MSK20 MSKシリーズの取り付けと取り外し

原点復帰型(Wタイプ)
原点復帰型(Wタイプ)
原点非復帰型(Dタイプ)
原点非復帰型(Dタイプ)
負荷保持型(Gタイプ)
負荷保持型(Gタイプ)
フリー・ホイール型(Fタイプ)
フリー・ホイール型(Fタイプ)
取り付け
ゼロ・バックラッシュ安全クラッチ
MSKシリーズの取り付けと取り外し
■ MSKシリーズの標準内径公差は、H7です。取り付け前の軸と内径の隙間は、0.01 mm から0.05 mm としてください。
H7以外の内径公差は、軸公差をお知らせください。
■ 最終組み立ての前に、カップリングが軸にスムーズに挿入できるか、お確かめください。
■ 取り付け前に、軸に軽くマシン・オイルを塗布してください。二硫化モリブデンや極圧剤を含んだEPオイル・グリースは、絶対に使わないでください。
軸のキー溝があっても、キーを使わないでMSK2、MSK3、MSK4、MSK5に取り付けても、問題がない場合があります。
また、クランプ・ハブ、テーパーロック・ハブともに、必要な場合には、キー溝をオプションで加工できる場合があります。お問い合わせください。
キー溝つき MSKP
取り付け:
取り外し:
カップリングを軸にスライドさせて挿入し適正な軸方向位置で固定してください。
図にあるような、エンド・プレート⑧で軸方向の位置決め・固定をするのも、ひとつの
方法です。
バックラッシュがキー部で発生しますのでご注意下さい。
エンド・プレートを取り外し、カップリン
グやプーリを破損しないようにジグを使っ
て軸から取り外してください。
MSK1/MSKP
MSK1は一軸使用で、相手側はタイミング・ベルト・プーリやスプロケットです。
これらの懸架荷重(OHL:オーバーハング荷重)を受けるために、
複列のボール・ベアリングをMSKに内蔵していますので、大きなOHLを受けることができます。
OHLの中心位置(最小から最大)
クランプ・ハブ・
タイプ
MSK1 外付けベアリング
取り付け:
取り外し:
カップリングを軸にスライドさせて挿入し、適正な軸方向位置でトルクレンチを使って、
仕様表に指示されたトルクで、キャップ・スクリュを締め付けてください。
クランプ・スクリュを緩めて、カップリン
グを取り外してください。
取り付け:
取り外し:
カップリングを軸にスライドさせて挿入し、適正な軸方向位置でトルクレンチを使って、
指示されたトルクで、キャップ・スクリュを締め付けてください。締め付け順は 対角線
方式、締め付けトルクは、最初 1/3のトルクで、次に 2/3 のトルクで、そして最後に全
トルクで締め付けます。締め付け管理トルクは、仕様表をご覧ください。
キャップ・スクリュをすべて取り外し、
そのキャップ・スクリュを、3箇所の抜き
タップの箇所にねじ込んでください。
ジャッキ・スクリュの役目をします。
抜きタップのキャップス・クリュは、常に
1回転ほどの同じ量だけ締めこんでくださ
い。絶対に一度に全部締めないようにご注
意ください。テーパーロック・ハブが十分
に緩んだら、カップリングを軸から抜き取
ってください。
呼びトルク
1.5 Nm から
10 Nm
表の最大許容OHLより大きな荷重を、絶対にかけないでください。
他社製品のカップリングとは、絶対に併用しないで下さい。
OHLのセンターの位置は、S◯の範囲内としてください。
テーパーロック ハブタイプ MSK1
S の範囲内に入らない場合には、右図のように別に、
OHLの位置が○
外部にベアリングをつけてください。
例えば、取り付けるプーリのピッチ径が非常に小さい場合や、
プーリの巾が非常に広い場合などが、これにあたります。
取り付けの場所や条件によって、
外部ベアリングは、転がりタイプ
(ニードル・ローラ・ベアリング)、
スリーブ・タイプを選定します。
警告:
呼びトルク
1.5
60
150
200
300
500
800
最大許容OHL
(懸架荷重) (N)
50 100 200 500 1400 1800 2300
3000
3500
4500
5600
8000 12000 20000
2
4.5
10
15
30
規定管理トルク以上のトルクでキャップスクリュを締め付けると、内部のテーパー部の損
傷を起こしますので、ご注意ください。なお、このテーパーロック方式では、スクリュの
締め付けにともなって、カップリング・ハブがテーパー側にわずかに引き寄せられますの
で、ご注意ください。
1500 2500
S OHLの中心位置(mm) 3〜6 5〜8 6〜11 6〜14 7〜17 10〜24 10〜24 12〜24 12〜26 12〜28 16〜38 16〜42 20〜50 28〜60
○
クランプ・ハブ タイプ 被動軸
MSK2
モータ
切り離しトルクの再設定
取り付け:
取り外し:
MSK2 を取り付ける前に、両軸の心ずれ(偏心、偏角、エンド・プレー)が仕様表に示
された許容量以内であることを、計測して組み付け記録書に記録してください。
一方の側の軸にカップリングを挿入してください。適正な軸方向位置で、トルクレンチを
つかって、キャップ・スクリュを仕様表に示された締め付けトルクで、締め付けてくださ
い。その後、残りの軸の側のキャップ・スクリュを締め付ける前に、2回転から3回転固
定した側の軸を回して、軸方向も含めてカップリングに無理な力が加わらないようにして
ください。もう一方の軸にカップリングを差し込み、軸方向位置で、キャップ・スクリュ
を締め付けます。
クランプ・スクリュを緩めて、カップリン
グを取り外してください。
取り付け:
取り外し:
MSK3を取り付ける前に、両軸の心ずれ(偏心、偏角、エンド・プレー)が仕様表に示さ
れた許容量以内であることを、計測して組み付け記録書に記録してください。カップリン
グを軸にスライドさせて挿入し、適正な軸方向位置でトルクレンチを使って、指示された
トルクで、キャップ・スクリュを締め付けてください。締め付け順は対角線方式、締め付
けトルクは、最初 1/3のトルクで、次に 2/3 のトルクで、そして最後に全トルクで締
め付けます。締め付け管理トルクは、仕様表をご覧ください。
クランプのキャップ・スクリュをまず少し
ずつ緩めていって、取り外します。安全ク
ラッチ側の3つのジャッキ・スクリュ⑨を
テーパーフランジに同じ角度だけねじ込ん
でいきます。クラッチ側のテーパーロック
が緩んだら、次に被動軸側のテーパーフラ
ンジの六角ボルトをすべて緩めます。その
後、テーパーフランジの内側のジャッキ・
ボルトを緩めていって、テーパーロック・
ハブを押し出します。
矢視
min
テーパーロック ハブ タイプ
被動軸
MSK3
突き当たり止め
DIN 1816 フックレンチ
max
調整リング
トルク調整範囲
ロッキング・スクリュ
合いマーク
モータ
警告:
移動リング
トルクの調整レンジは、再設定作業中も、設定後も変化しません。
トルクの再調整にあたっては、まず3つのロッキング・スクリュ⑪を
すべて緩め、トルク調整レンチで新しい設定トルクの箇所まで
トルク調整リングを動かしてください。ロッキング・スクリュを
トルクレンチを使って、指定トルクで締め付けください。
この後、トルク計測器で、設定トルクを確認してください。
21
MSK 19
皿バネによるトルク
MSKシリーズは、全製品お客様のご指示のトルクに設定して、
合いマークをつけて出荷いたします。設定トルクの精度は、
±5%以内です。
調整リングには、最小設定可能トルク(min)と最大設定可能
トルク(max)が設定トルクとともに刻印してあります①。
許容トルクレンジ⑫(上図)内であればお客様サイドで、いつでも、
設定トルクを変更することができます。
規定管理トルク以上のトルクでキャップスクリュを締め付けると、内部のテーパー部の損
傷を起こしますので、ご注意ください。なお、このテーパーロック方式では、スクリュの
締め付けにともなって、カップリングがテーパー側にわずかに引き寄せられますので、ご
注意ください。
トルク調整可能範囲 非調整範囲
TKN max
TKN max
警 告:
MSKシリーズ安全クラッチは、
特殊な機能を持つ皿バネを使用
しています。
トルク調整にあたっては、最小
設定トルク、最大設定トルクを
厳守して下さい。
分離アダプタ 型
ハブ クランプ タイプ 被動軸
MSK5
モータ
取り付け:
取り外し:
MSK5を組み付ける前に、組み立て完了後のMSK5の全長を考えなければなりません。分
離アダプタタイプでは、分離アダプタが本体に接触してから、さらに規定量(仕様表のK)ア
ダプタを本体に押し込むことで、ゼロ・バックラッシュが確保されます。
まず、安全クラッチ側(本体側)を軸に挿入し、定められた軸方向位置で、トルクレンチ
を使って仕様表に示されたトルクで、クランプ部のキャップ・スクリュを締め付けます。
分離アダプタ側のクランプ・ハブをモータ軸に取り付けます。適正な軸方向予圧をかける
位置が決まったら、キャップ・スクリュを仕様表の指示トルクで締め付けます。適正な軸
方向予圧のかけ方は、MKシリーズのMK5(MK12/72頁)に詳細に説明されていますの
で、従ってください。
アダプタ側のモータ取り付けボルトを取り
外しモータを取り外してください。
後は、分離アダプタ、モータ側のキャップ
スクリュを緩めてください。
皿バネのたわみ量
www.mighty-corp.co.jp
www.mighty-corp.co.jp
MSK20 22