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茨城大学教育学部附属
教育実践総合センターニュース
第 24 号
2011 年 8 月
目 次
東日本大震災とセンター …………………………………………… 教育実践総合センター長 村野井 均 1
新学習指導要領の趣旨を生かした教材開発 …………………………………… 数学教育教室 小口 祐一 2
学生ボランティア …………………………………………………………… 附属小学校副校長 飯村久美子 3
学校教育における教育の情報化の現状について …………………… 情報教育研究指導分野 本田 敏明 4
地域教育臨床部門から ………………………………………………… 地域臨床教育相談分野 正保 春彦 5
地域連携の推進 …………………………………………………………………………………… 村野井 均 6
東日本大震災ボランティア活動 ………………………………………………………………… 村野井 均 7
平成 23 年度教育実践総合センター関連委員会委員 ……………………………………………………… 8
断水となり、すべての建物が立ち入り禁止となり、
1週間は休業状態となった。
復旧は、片付けから初めたのであるが、附属小
学校の被害が大きく、先生達だけでは復旧できな
いので、手助けをする必要があることがわかり、ボ
ランティアの募集を行うことになった。年度末にな
り、学生達がいない時期なのでどれだけ集まるか不
安であったが、昨年作成した携帯電話に情報を届け
るシステムで呼びかけを行った。すると学生達は想
像以上に積極的で、3日間にわたり49名が片付け、
清掃、新教科書の搬入、落下した図書の整理などを
行った。3日かかると予想された仕事を1日で終え
るという活躍であった。その後も、給食運搬支援を
2 ヵ月間で121名が行った。
水戸市教育委員会からの要請に基づき、4校から
幼稚園の保育補助、図書館の本の整理、児童の遊
び相手・相談相手等をのべ72名が行っている。教
育実習でお世話になっている学校へは4校に12名が
行っている。これらの活動は文教速報(5月6日号)
や文教ニュース(5月9・16日合併号)で紹介された。
学生達に力を発揮する場を与えれば、彼らは強
力な力を発揮する
ことを体験させて
もらった。若い学
生達のやる気とエ
ネルギーに突き動
かされた半年で
あったといえる。 附属小学校復旧支援の学生たち
東日本大震災とセンター
教育実践総合センター長
村野井 均
3月11日(金)に、千年に一度という東日本大震
災が起こり、本センターも異例の対応を迫られた半
年であった。地震が起きたのは、後期入試の前日
だったため、試験場の下見に訪れた受験生が歩く
中、多くの教職員が入試準備に取り組んでいた。地
震は揺れが長く、書架の本が落ち、パソコンのモニ
ターやプリンターが落ちた。戸が開かなくなり閉じ
込められた人やボルトで補強した書架が書架ごと倒
れた研究室もあった。教育学部の建物は耐震補強工
事が済んでいたため、倒壊しなかったが、以前の校
舎は強度不足だったため、あやうく難を免れたとい
う所である。センター教職員も外に出て、余震の度
に揺れる校舎や割れそうな窓ガラスを呆然としなが
ら見ていた。学生達も不安に駆られて、大学に集
まってきて、携帯のワンセグ放送を見て、他地域の
情報を収集していた。部活のユニフォームを着た学
生たちと教職員と高校生が入り交じり、そこへバイ
ト先からそのまま来たのか、仮面ライダー姿で駆け
つけた学生もいて、不思議な光景であった。停電、
1
教育実践総合センターニュース
教員のページ
新学習指導要領の趣旨を生かした教材開発
数学教育教室 小口 祐一(数学科教育)
≪第 3 学年≫
教育実践総合センターには、附属学校と教育学部
の連携を促進するため、2010 年度より「実践セン
●有理数と無理数
ター・学部附属連携研究費補助金」が設置されてい
●二次方程式の解の公式
ます。この補助金の支援を受けて、数学教育教室の
●相似な図形の面積比と体積比
根本博先生、附属中学校の佐藤宗夫先生、影山敬
●いろいろな事象と関数
久先生(現:水戸教育事務所指導主事)
、菊池康浩
●標本調査
先生と私の 5 名で「新しい中学校学習指導要領数
学科に新規導入された指導内容の教材開発」のテー
上記の項目の中から、投影図を学ぶ意義と教材
マで連携研究を進めました。この研究成果の一部を
を紹介します。中学校数学科で投影図を学ぶことに
ご紹介いたします。
は , 生徒の空間観念の育成に役立つという意義があ
平成 20 年 3 月 28 日告示の「中学校学習指導要
ります。生徒は、空間図形を平面図と立面図で表現
領」は、平成 21 年 4 月より移行措置期間に入り、
したり、2 つの方向から観察して空間図形の性質を
平成 24 年 4 月より完全実施されます。私たちの研
考察したりすることにより、分析的な考え方を身に
究グループでは、単に「新しい指導内容が追加され
つけることが期待されます。開発した教材では、次
た」ととらえるのではなく、教育基本法の改正に基
のような問題などを提案しました。
づく学習指導要領改訂の中で数学科の授業が目指
≪投影図を観察して見取図をかく≫
す方向について考察するとともに、新規導入された
指導内容の教材を開発して提案することにより、広
ア イ
く社会に貢献しようと考えました。
まず、今回の中学校学習指導要領で数学科に新
規導入された指導内容を 12 項目に分類しました。
下記の一覧のうち、●は高等学校から移行された指
導内容であり、◎は新規の指導内容です。
≪第 1 学年≫
●数の集合と四則計算の可能性
●大小関係を不等式を用いて表すこと
◎簡単な比例式を解くこと
私たちの研究に対して「実践センター・学部附属
◎平行移動、対称移動及び回転移動
連携研究費補助金」のご支援をいただき、心より
◎投影図
感謝申し上げます。教育実践総合センターが中心と
●球の表面積と体積
なって、今後もよりいっそう地域連携を推進してい
●資料の散らばりと代表値
ただくことを願っております。
2
教育実践総合センターニュース
教員のページ
学生ボランティア
附属小学校副校長 飯村 久美子
学校の一大事でした。子どもたちの学舎がない
が、その心配をよそに、実に多くの学生さんがボラ
…ということは、附属小の歴史の中で過去一度もな
ンティアに参加してくださったのです。その数は、
かったことです。
延べ 170 名ほどにもなりました。やっていただいた
3 月 11 日の東日本大震災で、3 年∼ 6 年までの教
仕事内容は、
「机・椅子の運搬と掃除」
「教科書や図
室が見るも無惨に壊れたのを眺めながら途方に暮れ
書の仕分け」
「校舎内外の掃除」
「給食の運搬と配
ました。電気、水やガスがないということは、ある
膳」
「児童看護」など、本当に多岐にわたりました。
程度の時間がたてば復旧してくれるだろうと予想で
教員からの指示を待たずに、やれることを探し、自
きましたが、校舎の修復と、泣きながら校庭に避難
ら動き出す学生さんもいたり、毎日のように連続し
した子どもたちの心のケアをどうしようと、毎晩眠
てボランティア活動に参加してくださったり。安心
れぬ日が続きました。追いかけるように、放射線の
して仕事を任せることのできる、本当に頼もしい存
心配や、給食の運搬配膳方法などの学校生活を営
在でした。学校の最大のピンチを救ってくれたの
むための問題点が、次々と浮上してきました。学校
が、
「学生ボランティア」の皆さんだったと言っても
に子どもたちの笑顔は戻ってくるだろうか…学校の
過言ではないでしょう。
最大級のピンチです。
学校の中に若さあふれる学生さんの「元気」があ
まるで、広い海原に小さな小舟で船出したような
ふれたことで、私たち教職員の「笑顔」が増えたこ
不安が心を覆っていたところ、大学の教育実践総合
とも事実です。
センター長さんから、
「学生ボランティアを募ってみ
学校には、やはり「若さ」と「笑顔」と「元気」
てはどうか。
」という願ってもないお言葉をいただき
があふれていることが大事だと、改めて気づくこと
ました。大学キャンパスの中も附属小学校同様に、
ができました。
様々な支援を必要とする大変な時期に、子どもたち
この紙面をお借り致しまして、学生ボランティア
のために働いてくれる学生さんがどれほどいるのだ
の皆様に、心より感謝を申し上げます。
ろうと、内心は不安を覚えていたものです。ところ
新学期にむけて教科書搬入と分類
特別教室の整備(机・椅子の運搬)
3
教育実践総合センターニュース
実践センター情報教育分野から
学校教育における教育の情報化の現状について
情報教育研究指導分野 本田 敏明
小中高等学校等の指導要領が改訂され、小学校では完全実施、中高では先行実施の段階に入って
きています。そこで気になるもののひとつが、今後、学校教育における情報教育がどのようになっ
ていくのかということです。
我が教育学部の学生も教育実習に行けば、即、新しい情報教育の指導を実習校から受けることに
もなります。当面の学校教育情報化の動きについて、ここで基本的な事柄をまとめておきたいと思
います。参考にして頂ければ幸いです。
1.文部科学省「教育の情報化に関する手引き」(平成 23 年 3 月)について
学校教育における情報化そのものについては学習指導要領があるわけではありません。小中高
校、特別支援学校、教育委員会等も含めて情報教育について網羅して解説してあるのは唯一本書に
なります。インターネットからのダウンロードも可能ですが、今回からは初めて市販もされました
(開隆堂、¥393)。
2.文部科学省「教育の情報化ビジョン∼ 21 世紀にふさわしい学びと
学校の創造を目指して∼」(平成 23 年 4 月)
新政権になってから設置された「学校教育の情報化に関する懇談会」、その下でのワーキンググ
ループ、「熟議カケアイ」などを集大成してまとめられた現在もっとも新しい文科省の情報化推進方
策がわかる報告書です . 震災関連についてもいち早く言及されています。
3.茨城県「いばらき教育プラン 一人一人が輝く教育立県を目指して 2011−2015」
茨城県の学校教育の情報化に関する動向については本書が参考になります。今後の 5 カ年の教育
プランの中で数値目標なども示されながら、情報化について策定されています。
〈予告〉学校教育情報化講習会
実践センターでは、上記の動きも踏まえ、学校現場で話題に
なっている情報化の動きについて、電子教科書や電子黒板など、
具体的な情報教育実践の今後について、有識者もお招きして、今
秋頃に講習会を実施する計画を準備しています。近くなりました
らあらためてご案内しますので、ぜひご参加ください !
4
学校教育情報化講習会
教育実践総合センターニュース
地域教育臨床部門から
地域臨床教育相談分野 正保 春彦
■公開講座
地域臨床部門では毎年さまざまな公開講座を開講していますが、今年度は東日本大震災の影響で全て一旦キャン
セルとなってしまいました。
その後、関係者の皆さんのご配慮とご協力により、以下の講座を開講することになりましたのでご案内します。
23年度地域臨床部門主催公開講座一覧
講座名
概 要
グループワークで学ぶ
カウンセリング講座
日 時
各種のグループワークのエクササイズを 8月22日㈪・23日㈫
通して、カウンセリングに必要な共感性
や“Here and Now”の感覚を学びます。 10時∼16時
1
講 師
正保春彦
正保春彦
10月1日㈯
13時∼16時15分 岸 良範
丸山広人
10月8日㈯
2 14時30分∼
17時45分 生越 達
茨城大学教育学部附属心理教育相談
実践心理教育相談
室相談員が中心になって、それぞれ
講座・初級編
の専門的見地から心理教育相談につ
3
新井英靖
10月15日㈯
13時∼16時15分
三輪寿二
4
金丸隆太
10月22日㈯
13時∼16時15分
東條吉邦
いて講義を行います。
5
教育と臨床に生かす
インプロヴィゼーション
テーマ
会 場
定員
受講料
受容、共感、自己一致、傾
茨苑会館
聴、感受性、信頼感など。
20名
3000円
50名
4500円
茨苑会館
20名
3600円
15名
3600円
カウンセリングと今、現在
思春期と中年期の問題と課題
子どもの悩みの聴き方
子どもたちの行動のもつ意
味を考える
落ち着きのない子の理解と 共 通 教 育
棟1号館
支援方法
西棟学生
幼児期と思春期をつなぐもの
実習室
生徒指導提要を通して考え
る教育相談の核心
発達障害児と特別支援教育
守屋英子 子どものこころを育てる
10月23日㈰
13時∼16時15分 荒井吾一* 私のカウンセリング事情
インプロヴィゼーション
(即興)
を通し
10月29日㈯・30日㈯ 正保春彦
て、今、現在の瞬間に生き、柔軟に
イエス・アンド、シーンづくり
10時∼16時
絹川友梨*
状況に対応していくことを学びます。
実践心理教育相談講座・初級編を踏
実践心理教育相談
まえた上で、心理教育相談にかかわ
講座・中級編
るさまざまな実践活動についてワーク
ショップ形式で学んで行きます。
1
11月26日㈯
金丸隆太
13時∼16時15分
2
12月4日㈰
守屋英子
13時∼16時15分
3
12月10日㈯
正保春彦
13時∼16時15分
表現療法 : コミュニケーショ
附属教育
ンと理解の手段として
実践総合
学校で使えるグループアプ センター
ローチ
4
12月17日㈯
岸 良範
13時∼16時15分
無意識と遊ぶ : フィンガーペ
インティングを通して
教育相談に活かす交流分析
*学外講師
申込先は茨城大学生涯学習教育研究センターになります。
(電話:029-228-8413 FAX:029-228-8495)
実践心理教育相談講座・初級編は日程・時間にご注意ください。また、その他の講座を含めて、今後会場・時間等の変更の可能性があります
ので、ご注意ください。
問題別新規相談件数
附属心理教育相談室
附属心理教育相談室では2010年度に49件の新規
相談を受け付けました。この他に過年度からの継続
ケースと併せて、1年間で計1977回の面接を行いま
した。3月11日の震災の影響でほとんどの面接や新
規相談が止まってしまいましたが、仮に震災がなけ
れば受付件数50件程度にのべ面接回数は約2000件
を数えたかと推測されます。
5
不登校
19
いじめ
1
人間関係
1
行動上の問題
2
情緒的問題
11
発達障害
11
その他
4
計
49
月別面接回数
4 月
151
5 月
135
6 月
173
7 月
162
8 月
103
9 月
154
10 月
202
11 月
218
12 月
184
1 月
181
2 月
196
3 月
118
合計
1977
教育実践総合センターニュース
センター主催・後援
地域連携の推進
教育実践総合センター長 村野井 均
附属学校との連携を強化する体制が整い、成果が出始めた。「教育学部教育研究連携推進委員会」は、2011
年 9 月に教授会で承認され、学部・附属共同研究助成の次年度の在り方、科研費共同申請の方策、共同研究の
把握方法について検討している。学部と附属の研究は、同委員会に報告することになり、共同研究の把握、支
援を行うこととなった。2 月末で共同研究は 76 件行われている。積極的な交流が行われているといえる。
「学部と附属学校の教科別・領域別交流会」は、教科別に 7 分科会で行われた。議題は、教育実習(国語)、
実地指導講師と専任の役割(数学)、保健室の実態・子ども健康(養護教諭)、研究発表(理科)、共同研究の
在り方(保健体育)、情報交換(社会)、(技術・家政)である。懇親会形式で行うところもあれば、院生・内
地留学生も交えて行うところもあり、実情に合わせて行われている。
本センターが連携研究を促進するために「実践センター・学部附属連携研究費補助金」制度を創設し、学
部・附属学校教員へ公募した。1 件 5 万円の校費補助を 4 件に対して行うというものであった。12 件の申し
込みがあったため、学部の補助を受け助成額を増額して 7 件を採択した。また、本センター主催の平田オリザ
シンポジウムは附属中学校と連携し、生徒 15 名が演劇指導のワークショップに参加し、県内教育関係者 190
名が聴講した。
今年も連携研究補助金に多数の応募がありました
教育実践総合センターには、昨年度より「実践センター・学部附属連携研究費補助金(略称:連携研究補助
金)」制度があります。連携研究に対して補助を出す制度です。今年も学部と附属学校の教員へ公募を行いま
した。補助する金額は 1 件 5 万円、4 件というわずかなものですが、12 件の応募がありました。昨年と同様
の件数です。附属学校との連携研究が盛んなことがわかります。
審査の結果、以下の 6 件が採択されました(順不同)。センター予算を超えた部分は、尾崎学部長より学部
長裁量経費をいただき、補充しています。
実践センター・学部附属連携研究費補助金採択リスト
研究代表者
連携先
研究組織
田中健次
附属小学校
音楽教育:田中健次
附 属 小:桔梗谷美代子・木野内喜久恵
濱田稔子
地域の伝承音楽学習に関する実践事例の収集と公立学校への提供
齋藤芳徳
附属中学校
情報教育:岩佐淳一・佐々木忠之
附 属 中:小泉晋弥・益子道夫・矢崎寛子
学部附属中学校キャリア教育支援 インターネットによる OB・
OG の職業紹介 猪井新一
附属中学校
英語教育:猪井新一・齋藤英敏
附 属 中:小沢浩・澤畑珠美・斎藤崇
英語コミュニケーション能力を高めるための指導方法の研究
山本勝博
附属中学校
理科教育:山本勝博
附 属 中:船山知曉・久保鉄平
カイコの飼育を通した昆虫の完全変態の観察と生命の不思議さを
実感できる教材開発
寺本輝正
附属中学校
附属小学校
附属小学校:住谷 浩
附属中学校:髙橋文子
美術教育:島 剛・寺本輝正
図画工作教育及び美術教育における素材を生かす教材の開発と
実践
4 附属学校
附 幼:寺門 南・太田加代
附 小:野村知弘・大津 崇
高木輝夫・ 柴山頼子
附 中:佐藤宗夫
附 特 支:田澤裕之・齋藤あすか
櫻井幸子・内田清香
附属学校と連携した教職科目用教科書『教師を目指す人のための
発達心理学』の作成
村野井均
研究タイトル
6
教育実践総合センターニュース
東日本大震災ボランティア活動
茨城県内の学校へ 254 名の学生が震災ボランティアに行きました
3 月 11 日の大震災に対して、教育学部学生は積極的に地域の学校へ復
旧支援に出かけました。センターはそのサポートをしました。
1.附属小学校への派遣 170 名派遣
茨城大学教育学部附属小学校は震災で大きな被害を受け、3 年生以上
の 12 教室、特別教室 4 教室等が使えない状態になりました。
1-1 復旧支援……………………… 49 名
附属小学校からの要望に基づき 4 月 1 日は復旧のため、7 日は授業開
始準備、26 日は特別教室整備のためと、学生達は随時、ボランティアに
行きました。
1-2 学校給食運搬支援……………121 名
4 月 14 日より給食が始まったのですが、通路となる校舎が被災し、改
修中のため、給食室から給食が運べない状態でした。学生ボランティア
は、給食前後のコンテナ移動の補助を行い、児童の給食運びの補助も行
いました。1 学期終了まで継続しました。
ボランティアの活動をたたえるポスター
2.水戸市教育委員会との連携による震災ボランティア派遣 72 名派遣
震災被害へ対応するために、水戸市教育委員会より要望を送ってもらいました。4 校から幼稚園の保育補
助、図書館の本の整理、児童の遊び相手・相談相手等の要望がありました。各校からの希望人数は少ないです
が、長期支援を求められました。水戸市立内原幼稚園のべ 20 名、笠原小学校のべ 12 名、赤塚小学校のべ 30
名、水戸一中のべ 10 人、合計 72 名が活動しました。
3.茨城県内の学校へのボランティア派遣 13 名派遣
主に教育実習でお世話になっている学校へ問い合わせを行い、被災状況を把握し、ボランティア要求の有無
を確認しました。水戸市立堀原小学校へパソコン室整備に 4 名、水戸市立緑岡中学校へ図書整理として 3 名、
ひたちなか市立大島中学校へ仮図書室整備として 2 名がボランティアに行きました。夏休み中には城里町立常
北中学校へ新校舎への引っ越しボランティアに 4 名が出かけます。
第 56 回茨城県教育研究連盟研究集会のお知らせ
第 56 回茨城県教育研究連盟研究集会は、10 月 8 日(土)に茨城大学で開催されます。600 名規模の研究集会
で、大学からも 26 名の教員が助言者として参加しています。茨城の教育の姿を知るために、学生・大学院生
へも参加を呼びかけてください。
詳しくは、教育研究所ホームページ内に茨城県教育研究連盟のページがあります。
http://erc.edu.ibaraki.ac.jp/renmei/suishin.html
資料名は、平成 23 年度 教育研究推進資料(第 56 回茨城県教育
研究連盟研究集会)(pdf ファイル)をご覧ください。
教育研究所のホームページが完成しました
茨城大学教育学部教育研究所のホームページが完成しました。茨
城大学教育研究所の機能の一部がセンターにおかれています。情報
発信のため、ホームページを作りました。ご覧ください。アドレス
は以下です。
http://erc.edu.ibaraki.ac.jp/index.html
教育学部教育研究所のトップページ
7
教育実践総合センターニュース
平成 23 年度 教育実践総合センター関連委員会委員
運営委員
協力教員
村野井 均
センター長
増子 和男
本田 敏明
センター専任教員
村山 朝子
社会科教育
正保 春彦
〃
小口 祐一
数学教育
三輪 壽二
将来計画委員会
永尾 敬一
理科教育
木村 競
大学院専門委員会
佐藤 篤
音楽教育
小川 哲哉
予算委員会
向野 康江
美術教育
増子 和男
センター協力教員
岡本 研二
保健体育
巽 申直
〃
榊 守
技術教育
金丸 隆太
学校臨床心理専攻専任教員
佐藤裕紀子
家政教育
寺門 南
附属幼稚園副園長
齋藤 英敏
英語教育
飯村久美子
附属小学校副校長
勝二 博亮
障害児教育
益子 道夫
附属中学校副校長
竹下誠一郎
教育保健
鈴木 栄子
附属特別支援学校副校長
杉本 憲子
学校教育
齋木 久美
情報文化
小口 祐一
永尾 敬一
紀要編集委員
国語教育
巽 申直
人間環境教育
佐藤裕紀子
本田 敏明
笹嶋千香子
附属幼稚園
杉本 憲子
正保 春彦
大津 崇
附属小学校
皆川 修
附属中学校
田澤 裕之
附属特別支援学校
相談員
非常勤相談員
沼田 世里
協力相談員
正保 春彦
蘇武 迪子
松坂 晃
岸 良範
小池 幸子
安田 里美
小室 貢
守屋 英子
高畑 和子
青木いづみ
宇野久美子
丸山 広人
大槻 真信
小川 博美
高星 茂紀
三輪 壽二
片山美千恵
所 美由紀
金丸 隆太
深谷 恵子
溝口いずみ
3 月 11 日の震災後初のセンターニュース第 24 号をお届けします。
第 23 号は印刷上、発行日が 3 月 10 日となっていますので震災の
一日前の発行ということでした。その時には想像だにしなかった震
災関連の記事が今号では掲載されております。お読み頂ければ幸いです。
実践センターの建物は建てられてからすでに 30 年を経過していますが、教育学部棟で実施された
耐震工事も必要ない頑丈な建物だったようで、確かに今回の震災でも内部備品等の被災を除けば、幸
い建物事態の被災はありませんでした。
古いけど頑丈なセンターの建物に負けないで、センターは今後も合時代的な事業の発展に努めて参
りたいと思いを新たにしているところです。皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。 (H 記)
編 集 後 記
茨城大学教育学部附属教育実践総合センターニュース
第 24 号 2011年 8 月 25 日発行
編集・発行 茨城大学教育学部附属教育実践総合センター
〒310−8512 水戸市文京2−1−1 Tel 029−228−8327 Fax 029−228−8328 http://center.edu.ibaraki.ac.jp
8