸輸送 (利用運送事業者として) ③ 引渡 条件によっては据付・ 建設等も請負う 沿岸作業・荷役業者 (フォワーダー) 出典 :日本通運(輸出手続) Copyright © 2007 Mitsui & Co. Ltd. All Rights Reserved. / 不許可掲載禁止
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