ザイムパートナーズ 税理士法人ザイムパートナーズ クオリア社会保険労務士事務所 社会保険労務士事務所 Tel.052−223−1645 1645 2010/No.11 info@zaimupartners.jp 掲載された記事を当事務所の許可なく転載・複写することを することを禁じます。 残業代削減の 新提案!必見です。 中退共の意外な使い方 が増加しています。退職金の積立に廻す原資 原資があれば、現時 退職金制度を廃止する企業が 点の給与に充当した方が、従業員満足度 従業員満足度・採用時の訴求力に有利である である、と考える企業が 増加したためです。今回は、 、その趨勢に逆行しますが、中小企業退職金共済制度 中小企業退職金共済制度(以下 「中退共」)を利用した企業のコストダウン のコストダウンの仕組みを、ご紹介したいと したいと思います。 ◆ 中退共の概要(国の制度なので なので、原則安全です) 具体的な仕組みのご紹介の前 前に、中退共の概要を、ご説明いたします いたします。ポイントは、以 下の3点になります。 ,000円 ∼ 30,000円(全額企業負担 全額企業負担) ① 掛金月額は 5, ② 掛金は全額経費になります になります ③ 退職時には、退職者 退職者の銀行口座に直接退職金が振り込まれます まれます この制度の最大の問題は「③ ③」です。たとえ懲戒解雇に該当するような するような事例でも、退職 金の減額は不可能です。退職後 退職後は、本人が中退共に退職金を請求し、受給する仕組みのた めです。この点を懸念して、制度導入 制度導入を見送る経営者様もいらっしゃいます もいらっしゃいます。 なお、以下の助成が国から受 受けられます。(①②の併用受給も可能です です) ① 新規加入助成 4ヶ月目より12ヶ月、従業員さんごとに、 、掛金の 新規制度加入後4ヶ 2分の1(上限5, ,000円)の助成 ② 月額変更助成 18,000円以下 円以下の掛金月額を、増額変更する場合、増加額 増加額の 3分の1を12ヶ月 月助成 例えば、新規に掛金月額10 10,000円で加入した場合、総額で60 で60,000円の助成 (5,000円×12ヶ月)が が受給できるという、非常にお得な内容です です。 ◆ 給与の一部を、中退共の の積立にしてみませんか? ご存じのこととは思いますが いますが、給与額によって残業代の基礎単価・ ・労働保険料・社会保 険料・所得税が決まります。 。逆に言えば、給与水準を下げないと、これらを これらを減額すること は不可能です。とはいえ、単 単に給与水準を下げれば良い、という問題 問題でもありません。従 業員のモチベーションが下がっては がっては、意味がありません。待遇を下げずに げずに、これらを減額 するという、一見相反する課題 課題を解決するためには・・・ 月給の満額を給与として支給するのではなく するのではなく、一部を中退共 ここで中退共の出番です。月給 の積立に廻すことによって、労使共 労使共にメリットのある仕組みを考えてみました えてみました。どのよう な金銭的メリットがあるのか、 、実際にシミュレーションしてみましょう にシミュレーションしてみましょう。 Offiicial Web Site http://www.zaimupartners.jp 1 月給 一部を中退共に 月給 22万 25万 残業基礎単価・労働保険料 社会保険料・所得税は 月給によって算定されます 企業のメリット ①未払残業代のリスク軽減 ②労働・社会保険料の減額 ③国の助成が受けられる場合がある 中退共 3万 従業員のメリット ①雇用・社会保険料の減額 ②所得税の減額 シミュレーションの内容 ①月給25万円をそのまま給与として支給する ②月給を22万円とし、3万円を中退共の掛金とする 場合の年間のコスト比較。賞与・扶養家族無し。各種料率は、現行のものを使用。 中退共の利回りは、考慮しない。所定労働時間は173時間として算定。 (単位:円) ①25万円 全額給与支給 ②月給22万円 +中退共3万円 月給 雇用保険 健康保険 厚生年金 所得税 250,000 -1,500 -12,129 -20,875 -5,230 220,000 -1,320 -10,263 -17,664 -4,320 月給の手取り ① 中退共 ② 最終的に従業員さんの 手元に渡る額(①+②) 210,266 0 186,433 30,000 210,266 216,433 1,806 1,590 残業基礎単価 削減効果 180 1,866 3,211 910 削減効果×12 (年換算) 2,160 22,392 38,532 10,920 216 残業基礎単価が下がり、労働・社会保険、所得税も減額でき、従業員さん の手元に渡る額も増えるという、一石五鳥です。 同じ25万円の支出でも、企業的には、労働・社会保険料が削減でき、従業員的には、 手元に渡る額が増加するのが分かります。この効果を、数十人単位で考えると、ちょっと 無視できないようなメリットに繋がります。 最大のメリットは、残業基礎単価の減額効果です。未払残業代の申告調査(いわゆる 「労働基準監督署へのタレコミ」による調査)があると、ほぼ確実に2年遡っての是正勧 告が出されます。その際の計算単価が数百円下がるのは、かなり大きいメリットだと思い ますので、是非ご検討いただければ幸甚です。 文 渡辺 雅人 Offiicial Web Site http://www.zaimupartners.jp 2 クライアントレターのバックナンバーはこちら>>> http://www.zaimupartners.jp/clientletter.html 税理士法人ザイムパートナーズは経営者様とのコミュニケーションを第一に チーム一丸となって経営者様をサポートします。 税に関わるどんな小さな疑問、経営に関する疑問もお気軽にご相談下さい。 ザイムパートナーズが御社のさらなるステップアップを全力でサポートします! 税理士法人ザイムパートナーズの詳細は・・・ http://www.zaimupartners.jp/ 3
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