News Release - 【報道関係各位】 2009年6月8日 セント・ジュード・メディカル株式会社 セント・ジュード・メディカル、「Frontier™II(フロンティア2)」を発売 ~患者様ごとに最適なCRT治療を提供するCRT-P(両心室ペーシングシステム)~ セント・ジュード・メディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ウィリアム・フィリップス、以下、 同社)は、Frontier™II CRT-P (Cardiac Resynchronization Therapy Pacemaker: 両心室ペーシングシステム) の発売を発表しました。 Frontier™II CRT-P は、これまでに日本で製造販売承認された CRT-P としては最も小型かつ電池寿命が最 長である CRT-P のひとつであることから、Frontier™II CRT-P の導入により、医師はペーシング療法の最適化 に柔軟に対応できるだけでなく、サイズや電池寿命についても妥協することなく治療できるようになります。 Frontier™II CRT-P は、特に“中度”から“重度”の心不全(ニューヨーク心臓協会〔NYHA〕が定める心機能 分類による「III 度」あるいは「IV 度」: 駆出率〔EF〕が 35 パーセント以下、心電図で QRS 波の拡大がみられ る状態)で、適切な投薬治療を受けているにもかかわらず症状が改善しない患者様のために設計されており、 心不全の症状緩和を目的とした治療に選択肢を増やします。 同社代表取締役社長のウィリアム・フィリップスは、Frontier™II CRT-P の有用性を次のように述べています。 「日本の医師の報告によれば投薬治療の効果が現れない心不全の患者様は増加傾向にあるとのことです。 Frontier™II CRT-P は、医師に心不全の症状のすぐれたコントロールをもたらし、さらには患者様の QOL 向 上にも貢献するものと確信しています。」 心不全の患者様には、心室を収縮させる電気刺激が適切なリズムで伝わらないために、心臓が血液を効率 よく送り出せない状態がみられます。Frontier™II CRT-P は、左右の心室収縮を再同期させる電気刺激を送 り、体内に血液が効率よく送り出されるよう調整します。 また、Frontier™II CRT-P は、心臓から送り出され、体内を循環する血流状態を最適化するために、医師が 治療法をカスタマイズできる高度な両心室ペーシング機能も複数備えています。これらには両室(左右両方 の心室)を刺激する機能に加え、最初に左右どちらか一方の心室を刺激し、もう一方の心室への刺激を遅 延させる機能が含まれています。これらのカスタマイズによって、医師は一人ひとりの患者様のニーズに応じ た心室ペーシングのタイミングを最適化できます。 さらに、Frontier™II CRT-P は、セント・ジュード・メディカルの QuickOpt™(クイックオプト:タイミングサイクル最 適化機能)に対応しています。QuickOpt™とは、ペースメーカをプログラミングする際に適用すべき A-V(心 房-心室)タイミング値および V-V(左右両心室)タイミング値の最適作動値を推奨する機能です。作動タイミ ングの最適化は、心臓の血液駆出能力の改善につながります。従来は心エコー検査がこれらを最適化する ための基準と考えられてきましたが、これにはコストや時間がかかります。標準的な心エコー検査による検査 の所要時間は 30~120 分であるのに対し、QuickOpt™では、ほんのわずかな時間です。 Frontier™II CRT-P は、心房細動診断の諸機能に加え、臨床で証明された心房細動の継続時間(AF burden)を抑える技術である「AF Suppression Algorithm(心房細動抑制アルゴリズム)」を搭載しています。 心房細動の抑制技術は Frontier™II CRT-P の特色のひとつであり、その高度な診断機能を活用することで、 医師は患者様の心房性頻脈と心房細動の症状出現を把握しつつ、一人ひとりの患者様のニーズに応じて、 両心室ペーシングを最適化するために必要なデータが得られます。 名古屋第二日赤十字病院 第二循環器内科部長の吉田幸彦先生は Frontier™II CRT-P がもたらす可能性 を次のように述べています。 「Frontier™II CRT-Pの高度な診断・治療機能は、心不全で日常生活に制約がある患者様にとって希望をも たらすでしょう。このCRT-Pは、CRT-P特有のプログラム設定が非常に簡便で、心不全の症状をより効果的 に改善する可能性があります。さらに、心房細動の出現が抑制されれば、患者様は日常生活を継続できる だけでなく、それまで不可能となっていたことに再びチャレンジできる可能性すら生まれることでしょう。」 ■FrontierII™ CRT-P の保険償還価格: 1,540,000 円 以上 セント・ジュード・メディカル(米国)について セント・ジュード・メディカルは世界中の心臓病、神経系および慢性疼痛の患者様の治療に当たる医療従事 者の方々が優れたコントロールを手にすることができるよう、医療技術とサービスを開発しています。セント・ ジュード・メディカルはリスクを可能な限り軽減すること、そして全ての患者様の治療の成功に貢献することを 通じて、医療の発展に全力で取り組みます。セント・ジュード・メディカルは、「カーディアック・リズム・マネジメ ント」、「心房細動」、「心臓外科」、「カーディオロジー」、および「ニューロ・モジュレーション(神経系)」の5つ の分野に注力しており、米国ミネソタ州セントポールに本社を置き、世界中に約14,000人のスタッフを擁して います。セント・ジュード・メディカルの詳細についてはhttp://www.sjm.com/をご覧ください。 【本件に関する報道関係者のお問合せ先】 セント・ジュード・メディカル株式会社 セールス・マーケティング統括室 PR マネージャー 山田 秀之 TEL 03-3423-6471 FAX 03-3423-1378 フライシュマン・ヒラード・ジャパン株式会社 (セント・ジュード・メディカル広報窓口) 尾股 寛昭、 秋元 由梨 TEL 03-3524-4627 FAX 03-3524-4602
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