懲戒手続規程の別表 - もくば会

懲戒手続規程の別表
1 一般服務関係
非違行為
(1)正当な理由なく1年間に3日以上9日以内の間勤務を欠いたこと
欠勤
減給又はけん責
(2)正当な理由なく1年間に10日以上20日以内の間勤務を欠いたこと 出勤停止又は減給
(3)正当な理由なく引き続き概ね3週間以上の間勤務を欠いたこと
遅参・早退
懲戒処分の種類
懲戒解雇
(4)正当な理由なく勤務時間の始め又は終わりに繰り返し勤務を欠い 当該時間数を日数換算の
たこと
上、欠勤の例による
休暇の虚偽
(5)病気休暇、特別休暇及び職免等について虚偽の申請をしたこと
申請
出勤停止、減給又はけん責
勤務態度不 (6)勤務時間中に職場を離脱して職務を怠り、業務の運営に支障を生
出勤停止、減給又はけん責
良
じさせたこと
職場内秩序
びん乱
(7)他の職員等に対する暴行により職場の秩序を乱したこと
降格、出勤停止又は減給
(8)他の職員等に対する暴言により職場の秩序を乱したこと
出勤停止、減給又はけん責
(9)事実をねつ造して虚偽の報告を行ったこと
出勤停止、減給又はけん責
(10)重大な経歴を偽り、その不正な方法を用いて採用されたとき
懲戒解雇
虚偽報告
秘密漏えい
(11)故意に職務上知ることのできた秘密情報を漏らし、業務の運営に
懲戒解雇
重大な支障を生じさせたこと
兼業等の許 (12)兼業等事務取扱規程の規定に違反して、兼業、自営又は副業の
可等の手続 事業に従事することの許可を得る手続きを怠り、これらの事業を行っ 懲戒解雇
きのけ怠
たこと
セクシュア
ル・ハラスメ
ント (他 の職
員等及び法
人以外の者
を不快にさ
せる職場に
おける性的
な言動並び
に他の職員
等を不快に
させる職場
外における
性的な言動)
個人の秘密
情報の目的
外収集
個人情報の
盗難、紛失、
又は流出
個人情報の
不当利用
(13)暴行若しくは脅迫を用いてわいせつな行為をし、又は職場におけ
る上司・部下等の関係に基づく影響力を用いることにより強いて性的 懲戒解雇
関係を結び若しくはわいせつな行為をしたこと
(14)相手の意に反することを認識の上で、わいせつな言辞、性的な内
容の電話、性的な内容の手紙・電子メールの送付、身体的接触、つき
降格、出勤停止又は減給
まとい等の性的な言動(以下「わいせつな言辞等の性的な言動」とい
う。)を繰り返したこと
(15)上記(14)の場合において、わいせつな言辞等の性的な言動を執
拗に繰り返したことにより相手が強度の心的ストレスの重積による精 懲戒解雇
神疾患に罹患したとき
(16)相手の意に反することを認識の上で、わいせつな言辞等の性的
な言動を行ったこと
出勤停止、減給又はけん責
(注)上記(13)から(16)に基づき処分を行うに際しては、セクハラ苦情処理委員会の結論を踏まえて
具体的な行為の態様、悪質性等も情状として考慮のうえ判断するものとする。
(17)その職権を濫用して、専らその職務の用以外の用に供する目的
で個人の秘密に属する事項が記録された文書等を収集したこと
出勤停止、減給又はけん責
(18)過失により個人情報を盗まれ、紛失し、又は流出させ、業務の運
減給又はけん責
営に支障を生じさせたこと
(19)職務上知ることのできた個人情報を自己の利益のために利用す
出勤停止、減給又はけん責
る等不当な目的で使用したこと
コンピュ ータ (20)インターネットへの不正アクセス、わいせつ文書、図画の閲覧、電 減給又はけん責(職務外使
の 不 適 正 利 子データの損壊、不正プログラム等の利用、ウイルス感染等を行った 用の場合)、出勤停止又は
用
こと
減給(業務に支障の場合)
2 利用者権利擁護関係
非違行為
懲戒処分の種類
(1)利用者に対し差別をしたり、同意に基づかない行為を強制したり、
個人の尊厳 侮蔑的言動を行ったり又は一人の人格を有する人間として生活する 降格、出勤停止又は減給
権利を侵害した
プライバシー (2)利用者の具体的同意なくしてプライバシーを開示し、又はプライバ
出勤停止、減給又はけん責
の保護
シーの開示について同意することを強制した
自 己 決 定 権 (3)利用者の生活に付随する適切な情報を提供しなかったり、利用者
出勤停止、減給又はけん責
の尊重
の望むことを自由に決定する権利を否定した
(4)利用者の保有する財産につき、利用者の同意なくして、職員による
個人の財産
懲戒解雇、降格又は出勤停
利用制限をしたり又は利用者の家族その他の利害関係人による管理
権の侵害
止
処分を受けない権利を侵害した
(5)利用者の常に主体として尊重され、施設内での行事もしくは地域
利用者の参
における活動の計画及び実行に関して、自由に参加し、自由に意見 出勤停止、減給又はけん責
加権の侵害
を述べる権利を侵害した
(6)利用者の生命・身体・財産の安全に配慮しなかったり、常に適切な
施設の配慮
支援のあり方を工夫しなかったり、利用者の自由な意見や苦情を申し
義務、説明
出勤停止、減給又はけん責
出ることができるよう、常にコミュニケーション関係を維持することを
義務
怠った
3 利用者に係る業務上非行関係
非違行為
懲戒処分の種類
(1)利用者に対し暴行若しくは脅迫を用いてわいせつな行為をし、又
はサービス提供の関係に基づく影響力を用いることにより強いて性的 懲戒解雇
関係を結び若しくはわいせつな行為をしたこと、及び強いたこと
(2)利用者の意に反することを認識の上で、わいせつな言辞等の性的
降格、出勤停止又は減給
な言動を繰り返したこと
わ い せ つ 行 (3)上記(2)の場合において、わいせつな言辞等の性的な言動を執拗 懲戒解雇、諭旨解雇、降格
に繰り返したことにより利用者が強度の心的ストレスの重積による精
為等
又は出勤停止
神疾患に罹患したとき
(4)利用者の意に反することを認識の上で、わいせつな言辞等の性的
降格、出勤停止又は減給
な言動を行ったこと
(5)利用者に対して盗撮、のぞき、その他のわいせつな行為を行った
こと
降格、出勤停止又は減給
(1)殴る、蹴る、つねる等の暴力等行為、その他故意に怪我・傷害をさ
懲戒解雇
せるようなことを行った
(2)身体拘束や長時間の正座、直立等の肉体的な苦痛を与えた
降格、出勤停止又は減給
体罰、虐待
(3)軽蔑や無視等の精神的な苦痛を与えた
降格、出勤停止又は減給
等の禁止
(4)食事を抜く、必要な睡眠を妨げる等の人間の基本的な欲求に係る
降格、出勤停止又は減給
苦痛を与えた
(5)利用者・保護者・家族への明確な説明をしないで自傷や他害等の
出勤停止、減給又はけん責
危険回避のための行動上の制限を行った
4 金品等取扱い関係
非違行為
懲戒処分の種類
横 領
(1)法人の金品を横領したこと
懲戒解雇
窃 取
(2)法人の金品を窃取したこと
懲戒解雇
詐 欺
(3)人を欺いて法人の金品を交付させたこと
懲戒解雇
紛 失
(4)法人の金品を紛失したこと
減給又はけん責
盗 難
(5)重大な過失により法人の金品の盗難に遭ったこと
減給又はけん責
物の損壊
(6)故意に職場において法人の物を損壊したこと
出勤停止、減給又はけん責
出火・爆発
(7)過失により職場において法人の物の出火、爆発を引き起こしたこと 減給又はけん責
諸 給 与 の 違 (8)故意に就業規則に違反して諸給与を不正に支給したこと及び故意
法支払・不適 に届出を怠り、又は虚偽の届出をするなどして諸給与を不正に受給 出勤停止、減給又はけん責
正受給
したこと
金品処理不 (9)自己保管中の法人の金銭の流用等金品の不適正な処理をしたこ
懲戒解雇又は降格
適正
と
5 業務外非行関係
非違行為
懲戒処分の種類
放 火
(1)放火をしたこと
懲戒解雇
殺 人
(2)人を殺したこと
懲戒解雇
傷 害
(3)人の身体を傷害したこと
懲戒解雇
暴行・けんか
(4)暴行を加え、又はけんかをした職員等が人を傷害するに至らな
かったとき
出勤停止、減給又はけん責
器物損壊
(5)故意に他人の物を損壊したこと
出勤停止、減給又はけん責
横 領
(6)自己の占有する他人の物(法人の金品を除く。)を横領したこと
懲戒解雇
占有離脱物
(7)遺失物等、占有を離れた他人の物を横領したこと
横領
降格又は出勤停止
(8)他人の財物を窃取したこと
懲戒解雇
(9)暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取したこと
懲戒解雇
窃盗・強盗
詐欺・恐喝
(10)人を欺いて財物を交付させ、又は人を恐喝して財物を交付させた 懲戒解雇、降格又は出勤停
こと
止
(11)賭博をしたこと
出勤停止、減給又はけん責
(12)常習として賭博をしたこと
降格又は出勤停止
賭 博
麻薬・覚醒剤
等の所持又は (13)麻薬・覚醒剤等を所持又は使用したこと
使用
懲戒解雇
酩 酊 によ る粗 (14)酩酊して、公共の場所や乗物において、公衆に迷惑をかけるよう
出勤停止、減給又はけん責
野な言動等
な著しく粗野又は乱暴な言動をしたこと
非違行為
強制わい
(15)暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をしたこと
せつ
わ 淫行
い
せ
つ 児童買春
行
為
等 痴漢行為
その他
懲戒処分の種類
懲戒解雇
(16)18歳未満の者に対して、淫行をしたこと
懲戒解雇
(17)18歳未満の者に対して、金品その他財産上の利益を対償として
供与し、又は供与することを約束して淫行をしたこと
懲戒解雇
(18)公共の乗物等において痴漢行為をしたこと
懲戒解雇、降格又は出勤停
止
(19)法律や条例等に違反して盗撮、のぞき、その他のわいせつな行
為を行ったこと
懲戒解雇、降格又は出勤停
止
ストーカー行
(20)ストーカー行為をしたこと
為
懲戒解雇、降格又は出勤停
止
6 交通事故・交通法規違反関係
非違行為
懲戒処分の種類
(1)酒酔い運転で人を死亡させ、又は重篤な傷害を負わせたこと
懲戒解雇
(2)酒酔い運転で人に傷害を負わせたこと
懲戒解雇
(3)上記(2)の場合において事故後の救護を怠る等の措置義務違反を
懲戒解雇
飲 酒 運 転 で したこと
の交通事故
懲戒解雇
(人身事故を (4)酒気帯び運転で人を死亡させ、又は重篤な傷害を負わせたこと
伴うもの)
(5)上記(4)の場合において措置義務違反をしたこと
懲戒解雇
(6)酒気帯び運転で人に傷害を負わせたこと
懲戒解雇
(7)上記(6)の場合において措置義務違反をしたこと
懲戒解雇
(8)人を死亡させ、又は重篤な傷害を負わせたこと
飲酒運転以
外 で の 交 通 (9)上記(8)の場合において措置義務違反をしたこと
事故(人身事
故 を 伴 う も (10)人に傷害を負わせたこと
の)
懲戒解雇、降格、出勤停止
又は減給
懲戒解雇、降格又は出勤停
止
出勤停止、減給又はけん責
(11)上記(10)の場合において措置義務違反をしたこと
降格、出勤停止又は減給
(12)酒酔い運転をしたこと
懲戒解雇
(13)上記(12)の場合において物の損壊に係る交通事故を起こしてそ
の後の危険防止を怠る等の措置義務違反をしたこと
懲戒解雇
(14)酒気帯び運転、著しい速度超過等の悪質な交通法規違反をした
懲戒解雇
交 通 法 規 違 こと
反
(15)上記(14)の場合において物の損壊に係る交通事故を起こしてそ
懲戒解雇
の後の危険防止を怠る等の措置義務違反をしたこと
(注)上記(12)から(15)に基づき処分を行うに際しては、事実関係が明確になった場合において過失
の程度や事故後の対応等も情状として考慮のうえ判断するものとする。
7 倫理行動規準違反関係
非違行為
懲戒処分の種類
(1)利害関係者から金銭又は物品の贈与を受けること
降格、出勤停止、減給又は
けん責
(2)利害関係者から不動産の贈与を受けること
懲戒解雇、降格又は出勤停
止
(3)利害関係者から金銭の貸付けを受けること
出勤停止、減給又はけん責
(4)利害関係者から又は利害関係者の負担により、無償で物品の貸付を受ける
出勤停止、減給又はけん責
こと
倫
理
行
動
規
準
違
反
(5)利害関係者から又は利害関係者の負担により、無償で不動産の貸付を受け
降格、出勤停止又は減給
ること
(6)利害関係者から又は利害関係者の負担により、無償で役務の提供を受ける 懲戒解雇、降格、出勤停
こと
止、減給又はけん責
(7)利害関係者から未公開株式を譲り受けること
降格、出勤停止又は減給
(8)利害関係者から供応接待(飲食物の提供に限る)を受けること
出勤停止、減給又はけん責
(9)遊技又はゴルフをするために要する費用を利害関係者が負担して当該利害
出勤停止、減給又はけん責
関係者と共に遊技又はゴルフをすること
(10)海外旅行をするために要する費用を利害関係者が負担して当該利害関係
者と共に海外旅行をすること
降格、出勤停止、減給又は
けん責
(11)国内旅行をするために要する費用を利害関係者が負担して当該利害関係
者と共に国内旅行をすること
出勤停止、減給又はけん責
(12)利害関係者と共に遊技又はゴルフをすること((9)に掲げるものを除く。)
けん責
(13)利害関係者と共に旅行をすること((10)及び(11)に掲げるものを除く。)
けん責
8 内部通報
1 非違行為の事実を内部機関(窓口)に通報した職員は、通報したことにより、いかなる不利益も受け
ないものとする。
2 非違行為の事実を自ら発覚前に申し出た職員に対しては、懲戒処分の量定を軽減できるものとす
る。