平成 21 年 8 月 14 日発行：骨髄移植推進財団事務局お問い合わせ：03-5280-8111 日本骨髄バンクの現状（平成 21 年 7 月末現在） 6月ドナー登録者数 7月現在数累計数 2,548 2,731 341,818 435,405 患者登録者数 254 213 2,617 28,146 骨髄移植例数 104 122 - 10,759 ■20 歳未満のドナー登録者数 7月 176 人合計 10,302 人 (17 年 3 月～) ■51 歳以上のドナー登録者数 7 月新規 105 人延長 229 人 15,430 人 (17 年 9 月～) 合計 ■7 月の区分別ドナー登録者数：献血ルーム／964 人、献血併行型集団登録会／1,576 人、集団登録会／103 人、その他／88 人 1 3 注）数値は速報値のため訂正されることがあります。「第 1 回ＰＢＳＣＴに関する委員会」の開催 7 月 19 日、「第 1 回ＰＢＳＣＴに関する委員会」が開催され、非血縁者間ＰＢＳＣＴ（末梢血幹細胞移植）の実施に向けて検討が行われました。末梢血幹細胞移植（以下、ＰＢＳＣＴ）は平成 12 年 4 月に医療保険が適用となったため血縁者間で実施例数が増加し、当財団でも非血縁者間での実施について検討が開始されました。その後、国の造血幹細胞移植委員会（以下、審議会）が設置されましたが、平成 15 年に血縁ＰＢＳＣドナーが白血病で死亡する事例が生じたため、国は顆粒球コロニー刺激因子（以下、Ｇ－ＣＳＦ）投与との関係について、日本造血細胞移植学会（以下、学会）に調査報告を求めることとなりました。そして、平成 20 年 3 月の審議会において、Ｇ－ＣＳＦ投与と白血病発症に因果関係は認められないとの報告が出され、非血縁者間ＰＢＳＣＴの導入のための検討を進めることとされました。ＰＢＳＣＴは患者サイドのメリットとして、コーディネート期間の短縮の可能性があること、現行の骨髄移植において不測の事故が発生した場合等に有効な代替手段となり得ること、骨髄採取における骨髄採取施設の制約（採取時の手術室や麻酔医の確保）の緩和が期待できること等があります。また、ドナーサイドのメリットとして、麻酔アレルギー等の骨髄採取不適格ドナーや全身麻酔に躊躇を感じるドナーにとって、骨髄提供の選択肢を増やすこと等があげられます。非血縁者間ＰＢＳＣＴは既に世界的な標準医療となっており、わが国においても一刻も早く導入することにより、より多くの患者救命を可能にしたいと考えています。平成 20 年度に発足した厚生労働科学研究班の委員からは、現時点までに諸々の基本的なルールやマニュアルの作成に向けての基本的事項の検討が行われており、平成 21 年度は平成 22 年度からの実施を視野に入れて更に検討を深めている、との説明がありました。本委員会は、次年度から当財団においてコーディネーターの研修やコンピューターシステムの改修等を行うべく、7 月以降、月 1 回のペースで開催され、平成 22 年 1 月を目途に中間方針をまとめる予定としています。 2 骨髄バンク推進全国大会の概要 9 月 12 日（土）、大阪府大東市で開催する「骨髄バンク推進全国大会 2009in 大阪」の概要が決定しました。第 1 部は式典、第 2 部は「おしゃべり音楽会ハート to ハート」と題して、元患者さん、ドナーさん、大東市長のトークショーにスペシャルゲストとして千原せいじさんも加わり、楽しいおしゃべりとともに支え合うことの大切さを伝えます。また、元大相撲関取で歌手の大至さん、ＯＳＭゴスペルアンサンブル、大阪桐蔭高等学校吹奏楽部の皆さんによるコンサートが花を添えます。 1 平成 21 年 8 月 14 日発行：骨髄移植推進財団事務局お問い合わせ：03-5280-8111 ■日時：9 月 12 日（土） 14:00～15:30 ※参加は無料、予約不要でどなたでも参加できます。 ■会場：大阪府大東市立総合文化センターサーティホール大阪府大東市新町 13－30（JR 学研都市線住道駅より徒歩約 5 分） ■プログラム：第 1 部式典（13:00～13:30）、第 2 部トークショー、コンサート（14:00～15:30）《骨髄ドナー登録会を開催します》 ■開催日：9 月 13 日（日） ※雨天中止 ■場所：大東市末広公園（市民まつり会場内） ■時間：骨髄ドナー登録受付 10:00～15:30（献血受付時間 10:00～16:00） ※献血へのご協力もお願いします 3 3 「第 1 回広報推進委員会」の開催 7 月 14 日、「第 1 回広報推進委員会」が開催され、本年度はドナー登録者の拡大につながる広報活動として、ＡＣに代わるマスコミ媒体の活用や、今後の広報活動の効果的な展開などについて検討を行うこととなりました。ウェブの活用等といった個別の施策については、専門家を中心とした分科会を立ち上げて検討を進めていく予定です。 4 骨髄バンク応援イベント ■ＴＯＳＨＩ「骨髄バンクチャリティコンサート」：ＸＪＡＰＡＮのボーカリストＴＯＳＨＩさんがメインアーティストとして参加する、骨髄バンクドナー登録の普及活動支援を目的とした「コンサートフォーフレンドシップ」が開催されます。問合せ先：コンサートフォーフレンドシップ実行委員会 TEL 03-5327-4975 HP http://www.taisetsunamono.net ■映画「私の中のあなた」：10 月 9 日の映画公開に併せ、骨髄バンク支援キャンペーンを行います。 5 財団の会議開催予定傍聴をご希望の方は、事前に財団事務局総務部までお申し込みください。公開・非公開開催予定常任理事会公開・一部非公開 9 月 10 日（木）17:30～廣瀬第 1 ビル 2 階会議室 PBSCT に関する委員会公開 8 月 15 日（土）16:00～廣瀬第 1 ビル 2 階会議室 PBSCT に関する委員会公開 9 月 13 日（日）14:00～廣瀬第 1 ビル 2 階会議室ドナーコーディネート関係者のコーナー以下は、調整医師およびコーディネーターの皆さまを対象としています。 6 骨髄ドナーコーディネートのお知らせ(迅速コース)と返信用アンケートの改訂についてコーディネート開始時に迅速コースのドナーに送付する「骨髄ドナーコーディネートのお知らせ」および「返信用アンケート」の一部を改訂します。現行の帳票は迅速コースの現状に関する説明が不十分なため、80日後に何らかの予定があることで辞退されるドナーがいたり、案内文やアンケートがわかりにくいなどの声や、内容についての問い合わせがあることなどから検討を重ねてきました。その結果、迅速コース導入によるコーディネート期間短縮の効果という観点から、目的および基本的な考え方は変更せず、実績に基づいた説明を追加し、表現を工夫することで、ドナーの方により理解していただける内容に変更しました。コーディネーターの方へ別紙を同封しますので、ご参照ください。なお、８月24日（月）の初期コーディネート担当からドナーの方への発送分から新帳票を使用します。 2 平成 21 年 8 月 14 日発行：骨髄移植推進財団事務局お問い合わせ：03-5280-8111 7 第15回コーディネーターブラッシュアップ研修会について（第１報）第15回コーディネーターブラッシュアップ研修会は、2010年２月に静岡県浜松市で開催される第32回日本造血細胞移植学会総会に併せて開催することになりました。学会併催とするのは、①コーディネーターから学会併催への希望が多いこと、②コーディネートに関わる者が一堂に会し、情報を共有し理解を深めることができること、③調整医師の先生方にも研修会にご参加、ご協力いただけること、④学会には移植医・採取医など多くの関係者が参加するためコーディネートへの影響が小さいこと、などの理由からです。交通や宿泊については個人手配とする予定ですが、詳細については次号以降に改めてご連絡します。・日程：2010年２月19日(金）～２月20日(土）・開催地：静岡県浜松市（アクトシティ浜松・オークラアクトシティホテル浜松 8 他）静岡沖地震、台風９号、各地での豪雨に関するコーディネート対応について台風９号が各地で大きな被害をもたらしている中、８月11日早朝、駿河湾を震源とする強い地震があり、静岡県で震度６弱を観測し、４都県で死傷者がでました。また７月には中国地方や九州北部で豪雨による大きな被害が出たばかりです。被災地域の皆さまや関係者の方々には心からお見舞い申し上げます。現在のところ、移植・採取施設を含めてコーディネートに直接影響するような被害情報はありません。各地区事務局においても通常どおり業務を行っています。当財団では、ドナーや関係者の安全および状況を確認し、影響がある場合はコーディネートの進行や対応方法等について個別に対応する方針です。コーディネート活動のための移動や骨髄・検体の運搬等に際しては十分ご留意いただき、当該地区においてコーディネートに影響を及ぼす情報がありましたら、地区事務局またはドナーコーディネート部へご一報をお願いします。 9 連絡事項 ◆９月連休期間の確認検査・再検査の実施およびSRLへの予約について・確認検査実施について 9/17（木）、9/18(金）は確認検査を実施できません。9/24（木）以降はカレンダーどおり実施可能です。再検査についてはカレンダーどおり実施可能です。・SRL の予約について 9/24（木）～9/28（月）採血分の予約は、9/15（火）16：00 までです。 9/29（火）～9/30（水）採血分の予約は、9/17（木）16：00 までです。＊北海道・中四国・九州地区は 14：30 までとなります。 ◆９月の連休期間の東海大学における検体保存事業の検体受付について基本的にはカレンダーどおりです。詳細は下記をご参照ください。・連休前・・・9/18（金）まで東海大必着。 ※北海道・九州地区は9/16（水）までに、その他の地区は、9/17（木）までに発送してください。・連休後・・・9/24（木）採血・発送分から受付可能。 ※北海道・九州地区は9/28（月）採血・発送分から受付可能です。 ◆「平成20年度ドナーフォローアップレポート」発行について「平成20年度ドナーフォローアップレポート」を発行しました。調整医師、コーディネーターの皆さまに、今月号のマンスリーJMDPに同封してお送りします。 ◆ドナー登録のしおり「チャンス」の送付についてドナー登録時検査のHLA－C座検査追加に伴い、ドナー登録のしおり「チャンス」の内容を変更しました。調整医師、コーディネーターの皆さまに今月号のマンスリーJMDPに同封してお送りします。 3