JA全厚連情報

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(毎月 1日・11 日・21 日 発行)
№916 2010 年6月 11 日
目
□
次
通常総会招集等について原案どおり承認 .............................
1
本会経営管理委員会を開催
□
出生率の上昇がストップ ...........................................
3
平成 21 年人口動態統計月報年計(概数)
□
主婦の約4割、過去1年以内に検診を受けていない ...................
4
主婦の健康診断・健康意識に関する調査
□
特定健診や福祉ボランティアに参加してマイレージ ...................
5
北海道佐呂間町や森町で実施
通信員だより
かづの厚生病院一般公開(かづの厚生病院)
看護の心をみんなの心に(JA茨城県厚生連)
臨床研修指定病院等合同説明会へ参加(JA長野厚生連)
上越総合病院健診棟と救急・専門治療棟を増改築(上越総合病院)
第1回減塩教室を開催(JA福井県厚生連)
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お知らせ
◇会議日程
全国厚生農業協同組合連合会
JA全厚連
〒100-6827 東京都千代田区大手町 1-3-1 JAビル
TEL(03)3212-8000 FAX(03)3212-8008
E-Mail: [email protected](監理室)
http://www.ja-zenkouren.or.jp
編集責任者 瀧 幹男
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№916 2010 年6月 11 日
通常総会招集等について原案どおり承認
本会経営管理委員会を開催
本会は6月4日、東京・大手町のJAビル「全厚連会議室」において経営管
理委員会を開催し、通常総会の招集、平成 21 年度JA全厚連事業報告および決
算報告等について協議を行い、いずれも原案どおり承認された。
開会にあたり川井田幸一・経営管理委員会会長が挨拶に立ち、口蹄疫をめぐ
る情勢や会員厚生連の平成 21 年度経営収支実績等について触れ、このうち、会
員厚生連の平成 21 年度経営収支実績は前年度(平成 20 年度)に比べて大幅に
改善された旨を述べた。
引き続き協議事項に移り、 (1)通常総会の招集、(2)平成 21 年度JA全厚連
事業報告および決算報告(案)、(3)JA全厚連あり方検討委員会(仮称)の設
置、(4)会員厚生連の平成 21 年度経営収支実績と今後の対応―等について協議
し、いずれも原案どおり承認された。
(1)は、平成 22 年7月 28 日(水)午前 11 時より東京・大手町のJAビル4
階「401 会議室」において開催、決議事項は、ア)平成 21 年度(第 62 年度)
貸借対照表、損益計算書、剰余金処分案、注記表および事業報告の承認に関す
る件、イ)退任役員に対する役員退職慰労金の支出に関する件―の2議案とし
た。
(2)は、事業収益 444,778 千円、事業費用 448,590 千円、経常利益 45,323 千
円、当期剰余金 28,223 千円を計上した。
(3)は、会員厚生連の負託に応えていく本会の機能・役割について検証するた
め、「JA全厚連あり方検討委員会」を設置する。委員は全国各ブロックから
組織代表2名、学経代表 11 名で構成、来年6月を目途に取りまとめを行い、本
会の次期3カ年計画の策定に資することとしている。
(4)は、各厚生連において「毎月末経営収支調査要領」に基づき算出した平成
21 年度末の報告の速報値(5月 31 日時点)を取りまとめたものである。この
うち、医療事業厚生連(23 会員)の当期損益は 99 億 3,517 万円となり、前年
度(△129 億 55 万円)から大幅に改善する結果となった。会員別では 20 会員
が前年度を上回り、また、赤字決算は4会員(前年度8会員)となった。一方、
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健康管理厚生連(12 会員)の当期損益は2億 8,818 万円(前年度比 259.1%)
となり、12 会員中 11 会員で黒字決算となった。また、今後の対応では、①医
師確保への積極的な取組み、②経営改善(健全化)計画の実践と個別指導の強
化、③政策要請活動の強化、④厚生労働省等補助金の確保等に係る対応―を図
っていくこととした。
なお、報告事項では、(1)病院・施設経営対策委員会における経営改善の取組
み、(2)平成 23 年度税制改正要望―等について報告を行い、このうち(1)は、平
成 21 年度収支実績により経営改善の取組みに対する進捗管理等を行っていく
ことを報告した。
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出生率の上昇がストップ
平成 21 年人口動態統計月報年計(概数)
厚生労働省がこのほど公表した「平成 21 年人口動態統計月報年計(概数)」
の概況によると、平成 21 年の出生数は 107 万 25 人で、前年より2万 1,131 人
減尐した。また、一人の女性が一生の間に産む子どもの数を表す「合計特殊出
生率」は、平成 18 年から 20 年にかけて3年連続で上昇していたが、平成 21
年は 1.37 で前年と横ばいとなった。
出生数を母親の年代別に見ると、30-34 歳が 38 万 9,788 人で最も多く、次
いで 25-29 歳が 30 万 7,764 人、35-39 歳が 20 万 9,703 人、20-24 歳が 11
万 6,807 人と続いた。15-34 歳ではいずれの年代も前年より減尐したが、35-
49 歳では増加した。
一方、合計特殊出生率は、平成 18 年 1.32、19 年 1.34、20 年 1.37 と3年連
続で増加していたが、21 年は 1.37 で、前年と横ばいだった。年代別に見ると、
15-29 歳では前年より減尐したが、30-49 歳では上昇した。都道府県別では沖
縄(1.79)、宮崎(1.61)、熊本(1.58)など九州・沖縄地方で高く、東京(1.12)、
北海道(1.19)、京都(1.20)など大都市を含む地域で低い結果となった。
死亡数は 114 万 1,920 人で、前年より 487 人減った。出生数と死亡数の差を
表す自然増減数は7万 1,895 人のマイナスで、前年に引き続き過去最大の減尐
となった。
表
出生数、死亡数、自然増減数、合計特殊出生率の推移
出生数(人)
死亡数(人)
平成 12 年
1,190,547
961,653
228,894
1.36
13 年
1,170,662
970,331
200,331
1.33
14 年
1,153,855
982,379
171,476
1.32
15 年
1,123,610
1,014,951
108,659
1.29
16 年
1,110,721
1,028,602
82,119
1.29
17 年
1,062,530
1,083,796
△ 21,266
1.26
18 年
1,092,674
1,084,450
8,224
1.32
19 年
1,089,818
1,108,334
△ 18,516
1.34
20 年
1,091,156
1,142,407
△ 51,251
1.37
21 年
1,070,025
1,141,920
△ 71,895
1.37
(注)平成 21 年は概数。
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自然増減数(人) 合計特殊出生率
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主婦の約4割、過去1年以内に検診を受けていない
主婦の健康診断・健康意識に関する調査
主婦の約4割が過去1年以内に検診を受けていないことが、民間会社の調査
で明らかになった。
この調査は、今年5月に主婦の検診の受診状況や健康意識を把握するため、
インターネット上で実施し、全国の 20 歳から 49 歳の主婦 1,000 人から回答を
得た。
これによると、過去1年間に受けた検診について聞いたところ、「過去1年以
内にどの検診も受けていない」が 39.8%と最も多く、約4割にのぼった。受け
ていない理由は、「検診にお金がかかる」が 39.4%で最も多く、次いで「検診
へ行く時間がない」32.7%、「面倒くさい」31.9%、
「今のところ特に体に異常
がみられない」29.1%の順となった。
また、過去1年以内に受けた検診の種類で最も多かったのは「一般的な健康
診断」で 37.0%、次いで「婦人科検診」の 34.1%、
「ガン検診」10.7%となっ
た。過去1年以内に受診したガン検診の種類では、
「子宮けいガン」が 33.4%
と最も多く、次いで、「乳ガン」の 25.9%、
「子宮体ガン」14.1%、
「胃ガン」
8.4%、
「大腸ガン」5.7%、
「肺ガン」4.1%の順となった。また、過去1年以内
にガン検診を受けた者に、どのくらいの頻度で検診を受けているか聞いたとこ
ろ、
「1年に1回程度」が 52.7%で最も多かった。
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№916 2010 年6月 11 日
特定健診や福祉ボランティアに参加してマイレージ
北海道佐呂間町や森町で実施
北海道佐呂間町は5月 10 日から、
特定健診の受診など健康増進事業への参加
でポイントを貯め、サロマ湖産のノリやジャム、かぼちゃあめ等の特産品に交
換できる「サロマゲンキマイレージ」を始めた。ポイント対象事業は、スイミ
ングスクール、特定保健指導(禁煙等)
、がん検診や子育て相談となっている。
また、北海道森町は6月より、
「福祉マイレージモデル事業」を試験導入する
ことを決めた。これは、在宅の要介護者・要支援者に福祉ボランティアを行っ
た住民に対し、同様のサービスを優先利用できるマイレージを付与する事業で、
在宅介護における住民間の協働や互助の促進が狙いで、同町によれば、自治体
が在宅の高齢者支援のためにこうしたシステムを導入するのは、全国的にも珍
しいとのこと。
「福祉マイレージモデル事業」は、森町の3町内会(さわやか町内会、常盤町
内会、港町町内会)で実施され、福祉ボランティアを受けるのは、3町内会の単
身世帯や高齢者夫婦世帯に暮らす 65 歳以上の要介護者と要支援者。
具体的な支
援内容は、安否確認や庭の清掃・管理、話し相手など、冬には除雪・排雪の実
施も検討されている。
一方、ボランティアには、同町内に住む人であれば誰でも参加できる。活動
終了後には、内容に合わせてマイレージが付与されるが、これを使えば、福祉
ボランティアを利用する際、優先的にボランティアの紹介を受けられる。なお
マイレージは、町が指定するゴミ袋に交換することもできる。
モデル事業は6月1日から来年2月 28 日まで実施される。
来年度以降につい
ては、今年度の試験導入の結果を分析し、実施規模や内容を再検討することと
している。
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№916 2010 年6月 11 日
かづの厚生病院一般公開
(かづの厚生病院)
JA秋田厚生連・かづの厚生病院(松谷富美夫院長)は5月1日の開院を一
週間後に控えた4月 24 日、一般公開し、市の内外より 5,000 人近い来場者があ
りました。
新病院は鹿角警察署前の信号に標示される官庁通りを入った市役所やハロ―
ワ―クの一角に位置しており、周辺には田植えを待つ田園地帯が広がっていま
す。病院内、特に病棟階の窓から見渡す風景は鹿角盆地を囲む山々が青く連な
り、療養環境には申し分ない景観です。
来場者は、天井から光の差し込む明るいエントランスを抜け、ベニヤマザク
ラやナナカマドを植栽した中庭に面した外来エリア、CTやMRI等最新の機
器に更新した放射線部門やオ―ル電化の厨房施設等を見学しました。病棟階に
は、ベッドから外を見渡す
ことができる転落防止等の
安全対策が講じられた大き
な窓や個々にトイレが設置
された病室、シャワー付き
個室まで備え、
「ホテルみた
い」
との声も聞かれました。
訪れた皆様も私たち職員も
開院が待ち遠しく感じられ
た一日でした。
(小川敬通信員)
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№916 2010 年6月 11 日
看護の心をみんなの心に
(JA茨城県厚生連)
茨城県及び茨城県看護協会によって第 46 回いばらき看護の祭典が5月 23 日、
茨城県民文化センターにおいて開催され、県内の医療機関などに勤務する看護
師など約 1,500 名が参加しました。
いばらき看護の祭典は、看護職に関する理解を深めてもらうため、看護の日
(5月 12 日)が制定されている毎年5月に開催されています。祭典では、看護
の発展に尽くした6名の看護師に対する県知事表彰や、
平成 21 年度に応募され
た看護エッセイの最優秀作品の披露などが行われました。
今回の祭典では、JA茨城県厚生連(市野沢弘・代表理事会長)の土浦協同
病院附属看護専門学校(藤原秀臣学校長)に勤務する矢澤香代子教務部長が県
知事表彰を受賞しました。同氏は永年に渡って茨城県の将来を担う看護師を養
成してきた実績が認められました。
県知事表彰を受けた矢澤香代子教務部長は「茨城県は全国でも看護師数が尐
ない県のひとつです。今後も看護師の育成を通じ、地域医療の発展に尽くして
いきたいと思います」と語りました。
橋本県知事から表彰状を受け取る矢澤香代子教務部長
(赤津俊光通信員)
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№916 2010 年6月 11 日
臨床研修指定病院等合同説明会へ参加
(JA長野厚生連)
JA長野厚生連(盛岡正博・代表理事理事長)は5月 16 日、長野市内で行わ
れた臨床研修指定病院等合同説明会に参加しました。この説明会は長野県が主
催しており、今年で2回目。県内での臨床研修を増やし医師確保を図ることが
目的で、県内の 29 病院が参加し、研修医と医学生 47 人が訪れました。
同厚生連からは臨床研修指定病院である、佐久総合、小諸厚生総合、安曇総
合、長野松代総合、北信総合、篠ノ井総合、富士見高原の7病院が参加。各ブ
ースでは、大きなポスターやパンフレット、パソコンなどを使って、院長らが
研修プログラムや特色ある医療体制を熱心にアピールしていました。各病院に
在籍する研修医も参加し、年齢が近い研修医に医学生らが質問をする姿も見ら
れました。
医学生に研修プログラムなどを説明する担当者
(西澤早織通信員)
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№916 2010 年6月 11 日
上越総合病院健診棟と救急・専門治療棟を増改築
(上越総合病院)
JA新潟厚生連・上越総合病院(外山譲二院長)は5月7日(金)
、同病院に
おいて健診棟及び救急・専門治療棟増改築工事安全祈願祭を挙行しました。
この増改築工事は第六次中期経営計画で、①がん治療、救急医療の充実、②
救急災害医療体制の充実、③健診センターの拡充による健診事業受入れの拡大
等をかかげ、既に整備済みの放射線治療棟工事に続いて行われるものです。
今回の工事では、まず放射線治療棟を増築し健診センター棟とし、現在の 1.5
倍程度のスペースを確保することにより、健診センターを拡充します。
続いて現在の健診センターを救急・専門治療棟に改修します。工事概要は、
現救急室を改修し 10 床増床により救急専用病棟を設置します。また、化学療法
センターの新設、循環器内科の移設、神経難病リハビリセンターの新設、不妊
内分泌治療センター整備等を実施します。これらの事業整備によって本会及び
地域の基幹病院としての機能が更に充実することになります。
当日は施主として堀内義信代表
理事理事長はじめ当会関係者が参
列しました。来賓には上越市長村
山秀幸様を迎えて、他JA・工事
関係者など約 30 名のご臨席を賜
り、小雨のなか八坂神社宮司によ
り式典が厳粛に執り行われました。
工事の進捗予定は平成 23 年1
月に健診センター棟の増築が完成
し、平成 23 年8月には救急・専門
鍬入れの様子
治療棟の改修工事が完了する予定
となっています。
(渡辺萌子通信員)
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№916 2010 年6月 11 日
第1回減塩教室を開催
(JA福井県厚生連)
JA福井県厚生連(岩佐勢市・代表理事理事長)では、今年度から平成 24
年度までの3ヶ年の事業として、県下JAと一体となって「減塩摂取の実態調
査と高血圧予防運動(減塩教室)
」を展開します。
厚生労働省が推奨する成人1日当たりの塩分摂取量は、男性が 9.5g以下、
女性が 7.5g以下となっているものの、現状では1日当たり約 11gと目標摂取
量の2~3割増となっています。
今回の減塩教室の開催目的は、本県における客観的な塩分摂取量の調査デー
タがないことや、本会が市町から受託する特定健康診査において約半数の受診
者に血圧異常者が見受けられること等から、特に食事づくりを担うJA女性部
やフレッシュミズを対象に、家族ぐるみで食生活改善に取り組むよう指導し、
減塩による血圧との相関を総合的に調査します。
第1回目の減塩教室は5月 16 日(日)
、JA福井市中藤島支店管内にて 16
名が参加しました。参加者の起床後2回目に採取する尿から塩分摂取量を測定
し、教室参加の前、3ヵ月後、6ヵ月後の尿中塩分摂取量のほかにアンケート
も行い、食意識の改善を目指します。
今回教室に参加した 60 代の女性部
員は、
「日頃から薄味に心掛けてはいる
が、家族から味付けが薄いと言われ、
つい濃い目の味付けにしてしまう。今
回は教室で、減塩の方法や継続につい
て学び、家族の健康管理をしっかり担
っていきたい」と意欲をみせていまし
た。
なお、今年度は、県下4JAで延べ 21 教室を順次開催し、その成果を年明け
に取り纏めた上で、平成 23 年度に岐阜県で開催される「第 60 回日本農村医学
会」にてその内容を発表する予定です。
(上口竜男通信員)
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№916 2010 年6月 11 日
□会議日程
7月 8日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
※7月9日(金)10時30分から開催予定としておりました経営管理委員会につきましては、現在、
日程調整中です。
7月28日(水) 通常総会 11時から
9月16日(木) 理事会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
10月14日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
10月15日(金) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
11月10日(水) 会長会議 13時から
11月17日(水) 常勤役員・参事会議 13時から
11月26日(金) 理事会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
12月16日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
12月17日(金) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
平成23年
1月19日(水) 理事会 13時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
1月27日(木) 常勤役員・参事会議 13時から
2月 3日(木) 会長会議 13時から
2月 9日(水) 理事会議 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
2月10日(木) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
3月 3日(木) 臨時総会 11時から
3月16日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
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