高砂市・東播磨県民局合同防災訓練の実施結果について( PDF - 兵庫県

( 地 域 情 勢 報 告 )
作成年月日
平成17年9月9日
作成部局
東 播 磨 県 民 局
高砂市・東播磨県民局合同防災訓練の実施結果について
1
日時・場所
平成17年8月28日(日)午前9時∼11時30分、高砂市立米田西小学校
(M8.0の南海地震が発生、震度6強、津波警報発表、甚大な被害。)
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実戦的な訓練項目と実施の成果
訓練は15項目を実施したが、主な項目の概要は次のとおり。
(1) 防災行政無線の放送を合図とした避難
防災行政無線の放送を合図に、自宅から非常持ち出し用品を携行し、一時避難
所の公会堂に集まり、自主防災会と消防団の先導の下、パトカーの誘導により避
難場所に指定されている米田西小学校への避難を、予定どおり的確に実施した。
(2) 高砂海浜公園利用者に対する津波避難広報
高砂市渉外広報班は、津波警報発表に伴い高砂海浜公園(防災行政無線の放送
設備なし)に急行し、広報車1台及びハンドマイク広報員2名(徒歩)により、
レクリェーション利用者等に対し、津波避難の広報を迅速・的確に行った。
(3) 防潮扉閉鎖指示から1時間以内での閉鎖・確認
休日(昼間)における防潮扉閉鎖・確認が、加古川土木事務所の指示から、1
時間以内で完了するかを検証した結果、65基全て1時間以内で完了した。
なお、平日(昼間)の1時間以内の閉鎖・確認は、昨年度の訓練で検証済。
(4) 避難経路における避難誘導及び交通規制
高砂警察署による避難誘導及び交通規制は、初めて周辺道路でパトカー4台と
警察官12名の配置により実施した。 避難経路の交差点4か所においては、手
信号を活用するなど避難誘導を安全・的確に行った。(従来は、会場内での避難
誘導のみ。
)
(5) 避難所開設における「避難者収容者名簿」の作成
避難者カードの配布・回収を行い、救援物資配布の基礎資料となる「避難者収
容者名簿(143世帯397名)」を迅速・的確に作成した。
(6) アルファ米の炊き出し及び飲料水の配給
県民局・市が提供したアルファ米600食の炊き出し及び飲料水600缶の配
給を、自治会及び婦人消防隊が的確に行った。
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更なる実戦的な訓練への課題
今回は、時間や会場の広さ等の制約から実施できなかったが、次回から次のよう
なメニューを取り入れて実施する必要がある。
(1) 被害・復旧情報等の定時・随時報告を取り入れ、それに基づく対策を検討する
合同災害対策本部(模擬本部会議)を設置し、会議結果は講評に反映させる。
(2) 起震車、耐煙テント、計測震度計、はしご車等の活用による住民参加・体験型
メニューの充実。
(3) 自衛隊、相互応援協定に基づく他市町(消防本部)、大阪ガス、建設業協会等の
活用による訓練内容の充実。
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参加機関・人員等
13機関、約600名、車両32台・ヘリコプター1機
高砂市関係 8機関 554名
企業関係 2機関 10名
兵庫県関係
5
3機関
42名
* 関西電力、NTT西日本
被害想定
M8.0の南海地震が発生、震度6強、津波警報発表、甚大な被害。
6
訓練全体項目
1
2
3
4
5
*
7
防潮扉閉鎖指示訓練
6
住民初動避難訓練
7
災害対策本部設置訓練 8
災害広報訓練
9
交通規制訓練
10
網掛けは県民局の訓練項目
防潮扉閉鎖訓練
避難所開設訓練
情報収集伝達訓練
防潮扉閉鎖確認訓練
応急給水訓練
11
12
13
14
15
救援物資搬送訓練
炊き出し訓練
電力施設復旧訓練
救出救護訓練
消火訓練
防災講話及び防災パネル・グッズ展
自主防災会を対象に、防災講話(約30分)及び阪神・淡路大震災復興展示パネ
ル(創造的復興10年の歩み)13点と非常時持ち出し用品7セットの展示を行った。
8
訓練模様
県民局防潮扉閉鎖確認パトロール
婦人消防隊等による炊き出し訓練
県民局救援物資搬送訓練
県民局救護活動訓練