第 13 回ラオス世界遺産仏像修復プロジェクト成果報告書身延山大学東洋文化研究所身延山大学が 2001 年よりラオス・ルアンパバン地区の仏像修復に携わってから 10 年の月日が経過した。10 年の間に行った 21 体におよぶ仏像修復と様々な調査研究は、いずれも着実にこのプロジェクトの礎となり、世界に発信できるものとして成長をしている。そんな中、節目の第 13 回プロジェクトでは現在までの成果発表として、修復仏像 14 体の展示会と作業場の公開を行った。この催しは各所から好評の言葉を頂き、プロジェクトの認知度が上がったといえる。仏像修復作業も今回のプロジェクトで 7 体の修復を完了した。これは過去に見ない数字であり、ラオス国立工芸学校の講師陣を対象とした修復技術者育成が順調に進行している証でもある。さらに、講師一名が日本国外務省の助成により、3 か月間（2011 年 11 月～2012 年 2 月）の講習を身延山大学で受けるなど、その内容も厚みを増しつつある。新たな課題として挙げられているルアンパバン地区内の仏像盗難等の対策にも早急に取り組み、引き続きプロジェクトの充実・向上を図る。第 13 回成果報告１．期間２．場所 2011 年 2 月 5 日～同年 3 月 1 日（内 2/5－2/9 準備期間）ラオス人民民主共和国ルアンパバン県世界遺産地域内３．人員身延山大学教職員 3名柳本伊左雄池上要靖ジル･エマ･ストロースマン４回生 1名馬場晃道研究員 1名木村慈法研究生 2名鈴木義孝宮坂葉子ラオス国技官 1名 Mr. Sayasane Sintheva 県役人 2名 Mr. Somboun Bounthavong Mr. Nivanh Soudalay 5名 Mr. Phoutha Kommamuong 工芸大学教員 Mr. Phaivanh Thamavongsa Mr. Somchay Souvankham Mr. Souvankham Vongxayyalad Mr. Sithong Siveunxay 王宮博物館職員 1 名通訳 3名 Ms. Noy Mr. Khammanivong Sommano Mrs. Dalaphone Sisouphanh Mr. Khamphet Ponekeo ４．事業内容 a.仏像修復技術者の育成（工芸大学学術交流）・仏像修復の技術者育成・世界遺産地域内８体の仏像修復・仏像修復のテキスト作成（テキスト用写真撮影）・カリキュラム原案の作成・修復材料の購入・修復室の充実・世界遺産地域内寺院の仏像個体数及び設置状況再調査 b.プロジェクト 10 周年記念展覧会の開催 (ⅰ) 期間 2 月 12 日(土)～2 月 28 日(月) (ⅱ) 場所ルアンパバン国立王宮博物館内特別展示室及修復所 (ⅲ) 主内容備考（ⅳ）主賓修復完了仏 14 体展示及び修復作業公開 2 月 12 日(土) 展覧会開催記念式典の開催日本深澤尊明静岡県中部宗務所所長伊藤佳通仏教救済センター理事長浜島典彦身延山大学学長横山義弘同大学事務局長ラオス Mr. Saisamone Khomthavong Vice Governor of Luang Pravang Province Mr. Bounleuane Boupha Deputy Permanent Secretary in Charges for International Relations Dr. Bounthiang Silipaphanch Director General of Department of Fine Arts Miss. Manivone Thoummabouth Deputy Director of Department of Heritage Mr. Phouangkeo Langsy Director General of Asia, Pacific and Africa Department Ministry of Foreign Affairs Mr. Maysing Chanboutdy Director of National Institute of Fine Arts Mr. Sithonh Dimak Deputy Director for Academic Affairs of National Institute of Fine Arts Mr. Bounma Simmavong Dr. Soulot Sengkhamphone Mr. Onechan Souvannalith Director General of The Department of Information and Culture Luang Prabang 横田順子閣下５．仏像修復報告書在ラオス大使館特命全権大使