第5回 静岡市まちみがきプラン評価委員会 議事録 日 時:平成 24 年7月 17 日(火) 18 時~20 時 場 所:静岡庁舎本新館 17 階 170 会議室 出席者:日詰一幸委員長、青木孝輔委員、大石順美委員、 太田千晴委員、宗野吉利委員、髙木憲生委員、 深野裕士委員、増渕礼子委員、松原 匠委員、 山嵜絵莉委員、渡邊英昭委員 ●…委員 ○…担当課 要旨: 《№12 静岡・清水中心市街地活性化基本計画の推進》 ● 静岡・東静岡・清水の3つの都市核が分かりにくい。 ● 計画に登載されている 157 事業の費用対効果を検証すべき。 ○ 平成 21~25 年度の計画で、ハードの整備はほぼ出来上がっている状態。今後はハード と連携してソフト事業をどのように展開していくかが課題となる。静岡・清水中心市街 地はコミュニティの場でもあり、民間との連携強化が必要と考えている。 費用対効果の検証については、中心市街地活性化協議会にも内容を伝え、次の計画に も反映できるか検討していきたい。 ⇒委員会の評価:必要度B、達成度B 《№23 学生と企業の出会いの場づくりの推進》 ● 学生と企業の係わりが見えない。学生が社会で学ぶ場の提供をする必要がある。学生 の意見はどうか。 ● 企業と関わることに興味はあっても動き出せない学生が多い。それを後押しする事業 になれば良いと思う。 ● インターンシップを受入れてくれる企業の情報がまとめて得られるのは良いと思う。 ● facebook は学生も多く使っており、facebook 上で学生同士による企業情報の共有も行 われているため、良いと思う。 また、大学の OG・OB の話を気軽に聞ける機会があれば良いと思う。 ⇒委員会の評価:必要度 A、達成度B 《№22 高齢者、障害者等の雇用奨励》 ● 中小企業は障害者を雇用したいと思っても余力が無く、手が回っていないのが現状。 企業の実態をつかむべき。 ● 障害者で起業・経営している例もあるので、参考にしてほしい。 1 ⇒委員会の評価:必要度B、達成度B 《№24 清水港の整備促進》 ● 既に決定している事業をプランに掲載させる必要があるのか。 ● 県が推進する事業ではないのか。市は費用負担のみ、という印象がある。 ● 整備自体は国・県が実施するのであれば、市は整備された港をどのように活用してい くかを検討すべき。 ○ 県に負担金を支払っている経緯としては、地方財政法や港湾法等で「利益を受ける範 囲で負担する」と定められているためで、負担率は条例で定めている。清水港整備につ いて県と市が対等な立場で話をする会議があり、県の事業の妥当性も検証している。 市としては、ソーラスフェンスの開放等をして、市民に憩い・にぎわいの場として港 を活用してもらえるよう働きかけている。 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 《№25 野生鳥獣被害対策の強化》 ⇒委員会の評価:必要度B、達成度B 《№26 耕作放棄地活用戦略の推進》 ● メガソーラーなどへの耕作放棄地の農外転用等の法整備について「今後情報の収集に 努めていきたい」とあるが、本当に法改正ができるのか。 ○ 農地法、農業振興地域の整備に関する法律(農振法)の規制が厳しく、法改正もかな り難しい。耕作放棄地は生産農地に再生していきたい。 ● 農地を宅地に転用できないか。農地法は市の裁量で転用できるのではないか。 ○ 農地法での転用は法律の条件を満たせば可能であるが、農振法の規制を市で緩和する ことは困難である。 ● 法の範囲内で、できることがあれば、意欲的に取り組んでほしい。 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 《№27 地域材の活用促進》 ● 柱 100 本プレゼント事業で地域材の魅力が伝えられるのか疑問。 ● 国産材の自給率が低く、輸送費等のコストがかかるはずの外材が多く使われているの はなぜか。 ○ 柱 100 本プレゼント事業によって需要が高まり、市産材の価額は1割程度上昇した。 国産材も外材も、現在流通している価額はほぼ変わらない。主な出材先である大手ハウ スメーカーは安価で均質な木材を欲しがるが、日本の林業は事業者が小規模で、木材の 種類が多く、急峻な斜面から出材するため、コストが高くなってしまい、出材すること 2 が難しくなっている。 現在、機械化等に対して補助を行い、事業者が生き残るための施策をとっているが、 将来的には補助金頼りの経営から脱却させることが必要と考えている。 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 《№10 プロ野球地元球団創設構想の推進》 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 《№9 「寿司の都・しずおか」創造プロジェクトの推進(6次産業の創出)》 ● 重要な事業だが、顧客の意見を聞いていない現在のアプローチに疑問を感じる。 ● 静岡と寿司はあまり結び付かない。既に知名度の高いものに力を入れて静岡を売り込 むべきではないか。 ● 旅博のアンケートでも静岡の寿司の認知度は低かったので、サービス面での差別化が 必要となるのでは。 ● 市民、観光客、学生など様々な人からの知識・意見を取り入れてほしい。 ● 「食」で静岡のブランディングをする考え方は理解できるが、なぜ「寿司」なのか。 ● 「寿司」をコアにした、地元食材のアピールとしてはどうか ● もっと内容を詰めるべき。 ○ 消費者の視点からも事業の検討をしていきたい。 関係者へのヒアリングを進める中で、値がつかず、市場に出回らない魚(未利用魚) や寿司屋の後継者不足等の問題が浮かび上がってきたため、解決策を検討したいと考え ている。 ● 寿司でなくても魚にも様々な食べ方があるので、検討していただきたい。 ● すしミュージアムが失敗した原因分析も行ってほしい。 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 《№11 「シズカン」プロジェクトの推進》 ● 本年も含めて3年間開催し、既に実績が上がっているので、フィルム・ツーリズムも 含めて更なる事業の拡大を検討してほしい。 「映画による賑わいプロジェクト」と名称を 変更してはどうか。 ● 現在の運営体制では、市は補助金を出すだけでプロジェクトの内容検討まで行えない のではないか。市民の力を集めることにもっと重点を置くべき。 ● もっと市が積極的にプロジェクトに踏み込んでいってほしい。プロジェクトが活性化 する支援をするだけであれば、補助金でなく人的支援のみでいいのではないか ○ 1~2年目は後援という立場だったが、3年目の今年は共催として加わり、より積極 的・全市的な取組みに進歩した。キラーコンテンツを何にするかが次のステップへの課 3 題である。また、本年度は補助金のみでなく共催として事業内容にも関与した。現在は、 来年度に向けたイベントのあり方について、実行委員会と検討しているところである。 ● 将来は大道芸ワールドカップのような運営スタイルを考えているのか。 ○ 静岡の春の一大イベントとして育てていきたいと考えている。長期的には民間でお金 が回る運営スタイルとしていきたい。 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 《№13 「オクシズ(奥静岡) 」の活性化》 ● 各エリアの事業が軌道に乗ったら、テーマ別に地区を回遊できる仕組みを作ってほしい。 ⇒委員会の評価:必要度A,達成度B 《№20 中小企業新規市場開拓・新分野進出への支援》 ⇒委員会の評価:必要度A,達成度B 《№19 起業家・経営者への支援》 ● 投資ファンドも参加させて、ビジネスコンテストを大規模に実施すべき ● 清水産業・情報プラザは、入居者側のニーズに合っておらず、自立支援のために機能し ていない。 ● 事業の立ち上げの支援は充実しているが、事業継続に対する支援は少ない。様々な課題 をクリアしつつ続けていただきたい。 ○ 創業者育成室入居者の自立支援の方法は検討課題と考えている。 産業支援施設では、事業継続のための支援も行っており、例えば、静岡おみやプロジェ クトは経営のリノベーションの意味合いがある。 ● グローバルな計画(世界各国から起業家を静岡に集めるグローバルなベンチャー企業誘 致計画)を練っていただきたい。 ⇒委員会の評価:必要度 A,達成度B 《№14 東海道二峠六宿リレーイベント》 ● 二峠六宿は自転車で走るのにちょうどいい距離だと考えている。宿場を自転車で走り、 峠は歩くというような自転車による観光を提案する。そのためには自転車用道路の整備 が必須である。 ● 静岡は旧東海道の案内表示が足りないと感じる。改善についてどう考えているか。 ● 「地域資源」の定義があいまいではないか。また、成果目標のアンケートは誰に対して 行い、どのように集計をしたのか。 ○ 旧東海道の案内表示については地図を作成したり自動販売機の活用を考えている。 また、市民に「静岡が観光地である」という意識が低い傾向があるので、東海道の価値 4 を、まずは市民が共有し、それに誇りを持つことが、ホスピタリティの醸成や東海道の PR につながると考えている。 ○ (企画課回答)市民意識調査については、第二次総合計画策定の際に、無作為抽出の 市民に対してアンケートを実施した結果であり、アンケートの中に「地域資源」の例を 示して質問をした。 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 《№15 地域文化の担い手の育成と伝承》 ● 成果目標を「地域文化の担い手になりたい人の割合」等にしないと実態がつかめない のではないか。 ● 「伝統文化=守らなければならないもの」というイメージはあるが、この事業でどれ だけの人が担い手になるのか分かりにくい。 ○ 文化財指定されている伝統芸能から取組んでいるが、実際に担い手になろうとする動 きも現れ始めている。 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 《№17 歴史文化施設整備構想の検討》 ● 静岡は歴史上の要衝であったというイメージが薄いので、内容・見せ方を考えるべき。 ● 施設を作る前に、展示内容を先に決めるべき。展示内容が、市民や観光客の興味を引 く展示内容かどうかで、必要度が決まる。 ● 展示の核となるものをはっきりとさせるべき。 ● 久能寺経を展示の目玉にしてほしい。観光施設ではないとしても駿府城公園との連携 を考えるべき。 ○ 静岡に歴史性があったことは事実だが、今はそれが発信できていない。久能寺経等の 国宝級のものを施設で展示することも検討している。 ● 基本計画ができるのはいつか。 ○ 来年度の初めには完成予定である。 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 《№18 駿府城公園への名称変更、坤櫓の整備》 ● 皇居の様に、ランニングコース等を整備してはどうか。 ● 駿府城公園の天守閣再建の話はどうなったのか。 ○ 駿府城公園の再整備については、史跡の面、観光地としての面、市民の憩いの場とし ての面等、様々な面から検討を行っており、関係課との連携・情報共有も行っている。 周辺道路の整備については、景観特性を踏まえた完成形であるが、関係部局との連携 を強化し、今後検討したい。 5 ○ 駿府城公園においては、これまで「史実に基づく建築物の復元」を基本方針とし、文 化庁とも調整を図り整備を推進してきた。このことから、史実に基づく資料がない現計 画上では、天守閣建設の計画はない。静岡市駿府城天守閣建設可能性検討委員会からも 同様の提言が出されている。 ⇒委員会の評価:必要度B,達成度B 6
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