平成 26 年度 第 1 回市川市立塩浜小中一貫校検討委員会 1 日 時:平成 26 年 5 月 13 日(火)18 時 30 分~20 時 10 分 2 会 場:市川市立塩浜小学校 図書室 3 出席者(敬称略、順不同) 会議録(概要) 委 員:増井三夫、徳幸蔵、冨家薫、長郷貴史、中島健司、小井出さおり、大関朗 渡邉晴美、藤平一成、皆川真一、稲葉清、佐藤修、大熊和男 事務局:石田有記(教育次長) 、石沢昇栄(教育総務部次長) 、永田治(教育政策課長) 石田清彦(教育政策課主幹)、中嶋愛(教育政策課主査) 、吉成悟(教育政策課主査) 中俣智文(教育政策課主査) 4 資 料:仮称市川市立塩浜小中一貫校検討委員会の運営に関する要綱 塩浜小中一貫校に関する基本計画(案) 5 備 考:市川市立塩浜小中一貫校検討委員会の会議録は、検討委員会の承認を得て、概要版として 作成しています。 6 会議の内容 次第 1 あいさつ 市川市教育委員会教育次長 石田有記(塩浜小中一貫校開校準備委員会委員長) 次第 2 市川市立塩浜小中一貫校検討委員会の運営に関する要綱について 次第 3 委員の依頼 次第 4 自己紹介 次第 5 座長選出 ○ 増井三夫委員を座長に選出 次第 6 ○ 基本計画の策定について 事務局より説明 ①基本方針について ・義務教育 9 年間の豊かな「学び」と「育ち」をつなぐ教育を推進します ②小中一貫校の基本的な考え方について⇒下図について説明 ・小中一貫教育 小中学校の教育課程を調整し、一貫性を持たせて体系的な教育を行う教育方法 9 年間という大きなくくりの中での、子どもの発達段階に合わせた柔軟な教育活動 ・ 「中 1 ギャップ」や、子どもたちの心身発達の早期化などへ対応 ・ 小中学校の学びと育ちを義務教育 9 年間でとらえ直し、子どもたちの発達に沿った独自の教育 課程の編成 子どもたちの個性や能力を最大限に引き出すことができる ・小中一貫校 子どもたちの豊かな「学び」と「育ち」を、義務教育 9 年間の枠でとらえ直した教育活動を行う学校 義務教育の出口のイメージをもって教育を進めることができる 子どもの個性や可能性を最大限に伸ばすことができる 小学校と中学校の合体ではなく、新しい学校として新しい価値を生み出す学校 ③塩浜小中学校の一貫教育について⇒下図について説明 塩浜小中学校の現在の課題 ○ 学力では基礎・基本の部分に課題の見られる ⇒ 基礎基本が十分に定着しないまま進級 ○ 小中学校共に表現力の育成が課題 ⇒ 多様な表現活動が求められている ○ 学習意欲や自己肯定感が低い傾向にある ⇒ 小学校高学年からの指導を見直す必要がある ○ 中学校の不登校出現率は市内でも高い ⇒ 下学年からの対策が急務となっている ○ 自主的に考え行動する力が弱いという実態 ⇒ ○ 基本的な生活習慣に課題のある児童生徒がいる ⇒ 望ましい生活習慣を身につける取組の継続 リーダー性の育成が重要となっている ○ 家庭学習の習慣が身についていない児童・生徒が多い ⇒ 家庭と連携した取組が急務 塩浜小中一貫教育 ・先進的な連携が進められている 小中学校 9 年間の義務教育について、 一貫して責任を持った教育を行う 効果が 高まる 環境 ・校地が隣接している ・学校規模が過大でない ・地域との協力関係が十分に築かれている 一貫教育による新たな可能性 ○ 無駄のない教育課程の編成と指導法の研究を進め、わかる授業によって学力の向上を図る ○ 9 年間という大きな枠の中で学び直しの機会を保障し、基礎基本の定着へつなげる ○ 学年の幅の広がりによって異学年交流を充実させ、表現力の育成を図る ○ 年齢の離れた児童生徒の交流により、自己否定を底上げし、自己肯定感を高める。また、地域との 連携によりその効果を高める ○ 9 年間の枠組みの中で、不登校や問題行動の予防に向けた指導を下学年から行うことにより、不登校 等の改善を図る ○ 家庭に対して小中学校が同じ方向を向くことで、家庭からの関心を高め、基本的な生活習慣や家庭 学習の改善を図る ○ 発言の記録 検討委員:これまでの議論を踏まえた「基本方針」 「基本的な考え方」 「塩浜小中学校の一貫教育につい て」 の 3 つについて整理をしていただき、 さらに今後の議論の方向性を考慮したまとめとなっ ています。質疑をどうぞ。 検討委員:課題の洗い出しをしていただいたが、過去 2 回の検討会の中で部活動の考え方があったと思 います。小中一貫校を開校するにあたって、 「なぜ塩浜なのか」という疑問から、児童数、 生徒数が少なく、年々減っているという現状があると思います。児童・数生徒数が増加して ほしいという切なる思いがあって、そのために小中一貫校としての新たなブランドを構築し てもらって、バスに乗ってでも本校に通学したいという児童・生徒を増やしたいと思うので す。その中で学力については課題として出てきていますが、部活動についても学校選択の材 料となるし、塩浜が活力を得るためにも力を入れなくてはならないと思うので、課題の中に もう一度組み入れてもらいたいと思います。 事務局 :部活動などを含めて色々なことを協議してもらうのが教育環境の方針の部分になります。学 校像を具現化する中で、部活動はどうしようかということを話し合っていただいて、制度と して組み入れていこうということになるので、皆さんのご意見をもとに基本計画を策定して いきたいと思います。 検討委員:事務局の言おうとしていることは分りますが、行政として部活動を課題としてとらえている のかどうかということもあるので配慮していただきたい。 検討委員:新たな可能性も含めて、部活動による教育効果については当然具体的な取り組みの中に入っ てくると思います。 検討委員:この会議は少子化問題と同じような面で見てしまいます。今回の件にはハード的なサポート とソフト的なサポート、そして地域的なサポートなどがあると思いますが、3 つの側面から、 まず目標を決めて進めていくということで期待しています。 検討委員:期待がどのように表現されるかというと、委員の言われた新たなブランド力ということ、他 地域からみたブランド力というものが大切だと思います。 ○ 協議 ①塩浜小中一貫校の具体的な姿について⇒下図について説明 塩浜小中一貫教育の目標 義務教育 9 年間を見通し、途切れることのない一貫した指導方針のもとで、小中共通の学校教育目標 である「人とつながる 未来へつながる『自ら夢を持ち、心豊かで、たくましく生きる子どもの育成』」 の実現を図る教育をすすめます。 地域の一員としての自覚を高め、 地域に貢献できる人へと育つ 小中一貫校としての特色 命を大切にする教育が進み、豊か な人間性を育む 地 理数的な思考力や判断力、 塩浜小中一貫教育の視点 問題解決力が向上する (5 つの「つなぐ」視点) 教 域 の 交 知 流 科 担 見 交 を 活 流 任 制 後 期 ・ 発 展 期 中 3 ①児童生徒をつなぐ 中 2 1 期 小 充 6 し 期 交 流 小 小 も ・ に 基 小 進 礎 2 塩浜小中一貫教育の 目指す学校像 ③家庭・学校・地域をつ なぐ ・家庭・地域との連携 【未来へつなぐ】 期 3 ④理念をつなぐ ・一貫した共通の目標 を共有します ⑤教育活動をつなぐ 期 小 1 防災教育の充実 ・教職員間の協働を深 小 前 る ②教職員をつなぐ を強化します と め を深めます 5 4 と ・児童生徒のかかわり めます ・ 実 域 【人をつなぐ】 中 か 地 中 ・教育課程の工夫・改 善を図ります ・教育活動の連続性を 高めます 理数教育の推進 ○ 全教職員が義務教育 9 年間の学びと育ちに責任を持つ学校 ○ 家庭・地域が義務教育 9 年間の学びと育ちに責任を持つ学校 ○ 子どもたちが地域に残り、自分の子どもを通わせたいと思う学校 ○ 発言の記録 検討委員:保護者の方や地域の方に、塩浜小中一貫校をこれで語れるかということですが、どうですか。 具体的な姿を我々が持って、そして具体的なプランを作っていくという流れで進めたいと思 います。まず地域との関係ではどうでしょうか。 検討委員:この地域は市川市では数少ない被災地だったということで、確かに防災教育を掲げることは 良いことだと思います。私は高齢者の代表ですが、毎月会報を出しておりまして、会報の中 に小中一貫校の問題を出しました。先日中学校と小学校の入学式に出させてもらいましたが、 入学者が少なくなっているので、何とか良いものをつくりたいと思っています。それには、 まず地域の方々の理解が必要だと思っています。 検討委員:子どもたちから高齢者までを含めた地域の活性化といいますか、地域の一員としての自覚を 育むとか、豊かな人間力を育むとかといったことを、地域を構成している人たちにどういう 形でフィードバックするのか、または、防災訓練を通じて人間性を育む教育というのがどの ようにイメージできるのかということを、高齢者の方々も理解することが大切だというアド バイスだと思います。 検討委員:小中の教員が相互に実態を知るということは、言葉で言うとやっているのではないかと捉え がちですが、案外その壁というのは大きいものがあって、塩浜小中学校では連携という形で その取り組みを進めていると思います。そして、お互いの実態を知るということで前へ進む 視点が得られるのかなと思います。可能性としては大きいものがあると思っています。また 家庭に対して小中学校が同じ方向を向くということは、学校現場が一様に願っていることで、 もう一方では地域の学校として、若い高齢者の方をどのように取り込んでいくかということ が大切だと思います。そして、具体的な取り組みをどのようにしていけばよいのかというこ とですが、これは難しいです。小中相互の実態を知るということは時間の掛かることですし、 教職員の多忙化にもつながるのではないかということもあります。でも、このミッションは 成功してもらわないと困るので、子どもたちの幸せな姿が見られるように検討委員として知 恵を絞っていきたいです。 検討委員:具体的にどういうことをイメージしているかということを伺っていきます。 検討委員:私はここに住んで 20 年になりますが、地域の方の力で子どもは育っていると思います。だ んだん子どもが少なくなって、先生方の数も減る過渡期を私は経験してきています。今の保 護者は少ない中で知恵を絞ってやっていかなければなりませんが、それはとても難しいこと です。そういった中で高齢者の方は参考になる意見をたくさん言ってくれますが、子どもた ちや若い保護者と考え方が違ってきているということもあります。だから地域全体の真ん中 にいる私が橋渡しになって、地域の意見、高齢者の方の意見、若い保護者の意見を吸い上げ て、こちらに反映できれば良いと思っています。小学校や中学校の保護者の方から意見を聞 きますと、反対意見というか、「どうして小中一貫になるのか」といった意見を聞くのです ね。でも中心にいるのは子どもたちですから、子どもたちが何を考えているのかということ は知りたいと思います。 検討委員:広報についてはどういう形になっているのでしょうか。 事務局 :検討委員会だよりを作成して配布します。また、教育委員会のホームページに小中一貫校の ページを開設する予定でいます。 検討委員:「たより」は保護者だけでなく、地域全体に出せるようにしていったら良いと思います。そ して、この議論が地域に広がって、理解が深まっていくのだと思います。 検討委員:防災教育の充実というのは「3.11」の経験からきているのは分かりますが、まだイメージが しにくいです。だから「なんで小中一貫校なの」という保護者も多いのだと思います。 検討委員:具体的な姿といっても具体的になっていません。私は会社で目標を立てますが、具体的な数 値で立てます。保護者の中には子どもが増えてほしいという潜在意識がすごく多いです。一 貫教育をやってほしいというのは二の次で、教室にいる子どもが 10 人になる、9 人になる ということがすごく嫌で嫌で仕方がないのです。富美浜小学校に行きたいと潜在的に思って いる保護者もいます。そういった意味で数字を把握しておいて、将来的にどうしたいのかと いう方向性の中での一貫校であってほしいと思います。素晴らしい制度ができても、 「子ど もが集まりません」ではまったく意味がないと思います。各論はこれから詰めていくことに なりますが、大前提として、将来どうしたいのかということ、塩浜だけでなく市川市全体と して子どもを呼び込みたいのか、そういった意味での一貫校というシステムなのかといった ところから共有していかないと、各論から話しているようでならないと感じます。 検討委員:それは重要なポイントだとは思いますが、議論の積み重ねの上の議論が必要であって、この 検討会での議論は、理念があって、次に具体的な姿があって、そして各論の議論という展開 が必要だと思います。地域の人に我々の議論をそのまま伝えても、なかなか理解されないだ ろうと思います。理解してもらえるような内容に編集して伝えていかないと理解していただ けないと思います。 検討委員:完成予想図のグランドデザインをきちんとして、それに対して筋道を立てて整理をしていか ないと、情報を受け取る方は何がどうなっているのか分らなくなってしまうので、それをつ くる作業を早く進めていきたいと思います。 検討委員:今回の協議は、 「今までの議論をまとめてきたけれどもどうでしょうか」という内容なので、 例えば次回は、理数的な思考力、判断力、問題解決力がどういった形で向上するのか、そし てそのことによって学力はどのように変わるのか、ということなどを具体的な姿として議論 できるようにしていきたいです。そして、具体的な姿に落としたときに、子どもたちにとっ てどのような良い面があるのか、といった議論を進めていきたいと思います。 検討委員:私は教諭の時は中学校に勤めており、管理職になって小学校に勤めておりますが、小学校と 中学校での指導の仕方の違いについては色々と感じるところがあります。小学校ではすごく きめ細やかに教えていきます。そのきめ細やかな指導はもちろん中学校でも大事ですけれど も、小学校でやっているような指導をそのまま中学校でやっていくと、中学校では生徒指導 の部分で持ちこたえられない部分もあります。ですから、中学校では適度にガス抜きをしな がら幅を広げて指導をしていく部分があるのかなと思います。小中学校が一緒になって新し い価値を生み出すというところは嬉しく思っています。中学校の教員が小学校の指導法や子 どもを見たり、小学校の教員が中学校を見たりして、小さな段階での滑らかな接続の指導が ないといけないと思います。中学校に行ったときのギャップは子どもにとってすごく大きい と思いますが、小中一貫校の取り組みは、そのギャップを小さくして、全員で子どもを見て いこうという大きな意義のあることだと考えています。そういう意味で今回の取り組みは、 子どもたちにとってもステップを小さくしていくことになるのだと思います。 検討委員:塩浜小中の連続性には、そういった思考の連続性といったものもあると思います。また現在 の課題が解決するのであれば、それは一貫校ならではのことだと思います。そうすれば他校 との違いの中で、こちらの方がはるかに良いということになってくるわけですから、地域の 中でも認知されてくると思います。認知されてくれば、それが地域における学校評価になっ てくるわけですから、他地域からこの一貫校に入ってくるストーリーも示してあげてほしい と思います。 検討委員:小中一貫校にせざるを得なかったのか、それとも生徒数の減少を食い止めて子どもが増えて ほしいのか、新しいシステムができても生徒数が 50 人でも良いのか、そういったところの 整理だけでもしてほしいと思います。 事務局 :小中一貫校をつくったときに、学校の適正規模をどのくらいで見るかということだと思いま す。塩浜の課題は確かに子どもの数が少ないということですが、それは裏を返せばきめ細や かな指導ができるということです。先生一人に対する子どもの数は市川の他の学校に比べて 極めて少ないということでいくと、小規模のよさというものがあると思います。ただ一方で 小規模すぎると、学年の中での子どもが関わりとか、クラス替えなどが難しくなるというこ ともあります。総論としては特色ある学校づくりを進めるということです。市川の小中一貫 教育をリードするような学校をつくることによって、塩浜に来たいというお子さんを増やす ことは別途あるのですが、一方、増えすぎてしまった場合は今の塩浜の良さがなくなるとい うこともあるので、適正な規模というものはどういったものなのかということも含めて、考 えていく必要があります。事務局としては、必ずしもこのくらいの数が良いということを考 えていることではないのですが、少なくなっても良いと思っているわけでは決してなくて、 特色ある学校づくりをして、 「塩浜に通いたい」あるいは「塩浜で生活をしたい」というお 子さんを少しでも増やしていくということが大きな考えとしてはあります。しかし、その中 で今塩浜がやっているような良さを残していく学級集団なり、子どもの集団なりのあり方も 検討していかなければならないと思います。そうする中で、施設はどのように使っていくの か、どのような指導が求められるのか、先生の数はどのくらい必要なのか、といった条件が 変わってくると思います。そういった意味で、本日配付している塩浜小中一貫校に関する基 本計画の 1 ページ目にある「一貫教育によって新たな価値を実現していく」にはどういった ことをすれば良いのか、例えば部活動の部分で活性化を図っていけば良いとか、そのために 小中 9 年間の中で希望するお子さんには小学校 5 年生から部活動に参加できるようにして、 ある一定の競技を異年齢交流の中で進めていくという発想も生まれてくると思います。まさ に根っこの部分の基本計画というところを考えていただいた上で、具体的な教育条件を考え ていくことが大切だと思います。市教委としては、このくらいの規模でないとだめだという ことはないので、ご議論いただければと思います。 検討委員:委員の言いたかったとことは、「言いだしっぺは誰ですか」ということだと思うのです。教 育委員会ではなく議会の方からではないのでしょうか。平成 24 年 12 月議会で、まさにこの 塩浜小中一貫校に関する答弁がされていますが、どうですか。 事務局:一貫校というくくりではありませんが、合同の運動会・体育祭などを始めたのは、今いる小中 の子どもたちをもっと良くしたいという思いからです。塩浜小学校の子どもたちがほとんど 塩浜中学校に行っているのですから、連携を進めて、この子達の力をもっと伸ばしたいと 思ったわけです。つまり、連携教育が始まったのはむしろ学校サイドからです。 検討委員:一貫校という制度に落とし込みましょう、そして市川市のモデルプランにしましょうと言い 出したのは市長ですか。 事務局 :時期的なものはあると思いますが、小中一貫について、また中高の連携については、昨年の 市長選を戦うときの公約の一つとして掲げていますので、当然そういったものも含めて取り 組んでいるというところです。 検討委員:我々としても塩浜地区から議員を選出させていただいて、活躍していただいているわけです けれども、あまりにも我々が聞いている説明と、実際に動いているスタンスというものがか み合っていない感じがします。我々の方には、そういった話が議会で揉まれて、議員の中で こういったプランが出て、行政に落とし込まれて、行政がリーダーシップをとって、この様 な基礎工事をしているという理解でいたのですが。 検討委員:そういった話に入ったら議論が進まないと思うので、今の塩浜小中学校の課題を教育の面か ら、どのように子どもたちの夢を実現していくかということが重要だと思います。そのこと は同時に、塩浜小中学校の教育活動が色々な地域から高く評価されるようになるかどうかと いうことと裏表の関係にあるわけです。これまでの多くの日本の地域が抱えている課題を解 決する一つの解決法として、現在非常に有用であり、多くの市町村が取り組んでいるテーマ として小中一貫教育があるわけです。例えば京都では、義務教育が教育のベースであるとし て、地域の連携を含めて取り組んでいます。ですから、地域との連携、それから教育が地域 に貢献できるもの、つまり教育を通じた地域の活性化というところの問題につなげています。 だから、今の我々の議論も地域全体の話題として提供していきたいと思います。言いだしっ ぺは誰でもいいですけれども、しかし、市長ないし市議会で議論されたということは、承知 して進めたいと思います。今後は、小中一貫校について議論をする価値があるように、良い 学校にするということでこれまで来ているわけですから、その議論を発展させるということ で進めたいと思います。 検討委員:我々は委員として説明するときに、 「どうしてこのように進んできたのか」ということは必 ず質問を受けるんですね。ですからどういう経緯があったのかということは、説明する側と して把握をしておきたいところです。 事務局 :始まりの経緯については事務局の方で整理をして、第 2 回の委員会でお話させていただきた いと思います。それは地域に説明する中で、客観的な経緯は必要だと思いますから。ただ何 より大切なことは、今いる塩浜の子どもたちにとって良い学校とは何か、あるいは近隣にお 住まいの子どもたちも通いたいと思うような学校づくりをするためにはどのようにすれば 良いのか、ということですので、経緯については事務局で預からせていただいて、むしろど のような良い学校をつくるのかということをご議論いただければと思います。 検討委員:中 1 ギャップの解消という面では、成果として、昨年度中 1 と中 2 の生徒に「中学校に入る 時に不安がありましたか」というアンケートをとりましたら、不安があったと答える数値は とても低くて、不安がなかったという数値が高いという結果が出ていました。これは小中合 同の運動会・体育祭や合同避難訓練などの交流によって不安が解消されているということが ありますので、確かなものだと感じています。教科担任制ということでも、中学校の教員が 既に小学校に来て授業をやっていますので、常にアンケートなどで子どもたちの意見を聞き ながら進めていきたいと思います。そこで子どもたちが良いと思っているのなら進めていけ ば良いし、良くないと思っているのならやり方を変えていく必要があると思います。常に子 どもたちがどう感じているかということを意識していくことが大切だと思います。そうやっ てせっかくできたものが、子どもたちにとってマイナスになってはいけないと思います。で も、子どもたちに小中一貫校をやるかやらないかといっても分らないことなので、進めてい く中で、具体的な取り組みについて子どもたちの意見を聞き、絶対に良いものをつくりたい と感じています。 検討委員:現在の課題についてはもちろん教員が感じているわけですけれども、課題をどのような形で 解決していくのかということは、我々の議論の原点だと思います。もう少し時間が掛かるか も知れませんが、今の説明のように、学校で取り組んでいることの成果を踏まえて、協議を 進めていきたいと思います。「教育環境の方針」については、説明だけを聞いて次回の協議 にしたいと思います。 事務局 :ここでは教育内容の実効性を高めるための教育環境についてご協議いただくわけですが、教 育内容を 5 つの視点で考えてみました。この視点を具体化するためにはどのような教育環境 を整えていけば良いのかということの協議をいただいて基本計画を作成し、次に、そのため に何をどのようにすれば良いのかという議論につなげていきたいと思います。 検討委員 :次回はこの協議を通して 1 歩でも具体化していければ良いと思います。皆さんの知恵とア イデアで進めていきたいです。その間に保護者の方や地域の方には、よく分らなくて賛成も 反対もできないとか、よく聞いていないから賛成もできない、といったことも代弁していた だきながら、ここで話していただきたいです。 次第 7.8 開設準備スケジュールについて、および塩浜小中一貫校検討委員会の開催予定について ○ 塩浜小中一貫校検討委員会の開催予定を説明 回 月 日 曜 1 5 13 火 18:30 基本計画の策定について 2 5 24 土 13:30 基本計画の策定について 3 6 14 土 13:30 基本計画に沿った具体的な取り組みについて 4 7 19 土 13:30 基本計画に沿った具体的な取り組みについて 5 9 20 土 13:30 基本計画に沿った具体的な取り組みについて 次第 9 時間 内容 その他 ○ 発言の記録 検討委員:開催スケジュールですが、ある程度しっかり協議しなければならないときは、時間で区切る のではなくて、ある程度時間を延ばしてでも議論できるようにしてほしいと思います。 検討委員:そのためにも議論の論点を絞りながら進めていきたいと思います。 事務局 :会議録については概要筆記とさせていただきます。それとは別に検討会だよりを発行します。 検討委員:今日の話し合いを大切にして、次回につなげていきましょう。
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