第35集 - 全国納税貯蓄組合連合会

第35集
平成 22 年 第 44 回
中学生の
『税についての作文』
作品集
第 35 集
受賞作文
松
尾
はるな ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮7
受賞作文
鈴
木
陽
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮6
受賞作文
貝
島
香
蓮 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮6
受賞作文
吉
田
健一郎 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮5
受賞作文
宮
﨑
楓 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮5
目
次
内閣総理大 臣 賞
税と﹁つくる﹂
総務大臣賞
一歩前進!税について追究した夏
財務大臣賞
税金を﹁納める﹂ために
文部科学大 臣 奨 励 賞
﹁アメリカの兄からの手紙﹂
国税庁長官 賞
納税という大切なバトン
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
佳 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
山
﨑
聖
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
小
泉
海 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
井
口
美
瑠 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
日 極 り な ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
希 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
黒
澤
純
鈴
木
葵
出
村
優
小
池
翔
森
今の私に出来ること
下
ほのか ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮8
杉
身近な体験から学んだこと
浦
芽萌里 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮8
西
祖母の笑顔から学んだこと
條
裕
之 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮9
知ることから始めよう、暮らしと税金 石 井 萌 加 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮9
充実した日々を送るために
納税者としての意識をもって
﹃世界一幸せな国となるために⋮﹄
税金に感謝
感謝
税の意義
税について私が考えたこと
祖母の命を支えている税金
14 13 13 12 12 11 10 10
未来への貯金
﹁税と福祉の関係﹂
Dream's Japan !
税がささえる明日の日本
笑顔の花
まずは知ろう税金のこと
未来に繋がる﹁税﹂
暮らしを支える税
﹁税﹂の役割を知った今
﹁血税﹂に責任を持つこと
税に感謝
未来を紡ぐ税
指定納税ってどう?
奈良の森林と文化財
今私たちにできること
﹁紀の国森づくり税﹂
和歌山県の税
熊
谷
春
香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
髙
原
菜
生 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
牧
島
夢
加 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
足
立
奈
央 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
岩
坪
夏
穂 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
清
水
麻
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
平
野
裕
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
松
裏
千
穂 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
杉
山
祐里香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
本
荘
悠
亜 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
加
藤
あかり ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
今
村
正
吾 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
東
詩
乃 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
荒
木
瞳 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
逸
﨑
百
香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
中
西
舞 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
勝
本
夏
海 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
木
田
夕
菜 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
山
城
慶志郎 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
大
城
太
亮 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
森
明日香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
藤
井
咲
衣 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
古閑原
あずさ ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
山
税に感謝
内
野
愛 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
未来をつなぐ税金∼大切な人を守るために∼ 寺 井
遥 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
武
税金に助けられて
田
芽
奈 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
浪
越
純 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
暮らしを支える税金
感謝の気持ち
スウェーデンから学ぶもの
社会に優しい税
﹁おばあちゃんの笑顔を守るもの﹂
税金と祖父の言葉
税は平等
29 28 28 27 27 26 26 25 24 24 23 23 22 22 21 21 20 19 19 18 18 17 17 16 15 15 14
受賞作文
塚
田
蓉
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
人
見
啓
介 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
堀
百
花 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
宮
﨑
綾
奈 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
佐
藤
音
澪 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
村
上
梢
恵 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
弓
野
智
史 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
森
創
来 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
鎌
田
紗
綾 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
全国納税貯 蓄 組 合 連 合 会 会 長 賞
﹁めぐりめぐって⋮﹂
地域の絆﹁納税貯蓄組合﹂
お年寄りの笑顔から
消費税増税
税金が作る未来
﹁高校生になる前に﹂
介護保険を利用して
ひとりはみんなのために
耐震補強工事が教えてくれた事
私達に密着している税
今、できることを。
太 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
穂 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
河
野
陽
香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
四日市
理
奈 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
髙
野
麗 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
香
川
奈
石
塚
暁
杉
田
紘
寺
道
宥
清
水
みのり ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
齋
藤
舞 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
大
野
梓 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
菜 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
樹 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
希 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
田
中
真
衣 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
加
納
慎太郎 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
嶋
田
唯
希 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
大
橋
まり子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
前
平
夏
中
田
愛
久
保
直
司
城
晴
子どもをとりまく税金
﹁在宅介護で知った税﹂
﹁身近に感じた税﹂
﹁税金について考えた﹂
税金とくらし
税について
当たり前の大切さ
税について私が考えたこと
〝支え合い〟の税金
国民の社会を支える税金
目に見える税の姿と見えない姿
私達の生涯を支える税
氷
置
木
下
弘
徳
本
有
加
藤
里
梶
谷
奈
酒
見
悠
廣
松
雄
岩
永
弥
文 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
也 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
華 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
菜 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
央 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
平 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
樹 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
莉 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
小田島
ひかる ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
尾
桐
賢
翔 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
麦
田
悠
喜 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
宮
里
春
奈 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
伊
田
菜々花 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
受賞作文
﹃ありがとうの気持ちを持って﹄
財団法人日本税務協会会長賞
税と並木が生んだ町の美しさ
﹁教育と税金﹂
税金と私の将来
高
橋
傑 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
磯
部
晴
香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
中
村
梨
乃 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
谷
山
ゆり香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
縁の下の力持ちと共に
織
田
紫
竹
田
萌
和
泉
理
外
間
花
怜 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
紗 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
大
﹁税金で社会は成り立っている﹂
塚
穣 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
税は﹁安心した生活を送るための会費﹂長 谷 晃一郎 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
森 口 夏 帆 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
地球税
甫 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
税について
私の暮らしの支えである税金
﹁プロジェクトZ﹂
税金はお年玉
50 50 49 49 48 47 47 47 46 45 45 44
57 56 56 55 55 54 54 53 53 52 51 51
教科書の裏には
未来を守るために
日本を支える税金
税とのつながり
﹁祖父を助けた税の力﹂
税金の有り難さ
﹁税﹂について考える
﹁税金への感謝の気持ち﹂
﹁身近に見つけた税の使われ方﹂
安心して暮らせる社会のために
子供手当てについて
税金について
税への意識
私たちの生活と税金
﹁みんなで負担する税金﹂
子供手当てと税金
44 43 43 42 42 41 41 40 39 39 38 38 37 37 36 36 35 35 34 33 33 32 32 31 31 30 30
受賞作文
中
尾
愛 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
原
真珠子 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
小
濱
源
人 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
稲
嶺
隆
紘 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
李
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
末
次
悠
二 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
相
馬
春
香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
秋
道
涼
香 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
林
美
冬 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
中
川
茉
優 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
中
村
茉祐利 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
柴
田
知
里 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
財団法人大 蔵 財 務 協 会 理 事 長 賞
税と向き合う
﹁当たり前﹂と税
共生するための税金
消費税の福祉目的税化について
私達の力になっている税金
快適に暮らすために必要な税金
﹁税﹂
幸せのために
私たちの健康と税
今年の夏休み
﹃未来を担う者として﹄
税金は﹁ゆいまーる﹂
受賞作文
佐々木
澪 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
日本税理士 会 連 合 会 会 長 賞
もう嫌だ!税の浪費は
大
川
実
坂
下
由
山
口
奈
宮
喜
結
丸 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
々 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
華 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
岡
本
果
南 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
井
川
優 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
黒 柳 すみれ ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
咲 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
一人がみんなの為に。みんなが一人の為に。 高 野 瑞 穂 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
蓮
お年寄りの幸せのために
田
拓
歩 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
板
税金について
山
幸
歩 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
村
上
舞 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
税金の大切さ
信頼で支え合う社会
幸せな生活を
私たちの税金から
今、税について思うこと
未来をつくる税金を
税の大切さ
島を支える税金
63 63 62 62 61 61 60 60 59 59 58 57
70 70 69 69 68 67 67 66 66 65 65 64
内閣総理大臣賞
受賞作文
税と﹁つくる﹂
楓
諌早市立諌早中学校
二年
宮 﨑
お盆におとずれた宮﨑家のお墓は山
の 中 腹 に あ り、 お 参 り を 済 ま せ 振 り
返ってみると、とても青い空の下に美
しい街並が広がっていて、私はしばら
くその景色を眺め続けていました。そ
こから望める道路や海、川、森に山な
どといったもの全てが私達の生活に
とって快適であるよう整えられている
のがわかります。耳をすますと、遠く
から救急車のサイレンに混じって正午
を告げるチャイムが聞こえてきまし
た。普段あまり意識したことはありま
せんでしたが、意外な程数多くの公共
物に囲まれて日常を暮らしていること
に気がつきました。そして、それらは
全て税金によってつくられているのだ
と思いあたりました。
税金には、いろんな使い道がありま
すが、結局その目的は﹁つくる﹂とい
う一言に帰結できる気がします。
道路を通して橋を架け、災害に備え
て川幅を広げ山の斜面を整備したりす
ることなどは﹁造る﹂で、私達の生活
を便利なものにしてくれます。
一歩前進!税について
追究した夏
た。叔母のお腹には、二人目の子供で
分で評価が行われた。
警察や消防で治安を維持し、自衛隊
私 に と っ て 八 人 目 の い と こ が い ま す。
私がなぜ公開事業点検を傍聴したの
によって国を守ることなどは私達の安
私にとっても、そしてもうすぐ生まれ
か⋮世の中のことをよく知らない中学
全にとって不可欠な社会制度で、これ
てくるいとこにとっても、より良い世
生の私が行政、財政といった難しい議
らは法律を﹁作る﹂ことにより実現さ
の中であり続けること。その実現と継
論の場を覗こうとした動機は、昨年書
れ、執行に必要な財源は税金によって
続のための税金であってほしいと思い
いた税についての作文の中にある。家
まかなわれています。制度や法律は目
ます。
族との会話から税について考えるよう
に見えるものではありませんが、私達
になった私は﹁税﹂はよりよい社会を
が安心して暮らしていけるのも法律に
築く﹁会費﹂のようなものだと実感し
よって社会が安定した状態に保たれて
総務大臣賞
た。社会の構成員として一人一人が出
いるからです。
し合う貴重な会費が、ベストな状態で
もう一つの﹁つくる﹂が﹁創
受
賞
作
文
そして、
有効活用されることが望ましいのは当
る﹂です。この﹁創る﹂には、今まで
然だ。その会費、つまり税金がどのよ
無かったものを生み出すという意味が
うな目的をもってどれくらい使われ
あります。現代世界は、中学生の私の
て、そのことが人々の生活にきちんと
耳にも届いてくる程、目まぐるしく変
役立っているのか⋮こうしたことを少
わって行っています。その中には決し
しでも知りたいという思いが日増しに
て歓迎すべきではない事柄も含まれて
川越市立初雁中学校
強くなっていった。まずテレビで観た
いるようです。十年前と今とでは、世
二年
吉
田
健一郎
事業仕分けに興味をもった私は﹁自分
界の様子も大分様がわりしたと聞いて
の身近な生活の場ではどうだろうか。
﹂
いますが、私が大人になる十年後は更
﹂そう言う私
﹁みんな真剣だったね。
と思い、
インターネットで調べてみた。
に変わっているでしょう。たとえどん
は汗ばんでいた。エアコンが効いては
するとかなり以前から地方自治体で同
な未来が訪れても私達が今のように安
いても熱気を帯びた議論がとび交う会
様のことが行われていることが分かっ
全な社会で安心して暮らして行ける制
場は暑かったのだ。
た。そしてとうとう自分の目で耳で確
度や仕組みを﹁創る﹂ことは、何にも
私は七月二十四日に実施された﹁川
か め る チ ャ ン ス に 出 会 え た の で あ る。
勝る税金の使い道だと思います。
越市公開事業点検﹂の傍聴をした。公
自宅に届いた市の広報誌に目が釘付け
開事業点検とは、自治体が現在実施し
﹁ 造 る ﹂﹁ 作 る ﹂、 そ し て﹁ 創 る ﹂ こ
になった。傍聴は自由!中学生の私で
れら三つの﹁つくる﹂はどれも大切で、
ている事業を根本から見直し、税金を
も入室できるのだ。ワクワクする心で
税 金 な し に は 実 現 で き な い こ と で す。
使って実施する必要があるか、必要が
当 日 を 待 っ た。﹁ 難 し い だ ろ う な ぁ。﹂
私 達 の 社 会 は、
﹁つくる﹂によって支
あれば誰が、どのように実施するべき
という不安が広がり、当日は母に同行
えられているとも言えます。お墓から
かを議論する場である。テレビ報道等
してもらった。
眺めた街の風景は、私にそんなことを
で話題になった﹁事業仕分け﹂の川越
﹁市内循環バス運行経費補助金﹂⋮
教えてくれたような気がしました。
市版といえる。私が傍聴した日は対象
私が一番興味をもった対象事業であ
となる八事業に対し、
廃止、
民間化、国・
る。こうしたコミュニティバスの運行
県で実施、改善、継続という五つの区
一 緒 に 墓 参 に 来 て い た 叔 父 夫 婦 が、
そろそろ帰ろうかと声をかけてきまし
5
税金を
﹁納める﹂ために
﹁アメリカの
兄からの手紙﹂
識のままでしょう。国や地方公共団体
には大きな赤字がついてまわる。川越
納めることができ、多くの人が募集に
財務大臣賞
が、現在の状況を正しく把握し、長期
市も年間一億七千万円超の補助金を支
応じました。元々は奴隷が建設のため
的な将来の設計をしっかりと描き、示
出している。市側は、市内の交通空白
に嫌々働かされていて、仕事振りはあ
受賞作文
すことができれば、私達は安心して働
地域の交通手段確保という目的や公共
ま り 期 待 で き ま せ ん で し た。 し か し、
き、喜んで税金を納めることができる
施設への交通手段としての役割の重要
集まった人々は奴隷に比べてはるかに
でしょう。
性を説明したが、点検人からは、この
優秀で、仕事に積極的な関心と誇りを
事業を廃止すれば年間二億円近い支出
もっていました。今でも立派な遺跡が 私達が大人になった時、安心して税
金を納め、快適な公共サービスが受け
を 抑 制 で き る と い う 意 見 が 出 さ れ た。
残っているのは、その技術の素晴らし
ら れ る 世 の 中 で あ る こ と を 願 い ま す。
実際に廃止した自治体もあるとのこ
さがあるからです。また、税として納
福岡市立友泉中学校
私達も政治や経済に関心をもち、税金
と。こうした質疑応答の後、点検人が
められた農作物などは、コルカという
三年
貝
島
香
蓮
を適切に徴収して使う、時代に合った
五つの区分を示す結論の札を挙げ、多
貯蔵庫に保管され、仕事の報酬として
税制、社会の仕組みを、一緒に助け合
数決により﹁改善﹂と決まった。この
与えられたり、不作の年には備蓄を放
大人の話を聞いていると、多くの人
いながら作っていきたいと思います。
バスを利用して福祉施設へ通う近所の
出したりして、人々を飢餓から救いま
が﹁ 税 金 を 取 ら れ る。﹂ と 言 っ て い ま
お年寄の顔が浮かび、なんだかほっと
した。飢えのない社会が完成され、イ
す。 税 金 は 納 め る も の と 習 い ま し た。
した 。
ンカは栄えました。広さは日本の約三
取 ら れ る で は、 悪 い 印 象 を 受 け ま す。
文部科学大臣奨励賞
倍、人口は一千万人です。五百年以上
どうしてなのだろうと不思議に思いま
ロビーでアンケートを書いていた
ら、インタビューを受けた。緊張しな
前のことで、規模も、国の仕組みも違
した。
受賞作文
がら﹁中学生の自分には難しい内容で
いますが、納税と公共サービスの関係
税金は、国や地方公共団体が、公共
し た が、 来 て 良 か っ た と 思 い ま す。
﹂
が国民に見え、
分かりやすかったため、
サービスを提供する費用を得るため
と答えた。これからも税のことはもち
誇りをもって働き、税金を納め、サー
に、国民や法人に課した義務です。私
ろ ん、 世 の 中 の 色 々 な こ と に 興 味 を
ビスを受け、お互いを支えあって生活
達が安全で健康的、文化的な生活を送
持って﹁知ろう﹂とする行動を心がけ
していたのだと思います。
るために使われています。また、所得
たい 。
の 再 配 分 や 景 気 調 整 な ど の 役 割 も 担 私 達 の 場 合 を 考 え る と、 ニ ュ ー ス
岩手大学教育学部附属中学校
で は 国 や 地 方 公 共 団 体 の 借 金 や 赤 字、
い、社会を安定させています。これら
三年
鈴
木
陽
子
サービスの低下などが報道されていま
は、私達がお互いに支えあって生活す
す。普通の会社なら、破産しているで
る、相互扶助の考えに基づいていると
﹁ こ ち ら の 公 立 小・ 中 学 校 に 通 え る
しょう。将来の不安は膨らむばかりで
思います。しかし、取られるという表
のは、納税手続きを済ませている市民
す。相互扶助といっても、私達が大人
現からも、不満をもつ人が多いことが
の 子 だ け で す。 州 立 大 学 に お い て も、
になった時、果たして公共サービスは
わかります。
州外から来る生徒は地元住民の三倍以
継続しているのだろうかと、疑問を感
上の授業料を納めなくてはいけませ
先日、インカ帝国のマチュピチュ建
じます。税金は払ったけれど、私達の
設 の 番 組 を 見 ま し た。 皇 帝 パ チ ャ ク
ん。 留 学 生 に は 頭 が 痛 い 制 度 で す が、
老後の日本は破産しているかもしれな
ティは、
建設に大勢の人が必要なため、
納 税 者 か ら は 強 く 支 持 さ れ て い ま す。
い、などという不安ばかりでは、将来
税のシステムを利用して人を集めまし
学生も教育は世代間の贈り物という意
が見通せず、税金は取られるという意
た。インカでは、肉体労働を税として
識を持っているので納税意識は高いよ
6
うです。﹂
アメリカで学生生活を送る兄から届
いた手紙には﹁自由の国﹂の楽天的な
イメージとは正反対の実情が綴られて
い た。 ア メ リ カ で は 教 育 を 含 む 公 共
サービスは納税の対価という考えが定
着しているため、決められた地方税を
納めていない人はサービスを受けられ
ないか、受けるために実費を負担する
必要があるのだという。そのような環
境に置かれた生徒は、権利と義務につ
いて身をもって学んでいくそうだ。
私は間もなく義務教育課程を終える
が、権利や義務といった言葉について
具体的に考えたことはなかった。日本
国憲法が国民の三大義務の一つとして
納税を挙げていることは授業で学ん
だ。しかし納税といっても消費税くら
いとしか関わりはなく、高校や大学の
学費がアメリカのように地方税を納め
たかどうかで区別されるわけでもな
い。少なくともこれまでは、学校活動
にさえ打ち込んでいれば義務について
理解しなくとも済んだ。
そんな時、兄の触れた﹁世代間の贈
り物﹂という言葉が胸に響いた。無料
の学校、無料の教科書、安心できる医
療制度⋮そうした﹁贈り物﹂は毎日受
け取っているとそのありがたみを忘れ
がちだが、無くなると生活は成り立た
ない。私たちの暮らしの基礎は全て先
人が納めた税金によって築かれ、途切
れなく手渡されてきたまさに贈り物な
のだ と 気 付 い た 。
納税という
大切なバトン
次世代に大きな﹁贈り物﹂を残した
国税庁長官賞
先人も、先代から贈り物を受け取って
いた。例えば近代日本を導いた伊藤博
受賞作文
文は、国費でイギリスに留学している
間に指導者の資質を養ったと伝えられ
る。私たちの曽祖父母の世代に納税の
仕組みが整っていなければ伊藤は留学
資金を捻出できず、国の発展は遅れて
いたかもしれない。スポーツ選手や宇
札幌市立陵陽中学校
宙 飛 行 士 な ど 日 本 を 代 表 す る 偉 人 も、
三年
松
尾
はるな
先人が納税を通じて築いた福祉サービ
ス を 受 け、 教 育 制 度 を 通 じ て 勉 強 し、
税金はお互いが助けたり助けられた
安心して自己研鑽に励む環境があった
り、いざというときのためにみんなで
からこそ能力を開花させることができ
貯めておく貯金のようなものだと思
たのだ。
う。一人の力、一人のお金だけではど
うにもならないことでも、できてしま
私は今までその﹁贈り物﹂を受け取
る立場であったから、納税を実体のあ
う魔法のようなものという気がする。
ることとしてとらえられなかったのは
日本は災害の多い国。昔からずっと
当然だ。しかし、これから社会に出れ
地震や台風による被害を受け、多くの
ば、次の世代にそれを引き継ぐ責任が
人命が奪われてきた。今年7月にも広
生じる。何世紀も脈々と受け継がれて
島、福岡、岐阜などで災害が発生した。
きた﹁贈り物﹂を私たちの代で絶やす
山 が 崩 れ 大 量 の 土 砂 が 道 路 を 塞 い だ。
わけにはいかない。兄からの手紙を読
生き埋めになった人もいた。多くの人
み終えた私は、﹁義務だから﹂とか﹁み
が救助にあたり、大きな機械で土砂を
んな納めているから﹂など受動的な理
取り除いたりした。崩れた山や道路は
由ではなく、一国民として日本の未来
こ れ か ら 修 復 工 事 が 行 わ れ る ら し い。
を築いていく誇りをもって納税できる
税金について調べる中で、税金が人命
大人になりたいと心に誓った。
救助や災害復興のために役だっている
ことを知った。
世界には税金を納めなくても良いナ
ウルという国がある。夢のような国に
も思えるが国の経費を賄っていた鉱石
も枯渇し、今では他国の援助なしには
生活できず、
不安を抱えているようだ。
また、アフリカにはきれいな水が飲
みたくても飲めず、勉強がしたくても
学校に通えない子供たちもいる。栄養
失 調 で 立 つ こ と も、 歩 く こ と も で き
ず、冷たい地面をはうだけの子供もい
る。当たり前のように学校で授業を受
け、ちょっとお腹が痛いだけでも病院
に行ける私たちの生活から考えると驚
きだ。
便利で安心な生活にどっぷり浸かっ
ていると、それが当たり前だと思って
しまう。普段の私たちの安心な生活と
それを支えてくれているものは何かを
深く考えるべきだ。
税金は、ただ﹁税金﹂とだけいうと
無味乾燥な響きにしか聞こえない。し
かし、災害救助や災害復興、医療や福
祉、学校の教科書や図書館の本など身
近で血が通ったもの、なくてはならぬ
も の に 姿 を 変 え て い る。 税 金 は 巡 り
巡って私たちの生活を支えてくれてい
る。この夏、このことにはっきり気づ
いた。
税金には﹁無理に納めさせられるも
の﹂というイメージもあるが、使われ
る目的を考えると印象は変わるものだ
と思う。
最近では﹁ふるさと納税﹂といって
好きな町のために好きな市町村に納税
す る 制 度 も あ る。 祖 母 が 住 む 室 蘭 市。
先日家族で測量山に登った。海と室蘭
港、そしてこれを囲む緑がとてもきれ
いだった。好きな街だと思った。
しかし、かつて二十万人近くいた人
7
口も今は十万人を下回っている。ふる
さと納税で室蘭市を応援すれば市内の
観 光 施 設 や 公 園 の 整 備、 イ ル カ・ 鯨
ウォッチングなど自然観察事業など希
望するものに役立てられるらしい。
私はみんなと災害がなく、医療や福
祉、教育などが安心して受けられる生
活を送りたい。そして好きな町がずっ
とずっと好きな町のままであって欲し
いと 願 っ て い る 。
このために私は﹁納税﹂という大切
なバトンを受け継いで、より良い未来
へと爽やかに力強く走り続けていきた
い。
今の私に出来ること
中札内村立中札内中学校
三年 森 下 ほ の か
私は幼い頃から、割と怪我をするこ
とが多かった。足の捻挫、椎間板ヘル
ニア、さらに外科だけではなく皮フ科
や歯科などにも、今までたくさんお世
話になってきた。それでも、今こうし
て私が健康でいられるのは、家族や周
りの方々の支えがあったから、そして
国民の払った税金によってつくられて
いる医療機関・医療保険などがあって
くれたお陰なのではないかと思う。
私の家は母子家庭だ。私のようなひ
とり親家庭には﹃ひとり親家庭等医療
給付制度﹄という制度があり、この制
身近な体験から
学んだこと
度により私にかかる医療費は北海道税 私に出来る事⋮それは、まず税につ
いて﹁よく知り、理解する事﹂だと私
で 負 担 し て く れ る こ と に な っ て い る。
は思う。今の私は、まだ税について知
私はその制度の証でもある黄色い証明
らない事が山ほどある。例えば、納め
書を持ち、小さい頃から病院へ通って
た税金でどれだけのものが造られてい
いた。この制度について母は、
るのだろうか、どんな事をする時に私
﹁ひとり親はお金にあまり余裕がな
た ち は 税 金 を 納 め て い る の だ ろ う か、
いから、子供が怪我をしても〝これく
私たちが気が付かないところでどれだ
らいなら〟と病院へ行かずに、やむを
け税に支えられているのだろうか。少
えず我慢してしまっていたと思う。で
し気にかけるだけで、身近なところに
も、この制度があったお陰で、ためら
も自分の知らない事がたくさん見えて
うことなく病院へ行くことができた。
﹂
くる。それを、今私たちはしっかりと
と、すごく感謝していた。税金の使い
学び、
これから働くようになった時に、
道の一つであるこの制度によって、こ
﹁税を納める意味﹂を理解したうえで、
んなにも私の家は助かっているのだ。
税に感謝しながら納税できる、そんな
こうしてまたたくさんの人が私と同
大人になっていきたいと思う。
じように、税金があることで﹁良かっ
た﹂
﹁ 助 か っ た ﹂ と 感 じ て い る、 そ う
思うと、自分の納めている税金がすご
く誇らしいものに思えてくる。私たち
の 納 め た 税 金 が み ん な の 支 え に な り、
みんなが納めた税金が私たちの生活を
大きくサポートしてくれる、こうして
仙台市立加茂中学校
私たちは税金を通して日本中の人と助
三年
杉
浦
芽萌里
け合っているのだ。
私は今、中学生。まだ自分で働いて 私の通っている中学校は、仙台市内
もいないし、もちろん収入もない。だ
でも珍しく自転車通学が許可されてい
から今現在、私自身が稼いだお金で納
る。交通量も歩行者も多い四キロほど
税することはできないのだ。しかし私
の道のりを、私達は毎日元気よく登下
たちは、税金の使い道の中でも高い割
校する。
坂が多い道なので気が抜けず、
合をしめる﹁教育費﹂により、税によ
暑い日は汗だくになる。
るサポートを最も多く受けている者で
勾配や街路樹、歩行者に気を遣いな
もある。そんな私たちに今出来る事は
がらペダルを踏んでいるときにますま
何 な の で あ ろ う? 私 は よ く 考 え て み
すうっとうしく感じるのが、ぼうぼう
た。
に育ってしまった道端の雑草だ。歩道
の両側からわさわさと雑草が生えてい
る区間で、以前﹁はっ﹂としたことが
ある。
その日私はいつものように自転車
で、 少 し 距 離 を お い て 友 人 の 後 ろ を
走っていた。前を行く友人が何かの拍
子でハンドルを取られ、ゆらゆらと不
安 定 に な っ た と 思 っ た ら、 雑 草 に 絡
ま っ て 転 倒 し そ う に な っ た。 下 り 道
だったこともありブレーキをきかせな
がら走っていたにも関わらず、もう少
しで私も路肩に突っ込みそうになっ
た。 何 で も な さ そ う な い つ も の 道 が、
これっぽっちの草のせいでとても危険
になるのだ、と身をもって体験した。
夏休みのある日、母と車で通学路を
通った際に除草作業の様子が目に入っ
た。その日も猛暑の予報で、作業をし
ている午前中からがんがん暑かった。
﹁朝早くからほんとうにありがたい
ね。 こ れ で 安 心 し て 自 転 車 で 通 れ る
じゃない。感謝しようね。﹂
と、母が言った。
そしてふと、私達の安全のために遣
われているお金があるのだと気付い
た。もしかしたらこのような作業にも
﹁ 税 金 ﹂ が 遣 わ れ て い る の だ ろ う か。
気になって調べてみた。
区役所で尋ねてみると、確かに除草
作業には道路課や公園課の予算が充て
られていることがわかった。公園課で
扱う街路樹と道路課で扱う斜面の雑草
など、作業内容が分かれているそうだ。
私の中で税金のイメージはあまりよ
8
祖母の笑顔から
学んだこと
らえんだがら・・・。極楽とは、この
くなかった。ニュースでよく見る税金
ごどだ。
﹂
についての議論の光景は、政治の駆け
引きのようであるからだ。また、金額 久 し ぶ り に 横 山 に 遊 び に 行 く と、
八十二才になる祖母は、にこにこしな
が大きすぎて、どこか遠くの世界の話
がらこう話してくれた。
しのように聞こえる。
祖母は、去年、心臓病を患い、石巻
今回の除草作業の話しを通じて、地 の日赤病院に二ヶ月ほど入院した。そ
域に根ざしたボランティアの皆さんの
れ以来、体力がみるみる衰え、今では、
役割も知った。ボランティアの皆さん
自分の身の回りのことさえも祖父の手
が作業を肩代わりすることで、除草作
を借りることが多くなった。そんな祖
業等の経費を抑えることができるそう
父 母 の 姿 を 見 て い る と、
﹁老いる﹂こ
だ。私達が秋に参加している﹃クリー
と と、
﹁病気﹂に対する不安と恐怖心
ン大作戦﹄も、経費削減の一環になる
で心が痛む。
のか、興味がわいた。一人ひとりの小
さな力も、ボランティアという形で社 僕 は、﹁ 税 金 ﹂ と い う と、 買 い 物 を
する際の消費税ぐらいしか知らなかっ
会を後押しできる大きな力になる。こ
たが、実は、このディサービスの事業
れ か ら も、
﹃クリーン大作戦﹄に進ん
も﹁税金﹂で運営されていることを父
で参加しようと思う。
から聞いて初めて知った。また、病気
税金の話題は私達のとても身近にあ
で通院した際に支払う医療費にも税金
る。私達の生活は税金によって支えら
が使われていることも父から教えても
れているのだから、税金の使い途や目
らった。祖母は、毎月一回、定期検査
的 に つ い て 無 関 心 で い て は い け な い。
で通院しているが、支払うお金は、薬
税金をどのように遣うべきか、私達自
代も含めると約五千円だそうだ。
もし、
身がよく考え意見を持たなければなら
こ れ が 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 で は な く、
ない 。
全額個人負担になると、一回の通院で
何 と 約 五 万 円 も か か る そ う だ。 僕 は、
この話を聞いてびっくりした。
祖 母 は、 国 民 年 金 を 受 給 し て い る。
国から一ヵ月当り、
約五万円支給され、
この年金をもとに生活しているのだそ
南三陸町立志津川中学校
うだ。したがって、通院の回数が増え
三年
西
條
裕
之
たり、ガンなどの重い病気になったり
して手術や入院でもしたら・・・。そ
う考えると、不安は、高まる一方であ
﹁ああ、ディサービスは、いいごだ。
頭も洗ってもらって、背中も流しても
る。
知ることから始めよう、
つ い 最 近、﹁ 国 借 金 九 百 兆 円 突 破 ﹂ 暮らしと税金
という大きな見出しの新聞記事が目に
止まった。国民一人当たりに換算する
と、実に七百十万円もの借金をしてい
茨城県立並木中等教育学校
ることになるという。もし、このまま
三年
石
井
萌
加
国の借金が増え続けたら一体どうなる
のだろう。祖母のディサービスは、な
徒 歩 十 分 余 り の 学 校 ま で の 通 学 路。
くならないだろうか。医療費は、自己
その途中に桜やつつじの花が美しい
負担額が多くなったりしないだろう
広々とした公園がある。朝と夕方、何
か。また、受け取る年金が、減ったり
気なくその公園前を歩いていたが、あ
しないだろうか。僕達が、ごく当たり
る日の帰り道、突然視野が開けている
前のこととして受けている公共サービ
のを感じた。
スのありがたさを、その時初めて実感
張り出していた桜の木々の枝が、歩
するにちがいない。
道を歩く人の頭上を妨げることがない
よ う、 き れ い に 剪 定 さ れ て い た の だ。
祖母の笑顔は、これまで一生懸命働
き、 税 金 を 納 め て き た 恩 恵 と も い え
ふと足を止めて横を見ると、つつじも
る。僕は、国民一人ひとりが老後も笑
形よく枝が整えられ、少々うっそうと
顔で安心して生活できる、そんな社会
していた公園全体が、すっきりと明る
を強く願いたい。そのためには、国民
く変わっていた。
一人ひとりがしっかりと納税の義務を
︵暑い中の作業は大変だっただろうな
負い、自分たちの納めた税金が適正に
あ。
︶ と 思 っ た。 そ し て、 地 域 の 人 々
使われているかどうか、注意深く見守
の交流の場として、子どもの遊び場と
る必要があると考える。
して大切な役割を果たしているこの公
園が、税金によって管理されているこ
祖母の笑顔から学んだこと。それは、
家族、学校、そして、地域・社会の一
とに気づき、私はハッとした。こんな
員として、自分は、一体何ができるか
身近なところに、税金が使われている
を改めて考えさせられたように思う。
ことを意識したことがなかったから
だ。
﹁ 一 人 は、 み ん な の た め に。 み ん な
は一人のために。
﹂
いつもの見慣れた風景だ。急いで歩
いていたなら別に気にも留めないくら
僕は、心の中でそう思った。
い﹁ささいな事﹂だったかもしれない。
そう思い見過ごしてきた中に、実は税
金が使われている場面が多くあるので
9
充実した日々を
送るた め に
ることを感じた。
はないかと思い、私は改めて、自分の
税金によって、私たちがいかに、よ
通学路を見直してみた。
りよい生活を享受しているかという事
通学路の途中にはゴミ置き場があ
実を見つめ直すことは重要だ。日本国
る。数えてみたらわずか四百メートル
憲法に定められた国民の義務の一つに
余りの道のりに四か所もあった。私が
納税があることの意味は、日々の何気
朝、家を出る時には既にゴミ置き場に
ない生活の中で知ることができる。
は各家庭から運ばれたゴミが置いてあ
る。しかし、帰りは、きれいに片づけ 通学路で気づいた、税金が支えてい
る豊かで安心な生活。今後は地域から
ら れ て い る の だ。 し か も、 カ ラ ス や
国へと視野を広げ、納税の大切さを学
犬 に よ っ て ゴ ミ が 荒 ら さ れ な い よ う、
んでいきたい。
ネットや柵が設置されていることにも
気づ い た 。
﹁ 祝 日 で も、 生 ゴ ミ の 収 集 が あ る か
ら助かるわね。﹂
と話していた母の言葉も思い出され
た。充実した税制度の中で、私たちの
衛生的な生活が保たれていることを忘
宇都宮大学教育学部附属中学校
れてはならないと思う。
二年
山
﨑
聖
子
私 の 学 校 近 く に は、 公 民 館、 児 童
館、市立幼稚園と保育園がある。仕事
私は、小学生の頃から図書館を利用
前に保育園に子どもを預ける親で、朝
している。夏休みは、特に利用者が多
から多くの人が行き交う。夕方は、児
く、私もいつものように図書館に足を
童館の学童保育でドッジボールや鬼
運んだ。館内は、冷房が効いていてと
ごっこなどを楽しむ小学生の笑い声が
ても涼しく快適に利用することが出来
響き渡っている。公民館では、歌や料
た。また、本が探しても見つからない
理のサークルなどが開かれ、市民が積
時に職員の方に声をかけると、忙しい
極的に参加しているようだ。毎日、ど
のにも関わらず調べて持ってきてくれ
の時間を通っても、このエリアは活気
た。それに本棚には、本が種類ごとに
があってにぎやかだ。
これらの施設が、
揃えて置いてある。そんなことを思い
市民の払う税金で賄われていることは
出しながら館内を出ようとした時、透
何となく理解していたが、保育事業や
明のケースが目に入った。近づいてみ
市民講座の充実など、私たちのライフ
ると、何冊か本が入っている。その本
スタイルの変化に合わせて、税金の使
はページが切られていたり、落書きや
途も、時代によって様々に変わってい
折り目があった。
中には、
読めなくなっ
納税者としての
意識をもって
方は変わってくるのである。
ている本まであり、本が泣いているよ
私たち国民には、税金を納める義務
うに見えた。家に帰ってから本を手に
がある。日本国憲法第三十条に﹁国民
取ると一枚の紙が入っていた。その紙
は、法律の定めるところにより、納税
には、本の返却日と図書館からひとこ
の義務を負う﹂と規定している。だか
と﹁次に借りる人のために、大切に利
ら、納税をする義務があるということ
用しましょう﹂と書かれていた。その
は、サービスを利用する権利が国民全
紙は本を借りると必ず一枚本にはさ
員にある。それは社会にもある。政治
まっている。その紙に書かれている利
はもちろんのこと、障害のある人や高
用者への思いを受け取らなかった人が
齢者のための支援や援助に、身近な場
現実にはたくさんいるのだ。
面では、教育や医療にたくさんの税金
私は、図書館でのマナーについて姉
が 使 わ れ て い る。 そ し て 税 金 に よ る
に話してみることにした。すると、﹁図
サービスによって人々は支えられて生
書館の運営には、税金が使われている
きていることを忘れてはいけない。ま
から、これからも大切に扱うんだよ。
﹂
た税金の無駄遣いが新聞やニュースで
と言われた。姉は高校の授業で税金に
取り上げられている。それは私も図書
ついて学んだそうだ。だから、そんな
館を通して強く感じることがある。だ
言葉が自然と出たのかもしれない。姉
から一人でも多くの人が税金の使われ
は、 税 金 に つ い て 教 え て く れ た。﹁ 税
方を知り大切に使ってほしい。
金は、国や公共団体が公共サービスを
そして私たちは税金を通して支え合
実施するために国民から徴収するも
いながら生きていくことを忘れてはい
の。つまり、図書館も公共施設である
けないだろう。
からその一つであって、建設費や維持
費や職員の給料や書籍代も税金でまか
な わ れ て い る よ。
﹂ と 教 え て く れ た。
その時初めて税金に関心を持った。私
の周りには、図書館や美術館や博物館
などがある。その一つ一つに税金が使
われているのだ。図書館の本を大切に
大泉町立北中学校
扱わないことは、税金を大切に使おう
二年
小
泉
海
と し て い な い こ と に つ な が る。 ま た、
美術館や博物館は、手に取ることはな
今、僕の住む大泉町では、大きな公
いが、マナーを守り静かに見ることが
共 事 業 が 二 つ 行 わ れ て い る。 一 つ は、
公共物を大切に扱っているのではない
国道三五四号邑楽大泉バイパス︵東毛
だろうか。心の思いやりで税金の使い
広域幹線道路︶の建設と、国道三五四
10
など︶
、 土 地 税 等 を 支 払 う の だ。 そ し
て、これだけの高負担であるにも拘ら
ず現在のシステムに満足していると答
えた国民が %を超えるという。誰も
が耳を疑う事実であるが、その背景に
は教育費、医療費そして高齢者の介護
費は原則全額無料。失業者や障害者も
保障されており生涯決して誰も飢える
事なく充実した暮らしが保障されてい
るというのだ。まさか⋮本当にそんな
国が存在するのか。アメリカに次ぐ世
界第2位の経済大国日本がナシエナイ
諸問題をいとも簡単に実行し、解決し
ている国があるなんて⋮驚いた。何よ
り、
﹁あなた達の収入の % を差し出
せば充実した暮らしを保障します。
﹂
と言う指導者の言葉を信じて、お金を
差し出す国民と、その国民との間に交
わした約束をしっかり守り行動に移す
指導者との結束関係に。調べてみると、
やはり国民の政治に対する関心もかな
りなもので国会議員選挙の投票率は
%を超えるらしい。ここだけを取っ
てみても国民性に大きな差が有るのが
解る。もちろん全ての国が違うのだし、
例に挙げた、この国も、これに至るま
では数々の葛藤や他国には知り得ない
歴史もあるだろう。でも自分達の国を
善くしたい。素晴らしい人間関係を保
ちたい等の基本的な精神は人間誰しも
持っているのではないだろうか。ただ
日本国民は素直に信頼し合い実行し継
続する。という簡単な事が、なかなか
できないだけなのだ。簡単なようで難
50
﹃世界一幸せな国と
なるために⋮﹄
税金によって、少しでも生活が便利に
号泉大橋周辺の河川改修工事と橋の改
なったり、困っている人たちを助ける
築工事である。大泉バイパスの建設は、
ことになるのなら、僕は喜んで税金を
車による渋滞の解消のためであり、泉
納めていきたいと思う。
大橋周辺の工事は、水害防止のための
もの で あ る 。
小千谷市立小千谷中学校
同 時 に、 僕 た ち は 全 く 別 な 立 場 で、
税金について考えていかなければなら
一年
これらの工事は、僕たちの税金で進
井
口
美
瑠
ないことがある。それは、税金のつか
められている。実際に多くの税金を納
い み ち を き ち ん と 見 守 る こ と で あ る。
めているのは、父や母であり、僕は消
四季折々の美しい自然、素晴らしい
費 税 ぐ ら い し か 納 め て い な い。 で も、 ﹁ 事 業 仕 分 け ﹂ と い う 政 府 の 仕 事 が 新
環境に恵まれ、衣食住にも困りはしな
たに行われたことによって、税金がき
僕の納めた一円が、道路や橋になって
い⋮この日本が世界一幸せな国である
ちんと遣われているか、無駄遣いはな
いると考えると、何となくうれしい気
と私は信じていた。だが現実を知れば
い か が チ ェ ッ ク さ れ る よ う に な っ た。
持 ち に な る。 そ れ は、﹁ 僕 の 納 め た 税
知る程心が重く不安を覚えるような事
しかし、このことは政府や一部の国会
金が世の中のためになっている﹂と思
実が存在していたのだ。
議員に任せずに、僕たちも進んで行っ
える か ら で あ る 。
日 本 全 体 の 貧 困 率 は %。 高 齢 者
ていく必要があると思う。
なぜならば、
と も な れ ば % を 越 え る の だ と い う。
税 金 に つ い て さ ら に 調 べ て み る と、
僕たちが苦労して得たお金が税金と
税金は、道路や橋、学校や公園建設の
いったい何故なのだろうか。調べても
なったあと、無駄な仕事に回されるの
ための公共事業費だけでなく、外国の
考えても複雑すぎて簡単には答えは出
は我慢できないからである。その意味
国々への援助であるODAや、高齢者
てはこない。そこで一番身近な〝消費
でも、国や県などの税金のつかいみち
や障害をもった方々への社会保障費に
税〟について調べていると案外答えが
についての資料をしっかりと見て、自
も遣われているそうである。そう考え
隠されているかも知れないと思えてき
分なりに見守ることは必要だと思う。
ると、うれしいだけでなく、ちょっと
た。
複 雑 な 気 持 ち に な る。 そ れ は、﹁ 税 金 ﹁ 税 金 を 納 め る こ と は、 人 の た め に
今、日本は消費税の税率アップの問
なり、そして、世の中のためになるの
によって、僕たちの生活は成り立って
題で悩んでいる。貧困率が高いという
だから、しっかり税金を納める﹂とい
いるんだな。税金をきちんと納める人
のに税率を上げるなどして大丈夫なの
う 気 持 ち を 忘 れ な い こ と、
﹁無駄に税
がいなくなったら、どうなってしまう
であろうか。特に年金暮らしの一人世
金が遣われていないか﹂しっかり見守
んだろう。﹂と思えるからである。
帯の高齢者の暮らしは悲惨なものにな
ること。この二つのことが、納税者と
るであろうし、今のままでは、どう考
将来、大人になって、自分で働いて
して、僕がこれからも意識していかな
給料をもらうようになると、納める税
えても日本の国が善くなるとは思えな
ければならないことだと思う。
金の金額は今とは比較にならないほど
い。少し肩を落としていると、素晴ら
多 く な る だ ろ う。 父 や 母 が 時 々、﹁ 本
しい情報が舞い込んで来た。なんと世
当に税金きついよね﹂と話しているの
界一幸福な国は世界一税率が高かった
を耳にするが、税金が重く僕にのしか
のである。その国の平均年収は日本円
かってくることは間違いないと思う。
にして約 万円。
ここから所得税 %、
消費税 %、贅沢税︵煙草、酒類、車
でも、自分が苦労して働いて納めた
11
300
25
50
15.7
40
90
85
税金に感謝
感謝
当たり前だから、本人が気づいていな
ば ら く 行 っ た と こ ろ に 私 の 家 は あ る。
の時、国の税金で成り立っている育成
しい事なのかも知れないけれど考えて
いだけで。
そのことに気づいていれば、
車も人も多い大通りと違い、横道は人
医療という制度を受けることができま
いても先には進まないのだし結果がダ
未納税者になどなっていないという人
通りが少なく静かだ。それに、私の大
した。育成医療とは、身体に障害のあ
メでも色々試してみても無駄では無い
も少なからずいるだろう。
の苦手である野良猫が多く住みついて
る児童で将来障害を残すと認められる
のではと思う。誰かが何とかしてくれ
いるのである。不安と恐怖を感じなが 私 は、 税 金 と は 私 た ち の 住 む 国 を、
病気がある児童が確実な医療を受ける
るだろうという考え方は捨て自分達の
よりよくしてくれるものだと思う。﹁住
らも仕方なしに歩いていると、とうと
場合に医療費の一部が給付される制度
国は自分達の手で作り上げていくのだ
みやすい国﹂
﹁安心して生活できる国﹂
う 横 道 の 一 歩 手 前 ま で 来 て し ま っ た。
です。おかげで、少ない負担金額で入
という気持ちで積極的に政治に参加し
になるために税金は必要不可欠だ。み
少 し 迷 っ た が、 も う 走 る し か な い と
院、手術、治療、リハビリをうけるこ
指導者に心を託し信頼し合えたならど
んながもっと税金について理解をすれ
思った私は全力で家に向かって走り出
とができました。もし、この制度がな
んなに素晴らしい国になることだろ
ば、税金を納める義務を全うする人が
した。だが、
それほど走らないうちに、
かったら高額な費用がかかっていたと
う。
増えるだろう。
そうすれば、
日本はもっ
私は走るのをやめた。道が明るいので
思います。
と良い国になることができるだろう。
ある。普段何気なく通っているときに
手術が終わってからも、一年以上車
は気づかなかった街灯が、私の行く道
いすや松葉杖を使う生活でした。元気
を照らしていてくれたのだ。一気に不
に歩いたり走ったりできた時には、気
安も恐怖もなくなった私は、心強い味
にもしなかったエレベーター、スロー
長野市立三陽中学校
方と共に猫に気を遣いながらも歩き出
プ、バリアフリーがとても便利で大切
三年 日 極 り な
した。
な施設である事を強く感じました。そ
干葉市立磯辺第一中学校
そんな時、両親の言っていた税金の
れらの施設がないと、行動する範囲が
三年 黒 澤 純 希
七月の参議院選挙。政治評論家が言 ことを思い出した。この街灯も、その
狭くなり、生活が成り立たなくなって
う今回の選挙のポイントは消費税。増
税 金 に よ っ て 維 持 さ れ て い る の だ と。
しまいます。もちろんこれも、税金で
税するべきかしないべきか⋮。ここま
もし、税金がなかったらどうなると
そして、壊れたときも税金によって修
整備されているものです。障害者だけ
で議論になる税とは何か、私は両親に
思いますか。僕たちは、税金で生活を
理され、また暗い夜道を照らしてくれ
でなく、これからの高齢化社会に向け
聞い て み た 。
支えられています。税金がなくなって
る の だ と。 私 は、 街 灯 に 感 謝 を し た。
てバリアフリーがあたりまえの社会に
しまうと、上下水道が整備されず大切
身近な所で簡単な例を挙げると、公
そして、同時に税金にも感謝をした。
なるように整備されていってほしいで
共の物の維持、修理をするために必要
な水が使えなくなったり道路や信号な
す。
なお金のことらしい。これを納めるの しかし、家に着いた後に税金につい
ど も 整 備 さ れ な く な っ て し ま い ま す。
て調べてみると﹁未納税者﹂という人
は国民の義務だという。この話を聞い
また、僕たちが普段毎日授業に使用し 僕は、この夏休みに三度目の足の手
がいることが分かった。ある未納税者
術をうけました。こう振り返ってみる
た時、私は理解した気になっていた。
ている机やいす、教科書、部活動費に
は﹁他にも払っていない人がいるのだ
と、僕は足の病気になってからたくさ
も税金が使われているのです。税金の
だが、このときは本当の意味を理解
から、自分だって払わなくていいでは
ん税金のお世話になっていることに改
して い な か っ た 。
おかげで毎日快適な生活が送られてい
ないか。
﹂と主張したらしい。
めて気付かされます。自分の足で歩い
るのだと思いました。
ある日の夜。延長されて遅くなった
て学校に行き、勉強をし、友達と一緒
習 い 事 か ら 一 人 歩 い て 帰 ろ う と し た 確かに未納税者は一人ではない。し
僕は、五年前に足の骨の病気がわか
かし、その人たちも税金によって管理
にスポーツを楽しむそんな普通の健康
時、私は物凄く不安だった。なぜなら
り運動はもちろん、普通に歩くことも
されているものに、どこかで必ず助け
な生活を税金が保障してくれているの
ば 外 は も う 真 っ 暗 だ っ た か ら で あ る。
不便になりました。その後、大きな手
られているはずだ。助けられる生活が
だと思いました。
にぎやかな大通りから横道に入り、し
術をうけ、三か月間入院しました。そ
12
税の意義
税について
私が考えたこと
り、
便利になったが、
時代の流れによっ
方、安全で健康な生活を実現するため
だった。それは、私達の住む江戸川区
今、税金の使い方、使われ方につい
て国の抱える問題も少子高齢化、介護、
の会費と言われれば、身近な生活をな
の〝子ども医療費助成〟のおかげなの
て国の政治でよく取り上げられていま
福 祉、 教 育 な ど 様 変 わ り し、 ま た 歳
が め た だ け で も、 警 察・ 消 防、 道 路、
だ。先日も、子宮頸ガンの予防接種の
す。どれが必要でどれが必要でないか
入、歳出の経済グラフを見て、問題が
公園、教育、医療⋮⋮。その恩恵に支
案内が届いたが、これも区が中学生女
など、僕には決めることができません。
山積みであることを改めて知った。日
えられていることは充分に理解でき
子に全額補助してくれるため、本来三
でも国民一人一人が納めた貴重な税金
本が再び奮起しなければならない時だ
る。私は、ありがたいと思ったり、と
回接種で五万円もかかる予防接種が無
であるので、どのように使われている
と思った。
られると思ったり、税金というものに
料で受けられるのだそうだ。自分の住
のかを知り、その意義や役割をつねに
どこか矛盾した印象があった。憲法に 確かに脱税の報道は絶えないし、一
む街が自分の健康維持のためにお金を
理解するよう努力しなければならない
部の残念な税の使われ方に納税の意欲
ある国民の三大義務の一つ﹁納税の義
補助してくれるというのは、とてもあ
と思いました。医療費などでお世話に
を そ が れ て し ま う こ と も あ る だ ろ う。
務﹂について、
考えてみようと思った。
りがたいことだと思う。
考えてみると、
なった税金に感謝すると共に、税金に
しかし、一人一人が国の豊かさ、ある
納 税 に 関 す る あ る 評 論 を 目 に し た。
医療面だけではなく私達の学校をはじ
ついてよく知る事が僕にできる恩返し
いは人々の幸福とは何かを考え、自分
﹁納税意識の低い国民はエゴイスト的
め、警察や消防、道路整備やゴミ回収
の一つだと思います。
に で き る こ と を 誠 実 に 実 行 す る こ と、
志向の強い国民であると言われ、そう
など、安全で快適な生活のための公共
僕 が 助 け ら れ、 支 え ら れ た よ う に、
そ れ こ そ が 個 人 の 幸 福 に も つ な が り、
いう国民が多い国は民主主義の後進国
施設や公共サービスは一人一人が納め
自分が社会人になった時には誰か助け
日本が真の豊かさを獲得できるのだと
で あ る と も 評 さ れ る。﹂ と あ っ た。 エ
た税金によって支えられているのだ。
たい、支えになりたい。みんなが健康
考えた。
ゴイストとは思いやりのない自己中心
税金には法人税や所得税、住民税な
で安全な生活が送れる社会になってほ
的にものを考える人のこと。あいまい 私にとって、納税はとられるもので
どたくさんの種類があるが、私に一番
し い。 そ の た め に、 税 に つ い て 知 り、
も義務からでもなく、
私の住む日本が、
な納税意識を持っていた自分が恥ずか
身近な税金といえば、やはり消費税が
一生懸命勉強し、夢の実現に向けて頑
真の豊かさと心の美しさを持つ国であ
しくなった。そして、日本はこれに該
うかんでくる。物やサービスを買えば
張り ま す 。
るというプライドから、支払うものだ
当する国なのだろうか。
大人も子どもも誰もが負担する五%の
と思った。
消費税。
中学生の私が支払う額なんて、
この夏も、戦後六十五年目の戦没慰
霊祭がテレビで放送され、平和への思
わずかなものだが、百円のものを買え
いを再認識した。
私は、
広島の原爆ドー
ば五円。その五円が日本の人口一億人
ム、長崎の原爆資料館、沖縄のひめゆ
分 集 ま れ ば 五 億 円 に も な る。
﹁ちりも
学校法人平田学園国府台女子学院中学部
りの塔で見た、人も物も破壊された日
つもれば山となる﹂ならぬ﹁税もつも
一年 鈴 木 葵 子
本を思い出した。あのあれ果てた日本
れ ば 大 金 と な る ﹂ と い っ た と こ ろ か、
を、今日の美しく豊かな国に構築でき
小さなことかもしれないが集まれば偉
江戸川区立西 西中学校
たのは、誇りともいうべき日本国民の
大な力を産み出すのだ。
三年
出
村
優
佳
将来への希望と勤勉・努力の結晶だと
消費税といえば、今年七月の参院選
思う。その一部に懸命に働いた国民の
挙 で、
﹁ 消 費 税 率 を 十% に 引 き 上 げ る
﹁ そ う い え ば、 ど う し て 病 院 で、 子
税金があり、一つ一つが紡がれてきた
ことを検討する﹂という話題で論議が
ども達は受診料を払わなくてもいいの
結果ではないかと考えると決してエゴ
わきあがった。
﹁それは嫌だなぁ。
﹂と
だ ろ う。
﹂歯医者の帰り道にふと思っ
イストな国民なんかではないと思っ
思っていると、テレビに映る街頭イン
た。今までケガをしたり、風邪をひい
た。戦後に比べ、はるかに近代的にな
タ ビ ュ ー の 主 婦 達 も﹁ 家 計 に 響 く わ
て病院へ行っても、治療費や薬は無料
﹁ 税 ﹂ と い う 言 葉 を 辞 書 で 引 く と、
﹁ある領土を支配している国家や政府、
領主がその運営のためにそこに住む人
から一定の割合でとりたてるお金や品
物﹂とあった。とりたてる、という一
語 が 強 制 的 で 感 じ が 良 く な い。 で も、
確かに私の税金に対するイメージがそ
れに近い部分も否定できなかった。一
13
祖母の 命 を
支えている税金
未来への貯金
と 気 が 付 い た。 私 も 大 人 に な っ た ら、
きていくには希望を持つことがとても
ね ぇ。﹂ と 困 っ た 顔 を し て い た。 世 界
しっかりと税金を納め、希望を持てる
大事なこと。治療法があるということ
は広い。そんな日本よりも、もっと高
社 会 を 作 り 守 っ て い き た い。 そ し て、
が、患者や看病している人間にとって
い 消 費 税 率 の 国 が た く さ ん あ る の だ。
助け合いの心と感謝の気持ちを忘れず
どれほど心の支えとなっているか、希
北欧スウェーデンの消費税はなんと
に生きていきたい。
望 と な っ て い る か 計 り 知 れ な い。
﹂と
二十五%と知り驚いた。けれども、社
日野市立三沢中学校
も母は言った。治療を断念、治療法が
会保障が手厚く、確実に将来を支えて
三年 小 池 翔 子
な い と い う こ と は、 祖 母 の 病 気 で は、
もらえるという信頼があるらしい。つ
命が助からないことを意味する。公費
まり、高い税金を払うことで社会を支
去年の夏、群馬に住んでいる母方の
負担、それは税金が使われているとい
えると同時に〝社会に支えてもらう安
祖母が入院した。国が指定している特
うこと。祖母や私たち家族は、友人や
心〟を買うのだ。スウェーデンの国民
定疾患の難病で、臓器障害も進んでい
東京都立武蔵高等学校附属中学校
医療関係者といった直接接している人
は、社会の一員であるという自覚のも
たため、一年後の生存率が三十パーセ
三年
熊
谷
春
香
達だけではなく、祖母とは面識のない
と、積極的に社会参加して義務を果た
ン ト と い う こ と だ っ た。 そ の 日 以 来、
税金を納めている人達にも助けられて
しながら権利を主張する意識が根づい
静岡に住んでいる伯母と東京に住んで
私は毎年夏休みに青森の祖父母の家
いるのだ。本当にありがたいことだと
ているという。歴史や文化のちがいも
いる私の母は協力し合い群馬に帰り祖
に遊びに行っている。十年前に弟が生
思った。
あるが、日本社会の足りないものが見
母の看病をした。祖母の友人達も協力
まれる時は青森の保育園に通い、帰る
その後、治療が功を奏して、祖母の
えてきたような気がする。
し て く れ た。 私 も 見 舞 い に 行 っ た り、
と祖父とかまくらを作ったりした事を
状態は徐々に安定していった。投薬や
手紙を書いて祖母を元気づけたりし
よく覚えている。祖父は少し前に病気
日本の消費税率引き上げ論の裏側に
透析治療は続ける必要はあるが、昨年
は、少子高齢化や景気の低迷で税収が
て、できる限りの協力をした。それで
になり鼻に酸素の通る管をつけながら
末には退院するまでに至った。退院後
減っていること、税の悪用やムダ使い
も 不 安 は 尽 き な い。 祖 母 が 治 る の か、
生活をしていて、祖母もあまり体の調
は、週に二回介護ヘルパーにきてもら
などさまざまな税の問題をかかえて日
伯母や母は大丈夫か、子供が心配する
子が良くないようで、最近は要介護認
い家事や買い物など生活を助けても
本の財政が赤字状態であるという背景
ようなことではないがお金は大丈夫な
定を受け度々デイサービスに通ってい
ら っ て い る。
﹁みんなからいただいた
もあるらしい。これは将来社会を支え
のか。入院は何ヶ月にも及んだ。
る。元々はとても広い家に住んでいた
命﹂と﹁ありがとう﹂が祖母の口癖だ。
る私たちにとっても無関心ではいられ
が、三年程前に二人で住むのには広す
ある日、私は母から、難病の医療費
ないことだ。だからこそ、もっと多く
支援制度の話を聞いた。難病は治療が 先 日、 祖 母 の 誕 生 日 に 電 話 を し て、
ぎるという理由で狭く、隣に息子夫婦
おめでとうと祝った。今年この日を迎
の 人 が 税 に つ い て 知 る 環 境 を つ く り、
難しくて、症状が重く、患者数も少な
が住む家に引っ越しをした。
えることができたのも、難病に対する
意 識 や 関 心 を 深 め て い く 必 要 が あ る。
い。そこで、公費負担なしでは原因究
今年も祖父母に会うのを楽しみにし
支援制度があったおかげだ。そして祖
そして私達は税に支えられているとい
明や治療法の開発に困難をきたすおそ
ていてやっと家に着いた時のことであ
母は、友人やヘルパー、医療関係者に
う感謝の気持ちと共に社会を支える自
れのある疾病には医療費の自己負担の
る。雪国ならではの玄関の短い階段に
支えられ、感謝の気持ちであふれなが
覚と責任感を持ち続けていなかなくて
軽減などの対策をしてくれているとい
手すりが付いていた。不思議に思いな
ら今日というかけがえのない一日を生
はならない。日本の明るい未来のため
うのだ。
﹁もしこの制度がなかったら、
がら寝泊まりをする二階へ向かおうと
きている。
に⋮ 。
医療費が支払えないため治療を断念し
すると、やはりそこにも手すりが付い
私は祖母の病気を通して、税金の大
たかもしれない。そもそも、この制度
ていたのだ。祖父は山小屋を作ったこ
切さを学んだ。そして、私たちの生活
がなかったら治療法も確立していな
とがあるため祖父自身でつけたものだ
も税金によって支え守られているのだ
かったかもしれない。そして、人が生
と私は思い、そこからは何も気に留め
14
﹁税と福祉の関係﹂
Dream's Japan !
消費税の大幅アップは、消費生活に直
通っている中学校、私の住んでいるマ
紹介を家族で見ながら、福祉と税金の
ずに充実した二週間を送った。東京へ
接影響しそうで簡単には決められな
ンションも市民税が使われたことを
事に目が止まった。学費が無料、病気
の帰り際、祖父は来年まで会えないか
い。
知った。
の治療も無料で出産や入院の費用もか
ら、と言って私にお年玉やお誕生日を
少子高齢化社会の中で、誰もが子育
私は一万円をもらった時に﹁ありが
からない。失業手当や所得者への住宅
直接祝えない代わりに一万円札を一枚
てしやすい環境を望み、安定した老後
とう﹂と祖父に言った。しかしそのお
手当など社会保障制度が行き届いた
くれ た 。 私 は 、
を願い、社会保障の充実を訴えるけれ
金は祖父が昔に貯めた未来への貯金の
国、デンマークは国民一人ひとりが社
﹁ありがとう。﹂
ど、そこには大きな財源が必要だ。福
一部であり、日本に住んでいる沢山の
会の恩恵を享受できる福祉国家らし
と 祖 父 に 言 い な が ら そ れ を 受 け と り、
祉の恩恵と税金の高負担は切り離せな
人々が後の世代へ繋がるように与えて
い。そしてその高福祉を支える為の国
無事に東京へと帰ってきた。
い関係にあることを再確認した。そん
くれたものであったのだ。この感謝は
民一人当たりの税負担がかなり大きい
帰宅して私が母に、
な大切な財源だからこそ、無駄に使っ
直 接 伝 え る こ と は 出 来 な い が、 こ の
国家だとも言っていた。所得税が収入
﹁じじ、家に手すり付けたんだね。
﹂
てはならないと改めて思った。将来を
一万円はよく考えて私の役に立つよう
の約半分を占め、消費税も二五%と日
と話したところ、母からは予想もして
担う子どもと今、社会を支える働く世
に使うと同時に、その一部を未来へ貯
本に比べかなり高いことに驚いた。更
いない一言が帰ってきたのだ。
代とやがて直面する高齢者。どの世代
金しようと思う。
に、
﹁高い税金をどう思うか﹂という
﹁ あ れ、 じ じ が 付 け た ん じ ゃ な く て 税
も切り捨てられない。バランスよく共
問いかけに﹁税金は高いが、子育てか
金で取り付けてもらったんだよ。
﹂
に支え合わなければ社会のしくみ全体
ら老後まで安心して生活できるシステ
私が税金と聞いて思い浮かぶのは身
が崩壊してしまう。
ムが整っているので不安も小さい﹂と
近にある消費税や、法人税、所得税な
人々が答えていたのが印象的だ。社会 私たちはもっと社会のしくみ、税の
どのテレビで流れたりするものでしか
こと、福祉のこと等に関心を持ち、現
保障や税負担など社会生活に対する日
も払わなければいけないもの、という
横浜市立日吉台中学校
実をしっかり把握し勉強しなければな
本との考え方や意識の違いに改めて驚
認識しかなかった。働けるうちに働い
三年
髙
原
菜
生
らない。現実を知らないままに無責任
いた。
て、将来に備えるものなのだと知り合
なおとなになってはいけない。安心し
今の日本では少子高齢化が大きな社
いの先生にも言われたものだが、年金
今年、中学生の私たちにも直結した て暮らせる明るい社会の実現の為にこ
会問題となっている、男女共に平均寿
といったような本当に初歩的な知識し
大きな社会変革があった。公立高校授
そ、大切な税金が使われてほしい。
命が延び続け長寿国と言われて久し
かなく、まさかあれほど身近なところ
業料の無償化と子ども手当の支給。直
い。 そ の 一 方 で 平 均 出 生 率 は 一・三 七
に私達が払った税金が活かされている
接恩恵を受ける私たちには一見、良い
と先進国の中でも低い。平均寿命が延
とは思っていなかったのだ。聞いてみ
政 策 に 思 え て も、
﹁子どもの将来に付
びて高齢化が進めば、老後の安定を求
ると、祖母の通うデイサービスも税金
け が 回 る ﹂ と か﹁ 財 源 の 確 保 が 困 難 ﹂
めて福祉や介護サービスを必要とする
で運営しているし、祖父が入院、治療
と、
社会では大きな論争を呼んでいる。
人が増えるから、医療費や年金の費用
をする際にも税金から成る医療控除が
また、長引く不況で、失業者や就職で
横浜市立市場中学校
は増大する。そして福祉の為の大きな
効い た そ う だ 。
きない若者も増え、生活が苦しい厳し
三年
牧
島
夢
加
財源が必要となってくる。しかし少子
いと感じる人が多い。財源確保の為に
こう考えてみると私の大切な祖父
化が進めば、将来的に働き手となる若
も、祖母も、沢山の人に支えられてい
消費税を五%から十%にという案も出
もしもあなたが、税の仕組みを変え
い世代人口が減少してしまう。労働人
ることがわかる。支えている若い世代
て、社会に波紋が広がった。
ることができるならば、あなたはどう
口が減ると所得税も減少して、国の税
の人や私達も同じで、いつも歩いてい
しますか?
そんな時、サッカーのワールドカッ
収 が 減 っ て し ま う。 不 況 続 き の 中 で、
る 道 路、 色 々 な こ と を 学 ぶ た め に 今
プで日本と対戦したデンマークの国の
この作文には私が考えた未来の日本
15
税がささえる
明日の日本
ではそれを仕分けして撤廃や売却して
が描かれています。この作文を読んで
いる事業団もいます。それはいい事な
何か一つでも気づいて欲しいです。
のですが、ただ壊したり売ったりする
まず、私が一番にしたいことは、国
だけではだめなのです。なぜ不要とさ
民全員に税について知ってもらうこと
れるような物を建ててしまったのかと
で す。 私 達 中 学 生 を 対 象 と し た 場 合、
山梨大学教育人間科学部附属中学校
いうことを考え反省しなくてはなりま
一体何人の生徒が税について説明でき
一年
足
立
奈
央
せん。では、質問です。不要となった
るのでしょうか。また私達は税につい
公共物が撤廃されました。あなたはど
て関心を持っているのでしょうか。現
私は七年前、アフリカのカメルーン
んな反省をしますか?
代の日本の中学生は少なくともこれを
で暮らしていました。道路がほそうさ
感 じ て い る 生 徒 は 少 数 だ と 思 わ れ ま 私はまず税金を無駄にしてしまった
れているところは少なく、道のいたる
ことを国民の皆さんに謝ります。自分
す。でもそれは当たり前のことなので
ところには、ゴミが捨てられていまし
の 心 の な か で 謝 る だ け で い い の で す。
す。なぜならば税について知る機会が
た。水道の水は飲めるものではありま
それだけでしっかりとけじめをつけら
少ないからです。社会科等の授業で触
せんでした。決してカメルーンが悪い
れ る と 思 い ま せ ん か? 私 は で き ま す。
れることもありますが、私が思うにそ
国だということではありませんが、そ
次に利用数や地域の人の意見などを徹
れだけでは足りないのです。だから私
れに比べると日本はなんて恵まれた国
底的に調査します。そして分かった事
は全国の中学校で税について学ぶ制度
なんだろうと思います。道路はほそう
柄をまとめ、最後にこの失敗を次に活
を取り入れます。この授業では私達の
され、ゴミは一週間に二回は収集して
かします。とても単純なことではない
税金の使い道や今どのような問題が起
くれて、水道の水だって安心して飲め
のでしょうか。
きているかなどを分かりやすく明確に
ます。このような安心した暮らしがで
もし、何も反省もせず、処分してい
した物を学ばせます。そこで生徒達に
きるのも、税金のおかげなのです。私
るならば、これから先また同じような
少しでも興味を持ってもらいたいので
たちが使っている教科書も税金によっ
こ と が 繰 り 返 さ れ て し ま う だ け で す。
す。また私が目指しているのは国民全
て支給されています。教科書の最後に
より良い日本を作りあげるためには常
員に知ってもらうことなので、同日時
次のようなことが書かれています。﹁こ
に小さな反省が大事なのです。
全チャンネルで税についての番組を全
の教科書はこれからの日本を担う皆さ
最後に私が伝えたいことがありま
国放送します。ネット、ラジオ、新聞
んへの期待をこめ、国民の税金によっ
す。それは今の状況に満足せず常に向
等全ての情報機関に短時間を使って国
て無償で支給されています。大切に使
上 心 を 持 っ て 欲 し い と い う こ と で す。
民全員で税について学ぶのです。
い ま し ょ う。﹂ だ か ら 私 は、 汗 水 た ら
未来の日本及び日本国民が幸せに暮ら
して一生懸命働いて税金を納めてくれ
二つ目は無駄な税金をなくすことで
すためには、高い意識が必要です。だ
す。町中には不要となった公共物が多
る大人に感謝しようと思います。そし
から、日本の未来は私達で変えようと
数あります。例えば、公民館や巨大な
て期待を裏切らないようにしっかりと
する心が大切なのではないでしょう
オブジェ、橋や道路など。これらがい
勉学にはげみたいと思います。
か。
つも頻繁に使われているのならばいい
しかし、その一方で税金を納めない
の で す が、 現 状 で は 無 駄 に な っ て し
人もいるという話も聞いたことがあり
まった物が多いのです。しかし、現在
ます。この前テレビで、自動車税を滞
納している家に役所の人が出向き、納
めてもらうようにお願いしているとこ
ろが映っていました。その人は、払う
お金がないと言っていましたが、乗っ
ている車は高級車で本当はお金がある
のに納めないみたいです。私はそれを
見て、少し悲しくなりました。苦しい
生活をしていながらもきちんと税金を
納めている人もいれば、納めない人も
いる。不公平です。税金は日本をより
住みやすい国にするためにみんなが納
め る も の で す。
﹁自分だけだからいい
や﹂という気持ちは持ってほしくあり
ません。
みんなが平等に納めてこそ
﹁税
金﹂だと私は思います。
また、今消費税を上げる、上げない
が話題になっています。私には消費税
を上げた方がいいのか、今のままの方
がいいのかよく分かりません。でもき
ちんと話し合ってほしいと思っていま
す。消費税が上がれば、私たちの負担
は大きくなります。大変です。このま
まの方がいいかもしれません。でも消
費税を上げることで、今よりももっと
暮らしやすい日本になるかもしれませ
ん。老人福祉がもっと充実するかもし
れません。それぞれの良さ悪いところ
をきちんと話し合って、私たちが納得
するような理由で結論を出してもらえ
ればと思います。
私のおじいちゃん、おばあちゃんの
時代、いやもっと前の時代から税金は
納められています。日本を良くするた
め に、 よ り 良 い 暮 ら し を す る た め に。
16
笑顔の花
私もその思いを引き継いで大人になっ こうして考えてみると、私達の生活
は、税によって支えられ、なくてはな
たら、きちんと税金を納められる大人
らない大切な存在となっている。しか
になりたいと思います。
し、働いて税金を納めていない私達子
供は、税についてあまり関心がないだ
ろう。だから、校舎を傷つけたり、机
に落書きをしたりする事が平気ででき
るのだと思う。
校舎の裏には税があり、
射水市立新湊南部中学校
税の裏には毎日汗水流して一生懸命働
三年 岩 坪 夏 穂
いているたくさんの人がいる事を忘れ
てはならないと思う。
昨 年、 私 の 学 校 は 新 校 舎 と な っ た。
旧校舎が取壊された時は、さみしくも けれども、一方では、税金を納めて
いない人がいる、税金をいらないとこ
思ったが、新しくきれいで使い心地の
ろに使っている、などという事がテレ
よい新校舎での生活は自然と笑顔にな
ビや新聞などで報道されている。その
る程快適だ。また、他校を招いて試合
ため、税は、本当はすごくあたたかく
をしたり、雨天でも外で運動ができた
て人を笑顔にするものなのに、あまり
り、夏休みは冷房のきいた部屋で学習
よくないものだと思ってしまうのが現
ができたりと、以前にはできなかった
状だ。だから、
私はもっと多くの人に、
ことができるようになり、本当に私達
税=悪いものではなく、税=あたたか
は幸 せ だ と 思 う 。
いものと思ってもらえる社会になって
そして、そんな自慢の校舎が建築さ
ほしいと思う。自分で稼いだお金なの
れる時に使われたのが﹁税金﹂である。
だから、税金を納めることをためらう
私の両親の様にたくさんの方々が懸命
人も多いだろう。しかし、よく考える
に働いて納めてくれた税金が使われて
と、もしも税がなかったら、救急車も
いると思うと、感謝せずにはいられな
有料化になり莫大な医療費がかかる
くなる。
し、老後の生活もどうなるか分からな
また、税について調べてみると、そ
い。ごみは回収されず、治安も悪くな
の他にも至る所で使われている事が分
る。
結局は自分にはね返ってくるのだ。
かった。国民が安心して生活するため
私は、税というのは﹁笑顔の花﹂を
に必要な医療年金や、介護、福祉など
咲かすための種のようなものだと思
の公的サービス。道路の整備やごみの
う。国民一人一人が税という小さな種
処理など⋮⋮身近なところで気付かな
をまき、
その上に思いやりの水をまき、
いうちにたくさんの税金が使われてい
そして成長し、最後に皆の役に立った
た。
まずは知ろう
税金のこと
あかしに大きな笑顔の花を咲かせるの
とても大切でずっしり重い教科書だと
だ。
思いました。
私も将来、働いて税を納める立場に そ れ か ら わ た し は 税 金 に 興 味 を 持
なるだろう。その時は、今、私達のこ
ち、生活の中に使われている税金一つ
とを支えて下さっている方々に感謝
一つに目を向けることができるように
し、
少しでも恩返しができるよう、
しっ
なりました。例えば、私たちが利用さ
かりと納税していきたいと思う。そし
せてもらっている道路・公園・信号ま
て﹁笑顔の花﹂がいつまでも咲き続け
でもが税金で賄われていることを知り
る、そんな社会であってほしいと心か
ました。知っているようで今まで知ら
ら願う。
なかった税金の使い道を発見でき、驚
きました。日本が豊かな国と呼ばれる
理由を見つけたような気がします。
よく、税金を嫌々払っている人がい
る、という話を聞きます。でも、わた
し達個人では買えないものを利用でき
たり、いろいろなサービスを受けたり
福井市足羽中学校
できるのは税金のおかげです。だから
三年
清
水
麻
子
わたしは、
個人が払う額以上の利益を、
生活の中で受けることが出来るのだと
わたしは今まで税が世の中でどのよ
思います。それに、自分が払った税が
うに役立っているのか、わたし達の生
社会で役に立っていると考えると気持
活とどう関わっているのか、考えたこ
ちが良いです。
ともありませんでした。しかし、そん
例えば、友達と公園で遊ぶ、困った
なわたしが生活の中でいろいろな面で
ことがあれば警察に相談する、整備さ
税金に支えられていることに気づかさ
れた道路を利用する︱︱。そのような
れた出来事がありました。それは、わ
ことをわたし達日本人は当たり前だと
た し が 毎 日、 普 段 当 た り 前 の よ う に
感じていると思います。しかし、この
使っている教科書からでした。その裏
快適で安心した生活を送り続けること
表紙にはこう書かれていました。
ができるのは、税金のおかげだという
﹁ こ の 教 科 書 は、 こ れ か ら の 日 本 を
ことを忘れてはいけません。そのため
担う皆さんへ国民の税金によって無償
にはまず税金がどのように使われてい
で支給されています。
﹂
るか、どのようにわたし達の生活に役
わたしはそれを見て、この教科書に
立っているか、知ろうとする気持ちが
は、たくさんの人のわたしたちへの期
大切だと思います。自分達が払った税
待 が 詰 ま っ て い る の だ と 感 じ ま し た。
17
未来に繋がる﹁税﹂
暮らしを支える税
ている。十五年後にはこのままいけば
れ て い る。 そ の 使 わ れ 方 は、 医 療 費、
ではないでしょうか。
私も以前までは、
金なのですから、その使い道に関心を
一人の高齢者を二人で支える事になる
教育費などさまざまだ。
﹁何で税金を払わないといけないん
持つことは重要です。そうすれば税の
そうだ。ただでさえ、国は莫大な借金
だ。﹂ と 不 満 を 口 に し て い ま し た。 し
ありがたさに気付けるでしょう。そし もしこの税金がなくなったらどうな
を抱えているのに、これでは絶対福祉
るのだろう。まず、病院に行けなくな
かし、税金の使い道を知ったことで税
て、進んで税金を払う人も増えるので
はうまくゆかなくなる。
る。現在国が負担してくれている7割
に対する見方が大きく変わりました。
はないでしょうか。喜んで社会のため
しかし、
今からでもできる事はある。
分を自分で支払わねばならなくなるか
私 た ち 国 民 か ら 集 め ら れ た 税 金 は、
に税金を払うことができれば素晴らし
未納分の回収と、無駄使いの削減をす
らだ。図書館や美術館などの公共施設
身近なところで使われています。例え
いと 思 い ま す 。
ることだ。もっと現在の税の使われ方
もなくなり、学校へ行けない子供も出
ば、学校の先生や社会の安全のために
わたしは税金とは、日本中の人々が
を見直し、国民の声を聞いて社会に反
て、教育の場が減り、未来の発展を担
働く警察官、病院で働く医師たち、そ
お互いを支え合う素晴らしい制度だと
映 さ せ な け れ ば な ら な い と 思 う。 又、
う子供達の育成の妨げになる。町はご
の他の公務員、つまり日々私たちのた
思います。将来、﹁義務だから払う税金﹂
その改善された最適な使い道を世の中
み で 溢 れ 返 り、 不 衛 生 な 環 境 と 化 す。
めに働いてくださっている方々の給料
から﹁自分のため、みんなのために払
に 広 め、
﹁これなら税金を払っても構
警察がいない町には不審者がうろつき
として使われています。また、きれい
う税金﹂に変わっていってほしいと思
わない﹂
と思えるように、
税へのイメー
犯罪は増加して、安心して外出する事
に整備された道路や、設備の整ってい
いま す 。
ジを変革させるのだ。
もままならなくなる。
る学校、病院、社会の衛生のために必
こ れ は 決 し て 容 易 で は な い。 で も、
要なゴミの収集などの公共のサービス
そんなのは大袈裟だと思うかもしれ 一人一人が責任を持って豊かで平和な
ない。しかし、それは私達が生まれた
のためにも税金が使われています。こ
社会を考え、国がそれに応えるという
時からこの素晴らしい社会に生きてい
のように税金は、私たちの生活を支え
連携をとれば、未来を発展させ、可能
るからであり、その社会を支えている
てくれているのです。
聖マリア女学院中学校
性を広げる事ができる。税金はその鍵
のが税金なのだ。私達は税金によって
三年
また、二〇〇九年十月八日には、台
平
野
裕
子
だ。私は安心して暮らせる、笑顔溢れ
先程のような世の中にならないように
風十号による影響で、国道百五十五号
るこの日本を次の世代に受け継いでい
守られ、この当たり前のような、しか
線にかかる東橋が崩落しました。私は
税。 私 は 生 ま れ て か ら 約 十 四 年 間、
きたい。その為にも私も税金の重要性
し貴重な日常を与えられているのだ。
この東橋を渡って学校に登下校をする
今まで幾度もこの言葉を耳にしてきた
を理解し、将来はきちんと納税する一
ので、とても困りました。普段なら家
が そ の 使 い 道 や 役 割 を 考 え た 事 は な では、今私にできる事は何なのだろ
社会人になりたい。
う。まだ中学生なのだから税金なんて
か ら 十 分 程 度 で 学 校 に 到 着 し ま す が、
かった。消費税くらいは知っていたが、
自分には無関係だと考えるのは大間違
橋が崩落してからは、遠回りをして学
これがなければ商品がもっと安くなる
いだ。公共の物を大切に扱ったり、ゴ
校へ行くことになり、倍の二十分もか
のにと不満に思っていたので、税に対
ミをなるべく出さないように気を付け
かって不便な状態が続きました。しか
する思いはあまりよいものではなかっ
たり、病院に行かずに済むよう健康管
し、五日後には東橋東側に迂回路が完
た。
理に努めたり⋮。
やれる事は沢山ある。
成したので、少し遠回りですが十五分
知多市立知多中学校
この作文を書くにあたって税金につ
何よりも今の当たり前の暮らしを振り
で行けるようになりました。今は仮の
いて調べてみたら、知らなかった事が
二年
松
裏
千
穂
返り、それに感謝して自分と税金との
橋ができ、以前のように登下校できる
沢山 あ っ た 。
距離を縮めるのがこの社会に貢献する
ようになりました。この道路や橋の工
税 は 国 の 歳 入 の 四 十・五 % を 占 め、
税 金 と 言 う と、 ど う し て も 悪 い イ
第一歩となるのだ。
事もすべて税金で行われています。災
国の重要な収入源だ。そのお金で私達
メ ー ジ ば か り 浮 か ん で き ま す。
﹁お金
害が起こったときすぐに対応できたの
の暮らしを安心で快適なものにしてく 最近少子高齢化も大きな問題になっ
をとられる﹂と感じている人もいるの
18
﹁税﹂ の 役 割 を
知った 今
にも、図書館、公園、まちづくりセン
は、国民一人ひとりが納めている税金
ター等の施設や、普段何気なく利用し
があったからだと思います。私は改め
ている道路、橋、信号機等、多方面で
て税金の大切さを実感しました。
活用されていました。
税金がなければ、
私はまだ中学生なので、税金といっ
ゴミ収集や、救急車、交番の利用も有
ても消費税くらいしか払ったことがあ
富士市立吉原東中学校
料になり、自分で負担しなければなり
りません。何か物を買うとき、必ずつ
二年 杉 山 祐里香
ません。税のお蔭で、私達は豊かで安
いてくる消費税。余分にお金を払うこ
全な生活を送ることができていたので
とになるので、少し損をした気分にな
家に一通の封書が届きました。富士
す。
ることもあります。しかし、そうして
市子育て支援課からで、子ども医療費
払った税金は、気付かないうちにかた
助成制度の改正により、対象が中学三 今、唯一私が払っているのは消費税
です。その消費税を払うのでさえ、︵消
ちを変えて、私たちへと返ってきてい
年生までに拡大されるという内容でし
費税がなければ同じ金額でもっと他の
るのです。蛇口をひねればきれいな水
た。それを見た私は、どこからその分
物も買えるし、一円単位で払うのは面
が出て、家の前には道路がある。毎日
の医療費が出されるのだろうか疑問に
倒だ︶と思っていました。しかし、そ
楽しく学校へ通い、勉強することがで
思 い、 市 役 所 に 問 い 合 わ せ て み た 結
のように思っていた私は、恥ずかしく
きる。私たちが普段当たり前だと思っ
果、地方税が使われることを知りまし
なりました。そう言えば、ニュースで
ていたことも、本当は税金があってこ
た。母に話すと、私が小学校入学前に
脱税という言葉を耳にしたことがあり
そのものだという事実を、忘れてはい
三回入院した際、乳幼児医療費助成制
ます。国民の義務を果たさず脱税して
けません。そのために、私たちみんな
度により助成していただいたことを母
い る 人 が い ま す。 以 前 の 私 の よ う に、
が税に関心を持ち、正しく理解するこ
から聞きました。助成がなければ、一
勿体無いとか面倒だと思っている大人
とが本当に大切だと思います。
度に高額な医療費を払わなければなら
がいるということです。税金は社会の
なかったことも聞きました。とても有
私たちの国を支え、街を支え、国民
会費とも言うべきものです。社会の一
を支えているのは税金です。私たちが
難いと思いました。他にどんな事に税
員である一人一人が国を支え、そして
安心して暮らせる社会にとって、税金
が 活 用 さ れ て い る の か 知 り た く な り、
国に守られるという税の素晴らしい仕
は不可欠なものだと思います。私が社
国税庁のホームページで調べてみまし
組みを理解していないのではないで
会人になって、収入を得るようになっ
た。すると驚いたことに、私はかなり
しょうか。税が姿を変え、巡り巡って
たら、しっかりと税金を納め、社会に
の税金の恩恵を受けていることがわか
還元されることが、もっと国民に広く
貢献できるようにしたいです。
りました。学校の備品をはじめ、教科
浸透すれば、国民の理解を得られ、気
書等、公立の小中学生の場合、一人一
近い将来、納税者の立場になった時、
持よく納税されるようになると思いま
私はこの国を、街を、国民を支える一
年間におよそ九十四万円も使われてい
す。また、今回私は税について詳しく
員に な り た い で す 。
たのです。税は教育費という形に姿を
知ることができましたが、小さい頃に
変 え、 私 達 を 支 え て く れ て い ま し た。
税の仕組み等を知る機会があったなら
私達は、一生懸命学び、有意義な学校
ば、もっとよかったと思いました。小
生活を送ることで感謝の意を示さなけ
学生の従弟にも教えてあげたくなりま
ればいけないと思いました。学校以外
した。
大人になったら私も沢山の税金を払
うことになると思いますが、税の役割
を知った今、感謝の気持ちを持って納
税したいと思います。また、納税する
ことに留まらず、人々に平等且つ有効
に最大限活用されるよう、税に関心を
持ち続けたいです。
﹁血税﹂に
責任を持つこと
滋賀大学教育学部附属中学校
三年
本 荘 悠 亜
昨年の教室でのひとこま。私は休憩
時間中に教室後ろの黒板に落書きをし
ていた。他愛もないことを友人とふざ
けながら書いていたのだが、そこへ次
の授業のために教室へ入ってこられ
た 社 会 の 先 生 が 割 り 込 み、 こ う お っ
しゃった。
﹁国民の血税を無駄にしおって︱
︱。﹂
半ば冗談交じりの言葉であったのだ
ろうが、私はなぜかその言葉にハッと
気付かされた感じがした。何気なく置
いてあったチョークを取り落書きをし
たまでのことだが、そのチョークさえ
﹁国民の血税﹂なのである。もちろん、
学校の備品やさらにはこの中学校の教
育費自体が税金でまかなわれているこ
とくらいは当たり前のように知ってい
19
た。しかしそのことを当たり前だと思
うあまり、普段の生活上で意識するこ
とはほとんどなかったように思う。そ
れだけに、先生が一本の小さなチョー
クを﹁血税﹂と表現されたことに、不
意をつかれたような衝撃を受けたの
だった。これは、私たちの納める税と
その使われ方があまりも身近なために
起こりうる、税に対する意識の薄れの
一例 で あ る と 思 う 。
私たち、特に中学生にとっては直接
税に関わることは消費税の支払い程度
しかないのが実際のところである。ま
た、そのゆくえを自らの目で総括して
見るということも不可能なため、税へ
の関心が少ないのも仕方ないしむしろ
必然なのかもしれない。しかし私たち
が成人したときに関心のないままであ
れば、それは問題であろう。なぜなら、
政治にかかわっているからである。成
人すれば選挙権が与えられる。選挙に
参加する︵それが大前提だが︶という
ことは、議員を投票で選出することで
もある。が、さらに根本的には、その
議員に私たちの﹁血税﹂の用途の決定
を託すということだ。政治とは言った
ものの、元手となる税金を含む歳入が
なければ始まらない。そして、様々な
政策を実行していく、そのためのお金
を配分をすることこそが政治の生命線
であると言えるだろう。端的にいえば
使いみちのやりくりの良し悪しが政治
の良し悪しを決めるのだ。
私 た ち が 社 会 人 に な り、 職 を 持 ち、
税に感 謝
あると思います。出生率を上げるため
家を持つようになれば納める税金も多
ばあちゃんは 歳を過ぎた頃から足が
には、子どもを産み育てる環境をより
くなる。特に所得税は汗水たらして働
悪くなり、
今は杖をついての生活です。
充実させないといけません。ここにも
いた給料そのものであり、まさに﹁血
私には簡単なことが、ひいおばあちゃ
また、多くの税金を投入する必要があ
税﹂というそのところだ。
んにはできなかったり、めちゃくちゃ
ります。しかし、ここで税金が使われ
時間がかかったりします。私は、こん
そんな税金に意識を向けないのな
ることも、今の私は損だとは思いませ
ら、自分たちの納めた税に責任を持た
な状態のひいおばあちゃんが一人で生
ん。この税金もまわりまわって、自分
ないことと同じになる。それでは国の
活できているのが、前からとても不思
にも恩恵があるのだと思えます。子ど
政治に文句は言えないのではないだろ
議でした。私は、この日初めて、ヘル
もが増えたら、将来一人当たりの税金
うか。自分の納める税金はすなわち政
パーさんが私たち家族親戚の代わりを
負担が軽くなります。その税金によっ
治 へ の 信 頼 を 表 す。 そ の 使 わ れ 方 を
して、ひいおばあちゃんの家事や生活
て生きていける人もいるでしょう。私
しっかりと見届けてこそ、はじめて責
の手伝いをしてくれていることを知り
たち家族のように間接的にこの税金に
任を持ったことになると思う。
ました。
頼る人もいるでしょう。
私たちの税金を政治に直結する﹁血 それまで私は、介護やヘルパーさん
税﹂だととらえたとき、税金への意識
なんて自分には全く関係のない世界の 目 先 の 個 々 の 利 害 だ け に 着 目 し て、
税金を払うことが損だと考えていた自
は生まれてくるものだと思う。これか
ことだと考えていました。だから、以
分がとても恥ずかしいです。税金はま
ら私が社会の一員となるまでに、税に
前そういったことに多額の税金が使わ
わりまわって、自分たちが暮らしやす
対するあるべき態度を培っていきた
れていることを知ったとき、なんだか
い 社 会 を つ く る た め に 使 わ れ て い て、
い。
自分が損をしている気分になりまし
私たちはむしろ、税金という制度に感
た。私は、税金が自分にとって直接恩
謝しないといけないと感じました。自
恵がないことに使われることを損だと
分の子どもだけを育て、自分の両親だ
考えたのです。
けを支えるのではなく﹁日本のみんな
で も 今 回、 私 は、 介 護 制 度 や ヘ ル
で子どもを育て、日本のみんなで高齢
パーさんの存在に支えられて、今の私
京都教育大学附属桃山中学校
者を支える﹂そんな社会になっていか
の生活が成り立っていることを知りま
三年
加
藤
あかり
ないといけないと思います。そのため
した。今の私の生活は、間接的にです
に税金という制度は必要不可欠なので
が、私が損をしていると思っていた税
私はこの前、ひいおばあちゃんの家
す。
金に支えられていたのです。
で、
介護ヘルパーさんに出会いました。
﹁ こ の 人 に は、 い つ も よ く し て も ろ て これから、日本はますます高齢化社
会になっていきます。私のひいおばあ
るんよ。この人のおかげで、生きてい
ちゃんや私のように、直接あるいは間
けるんよ。
﹂
接 的 に こ の 制 度 を 利 用 す る 人 も 増 え、
と、ひいおばあちゃんは私に言いまし
財源確保はますます難しくなるでしょ
た。
う。税金を払う人を増やすには、少子
私のひいおばあちゃんは、 歳。大
化問題を解決し出生率を上げる必要も
阪で一人暮らしをしています。ひいお
92
90
20
未来を紡ぐ税
正
吾
茨木市立北中学校
三年
今 村
五年前に他界した僕の祖父はずっと
警察官でした。僕がまだ小さい頃、母
がいつも口癖のように﹃警官の子は皆
税金で食べさせて貰って大きくなった
んやで﹄と言っていた事を何気に今思
い出している。その当時何の事を言っ
て い る の か、 呪 文 の よ う に ブ ツ ブ ツ
言っている母の姿を見るにつけ﹃ふー
ん﹄って曖昧な返事しか僕には出来な
かった。でも中学生になって税につい
て勉強したり教えて貰ったりして、今
やっと呪文が解けたような気がして
﹃そうやったんや﹄と僕は嬉しくなっ
た。そうです。祖父は警察官と言う公
的職業に携わっていたので、すべて税
金で賄われていたのでした。毎月の給
料で家族を養い幼い母を育ててくれて
いたのだ。定年退職後も年金を頂き僕
の欲しい物も沢山買ってくれていた。
こう考えると他にも税金から賄われ
ているものがきっと沢山あるに違いな
い、と僕は思わず家を飛び出し街の中
を探索し始めた。一番身近な先生もそ
うだし、消防や役所の公的サービスに
携わっている人々もそうだ。考えなが
ら歩きつつアンテナを張り巡らせてい
るとこんなに身近な所にも税金が使わ
れていたんだと、いつもの街がとても
指定納税ってどう?
迫る街の中。僕はお腹の虫が﹃グーッ﹄
新鮮で新しい発見にただ僕は﹃すごい
た。職員の方々は何もなかったように
と鳴るのを我慢して家路を急いだ。そ
ぞ!僕の街﹄と叫んでしまった。あの
替えていたが、私はショックだった。
して税金のお陰で大きく育てて貰った
信 号 も 陸 橋 も、 こ の 図 書 館 も そ し て
おむつ一枚無駄にはできないのだろ
母が、美味しい夕食の支度をして待っ
しっかり踏みしめて今歩いているこの
うが小さな子のお尻がこんなにただれ
てくれている家のドアを勢いよく笑顔
舗道もみんなそうなんです。この角を
て 平 気 な の だ ろ う か。 そ ん な は ず な
で開けながら、僕は思わずこう言った
曲がった所に停まっている福祉デイ
い。満足にとはいえないがもう少しオ
の で す。﹃ た だ い ま っ! 税 金 っ て す ご
サービスの車にも、手厚く予算が組ま
ムツを豊富に配ることができないか家
いんやね﹄
れ、多方面に税金を還元出来るように
の 人 と 考 え た。 今 は〝 ふ る さ と 納 税 〟
と、僕達の代表の人々が日々努力をし
というものがあって住んでいる所だけ
て下さった結果なんだと嬉しくなっ
ではなく、自分の出身地などに納税で
た。でも僕にはただ一つだけ不安材料
きることを知りました。思いつくのは
があったのです。それは税の仕組も理
一人でも一回でも多くボランティアに
解せず﹃税金なんかなんで払わなあか
参加しておむつが早くとれてオムツを
姫路市立高丘中学校
んねん﹄
と言っている大人が沢山いる、
使う子の数を減らす。ってことで話は
三年
東
詩
乃
と言うこの現実なのです。もっと税の
終わりました。その夜一人で考えまし
勉強をして下さいと、声を大にしてそ
た。一クラス 人の2才児に職員2人
税金の遣い道はきっと国会が決めて
ん な 大 人 達 に 言 っ て や り た い。 そ う
目を離すすきがない。その中でトイレ
いるのだろう。父が働いて稼いだお給
じゃないんです。一人は万人の為、万
に行く訓練を 人にするのは至難の技
料から引いている所得税、住民税、預
人は一人の為。今支えとなれば今度は
だろう。今日参加したのに外から部屋
かったお給料で買い物する母から出て
支えて貰える。
そしてその子供が支え、
を覗いてみている傍観者でしかない自
いく消費税。もっていかれる税金の額
次世代の子供がまた支えて行く。税と
分がいました。このまま目を閉じよう
は半端でない。その税金はどこでどの
はまるで未来を紡ぐ糸のようにずっと
か、しかし子供たちのまっ赤にただれ
ように遣われているのだろう。こんな
続 い て 行 く 素 晴 ら し い 仕 組 な の で す。
たお尻を見てしまった今日、目は閉じ
機会がないとなかなか知ることがな
もし税金がなければどうだろう。火事
なかった。閉じれなかった。与えられ
い。中三の夏休み私は、初めてボラン
になっても有料でしか消してくれな
るオムツの枚数を増やすことはできな
ティアに参加しました。親に子育てを
い。防犯パトロールも一回づつの有料
いか。やはり中学生の私には、何もで
放棄された子ども、親から虐待をうけ
化、公園は草だらけで街の中は荒廃し
きないものなのか。父が働いている大
周りの大人たちの手によって救いださ
てしまうと思うと背筋が凍る思いがし
人達が納めた税金、ふるさと納税のよ
れた子ども、いろんな事情をかかえた
ます。でもそうならない様に将来僕が
うに生まれ育ったふるさとに遣っても
四才までの乳児や幼児を預かる施設
大人になった時、税金を納めもっと勉
らおうという仕組みの中の市町村まで
だった。
強をして僕自身が未来を紡ぐ一本の糸
指定できる制度。
おむつを一斉に取り替える。一人一
になろうと心に固くそう誓いました。
指定⋮、指定、私の税金をこちらに
人の子供にあわせてではない。はいて
納めたいとなると〝寄付〟になり税金
い る お む つ を お ろ し た 時 唖 然 と し た。
以外の支出になる。私の税金を福祉に
どの子もお尻がまっ赤にただれてい
気がつけばこんなに遠くまで来てし
まってふと辺りを見渡せばもう夕暮れ
21
15
15
奈良の森林と文化財
は、よどんでいた空気を一瞬でかき消
納めて下さい。遣いみちはオムツでも、
し て く れ、 な ん だ か ホ ッ と し ま し た。
ミルクでも子供達の下着でも職員さん
駅に着き、電車を降りた時に吸った空
達で決めてもらう〝指定納税〟という
気。それは、大阪で吸った空気とは違
システムができたらどうだろう。私は
いました。自然と心を落ち着けてくれ
オムツにこだわったが毎日子ども達と
るそんな空気でした。その時、私は思
接している職員の人は先にやってやり
いました。
﹁この豊かな緑や、
透き通っ
たいことがあるかもしれない。単純な
た空気はどうやって保たれているのだ
思いつきかもしれないけど、もう少し
ろ う。
﹂もとは大阪にも緑が多くあっ
施設の子ども達が豊かになるには、私
たはずです。
はボランティアの数を増やし、時間を
もて余している友達に関心をもっても その答えを知ったのは、つい最近の
ことです。ある資料を見ていた時、﹁森
らうことしかできないけど、父や大人
林環境税﹂
というのが目に入りました。
達にきちんと税金を納めてもらい、い
資料によると、
森林環境税というのは、
つか〝指定納税〟というシステムがで
豊かな森林を貴重な県民全体の環境資
きる事を願うしかない。税金とはとら
源とし、将来に向けて引き継ぐための
れるだけではない、つかい道が明確で
様々な取り組みにあてられている税の
必要なものであれば、みんなが豊かに
ことで、
奈良県独自のものだそうです。
なるために父にはもう少しがんばって
もら お う 。
私の住んでいる家の近くには、南北
に広がる﹁葛城の道﹂という遊歩道が
あります。その道の両脇には、大きく
しげった桜の木が何本も立ち、道の終
わりまで続いています。春には桜が咲
き乱れ、道は桃色に染まります。夏に
広陵町立真美ヶ丘中学校
は、
しげった葉が日光を遮る傘となり、
三年 荒 木
瞳
秋には落ち葉が降り積もり、そして冬
に は、 木 々 の 間 か ら 月 光 が 輝 き ま す。
私は、この道を走ることが毎日の日課
になっています。季節によって姿を変
えるこの道を走るのは、本当にすがす
がしいです。行き交う人々がみんな平
和で、
幸せに見えます。これはみんな、
葛城の道がきちんと整備され、豊かな
緑が守られているからだと思います。
大阪から帰ってくる電車の中、私は
窓ごしに外の景色をボヤーと眺めてい
ま し た。 ビ ル や マ ン シ ョ ン が 立 ち 並
び、空気がよどんでいました。しばら
く眺めていると、いつまでも同じだっ
た景色が、急に、パッと緑に色づきま
した。電車が奈良県にさしかかったの
です。私の目の前に広がった緑の森林
今私たちにできること
のように運営しているのか不思議でし
豊かな自然があるからこそ、豊かな
生活ができるということが、よく分か
た。 そ の 時 に 家 族 は、﹁ み ん な が 一 生
りました。
懸命働いて、お金を払い合っているん
だ よ。
﹂と教えてくれたことを覚えて
私 た ち の 町 の 公 園 や 道 路 の 木 々 も、
この森林環境税によって守られている
います。私達の住んでいる県や国や市
のだと思います。
町村が成り立つためには、ばく大なお
金がかかっている。大事なことは、予
今、奈良県では﹁平城遷都一三〇〇
年祭﹂が行われています。全国からた
算になるためのお金は、国に住んでい
くさんの人が訪れ、にぎわいを増して
る一人ひとりが負担している税金でま
います。しかし、もともとこの平城宮
かなわれているということです。働く
跡 は 長 い 間 土 に 埋 も れ た ま ま で し た。
全ての人が責任を持って、毎年毎月納
それが今になり、大量の遺構が埋もれ
めている税金によって、日本という国
て い る こ と が 分 か り ま し た。 そ し て、
が健康でこの地球に存在しているので
その後、貴重な遺跡を守る重要さ、保
す。
護整備への気運が高まり、今日に至っ
国全体を人の体とすると、税金は血
ているそうです。
であると思います。血管は私達の体の
すみずみまで網目のように広がってい
このような貴重な文化財にも、奈良
県の税金は多く使われているのだと思
る。酸素や栄養をはこぶ血は、夜も昼
います。
も休むことなく流れて私たちの体を
保っているのです。つまり、税金が日
これから、税金を納める立場に立つ
者として、私はこの奈良県の豊かな森
本 と い う 体 全 体 に 行 き わ た っ て こ そ、
林や、多くの文化財を守っている税金
国民の生活が生き生きと保たれるとい
を、きちんと納め、次の世代へと受け
うことです。税金が不足したら社会の
継いでいきたいと思います。
秩序が失われ、国全体が急激に衰退し
てしまうのは明白です。しかし、今の
日本は少子高齢化という大きな問題を
かかえています。子どもが少ないとい
う こ と は、 将 来 は た ら く 若 者 が 減 り、
高齢化するということは、お年寄りの
安堵町立安堵中学校
かいごの人件費や食費、医療費などの
一年
逸
﨑
百
香
割合が大きくなるということです。だ
からといって、このことを嘆いたりお
年寄りを重荷に思ってはいけないので
す。私たちは今、中学生です。生きる
私 は 幼 い 頃、﹁ 道 路 を 作 る 時 は、 誰
が お 金 を 払 う の。
﹂と聞いたことがあ
ります。学校も水道も道路も、誰がど
22
﹁紀の国森づくり税﹂
山事業の恩恵を受けて作業しやすく
ということの大切さ、命の重さについ
なった事を話してくれました。山の空
て十分理解しています。
大変な時こそ、
気は澄んでいて、気持ちが良くすっき
助け合うことが重要なのでしっかり納
りします。祖父の手作りの小屋で、山
め、少子高齢化社会を支える担い手に
智辯学園和歌山中学校
を眺めながら食べるおにぎりは美味し
ならなければいけないのです。まず私
三年
中
西
舞
くて、私も山に行くのを楽しみにして
たちが今できることを考えれば、しっ
います。いつか私や姉が大きくなって
かり勉強する、運動をして健康な身体
和歌山県は古来より木の国と呼ば
家を建てる時には﹁おじいちゃんの木
を作る、社会をきちんと見る目を育て
れ、山々と私達の暮らしには密接な関
を使ってよ。
﹂というのが口癖です。
ることです。私たち若者は、自分の役
係がありました。又、平成十六年には
割をしっかりと認識して社会人になっ
﹁ 紀 伊 山 地 の 霊 場 と 参 詣 道 ﹂ が 世 界 遺 ただ、近所の山の中には、手入れ不
足で荒れていたり、土砂崩れで山肌が
て、自分の責任を果たすべきだと思い
産に登録され、ますます森林の保全に
あらわになっている所もあり、良い状
ます 。
対する関心が深まっています。
態で維持するというのは大変なんだな
和歌山県独自の税である、
確かに、税金を納めることには大き 私は今回、
あと感じました。森林の乱開発や林業
な努力が必要であり、予算として使う
紀の国森づくり税について考えてみよ
の 経 営 不 振、 後 継 者 不 足 な ど に よ り、
のにも多くの人のちえと工夫が必要で
うと思いました。これは、森林を県民
管理不十分な森林が年々増えているそ
す。しかし、有効に使われることによっ
の財産として守り育て、次の世代に引
うです。
て、税金は大きなエネルギーとなって、
き継いでいく事を目的として、森林環
国は元気に輝くのではないのでしょう
境の保全及び森林と共生する文化の創 だからこそ、紀の国森づくり税や治
山事業で、森林や山の保全をしていく
か。日本がいつまでも元気で、明るい
造に関する事業を行うために使われて
事はとても大切だと思います。
森林は、
社会を保つことができるように、まず
いる税金です。
水源を守って水質を浄化したり、二酸
私たち一人ひとりが将来の夢に向かっ
私が森林について関心を持つように
化炭素を吸収し大気を浄化したり、山
て精一杯走り続けることが大切だと思
なったのは、
祖父の山がきっかけです。
地災害防止や環境保全など、様々な働
います。税金は、縁の下で力を発揮し、
それは、
熊野にある大きな山の一部で、
きをしてくれています。そして、これ
人は人を助け、社会は国を支え、国の
地域の組合に参加し、木々を出荷する
は県民全体が共有する貴重な財産だと
力は私たち全員を元気にしてくれる事
等、 山 の 維 持 を 約 束 す る 事 を 条 件 に、
思うからです。又、世界遺産である高
を信じて、精一杯生きていきたいと思
地元の方から譲ってもらったものだそ
野山や熊野の山々を守り、将来へと引
いま す 。
うです。
き継いでいく責任も私達にはあると思
退職後、祖父が一番やりたかった事
います。
が山仕事であったからと、草刈りや消
県土の七十七パーセントが森林であ
毒、水やり等大変そうに見える作業も
る和歌山県にとって、その財産ともい
楽しそうにしています。最近、水道が
える森林を、私達の大切な税金によっ
ついて水やりが楽になった事、道が舗
て保全、維持していく事の大切さを改
装されて車の乗り入れが楽になり、陽
めて学びました。
もよく入って助かっている事など、治
これからも、木の国和歌山を誇りに
していける様、将来私も社会人として
納税の義務を果たし、ふるさとの美し
い風景を残す助けをしていきたいと思
いました。
和歌山県の税
夏
海
和歌山県立向陽中学校
三年
勝 本
未来の地球、そして私達に関わって
いく税が和歌山県にはあります。それ
は、和歌山県独自の税﹁紀の国森づく
り税﹂です。
この税の事を私が知ったのは中学生
に入ってからで、私は消費税とか身近
な税しか知りませんでした。けれど森
を守ろうという和歌山独自の税のこと
をテレビで知り気になりました。紀の
国森づくり税とはその名前の通り和歌
山県の森林を和歌山県民共通の財産と
して守り続けるためにそして次の世代
に引き継いでいき大切にしていこうと
い う 願 い か ら 生 ま れ た 税 だ そ う で す。
私がそれを知った時、和歌山にこんな
税があるのだと感心しました。
日本の数々の森は木材消費量の低下
などから林業を取り巻く状況が厳しく
なってきたため手入れがいき届かない
所もあるそうです。そうして荒廃した
森林が増えていくのです。そうなって
いくと私達の生活にも大きな影響が出
23
税に感 謝
税﹂は和歌山の誇りある税だと思いま
てきます。森は私達を支えてくれてい
す。森が私達を支えてくれているのだ
るか ら で す 。
から、私達も森をみんなで支えなけれ
本来なら森の樹木一本一本はしっか
ばいけないのです。一人一人の森を守
り根を張り生きています。二酸化炭素
ろうという願いからできた税を次の世
を取り入れ、私達に最も必要な酸素を
代に引き継ぐには、未来の地球を支え
つくってくれるのです。雨が降り、そ
ていく一人一人の心に守ろうという意
の雨水は地中に浸透されゆっくりと河
識がなくてはなりません。そういう引
川 に 流 さ れ、 き れ い な 木 も で き ま す。
き継ぎ守っていく私達子どもがあるか
そして時には私達に安らぎも与えてく
ら未来があるのだと信じています。
れると思います。でもそんな森が荒廃
地球の未来を背おうのは私には少し
してはどうなるでしょう。根がしっか
大きすぎるから、私は和歌山の﹁紀の
り地中に張らなくなり洪水や土砂災害
国森づくり税﹂を通じて森の大切さを
が起こってしまいます。そして酸素が
伝えて自分達の県を守っていこうと思
少なくなり今環境問題として大きく取
いました。
り上げられている地球温暖化に進んで
いくでしょう。最近では気温が三十度
を普通に超え、四十度近くになるのが
あたり前でその暑さがすごく肌で感じ
られるようになってきました。自分の
体温より気温の方が高いというのは少
山口市立潟上中学校
し怖く感じます。それほどまでに気温
二年
山
内
野
愛
が上がっている原因の一つが森が荒廃
しているからだと思います。私達の未
私は小さい時から母子家庭で育ちま
来の生活や他の動物たちの生活を守っ
した。
ていくためにも森は大切なものだと思
小学六年生の授業で税について学ん
いま す 。
だ時に、初めて母に、国からの援助で
生活を支えてもらっている事を教わり
だから﹁紀の国森づくり税﹂はとて
も 意 義 の あ る 税 で は な い で し ょ う か。
ました。
この税を和歌山県民が少しずつお金を
私たちが、生活は苦しくても安心し
出し合い守っていった森は今以上にた
て暮らせ、学校に通って勉強する事が
くさんの人の願いのこもったあったか
できるのも、病気になった時に医療を
い森になっていくはずです。
受ける事ができるのも、皆、社会保障
が充実しているからこそなのだと知り
ました。
和歌山県にとって森は財産です。そ
し て そ れ と 同 時 に﹁ 紀 の 国 森 づ く り
福祉に使われている税金で、
私には、
とても嬉しかった体験があります。
それは、小学一年生の冬、川崎病を
発症した時のことです。高熱が何日も
下がらず、免疫力が低下し、かなり危
ない状態になった時、とても高額な薬
を投与してもらったお陰で、慢性化す
る事なく、今、元気に学校生活を送っ
ています。運動部に所属し、目いっぱ
い汗をかいて、
楽しく頑張っています。
川崎病は、国が指定する高額医療の
対象になっている難病の一つです。
援助がなかったら、
とても使っ
もし、
て も ら え る 薬 で は あ り ま せ ん で し た。
もしかすると、普通の生活を送るどこ
ろか、命さえどうなっていたかわかり
ません。
母は、この時ほど福祉の有り難さを
感じた事はないし国に感謝した日はな
いと、今も言います。そして、私がダ
ラけていると、とても厳しく注意をし
ま す。
﹁国に助けてもらった命を無駄
に使ってはいけません。しっかり勉強
して、大人になったら沢山社会に奉仕
し て、 国 に ご 恩 返 し を し な い と ね。
﹂
あの時の感謝を忘れていない、母の口
ぐせです。
私のように、国からの援助のお陰で
救われ感謝している人は沢山いると思
います。その事を、まず知ってほしい
です。そして、まだ体験のない、平穏
に暮らしている人も、いつそういう日
が来るかわかりません。税金は、私た
ちの幸福を守る為の、支え支えられて
の財源だと私は思います。
少子・高齢化や、高校の実質無料化
で、国の財源がとても厳しくなってい
ると聞いています。
国民の税負担について、色々議論さ
れ て い ま す が、 私 た ち の 暮 ら し に は、
生活や安全を守る為に、あらゆる所で
税金が使われています。天災、人災な
どの際に迅速に救助活動をしてくれる
自衛隊や消防、警察。市町村のごみ処
理費用、住宅や道路の整備、公園など、
当たり前のように平穏に生活している
中に沢山活かされています。直接的な
戻りは少ないかも知れませんが、一人
一人が納税の義務を果たす事で国の安
定は保たれているのだと思います。
私たちは、この国に守られ育てても
らっています。税金のしくみや正しい
使い道をしっかり学び、理解して、社
会に貢献できる大人になりたいと思い
ます。
未来をつなぐ税金
∼大切な人を守るために∼
遥
広島市立城山北中学校
二年
寺 井
﹁ 今 ま で、 し ん ど い の う、 高 い の う
と思いながら税金を払ってきたが、こ
んな時その大切さがようわかるのう。
﹂
祖父は病室でしみじみとそう言っ
た。
24
去年の秋、私の祖父は庭に実った柿
を収穫しようとして脚立から転落し肋
骨 を 折 る 怪 我 を し た。 そ の 場 で 気 を
失っていたが近所の人の通報で救急車
が 駆 け 付 け、 す ぐ に 病 院 に 運 ば れ た。
約一ヶ月の入院となったが医療費はか
から な か っ た 。
祖父は高齢者でもあるが、被爆者で
も あ る。
﹁こうして困ったときに税金
は返ってくる。長い間入院してもお金
の 心 配 な し に 安 心 し て 療 養 で き る よ。
この原爆手帳にも随分助けてもろうと
るよ。﹂
祖父は今年八十歳になる。長い間苦
労してまじめに働き税金を納めてき
た。年を重ねた大きな手には説得力が
ある 。
今回の事故に関わる救急車の出動や
医療費には税金が使われている。もし
も全て実費だったら大変な負担になっ
たで あ ろ う 。
祖母は本を読むのが大好きだ。よく
図書館に出掛けている。新しい本を借
りて帰った時の祖母の顔はとても嬉し
そうだ。私まで嬉しくなる。好きな本
を好きなだけ読むことが出来る。図書
館にも税金が使われている。
また、祖母の友人で一人暮らしをし
ている七十九歳のおばあさんは週に一
度デイケアに通うことをとても楽しみ
にしている。そこでは自慢の日本舞踊
を披露する機会もあり、見せてもらっ
た着物姿の写真はとても生き生きとし
ていた。家に遊びに行くとおばあさん
25
税金に助けられて
は、
﹁何かあったら市役所に相談する
していました。腰の装具やリハビリな
ん よ。 何 で も 話 を 聞 い て く れ て 力 に
ど、高額な治療費がいりましたが、こ
なってくれる。この電動で上下する椅
の助成制度に助けていただき、だんだ
子や地デジのチューナー等も市からの
んと良くなることができ、今夏には沖
松山市立雄新中学校
貸し出しなんよ。
﹂
縄インターハイに出場することができ
三年
武
田
芽
奈
ました。兄の治療費は、納税してくれ
と 教 え て く れ た。 趣 味 や 生 き が い、
お年寄りの支援にも税金は役立ってい
た人のお金で負担してくれていること
私たちが納める税金は、どのような
る。
がわかり、感謝の気持ちでいっぱいに
ところで使われ、どのような役割を果
なりました。私たち家族の暮らしを医
た し て い る の で し ょ う か。 イ ン タ ー
父と母は長年愛用した車をそろそろ
買換えようかと相談していた。初期登
療、家庭環境、教育など、様々な面に
ネットで調べてみました。
録から十三年以上経過した車を廃車処
おいて支援してくれているのは国であ
私に一番身近なものは、教育に使わ
理して環境対応車を購入すると補助支
り、そして税金でした。納税者の人に
れる税金です。中学生の私自身には年
給が受けられるそうだ。
感謝の気持ちを忘れないで暮らして行
間 万円もの税金が使われているそう
かなければと思っています。
です。当たり前のように使っている教
﹁物を大事に長く使っていたら良い
こともあるね。本当に助かる。今年の
科書、学校の設備にも税金が使われて 将来、世界の国々の貧困を無くした
初めにはテレビのリサイクル買換えを
いと夢を持つ大学生の兄がよく言いま
います。私たちの学校の第二校舎は老
してエコポイントも貰えたしね。
﹂
す。
﹁世界にはまだまだ生活に苦しん
巧化しており、耐震工事にも無理があ
でいる人がいる。常に命の危機にさら
るので、建て直されることになると先
と話していた。
されている人さえいる。日本は世界の
生が教えてくださいました。これにも
最後に私と小学生の弟だ。私達は義
務教育で学校に通っている。授業の他
中でもかなり恵まれた国である。僕が
税金が使われるのです。私たちが快適
にも様々な行事に参加し、毎日楽しく
大人になって税金を納める時、その一
な環境のもとで学校生活が送れるの
通学している。子供手当てや高校無料
部が発展途上国の支援に使われていた
も、全て税金のおかげであることがわ
化等も私たちの未来を応援してくれ
ら嬉しい﹂と、国の教育や医療の質が
かり、感謝の気持ちを忘れてはいけな
る。
向上することで無意味な争いが減れば
いと思いました。
いいことだと、思います。豊かな国が
このように税金の制度は子供からお 税 金 が 一 番 多 く 使 わ れ て い る の は、
年寄りまで全ての国民の生活を支援し
増え、国と国とがもっと協力し合える
社 会 保 障 関 係 費 で す。 社 会 保 障 と は、
てくれる。私は感謝の気持ちを忘れず
ようになれば世界中でプラスになると
私たちが安心して生活していくために
に未来の納税者として社会に貢献でき
思います。
必要な医療・年金・福祉・介護などの
る大人になりたいと思っている。
公的サービスのことです。私の家は母 これからもたくさんの人が納税を通
してお互いに助け合い、
協力しあって、
子家庭なので、母子医療助成制度を受
税金は未来につながっている。自分
のために。そして、大切な人を守るた
安全で快適な暮らしが続くことを願っ
け て い ま す。 高 校 生 の 兄 は 陸 上 部 に
めに。
ています。
入 っ て 熱 心 に 練 習 を し て い ま し た が、
腰の疲労骨折から腰を悪くし、走るこ 中学生の私がいまできること。それ
は、税金が使われているものを大切に
とが困難になり、整形外科に長く通院
95
暮らしを支える税金
感謝の気持ち
い る。﹂ と 思 う の だ そ う で す。 今 度 は
人間の命のために、使ってくれたとい
五島町が全額負担をしてくれることに
する。納税者の方たちへの感謝の気持
ぼくの番です。将来ぼくも納税者の一
うことが。だからぼくは、税金に感謝
なっていることを後日、先生から聞き
ち を 忘 れ ず に い る こ と だ と 思 い ま す。
人となります。日本の人々の暮らしを
したいです。十分な医療を受けさせて
ました。
長崎県の代表になったことで、
そうすれば、私が将来大人になり、納
影で支えるのです。さらに有効な活用
もらえたからこそ、今ぼくは、この世
新上五島町も応援してくれているのだ
税者の立場になったときも、きっと気
法を考え、たくさんの人々の笑顔のた
界に存在するのです。
と思います。金額にして、百万円以上
持ちよく納税できるようなきがしま
めに役立ててもらえるように、社会貢
国民が納めた税金は、医療だけでな
のお金を出してくれることになるので
す。
献していきたいです。
く、ぼく達の生活の中で、様々な用途
はないかと思います。そのお金は、町
に使われています。ぼく達が通う学校
の予算、教育費から出されていると思
そのものはもちろんのこと、
椅子や机、
います。
教科書教材にも税金は使われていま
新上五島町は、平成十六年八月、五
す。道路や橋などの公共物、ゴミを回
つの町が合併して誕生した町です。合
琴平町立琴平中学校
収するサービス、農家に対しての農業
併当時は、多くの借金があり、第二の
二年
新上五島町立若松中学校
浪
越
純
補助金等、数え切れない程です。どれ
夕張にならないよう予算を切りつめて
三年 森
明日香
も な く て は な ら な い も の ば か り で す。
いったことを役場で働く叔父から聞か
﹁あなたが今、元気で過ごせるのは、
そしてこれらは全て、
ぼく達の生活を、
されました。今では、以前に比べて回
みんなからの税金のおかげだよ。
﹂
NHK全国学校音楽コンクール長崎
より良く安全にするために使われてい
復してきているそうです。
県大会の審査結果の発表が始まりまし
ある年のぼくの誕生日、母がそう言
ることを、もっと強く意識するべきで
いました。ぼくは先天性の病気を持っ
た。まずは、銅賞そして銀賞。銀賞の 私が、町の予算で九州大会に行くこ
はないでしょうか。現代の日本は恵ま
ともあり予算面の話もしてくれまし
て、この世に生を受けました。病名は
ころから誰とはなしに手をつなぎ始め
れた環境にあり、つい今の現状を、当
た。一般会計予算を町民一人あたりに
食 道 閉 鎖 症。 生 ま れ つ き 食 道 と 胃 が、
ま し た。
﹁金賞﹂をとって九州大会に
たり前に思ってしまいます。しかし世
換算すると、町民一人に使われる金額
つながっていなかったのです。翌日に
行けますように。みんなの心がひとつ
界を見渡すと、食料も十分でない貧し
は、約七十二万円。町民一人が負担す
は二十四時間入院受け入れ体制万全
になっていくようでした。そして、金
い国もあります。このような国への支
る町税は約十万五千円。負担する町税
の、小児専門の病院に搬送され、三ヶ
賞 の 発 表 と な り ま し た。
﹁新上五島町
援も、ぼく達の税金が活用されている
よ り、 は る か に 使 わ れ る 金 額 が 多 く
月の間に、二回も大手術を受けました。
立若松中学校﹂と言われた瞬間、全員
ことを、忘れてはなりません。
なっています。町税ではまかないきれ
その後、医師の懸命な治療により、快
が飛び上がって喜びました。喜んだの
母の話をきっかけに、税金によって
ないので、地方交付金や国庫支出金な
方へ向かって行き、幸いにも病気は完
は私だけではありませんでした。会場
ぼくの命が救われたことや、今の自分
ど国や県に頼っている状況だそうで
治し ま し た 。
に応援に来てくれていた先輩たちも涙
の当たり前の生活が保障されているこ
す。地方交付金や国庫支出金は、国民
を流して一緒に喜んでくれていまし
し か し、 な ぜ 税 金 の お か げ な の で
とを知りました。税金を納めるという
一人一人が国へ納めた税金を地方へ交
しょうか。ぼくは不思議に思って、母
た。それを見ながら、長崎県代表とし
ことは、すなわち、周りの人々を幸福
付しています。
に聞いてみました。すると、二回の手
て九州大会に向けて今よりもさらにが
にする、ひいては将来の自分をも幸福
術をはじめ、治療にはたくさんの税金
んばっていこう。という気持ちになり 合併時、約二万七千人ちかくいた人
にしていることだと思います。高齢の
口は、八月現在、二万三千百六十七人
が活用されていたことを、教えてくれ
ました。
方の中には税金を納めることに生きが
に減少しています。これからも人口は
ました。ぼくは何だか心が温かくなり、
九州大会は、八月三十一日、福岡で
いを感じている人もいます。
減少していくことでしょう。そうなる
うれしく思いました。国民の皆さんが
開 催 さ れ ま す。 長 崎 県 大 会 の 旅 費 は、
とさらに、新上五島町は地方交付税な
納めている税金を、ぼくという一人の ﹁ 私 は ま だ 周 り の 人 の お 役 に 立 っ て
個人負担でしたが、九州大会は、新上
26
15
25
27
スウェーデンから
学ぶもの
社会に優しい税
性も働き、国をどんどん発展させてい
び っ く り す る よ う な 値 段 も あ り ま す。
楽しそうに出かけていきます。祖母は
どにたよらなくてはなりません。
こ う と い う 国 の 考 え が あ る か ら で す。
果たしてそれに満足して暮らしている
週 に 二・三 度 町 の サ ー ビ ス を 利 用 し て
国民一人一人が納めている税金のお
スウェーデンでは人口が少ないために
のでしょうか。どうしてこんなに税が
います。デイサービスに行って、健康
かげで島に住んでいても快適に生活し
国民全員の力が必要なのです。私はこ
高いのかと疑問に思うことがたくさん
体操をしたり、温泉に入ったり、他の
ていくことができることが今回わかり
のような国の政策を知り納得しまし
ありました。しかし住んでいる人にイ
方達と一緒に食事を食べたりお話をし
まし た 。
た。税金は高くても国のサポートがと
ンタビューし、税について聞いてみる
たりと、デイサービスをとても楽しみ
そ し て、 九 州 大 会 に 参 加 す る に あ
て も 充 実 し て い る か ら 人 々 は 安 心 し、
と、不満はあまりなく今の生活に満足
にしています。祖母がデイサービスの
たって、土曜、日曜日の休みもなく指
満足しているのだと感じました。
していると答えていました。私は意外
話を楽しそうに話してくれるのを聞く
導 し て く れ た 先 生 は も ち ろ ん で す が、
な答えに驚きました。なぜ国民は満足 今、日本では税金を上げようという
と私もうれしくなります。
大切な予算を出して応援してくれた新
考えがあります。その理由は不景気で
しているのでしょうか。番組ではその
上 五 島 町 に も 感 謝 の 気 持 ち を 持 っ て、
祖母が、デイサービスに通うように
税収が減ってきているからです。就職
理由を次のように説明していました。
なったのは、今年からです。昨年十月
大会へ臨みたいと思います。
することが難しい状況の中税金を上げ
一つ目は子どもにかかる教育費が大
祖父が亡くなり祖母は一人暮らしにな
そして、私も今は消費税しか税金を ると収入の少ない人に不利だと思いま
学まで無料ということです。高い税金
り ま し た。 車 で 二、三 分 の 距 離 で は あ
納 め て い ま せ ん が、 将 来 働 く よ う に
す。 も し、 税 を 上 げ る と し て も、 ス
を払っているということもあり、学校
るものの、高齢でもあり、テレビでも
なったらきちんと税金を納め、社会の
ウ ェ ー デ ン の よ う に 教 育 費 を 軽 く し、
で必要な物や給食費は税金でまかなわ
独居老人の孤独死の報道を見たりして
一人として支える立場になりたいと思
就職率が上がるような社会づくりをす
れています。だから、家計に負担がか
いたので、大丈夫かなと思っていまし
いま す 。
る等、人々が納得するような政策が必
からず、みんな平等に教育を受けるこ
た。そんな時、町の健康福祉課の人が
要だと思います。また、一気にあげる
とができるということです。
祖母の家を訪問し、一人暮らしのお年
のではなく、少しずつ上げ、その都度、
寄りのためのサービスについて色々と
二つ目は男性も女性も育児休暇をも
政府による安心、安全のサービス、完
らえ、協力して家事や育児に取り組む
教えて下さったそうです。デイサービ
全 雇 用 対 策 を 併 せ て 提 供 す べ き で す。
ことができるということです。だから
ス以外にも町では食事の配食サービ
そうすれば政府への信頼も高まると思
子育てが大変でも仕事に専念すること
ス、安否確認、急病の時の緊急通報装
北九州市立広徳中学校
います。これらのことがスウェーデン
ができます。
置の設置サービスなどもされていま
三年 藤 井 咲 衣
から学ぶ最も大切なことだと私は思い
す。利用者の負担金が必要なものもあ
三つ目はもし病気になり失業してし
ます。
まっても今までもらっていた給料の半
るそうですが、税金でまかなわれてい
私はあるニュース番組で、スウェー
分以上の手当てがつき、会社が決めら
るということ、祖母はとても安い金額
デ ン の 税 に つ い て の 特 集 を 見 ま し た。
れた期間毎月支給してくれます。さら
で色々なサービスを受けています。
ヨーロッパでは消費税が ∼ %なの
にスウェーデンの企業は、再就職のた
に国民は税を納めることに対して不満
税金と聞くと、私は消費税しか知り
めの活動を積極的にサポートしてくれ
ませんでした。
今回の参議院選挙では、
もなく満足して生活しているのかとい
ます。このようにとてもサポートが充
消費税が上がるという事を聞いて、買
う内 容 で し た 。
和水町立三加和中学校
実しているため人々は満足して暮らし
う時に支払う金額が多くなるから、単
一年
スウェーデンでは物によって消費税
古閑原
あずさ
ているのです。
純にイヤだなと思っていました。しか
の税率が様々です。電気6%、生活用
しよく考えると、祖母のような高齢の
品 %と安いものから高いものまであ では、なぜこんなにサポートが充実
﹁ 今 日 は、 デ イ サ ー ビ ス に 行 か な ん
しているのでしょう。それは男性も女
人や、障害のある人たちが、安心して
り日本人の私からして見ると、とても
け ん!。﹂ 近 く に 住 ん で い る 祖 母 は、
25
﹁おばあちゃんの
笑顔を守るもの﹂
幸せに暮らせるために税金が使われる
のならば、とても大切なことだし、必
要な事だと思いました。少子高齢化が
進み、税収が少なくなる事もよく聞き
ます 。
鹿児島市立鹿児島玉龍中学校
二年
祖母だけでなく私達も税金の恩恵を
木
田
夕
菜
受けています。中学までは義務教育な
ので、教科書は無償だし、公立ならば
けたたましいサイレンが響き、私は
高校まで授業料はいりません。四月か
目 を 覚 ま し た。 窓 は 赤 色 灯 の 点 滅 で
らは子ども手当ても始まりました。
又、
明々と照らされていた。私は目をこす
和水町は、病気になって病院に行って
りながら窓の下をのぞき込んだ。道路
も、中学生までなら診察費・薬代もい
をはさんで向かい側の家の前に救急車
りません。このように私達は、税金の
が止まっている。家のドアが開き、救
お か げ で、 し っ か り と 勉 強 に う ち こ
急士の方に抱えられた担架が車の後ろ
み、健康に生活できるようになってい
に滑り込むように運び込まれた。
ます 。
﹁向かいのおばあちゃんだ。
﹂
それは、私が学校に行く時、家の前の
私達は、このような色々な恩恵をた
だ、あたりまえの事として受けとるだ
掃除をしながらいつも声をかけてくれ
けではいけないと思います。将来、大
るあのおばあちゃんだった。赤色灯に
人 に な っ て 納 税 す る 立 場 に な っ た 時、
照らされたその顔はいつもの優しい顔
しっかりと納税できる人になるため
ではなく苦痛で歪んでいた。
に、今私達は、一生懸命勉強しなくて
﹁たいしたことなければいいけどな。
﹂
はいけないと思います。全ての人が幸
いつの間にか私の後ろに立ち、その様
せで安心して暮らせるために。それは
子を見ていた父が言った。父も昔一度
結局、自分の家族がそして自分が幸せ
だけ夜中に救急車で運ばれたことがあ
に暮らせるためでもあるのだから。
る。
その時のことを思い出し、
こう言っ
た。
﹁あんな時にいつでもすぐに救急車や
救急士の方が駆けつけてくれるという
のは本当に安心できるもんだ。この国
は幸せだよ。
﹂
父の言葉の意味を図りかねてけげんそ
うな顔をする私に父はある日の新聞を
見せてくれた。
﹁米国で医療保険改革法案が通過﹂
そこには大きな見出しが付けられてい
た。米国ではこれまで日本の健康保険
のような制度がなく医療費はそれぞれ
が加入する医療保険に委ねられている
そうだ。その為、国民全員が一様に同
じ 医 療 サ ー ビ ス を 受 け る の は 難 し く、
それを改善する為の法律が成立したの
だ。
﹁外国では救急車はあまり呼べないん
だ。
﹂
父の話によると、外国では救急車は有
料で、高額の使用料を支払わなくては
ならないのだ。その為に救急車を呼ぶ
のをためらって処置が遅れることも少
なくない。それに対して日本では誰も
が何時でも無料で利用することができ
る。それは救急車搬送に関わる様々な
経費はすべて税によってまかなわれて
いるからだ。家族や大切な人が具合が
悪くなった時、誰しもが最善の手当を
してあげたいと思う。その思いを国や
地方自治体が税で保障してくれている
のだ。だからこそ私たちは毎日を安心
して暮らすことができるのだ。
しかし、
最 近 気 に な る 記 事 を 目 に し た。
﹁救急
車のタクシー化、
コンビニ診療に苦慮﹂
と書かれたその記事は、緊急を要しな
い 場 合 で も 平 気 で 救 急 車 を 呼 ん だ り、
夜間診療を利用したりする人が多いこ
とを指摘したものだった。これらの医
療活動にも税が使われている。もしこ
の状況が続くようならば今後、今のよ
うな安心な制度が維持されなくなるこ
とも考えられる。
安心は決して無料ではない。だから
誰もがこの制度を維持するために税の
働きを知り、どうすべきかを考えなけ
ればならない。そして適切な行動を心
がけなければならないのだ。
数日後の朝、家を出た私は、
﹁おはよう。
今日も暑くなりそうだね。
﹂
という聞き慣れた声に振り向いた。そ
こにはいつものおばあちゃんの笑顔が
あった。
税金と祖父の言葉
慶志郎
北谷町立桑江中学校
三年
山 城
﹁ 世 の 中 は、 お 互 い に 助 け 合 っ て 生
きているんだよ。
﹂
この言葉は、祖父の口癖です。僕は
幼い頃から、この言葉を耳にして育ち
ました。祖父は戦争の時も、貧しかっ
た幼い時も、そして仕事の上でも周り
の人から助けられたらしくそれを乗り
越 え て き た 話 を し て あ と は、 決 ま っ
て、助け合いの大切さを強調したもの
です。沖縄の言葉で、それはユイマー
ルと言いますが、つまり、ユイマール
の心を持った、思いやりのある優しい
人になってもらいたい、というのが祖
父の願いです。
その祖父が先日、解離性大動脈瘤と
いう病気で倒れ、大きな手術をしまし
28
税は平 等
税金によって無償で支給されていま
ました。その結果、税金には、所得税
税 に つ い て 聞 か れ た 祖 父 は、
﹁税金は
たが、それがきっかけで、僕は初めて
す﹂という文章が表記されているのが
や法人税、消費税や酒税など、 種類
と て も あ り が た い も の だ。
﹂と言って
税金に興味を持ちました。祖父はその
目に入りました。これだ、と思い早速
の税金があってそれが、国民医療保険
いました。祖父が幼少時代には沖縄は
後何度か手術をしてICUからHCU
調べてみました。公立学校の児童へ無
や年金、教育費、警察・消防・ゴミ処
まだ戦時中だったらしく、その頃は水
の病室に移り、リハビリ病院に転院す
償で給与する教科書は1点当たり約
理費用など、社会のために役立てられ
を汲んでくることすら命がけの大変な
ることになりました。3ヶ月間の入院
五百円、児童生徒一人当たりの教科書
ていることを知りました。
作業で、給水がままならない状況だっ
費用と手術費用を含めて二十万円程度
費は約四千五百円でした。これを更に
たそうです。そんな過酷な思いをした
か か っ た そ う で す が、 本 当 の 費 用 は つまり、税金はお互いのための支援
教科書販売で購入する分と合わせる
金なのです。一人一人の思いやりのお
からこそ蛇口をひねるだけで簡単に給
五九〇万円だそうです。僕は、あまり
と、一生徒にかかるお金の負担が倍に
金であり、僕達一人一人が健康で幸せ
水できる水道に感謝し、それをつくっ
の 額 の 大 き さ に 驚 き ま し た が、 な ぜ、
なるのです。
に生きていくための大切なお金なので
てくれた税金に﹁ありがたみ﹂を感じ
そういうことになるのか両親に聞きま
僕達は普段の生活の中で、税に対す
す。だから、祖父が多くの人にお世話
ているのでした。しかし、祖父と父と
した 。
る﹁ありがたみ﹂を忘れがちだったの
になった分、今度は僕が社会人となっ
の反応の違いに、僕は疑問を抱きまし
﹁ そ れ は、 お じ い ち ゃ ん が 歳 を 過
ではないかと思います。税金とは、み
て、社会のために税金を納めたいと思
た。 そ の こ と を 母 に 説 明 す る と、﹁ お
ぎているのと、動脈瘤の手術が保険適
んなで支え合い、その分、みんなが助
います。そして、祖父の口癖だったユ
じいちゃんは年金とかもらってるか
用 に な っ て い て 後 の 代 金 に つ い て は、
かるものです。祖父だけに便利、では
イマールの精神を大切にし、どのよう
ら、 税 金 が 好 き な ん で し ょ う ね。﹂ と
税金で賄われるからだよ。
﹂
なく、みんなが平等に便利だと思える
にすれば多くの人々が幸せになれる
軽くあしらわれました。なぜこんなに
と言うことでした。しかもお医者さん
システムなのです。一人一人の大切な
か、これからも税金の役割や仕組みを
も、意見がわかれたのでしょうか。税
の話では、その動脈瘤の手術費用や薬
お金がまとまり、一つの大きな支えに
学んでいきたいと思います。
金とは、祖父には便利で、両親には不
の代金が保険適用になったのは、最近
なり、誰しもが〝平等〟にありがたみ
便だったのでしょうか。小さい僕には
のことだということでした。僕はその
を受けることで税金は生きるのだと思
税に対するイメージが良いものなのか
時、
います。
悪 い も の な の か わ か り ま せ ん で し た。
﹁ 世 の 中 は、 お 互 い に 助 け 合 っ て 生
しかし、大きくなるにつれて消費税を 今、僕の中での税金に対するイメー
きているんだよ。﹂
ジは、確実に良いものへとなっていま
知った僕には、やはり両親と同様、悪
と い う 祖 父 の 言 葉 を 思 い 出 し ま し た。
那覇市立小禄中学校
す。
いイメージになっていたと思います。
祖父は長い間、郵便局長を務めてきて、
三年
大
城
太
亮
最近、父は長年患っていた痔が悪化
税金をしっかり納めてきましたが、今
したため、手術しました。その時の手
回もまた、多くの人に支えられたのだ
僕は小さい頃、父の給料について会
術費用やその後の入院費用は、税金が
と思 い ま す 。
話 し た こ と が あ り ま す。 父 は そ の 時、
使われていました。この時僕は、祖父
﹁もし、保険が適用されなかったら、 ﹁ 本 当 は も っ と、 給 料 は 高 い ん だ け ど
が言っていた
﹁税金はありがたいもの﹂
手術も入院も出来なかったかもしれな
な。﹂ と 笑 っ て い ま し た。 そ の 理 由 を
という言葉を思い出しました。
いね、それを考えたら、
恐くなるさぁ。
﹂
尋ねたところ、色々な税によって差し
と、祖母もしみじみ感謝しています。
引 か れ た、 と い う こ と で し た。 当 時、 税に対して興味を持った僕は、一番
身近に感じる税金が使われているもの
僕は幼かったので、税というものがわ
僕は、祖父を見舞ったあと、パソコ
はないか考えました。すると、一冊の
ンで国税庁のホームページにアクセス
かりませんでした。
教科書の裏に﹁この教科書は、国民の
して、税金の仕組みや役割を調べてみ
祖父に尋ねてみました。
そこで僕は、
75
50
29
﹁めぐりめぐって⋮﹂
地域の絆
﹁納税貯蓄組合﹂
から振替で納税することも可能なのに
期待できる場合に限り医療費の負担を
全国納税貯蓄組合連合会
そこまで苦労して税金を集める意味が
助成する制度で、二〇〇七年七月から
わかりませんでした。それに、納税組
国税︵所得税︶から、
地方税︵住民税︶
会長賞
受賞作文
合を通して税金を納めると、それぞれ
への税源が移譲されたようです。財源
の組合員の生活状況などが間接的に知
については考えたこともありませんで
相馬市立中村第一中学校
ら れ て し ま い そ う な 気 が し て、 自 分
したが、お父さんが働いて納めた税金
三年 佐 藤 音 澪
だったら組合に入らないだろうなと思
や、私が買い物をした時に払った消費
いました。
税 も、 め ぐ り め ぐ っ て き た の か も し
札幌市立月寒中学校
納税貯蓄組合。初めて耳にする言葉
﹁ 確 か に 税 金 を 一 件 ず つ 集 め て、 期
れ ま せ ん。 担 当 の 先 生 か ら 手 術 後 に、
で、全く意味が分かりません。農業協
三年 鎌 田 紗 綾
限までに納めることは大変だし、今の
﹁四百万円以上かかる手術だったんだ
同組合や漁業協同組合などは、よく耳
人は、プライバシーに関わることをあ
よ。
﹂
と教えてもらいました。
おそらく、
にします。それぞれ農業や漁業に従事
﹁手術以外に治る見込みはありませ
まりよく思わない人が多いかもしれな
その大部分が育成医療でまかなわれて
する方たちが、お互いに助け合う組織
ん。﹂ 医 師 か ら そ う 告 げ ら れ、 号 泣 し
い。でも便利さや、効率化、あるいは
いたのでしょう。
です。組合を辞書でひくと、共通の利
たのは、二〇〇八年十二月二十六日で
個人の自由などには代えがたい、目に
害、 目 的 を も つ 多 く の 人 々 が 集 ま り、
した 。
税金は、私達のくらしを支える大切
は見えないけどもっと大切なものを組
な お 金 な の だ と 実 感 し ま し た。 私 は、
互いに助け合って活動する組織と書い
私 の 病 名 は 脊 椎 側 弯 症。 背 骨 が 曲
合員のみんなは持ち続けているんだ
大きな手術をして、税のありがたさを
てありました。ですから、納税貯蓄組
が る 病 気 で し た。 要 手 術 と な る の は、
よ。
﹂
と祖父は言っていました。﹁それっ
考えさせられましたが、今、こうして
合は、国民の義務の一つである、納税
一万人に一人だという。そして、他の
て 何 な の。
﹂ と 私 が 聞 く と、
﹁ そ れ は、
学校に通い勉強ができるのも、税のお
という同じ目的をもった者同士が集
大病院を紹介されそこでもまた同じ診
地域のみんなとの絆だよ。
﹂と祖父は、
かげなのです。
まって、きちんと税金を納めようとす
断を う け ま し た 。
少し照れながら、けれども誇らしげに
日本は、少子高齢化社会が急激に進
る組織ということになります。
その頃の私は、のん気なもので、税 話してくれました。
んでいます。年金をはじめとする安定
については全くの無知。知っているの
私の祖父は、約四十年近く、自分が
的な社会保障制度、そして、安心して
住む地域の人たちと納税貯蓄組合を組 ﹁ 地 域 の 絆。﹂ 別 の 言 い 方 を す れ ば、
は、 消 費 税 く ら い の も の で し た。﹁ ど
﹁地域コミュニティ。
﹂最近、何かにつ
子供を産み育てる事ができる未来を築
織して、税金を納め続けているそうで
うして、中学生の私が買い物をしたと
けマスコミなどで、地域の人々同士の
いていかなければなりません。また最
す。昔は、たいがい日中、近所の組合
きに税金がかかるのだろうか。
﹂
と思っ
関わりや連帯が弱くなり、薄れつつあ
近、テレビで事業仕分けという言葉を
員をたずねると、誰かしら居て、税金
ていました。それが、税のおかげで私
る と 言 わ れ て い ま す。 納 税 貯 蓄 組 合。
よく耳にします。税の使われ方を見直
を集めることが容易にできたそうで
の手術費用がまかなわれていたなんて
中学生の私から見ると、何かと手間が
す、そして、ムダをはぶくいい機会だ
す。けれども、最近では、夜や休日以
⋮⋮その後、MRI、血液検査等をへ
かかり、面倒なことが多く、不便なこ
と思います。
外は留守な場合が多く、訪問する時間
て、二〇〇九年七月に手術が決まりま
とだらけであります。でも、祖父の言
大切な税金だからこそ、必要なとこ
を調整することがむずかしいと言って
した 。
葉にあるように、現代の私たちは、便
ろに正しく使われる社会に⋮そう願い
いました。
病 院 か ら、 自 立 支 援 医 療︵ 育 成 医
利さと豊かさを求めるあまり、何か人
ます。
療︶の助成がうけられますと説明を受
私は、そんな祖父の話を聞いて、ど
間にとって、もっと大切なものを失い
うしてそこまでして組合を通して税金
け、母が書類を揃え、申請してくれま
つつあるように思います。
を納め続けなければならないのか疑問
した。育成医療とは十八歳未満の身体
を覚えました。最近では、銀行の口座 納税貯蓄組合は、もしかすると、失
に障害があり、手術により治療効果が
30
お年寄りの笑顔から
だけでも、いろいろな税を納める国民
の負担は軽くなります。
しかしながら、それには解決しなけ
ればならない難点があります。品目ご
と に 分 け る た め の 議 論。
﹁あれは軽減
する﹂
﹁それは軽減しない﹂
﹁いやそれ
は軽減するべき﹂と品目ごとに分けな
ければなりません。軽減しない品目に
関係する業界からの反発もあるでしょ
う。生活必需品の課税軽減は負担減に
はなりますが、それまでには多少時間
がかかるのではないでしょうか。
また、法人税の引き下げは﹁強い経
済﹂の目玉とされていますが、消費税
が %になっても法人税の引き下げが
セットでは、ただの穴埋めと言われて
も仕方のないことでしょう。実際、大
企業には様々な優遇税制があるそうで
す。そのうえ、ある新聞記事によると
法人税引き下げの優遇を受けるのは大
企業だけだというような記事がありま
し た。 消 費 税 増 税 と 消 費 者 が﹁ 節 税 ﹂
を意識しているので商品の売れ行きが
落ち込み小売店などはなおさら売れ行
きが下がるのではないでしょうか。
日本で消費税率が高くなったら社会
保障制度などは充実するのでしょう
か。 欧 米 で は 消 費 税 率 が 高 い で す が、
社会保障制度が充実しています。その
うえ教育費も軽減され充実していま
す。しかし、
日本ではどうでしょうか。
国の歳出総額の約 %を占める社会
保障関係費 兆 億円。正直ぴんとき
ませんが高齢社会になればそれ以上の
27
2686
30
31
16
100
消費税増税
かったら、どこを歩けばよいというの
のは、お年寄りからもらう笑顔のおか
われつつある地域の絆を再び結びなお
だろうか。もし税金がなかったら、お
げでもあると思う。だからこそ、小さ
す、きっかけの一つになるかもしれま
年寄りの笑顔を見ることができるだろ
な小さなものだけれど、お年寄りに恩
せん 。
うか。それは、
十四歳の私でもわかる。
返しがしたかった。今は、福祉税の存
誰かが損をし、誰かだけが得をするの
在に感謝したい気持ちだ。
ではない。皆が暮らす世の中を支える
私の母はある老人介護施設で、介護
ために税金があるのだ。今、自分がこ
の仕事をしている。お年寄りはよく笑
こにいることを感謝しながら思う。税
うという。そのことを聞き、私は総合
湯沢市立稲川中学校
金の大切さを、お年寄りの笑顔が教え
的な学習の時間に、施設訪問をするこ
二年 村 上 梢 恵
てくれた。
とにした。建物の中はとても広々とし
ている。母が話していたとおり、お年
私は夏休み中の今日も、自転車を走
寄りが皆笑顔だった。百一歳になるお
らせて学校に向かってきた。
道端では、
じいちゃんも、私に笑顔をみせてくれ
お昼時から夕方まで、当たり前のよう
た。多くの人が憩う場所となる、この
に戸外で会話を楽しんでいるお年寄り
施設があってよかったと感じているよ
の姿を目にする。私が
水戸市立内原中学校
うだ。
﹁おはようございます。
﹂
三年
弓
野
智
史
とあいさつすると、何倍もの笑顔であ もちろん、老人介護福祉施設を私た
ちが使うわけではない。しかし私の住
いさつを返してくれる。そんなお年寄
先日大きな注目をあびた参院選があ
む地域のように、お年寄りの多い場所
りが、私は大好きだ。
りました。その中でも話題になった民
や共働きで家を留守にするような家が
主党の掲げた消費税 %の増税と法人
よ く﹁ 高 齢 化 社 会 ﹂ と 言 わ れ る が、
多い地域では、必要不可欠なのだ。
大好きなお年寄りのために私ができる
税の引き下げの方針。新聞やニュース
ことは何だろう。ふとそんなことを考 私たち人間が生活していく中で、道
番 組 で 大 き く 報 じ ら れ て い ま し た が、
路や学校など、必ず利用しなくてはな
え て い る と き、
﹁福祉税﹂というもの
それほど気にも留めなかったし関心も
ら な い も の が た く さ ん あ る。 そ し て、
を耳にした。これまでの私は税金の存
あ り ま せ ん で し た。 し か し、 新 聞 で、
それらは家族や私たちが買い物したと
在を気にしたことはなかったし、子ど
四人家族の場合、年間で 万円の負担
きに払っている税金で作られているの
も に は 関 係 な い と 思 っ て い た。 し か
増があることを知りました。よく考え
だ。いざというときに出動する救急車
し、買い物をしたときに当たり前のよ
て み る と 円 の % が 円、 円 の
も、税金によって支えられている。そ
うに払ってきた消費税の一部が、介護
%が 円になるのだから年間では結
う考えると、税金は人の命も救ってい
施設使用のために利用されていること
構な負担になると思いました。
るといえるかもしれない。税金がある
を知った。いつのまにか私の胸は熱く
消費税増税に対し、一つの軽減案と
か ら こ そ、 安 心 し て 生 活 し て い る と
なっていた。ほんの少しだけれど、私
して﹁生活必需品への課税軽減案﹂と
言っても過言ではない。
たちが間接的に納めた税金が無駄にな
いうものがあります。欧米では、品目
ら ず、 有 効 に 使 わ れ て い る の だ か ら。 もし学校がなかったら、今の私は何
により消費税が減免され、低所得者に
を 学 ん で い る の だ ろ う か。 道 路 が な
私が毎日楽しく、元気に暮らせている
配慮している国が多くあります。それ
10
1000
1000
10
10
10000
10
税金が作る未来
今 年 は、 事 業 仕 分 け と い う 言 葉 を
ニュースでよく聞きました。税金をど
ない、新しい設備もできると聞いてい
金額が必要になるのは確実です。増税
ます。これらの大きなプロジェクトを
しても、社会保障制度を充実する前に
行うには、とても大きな費用がかかり
今の状況を維持するだけで精一杯で
ます。
僕のうちでさえ、 年以上のロー
しょう。それで、法人税を引き下げた
ンを組んで建てたというのに、これだ
ら結局今と何にも変わらないのではな
けの大きな建物を作るのには一体どれ
いで し ょ う か 。
くらいかかるのだろうと、先生に聞い
もちろん法人税引き下げはマイナス
てみました。すると、体育館でおよそ
なことだけではないでしょう。
しかし、
四億円、校舎はおよそ七億円の費用が
消費税で穴埋めしては国民に大きな負
税金から出されていることがわかりま
担がかかります。少子高齢社会に進む
した。ほかにも、図書館や博物館など
日本にとって消費税は大きなカギだと
も近くにあり、僕たちが勉強しやすい
思います。社会保障制度を充実するた
環境を整えてくれているのだというこ
めにも消費税の増税と法人税の引き下
とがよく分かりました。
げは慎重に考えるべきではないでしょ
うか 。
ところで、税金はどこから来るのだ
ろ う、 と 不 思 議 に 思 い ま し た。 僕 が
私たち国民の納める税金が有効に使
知っている税金は
﹁消費税﹂
です。たっ
われ、国民が一人でも多く笑顔になれ
た5%でそんなに多くのお金が集まる
る日が来ることを願いたいです。
の だ ろ う か ⋮。 す る と、 父 が、
﹁国民
がほかにもたくさんの種類の税を払っ
て い る ん だ よ。
﹂とおしえてくれまし
た。所得税、住民税、たばこ税や酒税
などもあると聞きました。その多くの
那須塩原市立三島中学校
種類の税が集められて、国や地方公共
一年
森
創
来
団体が成り立っているのだと思いまし
た。そうすると、大人はいくつも税金
を払っていることになります。その多
額のお金を使って建てていただいた校
舎や体育館を大切に使わなければいけ
ないと思いました。また、税金はもっ
と国民のためになるように使わなけれ
ばならないと思いました。
僕の学校は、昨年度体育館が建て替
えられ、新しい体育館で入学式が行わ
れました。中に入ると新しい建物のに
おいがし、身が引き締まりました。体
育館はとても広く、電動で上下するバ
スケットゴールや、使いやすいトイレ
があり、設備の整った体育館は快適で
す。今は、さらに新しい校舎も建築中
です。新校舎には、今までの校舎には
20
﹁高校生になる前に﹂
う使うか、無駄を省くための会議だそ
うです。その中で、僕が一番気になっ
たことは、宇宙開発や技術開発に関係
することです。僕は、ロボットを作っ
群馬大学教育学部附属中学校
たり、どんな構造になっているのか考
三年
塚
田
蓉
子
えたりするのが大好きです。また、こ
の 春 に 地 球 に 戻 っ て き た﹁ は や ぶ さ ﹂
政権交代のあった昨年。私にも分か
など宇宙開発も気になります。それら
るような目に見える変化がいくつか
の事業が事業仕分けで削減や廃止され
あった。高校の授業料無償化が、その
るものが出てしまい、がっかりしてい
一 つ だ。 家 族 と テ レ ビ を 見 て い る 時、
ました。廃止予定のJ AXAの展示場
こ の ニ ュ ー ス が 取 り 上 げ ら れ た。
﹁こ
にも連れて行ってもらいましたが、日
こ ま で し て も ら わ な く て も ⋮⋮。﹂ と
食や天体のことなど勉強になりまし
言うのが、我家の意見だった。今の日
た。僕は将来、ロボットの研究開発を
本が赤字で苦しんでいることは、誰も
す る 職 業 に 就 き た い と 思 っ て い ま す。
が知っている。日本中の高校生の授業
最先端の技術開発に税金を使う事業を
料を国が負担するなんて、一体そんな
ぜひ残してほしいと思います。世界で
お金はどこから出るんだろう。
一番になるためではなく、日本にしか
私が通学途中に見る高校生は、皆お
できない技術を開発するための研究
しゃれで自由で楽しそうだ。最新の携
に、税金を使ってほしいと思っていま
帯電話、
カラフルなバッグ、
短いスカー
す。
ト、長い髪⋮⋮。ヘルメットに長いス
カート、校則の厳しい中学生から見た
税金は人の生活を豊かにするため
に、僕たちの未来のために使われてい
ら、別世界の人みたいだ。それでも中
ます。税金は過去には血税と呼ばれた
学生は義務教育で、税金のお蔭で教育
ほど大切なものです。僕も大人になっ
を 受 け さ せ て も ら っ て い る の だ か ら、
たら、夢を達成して、しっかり納税し
と皆我慢してきた。そのかわり、全員
たいと思います。
が毎日安心して、学校で授業を受ける
ことができる。放課後は、部活動にも
専念できるし、
心配事や悩みがあれば、
先生が親身に聞いて下さる。スクール
カウンセラーの先生もいらっしゃっ
て、本当に恵まれた環境だ。
しかし、今まで自由を満喫して来た
高校生に、授業料が税金でまかなわれ
32
介護保険を利用して
ひとりは
みんなのために
階 〟 と し て、 税 の 仕 組 み や あ り 方 を、
か ら。﹂ で な く、 将 来 に 役 立 て る た め
険を利用して、介護ステーションへ訪
る の だ か ら、 今 日 か ら 規 則 を 守 っ て、
一人一人が真剣に自分のこととして受
の 明 確 な 理 由 を 持 っ て、 進 学 し た い。
問看護士の派遣を依頼した。また、介
しっかり勉強するようにと言われたと
け止め、理解しなければならないと感
税金のお蔭で、高校で心配なく勉強や
護用品のリースサービスでは、ベッド
しても、その有難みは、おそらく理解
じた。
部 活 に 打 ち 込 め る こ と に 感 謝 し た い。
や車椅子を利用した。しかし、曾祖母
され な い だ ろ う 。
自由に慣れ過ぎて、自分に甘えを持た
の容態は少しずつ悪くなり、寝たきり 昨年の正月、曾祖母は眠るように亡
終戦の時、六年生だった祖母は、行
くなり、お通夜にはお世話になった介
ないように、中学生である今の自分の
の 状 態 と な っ た。〝 要 介 護5〟 と 認 定
きたくても上の学校へ行けない子供
護ステーションのケアマネージャーさ
頑張りや祖母の世代の願いを忘れない
し直されると、週二日の訪問看護士さ
が、クラスにたくさんいたことを話し
んがみえた。家族を心身共に支えて頂
ようにしようと思っている。
んに加えて、介護ヘルパーさんも依頼
てくれた。父親が戦死して、幼い弟や
き、自宅で悔いなく介護することが出
し、曾祖母のおむつ交替や体拭き、水
妹の子守り、家の手伝いをしなければ
来たお礼を、祖母や祖母の姉から伝え
分補給などを世話して下さった。順番
ならなかった人もいたそうだ。今の私
たところ、ケアマネージャーさんは
﹁お
で介護を手伝っていた祖母や母、夜も
達の生活とは、大違いで、想像もでき
ばあちゃん、最後までご家族と過ごせ
熟睡出来ずに、曾祖母の様子をみてい
ない。まだ戦後六五年しか過っていな
て 良 か っ た で す ね。
﹂と言って下さっ
た祖母の姉にとっては、本当に心強い
いのに、日本は大きく変化した。祖母
志木市立志木中学校
た。使い道さえ間違えなければ、僕た
存在になった。もしも、このような介
の世代の人々が、自分の子供や孫のた
三年
人
見
啓
介
ちの大きな助けとなる税金は、これか
護保険に税金が使われず、家族が全額
めに、精一杯働いて下さったお蔭であ
らも色々な場面で、僕たちを支えてく
負担しなければならなかったら⋮どん
る。でも、私達は、そのことをつい忘
﹁ 税 金? 何 だ か ピ ン と こ な い な ぁ。﹂
れるのだろう。
なに素晴らしいサービス内容の介護ス
れて し ま い が ち だ 。
自分にとっては、まるで無関係のよう
テーションがあったとしても、多分利
に思っていたが﹁坂戸のおばあちゃん
テレビに仕分け人と呼ばれる人達が
用することは出来なかったと思う。費
現れ、税金の無駄使いを見つけて、バ
の具合が悪くなってからは、その〝税
用の一割負担で済むからこそ、本当に
サバサと斬っていった。中には削られ
金 〟 に ず い 分 助 け ら れ た の よ。
﹂と母
必要な時、迷わず申し込めるのだ。
ることに反論する人も現れ、激しい口
に言われ、僕は始めて〝税金〟を身近
論も繰り広げられていた。世界一のロ
に感じた。
〝消費税の税率が上がるかもしれな
い 〟 と ニ ュ ー ス で 流 れ、 街 の 人 に 消
ボットを開発している事業や、地道な
学校法人ノートルダム新潟清心学園新潟清心女子中学校
たった一人のひ孫の僕が中学生に
費 税 U P 賛 成 か、 反 対 か? と イ ン タ
活動をしてきたNPOなど、気の毒だ
なっても﹁啓介ちゃん﹂と呼んで可愛
二年
堀
百
花
ビューしていた。僕は、払う金額は少
なと思うところもいくつかあった。
がってくれた曾祖母は、目・耳・足腰
ない方がいいに決まっている と単純
は弱っていたものの、一〇一歳とは思
こんな風にして、しぼり出した財源
私が好きな言葉の一つに﹁一人はみ
に考えたが、インタビューでは﹁税金
から、高校の授業料無償化は実現して
えない程に頭のキレが抜群でよく笑っ
ん な の た め に、 み ん な は 一 人 の た め
を 無 駄 遣 い さ れ る の は 困 る が、 日 本
いる。中にはこの制度に本当に救われ
ていた。
一昨年の秋に体調を崩した時、
に。﹂ と い う 言 葉 が あ り ま す。 学 校 の
の社会に十分生かせるのであれば賛
た高校生もいると思う。きっと有難く
曾祖母と二人暮らしをしていた祖母の
行事や友人と同じ目標に向かって進ん
成!﹂ と 答 え て い る 人 の 割 合 が 高 く、
思って、今まで以上に、努力している
姉は、曾祖母の在宅介護を決めた。か
でいく時、いつも私は、この言葉を思
驚いた。これから、少子高齢化がます
に違いない。でも大半の高校生は、今
か り つ け の 先 生 の 往 診 で〝 要 介 護2〟
い浮かべています。一人一人が、自分
ます進み、僕たちもその中で生きるこ
まで通りの高校生活を送っているのだ
と診断され、介助があればトイレに行
の 力 を 精 一 杯 出 し き り、 ク ラ ス や グ
と に な る。
〝今さえ良ければ〟という
ろう 。
ける状態だったことから、曾祖母の身
ループ、友人のことを一生懸命考え始
考 え 方 で は な く、
〝近い将来の準備段
体の管理を一番の目的と考え、介護保
めた時、クラス三十人の力でも、百人
来 年、 高 校 生 に な る 私。﹁ 皆 が 行 く
!!
33
のパワーに負けないくらい強いものに
なることを私は、学校の様々な行事や
出来事を通じて経験しました。
しかし、
集団の中に、少しでも他人のことを思
いやれなかったり、自分の利益だけを
考 え、 全 体 の 空 気 を 乱 す 人 が い る と、
強い力は弱くなり、目標を達成するこ
とが困難になります。
学校のような小さな集団でも、この
ようなことが起こるのですから、もし
日本という国や、私達が暮らす県、市
レベルで同じような現象ばかりになっ
たらどうなるでしょう。
時 々、 テ レ ビ の ニ ュ ー ス や 新 聞 で、
社会的に大きな力を持ち、とても良い
暮らしをしているのに、税金をきちん
と納めていない人がいることが報道さ
れています。用紙を自分に利益がある
ように書いて所得税などをごまかして
いる人も少なくないことを知りまし
た。また、税金を少しでも少なく納め、
得をするにはどうしたらいいか、とい
う内容の本も、書店に行くとたくさん
売られています。﹁節税﹂
という言葉は、
私にも分かるくらい、よく使われてい
るの で す 。
小学校で、憲法について学んだ時に、
国民の義務の一つに﹁納税﹂があると
知りましたが、義務を節約するという
のは、一体、どういうことなのでしょ
うか。たしかに、私にも、父や母が納
めている税金が、いつ、どこで、どん
なものに使われているのかを見ること
はできません。でも、私は毎日、税金
耐震補強工事が
教えてくれた事
で整備されている道を通りながら、通
がとても厳しい中で、耐震補強工事を
学をしています。妹も、税金で建てら
して頂けるのは大変有難い事だと思い
れた学校に通っています。
ま し た。 大 き な 地 震 が 起 き た 時 に は、
この校舎は村民の皆さんの避難場所に
街に出れば、私達の生活が安全・健
康 な も の で あ る よ う に、 警 察 官 の 方
指定されているということなので、耐
野沢温泉村立野沢温泉中学校
や、消防士の方が、がんばって働いて
震工事をすることによって私達も安心
一年 宮 﨑 綾 奈
下さっています。また、お年寄りや身
して学校生活を送ることができるだけ
体の不自由な方も、安心して暮らせる
でなく、村民の皆さんにとっても有益
ガガガ⋮ドドド⋮ふだんなら、チャ
よう、たくさんの施設があります。こ
であると思いました。
イムの音や生徒のにぎやかな歓声が響
れらは、みな税金のおかげなのです。
きわたる校舎から、コンクリートを削 よく考えてみると、毎日何気に手に
たった一人の力で、
している教科書や学校の備品類も全
り取るような爆音が聞こえてきまし
いくら裕福でも、
道 路 を 作 り、 橋 を か け、 学 校 や 病 院
て、税金が有効に使われているおかげ
た。
を作り、二十四時間、国民の安全を守
なのだと、気付かされます。そのほか
この夏休み中、私の通っている中学
り 続 け る こ と は で き な い と 思 い ま す。
に も 税 金 は、 公 共 の 施 設 や サ ー ビ ス、
校では耐震補強工事が施工されていま
たった一人で街を作ることはできない
福祉、医療、交通などに使われて、私
した。職員室では、電話のベルが聞こ
ですが、一人一人ができることを積み
達の暮らしを支えてくれています。だ
えないほど大がかりな工事だった様で
重ねていけば、その力で私達が住むこ
から日本の国民は、安全で豊かな毎日
す。私には、この大きなコンクリート
の街や市、国を良いものにしていける
を送れることができるのだと思いま
の校舎は耐震性がないとは思えません
と思います。
す。
でした。そこで、耐震性について調べ
全国の皆さんが納めて下さった大切
てみると、私の住んでいる野沢温泉村
﹁ 一 人 は み ん な の た め に、 み ん な は
一 人 の た め に。﹂ と 考 え、 行 動 す る こ
な税金をこんな小さな村の、わずか百
の 耐 震 化 率 は 二 五・〇 パ ー セ ン ト と、
とが、今、私達日本人に必要なことな
人超えの小さな学校に使わせて頂けた
と て も 低 い 水 準 で あ る こ と が 分 か り、
のだと考えます。
ことを感謝しなければいけないと思い
大
変
驚
き
ま
し
た
。
さ
ら
に
、
耐
震
補
強
工
ました。あの大きな工事の音は全国の
事をするには、国からの多額の補助金
個人の力は小さくても、それがまと
まった時、大きな橋となり、美しい道
納税者の皆さんの声だったのかもしれ
を受けて、工事を発注している事も分
となり、私達の輝く共有の財産となる
ません。
かりました。補助金は、全国の皆さん
のだと思います。
今は、税金を納めているのはお父さ
から納められた大切な税金だったので
んとお母さんですが、私も将来は納税
す。さらに補助金について詳しく調べ
者の一員となります。同時に、日本の
てみると、新政権になってから国の小
社会を支える役割を担うことになりま
中学校への耐震化の予算は大幅に削減
す。おさめた税金の使われ方やあり方
され、補強工事を先送りにした自治体
を勉強して考えていきたいと思ってい
が数多くあることも分かりました。
ます。そして、
社会に貢献したいです。
野沢温泉村も来村されるお客様の減
少に伴い、税収が落ち込んで財政事情
34
私達に密着している税
そ ん な 素 晴 ら し い 税 金 は、 私 達 の
通っている学校、教科書、図書館、信
号、道路などにも使われています。
私 の 父 は、 東 京 に 通 勤 し て い ま す。
君津市立小櫃中学校
交通の便が悪いので、東京に通うのは
三年
河
野
陽
香
大 変 で す。 電 車 で 通 う と 三 時 間 弱 か
かってしまいます。しかし、木更津と
私の母は、九年前、病気で入院した
川崎をつなぐ一本の橋﹁東京湾アクア
ことがあります。その間、祖母が私や
ライン﹂を通る高速バスを使うと、二
弟の面倒を見てくれていましたが、幼
時間弱で通えます。約一時間の時間短
かった私には母がいなくて、寂しかっ
縮となるのです。父は﹁アクアライン
たという思いが残っています。
しかし、
がなかったら、毎日東京には通えない
その病気が発見できたのは、市の健康
から、一人で単身赴任しなければなら
診断のおかげなのでした。母は自覚症
な か っ た よ。 本 当 に あ り が た い よ。
﹂
状 も な く、 い た っ て 健 康 だ っ た の で、
と言います。また、アクアラインを通
病名を伝えられた時、信じられなかっ
ることで、東京の渋滞の緩和、車が減
たそうです。たった五百円で受けられ
ることによる排気ガスの減少など、エ
る健康診断で、病気を早期発見できる
コにもつながります。大変な思いをし
と い う の は、 あ り が た い と 思 い ま す。
て納めた税金がこのように良い形に
あの時、健康診断を受けていなかった
なって自分達に返ってくるのは素晴ら
ら、手遅れになっていたかもしれませ
しいと思います。
ん。今でも母は﹁健康診断を受けて本
当に良かった。これもみんなが納めて 私は、中学三年間連続で、夏休みに
﹁税についての作文﹂に取り組みまし
くれた税金のおかげなんだよ。
﹂
と言っ
た。
﹁書く﹂ということを通じて、﹁税﹂
てい ま す 。
について学んだり、考えたりする、と
他にも、国民の健康に配慮された制
ても良い機会になりました。
度は色々あります。例えば、赤ちゃん
最 近、 消 費 税 率 を 上 げ る と い う
の頃から受ける三種混合などの予防接
ニ ュ ー ス が 話 題 に な っ て い ま す。 一
種は無料です。六十五歳以上のお年寄
見、税金がどのように自分達の生活に
りの昨年度のインフルエンザの予防接
密着しているのか考えたことがない人
種は、優遇され千円のみの自己負担で
には、ただ﹁上がる﹂という印象だけ
した。このように税金は、私達の健康
であまり良い印象は受けないと思いま
を守ってくれているのです。なんだか
す。
確かに自分のお財布は困りますが、
感謝の気持ちでいっぱいになりまし
もっと住みよく快適な町になるのであ
た。
今、できることを。
れば、私は惜しいとは思いません。
たことも知りました。そんな出来事が
私達の健康を守り、住みよい環境を
あったからという理由も含み、私達家
作り、学ぶ場を与えてくれる税金。そ
族は税金が人々にとって必要なものだ
んな税金が、私達の生活にいつも密着
と心底感じているのです。しかし、病
していることを、もっとたくさんの人
気 に 罹 っ た こ と の な い 人 か ら す る と、
にアピールすることが大切だと考えま
損をしているという考えを持つ人もい
す。
る の で は な い か と 思 い ま す。 そ れ は、
自分や家族や知人以外の全く関わりの
ない人達を他人としてみているからだ
と思います。そして、その他人のため
に公共物などは兎も角、病院などで使
われる税になぜ回されないといけない
銚子市立第三中学校
のかと不満を持つ人も実在すると思い
三年 四日市 理 奈
ます。こういった不満が生まれて来る
のはすべて自分自身の心の汚れが原因
﹂
﹁税金なんていらない。
なのではないかと私は思います。日本
私の周りからは、よくこういった言
に住んでいる人は、関わりのない人で
葉を耳にします。けれど、私は税金は
も他人と見るのではなく、仲間として
な く て は な ら な い も の だ と 思 い ま す。
みることが大切なことなのです。そう
なぜなら、税金なしでは私達は、健康
すれば、税金を払うにしても快く払え
で安全な生活を送れないからです。
るはずです。
税金で一番多く使われているもの
は、社会保障費だそうです。そしてこ 私はまだ中学生なので、税金といっ
て も 消 費 税 位 し か、 払 っ て い ま せ ん。
の社会保障というのは国民医療費など
けれど、その中学生にでも税金の使い
で、現在お年寄りが増えてきていると
道の節約はできます。学校の机や椅子
いう理由から、一番多く税金が使われ
などの公共物をすべて大切に使ってい
るようになったそうです。
くことが私達中学生が行っていかなけ
私の母や祖母や祖父は、長い間病院
ればいけないことだと思います。決し
へ通院していました。また、母や祖母
て、税金を払うことだけが私達にでき
は入院や手術なども行いました。しか
ることだとは思わないで下さい。税金
し、その医療費の一部は税金で賄われ
の使い方を含めて、税金を広い視野で
ているものだと、中学に入り税の社会
見ていくことが大切だと思います。自
保 障 に つ い て 調 べ た 時 に 知 り ま し た。
分に今どんな税金の使い道の節約がで
ま た、 祖 母 が 介 護 サ ー ビ ス が 必 要 に
きるのかを一人一人が考えていくこと
なった時も、税金の一部が使われてい
35
教科書の裏には
校へ通う日には必ず使っている、ほと
で、現在問題になっている増税問題も
んどの教科書の裏には、ある文章が書
解消することに少しは繋がるのではな
かれています。
いで し ょ う か 。
﹁ こ の 教 科 書 は、 こ れ か ら の 日 本 を
税金を払って嬉しいという人は、ま 担う皆さんへの期待をこめ、国民の税
ずいないと思います。
それはある意味、
金 に よ っ て 無 償 で 支 給 さ れ て い ま す。
当然なことではないかと思います。な
大切に使いましょう。
﹂
らば、この税金に対して日本に住んで
いる人々は、自分や身内や日本人のた 私がこの文章を見つけたのは、小学
校の高学年頃だと思います。
その時に、
めに払う税金を素直な気持ちで払うこ
教科書が税金で賄われていたことを知
とができるようになってほしいと思い
りました。文章を読んでからは、教科
ます 。
書を大切にしようという意識も高ま
税金を人々がきちんと払うこと、そ
り、今は大事に使っています。
してその税金の使い道の節約をしてい
くという極当り前のことが日本の未来 さて、教科書の裏に印刷された文章
は、私達に何を伝えようとしているの
に大きく関係することなのです。
でしょうか。
あの文章は、未来へ向かっている私
達へのメッセージ、そして、夢を託し
たのではないでしょうか。約十年後に
は、私達は社会人として、日本を造り
台東区立浅草中学校
上げていかなければいけません。未来
二年
髙
野
麗
の日本を立派な国にしてほしい、とい
う夢や希望が税金の一部になり、それ
こ ん な 経 験 を、 し た こ と は な い で
が教科書という形で私達の手元に届い
しょうか。教科書を丸めたりして遊ん
ているのではないかと、私は考えまし
でみたり、教科書に落書きをしてみた
た。
り、あるいは教科書を無くしてしまっ
教科書以外にも、日本の教育関係に
たり 。
は多くの税金が使われています。国全
私は小学生の頃、よく教科書を丸め
体 で は、 教 科 書 の 無 償 配 付 の た め に
て遊んでしまった記憶があります。幼
三百九十五億円を、東京都では教育費
い私は、悪意などこれっぽっちも無く、
のために七千六百四十九億円の税金を
ただ面白いからという無邪気な子供心
注いでもらっているのです。
だけで、その行動を行なってしまった
ので す 。
前に、発展途上国での生活を撮影し
たテレビ番組を見ました。その時、あ
ところで、私達中学生や小学生が学
未来を守るために
る 女 の 子 が、
﹁私の家はお金が無いか
の 旅 ﹂ に 参 加 し た。 板 橋 区 で は 毎 年、
ら、学校に行きたいけど、仕事をしな
区内の各中学校から二年生一名が広島
け れ ば な ら な い の。
﹂と言っていまし
に派遣され、八月六日の平和記念式典
た。その女の子の国では、お金がある
に参列する。また、平和記念資料館を
家庭ではないと、学校に通うことがで
見学したり、被爆者の体験を聞いたり
きないそうです。
して学んだことを、学校の仲間や地域
の方々に伝えるという役割も担う。
その番組を見たとき、日本がどのく
らい恵まれているのかがわかりまし
最初に説明会に出て驚いたのは、参
た。そして、学校に通うことができる
加 す る 私 達 の 旅 費 な ど が、 区 の 負 担、
のは幸せなことだということを知るこ
つまり板橋区民が納めた税金でまかな
とができました。一生懸命働いて、私
わ れ る と い う こ と だ っ た。
﹁タダで旅
達の教育費を納めて下さっている日本
行できてラッキー!﹂という安易な気
の皆さんに、本当に感謝しています。
持 ち で 行 っ た の で は、 税 金 が 無 駄 に
なってしまう。区のホームページで調
勉強は、努力しても好きにはなれな
いかもしれません。でも、みんなが平
べたら、私達の派遣費は約二百六十万
等 に 教 育 を 受 け ら れ る と い う こ と は、
円。そんな高額な費用をかけてもらう
とても素晴らしいことなのです。
のだから、自分のためだけでなく、周
りの人達の分もしっかり学んでこなけ
私達は、発展途上国で教育が受けら
れない子供達の分も勉強して、より良
ればならない。税金を使う分の責任を
い社会を目指して、造り上げていかな
きちんと果たそうと思った。
ければならないと思います。
実 際 広 島 の 資 料 館 に 入 っ て み る と、
その悲惨さに心が痛み、途中でもうこ
教科書の裏に印刷された文章が、教
えてくれました。
れ以上見たくないという気持ちになっ
た。でも、ここでやめたら、友達に何
も伝えられない。目をそむけずにすべ
ての資料を見なければと思い直し、時
間いっぱいまで館内を見て回った。
板橋区立桜川中学校
秋には、校内発表会で原爆について
知ったことや体験を発表した。
また
﹁板
三年 香 川 奈 穂
橋区平和のつどい﹂では、他校生と一
緒に発表資料を作り、会場に集まった
千五百人の区民に広島で学んだことを
報告した。短い発表時間の中で、見聞
きしたことや感じたことのすべては言
﹁ 広 島 ま で の 交 通 費 や 宿 泊 費 は、 一
切かかりません。すべて板橋区の負担
となります。
﹂
私は、昨夏﹁板橋区中学生広島平和
36
日本を支える税金
い尽くせなかった。でも、絶対に知っ
てほしかった写真は紹介できたし、伝
え た か っ た 思 い は 原 稿 に 詰 め 込 ん だ。
発表文は何度も書き直し、平和の大切
墨田区立両国中学校
さが伝わるように考えた。
三年
石
塚
暁
子
今回税の作文を書くために、改めて
この事業の目的を調べてみた。区の資
私は﹁税﹂という言葉に、とても興
料に﹁区民の平和意識の醸成﹂とあっ
味 を 持 つ よ う に な り ま し た。 そ れ は、
た。税金の使い道が、中学校校舎の耐
消費税アップとか、また、これから起
震工事や道路整備なら、すぐに役立つ
こる高齢化社会は、私達の税金で成り
し形に残るので、納税者に還元された
立つとか、
無駄な税金を正すための
﹁仕
こ と が わ か り や す い。 け れ ど、﹁ 平 和
分け﹂が行われていたりとか、テレビ
意識﹂は目に見えないし、生活に直接
をつけると、
マスコミは騒いでいます。
関係しない。それでいて、とても大切
全く興味もなく、また無関心でもあっ
なこ と だ 。
た私も﹁税金﹂について学ぶ必要があ
ると思いました。
校内発表のあと、部活の後輩が﹁来
年は私が広島に行きます﹂と言ってく
税について少し調べてみると、もち
れた。きっと他の人達も、発表の内容
ろん様々なところで税金は使われてい
は 忘 れ て し ま っ て も、
﹁友達が広島の
ま し た が、 特 に 私 が 興 味 を 持 っ た の
発表をしていたな。やっぱり戦争はい
は、 自 分 に 一 番 関 係 し て い る﹁ 教 育 ﹂
やだな﹂という気持ちは、心のどこか
に使われている税金でした。私の通っ
に残ったのではないかと思う。そんな
ている墨田区の中学校の生徒一人あた
気持ちを持つ人を増やすために、税金
りにかかる教育費を調べてみると、約
が使われている。それは、これから先
八十二万円もの税金がかかっているそ
の平和な暮らしを守ることにつながる
うです。調べてみないとわからない事
はず だ 。
でした。八十二万円の多額の税金を私
達の教育のために使われている事に感
私にとって﹁平和の旅﹂は、区民の
お金を預かって行ったような、税金の
謝です。
重みを感じる体験だった。その重み分
私はフィリピンに滞在していたこと
だけ、私なりに頑張ってお返しをした
があります。フィリピンでは、まだ教
つもりだ。税金は、現在の私達の暮ら
育を受けることができない子供達がた
しに役立っているだけではない。未来
くさんいました。日本人学校に通って
を守るためにも使われているのだと思
いた私は、通学途中、物ごいをしてい
う。
る子供達や、裸足で物を売りに来る同
世代の子供達がいました。その子供達
を振り切るように車に乗り、学校に向
かうのはとても辛かったことを今でも
覚えています。
日本は、いかに恵まれた環境であっ
て、 そ こ で 勉 強 で き る の も、
﹁税金﹂
として、納税する人々に支えてもらっ
ていることを絶対に忘れてはいけない
と改めて感じました。そういう意味で
も、私達の中学校生活はとても大切な
ものだと思います。
最近、学校へ行かず、遊んでいたり、
沢山の様々な問題が起きています。学
校に通う一人ひとりが、納税してくれ
ている大人の方々がいることを忘れず
に学校生活を過ごしていった時、
また、
フィリピンなど、教育を受けられない
子供がいる国を思ったとき、税金の必
要性と、恩返しのためにも、勉強を一
生懸命にしようと感じました。
次に興味を持ったことは、政治家で
す。税金の無駄遣いをしている政治家
がテレビをにぎわせています。税金を
使って研修目的と嘘をついて海外旅行
や お 金 を 賭 け て 遊 ん で い た り し ま す。
その話を聞くたびにショックを受けま
す。そのような政治家が日本を動かし
ていることに不満を抱きます。自分の
利益のみを考えている政治家は、もっ
と世界を見て欲しいと思います。
﹁税金なんて関係ない﹂と考えてい
ましたが、実際調べてみて、税金の重
要さがわかってきました。そして私達
が大人になったとき、もっと税金の重
さがわかるようになるだろうと思いま
す。
多くの人が﹁税﹂の大切さを感じた
とき、日本はきっと、もっと良い社会
になっていると思いました。
税とのつながり
紘
子
川崎市立有馬中学校
三年
杉 田
﹁税﹂という漢字の語源をご存知で
すか。一説では、よろこびを表す﹁悦﹂
のつくりと作物を表すのぎへんに由来
し て い る と い わ れ て い ま す。 つ ま り、
実りのよろこび︱︱長い月日の勤勉が
もたらす恩恵を享受するよろこび︱︱
という意味なのです。しかし、税金に
関してそのようなイメージをもってい
る人は少ないように思います。以前の
私も、これといって﹁税とのつながり﹂
を意識したことはありませんでした。
し か し 最 近、﹁ 消 費 税 率 引 き 上 げ ﹂
という話題がニュースや新聞各紙で大
きく報じられ、世間の注目を集めるよ
うになりました。なぜ、そのような動
きがあるのだろう。そもそも、税とは
何 の た め に あ る の だ ろ う か。 疑 問 に
思った私は、早速﹁税﹂について調べ
てみました。
所得税、法人税、酒税、固定資産税
⋮⋮約五十種類にものぼる税が、個人
の支払い能力や生活パターンに応じて
37
課税され、それらは様々な公共サービ
スに姿をかえているそうです。一歩外
に出てみれば平然と続く舗装された道
路。 地 域 の 安 全 を 守 る 警 察・ 消 防 の
方々。一刻を争う事態に、すぐに駆け
つけてくれる救急車。私たちは生まれ
た時から、税との強いつながりの中に
生きていたのです。そして今現在も私
自身、税により九年間無償の﹁義務教
育﹂を受けています。
も し、 税 が な く な っ て し ま っ た ら
⋮⋮、それまでの公共サービスは全て
撤廃され、貧富の差が広まってしまう
でしょう。教育を受ける権利があって
も、学校に行けない子どもたち。勤労
の権利があっても、増える失業者。生
存権があっても、個人に重くのしかか
る医療・福祉費や治安の悪化で、安心
して暮らすことのできない毎日。想像
しただけでもぞっとします。私たちの
人権は、税で成り立つ﹁支え合い﹂の
社会の基盤の上に保障されているので
す。 そ し て、 そ の 社 会 は 紛 れ も な く、
私たちの両親、日本の大人たちの長年
の労苦により築き上げられたものなの
です。今の生活がどんなに恵まれたも
のなのか⋮⋮。税の大切さを実感する
とともに、当たり前に過ぎていく毎日
に、 そ し て、 日 本 の た め に 働 い て 下
さっている大人たちに、感謝の気持ち
でいっぱいになりました。
将来はさらに少子高齢化が進むとい
われている日本では、より一層﹁支え
合 い ﹂ が 重 要 に な り ま す。
﹁税につい
ての正しい知識﹂これが未来を担う私
たちに求められるものではないので
しょうか。
私も、もう六年後には社会人の一員
です。そして、
その時には一人前の
﹁納
税者﹂として、両親や大人たち、そし
て、未来の子どもたちが﹁税のよろこ
び﹂を感じ、安心して暮らせる社会を
築くために、胸を張って税金を納めて
いきたいと思っています。
﹁祖父を助けた税の力﹂
寺
道
宥
太
横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉中学校
三年
先日、島根県に住んでいる祖母が疲
れきった声で僕の家に電話をしてき
た。
﹁おじいちゃんが認知症になっ
ちゃったのよ⋮⋮﹂
祖父は買い物に行ったきり、帰って
これなくなってしまった。認知症が進
み、自宅の位置や家族まで分からなく
なってきてしまっている。祖母は祖父
と会話するにも難しく祖父の記憶もま
ばらなため世話をするのが困難。祖母
には徐々にストレスが溜まっていって
いた。
そんな時、病院から﹁介護デイサー
ビス﹂の案内を受けた。これは民間の
介護事業者が朝から晩まで認知症の人
を預かり認知症治療まで行うサービ
点 に 消 費 税 が 大 き く 取 り 上 げ ら れ た。
ス。 僕 も こ の サ ー ビ ス は 祖 父、 祖 母、
%に引き上げるなど、一見僕たちの
お互いにとっても良いことだと思った
生活に大きな負担がかかるように見え
が、祖母は少しためらっていた。
るが、子供から老人まで共に助け合う
﹁やっぱりお金がかかるのかしら
社会を優先していきたいとするなら
⋮⋮﹂
ば、税引き上げは止むを得ないことだ
確かに民間業者が行うサービスだか
し、上がった分、社会保障制度がしっ
ら医療のように、診察料などが割引さ
かり確立し、僕たちの生活に安心を与
れ な い か も し れ な い こ と に 気 づ い た。
えることになると思う。
だが医師から要介護認定と介護保険が
民間サービスにも適用されることを説 自分の家族がきっかけで税について
考えることができたが、税が無かった
明された。適用されれば被保険者の支
らどうなるかについても知ることがで
払いは一割で済み、残りの九割は各市
きた。国も国民も今まで以上に税につ
町村が負担することになる。祖父は要
いて議論し、僕も安心して生きること
介 護 認 定 さ れ、 今 は 祖 父 祖 母 と も に、
ができる社会作りに参加していきたい
保険︵税金︶の力を借りながら生活し
と思った。
ている。
よく考えてみると、祖父にかかる介
護料金の九割もの額を僕たちとは全く
関係のない人たちの税金
︵助け︶
によっ
て支えられ祖父が生きていることに気
づいた。だが、高齢化が進んでいる日
大月市立大月東中学校
本はこの社会保障制度が崩れつつあ
二年
清
水
みのり
る。もしこの制度が崩れたら、祖父側
のデイサービスによる負担が大きくな
私は読書が好きなので、小さい頃か
り、場合によってはこのサービスを受
ら よ く 図 書 館 を 利 用 し て い ま す。 今
けることができなくなってしまう可能
で こ そ、
﹁税金によって図書館が成り
性がある。
すると祖父の病状は悪化し、
立っている﹂ということがわかります
祖母も長期の介護によるストレスの影
が、 小 学 生 の 頃 は、﹁ な ん で 図 書 館 の
響でノイローゼになってしまう恐れが
本は無料で借りられるのだろう。
﹂
﹁図
出てくる。少しおおげさな話しだった
書館の本は誰のお金で買っているのだ
かもしれないが、社会保障制度を支え
ろう。
﹂
﹁無料で本を貸し出していたら
る税金は大きな役割を果たしているこ
いくら利用者が増えても利益は出ない
とが分かった。
の で は な い か。
﹂などという疑問を抱
いていました。
今年七月に行われた参議院選挙の争
税金の有り難さ
10
38
私が住んでいる地域にある図書館で
は、絵本の読み聞かせや朗読会が定期
的に行なわれるなど、イベントも充実
しています。本を借りるという利用方
法の他にも、インターネットが利用で
きたり、ビデオなどが視聴できたりし
ます。調べものや勉強などに使えるス
ペースもあって、私も定期テスト前の
テスト勉強でよく利用します。
本の管理、本棚の整理整頓、館内の
温度調整など、市民の誰もが気軽に且
つ快適に利用できるような環境づくり
が、成されていると思います。これも
全て、税金あってのことなのです。
さて、例えばもし﹁国民に納税する
義 務 は な い。
﹂などということが国会
で決まったとしたら一体どうなってし
まうのでしょうか。もちろん図書館は
なくなります。図書館だけではありま
せん。警察署や消防署、私達が毎日ご
く当たり前のように通っている学校ま
でもが成り立たなくなってしまいま
す。つまり、今の生活は失われるので
す。
学校で使っている教科書の裏を見る
と、 ど の 教 科 書 に も﹁ こ の 教 科 書 は、
これからの日本を担う皆さんへの期待
をこめ、国民の税金によって無償で支
給されています。﹂と書いてあります。
私はこれを見て﹁納税する義務は次の
世代へと、次の世代へと、受け継がれ
て い く も の な の だ な。
﹂と改めて感じ
ました。だからこそ私は、大人になっ
たらしっかり納税して、国民の義務を
﹁税﹂について考える
果たしたいです。私が納税するように
人々とのつながりがあるからだと思い
なるのは六年後。そして年金を支給さ
ま す。 し か し、 最 近 で は 日 本 全 体 で、
れるようになるのは五十一年後。今の
地域のつながりが希薄化していること
日本は少子・高齢化が進んでいるので、
をニュースや新聞などで見たり聞いた
老後に安定した生活を送ることができ
りする機会が増えてきました。この地
るか不安ですが、納税する義務を終え
域のつながりの希薄化が税の完納が不
るときにはちゃんと次の世代へとバト
可能になってきた現代を表しているの
ンタッチをしたいです。
ではないでしょうか。
お金はとても大切なものです。だか 税金未納とは、期日までに税金を支
らこそ、税金という形で公平にお金を
払わないことです。税金を未納すると
集めるということは、とてもいいこと
いうことは、国民の義務を果たすこと
だと思います。
ができず、税の公平性にも欠けてしま
います。だから、私が大人になったと
将来、日本が今以上に豊かな国にな
ることを祈りたいです。そして私自身
きには、税金未納をしないように職務
も、税金についてもっともっと知って
をしっかり果たし納税したいと思いま
いきたいと思います。
す。
さて、地域での心のつながりを生か
した納税の仕組みとして﹁ふるさと納
税 ﹂ が あ り ま す。
﹁ふるさと納税﹂と
は、 ふ る さ と を 離 れ て 生 活 し て い る
方々が、ふるさとの県や市町村にお金
坂井市立三国中学校
を寄付すると、住民税などが軽減され
一年
齋
藤
舞
る 制 度 で す。 福 井 県 が 提 案 し ま し た。
ふるさとの自治体だけでなく、自分の
応 援 し た い 自 治 体 に も 寄 付 で き ま す。
これまでの﹁ふるさと納税﹂の使い道
は、 子 育 て、 部 活 動、 農 業・ 漁 業 体
験、自然観察、花づくり運動の援助な
ど、主にこれからの福井県を担う私達
の教育や環境整備のために使われてき
ました。色々な事情で、ふるさとを離
れ て い る 人 も い る の で、 こ の 制 度 は、
納税するということでふるさとを思い
起こすことができる良い制度だと思い
納税組合ってなに。
﹂
﹁おじいちゃん、
長年、納税組合長を務めていた私の
祖 父 は、﹁ 納 税 組 合 は ね、 積 極 的 に 税
金を納めてもらうために、組織された
組合だよ。
﹂
納税組合長の仕事は、各家庭から税
金を集めて役場に納めたり、役場から
の税金に関する書類の配布をしたりし
ていました。百パーセント納税できる
と、報償金がもらえたそうです。この
ような仕組みが成り立つのは、地域の
ます。納税を通して、ふるさととの心
のつながりを持つことはいいことだと
思います。
﹁ ふ る さ と 納 税 ﹂ 以 外 の 税 金 は、 医
療や福祉、警察、救急車・消防車、ゴ
ミ収集など、生活に不可欠なものに使
われています。
そ ん な 中、 税 金 未 納 の 人 が い て は、
そ の 自 治 体 は ほ か の 自 治 体 と 比 べ て、
社会サービスの質や機会が低下してし
まいます。やむを得ない理由でない限
り、税金の未納はしてはいけないと思
います。国民一人ひとりが頑張って納
めていかなければならないと強く感じ
ました。
身 近 な と こ ろ に 使 わ れ て い る 税 金。
そしてこれからの未来を担う私達のた
め に も 使 わ れ て い る 税 金。 ど う し て、
税というものがあるのだろうと思った
こともあるけれど、ほとんどが私達の
生活に必要なものに使われている大切
なものだということが分かりました。
私達国民一人一人が税の大切さを
知って、しっかり納めていきたいと思
います。
﹁税金への
感謝の気持ち﹂
梓
一宮市立中部中学校
二年
大 野
﹁オギャー、オギャー﹂
39
はならないと思います。そのことに気
十四年前の八月、予定日より一ケ月
づかせてくれたのが、今年話題となっ
以上も早く私は生まれました。体重が
た、﹁事業仕分け﹂です。私は最初﹁事
少 な い 低 体 重 児 で、 体 の 機 能 も 未 熟
業仕分けって一体何だろう?﹂と思い
だったため、約一カ月間、新生児集中
ま し た。 し か し 毎 日 の よ う に テ レ ビ
治療センターに入院したそうです。保
で放送されている内容を聞いている
育器に入り、たくさんのチューブや点
と、
﹁税金の無駄を見つける﹂という
滴、モニターにつながれて、一生懸命
事でした。今まで当たり前のように使
に生きようとしている私を見た父と母
われていた税金を国民の前で分かりや
は﹁ と に か く 頑 張 っ て 生 き て 欲 し い ﹂
すく、必要か必要でないかという事を
と毎日私に語りかけたと話してくれま
仕分けていくのです。内容は中学生の
した 。
私でも理解できる事がたくさんありま
そして、医師や看護師の懸命な治療
した。私は今まで税金がどのように使
のおかげで、順調に成長した私は、無
われているのかあまり興味もなかった
事に退院し、今、こうして元気に中学
し、知ろうともしませんでした。しか
生 活 を 送 っ て い ま す。 私 が こ う し て、
し、 今 回 の﹁ 事 業 仕 分 け ﹂ に よ っ て、
当たり前のように生活していられるの
税金の使われ方を少しでも知るきっか
は、あの時の高度な医療技術と治療の
けとなり、もっと税金について関心を
おかげです。そしてそれらには多額の
持たなければと思いました。
費用がかかっており、そのほとんどに
税金は私達が生活していく上で、な
は税金が活用されているのだと初めて
くてはならないものです。家から一歩
気づ き ま し た 。
外へ出れば、整備された道路を歩く事
私は税金のおかげで命を救われたの
ができます。当たり前のように学校へ
です。私のように、本来なら生きられ
通い、学び、友達と笑いあえます。病
なかったかもしれない生命も税金のお
気になれば、病院に行き、安心して治
かげで、安心して治療、医療が受けら
療が受けられます。これら全ての事と
れるのです。私はとてもすばらしい事
税金には深に係わりがあります。私達
だと思います。そして、税金に心から
は恵まれた環境に生まれ育った事を自
感謝 し た い で す 。
覚し、社会に育てられている事に感謝
税金を納めている人は、必ずしも裕
の心を持って生きるべきだと思いま
福な人ばかりではありません。自身が
す。 税 金 は 私 達 の 暮 ら し を 支 え ま た、
病気やけがなどで闘いながら納めてい
国を支えます。近い将来、私が納税者
る人や、日々の生活に苦しみながら納
となった時、今の感謝の気持ちを忘れ
めている人もいます。そのような人々
ず、社会に貢献できる人間になりたい
が納めてくれた税金を私は無駄にして
と思います。
﹁身近に見つけた
税の使われ方﹂
真
衣
一宮市立中部中学校
三年
田 中
私が目にしている一枚の写真。写っ
ている風景は、私が毎日通う見慣れた
中学校の校門なのですが、何か違和感
があります。
そもそも写真は白黒だし、
男子の頭は全員が坊主頭、校門から見
える校舎や校庭の様子も、とても古ぼ
けたものです。
実は、これは今から三十年前に現在
の私が通っている中学を卒業した父の
卒業アルバムの一ページなのです。
今年の授業参観の日、私が中学生に
なって初めて父が学校にやって来まし
た。その時に学校の施設や設備の変化
に驚いた父から、昔の様子をたくさん
聞く事となりました。
今、 私 た ち の 体 育 館 は 二 階 建 て で、
一階には武道場、二階には体育館が備
えられています。まだ完成してから数
年しか経っておらず、どこもかしこも
すばらしい施設です。それに比べて父
の時代の体育館はとても古く、目一杯
力を入れないときちんと閉まらない扉
や破れたカーテン、錆びて開かない窓
さえあるような状況だったそうです。
また学校にはプールがなく、水泳の
授業は少し離れた市営プールまで出か
けて行ったそうです。その時は男子も
女子も学校で水着に着替え、タオルを
肩にかけ水着のままで町なかを走って
行くという、今では考えられない恥ず
かしい事をしていたそうです。
私たちは今、とても素晴らしく改修
された学校のさまざまな施設や設備
を、
快適に利用させてもらっています。
ただ普段は特に何も考える事もなく利
用しているこれらの施設は、一体いく
らの費用がかかり、誰が負担したのか
少し気になりました。
学校に設置する施設や設備だからと
い っ て、 学 校 や そ の 施 設 に 関 連 す る
人々だけの負担では、到底良い施設は
できません。公共性の高い施設を良い
ものにするには、税金での負担が欠か
せないと考えます。
﹁自分で稼いだお金だから自分自身
の た め だ け に 使 い た い。﹂ と、 い う 意
見を聞いたことがありますが、その人
は自分が学生であった頃の事を少し忘
れてしまったのだと思います。
﹁個人的なものや特定のグループや
仲間が必要だと思うものは各人、各グ
ループで負担し、公共性が高く、みん
なが必要だと考えるものは税で負担す
る。﹂ と、 い っ た 基 本 的 な 区 分 を 認 識
する事が納税の大切さを理解する近道
だと考えます。
また身近なところで活きている税の
使 わ れ 方 を 見 つ け る 事 が、
﹁税は集め
られるもの﹂から
﹁税は納めるもの﹂
へ、
40
と税に対する考え方を変えるきっかけ
になると思いました。
一枚の写真と父との語らいが、これ
だけのことを私に考えさせてくれまし
た。これからも社会のしくみについて
たくさんのことを教わりながら、私は
大人になっていきます。とても楽しみ
です 。
安心して暮らせる
社会のために
静岡市立清水第八中学校
二年
加 納 慎太郎
今年の夏休みに学校の昇降口が改築
されることになった。今までの昇降口
は出入り口が開放された状態であった
ため、学校に関係ない人でも自由に入
ってこられたが、今回の改築によって
壁がガラス張りになり周囲を囲われる
ため、上靴の盗難やいたずらがなくな
り、安心して上靴を置いたまま下校す
ることが出来るようになる。
私たちの中学校の校舎やグラウン
ド、この昇降口等、学校の施設は全て
税金でまかなわれている。普段はほと
んど感じることはないが、改めて考え
てみると私たちの学校生活に関わる費
用、例えば学校を運営するための施設
の建築費や机・椅子などの設備費、学
校の水道光熱費、先生方の人件費、私
たちが使っている教科書代等全てが税
子供手当てについて
こと、
議論することが重要だと思うし、
金でまかなわれていることに気が付
議論の場をもっと広めていって一人で
く。
も多くの人に参加してもらうことが大
もっと広く考えてみると、私たちの
切であると思う。中学生の私たちが大
身の回りにある道路や橋、信号機、歩
人になって税金を納める立場になった
道橋等の建設費、警察のパトカーや消
時、若い世代の子供たちや六十五歳以
防署の消防車や救急車等にも税金が使
上の高齢者の人たちが安心して暮らせ
われているし、警察官や消防署員の皆
る社会を築くことが出来るように、そ
さんの人件費を含めた警察や消防署を
して遠い将来に向けて不安を感じるこ
運営する全ての費用が税金でまかなわ
とがない社会を作るために、これから
れ て い る。 私 た ち の 暮 ら し の 安 全 は、
も税金についてもっと勉強していきた
税金によって守られていると言っても
いと思う。
良いだろう。
新聞やテレビなどのマスコミで取り
上げられている税金の話題や政治家が
語る税金の問題は、税収面についての
内容が多く、景気の停滞によって法人
税の税収が減ったり、消費税率の引き
京都市立上京中学校
上げ問題であったり、一体どうやった
三年
嶋
田
唯
希
ら多くの税金を集められるかという税
収面の切り口から話されていることが
私が﹁税﹂と聞いて一番思い浮かべ
多い。確かに税金の収入面について国
るのは
﹁消費税﹂
です。
買い物をする時、
民的な議論が活発になることは良いこ
必ず五パーセントの消費税がかかりま
とであると思うが、もう一方で税金の
す。しかし、価格に上乗せされている
支出面についての議論の広まりが少な
ので、私には﹁税を納めている﹂とい
いように感じられて仕方がない。本来
う感覚がありませんでした。
は税金の集め方よりも税金の使い道の
今年六月に﹁子供手当て﹂
ところが、
方が重要な問題であって、国の支出予
が支給されました。中学三年の私達に
算を見直してもっと支出額を抑制する
も支給されるとあって、友達の中でも
こと、支出の配分を改めること等、私
話題になりました。
たち国民にとって分かりやすい形で議
現金で入るのか。いつ入るのか、何
論を深めていく必要があると思う。
に 使 う の か、 親 が 管 理 す る の か。 今
ま で 税 に 無 関 心 だ っ た 私 で す が、 月
今よりも日本での暮らし向きを良く
するためには、私たち国民自身が税金
一万三千円のお小遣いが増えるとあっ
の在り方についてもっと真剣に考える
てうれしくなりました。
母に聞いてみました。母は
﹁唯
早速、
希 に 入 っ た お 金 や し、 唯 希 の た め に
使ったらええと思う。
﹂と言いました。
と、言う訳で、六月に入った二ヶ月分
の子供手当てで、私は変速付き自転車
を買うことにしました。高校に入って
からね、と言われていた自転車が手に
入 っ た の で す。﹁ ラ ッ キ ー﹂ と い う 気
持ちで一杯でした。
テレビのニュース番組で、
ところが、
インタビューを受けていた親達の反応
は﹁ラッキー﹂とは少し違うものがあ
りました。その意見の大半は﹁現金で
支給されるより、幼い子供を持つ母親
が、安心して子供を預けて働ける環境
を 作 る た め に 使 っ て ほ し い。
﹂という
ものでした。
﹁ラッキー﹂
現金がもらえるのだから
と思っていた自分が、少し恥ずかしく
思えました。
また、橋下知事がこんなことを言っ
て い ま し た。
﹁僕らぐらいの収入があ
れ ば、 所 得 制 限 を か け る べ き だ と 思
う。﹂ と。 橋 下 知 事 に は 七 人 の 子 供 が
いて、支給額は十八万二千円になりま
す。
同 じ 子 供 一 人、 月 額 一 万 三 千 円 と
言っても、収入の多い家庭とそうでな
い家庭では、その価値が違います。お
金がないと、子供手当ては生活費に使
うしかなく、とても子供個人のために
は使えないと思います。
だから、子供手当ては、本当にお金
を必要とする家庭の子供達に支給され
41
税金について
税への意識
いいと言いました。私はそのことに共
ことに使われていると知ってから、税
いるからこそ国民の代表である国会議
るべきで、それには所得制限を設ける
感しました。普段の生活のなかで、一
金に対する見方が少し変わってきまし
員の中でも増税に対しての反対意見・
のも 一 案 で し ょ う 。
人の税金はほんの少しでも、そのほん
た。そんな中、ひとつひっかかること
消極的な発言が多くあるのは当然であ
今回私は、子供手当てのおかげで初
の少しがみんなのために幅広く使われ
も知りました。それは納税の義務が定
るとも思う。
めて﹁税﹂について考えました。
ているからです。私も将来働き、収入
められているのに、税金を払わない人
しかしここで疑問に思うのは増税へ
子供手当て一つとっても、その支給
を得たら、税金を払うことに日本を支
がいるということです。つまり、税金
の 世 間 の 反 対 理 由 に、
﹁生活が苦しく
の仕方には、まだまだ工夫が必要です。
えているという誇りをもちたいと思い
を払わない人でも道路を通ることがで
なる﹂という意見が比較的多いという
みんなの税金だから、本当に必要な
ました。
き、税金を払わない人の子供でも教科
こと。はたして本当にそうなのだろう
時に、必要な人のために使ってほしい
現代の日本は消費税と給料にかかる
書 が 無 償 で も ら え る と い う こ と で す。
か。現在私達の国は多額の借金をかか
と思 い ま す 。
税金、会社の儲けによる税金などでみ
私はおかしいなと思いました。一部の
えている。その上さらに毎年借金は膨
そして、子供やお年寄りが安心して
んなを支えていることが多いです。だ
人 が み ん な の た め に な る の で は な く、
れ上がっている。いずれは返さなけれ
くらせる世の中になるよう、税金は使
からこそ、それらを払うことを誇りに
みんながみんなのために、すべきこと
ばならない、ということは誰が考えて
われるべきだと思いました。
し た ら い い と 思 い ま し た。
﹁仕事のな
はしなければならないと思ったからで
も明らかで国民に負担がかかるのは避
い方、子供、お年寄り、そういった人々
す。そこで、そのことを実現するため
けられない。
を私が支えているんだ!﹂とあなたも
にふたつの方法があると考えました。
単純に考えると歳出を減らし、歳入
思いませんか。
を増やすことが借金地獄を脱するため
ひとつめは最近話題になっている
消費税を十パーセントに上げること
に は 必 要 で あ る。 歳 出 を 減 ら す た め、
長浜市立高月中学校
で す。 消 費 税 は 店 で 何 か を 買 う と き
無駄な出費を削る事業仕分けも注目を
三年 大 橋 ま り 子
に、必ずくっついてくる税金のことで
集めたがそれでもまだまだ借金は増え
す。これはどんなに税金を払わない人
るのは止められない。歳出を減らすこ
私 の 通 学 路 に あ る 道 路、 橋、 信 号、
でも、必ず払うことになるので、みん
とで問題を解決しようとすれば、次に
地下道。学校にある教科書、教室、黒
高槻市立川西中学校
ながみんなのためにという実現につな
削られるのは、医療費や教育費などの
板、グラウンド。他にも福祉に関係す
三年 前 平 夏 希
がります。北欧の国々では、消費税が
本来当たり前に国から出ているお金に
ることなど、これらのものは、普段の
二十パーセントから二十五パーセント
なってくる。つまり無償で受けられた
生活でちっとも気にとめません。しか
﹁税金﹂に対して私達は一般的には
ほ ど あ る そ う で す。 何 か 買 う た び に、
サービスが有料になるなど、結果私達
し、私たちにとってかかせない支えと
できるだけ払いたくない、と思ってい
こんなにたくさんの税がくっついてき
の出費は増えることとなる。必然的に
なっています。そしてその支えは、日
る人が多いように思う。最近で特にそ
たら嫌になるでしょうが、その分だけ
それを支払えない人は十分なサービス
本に住んで働き、収入を得ている人か
のことを感じたのは、菅総理大臣が消
教育や福祉に役立てられるのです。
を受けられなくなり経済的な格差は今
ら集める税金がスタートになっていま
費税をいずれは上げるつもりであると
ふたつめは一人一人が税金を払わな
以 上 に 私 達 の 生 活 に 影 響 す る と 思 う。
す。
いうことを明言した時の世間の反応
ければいけないという意識をもつこと
そのことを考えると、国の歳入を増や
だった。テレビの取材に答える有権者
今までの私は、税金と聞いてあまり
です。私のお母さんは、給料を減らさ
す、つまり税を上げるということは無
いい印象をもちませんでした。なぜな
達の多くは消費税を上げることに対し
れるという損した考えをもつのではな
償で受けられるサービスの質・数を減
ら、自分の収入が減らされるという悪
て賛成とは言えないようで、むしろ反
く、税金を払うことによって自分が日
ら さ な い こ と に つ な が る の で、
﹁最低
いイメージがあったからです。
しかし、
対 す る 声 の 方 が 大 き い よ う に 感 じ た。
本を支えているという誇りをもったら
限 の 生 活 ﹂ の レ ベ ル が 落 ち す ぎ な い。
税金は私たちの生活の中でたくさんの
このような意見が国民の多くを占めて
42
私たちの生活と税金
寄りを何人もの若い人たちで支えなけ
結果、今日問題とされている格差を抑
ることがよくあります。私の母は、私
ればならない時代がもうすでに始まっ
えることにもつながると思う。
問題は、
たち子供に勉強や手伝いすることを口
ています。
いかに低所得者への税の負担を軽くす
うるさく言うわりに自分が必要もない
るかということだが、その解決さえで
電気をつけたままでいたりこれでもか 高齢者の福祉や社会保障のためにこ
ういった消費税が使われるのであれ
きれば税を増やすといったことに問題
というくらい、食後の食器洗いで水を
ば、
﹁健康で豊かな生活﹂を実現する
は無 い と 思 う 。
大量に使ってすすいでいることに対し
ためにも私は必要で、協力しなければ
ては平気でいるようです。私が家庭の
日本では、私達は自分の国が財政難
ならないことだと思います。
で あ る と い う 意 識 が 低 い。 自 分 達 が
事業仕分者になれば、一番にこのこと
私が住む三木市で、今年中学生以下
払っている以上のサービスを国が提供
を 指 摘 す る と 決 め て い ま す。 で す が、
の子供の医療費が無料になるという通
しているから国は財政難に落ちてい
違う場面では、洋服は一枚が傷んでか
知 が 家 に 届 き ま し た。 私 は 中 学 生 に
る、という考え方もあると私は思うの
ら買えばいいとか、メモ用紙は新しい
なってからあまり病気をすることがな
だが人々は金の使い方が悪いと国を責
紙を使わなくても広告の裏の白いとこ
くなり、病院へ通うことは少なくなり
める。しかし福祉施設や医療保障の充
ろを利用すればいいだとかなにかと節
ましたが、乳幼児のいる家庭では本当
実は訴える。増税には反対する。あま
約を心がけていることをアピールしま
に病院へ出向くことが多く、医療費無
りにも無理な欲求、矛盾した要求であ
す。
料はとても助かることです。このよう
る。
私たちが健康で文化的な生活を送る
に税金が広く公平に生活に密着したと
ために国や都道府県、市区町村では個
日本は多くの人が増税に反対だと唱
ころで、また必要とされるところや人
えるがいつかは何とかしなければなら
人では出来ない様々な公共の仕事をし
たちに有効に利用されることは、本来
ない国の借金と、自分達の受けている
たり、公共のサービスを提供していま
の﹁税金﹂の目的にあっていると私は
国からのサービスを一度よく考えてみ
す。
そのためには多くの費用が必要で、
思います。
るべきだと思う。借金は膨らむほど返
その費用をみんなで出し合い、負担し
済するのが大変になる。この先借金を
ているのが﹁税金﹂です。一言に税金 中学3年生の終わりまでは、病院へ
通っても医療費は安心だと言っている
背 負 う の は 私 達 の 世 代 に な っ て い く。
といってもたくさんの種類があり、国
母には、申し訳ないですが、私は決し
それらの事をふまえ、もっと日本とい
税・地方税に分かれて、直接税・間接
て 病 気・ け が は し な い よ う に 心 が け、
う国は税を払うことに対する意識を変
税の違いもあります。私たち中学生は
母 親 の 一 種 の 期 待 を 裏 切 る が ご と く、
える べ き だ 。
税金を納めているという実感はないの
病院には行かずにはすみたいです。税
で す が、 た ぶ ん 身 近 な も の で あ れ ば、
金の受益者として、無駄なことにつな
お小遣いで商品を買うときに、必ず支
がることはできるだけ避けて、納税者
払う5%の消費税です。この消費税と
としては、私たちが納めている税金が
いうのがどのように使われているのか
どのように使われているのかと日頃か
調べてみました。消費税は現在目的税
三木市立自由が丘中学校
ら関心をもって自らの問題としてとら
ではないので、特定の使い道で使われ
三年 中 田 愛 子
え、豊かな暮らしを目指したいです。
てはいないそうです。日本では近い将
来超高齢化社会となり、ひとりのお年
また電気つけっぱなし・・・と感じ
﹁みんなで
負担する税金﹂
直
樹
尼崎市立武庫東中学校
三年
久 保
﹁ 中 学 生 に な っ た ら 一 人 前、 周 り の
ことを考えて責任を持って行動しなさ
い。
﹂僕が中学校に入学した時に父か
ら言われた言葉です。
そ の 父 が、﹁ 最 近 は、 大 人 も 周 り の
迷惑を考えずに行動するようになった
な ぁ。
﹂とよく夕飯の時に話すことが
あります。それは、新聞やニュースに
記事を見てのことです。
その内容は、救急車を大した怪我で
もないのに呼んで、重症の人達を救え
なかったことやゴミの分別をせず、生
ゴミに混ざっていたスプレー缶が爆発
して怪我をするなどの事件が今でも続
いていることです。
これらをよく考えると、みんなが税
金で負担している公共サービスで起
こ っ た こ と ば か り だ と 気 付 き ま し た。
税金を払っているから周りのことを考
えずに自分勝手に行動してもいいので
しょうか。納税は﹁国民の義務﹂であ
り、払っているから偉いというもので
もなく、みんなが負担しているものだ
と僕は思います。
僕の祖父は、神戸に住んでいて、平
成七年一月に発生した阪神淡路大震災
の被害を受けました。震災では自宅が
43
全壊し、震災と火災の影響で友人が多
く亡くなったと聞きました。祖父はそ
のときのことは多く語りませんが、当
時、近くの小学校で避難所生活を送っ
ていました。避難所では、
震災のショッ
クとこれからどうしようという不安で
ずっと眠れない日々が続いて、体も心
も疲れきっていたときに、自衛隊の人
達が学校に来て、屋外用のテントでお
風呂を沸かしてくれたそうです。震災
後、初めてのお風呂、元々、祖父はお
風 呂 が 大 好 き で 仕 事 が 終 わ る と 毎 日、
お風呂に入って一日の疲れを落として
いたので、久しぶりのお風呂で心身と
もに癒すことができ、元気を取り戻し
たと振り返って話してくれました。
このときに祖父の心と体を助けてく
れたのは自衛隊の人達でこの人達は国
の税金で成りたっていることを僕は
知っていたので、色々な所で僕達の税
金が使われているなと思いました。僕
達が普段気付かず、当たり前のように
受 け て い る サ ー ビ ス、 例 え ば、 道 路・
公園の整備、学校の建設・運営や医療・
社会福祉関係、公共サービスなどの費
用 は す べ て 税 金 で 補 わ れ て い る の で、
税金がなければ、僕達の生活は成り立
たないと改めて感じました。
僕は、税金には心がこもっていると
思います。納税をするときは、苦労し
て稼いだお金だからみんなの役に立て
てくださいという気持ち、それを受け
て、使う方もみんなが安心して暮らせ
るようにという気持ちが入っていると
子供手当てと税金
思います。お互いの気持ちが通じ合っ
か。確かに、もし私が条件から外れた
てはじめてみんなで負担する税金が役
家庭だったら、同じような感情を持っ
立つのです。なので心の通った税金に
たのかもしれない。
は、僕達も心を通わせ、責任を持って
このように、払った税金が、目に見
行動していきましょう。
える形で自分に役立っていれば無駄で
はなく、そうでなければ無駄、とそれ
ぞれの立場によって、感じ方が変わっ
ていくのは、仕方ないことなのかもし
れない。税金を無駄に使うなといって
も、どれが本当の無駄なのかを判断す
生駒市立生駒中学校
ることは、とても難しいことではない
三年
司
城
晴
菜
だろうか。
現在の、現金で支給されるという子
今年の六月、中学卒業前の子供を養 供 手 当 て に 不 満 を 持 つ 人 が 多 い の は、
育している世帯に、初めて子供手当て
きっとこの政策自体に問題があるから
が支給された。私はこの制度に、多く
だ と 思 う。 私 達 は こ の 問 題 に つ い て、
の税金が使われていることを知り、詳
個人の損得だけで判断するのではな
しく調べてみることにした。
く、
国民全員が国の将来について考え、
日本の将来を担う、
子供手当てとは、
支援の内容を見直すべきだと思う。私
国の宝とも言われる子供達が年々少な
は、保育所の増設や、学校給食費の無
く な っ て い る た め、 そ の 数 を 増 や し、
償化など、目に見える政策をすること
社会全体で子育てを支えていくことを
によって、国民の納得を得られるので
目的に始まったものである。
はないかと思う。
その財源である税金は、子供手当て
をもらっている家族だけが支払ってい ヨーロッパ諸国は、比較的税金が高
い。しかし、日本と違って人々の反発
るのではない。国民全員が納めている
が少ない。それは、政府が社会保障を
大切な税金である。そのうえ、子供手
充実させ、税金をより国民へ役立てて
当て創設に伴い扶養控除が廃止された
いるからであろう。他にも、基本税率
ため、この対象に外れた家庭は増税と
は高くても、生活必需品に対しての税
なり、より負担が大きくなってしまっ
率を低く定めるなど、工夫もされてい
た。だからきっと、政府の政策に納得
る。
がいかず、税金の無駄だと考えた人も
それに対して、日本はどうであろう
多いだろう。
か。現在の日本は、約九百兆円の借金
しかしその人達は、ただ個人の損得
を し て い る。 こ れ は 一 人 あ た り、 約
で発言をしているだけではないだろう
七百八万円の借金をしていることにな
る。この状況では、いずれ増税をせざ
るを得ないだろう。その時に、大切な
税金がただ借金の返済に使われるだけ
では、
国民の支持は得られないと思う。
税金は本来私達の生活を苦しめる為
にあるものではない。私達の生活に役
立って、税金のありがたさを直接感じ
る こ と が で き る 社 会 で あ っ て ほ し い、
私はそう思う。
そして、税金が国の未来を明るくす
る﹁希望﹂となるよう、私達中学生も
税金に対してもっと関心を持ち、向き
あっていきたい。
文
子どもをとりまく税金
奈良市立京西中学校
三年 氷 置
私には大学生の兄が二人おり、三人
兄 妹 で す。 父 は、
﹁日本の一番の不安
は少子高齢化問題と言われているけ
ど、我が家は子どもが三人いて、国に
貢 献 し て い る ね ﹂ と 話 し ま す。
﹁三人
の子どもを育てているのだから、子ど
もが無い家より税金を安くして欲しい
⋮﹂とも言います。私は﹁子どもが欲
しくてもできない夫婦、子どもが要ら
ないから産まない夫婦を、国は区別で
きないよね?﹂と思いました。
そんな中、今年﹁子ども手当﹂の制
度ができ、中学生以下の子ども一人に
44
﹁在宅介護で知った税﹂
﹁身近に感じた税﹂
品は介護保険でリースされていたもの
のは、考え直すべきではないでしょう
伝ったが難しいことは祖母や母がして
月額一万三千円、国から支給されるこ
だと知った。
か。私たちが生きていく上で必要なも
くれた。小さな笑顔がこちらを見てい
とになりました。私は中学三年生なの
のと、ぜいたく品との税率には差をつ
る。一年七ヶ月前に亡くなった祖父の 父は言った﹁十五年間の在宅介護が
で、﹁ 私 も 一 年 だ け、 も ら え る か ら 良
できたのは、介護用品が進化したのと
けるべきだと思います。同じ乗りもの
写真だった。
か っ た ね ﹂ と い う と、
﹁もらえるので
介護保険などの社会福祉が進んだから
でも、船旅を楽しむ趣味のクルーザー
はなくて、支給されるんだよ﹂と父に
私が生まれた時には祖父は足が不自
なんだ。この制度がなければとても出
と、農作業用の軽トラックが同じ税率
由で杖をついていた。大きくなるにつ
注意 さ れ ま し た 。
来なかった。これも多くは税金でまか
で良いとは思えません。
れてわかったことがある。祖母や父母
子ども手当は元々、月額二万六千円
なわれているから税金のことはこれか
は祖父の手足となり在宅介護をしてい
支 給 さ れ る 予 定 で し た が 、 国 の 予 算 商 品 に よ っ て 税 率 を 分 け る こ と は、
らますます重要になってくる。
﹂と。
とても難しいことであり、様々な意見
た。祖父は在宅介護を望み家族はその
が 足 り ず、 今 年 は 半 額 に な っ た そ う
が 出 て、 対 立 す る こ と が 予 想 さ れ ま
望みをかなえるために出来る限りのこ 私にとっては初めて知ったことだっ
で す。 私 が﹁ 来 年 か ら は 約 束 ど お り、
た。とても身近に感じた。父はこんな
す。また、販売する人々に、とても手
とをしていた。しかし祖父の体はそれ
二万六千円になるのかな?﹂
と言うと、
説 明 を し て く れ た。
﹁高齢化社会にな
間がかかるでしょう。しかし、そのこ
以上良くなることはなかった。齢を経
母が困ったような顔をして教えてくれ
りより医療、福祉、年金、介護に費用
とを、みんなで議論することが税金の
るごとに弱っていった。それでも家族
まし た 。
がかかり、またその費用を負担してく
役割を理解することにつながると思い
は毎日毎日祖父の介護をした。月日は
子ども手当のために、年に五兆円以
れる若い人が少なくなり少子化してい
ます。そして、多くの借金をかかえた
流 れ 私 は 中 学 生 に な っ た。 十 五 年 後、
上の予算が必要となるそうです。国の
る。ひとりひとりの負担が増え、若い
この国の将来に生きていく私たち子ど
残念ながら祖父は家族に見守られなが
予算に余裕があるのならいいのです
人が困る。社会福祉の予算を減らせば
もにとって、とても大切なことで、必
ら最後は病院で亡くなった。
が、今、国は国民や企業から、国庫債
今度は老人や病気の人が困る。どう上
要なことであるはずです。是非、お願
祖父の介護生活のまわりには、様々
券という形で、八百八十二兆円もの借
手くバランスをとるかだ。しかし根本
いしたいです。
な介護用品が有った。杖をつきはじめ
金をしています。よって、
これから先、
的な税制を変えることを考える必要が
たころは、杖、手すり、介護用のお風
子ども手当の支給を継続していくのな
あるかも知れない﹂と。
呂椅子、電動三輪車など。外出も普通
ら、さらに国は借金をしないと、支給
の車で出かけ、家族全員で行けてとて 私はいずれは消費税を上げて、社会
することはできないというのです。
福祉の環境をより良くすることが必要
も楽しかった。行く先々で祖父はその
国の予算は、税金です。つまり、将
だと思う。国民が少しづつ誰かのため
土地にまつわる歴史や、自分の若い頃
来、国の借金を返していかねばならな
かつらぎ町立妙寺中学校
に、そしてその税金が素敵な未来につ
の話をしてくれ話題がたえることはな
いのは、今、子ども手当を支給されて
三年 木 下 弘 也
ながるように。
かった。やがて介護用品が車椅子、ス
いる私たち子どもということになりま
ロープ、電動ベッドになった。もうそ
す。 何 か 変 で す 。
今年のお盆は猛烈な暑さだった。ご
の時には酸素ボンベや酸素濃縮装置が
先祖の霊をお迎えするために家族とお
このような多くの借金をかかえ、少
手離せなくなっていた。祖父はもうあ
子高齢化が進む今、国の財布を預かっ
墓にきていた。大汗をかいて心をこめ
まり家から出られなくなっていた。今
ている人たちが、消費税を上げること
てお墓掃除をした。高野槙の花を供え
では介護用品は手すりくらいしか家に
を考えています。気持ちはわかります。
てローソクに火を灯した。帰りにお寺
防府市立牟礼中学校
は残っていないが、全ての介護用品に
しかし、私は﹁全ての商品に一律の消
に寄りご先祖の塔婆をいただき、前の
二年
徳
本
有
華
は祖父の生きた証や、家族の思い出が
費 税 率 で は ⋮﹂ と 思 い ま す。 例 え ば、
日に仏壇の前に準備してあった精霊棚
ある。亡くなった後にそれらの介護用
毎日の食料品と宝石が同じ税率という
に供えた。精霊棚を用意することも手
私 の 祖 父 は 年 金 生 活 を し て い ま す。
45
いつも畑仕事をして、ゴルフに行った
り旅行に行ったりと、私から見てとて
も元気な祖父です。その祖父が今年に
な っ て、 入 退 院 を 繰 り 返 し て い ま す。
以前から肝臓が悪かったらしく、一度
入院すると手術をするので退院するま
で二週間から四週間程かかります。
そんな時、母が﹁高額療養費の制度
があって本当に良かった﹂と言ってい
ました。ある一定額を超えた治療費は
国が負担してくれ、それは税金でまか
なわれていることを知りました。
私は今まで税について考えたことも
ありませんでした。でも今回、家族が
助けられたことで、税金がどれだけ大
切なものかを身近に感じることが出来
ま し た。 そ し て、 も っ と 税 に つ い て
知 り た い と 思 い 調 べ て み ま し た。 そ
う す る と、 国 の 収 入 で あ る 歳 入 の 約
五十二%は、私達が納めた税金による
ものでした。そして、国が集めた税金
は社会保障費、教育費、公共事業など
に使われていて、いくらあっても足り
ない時代になっているそうです。
その背景には、少子高齢化が大きな
問題になっています。将来の働き手と
なる子どもの出生率は年々低下してい
て、今現在、六十五歳以上の高齢者一
人 を 働 き 手 が 三・六 人 で 支 え て い る 状
態 で す。 二 〇 四 〇 年 に は、 一・四 人 で
支えることになり、働き手の負担は二
倍以上になります。私達も国民の一人
としてこの問題を考えていかなければ
なり ま せ ん 。
﹁税金について考えた﹂
なのに、税金を滞納したり脱税した
りする人がいるとテレビで観たことが
あります。それもお金に困っているの
ではなく、お金はあるのに払わないの
広島市立中広中学校
です。
三年
加
藤
里
菜
私達は、当たり前と思って生活して
いることでも、税金のお世話になって
税をどうしてここまで納めないとい
いることがたくさんあります。私が学
けないのか、どうして今後消費税を引
校に通い、
教科書をもらい、
イスに座っ
き上げるのか今までの私には納得でき
て 勉 強 で き る の も 税 金 の お か げ で す。
ていなかった。
税金がなければ私達の生活は成り立ち
そんな時、社会の授業での先生のあ
ません。だから、税金を納めるのは当
る言葉で、私の中での税の存在が少し
たり前の義務です。
ずつ変わっていった。
ス ウ ェ ー デ ン な ど の ヨ ー ロ ッ パ で ある日の社会の授業で、先生に教科
は、消費税が二十五%という国もある
書の裏表紙を見るように指示されたか
そ う で す。 正 直 高 い と 思 い ま し た が、
ら見てみると、教科書が無償で支給さ
一生医療費が無料だったり、大学まで
れているのは国民が納める税金のおか
の授業料が無料だったりと、それだけ
げなんだというような内容が書かれて
の恩恵を受けることが出来るそうで
いた。それから家に帰ってパソコンで
す。私はもっと税について学び、理解
詳しく税について調べてみた。
すると、
しなければならないと思いました。
私達が医療費を3割しか負担しなくて
いいのも、救急車を無料で呼ぶことが
そして、いつか私も社会人となり税
金を納める立場になります。私達の豊
できるのも、すべて私達国民が税を納
かな生活や安全は、国民一人一人が納
めているからなのだと知った。
め る 税 金 に よ っ て 守 ら れ て い る の で、
それなのに以前の私は、税がなかっ
私もきちんと納めていこうと思いま
たら物がもっと安く買えるのにだとか
す。
側しか知らないのに自分が損している
とばかり考えていた。
私が普段買い物をするときに納めて
いる税金なんて、一回につきだいたい
五円から五十円ほどで済むけど医療費
を全額負担することになり、公共物の
整備代などを税をなくすかわりに払う
となると私の生活も苦しくなるし、国
民全体としての生活も苦しくなってい
くだろう。普段何気なく行く街の中に
も信号機、ガードレール、道路などの
国民の税金が使われてる便利なものが
たくさんある。ゴミの処理にだって税
金が使われるし私達が勉強することが
できるのも税のおかげなのだ。
確かに、車を所持しているだけで自
動車税がかかったり、土地を所有して
いるだけでも税がかかり、国民にとっ
ては普段とても大変だと思うかもしれ
ない。
しかし、国民全員がきちんと税を納
めているからこそ日頃からきれいな環
境をつくることができるし、国民全員
が一人の人間として快適で安心して過
ごすことができる。一日一日を安全に
楽しく笑顔で過ごすことができる。税
というものは人々の暮らしを豊かにし
ていく上で大事なものなんだと知っ
た。
だからかそ、これからは自分が税金
を納めることによって国民全員の生活
も豊かになるし自分の生活も豊かに
なっていくという事をしっかりと理解
し、将来進んで税を納めることのでき
る大人になりたい。
そのために、国は国民全員が税を納
める事を、不満に思わせない、納得の
い く 姿 勢 を 示 す 事 が 必 要 だ ろ う。 税
は、今後明るい未来を築いていくため
にも、なくてはならないものだ。
だからまずは、未来を輝かせるため
に人事だと思わずに私もできるだけ税
46
について理解し、税の良いところを家
族や身近な近所の人へと伝えていこう
と思 う 。
税金とくらし
奈
央
宇和島市立城北中学校
三年
梶 谷
夏休みのある日、お盆休みで帰って
き た 親 戚 の 伯 父 が、﹁ 今 の 城 北 は、 道
場 で っ か く て い い よ ね。
﹂と言いまし
た。私は以前の道場がどんな感じだっ
たのか聞きました。すると伯父は、次
の話をしてくれました。
﹁ぼくが城北中学校に通っていたとき
は、柔道場はなくて、
体育館のステー
ジの上で練習していたんだよ。それ
に校舎も木造だったあぁ。
﹂
昔の校舎が木造だったということは
知っていましたが、道場がなかったこ
とには驚きました。続けて伯父は、
﹁今みたいに総合体育館はなかったか
ら、総体も警察署の道場でやってた
んだ。君らの部活動も、義務教育の
中の一つだから、税金のおかげでや
ることができるんだ。知ってた?﹂
私は学校に道場があることや、体育
館で試合ができるのは普通だと思って
い ま し た。 先 日、﹁ 税 が な く な っ た ら
義務教育もなくなる﹂というのは教わ
りましたが、部活動もたくさんの人が
納める税金によって支えている、なん
て思いもしませんでした。言われてみ
れば、総体のときの体育館や球場・陸
上競技場などの使用料や、県総体・四
国総体の宿泊費も払っていません。こ
れらにはきっと、税金が使われている
と思います。
租税教室と伯父の話を聞いて、税金
の大切さを感じました。納税は国民の
義務です。しかし、感謝の気持ちを持
たずに当たり前のように使っては、税
金を納めてくれた人たちに申し訳ない
と思います。感謝の気持ちを忘れずに
何事にも一生懸命取り組むこと、それ
が私たち中学生の義務の一つだと考え
ま し た。 私 た ち が 頑 張 っ て い る 姿 を
み た 大 人 の 人 た ち が、
﹁納めた税金が
ち ゃ ん と 役 に 立 っ て い る な。
﹂と納得
してもらわなければなりません。しか
し、自分の納めた税金がどのように使
われ、何の役に立っているのか知らな
い 大 人 も い る よ う な 気 が し ま す。
﹁一
生懸命働いて稼いだお金が社会の役に
立っている﹂このことはとても誇らし
いことだと思うので、いいかげんに考
えてほしくないです。
多くの人から集めたお金で、みんな
の暮らしに役立つ施設を作ったり、い
ろいろなサービスを提供したりするの
が税金ということはなんとなく分かっ
ていました。しかし、毎日の生活で税
金の使われ方への意識は低いと思いま
す。今回の課題をきっかけに、税金に
ついて考えることができました。これ
から少しずつ税金について考え、将来
税について
当たり前の大切さ
は私たちが社会のために役に立てるよ
稼ぐことの大変さは、父や母の姿を見
う、
きちんと納税しようと思いました。
てわかります。いわばそのお金は人間
の血と汗の結晶と言っても過言ではあ
りません。こうしたお金ですから、も
し税金として納められたのなら、すべ
て生きた使い方をしてほしいと考える
のは当然です。だからこうした不正に
久留米市立三潴中学校
対して、皆が厳しい目で見るのも当然
三年
酒
見
悠
平
とぼくは思いました。
ただし、
気をつければならないのは、
朝 起 き て 家 族 と 交 わ す﹁ お は よ う ﹂ こうした報道だけを見て、すべて税金
の言葉いつもの毎日の始まりです。蛇
が無駄に使われていると錯覚し、税金
口を回せばきれいな水が流れ、使い終
そのものを軽視する風潮となってしま
われば下水へと消えていきます。家を
うことです。最近、税金は払うだけ損
出て学校へ行く間でも、歩道や道路は
と納税を逃がれていると、テレビで報
いつも安全に整備され、町中で何気な
道されているのを見ました。不正を見
く捨てていたゴミ箱のゴミも、いつも
て、自分も不正をしてしまう。これで
知らない間に回収されています。誰が
は社会そのものが成り立たなくなって
やっているの?当たり前のように毎日
しまうと感じました。
こうした営み。最近国内外で地震や大
税金は現代の私たちだけでなく、未
雨などの天災が発生していますが、不
来のぼくたちの子孫たちが平和で安全
幸 に も 被 災 さ れ た 方 々 を 救 助 し た り、
に過ごすためのものです。ぼくたちが
またその後の復興や生活を支援するの
かけがえのない未来のために、使う側
も税金が使われています。
も納める側も子孫たちに恥じない行い
最近、税金についてテレビや新聞で
をしていきたいと強く思いました。
取り上げられる内容にも興味を抱くよ
うになりました。感じるのは、マスコ
ミに取り上げられるのは無駄使いや不
正といった悪い事柄ばかりが目につく
ことです。恐らく税金に大部分は皆の
ために大切に使われていると思いま
大川市立大川中学校
す。しかし、ほんの一部分なのかもし
三年
廣
松
雄
樹
れませんが、無駄使いや不正が絶えな
いことに、少し悲しくなりました。ぼ
先日、僕は学校で世界中の恵まれな
くはまだ中学生ですが、働いてお金を
い子供たちを取材したドキュメンタ
47
税につ い て
私が考えたこと
僕はロシアの話を聞いて、
リ ー ビ デ オ を 見 ま し た。 難 民 と な り、
﹁みんなからほんの少しずつお金を集
ゴミ山に住む子供。たくわえが尽きた
めて、それを世の中全体の幸福に使う
ために売られていく子供。そんな信じ
なんて、なんと素晴らしい制度なんだ
られない光景が繰り広げられる中、一
ろう。
﹂
番記憶に残ったのはモスクワの子供た
と思うようになりました。自分の払っ
ちで し た 。
たお金の一部が誰かの不幸を取り除く
現在、深刻な不況に落ち入っている
ことに使われると思うと、レシートの
ロシアでは、都会のモスクワですら社
﹁内税﹂の部分が誇らしく見えるから
会保障の充実がままなっておらず、家
不思議です。
から追い出された子供たちは冷下三十
僕たちは、税金という制度があるお
度にも及ぶ気温の中をマンホールの中
か げ で 毎 日 整 備 さ れ た 道 を 通 行 で き、
でじっと耐えている、という内容でし
学校で教育を受けることができる。警
た。三日間何も食べておらず、ビニー
察が僕たちの安全を守ってくれるの
ルやゴムを噛んで飢えをまぎらわす
で、毎日安心して生活が送れ、病気に
子。マンホールの中にいるために耳や
なっても少ない額で治療を受けること
唇をネズミにかじられる子。思わず目
ができる。
を背けたくなりました。
僕たちが当たり前だと思っているこ
このような映像を見ていく中で、僕 とは、世界では当たり前ではないかも
は
しれません。だから僕たちはいつもの
﹁日本はなんて幸せな国なんだろう。
﹂
当たり前のありがたさを知らなければ
と思いました。日本では、都会はもち
いけないと思います。そして、その当
ろん地方に住んでいる僕たちでさえそ
たり前が僕たちが普段わずらわしいと
のような生活を強いられることはあり
思っている税金の上に成り立っている
ません。いくら不況だと言っても、子
ことも。僕たちの世の中の当たり前が
供たちが家を失い、マンホールに住む
永久に続くことを、
僕は願っています。
ようなことはないのです。
それはもちろん、日本の社会保障制
度 が し っ か り と 働 い て い る か ら で す。
そしてその源となっているのは僕たち
がことあるごとに払っている税金で
す。
島原市立第三中学校
三年
税金を聞くと、
岩
永
弥
莉
﹁お金を払うときに中途半端。
﹂
そ ん な イ メ ー ジ が 頭 を よ ぎ り ま す が、
国民に課せられた﹁税﹂とは一体何
がおかしいとも思います。しかし、身
なのでしょうか。みんなが平等に幸せ
の周りの公共物、例えば公園、信号機、
になるための投資、だと私は思ってい
福祉施設など私達の生活にすっかり溶
ます。しかし、父に聞くと年間数十万
け込み、なくてはならないもの。これ
単位の金額が、給料から税金として引
は国民の汗と涙と努力の結晶である税
かれていることを知り、これにはとて
金でできているもので、税とは、本当
も驚きました。税金というものは、こ
に 人 々 の 暮 ら し を 豊 か に す る も の だ、
んなにも支払わなければいけないもの
と国民にメディアを通してつたえるべ
なのか。日本中の約一億人からかき集
きです。税金の、負の部分ばかり報道
めた﹁税金﹂という名の膨大な金額は、
した結果が国民の税金に対する不信感
一 体 何 に 使 わ れ て い る の だ ろ う。 私
をまねいているんだと考えます。福祉
は、そう疑問に思い税金について調べ
制度が充実しているスウェーデンのよ
てみました。すると、
近隣の国の中で、
うに、国民の安心感、自分も社会に貢
日本は最も税率が低いということが分
献しているんだという充実感を一人一
かります。税率が高いことで知られる
人の国民にしっかりと分かってもらえ
デンマークやスウェーデンの %に対
る報道。国は、日本国民の信頼に値す
し、
日本は5%とかなり少ないのです。
る存在であり続けるため、常に最大限
私 が 今 ま で 高 い と 思 っ て い た 税 金 は、
の努力をし続けるべきです。税を納め
他の国に比べると税率が低いことが分
ることがどんなに大切なことかを伝え
かります。それなのに、税金が上がる
ることが、まず第一歩だと思います。
と聞くと不満を言い出す人が多いのは
なぜでしょうか。自分からの出費が増 私は、この作文を書く以前は、税金
についてよく理解できないない子供に
える、ということなのであたりまえと
課題として、
税についての考えを求め、
言えばそれまでですが、日本の国民の
納税とはいかに素晴らしいものかと褒
多くは税金が何に使われているのか詳
め称えた文章を書かせて何がしたいん
し く 理 解 し て い な い の だ と 思 い ま す。
だ と 思 っ て い ま し た。 し か し そ れ は、
国民の情報源はメディアです。そのメ
いかに甘えた考えだったか知りまし
ディアでは、脱税、横領、無駄な道路
た。これからの日本を担っていく私達
やダム建設、真面目に税金を納めてい
こ そ が 理 解 し て い く 必 要 が あ り ま す。
るのがバカらしくなってくるような報
私は日本というこの国が好きです。こ
道が数多くあります。確かに、このよ
れからも、この国に住まう国民が永遠
うな許し難い税金の無駄遣いが起きて
に幸せでいられる日本であるための礎
いるのも事実です。国民が汗水流して
となれるよう、私も知識を深めていこ
働いた尊いお金を、湯水のように使わ
うと思います。
れたと知り、それで不満が出ないほう
25
48
〝支え合い〟の税金
学校法人
佐賀学園成穎中学校
三年
小田 島 ひ か る
﹁ 教 科 書 は 大 事 に せ ん と い か ん よ。
子どものためにみんながお金を出し
合ってくれとるんやけんね。
﹂
小さいころ、祖母が言っていた言葉
を思い出す。祖母は小さい頃、戦争な
どの影響もあり、十分に学校に通うこ
と が で き な か っ た。 だ か ら、 人 一 倍、
学 校 へ 対 す る 思 い が 強 い。
﹁勉強した
かったけどできんかったとよ。今は幸
せよ。こがんよか本ももろうて。
﹂
祖母の言葉が胸に響く。私は学校が
好きだ。と言っても、どちらかという
と勉強は苦手で、優等生ではない。そ
れでも、新しい事を知るのは嬉しいし、
友だちとのたわいないおしゃべりは楽
し く て た ま ら な い。 祖 母 が 言 う 通 り、
幸せだなあと思う。もし、このような
毎日が送れなくなるとしたら、そう思
うと ぞ っ と す る 。
私たちの毎日は、多くの税金によっ
て支えられていると知ったのはついこ
の間 だ っ た 。
私は、小さいころから体だけは丈夫
だ っ た が、 そ れ で も 風 邪 を ひ い た り、
中耳炎になったり、ある時は椅子から
転がり落ちたりしてよく病院のお世話
になった。祖父は、脳卒中で倒れ、毎
日のリハビリと病院通い、生きがい作
りのための施設通いを欠かせない。
しかし、このようなことを、全部自
分 で 行 わ な け れ ば な ら な い と し た ら、
大 き な 負 担 で 到 底 で き な い で あ ろ う。
健康的な生活を送れなくなるし、心の
ゆとりや生きがいのないさびしい生活
になってしまう。
税金はこのような生活に必要不可欠
なものに使われたり、生活をより豊か
に送れるようにしたりするために、み
んなで負担を分け合い、助け合うもの
だ。
別の言葉で言うならば、﹁支えあい﹂
と言えると思う。
しかし、税金はなぜいいイメージを
もたれないのか。税金を喜んで払って
いる人は少ないのではないか。江戸時
代の年貢などのイメージがあるのかも
しれないが、どうしても﹁とられるも
の﹂﹁払わされるもの﹂
という気持ちが、
みんなの心から消えない。
﹁支え合う﹂という心
本 来 な ら ば、
で成り立っているはずなのに、税金と
いう形で手を離れたとたん、そこから
は心が消えている。
大切な﹁支えあい﹂のお金が、どう
いう風に使われたのかもっと関心を
もったり、できるだけ無駄を省いて大
切なお金を有効に使われるようにした
り す る の が、 払 う 側 の 役 目、 そ し て、
その大切なお金を、心を持って、何が
みんなに必要か、今と未来を考えなが
ら使い道を考えるのが、政治家や行政
の役目だと思う。そこに、心があるな
らばきっとみんなの納得のいく税金に
なると思う。
押入れを開けてみた。小学校六年間
の教科書が並んでいる。私を作ってき
た一部だ。
私たちが税金のことについてきちん
と考え、元気に過ごすことが﹁支えあ
い﹂の第一歩なのではないだろうか。
国民の社会を
支える税金
賢
翔
国東市立安岐中学校
二年
尾 桐
今年、春から夏にかけて心に残る出
来事が二つあった。
一つは、隣県宮崎で発生した﹁口蹄
疫﹂である。連日テレビや新聞で報道
されるニュースに映し出された畜産農
家 の 人 々 の 苦 し い 表 情 や、
﹁この種牛
だけは殺さないでほしい﹂と訴える悲
しい声は、子供の僕にでも、農家の人
にとって死活問題であることはすぐに
感じとれた。次々に広がっていく口蹄
疫の被害。高速道路の出口にまかれた
消 毒 液 の 上 を 通 る た び に、
﹁自分に何
かできないか﹂考えた。しかし、今の
僕にできることは、高校生がデパート
の前で抱えている募金箱に、わずかな
小遣いを入れることだけだった。
二つ目は、僕の住む町の図書館が新
しく生まれ変わったことだ。以前の図
書館も中学校からさほど遠くない所に
あり、僕も何度か通ったことはあった
が、今回新しくできたものは、建物の
大きさも蔵書の多さも、明るい空間も
それまでのものよりはるかに魅力的な
ものだった。暑い夏休み、宿題を抱え
てクーラーの効いた図書館に通うの
が、 僕 の 日 課 に な っ た ほ ど だ。 誰 も
が、自分の都合にあわせて自由にこう
いう施設を使えることは本当にありが
たい。
今日、僕達の生活は、国や地方公共
団体の活動と深く結びついていて、こ
の活動に基づくいろいろなサービスを
受けることによって毎日安心して暮ら
している。道路や公園など、公共施設
が整備されているのもそうだし、教育
や 社 会 保 障、 警 察 や 消 防 な ど の 公 共
サービスの充実もそうである。これら
の公共施設や公共サービスは、僕達が
安全で豊かな生活を維持したり確保し
たりするための基盤となっていること
を考えるとなくてはならないものなの
だ。
しかし、このような国や地方公共団
体の活動には、やはりそれを経済的に
支えるものが必要となる。その経費を
国民は税金という形で負担しているの
だ。僕自身はまだ消費税というもので
しか参加できていないが、大人になる
とたくさんの種類の税金を納めること
で、自らの生活をよりよいものにした
り、いざという時のための保障にした
りしているのだそうだ。災害救助や復
旧のためにもたくさんの税金が使われ
49
目に見える税の姿と
見えない姿
私達の生涯を支える税
ことを初めて知ったと同時に、一生懸
れいで、よく整備された緑の回廊線に
ると 聞 い た 。
命働いて税を支払っている人達への感
なり、僕が中一になった時、僕の通学
お金で買うもの、買えるものは、目
謝の気持ちと、それを大切に工夫して
路まで開通した。それは、自転車と歩
にみえる物だけではない。安全で豊か
活用しようという努力の心を将来を担
行者専用道路の整備ばかりでなく、木
な生活、そして未来の安心もそうなの
名護市立羽地中学校
う僕達が引き継いでいかなければなら
や 花 な ど の 植 え 込 み、 水 路、 ベ ン チ、
だ。だからこそ、日本という同じ社会
三年
宮
里
春
奈
ないと痛感した。また税は、この道の
外灯まで備えられ、通学や通勤、そし
に生きる人間として共同社会を維持す
様に、一人では到底出来ない事も、一
て散歩やジョギングも楽しめるとても
るために自分の義務を自覚し、責任を
﹁消費税を十パーセントに上げよう﹂
人一人の協力でどんな大きな事でも出
安全で便利な道で、市内中心部を回廊
果たすことは大切なことだと思う。
というニュースを最近よく耳にしま
来てしまう国の原動力であり、町を明
している。
す。私達中学生が支払う最も身近な税
子供の僕にはわずかな募金しかでき
るくし、
人の心にまで潤いをもたらす。
ることは見つからなかったが、社会全 僕 も こ の 回 廊 線 を 通 学 や 友 達 と の
は消費税です。商品の価値に十パーセ
そ う 考 え る と、 税 は 僕 が 使 う 教 科 書、
ジョギングで、毎日活用している。回
体で国民が納めた税金を使って宮崎県
ント上乗せした額を支払うことは、私
学校、図書館も僕の夢を実現するため
廊線が出来てから、ゴミのポイ捨ても
の畜産業を支え、農家の人達を支援し
達にとって負担になってしまうだろう
の 教 育 を 保 障 し、 応 援 も し て く れ る。
無く、すれ違う人と笑顔で挨拶や会話
ていくことを聞いて、
ホッとした。
きっ
と思っていました。しかし、税金がど
道路や公園、ごみ処理施設なども僕達
が交わせる明るい町になり、目や足の
と 日 本 中 の 人 が 応 援 し て い る は ず だ。
のように私達の生活を支えているのか
の健康で豊かな暮らしの源となってい
不自由な人も通行できる様になった。
﹁ 税 金 ﹂、﹁ 安 心 を あ り が と う ﹂ と 僕 は
を知ってから、私の考えは大きく変わ
る。
言い た い 。
りました。
毎日、当然の様にこの道を通り、あ
る 夕 方 ジ ョ ギ ン グ 中 に 暗 く な っ た 時、 税は、納税した人自身も必ずその恩
まず、私は本やインターネットで外
恵を受ける社会を支える助け合いの輪
外灯が点いてほっとした。その時、こ
国の税について調べてみました。驚い
で、納税者のお陰で社会の機能が働い
の道を作るのにどれ位の費用がかかる
たことに、スウェーデンなどヨーロッ
ている。税には、道路や公共施設等の
のか?と、疑問に思った。
パ諸国では、二十五パーセントの消費
目に見える姿と税が人の心に潤いを与
税 を 納 め て い る 国 も あ り ま す。 何 故、
そこでインターネットで調べてみる
えたり、人を励まし応援するといった
と、総事業費三十三億二千万円とあっ
このような高い税金を納める必要があ
八代市立第一中学校
目に見えない姿がある。
た。あまりの莫大な金額にあ然とした
るのでしょうか。スウェーデンは、福
二年
麦
田
悠
喜
が、それがどこから支払われているの 互いの幸せのために出し合うお金が
祉先進国といわれています。日本と同
税 金 だ。 納 税 の 意 味 を 次 世 代 に 伝 え、
か詳しく知りたく思い、市役所の街路
じ高齢社会ですが、社会保障が完備さ
八 代 に 緑 の 回 廊 線 が 出 来 る 二 年 前、
感謝の心と責任感を持って納税できる
公園課の人に尋ねたところ、親切に教
れ、お年寄りにとって住み良い環境で
僕は、その場所を通学路として小学校
大人に僕はなりたい。
えて下さった。それは、国税︵揮発油
す。また、生涯医療費が無料で、学費
へ通っていた。その道の交通量は比較
税、石油ガス税、自動車重量税︶と国
も 大 学 生 ま で 無 償 で す。 こ の よ う に、
的 多 く、 ス ピ ー ド を 出 す 車 も 多 か っ
からの交付金︵所得税、法人税、酒税、
充実した社会生活を送るために非常に
た。当時の歩道はとても狭く、友達と
消費税、たばこ税︶と地方税︵自動車
高い税金を納めていることがわかりま
二人で並んで歩くことも出来ず、すれ
取得税︶と市税︵市民税、
固定資産税、
した。国民が、税に対して不満を抱か
違う人には道を譲ったり、荷物を持っ
軽自動車税、市たばこ税︶で支払われ
ないのは﹁国民の生活は国民が協力し
て歩けば、対向車に接触しそうなこと
ていることが分かった。
て支える﹂という互助の精神で国が成
もあ っ た 。
こんなにたくさんの種類の税がある
り立っているからだと考えました。
そんな不便だった歩道が、驚く程き 50
﹃あり が と う の
気持ちを持って﹄
一人一人が支え合えば問題を乗り越え
だ。
スウェーデンの例を受けて、私達の
ることができると思います。国民の幸
札 幌 の ゴ ミ 処 理 費 用 は、 昨 年 度
生活も税に大きく支えられていること
せを願い、国のために貢献できるよう
百二十四億円。ゴミの指定袋の販売に
に気がつき始めました。最も身近なの
な、立派な大人になりたいと私は考え
よる収入は、二十九億円。ゴミの減量
は 私 達 の 学 校 生 活 で す。 教 科 書 や 机、
ています。
により、老巧化した篠路清掃工場を廃
学校備品など、私が円滑に学校生活を
止することができれば、工場の建設費
送ることができるのは、税の恩恵を受
約 三 百 七 十 億 円 と、 年 間 の 維 持 費 約
け て い る か ら な の だ と 実 感 し ま し た。
財団法人日本税務協会
十三億円が不要になると知った。結果
また、私の祖父は重い病気を患い、莫
として、市民の大きな税金節約につな
大な費用のかかる先端治療を受けなけ
会長賞
受賞作文
がるのだ。
れ ば、 命 が 危 ぶ ま れ る 状 態 で し た が、
税金というと拒否反応を示す人が多
経済的な余裕が無く非常に困っていま
い。
﹁とられるもの﹂という意識が強
した。そのような時、祖父の病が特定
く、ましてや増税ともなると、街頭イ
疾患だと認められ、治療費が全額無償
ンタビューも﹁反対﹂の大合唱。菅総
となったのです。その知らせを聞いて、
理大臣も
﹁増税﹂
の一言で痛い目に遭っ
私の祖父の命を救ってくれた税に、心
た。 し か し 私 は 習 っ た。﹁ 納 税 は 国 民
から感謝しました。この制度があった
札幌市立簾舞中学校
の義務である﹂と。国民がきちんと税
おかげで、私達は、どれだけ助かった
三年
伊
田
菜々花
金を納めないと、同じく国民の義務で
のか、税のありがたさが身に染みまし
ある﹁子どもに普通教育を受けさせる
た。
私 の 母 は、 家 の 前 や 公 園 に 無 造 作
義務﹂も果たせなくなる。私たちの教
に 捨 て ら れ て い る ゴ ミ を 見 つ け て は、
私達は、生まれてから生涯、税金に
科書、学校で使っている教材・備品∼
お世話になっています。将来を担う私
拾って分別し、ゴミステーションに出
チョーク一個からピアノ一台∼に致る
達の教育や年金、医療などの社会福祉、
しているが、昨年七月、札幌市ではゴ
まで全て税金で賄われている。
生活を支える制度など、私が現在幸せ
ミ 有 料 化 が 始 ま っ た。 母 は、﹁ ゴ ミ を
に生きているのは、税金を納める国民
捨てるには、お金がかかるのよ!﹂と 確かに、大人が汗だくで仕事をして
得た給料には、血の一滴ともいえる価
の方々のおかげであると感じていま
怒りながら、我が家のゴミが入った指
値があるそうだ。だから感覚的に﹁税
す。税について関心を持ってから、税
定袋の中に、拾ったゴミをギュウギュ
=とられるもの﹂という意識になっ
金を納めることは、負担になるのでは
ウ詰め込む。
てしまうのは仕方ないのかもしれな
なく、私達の未来につながる投資なの
しかし、ゴミのポイ捨ては論外だと
い。けれど、所得税・住民税・消費税
だという考えに変わりました。
しても、自分たちが出したゴミを、誰
⋮⋮。 働 く 世 代 の 全 て の 国 民 が 納 税
かがタダで片付けてくれる、と思って
今後、日本の社会は、更に高齢者が
の 義 務 を 果 た し て く れ な い と、 私 た
増え、少子化が進むと予想されていま
いた今までが少し変だったのではない
ちは満足な教育を受けることはでき
す。これから増える社会保障の費用を、
だろうか?有料化は、いい気付け薬に
ず、ゴミの収集↓処分↓リサイクルの
国民が協力し合ってお年寄りをサポー
なった。無料だった時の処理費用だっ
流れも滞ってしまう。他にも例えば除
ト す る と い う﹁ ゆ い ま ー る ﹂ の 心 で、
て、結局は市民の税金で賄っていたの
雪。 こ れ だ け の 降 雪 量 が あ り な が ら、
百九十万人もの人口を抱えている都市
は、世界でも類を見ない。この札幌で
生活が出来ているのも、除排雪の設備
が整っているからだ。札幌市の一年間
の除雪費用は、約百五十億円。年間の
ゴミ処理以上の税金が使われている。
ゴミ箱は当て字で
﹁護
母が子供の頃、
美箱﹂と書いたそうだ。正に美しい街
を護るのが、今のゴミ収集のシステム
だ。そのことへの感謝を忘れてはいけ
ない。父や母が働いて給料を頂き、そ
の収入に見合った税金を納められる状
態にあるというのは、実は恵まれてい
ることだ。今は税金の恩恵を受ける一
方の私だが、今回学んで芽生えた税へ
の﹁ありがとう﹂の気持ちを持ち続け
よう。
その気持ちがあれば、
大人になっ
たとき、何かが変わるはずだ。
税と並木が生んだ
町の美しさ
傑
羽後町立三輪中学校
一年
高 橋
近年、緑を増やすのが難しい都市部
で注目されている並木道路ですが、そ
の並木は誰がどのようにして整備して
いるのでしょうか。
僕は東京近郊の、ある市の並木道路
を調べてみました。この市は海に近く
潮風が強いということで、バイパスと
51
税金と私の将来
気持ちでいっぱいだと声を漏らしてい
市街地を結ぶ連絡道路に数百メートル
ました。滞納者が急増した原因は昨今
にわたって松を整備しました。松は風
の不況が考えられます。しかし、それ
に強く、倒木の危険性が少ないという
以外に、税金を納めるだけのお金があ
メリットがあったからです。けれども
越谷市立光陽中学校
るにもかかわらず、納めないで豪遊し
松は生長するのが早く、一ヶ月も放っ
三年
磯
部
晴
香
ている人もいるということでした。国
てしまうと道路へと伸びてしまうとい
民の義務である納税をしっかりしてほ
うデメリットもありました。そこで必
﹁ お 姉 ち ゃ ん、 二 四 〇 円 の 五% っ て
しいし、税金は自分たちのためにも使
要なのが松の手入れです。役所から依
いくら?三〇〇円で足りるかな?﹂
われているのだということを、この人
頼された業者が定期的に手入れをする
妹は、小学生。百分率の計算があまり
たちに知ってほしいと思いました。
のですが、そのお金は役所から支払わ
得意ではない。
僕の住んでいる羽後町は自然が豊か
れます。それは市長が払うものでも職
﹁自分でよく考えてごらん。﹂
です。並木道路などという立派なもの
員が払うものでもなく、この市の住民
と言う私に、独り言のように
は な い で す が、 町 民 が 納 め た 税 金 に
が納 め た 税 金 で す 。
﹁ 一 〇 〇 円 シ ョ ッ プ の 計 算 な ら、 す ぐ
よって、環境を整備したり、町を活性
に出来るのにな。
﹂
市民が税金を納め、役所が業者に依
化したりすることは、今後必要不可欠
頼して賃金を支払い、業者が市民のた
と少し面倒くさそうに妹は言った。
なことだと思います。今回税金につい
めに松の手入れをするという﹁税金が
七月の選挙の際、ニュースや新聞で
て調べてみて、僕は税金についてある
結ぶネットワーク﹂が地域の活性化へ
消費税の引き上げが大きな話題となっ
考え方に行き着きました。それは、﹁税
と結びついています。
た。
金によって養われる﹂という立場から
﹁ 消 費 税 が 一 〇 % に な っ た ら、 一 〇 〇
並木道路の脇でカフェを開いている
﹁税金を納めて養う﹂立場へと変わっ
女 性 は、
﹁松が植樹されてからという
円ショップは一一〇円になっちゃうか
ていかなければならないということで
もの、昼下がりに散歩する人や、夕方
ら、
す。ある市では税金で並木を整備して
に 夕 涼 み を し に 来 る 人 が 多 く な っ た。
お小遣いも引き上げてね。
﹂
いましたが、僕の町では税金で自然を
また、観光客などが多く立ち寄るよう
と言う妹の言葉に母は、
守っていければよいと思います。
になったため、店の客足がうなぎ登り
﹁ 引 き 上 げ は な し! 節 約 で お 願 い し ま
僕 た ち の た め に 使 わ れ て い る 税 金。
に伸びた。税金が公正に使われている
す。
﹂
この税金は並木の美しさや町の美し
ことを目の前で見ることができ、安心
と答えた。
さ、そして心の美しさも生み出すと考
している。この先も松を手入れしてほ
私の母は節約料理上手だ。賞味期限間
えます。
しい。﹂
近のお値打ち品を購入し、少し鮮度が
と、喜びの声をあげていました。
おちた野菜でも調理の工夫で、その日
の晩に栄養たっぷりの美味しいおかず
しかし最近、この市で困っているこ
とがあるそうです。それは、滞納者の
に大変身させてしまう。栄養士の資格
急増です。松の木を手入れする予算も
を毎日の食卓で生かす母を尊敬してい
削りに削ってもう限界のようで、一刻
る。安価で入手した材料を何一つ無駄
も早く今の状況を抜け出したいという
にすることなく作る煮物は時に大量
だ。それにもちゃんと意味がある。さ
いたま市で暮らす祖母に届けるのだ。
祖母は十年ほど前から﹁悪性関節リ
ウマチ﹂という病気にかかり入退院を
く り 返 し て い る。 夏 休 み を 利 用 し て、
週 一 回 の 通 院 の 付 き 添 い は、 母 に 代
わって私が引き受けることにした。検
査・診察・リハビリ、投薬と、広い病
院内で迷子になりそうになりながら慣
れない車イスを押し、先生からの診察
の内容、進行性の病気なので、定期的
な通院や検査の重要性、今後の治療方
針についてもメモをとった。
﹁ 子 供 だ と 思 っ て い た の に、 本 当 に
頼りになるお姉さんになったわね。
﹂
と微えんだ祖母だったが、半日以上の
院内での移動にかなり疲れた様子だっ
た。ようやく会計の窓口からアナウン
スがかかり、ビニール袋いっぱいの薬
が 手 渡 さ れ た。 係 の 方 の、﹁ 本 日 の お
会計はございません。
﹂
という言葉に自分の耳を疑い、祖母に
理 由 を 尋 ね た。﹁ 悪 性 関 節 リ ウ マ チ ﹂
は厚生省からの特定疾患に指定されて
おり、治療費は国の負担となることを
知った。
高齢化社会となり、介護や高齢者の
独り暮らしの危険性が大きな問題と
なっている今、日本国民が一人一人明
るく元気に生活していく上で、納税は
とても大切なものだと実感した。国の
借金、子育て、医療、様々な問題が存
在 し、 増 税 の 必 要 性 も 理 解 出 来 る が、
その一方﹁仕分け﹂のニュースを見る
52
と税金が正しく使われているのかとて
も心配になる。我家の家計同様、無駄
を省き、国民の生活に直結した使い道
を決めて欲しい。そのために私は、政
治や経済を学び理解し、選挙権を得た
時、自信を持って一票を投じることが
出来る大人になりたいと思う。
﹁教育と税金﹂
梨
乃
世田谷区立砧中学校
三年
中 村
学校で、税金についてのパンフレッ
トをもらった。興味がわいたのは、一
番といって良いほど私たちの生活に関
わ っ て い る、﹁ 教 育 に 使 わ れ る 税 金 ﹂
についてである。義務教育期間九年間
の公費負担額が、七百八十九万九千円、
というのには目を見張った。自分にこ
れだけの金額が税金から使われている
とは今まで考えたこともなく、とても
驚い た 。
例えば教科書は、税金によって無償で
支給されていることは知っている。し
かし、よく考えてみると、身近な所で
税金で賄われている物が沢山あると
思っ た 。
貧しい国では、幼い子供も学校に行け
ず、働かざるをえないそうだ。これに
対し、私たちは何の心配もなく、学校
へ行き勉強できる。それがどれだけ素
晴らしいことかということを、改めて
実感した。
このことが成っているのは、
大 人 の お か げ だ。 今、 苦 労 し て 働 き、
税金を納めてくれている大人に感謝す
べきだと思う。また、その感謝のしる
しとして、私たちは学校へ行き、勉強
し、色々な事を学ぶことが大切だ。そ
して、自分が大人になったときに、こ
ういったことを思われるように、しっ
かりと税金を納めることが重要だと
思った。さらに、私は来年高校生にな
る。今年度から高校無償化が実施され
始めた。このニュースを聞いたときは
とても驚いた。
正直に言うと、
嬉しかっ
た。なぜなら、お小遣いが多くなると
思ったからだ。絶対に都立高校に入学
したい、と思った。そのときは、その
ような思いしかなかったが、
今は違う。
高校無償化は、税金によって成り立っ
ているということであり、つまり、納
税者のおかげである、と。高校に進学
してからも、初志を忘れずに勉強をは
じめとする色々な事を学び続けたいと
思う。
このようなことを、自分は中学三年で
初めて思った。私の妹はまだ小学五年
生だ。今知れば、日々の学校生活に対
する考え方が変わるかもしれない。善
は急げだ。義務教育期間はあと四年も
あるので、今、教育に使われる税金の
大切さを伝えたいと思う。
母が、未来の納税者を育てる世帯を応
援してくれるのは、すごくありがたい
ことだと言っていた。私もその通りだ
と思う。税金は色々なことに使われて
縁の下の力持ちと共に
いる。どれも重要だと思うが、教育に
も、学校で使われている水や電気のお
使われる税金は特に大切な使われ方の
金も、税金で支払われています。学生
一つだと思う。なくてはならないもの
の本分である勉学。それに必要な教科
だともいえる。そして、大切なのは使
書も税金で払われ、無償で私達の手元
い方だけではなく、これからの日本を
にあります。私達がこのように勉強が
つくる私たちの意欲であると実感し
できるのも税があるからなのです。
た。
私は、他に税は身の回りでどんな働
きをしているかを考えていると、
母が、
﹁ 小 学 校 三 年 生 ま で な ら、 治 療 費 が 無
料になるのにな。
﹂
とよく私に笑いながら言っていた事を
思い出しました。私はその頃、税につ
魚津市立西部中学校
いて知識がほとんどありませんでした
二年 谷 山 ゆり香
が、調べてみてこの事についても分か
りました。税金によって、小学校三年
税の作文を書くにあたって、私は自
生までは、治療費が無料になるという
分の身の回りにどんな税があるのかを
ことです。税金はこのように私達に対
調べてみました。
してこういった面でも役に立っている
私の母は公務員です。その母の給料
んだなぁと税金の働きの大切さがよく
明細書を見ると、所得税、市民税、県
分かりました。
民税というものを払っていることが分
かりました。私は母が払っているこれ 働く人々が払っている税金。税金は
このようにして、日本の社会や私達の
らの税に興味をもちました。
生 活 の 土 台 と な り、 日 本 を 作 る 力 に
私は驚きました。
給料明細書を見て、
なっているのです。母が私に話してく
母は私の考えている以上の税を払って
れました。
いたのです。母が払っているこれらの
﹁ 税 金 と い う も の は、 自 覚 は さ れ て い
税は、
一体、
何に使われているのでしょ
ないけれど、自分達の生活の至る所に
う。私は税の使われ方に興味をもちま
関わり、生活を支えてくれているんだ
した。
よ。いわば﹁縁の下の力持ち﹂だね。
﹂
まずは私達が利用している校舎。税
税金は縁の下の力持ち。私はこの言
金がなければこの校舎は存在していま
葉に深く共感しました。このような作
せん。今、私の学校は校舎を建て直し
文を書く機会がなかったら。私はこん
ています。このように校舎を建て直す
なに税について詳しく知ることはでき
ことができるのも税金のおかげだとい
なかったでしょう。
うことが、調べて分かりました。他に
53
﹁税金で社会は
成り立っている﹂
野球がやりたくても、そこにグラン
ド や 野 球 道 具 が な け れ ば で き ま せ ん。
税は﹁安心した生活を
送るための会費﹂
多くの税金によって、ぼくたちは野球
よかったなと思いました。
めていた。立場の弱い農民が一生懸命
こんなにも私達の生活や社会を支え
がやれる環境をつくっていただいてい
また、その番組では、学校をつくる
に田を耕し、
稲を育ててつくった米を、
て く れ る﹁ 税 金 ﹂
。この税に感謝して
るのです。
意義を﹁子供達には無限の可能性があ
その時代の権力者の利益のために奪い
私はこれからもっと回りに目を向けて
いい加減な気持ちで練習をしていた
る。大人になったとき、子供のころに
取られたという日本の歴史から﹁とら
いきたいと思います。私達国民が税金
のでは、納税していただいた方々に申
勉強をしていなかったことでその可能
れるもの﹂というイメージがついてし
によって国を支え、国も税金によって
し訳ありません。今まで以上に一生懸
性を摘むことがないように教育の機会
まったのかもしれない。また、新聞や
私達の生活を支えているのです。私に
命練習をして、間もなく行われる新人
を与えたい﹂と言っていました。
テレビでは﹁税金の無駄使い﹂という
払える税はまだ消費税だけですが、こ
戦では優勝を目指して頑張りたいと思
ニュースばかりが報道されることも税
の税がどこかで役に立っているのだと 日 本 で は 子 供 が 学 校 へ 通 う こ と は、
います。
義務教育として定められ、学校は税金
金に対するイメージを一層悪くしてい
思うと、私はとてもうれしいです。こ
で建てられています。また、子供には カンボジアの子供たちは、学校がで
る。
れからも﹁縁の下の力持ち﹂
の税をもっ
きただけでもあんなにいきいきとして
教育を受ける権利があり、ついついぼ
僕は学校で陸上部に入っている。部
と よ く 考 え、 私 も 将 来 こ の 税 と 共 に、
いました。ぼくたちも、負けていられ
くたちは学校があることへの感謝の気
員は年間二千円の部費を払っている
少ない力でも私達のこの国を支えてい
ません。毎日学校に通えることに感謝
持ちを忘れがちになりますが、他の国
が、誰もそれに対して文句を言うもの
きた い で す 。
して、一生懸命勉強して、身体も鍛え
では、学校に通うこともままならない
は い な い し、 僕 も 何 の 抵 抗 も な く 支
ていきたいと思います。そして、いつ
子供達がいることを知りました。
払っている。それは使い道がはっきり
か大人になったとき﹁ぼくたちが納め
していて、自分達の活動に必要なもの
日本では、学校のほかにも、税金で
た税金で社会は成り立っているのだ﹂
つくられているものはたくさんありま
に使われていることが目に見えている
と胸を張って言えるようにしたいと思
す。例えば、道路、信号機、水道、公
からだと思う。
います。
園などです。また、私たちの命を守っ
一宮市立西成中学校
最近久しぶりに母方のおばあちゃん
てくれる病院、消防署、警察署などに
の家に行った時のことだ。
家に入ると、
一年
大
塚
穣
も税金が使われています。こうしたも
家の通路、階段からトイレの中に至る
のは、上げたらきりがありません。
まであちこちに手すりが付き、トイレ
の段差もなくなっていて、びっくりし
大勢の方から税金を集め、皆の生活
に役立つものに使うという社会の仕組
た。おばあちゃんは、若い時から足が
みはわかっていましたが、改めて税金
悪く、つえをついて生活している。お
神戸市立白川台中学校
について考えてみると、そのありがた
じいちゃんが亡くなってからは、広い
三年
長
谷
晃一郎
さが身にしみてきます。
農 家 の 家 で、 ひ と り で 暮 ら し て い て、
年々、家の中での移動すら困難になっ
ぼくは、いま、野球部に所属してい 日本では、税は﹁とられるもの﹂と
ます。
夏休みもほぼ毎日学校に行って、
て き て い る。
﹁これだけの工事するに
いう考え方が強く、払いたくない人が
一 生 懸 命 練 習 し て い ま す。 学 校 に は、
は、結構お金かかったんやろ?﹂と僕
たくさんいる。一方、スウェーデンで
バックネットや野球道具があって、監
が 聞 く と、
﹁市から補助があるからわ
は、 納 税 は﹁ 責 任 を 果 た す ﹂﹁ 当 た り
督の先生に指導していただけます。
ずかな負担で、取り付けることができ
前のこと﹂という意識があると聞いた
た ん や。﹂ と 教 え て く れ ま し た。 税 の
ことがある。
おかげでおばあちゃんの生活は、少し
日本では大昔から、米を税として納
あるテレビ番組で﹁カンボジアに学
校をつくってあげよう﹂という企画を
やっていました。有名人の方々が各自
絵を描いて、それをオークションにか
け、その売上金を学校の建設費にする
のだそうです。すでにいくつかの学校
が建設されており、きれいな校舎で一
生懸命授業を受けている子供達の様子
や、友達で肩を組みあってはしゃいで
いる様子など、楽しそうな映像が流れ
ていました。日本の学校でもよく見か
ける様子ですが、カンボジアの子供達
の笑顔を見ると、学校ができて本当に
54
地球税
税について
に も 環 境 税 と 似 た 税 金 が あ る こ と だ。 税金はもちろん私達人間のためにも
は楽になったようだ。
大切なものだが、その私達が多くの恩
私が住んでいる広島県と同じ中国地方
僕たちの日常生活に目を向けてみれ
恵を受けている地球のための税金が日
の 鳥 取 県 で は、 保 安 林 や 竹 林 の 整 備、
ば、休日や夜日、具合が悪くなると救
本でも必要になってくると思う。地球
森林を守り育てる意識を高めるため県
急車が来てくれる。家の近くには緑豊
広島市立伴中学校
のために日本国民全員が、少しずつ取
民 が 全 員 負 担 す る﹁ 森 林 環 境 保 護 税 ﹂
かな公園がある。ゴミも毎日回収に来
三年
森
口
夏
帆
り組んでいけば良い。その新しい税金
を設けている。ダイビングスポットが
てくれる。毎日学校で使っている教科
には﹁地球税﹂はどうだろう。
ある沖縄県ではサンゴの天敵、オニヒ
書も無料でもらえ、授業も無料で受け
消費税の増税、公立高校の授業料無
トデの駆除などのため﹁入島税﹂があ
られる。普段、特に深く考えず、当た
償化、定額給付金など、税金がらみの
る島もある。
り前のことだと思っているがこれらの
ニュースがたくさん流れている。どれ
費用はすべて税金からまかなわれてい
も私達の生活に直接関係があるものが 色々な地域の環境関係の税を調べる
と、それぞれの自然の様子が分かりお
るの だ 。
多い。しかし、猛暑のニュースも流れ
もしろかった。しかし、環境問題が深
ている中でその予防策などはあまり聞
いの町立伊野南中学校
つまり、税はみんなが安心した生活
刻だからこのような税ができたのだと
をおくるための部費や会費のようなも
かない。地球温暖化対策などにも、税
二年
織
田
紫
甫
思うと、これからの地球が不安にもな
のだ。今まで税金の悪いイメージばか
金 を 使 っ て い な い の だ ろ う か。 ま た、
る。
りに目がいってしまっていたが、税金
世界の国でも取り組みはないのだろう
私は昨年、この﹁税の作文﹂に、私
鳥取県や沖縄県の取り組みのよう
の大切さ、心強さが理解できれば、取
か。
たちの暮らしの様々な場面で役に立っ
に、国内外でも環境問題の対策をして
られるという気持ちではなく、払いた
ている﹁税金の使い道﹂について書き
様々な疑問を持ち、インターネット
いる地域はたくさんある。私もゴミの
いという気持ちになれるのではないだ
で環境保護について調べてみると﹁環
ました。今年は、つい最近参議院選挙
分別やエアコンの設定温度などに気を
ろう か 。
境税﹂という言葉がよく出てきた。こ
の 時 に 話 題 に な っ た、
﹁消費税﹂につ
配 っ て い る が、
﹁環境税﹂を導入して
の税金は地球温暖化の原因となる二酸
いて考えてみたいと思います。
そのためには、中学生だからといっ
いる国々の事を知って日本も国を挙げ
て税金のことなど関係がないという態
化炭素を出す電気やガソリンなどに課
消費税は、私たち中学生にとっても
てさらに環境問題に取り組んでいくべ
度をとらず、税のしくみ、使われ方な
税するそうだ。私はこの税金を初めて
非常に身近な税金です。なぜかという
き だ と 思 う よ う に な っ た。 な ぜ な ら、
ど、税についてもっと積極的に知ろう
知り、電気などをあまり使わないよう
と、
デパートで洋服を買うときも、
スー
地球温暖化が深刻になってきて、私達
としなければならないと思う。
そして、
に意識するとても良いきっかけになる
パーで食品を買うときにも、大人でも
の 生 活 も お び や か さ れ て い る か ら だ。
将来、きちんとした仕事について税金
のではないかと興味を持った。
子どもでも消費税を払わなければなら
暑さで新しい病気ができるかもしれな
を納め、お互いに支え合う社会の一員
ないからです。先日コンビニで買った
まずこの﹁環境税﹂を導入している
いし、作物が育たなくなるかもしれな
になれるように努力していきたいと思
国の数にとても驚かされた。なぜなら
ジュースにもパンにも﹁定価﹂があり
い。地球温暖化以外では、森が減ると
う。
ス ウ ェ ー デ ン な ど 北 欧 か ら オ ラ ン ダ、
百円が定価のジュースは百五円払わな
洪水や土砂くずれなどの災害が起こり
ドイツ、イギリスなどの大きな国が多
くてはいけません。消費税は一九八八
やすくなるかもしれない。さらに人間
く導入していると知ったからだ。これ
年 に 税 率 三 パ ー セ ン ト で 導 入 さ れ、
のせいで多くの生物を絶滅へ追いやる
らの国は環境問題に熱心に取り組んで
一九九七年に五パーセントに引き上げ
ことにもなるかもしれない。私が分か
いるとは知っていたが、税金にもそん
られたそうです。私の父は一九六八年
らないような問題も起こってくるだろ
な工夫があるなんてとまた驚いた。
生まれで、最初消費税が導入されたと
う。
き は、 定 価 に 一・〇 三 掛 け て お 金 を 払
さらに今回初めて知ったのは、日本
55
うことが慣れなくて大変だったそうで
す。また、定価より多くお金を払わな
ければならないので、何か損をした気
分になることもあったそうです。
今私たちは物を買ったら消費税を払
うことが当たり前になっています。そ
して今、この税率を引き上げるかどう
かということが政界で大きな議論と
なっています。自分の今のことだけで
考えれば、今より税率が上がることは
嫌だなあと思います。百円の物を買っ
て、百二十円払うのはすごく負担に感
じます。けれど、私たちが安心して生
活していくことを考えると、それらに
使うことのできる税金を増やすことが
絶対に必要です。現在の日本は少子高
齢化の社会となり、特に社会保障費が
増大し、これの安定した財源の確保が
問題になっています。そのため消費税
を引き上げようという案が出ているそ
うで す 。
二〇〇九年夏の衆議院選挙で、民主
党は﹁消費税増税論を四年間封印する﹂
と い う マ ニ フ ェ ス ト で 勝 利 し ま し た。
このことからも、国民の多くは消費税
率が上がることを望んでいないことが
わかります。けれども、しっかりとし
た議論をして、私たち中学生にもわか
りやすく﹁なぜ消費税率を引き上げな
ければならないのか、引き上げること
に よ っ て ど れ だ け の 税 収 が 確 保 さ れ、
それらが何に使われるのか﹂というこ
とを示してもらえれば、頭から反対す
る人は少なくなるのではないでしょう
私の暮 ら し の
支えである税金
﹁プロジェクトZ﹂
う人もいると思います。しかし、たっ
か。
選挙に勝つことだけを大切にして、
育 に 使 わ れ る 税 金 で は、 小 学 生 は 一
た5%でも、
﹁塵も積もれば山となる﹂
本当に大切な議論を後回しにするよう
人 当 た り、 八 十 三 万 八 千 円、 中 学 生
という、ことわざのように、全体とし
な政治をしてしまったら、国民は幸せ
で は、 九 十 五 万 七 千 円、 高 校 生 で は、
て見れば大きなものになるのです。一
になれないと思います。
九十四万六千円です。義務教育の費用
年間で十兆円ほどにもなるといいま
だけでも、七百八十九万九千円という
消費税を含め、税金は私たちの暮ら
す。そのお金が、私達の今ある豊かな
しに無くてはならない物です。私はこ
莫大な費用がかかります。もし、税金
生活をつくり上げているのです。テレ
れからも税金のことに関心を持ってい
がなければ、この費用は自己負担とな
ビ な ど の ニ ュ ー ス を 見 て い る と、
﹁税
たいと思います。
ります。また、私達が今、安心して暮
金をとられる﹂と、まるで盗まれると
ら せ て い る の は、 税 金 に よ っ て 成 り
いうような言い方をする人がいます
立っている、警察署、消防署、医療や
が、税金はとられているわけではあり
福祉の充実、交通機関の整備などがあ
ません。税金は貯金箱だと私は思って
るからです。日常生活に欠かせないこ
います。
﹁盗られる﹂のではなく、
﹁一
れらの機関や施設がなくなると、犯罪
回集められて、
私達に返ってくるもの﹂
の防止や、交通安全の確保に当たる人
宮若市立宮田光陵中学校
だからです。
がいなくなり、また、地震や火事など
三年
竹
田
萌
香
の災害から、人命や財産などを守る人
もいなくなってしまいます。そうなる
と、安心できる生活ができなくなるど
ころか、国に、人が住める環境ではな
くなってしまいます。これらのことを
宮崎市立宮崎北中学校
考えると、税金は、国にとっても、私
三年
和
泉
理
紗
達国民にとっても大切なお金なんだと
改めて分かります。ふつうに暮らして
中学校生活最後の夏休み。私は、受
いると、消費税などで、税金を払うこ
験勉強一色で過ごすだろうと思ってい
と だ け に 注 意 が い っ て し ま い ま す が、
た。
でもこの夏休みで体験したことは、
実はその税金は、私達の身のまわりの
税について改めて考えさせられること
様々なことに使われているのです。
だった。
﹁社
﹁税金を納める﹂ということは、
私は、夏休み前に、先生から
会に貢献する﹂ということだと私は思
﹁ プ ロ ジ ェ ク トZ を 結 成 す る ぞ ﹂ と 言
い ま す。 な の で、 大 人 も、 子 ど も も、
われ、初めは何の事だか分からず、と
国民の一人として、
税金に誇りをもち、
まどった。
納めていかなければならないと思いま
話を聞くと、税のおかげで地域が豊
す。
﹁ た っ た5 % の 消 費 税 で 社 会 の た
かになったものを探し、紹介する企画
めにできることなんか何もない﹂と思
だった。また日頃行くことのない税務
私は、税を納めることはとても大事
なことだと思います。なぜなら、私達
の生活は税金によって支えられている
からです。ところで、皆さんは、税金
が私達のまわりのどのようなことに使
われているか知っていますか。
例えば、私達が毎日通っている中学
校では、図書室の本、エアコン、そし
て私達が勉強をするのにとても必要な
教科書類などが、税金によって私達の
もとへ普及されています。私達が教育
を受けることにも、税金は使われてい
るのです。また、私達の生活の安全を
維 持 す る、 警 察 署 や 消 防 署 も 税 金 に
よって成り立っているのです。
こ れ ら の こ と を 知 っ て、 私 は、 も
し税金がなかったらどうなるのかと
い う こ と を 考 え さ せ ら れ ま し た。 教
56
署や県庁、市役所に行き税について調
べる学習でもあった。
まず最初の活動は、地域の建て物の
写真を撮りに行った。これでは、公民
館、改善センター、大淀川学習館など、
私 が 知 っ て い る と こ ろ ば か り だ っ た。
知らず知らずのうちに、国や県の税で
建 て ら れ た も の を 使 っ て い た と 知 り、
税についてもっと興味を持つきっかけ
となった。私の中で、税に対する考え
が変わったのもこのときだった。私は
今まで税に対して、私の生活に直結す
る建物で、税で建てられたものといえ
ば学校ぐらいしか知らなかった。
でも、
この体験学習から、それだけではない
ことがわかって、一つ一つの建物はみ
んなのお金でみんなのために作られた
ものだから大切に使わなければならな
いと 思 っ た 。
もう一つの活動として、税に関する
公的機関に行くことだった。宮崎税務
署、宮崎県庁、宮崎市役所という日頃
行くことのないところに行った。市役
所と県庁ではくわしい資料をいただく
ことができたが、税務署では、広報広
聴官の方からたくさん話を聞くことが
できた。その中で特に興味を引いたの
が﹁脱税﹂という言葉だった。税を払
わずにいると、捕まったり、罰金があ
る。 私 は、 こ の と き 捕 ま っ た り し て、
社会的信用を失ったり、自分を苦しめ
ることになるなら、きちんと納税して
社会で堂々と生きていく方が絶対によ
いと感じた。自分の将来のことを考え
税金は お 年 玉
税と向き合う
ればならないものだからです。お年玉
てもそう思うのだから、一人一人が自
そして、
逆に所得が高ければ高い程、
は、働き始めたらもらう側からあげる
分のことやみんなのことを考え、より
税金も多く徴収されます。これを累進
側になってしまいます。
少し違う点は、
よい社会を築くには、脱税という犯罪
課税制と言うのだそうです。
税金は定年退職をしてからまた受け取
はなくしていかなければならないとも
このように、納税は経済格差を縮め
れるという所でしょうか。
思った。
る役割を持っています。最近では、親
﹁自分がして
の所得の違いで子供の将来が決定され 義 務 と し て で は な く、
私は、中学校生活最後の夏休み、自
もらったことを次の世代にも、そして
分がこれから生きていく中で、大切な
てはならないという理由で、公立高校
自分がしてもらうであろうことを今の
ことを学ぶことができた。人より税に
の授業料が免除され、税金で払われる
世代の人にも﹂という気持ちで納税し
くわしくなれた気がして嬉しくなっ
ことになりました。税は、平等な世の
ていければ、きっと税を払う意味がよ
た。
中をつくる第一歩になると思います。
くわかるのではと思います。私も税金
税の使い道や、税金について深く知 国によっては、税率が日本の約五倍
を払う年齢に達したら、小・中学生の
ることで人の税に関する考えは変わる
の二十五パーセントである代わり、治
時の支援を思い出して、税を納めてい
のではないかと考えた。このプロジェ
安が良く医療制度も充実し、診察にほ
きたいです。
クトZで調べたことをまずは地域の人
とんどお金がかからない所もあるそう
に伝えることで私たちの役目というの
です。やはり税を納めることは無駄な
は微力ながら果たせるのではないかと
ことではなくて、税率が高ければ大変
財団法人大蔵財務協会
思った。
だけどきちんと見返りがあるのだと思
いました。
理事長賞
受賞作文
各国の税金について調べていてわ
かったのですが、他の国では大学まで
授業料が無償化されているのが当たり
前らしいです。つい最近、高校が無料
豊見城市立豊見城中学校
に な っ て 良 か っ た と 思 っ て い た 私 は、
三年 外 間 花 怜
とても驚きました。もちろんそれだけ
遠別町立遠別中学校
税金も多く払わなければならないと思
三年
中
誰が考えたのか、税制度はずっと以
村
茉祐利
いますが、
学費を気にせず自由に高校・
前からありました。初めは米や布、特
大学を選べることは、私達にとっては
産物、現在では消費税や所得税などの
﹁ 税 金 っ て 難 し そ う。 め ん ど く さ そ
とても重要なことです。
現金で、国に納税しています。
うだし、別に知りたいとも思わない。
﹂
税は、
お年玉に似ていると思います。
しかし私は、税金の使い道を年金と 私は今まで、税金に対してこんな気
子ども手当てや義務教育費、公立校の
義務教育費程度しか知りませんでし
持ちを抱いていました。
私だけでなく、
実質無償化など、子供の頃はいろいろ
た。今年、税の資料を読んで社会保障
税金にこのようなイメージをもってい
な場面で助けてもらった分、成人を迎
費というものを知ったのです。収入が
る中学生は少なくはないでしょう。で
えたら責任と義務を持って、日本の子
極 端 に 低 い 人 達 の 生 活 を 支 援 す る 為、
も、そんな私を変える小さなでき事が
供達やお年寄りの年金の為に払わなけ
給付されるお金です。
ありました。
57
﹁当たり前﹂と税
た。
﹁ひどい時には直接家に行って取
で、教科書に使われた税を納めてくれ
ある日私がなにげなく見ていたテレ
立てをし、取っ組み合いになることも
た国民へ恩を返すことができるのでは
ビ 番 組 で、
﹁法人税﹂について詳しく
あるんですよ﹂ともおっしゃっていま
ないかと思います。義務教育を終えよ
説明がされていました。まだ自分には
した。私はこんな大人に絶対になりた
うとしている今、自分ができることで
関係のない話だ、と思って見ていたの
秋田市立御野場中学校
くないと思うし、同年代の子供達にも
恩を返していけるように教科書に書か
で す が、
﹁宗教法人は他の法人よりも
三年
柴
田
知
里
税金を納めない大人にはなってほしく
れた文章を心に留めておきたいです。
払う税金の額が優遇されている﹂と耳
ありません。では、そんな大人になら
今、高校の授業料無償化、消費税の
にしたとき、他人事とは思えなくなっ
当たり前のように使っている教科 ないためには、一体何をすれば良いで
引き上げなど中学生の私にも直接関
たのです。それは私の家がお寺で、父
書。 当 た り 前 の よ う に 行 っ て い る 学
しょうか。
わってくることがニュースで取り上げ
は 僧 侶 を し て い る か ら で す。 そ の テ
校。その他にも、私達の生活には当た
られています。九年間も義務教育を受
レ ビ 番 組 で は、
﹁ 宗 教 法 人 だ け が こ ん 私はやはり、ニュースや新聞、イン
り前になっていることがたくさんあり
ターネットで少しでも税金について知
け、その間ほとんど税に支えられてき
な待遇でいいのか﹂を議論していたの
ます。そんな﹁当たり前﹂は、税金に
り、考えてみることが大切だと思いま
ていますが、さらにまた三年税に支え
で、私は少し肩身の狭い思いがしまし
よって支えられていることを忘れては
す。例えば今話題になっている、消費
られるとなると、嬉しいのと不安なの
た。それからだんだんと、税金につい
いけません。
税 値 上 げ な ど に つ い て で す。
﹁へぇそ
とで複雑になります。無償化により学
てもっと知りたいと思うようになって
私はあと少しで、九年間の長い義務
うなんだ﹂と学び、そこから﹁私はこ
費の面では大変助かりますが、国の支
いっ た の で す 。
教育を終えます。九年間、毎年春にも
う思う!﹂というしっかりした意見を
出はどうなるのでしょう。今まで通り
らっていた教科書は、一体何冊あるの
その数日後、租税教室が学校で行わ
もつことが大切だと思います。
の 額 の 税 金 だ け で は ま か な い き れ ず、
れ、税務署の方から普段聞けない税金
でしょう。
そして必ず教科書の裏には、
少子高齢化が進んでいる現代。これ
消 費 税 の 引 き 上 げ に 踏 み 切 る の で は、
の 話 を 聞 く こ と が で き ま し た。 例 え
﹁ こ の 教 科 書 は、 こ れ か ら の 日 本 を 担
から先も子供は減ってしまうと言われ
あ ま り 意 味 が 無 い よ う な 気 が し ま す。
ば、税金には私たちが知らなかったた
う皆さんへの期待をこめ、国民の税金
ていますが、将来たまり過ぎた国債を
国を信頼し納税している国民を裏切ら
くさんの種類があること、国が背負っ
によって無償で支給されています。大
返していくのは私たちなのです。国民
ず、国民の生活をより良くするために
ている国債が増え続けていることなど
切 に 使 い ま し ょ う。
﹂と書かれていま
の税金で国債をつくってしまった国
税金を使ってほしいと思います。そし
です。そしてなぜ税金が必要なのかを
す。その文章はすべての教科書に記載
を、
うらんでしまう人もいるでしょう。
て、これからも﹁当たり前﹂を税金で
学び、税金の大切さを知りました。そ
さ
れ
て
い
る
の
に
、
私
は
深
く
考
え
も
せ
でも一人ずつが税金について興味をも
支えていることを忘れないように、義
の中で私は今まで知らないでいたこと
ず、当たり前のように見過ごしていま
ち真剣に税金と向き合っていけば、明
務教育を受ける子供が税金のありがた
が多かった、ということに気づかされ、
した。今思えば、全教科の教科書を持
るい未来が待っているはずです。私は
みを感じることができる機会をつくっ
﹁なんでもっと早く税金について学ぼ
ち帰らなければいけない日の、あのラ
これからそう信じて、毎日生活してい
てほしいと思います。
うとしなかったのだろう﹂と自分が情
ンドセルやかばんの重さは、税の重み
こうと思います。
けなくなったことも覚えています。そ
だったのではないでしょうか。税に支 税に支えられた九年間を終え、高校
を卒業し、社会人として納税する側と
して﹁もっともっと税金のことを知っ
えられて、私達は勉強することができ
なった時、
納税することを﹁当たり前﹂
て、自分の考えを深めていこう﹂と決
るのです。私を含め、ほとんどの人は
に思い、かって自分は税に支えられて
意し ま し た 。
勉強があまり好きではないと思いま
いたことを忘れずにいたいと思いま
﹁税金をなかな
す。しかし、先程の文章のことをよく
税 務 署 の 方 か ら は、
す。そして今度はその﹁当たり前﹂を
か納めてくれない人がいて困ってい
考えてみると、勉強に励み、これから
支える立場となり、誇りをもって支え
る﹂というお話もうかがい、驚きまし
の日本を支えられるように努めること
58
共生するための税金
消費税の
福祉目的税化について
り国民全員が考え、人のためのお金と
のを思い出しました。国民の負担する
られるようにしたいです。
﹁当たり前﹂
して、税金への理解を深めることが大
税金がこんなにも高いのに、どうして
に な っ て い る こ と の 背 景 を よ く 考 え、
切だと思いました。
ヨーロッパの人たちは反対しないのだ
税を通じて支え合い、助け合える社会
ろうと私は思いました。調べると、大
がこれからも続いていくように、納税
学の授業料が無料だったり、日本より
していきたいと思います。
もたくさんのことを税金でまかなって
いる部分があるそうです。それともう
一つ、日本と違うところを私は見つけ
ました。それは、国民の意識です。そ
大磯町立大磯中学校
のときのテレビ番組でのヨーロッパの
三年
川口市立戸塚中学校
秋
道
涼
香
人 へ の イ ン タ ビ ュ ー で、
﹁税金が高い
三年
相
馬
春
香
と思いますか﹂という質問に対し、そ
﹁税金﹂という言葉を聞いて最初に
の人は、
私が思いついたのが日常生活に一番身
朝起きてテレビをつけると、円高ド
﹁ い い え。 政 府 は 私 た ち に、 と て も い
近な消費税でした。お年寄りが年々増
ル安のニュースをやっていました。私
いサービスをしてくれるので高いとは
加している今、このままの税の使い方
にはとても難しい説明だったのです
思いません。それに、私がこれまで受
では福祉に手が回らなくなるはずで
が、 ど う や ら 日 本 は 輸 出 も 多 い の で、
けてきたサービスをこれからの若者た
す。そのため最近では消費税を福祉目
このまま長く円高が続くといろいろな
ちにするために必要なお金なら、
私は、
的税として改めるべきだという声が出
ことが影きょうして国が破たんしてし
払 う の が 当 た り 前 だ と 思 い ま す。
﹂と
てきています。しかし私は今のままの
まうかもしれないそうです。少し大げ
答えました。このインタビューで、私
制度で福祉目的税化するのには反対で
さすぎると私は思いました。でも、国
は、税金は国民のために使われている
す。
の借金は国民の借金なわけで、今ある
から、自分たちの身の回りで税金のお
日本の六百三十七兆円という額を税金
なぜならば消費税は逆進性が強く反
かげで成り立っていることがたくさん
福祉性の高いものだからです。生活必
の中から返していかなければなりませ
あ る は ず な の に、 そ れ を、﹁ 税 金 を 上
需 品 や 公 共 料 金︵ 電 車 や バ ス・ ガ ス・
ん。今の日本では、借金が増えるばか
げるな﹂と反対する日本人はヨーロッ
電気など︶は裕福な人も貧しい人も値
りで返済が追いついてないということ
パの人に比べて、自分勝手だと思いま
段に差はありません。裕福な人には大
もニュースでやっていました。それな
した。私も、
払って当然だと思います。
して負担になりませんが、貧しい人に
ら税金を増やせばいいのにというの
とっては収入に対する税金の割合が高
が、私の最初の考えです。
税金は国民がある程度平等に、共生
していけるようにするためのお金だと
くなるため負担は大きくなります。社
インターネットで調べたら日本は他
私は思います。日本人に足りないのは
会福祉というのは生活が困難な人々の
の国と比べても消費税の少ない国と書
共生しているという意識だと思いまし
ための制度であるにもかかわらず、消
いてありました。私は前にテレビのバ
た。 自 分 に と っ て の メ リ ッ ト と デ メ
費税は社会福祉を必要としている人々
ラエティー番組かなにかで、ヨーロッ
リットではなく、社会全体を見すえた
の負担が大きく、全く福祉になってい
パでは人によっては他の人の十倍もの
上のメリットとデメリットを、しっか
ません。現在でも消費税だけでは不足
税金を払うこともある、と言っていた
しているので、一度目的税化すれば消
費税率を上げる必要があります。する
と逆進性により社会福祉を必要として
いる人の生活はますます苦しくなって
いきます。これでは福祉目的税化する
意味が全くありません。
もし消費税を福祉目的税として改め
るのであれば、私は以下の二つの点を
はっきりとさせてからにしてほしいで
す。
まず一つ目は全額目的どおりに使う
と い う 制 度 を も っ と 整 え る こ と で す。
そもそも消費税というものは、福祉に
使うために執行されました。しかしい
ざ結果はというと福祉に使われたのは
そのうちのたった三%でした。消費税
を福祉目的税化するといっても全額目
的どおりに使うという法律的担保はあ
りません。今のままでは全額きちんと
使うのか信用し難いです。
二つ目は福祉という理由で消費税を
上げるのであれば、生活必需品の食料
だけはそのままの税率にすることで
す。寧ろ生活必需品については三%く
らいにまで下げてほしいです。先ほど
述べたように全ての商品の税率を上げ
てしまうと福祉を必要としている層の
生活がきつくなりメリットがありませ
ん。もし税率を上げるのであればたば
こやお酒、自動車、宝石などの贅沢品
とされるものの税を十五%や二十%く
らいまで上げてほしいです。
私は以上の二点をはっきりとさせれ
ば消費税を福祉目的税にしてもいいと
59
思います。もし実現するのであれば老
人ホームの数を増やし充実させてほし
いです。全国には一人暮らしの高齢者
が沢山います。中には生活が大変で老
人ホームに入りたいが自宅の近くにな
い、又はお金の関係で入ることができ
ない人がいるはずです。福祉の充実化
を達成させるためにも老人ホームをよ
り使いやすく、身近なものにしていっ
てほしいです。裕福な人だけが十分な
福祉手当てを受けることができるので
はなく、どんな人にも平等な福祉が受
けられる社会になってほしいと私は思
いま す 。
私達の力に
なっている税金
美
冬
大野市立陽明中学校
三年
林
私は、現在、吹奏楽部に所属してい
ます。私達の吹奏楽部は、部員が七三
名という大所帯で活動しています。一
本ごとの楽器がとても高価で七三名分
の楽器を用意するのは、とてもお金の
かかることです。にもかかわらず、私
達が一人一本の楽器を持って、日々の
練習に励むことができるのは、税金の
おかげだということを顧問の先生から
お聞 き し ま し た 。
私は、今まで部活動ができるのが当
たり前だと思っていました。それどこ
快適に暮らすために
必要な税金
思います。
いた。
ろか、毎日の練習に疲れ、嫌々練習に
また、今回私が気付かされ、感じた
別の中学校でも耐震補強工事を行っ
参加していた時期すらありました。で
こと、思ったことを他の人にも伝えて
ていると聞いた。隣の小学校はすでに
も、 楽 器 や そ の 他 の 備 品 だ け で な く、
いきたいと思います。
終わっているらしい。私の住む町の学
音楽室や教室なども税金で造られてい
校の工事だけで莫大な費用がかかるだ
る、ということを改めて知り、衝撃を 私達、吹奏楽部は、福井県の代表と
して、中部日本吹奏楽コンクール本大
ろうと思った。その費用は私たち生徒
受けました。それと同時に私の部活動
会に出場することになりました。これ
が払っているわけではない。先生たち
に対する姿勢を省みた時、申し訳ない
も、納税をしてくださっているたくさ
が払っているわけでもなさそうだ。
という気持ちにもなりました。せっか
んの人達のおかげでもあります。感謝
ある日、新聞に﹁地震から生徒を守
く 税 金 を 使 わ せ て も ら っ て い る の に、
の 気 持 ち を 込 め て、 い い 演 奏 を し て、
るために全国の小中学校の耐震補強工
嫌々練習をしている姿を見たら、どん
少しでも、納税をしてくださっている
事を平成二十四年度末までに終わらせ
な に 残 念 な 気 持 ち に な っ た で し ょ う。
人達に恩返しができるよう、がんばっ
る。費用負担は国が三分の二、自治体
毎日、当たり前のように使っている施
てきます。
が 三 分 の 一。﹂ と 書 い て あ っ た。 ど ち
設や楽器は、父は母、その他の多くの
らにしても税金が使われるんだと思っ
人達が出し合ってくれた税金で成り
た。 そ う い え ば 税 金 は 工 事 だ け で な
立っています。本当にありがたいこと
く、学校のさまざまなところに使われ
だと思います。
ている。例えば教科書。小学校の時か
今まで私は、税金というものに対し
らお金を出して教科書を買ったことが
て全く関心がありませんでした。それ
ない。机やいす、
部活動の道具だって、
は、私には関係がないことだと思って
江南市立宮田中学校
やっぱり税金が使われているんだ。私
いたからです。働いてお給料をもらっ
三年
中
川
茉
優
たちが不自由なく学校生活を送ること
ている人が納め、その使い道は、子供
ができるのは、学校に多くの税金が使
の私には関係のないところで使われて
﹁明日から耐震補強工事が始まるの
われているからなんだと思った。
いるのだと思っていました。今回、税
で 西 門 が 使 え ま せ ん。
﹂と先生が言っ
金の使い道の一部を知り、私が生まれ
た。五月のある日の朝礼でのことだっ でも、その税金はだれが払っている
のだろうか。もちろん私たち中学生も
てから今まで、そのほとんどの場面で
た。次の日から学校に多くのトラック
物を買う時に消費税を払っている。し
税金が生かされていたこと、決して無
がやってきて、いつも使っている門が
かし、多くは所得税、住民税、法人税
関係ではなかったことを知り、今は感
使えなくなり、わざわざ遠回りして校
などといった形で、大人たちや会社が
謝の気持ちでいっぱいです。
舎 に 入 っ た。 歩 き な が ら 友 人 と、﹁ こ
払ってくれている。
そのお金の多くが、
れから毎日こんな遠回りしなければい
あと十年もすれば、私も社会に出て
学校だけでなく、道路や病院や図書館
働くようになり、納税をする日が来る
け な い の? め ん ど う だ よ ね。﹂ と 文 句
など、私たちが快適に暮らすために使
でしょう。その時には、次の世代の子
を言っていた。授業中も工事の音が教
われている。つまり私は税金を負担し
供達が、今の私のように音楽やスポー
室 に 響 き、 う る さ く て 集 中 で き な い。
てくれている多くの人たちの恩恵を受
ツなどの部活動に打ちこむことができ
いろいろなことが不便で、工事なんて
けて生活しているのだ。だから、税金
るように、心を込めて納税をしたいと
やらなくていい、早く終われと思って
60
幸せのために
悠
二
周南市立富田中学校
三年
末 次
僕の家庭は五人家族です。今年の四
月から兄は大学生になり、他県でひと
り暮らしを始めました。大学はお金が
かかります。大学に納める授業料や施
設費と生活費で、一年間にかかる費用
は、義務教育である中学校とは桁が違
うのに驚きました。当然、家計の負担
は大変なものです。そのため、母は周
南市奨学生の申請の手続きをしまし
た。勉強する為にお金を借りて、卒業
し た ら、 働 い て 返 し て い く﹁ 奨 学 金 ﹂
と い う も の を 僕 は 初 め て 知 り ま し た。
良い制度がある事に感心しました。
﹁連帯
兄 が 奨 学 生 に 決 定 し た 時 に、
保証人﹂が二人必要で、
その条件が﹁前
年度、市県民税を完納している者﹂と
なっていました。ひとりは、保護者で
ある父です。もう一人は、申請する前
に伯父に頼んでいましたが、定年退職
をして条件にあてはまらなくなってい
ました。その為、急遽大阪の叔父にお
願いして連帯保証人になってもらいま
した。
母は奨学金の申請と決定後の手続き
などで大変そうでしたが、
﹁市県民税を納付していて有り難い
と今回初めて思った。ちゃんと納付し
ていたから借りる事も出来たし、連帯
61
﹁税﹂
惑うばかりで仲々なじむ事ができませ 日本の税については、以前3%だっ
を負担してくれている大人たちへの感
たのに今では5%にかわったことがわ
んでした。
謝の気持ちを忘れずに生活していこう
か り ま し た。5 % の 消 費 税 に 対 し て、
と思 う 。
言葉の壁は勿論の事、文化の違いも
私は不満をもっていた。だけど日本は
たくさんあり、最初の頃は良く言葉が
税金はみんなが快適に暮らすことが
世界の中でも安い方だということを
分からず泣いて家に帰ったこともあり
できるためにとても大切なものだ。﹁何
知った。イギリスで約 %、スウェー
ました。やがて中学生になり友達もで
で消費税なんてあるのだろう。
﹂
と思っ
デンやデンマークで約 %、イタリア
き買い物にいく事になったときの事で
て い た が、 結 局 は 自 分 た ち の た め に
ではなんと約 %もの消費税が取られ
す。
返ってくることがわかり、そんな風に
てしまうらしい。それを知った私は違
中学三年になって修学旅行に行く為
思 っ て い た こ と が は ず か し く な っ た。
う国ではなく日本にきて本当によかっ
に私服を買うことになり私は二千八百
だから、これからは私もしっかり消費
たんだと思いました。中国は今急激な
円のTシャツを選びました。お金を払
税を払おうと思う。そして、私が大人
経済成長をなしとげ、色々な課題が噴
うとき消費税5%がかかり百四十円を
に な っ た 時 に は し っ か り 税 金 を 納 め、
出し、たとえば、最近では四川省の河
プラスして支払わなければない事に驚
今税金を負担してくれている大人たち
が 氾 濫 し て、 多 勢 の 人 が 亡 く な る な
いた経験があります。やがて夏休みに
の老後や、未来の子どもたちの生活を
ど、まだまだ社会保険制度が充実して
入り、中学校から税の作文について書
支えてあげたいと思う。
いないように思えるのです。国によっ
く宿題が出されました。私はあの時の
最 初 は い や だ っ た 耐 震 補 強 工 事 も、
て、税は様々に形を変え国民の利益や
ことをすぐに思い出しました。この機
私たち生徒のために多くの大人たちが
必要をみたすために、皆で払うお金で
会に日本と中国の税のゆくえについて
税金を負担してくれていることを知
す。警察や消防署も、国民にとって必
勉 強 で き る チ ャ ン ス だ と 思 い ま し た。
り、 あ り が た い こ と だ と 思 う よ う に
要だから存在するのです。他にも学校
色々な資料を一つずつ読んでは両親や
なった。そして、工事が終わった後も
などの公共施設や救急車等、私達の生
塾の先生に質問をしながら勉強を続け
校舎を大切に使おうと思った。
活に欠かせないものは、皆税金でまか
ました。私達は、様々な税とかかわっ
なわれているということが分かりまし
て生活している事が分かりました。
た。私は税のゆくえも探っていくうち
中国の税金の中には、増値税、営業
に、それぞれの国によって、大きな違
税、消費税があり、これらをまとめて
いはあるものの人々の幸福を願って作
流通税といいます。消費税とは、いわ
東大阪市立長瀬中学校
られた制度がさらに進化し充実してい
ゆる嗜好品と呼ばれる特定の物品の生
三年 李
ることを願っています。
産に課される税金のことです。消費税
は、基本的には工場出荷または、輸入
の時点で課税され、それ以降の流通段
階では増値税のみが課せられます。
なので私にとっては直接かかる日本
の 消 費 税5 % と 違 い に 驚 き の 消 費 税
だったのです。
私の両親は十数年前に中国の大連か
ら日本にきて日本で働きながら生活を
していましたが私と妹は中国で祖母に
育てられ3年前に日本に来たばかりで
す。初めて日本の小学校に通い全く中
国の学校とは違う規則や校則に毎日戸
28
25 18
私たちの健康と税
今年の夏休み
ていこうと思います。私はまだ数年間
らいの助成金を税から出すか、といっ
保証人にもなってもらえた。ほっとし
は学生です。だからもうしばらく多く
たことを国が決めていると書かれてい
た。﹂
の人たちの納めた税に助けられます
ました。私は、税はしっかり話し合っ
と言っていました。僕は、なぜ有り
が、税金、そして税金を納めてくれた
た上で有効に使われるんだなぁと思い
難いのだろう﹁市県民税﹂ってどんな
勝浦町立勝浦中学校
人たちに感謝しながら生活していこう
ました。
税金なんだろうと思いました。普段の
三年
中
尾
愛
と思っています。
今まで、私は税金に対して、本当に
生活の中で﹁税金﹂について意識した
必要なものだろうかと思っていまし
ことはありませんでした。
この夏、姉が麻しん風しん混合ワク
た。物を買ったときにも、快く消費税
チンの予防接種をしました。私は姉の
﹁市県民税﹂について調べてみまし
を 払 っ て は い ま せ ん で し た。 し か し、
た。﹁ 市 県 民 税 ﹂ と は、 前 年 の 一 月 一
学校から来た予防接種のお知らせを何
その要らないのでは、と思っていた税
日から十二月三十一日までの一年間の
気なく見ていました。するとその紙に
金はワクチンといった姿に形を変えて
収入に対して課税されるもので各市町
は、料金の欄に﹁無料﹂と書かれてい
私立純心中学校
私たちのところへ還ってきていたので
村と県に納められていることが分かり
て驚きました。
横には
﹁任意接種となっ
一年
原
真珠子
す。改めて考えると医療だけでなく環
ました。周南市の奨学金制度も﹁市県
た場合は、
九千二百三十円の自己負担﹂
境 整 備 で あ っ た り、 教 育 で あ っ た り、
民税﹂でまかなわれていると思います。
と書かれているのに、どうして無料で
今年の夏休み、高校生の姉はアメリ
様々なところで税金は私を助けてくれ
身のまわりでも小・中学校で使用する
受けることができるのだろうか、そう
カのセントポール市へホームステイに
ています。しかもそれらは、まだ中学
教科書も税金によって無償で支給され
思い、母に尋ねてみると、税金が使わ
行きました。姉の旅行費用にたくさん
生である私が納めてきた消費税とは比
ています。生活を守ってくれている警
れていることを教えてくれました。
のお金がかかったので私は、あまり遊
べものにならないくらいの多額のお金
察や消防、救急までも税金が使われて
びに連れて行ってもらえませんでし
麻しんは、ウイルスが空気などを通
が使われています。それらのお金はど
います。今まで当たり前すぎて何も感
して感染します。そのため、該当者全
た。でも、父と母が夏休み最後の思い
こからきたのか、と考えると、私の親
じたことがありませんでした。
母が
﹁有
員が接種することが重要です。そして
出にとハウステンボスに連れて行って
や祖父母だけではなく、私が会ったこ
り難い﹂と言った意味が分かったよう
発症した場合、後遺症が残ったり、千
くれました。
とも話したこともないような人たちが
な気 が し ま す 。
人に一人程の割合で死亡したりするそ
ハウステンボスに着くとまず入場料
納めた税金であると気付きました。税
うです。もし、約九千円を自分たちが
と﹁とくとくチケット﹂の料金を払い
み ん な が 納 め た 税 金 は 形 を 変 え、
を通して人は互いに支え合って生きて
色々なところで還元されていて、とて
支払わなければならないとなると、予
ました。このチケットを見せるだけで
いること、私自身は支えられてばかり
も大きな存在だと思いました。
防接種を受けることができないという
ほとんどの遊具や設備を利用すること
であることを知り、税の必要性を感じ
人もいるかもしれません。また、料金
ができます。買うときは高いなぁと思
よく母に言われることがあります。
ていなかった私は恥ずかしくなりまし
が負担になるから予防接種をしないと
いましたが、家に帰って私が乗った遊
﹁人の役に立つ人間になって欲し
た。私が社会に出て働くようになった
い。﹂
いう人もいると思います。税金はそん
具のお金を計算していたら﹁とくとく
とき、消費税だけではなく、様々な税
な人たちを助けたり、接種を促したり
チケット﹂を見せるほうが、毎回料金
自分に何ができるのだろうと重荷に
を納めるべき立場になります。
しかし、
感じる事がありました。でも将来、僕
するような役目をもっていることを初
を払うよりも断然お得だったというこ
それを自分の﹁負担﹂としてではなく、
が就職をして、収入を得て、納税する
めて知りました。
とが分かりました。
﹁これまで私を助けてくれた分﹂
﹁これ
時に感謝の気持ちと、人の幸せのため
同じ頃、新聞でワクチンがあれば予
あ る 日 父 が、﹁ と く と く チ ケ ッ ト ﹂
から私を支えてくれる分﹂
あるいは
﹁知
に、という気持ちを添えれば良いと思
防できるという子宮頸がんの記事を読
と税金を払うということは少し似てい
らない誰かを支える分﹂と考え、納め
いま し た 。
みました。そこにはワクチンにどれく
ると言っていました。
62
国や地方が負担している中学生や
高 校 生 に か か る 教 育 費 は、 年 間 一 人
当たり約100 万円もかかっていま
す。私の家族の場合、姉がいるので約
200万円になります。両親が払って
いる税金はこの4分の1さえ満たしま
せん。そうすると残りの費用となる税
金は、他の人たちが払っているという
ことに初めて気付きました。
私の家では教育費だけ考えてみても
かなりお得になっており、このことを
考えると私も﹁とくとくチケット﹂と
税金を払うということは少し似ている
なぁと思いました。税金を払うのは高
いし、いやだと思う人も多いと思いま
すが、私たちがこの社会で生きていけ
るのも大人の人たちが助け合いなが
ら、税金を納めているからです。
﹁勤労﹂
﹁納税﹂
今の日本には﹁教育﹂
という国民の三大義務があるので、中
学生までは義務教育として皆平等に子
供は学校で学ぶことができます。もし
この三大義務が一つでも欠け、この世
に税金が無くなったら、誰もが働かな
くなったらどうでしょう。学校に行く
費用は自分で払わなければなりませ
ん。お金がない人は学校に行けなくな
ることになります。警察や消防車、ご
み収集車を呼ぶのにもお金がかかりま
す。
また、全ての教科書の最後に﹁この
教科書は、これからの日本を担う皆さ
んへの期待をこめ、国民の税金によっ
て無償で支給されています。大切に使
﹃未来を担う者として﹄
税金は﹁ゆいまーる﹂
れ、
もやもやとした気持ちになった時、
い ま し ょ う。
﹂ と 書 か れ て あ り ま す。
あまりに巨額でピンとこないが、国民
偶然、あの就任演説の言葉を聞いたの
小 学 生 の 時 は 分 か り ま せ ん で し た が、
一人あたりに直すと九〇〇万円弱とな
だった。
中学生になり少しは意味が分かるよう
る。これなら分かる。すごい借金だ。
もう、自信を持って言うことができ
になりました。
六月から﹁子ども手当﹂
そういえば、
る。僕たちの国の借金がどんどん増え
の支給が始まっている。中学三年生ま
こうして私が学校に行けるのも不自
ていく状況に対して、自分自身の問題
由 な い 生 活 を 送 る こ と が で き る の も、
での子ども一人当たり一万三千円が支
として対処しなければいけない時にき
両親や他の人たちが払ってくれる税金
給される。僕も対象者だ。僕は、来年
ているのだ。僕は、まだ中学生で何も
があるお陰です。これからも今のよう
は高校生になるが、高校無償化法で年
できないけれど、将来の日本を担う者
な不自由ない生活が続くように将来
間約十二万円分、授業料の援助をして
として、今はみんなの税金で勉強させ
は、納税者の一員として社会に恩返し
もらえるらしい。
てもらおう。
ができるような大人になりたいです。
お 金 が も ら え た り、 授 業 料 が 安 く
なったりすることは、
とてもうれしい。 ふと気がつくと、イヤホンからは何
も 聞 こ え な く な っ て い た。
﹁リスニン
両親も助かることだろう。
グ﹂はいつの間にか終わってしまった
で も、 財 務 省 の 発 表 を 見 て か ら は、
らしい。自分のために何かしてほしい
素 直 に 喜 べ な く な っ た。 僕 た ち の 国
と頼むのではなく、自分が何かをして
にある巨額の借金。子ども手当に五・
学校法人池田学園池田中学校
貢献できるようになりたい。その決意
三兆円が、高校の授業料援助には〇・
三年
小
濱
源
人
を新たに、僕はもう一度あの言葉を聞
五兆円が、それぞれ必要となる。とこ
くためにスイッチを押した。
ろが、国の税金の収入は少なく、その
その言葉を聞いた時、感動で体が震
財源がないというのを読んだ。財源な
えた。
し で 僕 た ち が お 金 を も ら う と な る と、
﹁君の国が君のために何かしてくれ
国債発行に頼るしか方法はないだろ
ることを頼んではいけない。君が君の
う。
国のために何ができるのかを問いなさ
い。
﹂
那覇市立小禄中学校
僕たちが、僕たちの国の借金を増や
させることになるのか。
一年
英語のリスニングの勉強中のこと
稲
嶺
隆
紘
だ。突然この言葉が耳に飛び込んで来 中学生のくせに国の借金のことなど
心配するな、生意気だ、と叱られそう
た。ケネディの大統領就任演説の一部
私には五歳年下の弟がいます。弟は
だ。しかし、今の財政の状況を知れば
だった。全身総毛立つような感覚を覚
二年前のクリスマスの時期に突然、体
知るほど、何とも居心地の悪い気分に
え、リスニングをしていたことさえ忘
調を崩し入院しました。弟はサンタさ
なってくるのだ。
れて、僕は考え込んでしまった。
んに何をお願いしようかとクリスマス
人に何かをしてもらおうと頼るので
をとても楽しみにしていたので、数日
この夏、新聞に財務省の発表が載っ はなく、自分が何かをして人の役に立
た。債務残高が九〇〇兆円を超えると
で元気になりすぐに退院できると考え
ちたいと思っていた。現実は、そんな
いう。GDPの二年分、昨年の税収の
ていました。
に格好のいいものではないと気づかさ
二 十 三 年 分 に あ た る 国 の 借 金 で あ る。
しかし、弟の病気は白血病と診断さ
63
より高く、世界的に見て日本は税率は
れ過酷な闘病をすることになりまし
低いのに生活保障は高い水準であると
た。
分かりました。それでは国の財政が悪
弟が入院していた病院は県立病院
化するのではないでしょうか。
で、多くの人の税金によって建てられ
たものです。また、弟の治療費には月 最近では﹁増税﹂が話題になり世間
か ら 批 判 さ れ た り し ま し た が、 私 は
数百万円かかりますが、高額な医療費
﹁ 増 税 ﹂ は 必 要 だ と 思 い ま す。﹁ 増 税 ﹂
がかかる場合、少しでも自己負担が軽
することで今ある国の借金を減らして
減されるための様々な制度がありま
いき、高齢化社会に備え税金の中から
す。これらも税金によってある制度な
貯蓄する必要があると考えます。そし
のです。私の弟にかかった治療費もそ
て、税金がどのようにして使われてい
の制度を利用し無理なく治療費を支払
るのか具体的にわかりやすく説明する
うことができ、十分な治療が受けられ
ことがこれからの大切な課題だと思い
ました。そのおかげで、弟は無事に健
ます。
康を取り戻すことができました。そし
て、現在弟は多くの人の支えにより助 沖縄には﹁ゆいまーる﹂という言葉
があり、助け合いという意味が込めら
けられ、元気に家族と幸せに暮らして
れています。税金を納めることで誰か
いま す 。
の役に立ち、いずれは巡り巡って自分
でも振り返ってみると、もしも税金
にも返ってくるのです。人と人が助け
がなければ弟は治療を受けられなかっ
合い成り立つ社会であると言えます。
たかもしれません。それ以外でも、税
、その精神で税金に感
金がなければ病院の設備や医師が不足 ﹁ゆいまーる﹂
謝しながら、国民一人一人がきちんと
し、救える命が救えないかもしれませ
納税してほしいと思います。私は税金
ん。今回のことで、私は税金があるか
により様々な恩恵を受け、弟の命が救
らこそ国民一人一人が平等に医療を受
われたことに感謝し将来はしっかりと
けられ安心して暮らしていけると知り
働き社会のために、きちんと納税して
まし た 。
いきたいと思います。そして社会に貢
私は今まで税金について無知で無関
献 で き る 大 人 に な り、﹁ ゆ い ま ー る ﹂
心だったことを反省し、真剣に税金の
その心を大事にしていきたいです。
ことを調べ考えてみました。
ある国では、保険や助成制度がなく、
けがや病気をすると高額な治療費が請
求されたり、けがや病気をしても病院
へ行くことが出来なかったりするそう
です。それでも、その国の税率は日本
もう嫌だ!税の浪費は
を増やそうと、集落ごと住民を移動さ
日本税理士会連合会
せてダムを造ったことがある。だがそ
の後、減反政策により田は逆に減らさ
会長賞
受賞作文
なければならず、今はほとんど機能し
ていないダムが数多くあるそうだ。ま
た、
高速道路を造り、町の活性化を図っ
たが、車はめったに通らず利用されて
いない、
という話も聞いたことがある。
このようなニュースを聞く度に、私
厚沢部町立鶉中学校
は 何 か に 裏 切 ら れ て し ま っ た よ う な、
三年
佐々木
澪
嫌な気持ちになる。危険だらけの大工
事などを進めた方々だって、思いもよ
税金の歴史は古い。日本ではおよそ
らぬ結果なのかもしれないけれど、本
千五百年前から税という制度が導入さ
当に悲しくなってしまう。それは、家
れ、それから現在に至るまで、国民は
に帰ってきた父と母の疲れた背中を毎
どんな形であれ、税を納めてきた。な
日見ているせいなのかもしれない。そ
ぜ、国民は税金を納めるという義務が
の労力をあだにしてしまうような税の
あるのか。
扱われ方をきくと、とても辛い。
私は、生きていくためだと思う。今
私が使っている机、教科書、学校、道 日本の自衛隊にも巨額の税が使われ
ている。隊が保有する甲装車や戦闘機
路などの公共の物は、ほとんど全てが
も、演習に使われる弾薬も、税が使わ
税金によって賄われている。これらが
れている。一本のミサイルも、ケタ外
無いと、私達の生活はとても不便なも
れに高金額だ。それらの装備や実弾演
のになる。生きていくために必要なも
習は、私達にとって、本当に生きるの
のは、
税金に支えてもらっているのだ。
に最優先されるべきなのだろうか、と
それは、
父と母も税金を納めている。
悩まされてしまう。赤字大国日本の抱
二人が、夜遅くまで働いて得たお金の
えている課題は大きい。
一部だ。一生懸命働いて納税している
両親を思うと、そのお金は無駄にはで 全ての国民に義務づけられて払う税
金 だ か ら こ そ、 丁 寧 に 扱 っ て ほ し い。
きないと、最近は思う。
全ての人に役立つことのできる歳出を
しかし、社会にはその税金、︱︱血
考えるのは難しいことだけれど、事業
税をむやみに使ってしまうことがある
仕分けのように無駄を省く取り組みな
ようだ。
ど、今できることを積極的に行ってほ
よくある例が、公共事業の乱発だ。
しいと思う。
以前、米の生産を上げるために水田
64
一人がみんなの為に。
みんなが一人の為に。
お年寄りの
幸せのために
助 け 合 っ て 生 き て い る。
﹁一人がみん
生懸命働いて、税金を納めてくれてい
私も、大人になり、働いた分のお金
な の 為 に。 み ん な が 一 人 の 為 に。﹂ こ
るからなのだ。みんなの為にみんなが
から税を納めるのもそう遠くない話
の言葉を私は三年間頑張ったバスケッ
助 け 合 う こ う い っ た 仕 組 み を、
﹁相互
だ。 そ の 時 に 税 が 今 よ り も 無 駄 な く、
トボール部で習った。この言葉は部活
扶助﹂というそうだ。
大切に使われている時代にしていきた
に限らず、人間社会全体に通じる言葉
いと 思 う 。
今、日本は借金大国である。そして
だということに今回私は気付いた。税
消 費 税 を 上 げ よ う と い う 動 き が あ る。
金は払う時には、何となくもったいな
その原因の一つは、景気が悪化し、税
く思ってしまう。消費税だって無けれ
収が減っているからである。また、少
ば良いとしょっ中思う。しかし、それ
子化が進み人口の減少によって税金を
はゆくゆくは自分に返ってくるもので
収める人が減っているのもその一つで
あるし、自分自身が支えられている社
ある。この状態が進むと、私達の未来
福島市立飯野中学校
会に恩返しするようなものなのだ。私
はどうなってしまうのだろうか。年を
三年
高
野
瑞
穂
もいつか大人になり働き、税金を納め
取り、働けなくなっても年金ももらえ
る時が来たら、感謝の気持ちを持ちど
ず、
生活できなくなってしまうだろう。
﹁ あ っ、 自 動 車 税。
﹂
五 月 に な る と、
うか役に立ちますようにと願い払いた
病院に行きたくても高い医療費を払わ
六 月 に は﹁ 住 民 税 払 わ な く ち ゃ。﹂ そ
い。
なくてはいけなくて、がまんしてしま
し て 年 が 明 け る と、
﹁確定申告の準備
うかもしれない。
学校に行きたくても、
進んでる?﹂などと言った会話が家の
お金がなくて行けなくなり、昔のよう
中で聞こえてくる。私はそんな話を聞
に字の読み書きさえもあまりできない
き な が ら、
﹁なんで税金なんて払わな
といった人もでてきてしまうかもしれ
くちゃいけないんだろう。その分私に
ない。こんな状態になれば、今私達が
何か買ってくれたらいいのに。
﹂
と思っ
守 ら れ て い る、
﹁人権﹂といったもの
ていた。そして、今年も同じような税
阿見町立竹来中学校
も 無 く な っ て し ま う で あ ろ う。 で は、
金 の 話 を し て い た の で、
﹁税金を払う
三年
蓮
田
拓
歩
どうしたら良いのであろうか。
なんてもったいない。
﹂と言ってみた。
一人一人が、どういったものに税金
すると、母に﹁病院に行けなくなって
夏休みにニュース番組で知った。東
が使われているのかもっと認識を深
も良いの?学校だって教科書だってタ
京で生きているはずの百十一歳の男性
め、苦労して払われた税金なのである
ダじゃなくなるよ。ゴミの収集だって
が、死後三十二年ぶりに見つかったと
から、感謝し、大事にしなければなら
来てもらえなくなって、そこらじゅう
いう。しかも、見つかった場所は自宅
な い と 思 う。 私 自 身 の 日 常 の 生 活 の
ゴミだらけになるよ。みんな税金があ
だ。その後も、次々と出てくる百歳以
中にもたくさんの税金が使われてい
る か ら 今 の 生 活 が 送 れ る ん だ か ら。﹂
上の所在不明のお年寄り。その数全国
る。更に私には長く認知症になり、入
と言われてしまった。私は驚いた。ま
で二七九人。所在を確認する年齢を引
院したままの曾祖母もいる。年金をも
さかそういった所に税金が使われてい
き 下 げ た ら、 行 方 不 明 の お 年 寄 り は、
らい、介護保障のおかげで何とか過ご
るとは、夢にも思わなかった。私達の
日本中にどれだけいるのだろう。その
してこられたそうだ。人々はお互いに
生活が快適に送れるのは、大人達が一
数は、はかり知れない。所在不明のま
ま、支払われ続けた年金。受け取って
いた家族もいた。
日本は世界がうらやむ長寿大国では
なかったのか。長生きすることは、幸
せなことではないのか。人間よりも思
い出よりも、お金が大事ということな
のか。長寿国の悲しい現実。
僕の父方の祖母は、神奈川県に住ん
でいる。八十一歳の祖母は、腰や眼が
悪 く、 い く つ か の 病 院 に 通 っ て い る。
一緒に住んでいる伯父は、休日にしか
病院に送って行けない。歩くのが大変
な祖母が、一人で病院に行く時は、タ
クシーを使わざるを得ない。タクシー
代は自己負担なので、祖母は運賃を気
にしている。
一方、母方の祖父はつくば市で独り
暮らし。運転免許もあり、元気だ。で
も、そんな祖父でも、風邪をひいて病
院に行くこともある。そんな時に祖父
は、市からもらったタクシー券を使う
らしい。このタクシー券は、七十五歳
以上の独り暮らしの高齢者が、申請す
ればもらえるものらしい。祖父は、高
熱で運転できない時、このタクシー券
をありがたく使っているそうだ。安心
感があるらしい。
同じ高齢者なのに、受けられる福祉
が違うのはなぜだろう。父に聞いてみ
た。 父 は、﹁ 住 ん で い る 所 に よ っ て、
税 金 の 使 わ れ 方 が 違 う た め だ ろ う。﹂
と言った。
税金か。国民には、納税の義務があ
ると社会科で学習した。父や母も働い
65
て税金を納めている。
他の家庭だって、
一生懸命に働いてかせいだお金の一部
を 税 金 と し て 納 め て い る。 だ っ た ら、
この大切な税金を、僕はお年寄りのた
めに役立ててもらいたい。
たとえば、一人暮らしのお年寄りに
食事を届ける。希望すれば一緒に食事
をする。体と心の栄養は生きる希望に
つながる。そして、病気の時は、祖父
のように、病院まで行けるタクシー券
や送り迎えをしてくれる車があると便
利だ。寝たきりの人には、往診してく
れる医師や看護師がいるといい。そう
なれば、お金がないために、苦しいの
をがまんするお年寄りがいなくなると
思う。身の回りの世話をする人が、週
に一回来てくれるだけでも助かると思
う。かかった代金や人件費は、税金で
支 払 う。
﹁今﹂を生きているお年寄り
のために、大切な税金を使ってほしい。
人 は 誰 で も 年 を と る。 例 外 は な い。
お年寄りや弱い立場の人々が人として
敬 わ れ、 自 分 ら し く 生 き ら れ る こ と
が、幸せと言えるのではないだろうか。
長生きすることが幸せにつながるよう
に、税金を生かしてほしいと願う。
税金について
幸
歩
北杜市立長坂中学校
二年
板 山
ある日、父が私にこう話しかけてき
税金の大切さ
与。それらはすべて税金によってまか
ました。
なわれています。
﹁ 幸 歩、 問 題 で す。 そ こ の 市 道 か ら 家
の 庭 ま で を 舗 装 し よ う と 考 え ま す。 一人ではあまりに負担が大きくなっ
てしまい実現できないことも、多くの
さぁ、いくらかかるでしょうか?﹂
福井大学教育地域科学部附属中学校
人々が少しずつ負担し合うことで実現
突然変な質問をしてくるなぁと思った
一年
村
上
舞
で き ま す。 こ の よ う に 考 え て い く と、
けれどおもしろそうなので答えてあげ
税金は﹁取られる﹂のではなく﹁預け
ることにしました。父が舗装しようと
︵事
昨年の流行語となった﹁仕分け﹂
る﹂と表現した方がよいのではないで
考えている道は、約二十メートルくら
業仕分け︶により、行政の税金の無駄
しょうか。預けた税金は、必ず自分達
い。その事を参考にして、
遣いが注目されている。そのうえ、消
の生活を豊かにすることにつながるの
﹁そうだなぁ。
二十五万円くらいかな。
﹂
費税率アップの報道では、中学生の私
です。
私の答えを聞いた父は、にやりとしま
で さ え、
﹁税率あげる前に無駄の削減
した。
でしょ。税金て、
そんなに必要なの?﹂
そのような重要な役割を果たしてい
る税金が今足りないのだそうです。国
﹁残念でした。四十八万円です。
﹂
と感じてしまう。しかし、母に言わせ
に入ってくる税金︵歳入︶以上に、出
嬉しそうな顔をする父が悔しかったで
ると、税金により国は成り立っている
ていく費用︵歳出︶の方が圧倒的に多
す。その数字を聞いた兄が口を挟んで
のだが、日本の税負担率は世界主要国
いのが今の日本。では足りない部分は
きました。
に比べるとかなり低いらしい。
どうしているのでしょうか。
答えは﹁借
﹁高いなぁ。そんなにするんだ。
﹂
そう言えば、以前、NHKの番組で、
金﹂です。では国は誰から借金するの
父への感情は別として、私も兄と全く
スウェーデン・フィンランドの医療・
でしょうか。奇妙な話ですが、それは
同じ感想を持ちました。
教育制度の充実ぶりを見たことがあ
国民です。国民のための借金を国民に
る。両国では、医療・教育費は全額無
私 た ち の 生 活 す る 町 を 見 る と、 そ
する。少し分かりにくいですが、それ
の ほ と ん ど の 道 が 舗 装 さ れ て い ま す。
償で、例えば、給食費はもちろん、鉛
が事実です。
二十メートル足らずの道を舗装するの
筆一本、ノート一冊から大学の授業料
に約五十万円。私の家から学校までの 借金を減らす方法は二つしかありま
まで無料で、私は非常に驚いた。しか
せん。税金を増やして歳入を多くする
道を整備するのには、いくらかかった
し、考えてみれば費用は必ず発生する
か、あるいは歳出を切りつめて、出て
のでしょうか。決して﹁無駄だ﹂とか
もので、福祉が充実しているというこ
いくお金を少なくするか。税金を増や
﹁もったいない﹂などとは感じていま
とは、多大な税金が投入されているの
すと家庭で自由になるお金が少なく
せん。そにことによって、私の生活は
ではないだろうか。
なって困ります。私の家の両親は公務
大変便利になっているのですから。
そこで、両国の税金について調べて
員です。歳出の多くをしめる公務員の
みると、
消費税率は二十五パーセント、
私たちの﹁便利﹂な生活は、税金に
人件費を減らされても我が家では困り
よ っ て 支 え ら れ て い ま す。
﹁便利﹂だ
所得税率は平均五十パーセントで、日
ます。どうすることがよいのか、国民
け で は な く、﹁ 安 全 ﹂ も そ う で す。 交
本の五パーセント、二十九パーセント
全員で真剣に考えるべきではないで
通事故から我々を守る、信号機をはじ
に比べ、多額の税金徴収国であること
しょうか。
めとする交通標識。治安を守るために
が分かった。しかし、
国民の大多数が、
日夜働いてくださっている警察官の給
住みやすい国として、自国の制度に満
66
足し て い る と い う 。
日本はどうか。両国程ではなくても、
税金のおかげで、公共事業、福祉、教
育等、様々な面で国民は恩恵を受けて
いる。税率から考えると、かなり充実
していると言える。武生に住む九十七
歳になる私の曾祖母は、デイサービス
で毎日介護施設に通っている。﹁舞ちゃ
ん、 い い 所 な ん や よ。 お ば あ ち ゃ ん、
折り紙したり、広いお風呂に入ったり、
おいしいご飯食べたり、一日遊んでも
安 い ん や さ あ、 有 難 い。﹂ と 嬉 し そ う
に話してくれる。整備された道路、ゴ
ミ収集、図書館など、他にも普段私が
何気なく利用しているサービス全てが
税金により支えられているのだ。
しかし、せっかくの税金も、有効に
使 わ な け れ ば 意 味 が な い。 私 は、 行
政 の 無 駄 遣 い ば か り に 怒 っ て い た が、
サービスを享受する側の私自身はどう
だろうか。公共物を大切に扱っている
か、ゴミの分別に真摯に取り組んでい
るか。最近はタクシー代わりに救急車
を呼んだり、収入があっても給食費を
滞納したりする人が多いそうだが、私
も含め、それら全てが税金の無駄遣い
と自覚しなければならない。
今後の日本は、少子・高齢化が進み、
より厳しい財政状況となるだろう。限
られた税金をどう有効活用するか。行
政も、国民も、無駄遣いをしている余
裕はない。両者が互いに良識を持って
税金を使えば、信頼が生じ、よりよい
社会になるだろう。まだ私は納税者で
10
か、 財 政 の バ ラ ン ス は、 国 民 生 活 は、
経済への影響は、私たちはこの難しい
問題を考えていかなければなりませ
ん。
私が修学旅行の時支払った消費税
も、わずかながら社会に貢献できたは
ずです。あと数年したら私も、消費税
以外にも様々な税金を納めるようにな
ります。気持ちよく納めた税金が、納
得のいく形で有効に使われ、幸せな暮
らしづくりに役立てられる、そんな社
会であってほしいと思います。
幸せな生活を
川
優
私立清風中学校
三年
井
僕 は 日 本 は 素 晴 ら し い 国 だ と 思 う。
外を歩けば道路は舗装されていて、調
べ物があれば図書館に行けば自分では
絶対に買えない様々な本に出会うこと
が出来るし、治安も他国と比べればと
ても良い。
しかし、何故これ程、私達が不自由
なく生活出来るのか僕は不思議に思っ
てた。それらが公共の物だからという
こ と は 知 っ て い た。 け れ ど も﹁ 公 共 ﹂
という言葉の意味を深くは知らなかっ
たが、それには﹁税金﹂が深く関わっ
ていることが分かった。
﹁ 税 金 ﹂ と 聞 い て も、 あ ま り 詳 し く
知らないので説明すら出来ない、税金
67
信頼で支え合う社会
はないが、国民の一人として、税金を
かりしていて、将来の生活の心配がな
大切に使い、日本が住みやすい国であ
い。 だ か ら 不 満 は 無 い。﹂ そ う 言 っ て
り続けられるよう頑張りたいと思う。
いました。
私は、はっとしました。税金は、単
に高い、低いという問題ではなく、国
民と国との信頼関係で成り立っている
ことに気づいたのです。税金が高いだ
けで保障が良くなかったら、払う気が
西尾市立平坂中学校
なくなってしまいます。
三年
岡
本
果
南
自分の将来は自己責任でもいいか
ら、税金は少ない方がいいという考え
﹂
﹁それ買わないの。
も あ り ま す。 し か し、 自 己 責 任 だ と、
友達が私に声をかけてきました。祖
裕福な人は将来も安心だけれど、貧し
父母からもらった修学旅行の大切なお
い人は不安な気持ちを持ち続けなくて
小遣い。せっかくくれたお金をいつも
はいけなくなってしまいます。貧困や
以上に大切に使おうと思いました。値
不満から治安が悪くなってしまうかも
札の横の税込という文字が何度も目に
しれません。必要な税金を納め、国が
入り、うらめしくも思えました。
それに応じた保障をしてくれること
最近、消費税を %に引き上げるか
で、全員が安心した暮らしが出来るの
もしれないという記事を新聞で見かけ
だと思います。
ま す。5 % で も 十 分 高 い と 思 う の に、
さらに引き上げる必要があるのでしょ 日本で消費税引き上げに対し不安の
声をあげる人がいるのは、税金が高く
うか。
なると何が良くなるのか、何も変わら
日本が税のことで悩まされている
ないのではないかという気持ちがある
今、外国はどんな方針をとっているの
からだと思います。国、そして、国民
か気になり、調べてみました。目をひ
が理解を深め信頼感を高めていくこと
いたのはスウェーデンの消費税率 %
が大切です。
です。日本は %への引き上げでも大
騒ぎなのに、スウェーデンの人はそん 今、高齢化が進んできています。高
齢者福祉の充実が必要になってくるで
なに高くても嫌だと思わないのか不思
しょう。高齢者を国民全員で支えてい
議に思いました。
くためには、みんなが今までより少し
そんな時、ニュースで、スウェーデ
大きい負担を負うことになると思いま
ンの人に税についてインタビューして
す。 ど の く ら い の サ ー ビ ス が 必 要 か、
いるのを見かけました。
そのためにどれだけの負担がいるの
その分保障もしっ
﹁高いとは思うが、
10
25
私たちの税金から
ていたけれども、他国と比べると税金
と僕達はなじみが無い様に見えるが実
についてはあまり良いと思えない。日
はそうでもない。今僕がこの文章を書
本ではスウェーデンと違い税率も低い
いているペンや、机の上に並んでいる
のに税金の使い道が不透明だ。政治家
本にも税金がかかっている。
﹁消費税﹂
の汚職や、無駄な公共事業などで税金
である。一九八九年に導入された当時
を使うから、国民も国に対しての信用
の税率とは異なり、現在は税率五パー
を失い、税金をはらわないようになる
セントとなっている消費税は僕にとっ
者も出てくる。
て一番身近な税金だ。最近では民主党
今後の日本では﹁税金﹂というもの
や自民党がこの消費税の税率を引き上
がどの様にあるべきかもう一度見直す
げると言っているのだが僕はこれが将
べきである。国は税金の使い道を明確
来、社会にとって有益なものになるの
にして国民の信用を取り戻して、国民
なら賛成する。社会にとって有益なこ
も納税が義務であり、税金は取られる
ととは例えば、医療のより一層の発展
のでなく預けるものであり、それによ
や、老人や障害を持った人達の為の福
り恩恵を受け取るのは国民の権利であ
祉の充実、安心して生活出来る街作り
ることを知る必要がある。そうすれば
などである。これらの為なら消費税や
国民全員が本当に幸せな生活を送れる
その他の税金の増税に反対する人はそ
のではないかと僕は思う。
うい な い と 思 う 。
また、世界各国の税金に目を向けて
みると日本とはまた違った税金の制度
があって驚いた。スウェーデンの税率
は世界的に見てもとても高い。月収が
五十万程度の人でも約三十三パーセン
岩国市立川下中学校
トとやはり高く、これほど税金をはら
二年
黒
柳
すみれ
わないとならないとなると、国民は文
句の一つや二つ出るのではないかとい
﹁ せ ー の っ よ い し ょ、 よ い し ょ、 ふ
う疑問があったがスウェーデンの国民
う!﹂
は そ ん な こ と は 言 わ な い。 こ れ は ス
私たちバレー部は、今、講堂に置か
ウェーデンでは税金が﹁社会保障﹂と
れていた道具を、校舎の空き部屋に運
いう明確な使い道があるからだ。この
んでいる。なぜこんなことをしている
国では医療費などは全くかからない
の か と い う と、 今 度 私 た ち が 部 活 で
上、老後の生活の為の福祉が充実して
使っていた講堂の、耐震化工事が始ま
いる の で あ る 。
るからだ。それと同時に床の張り替え
も行われる。そのため、講堂内部のも
僕は、日本は素晴らしい国だと思っ
のことを考えずに、乱暴に扱う人が増
のを全て運びださなくてはいけなく
えていると思う。公共のものなら、こ
なったのだ。
わしたって税金から払われるんだから
私は、荷物を運び出しながら、ふと
少しぐらい、いいだろう、ちょっと落
思った。講堂の耐震化工事や床の張り
書きしちゃったけど返しちゃえば分か
替えをしたら、とてもお金がかかるは
んないだろう、あの本なくしちゃった
ずだ。だが、私たちに工事代の集金は
けど誰も読まないし、
気づかないよね、
なかった。では、この工事代は誰がだ
と思っている人がいるだろう。
だけど、
しているのだろうか。
私は、公共のものだからこそ、みんな
そ の 答 え は、﹃ 税 金 ﹄ だ っ た。 私 た
が大切に扱うべきだと思う。
ちの両親が納めている県税・市民税な
最近、税金のムダ使いが問題となっ
どの税金から、私たちの使う講堂の工
て い る。 例 え ば、 道 路 工 事 で い う と、
事代が出されていたのだ。つまり、私
別にいらないところに新しい道路をつ
たちは、工事代を直接集金などされて
くっていったり、一度完成した道路を
いないが、税金という形で、ちゃんと
水道だの電気だの言って何回も掘り返
工事代を出していたのだ。
していることだ。
他の公共施設でも同じだ。私たちは
無 料 で 利 用 し て い る よ う に 見 え る が、 だが、私たちが公共施設を大切に利
用しないことも、税金のムダ使いにつ
ちゃんとお金を払って利用していたの
ながる気がする。逆に言えば、私たち
だ。だが、
公共施設はみんなのものだ。
が図書館の本を勝手に破いたりなくし
それなのに、最近、公共施設の利用の
たりしなければ、その本を再度買わな
仕方が悪くなってきているような気が
くてすむ。つまり、税金のムダ使いを
する。
なくせるということだ。
図書館だ。
図書館の本を時々
例えば、
読 ん で い る と、 本 の 途 中 で ペ ー ジ が 私は、公共施設を利用するとき、み
んなの税金から作られているというこ
ごっそり破られて抜けていたり、さし
とを意識して、
大事に使っていきたい。
絵や最後のページに落書きがしてあっ
た り す る。 ま た、 こ の 前 う ち の 母 が、
﹁
﹃○○○○の××﹄っていう本探して
たら、
見つからなかったんよ。それで、
係の人に聞いてみたら、誰かに借りら
れたまま行方不明になってます、って
言うんよ。
﹂と言ってきた。
公共施設は、みんなの税金でつくら
れた、みんなのものだ。それを他の人
68
今、税について
思うこと
未来をつくる税金を
いけれど、それも税金の中からでてい
を運営するのも、又、医療費も税金が
きています。蛇口をひねれば出るきれ
るのだからこれから先、どうして払っ
使われているのである。そうした事を
い な 水、 行 き 届 い た 医 療・ 公 共 施 設、
ていくのか心配である。政治家も考え
思うと税金は高い、納めるのはいやな
きちんと学べる学校。考えてみれば私
てもらいたいものだ。
むだをなくして、
気がする、そんな声もよく聞くが一人
達の身の周りは、こんなにも税金で成
立ち直っていい日本、我が国になって
一人納めるその事が、直接私達が生活
り立っているものであふれていたこと
阿南市立阿南中学校
ほしい。私達も納める立場になったそ
していくうえで深く関係しているとい
に、今更ながら気づかされます。
三年
大
川
実
咲
の時は胸をはって税金を納めようと思
うことがよく分かった。
数ヶ月前、私は自転車で転び怪我を
う。
ある時、一人暮らしのお年寄りが救
しました。縫うことになり、治療費が
﹁消費税﹂最近よく耳にすることが 急車で病院に運ばれた。数日か入院し
高額になりました。しかし実際の治療
ある。今年七月、参議院選挙がありそ
て 家 に 帰 る こ と が で き、
﹁私は近くに
費の三割の負担で済んだのです。七割
の時、菅首相が﹁消費税十パーセント
誰も見てくれる人がいない。国のおか
はどうなったか疑問に思い母に尋ねる
ち か く 増 税 す る。
﹂その時の発言によ
げで、こうして元気になれた。ありが
と、保険に入っていて、その保険は税
り大きく反響が起きた。そして民主党
たいものだ。税金を納めてくださる人
で賄われていることを知りました。こ
は 大 敗 し た。 何 の た め に 増 税 す る の
宗像市立河東中学校
がいるおかげで私のような年寄りが助
んな所でも税に助けられていることを
か。増税することによって、低所得者
三年
坂
下
由
華
けられている。そう思うと自分も年金
実感すると同時に、やっぱり税ってす
やお年よりは一番生活にひびくのにな
から少しでも税金を納めなくてはと思
ごいなと改めて思った瞬間でした。
とその時は思った。でもよく考えてみ
料でもらっ
新学期。﹁この教科書は無
う。
﹂ そ う 話 し て い る の を 耳 に し た。
ると今の日本は、借金大国である。そ
ているのではありません。家の方々が 税金で助けられている多くは個人で
その言葉を聞いた時、こんな年をとっ
はなかなか負担できるものではありま
うした赤字を少しでも少なくさせてい
働いて納めた税金から頂いているので
た人でもそう思っているのだから、若
せん。だからこそ税金を払い、全ての
かなければと私なりにも思う。だから
す。
﹂
い人はもっともっと税について真剣に
人が健康で文化的な生活が送れるよう
少し消費税を上げることによって楽に
先生方は小学校の頃から新しい教科書
考えるべきであると思う。
にするのではないでしょうか。税金で
なるのであればしかたのない事なのだ
を手に、
必ずこう言います。税金かぁ。
受ける恩恵は受けている私達が一番分
ろう。それについて家族で話し合いま 日本は、他国から比べると消費税が
その時の私は税についてよく知りませ
安い。十パーセント以下の国は少ない
かっているはずです。税金があるから
し た。﹁ お 父 さ ん、 お 母 さ ん は 消 費 税
んでした。報道を見れば増税が問題に
だろう。アメリカなどは、医療保険制
こ そ、 今 の 私 達 の 生 活 が あ る の で す。
が上がる事どう思う。
﹂
﹁そうやな、国
なっていたし、税と聞けば多くの人は
度がないため、
民間の保険に加入する。
そ の た め、 憲 法 三 十 条﹁ 納 税 の 義 務 ﹂
がだめになってしまうと困るのだから
渋い顔、少なくとも笑顔ではない表情
そうすると保険料がすごく高いため加
は私達日本国民にとって必要不可欠な
少しぐらい上がるのは、国民としてあ
を浮かべます。税についてよく知らな
入することは困難である。だから全額
ものとなります。もし税金がなかった
たり前だと思うけど。
﹂﹁どうにかして、
かった私も、
せっかく稼いだお金を
﹁取
負担するしかないのだ。ハワイにいる
ら⋮と思うとゾッとします。
みんなで守らなければだれが守ってく
られるもの﹂と、いつしか税に対しマ
おばさんが、いとこが歯医者に通って
二〇五〇年には、
れ る ん。
﹂あまりお金に関係のない弟
イ ナ ス イ メ ー ジ を も っ て い た の で し 今既に高齢社会で、
びっくりするほどの医療費を支払った
お 年 寄 り 一 人 を 一・二 人 で 支 え ね ば な
もそう言った。私も思う。国があって
た。
と言っていたことを思いだした。
らなくなると予想されています。そん
こそ私達があるのだ。﹁勤労の義務﹂﹁納
そもそも税は何のために、どうして
本 当 に 日 本 は い い 国 で あ る。 で も、
な 中 一 人 で も、﹁ 私 く ら い ⋮﹂ と 納 め
税 の 義 務 ﹂﹁ 教 育 の 義 務 ﹂ こ の 三 つ が
払うのか考えたことがあるでしょう
その日本が今は大変な時期にきてい
な け れ ば、 一・二 人 以 下 で 支 え る こ と
あ国民として果たさなければならない
か。
る。子供手当をいただいているのはい
になり負担が増すばかりです。
義務である。道路を作るのも、図書館
私達は今、何の支障もなく生活がで
69
税の大切さ
島を支える税金
え を 口 に し た。 で も 母 は、﹁ 何 言 っ て
て何かを書いている母の姿が目に入っ
私達の生活の中で税金は、姿・形を
るの。ちゃんと税を納めないと困るで
た。しばらく様子を見ていると、
﹁あ、
様々にしながら生活の重要な柱とも
しょう。
﹂と言って再び作業を始める。
ま た 間 違 え た。
﹂と母は一人で電卓相
なっています。まず、税は納められた
﹁税金を払うことでみんなの役に立つ
手に向きになっている。
後 ど う 役 立 っ て い る か﹁ 知 る。﹂ 又 ど
物 を 買 っ た り 作 っ た り で き る ん だ よ。
う 役 立 て た い か﹁ 考 え る。﹂ す る と 税 この時期の母は、朝から夜までずっ
それに税は自分に巡って返ってくるか
と、収穫したいちごを詰めて、トラッ
に 対 し て の 関 心 が 変 わ る と 思 い ま す。
らね。
﹂と母は続けた。
クに乗せる普段通りの仕事をした後
国も年末に使い道を表示し、国民の考
に、一人机へ向かって何かを計算した そこで私は税について色々考えさせ
えを調査するべきではないでしょう
られた。例えばの話だ。税金をみんな
り、書類にそれを書き込んだり、とて
か。そうすれば、納得して納税ができ
が納めなくなると、小中学校で配布さ
も忙しそうにしている。別にその光景
るだろうと思います。
れる教科書も各自で買わなければなら
を見るのは初めてではない。物心つい
税金は未来をつくる集金のようなも
なくなる。金銭的に余裕のない人はど
た時からいつも母がこの時期
﹁ある紙﹂
のです。五年後、人々を支えるバトン
うなるのだろう。また、火事の時、消
と睨めっこをしている事には気付いて
は私達にも回ってきます。バトンを受
防車が来なければ困るだろうし、安心
いた。
ただ、
何をしているのか気になっ
け取ったら必ず納税しようと思いま
して生活を送れないだろう。
てはいたが、忙しそうだったので聞く
す。その行為で、必ずだれかの未来を
私は、この様なことを考えるとやは
ことはなかった。
つくる手伝いができるから。
り、ちゃんと個人個人が税を納め、み
でも、その時の私は母が何故そんな
んなで助け合う姿勢は重要なことなん
に真剣に書類と向き合っているのか知
だなぁと改めて実感した。だから、将
り た く て、﹁ そ れ っ て、 何 な の?﹂ と
来私も自分のために、
人のために、しっ
横から話しかけた。
かりと税を納めたいと思った。
宮崎市立木花中学校
母の話によれば、﹁ある紙﹂とは﹁確
定申告﹂のことで、年に一回税務署に また三月が来ると母はブツブツ言い
三年
山
口
奈
々
ながら睨めっこをするだろう。
そして、
提 出 し な け れ ば な ら な い ら し い。
﹁会
税を通して自分に出来ることを考えな
社に勤めている人は会社がまとめて納
ある時期になると、私の母はペンと
がら真剣に取り組み、税を納めるのだ
めるけど、うちみたいに自営業者はこ
電卓を片手に、﹁確定申告﹂とにらめっ
ろう。
うやって自分達で計算し、確定申告を
こを す る 。
し て 納 め な い と い け な い の よ。
﹂母は
私の家はいちごを作っている。俗に
手を休めずに私に話をした。でも集中
言う 、 自 営 業 だ 。
し な い と 出 来 な い ら し く、﹁ あ、 ま た
でも、私は親のしている仕事の内容
打 ち 間 違 え た。
﹂と同じ言葉を繰り返
や、どの様にして税を納めているのか
していた。
にも興味を持ったことすらなく過ごし
竹富町立黒島中学校
私はそんな母を見ていると不思議な
てき た 。
二年
宮
喜
結
丸
気 持 ち に な り、
﹁ そ ん な に 大 変 な ら、
し な く て も い い じ ゃ な い。
﹂と浅い考
僕は、回りを海に囲まれた小さな離
だ け ど、 去 年 の 三 月 の 半 ば あ た り、
私がお風呂から上がると、机に向かっ
島、黒島に住んでいます。離島がゆえ
に、飛行場や大型スーパーがある石垣
島への交通手段は船であり、また、沖
縄 本 島 へ は 飛 行 機 で し か 行 け ま せ ん。
その島の生活を支える最大の力の交通
手段に、実は税金が大きく関わってい
ることを知り、改めて税金について考
えてみました。まず、船の運賃は離島
に住んでいる人を対象とした割引があ
り、その一部が税金でまかなわれてい
る事。また、船の燃料も一部減税があ
り、それにより運賃が安くなることな
どがわかってきました。さらに、飛行
機の運賃に関しても、税の補助により
離島割引制度で、通常より安くチケッ
トが買えることなど、気づいてみると
税の恩恵を知らぬまに受けていたこと
にびっくりしました。特に、島で日常
品がなかなか買えない僕たちには、他
の島に出るために多くの出費がかかり
ます。また、父が他県で仕事をしてい
るため、父に会いに行くときなど、航
空 運 賃 も ば か に な り ま せ ん。 そ の 度
に、税の力が支えてくれていることを
考えてみると、本当に感謝でいっぱい
です。その税にお世話になっているか
らこそ、
島の人々を含めすべての人は、
しっかりと納税の義務を果たさなけれ
ばならないと思っています。また、納
税の義務を負わない僕も、消費税とい
う税で少しだけ納税に関わっています
が、 税 を し ら な か っ た 時 は、﹁ な ん と
めんどくさい税金だな﹂と思っていま
した。しかし、小さな税である5%の
70
消費税も、積み重ねて行くと人々を支
える大きな力になることも税を勉強し
て わ か り ま し た。
﹁小さな事を積み重
ね る。﹂ こ の 事 を、 僕 は 今 年 の 夏 の 興
南高校の甲子園での優勝でも知りまし
た。春夏連続優勝をなし遂げた興南ナ
インは、日頃から小さな事をコツコツ
積み重ねてきたと優勝インタビューで
知ったからです。税もきっと同じだと
思います。納税というあたりまえの事
を、あたりまえにコツコツとおこなう。
その事が、すべての人々の生活を支え
ていき、やがて大きな力となり、島を、
いや社会全体を支えてくれることにな
ると 思 い ま す 。
休み時間に、学校の窓から見える青
い海に白い波しぶきを残して、今日も
高速船が出て行きます。税が支える波
し ぶ き を 見 な が ら、
﹁僕もしっかりと
納税の義務を果たせる大人になろう﹂
と誓い、すべての人が税の恩恵で笑顔
で暮らせる日々がくることを願いまし
た。
71
第44回 中学生の「税についての作文」応募状況(前年対比)
(単位:校、人)
国税局
仙
台
北
宮
岩
福
秋
青
山
関東信越
埼
茨
栃
群
長
新
東
京
東
神
千
山
金
沢
石
福
富
名古屋
愛
静
三
岐
大
阪
札 幌
県別
大
京
兵
奈
和
滋
海
道
城
手
島
田
森
形
計
玉
城
木
馬
野
潟
計
奈
京
川
葉
梨
計
川
井
山
計
知
岡
重
阜
計
歌
阪
都
庫
良
山
賀
計
広
島
広
山
岡
島
鳥
高
松
香
愛
徳
高
福
岡
福
佐
長
熊
本
熊
大
鹿
宮
島
口
山
根
取
計
川
媛
島
知
計
岡
賀
崎
計
児
本
分
島
崎
計
沖 縄
沖
全 国 計
応募割合
縄
応 募 校 数
22年度
21年度
216
199
89
87
85
80
164
172
97
95
48
46
76
78
559
558
373
354
212
204
135
143
154
155
105
97
157
156
1,
136
1,109
675
657
382
374
356
358
81
83
1,
494
1,472
48
61
52
57
65
59
170
172
291
280
205
202
55
45
92
79
643
606
428
428
166
156
327
316
105
106
136
137
95
98
1,
257
1,241
181
177
110
105
109
114
31
35
27
22
458
453
62
65
102
111
86
89
60
60
319
316
335
339
91
91
183
172
609
602
116
110
84
95
99
97
61
61
360
363
124
122
7,
345
7,213
67.
9%
66.4%
増 減
17
2
5
−8
2
2
−2
1
19
8
−8
−1
8
1
27
18
8
−2
−2
22
−13
5
6
−2
11
3
10
13
37
0
10
11
−1
−1
−3
16
4
5
−5
−4
5
5
−3
9
−3
0
3
−4
0
11
7
6
−11
2
0
−3
2
132
+1.5P
応 募 編 数
22年度
21年度
10,058
9,818
3,041
2,918
2,822
2,738
6,789
7,288
5,526
5,308
526
649
4,271
3,994
22,975
22,895
39,556
39,694
16,705
16,917
8,404
8,123
10,713
11,140
4,862
4,360
8,283
7,495
88,523
87,729
65,015
63,901
28,682
29,475
37,495
35,114
4,306
4,314
135,498
132,804
2,247
2,207
3,408
2,955
1,931
1,746
7,586
6,908
20,852
19,967
13,080
12,455
1,880
1,596
2,995
2,869
38,807
36,887
44,634
46,030
11,529
11,350
30,721
30,925
13,000
14,106
12,700
13,295
8,539
8,850
121,123
124,556
8,753
8,937
3,766
3,155
3,204
3,386
832
940
547
451
17,102
16,869
3,594
3,430
7,601
7,647
7,730
7,704
1,973
2,567
20,898
21,348
33,879
35,283
7,799
8,117
12,624
12,936
54,302
56,336
7,154
6,964
3,503
5,083
3,111
3,357
3,815
2,382
17,583
17,786
9,281
8,953
543,736
542,889
15.3%
15.1%
増 減
240
123
84
−499
218
−123
277
80
−138
−212
281
−427
502
788
794
1,114
−793
2,381
−8
2,694
40
453
185
678
885
625
284
126
1,920
−1,396
179
−204
−1,106
−595
−311
−3,433
−184
611
−182
−108
96
233
164
−46
26
−594
−450
−1,404
−318
−312
−2,034
190
−1,580
−246
1,433
−203
328
847
+0.2P
(注)「増減」欄の数値は、前年度から増加又は減少した数を示す。
72
注
意
事
項
今後実施される中学生の
﹁税についての作文﹂募集に
全国納税貯蓄組合連合会
平成二十二年十二月発行
発
行
住所 〒一〇一︱〇〇四一
東京都千代田区神田須田町一︱十四AKビル
電話
〇三︱三二五四︱一〇四五
当 た り、 中 学 生 の 皆 さ ん が
応 募 作 品 を 作 成 さ れ る 際、
国税庁
住所 〒一〇〇︱八九七八
東京都千代田区霞が関三︱一︱一
電話
〇三︱三五八一︱四一六一
この作品集に収録されてい
る 文 章 を、 そ の ま ま 引 用 す
る こ と は で き ま せ ん の で、
ご注意ください。