地球の広場・No.30夏号(2012年7月) その1(PDF/761KB) - JICA

JICA 北陸
N E X T S TA G E
∼ 帰国隊員の今 ∼
村上成人さん(石川県北部家畜保健衛生所 能登駐在所
1997年12月∼1999年12月/ネパール/獣医師
JICA H
OKUR
IKU N
EWS
LETTER
ボランティアの帰国後の様子をお伝えします
勤務)
: Jul.2012
夏号
NO.30
中華人民共和国
ネパ
ール
Q:現在の仕事内容を教えてください
インド
バングラデシュ
石川県北部家畜保健衛生所に勤務しています。
「能登牛」の主要産地である奥能登地区で、上質
の能登牛の生産拡大に努めながら、酪農家の経営を支えています。
若 者 の集い 青年海外協力隊経験者と語ろう
福井も元気にする Q:派遣国での活動内容を教えてください
石川県の家畜保健衛生所に就職し、獣医師として3年間経験を積んだ後、現職派遣という形で協
力隊に参加しました。畜産業が盛んなネパールのバイラワに赴任しました。そこで、牛・水牛の生産
公募した市民の方々に、福井で活躍する青年海外協力隊経験者の職場での交流を通して、
「世界も日本も元気にする青年海外協力隊」
性を高めるため、人工授精の技術指導などを行いました。
を実感し、JICA ボランティア事業の理解を深めていただく、
そんなイベントを 2012 年 3 月 24 日
(土)
に実施しました。当日はフリー
Q:協力隊の経験が現在の活動にどう生かされていますか
キャスターの伊藤聡子さんを講師に迎え、ネパールでの JICA ボランティア活動視察の経験を踏まえた講演が行われました。
現地では、言葉、宗教、生活、さまざまな環境の違いがあり、日本で経験したことが十分生かせず、
壁にぶつかることもありました。そのような経験を繰り返し打たれ強くなったと思います。その打
「あおい福祉
たれ強さを生かし、仕事に励んでいます。
Q:今後の抱負を教えてください
現在の勤務先は異動がありますので、所属が変われば業務内容も変わりますが、協力隊経験で
が生かせるとよいですね。
(写真提供:JICA)
(写真提供:JICA)
皆さんの参加・応募
をお待ちしています。
発行元:JICA
海外プログラム ∼見て・触れて・考える国際協力∼
このプログラムは、開発途上国での国際協力活動に興味・関心のある、北陸地域の個人および市
民団体などを対象に、
国際協力を知り・理解を深めるきっかけを提供することを目的としています。
活動に必要な、
航空賃、
現地交通費などの一部を、
上限金額内にて支援します。
次回の募集は8月の予定です。
詳しくは→http://www.jica.go.jp/hokuriku/enterprise/kaihatsu/index.html
JICA国際協力中学生・
高校生エッセイコンテスト
グローバル教育コンクール
2012
中学生・高校生を対象に、開発途上国の現状と国際
協力の必要性について理解を深め、海外に大きく依
存している日本が国際社会の中で何をすべきか、ま
た自分たち一人一人がどう行動すべきかについて考
えてもらうことを目的として毎年実施しています。
応募期間は6月14日∼9月14日まで。
世界が抱えるさまざまな問題について、それらを自
分たちの問題として捉え、その解決のために自ら行
動に移すことのできる人間を育成することを目的と
したグローバル教育の実践に活用できる作品を募
集します。
応募期間は6月4日∼10月22日まで。
到着!
田谷 徹さん
(福井市出身 インドネシア/
食用作物・稲作で派遣)
同僚の方は「資材が足りなくても、
有るもので工夫するところがさす
が」と石田さんを評価していました。
交流会開 始!
ふくい若者チャレンジクラブメンバー
伊藤 弘晃さん
過疎化で若者が少なくなった福井市美
山地区に青年団を発足させ、地域を盛
り上げる活動を行っています。
福井県青年海外協力隊
OB会の皆さん
OB会のメンバーの協力隊時代
の活動や、現在福井県を元気に
するために彼らが取り組んでい
る活動についてお話しいただき
ました。
「日本も世界も元気にする!青年海外協力隊員」
伊藤さんが青年海外協力隊訪問を通してまず感じたことは、異文化での生
活を通し、適応力や粘り強さ・発想力や判断力が磨かれるのではないかと
いうことです。そして何より、
「人の幸せのために働く」という、これからの
社会の基礎となる心が養われるということです。つまり、協力隊に参加す
ることは「人間力を磨く場」であること、とお話しされました。
〒920-0853 石川県金沢市本町1-5-2 リファーレ(オフィス棟)4階
TEL:076-233-5931 FAX:076-233-5959
E-mail:[email protected]
http://www.jica.go.jp/hokuriku/index.html
このチラシは環境にやさしい
大豆油インキを使用しております。
「今の日本社会や企業が求めている人材は、まさに青年海外協力
隊経験者のような人だと、今回の石田さんや田谷さんの国内での
ご活躍を見て感じました」と力強く語っていただきました。
地 域開発とは「風(よそ
者)」と「土(地元の人)」
が重なり合って、その地
域の「風土」になる!
家業であった農業をすぐには継
がず、協力隊に参加。帰国後、国
際協力分野と農業分野のどちら
の道に進むべきか葛藤。しかし、
「自分の生活の延長上に国際協
力があってもいいのではないか」
と気づき、地元福井で農業をし
ながらインドネシア人研究生を
受け入れている。地元の人々との
交流を通し、互いに刺激を受ける
ことが向上につながっている。
ロゼーラ
基調講演
伊藤 聡子さん
北陸(独立行政法人 国際協力機構)
JICA北陸ホームページ
協力隊、JICA福井県国際協力推進員を経て
現在の職に就く。推進員時代に知り合った福
井県立大学の先生から「タンザニアのロゼー
ラの加工・販路を何とか確保し、タンザニアの
人々を助けたい」との相談を受け、現在の職場
の就労訓練の一環として引き受けることを施
設に提案。現在、施設ではロゼーラの袋詰め・
販売を行っており、地元福井に居ながら国際
協力の一端を担っている。
アフリカ・ハイビスカスの花顎。数片をカップに入れ、お湯を
注ぐと鮮やかなルビー色に染まり、酸味のあるハーブティーと
して楽しめます。ビタミン類やミネラル類が豊富で、産地のタ
ンザニアでは貧血や成人病によいと言われています。
詳しくは→http://www.jica.go.jp/hokuriku/boshu/sanka.html
お 知 らせ
募集
「農園たや」に
石田 暁子さん
(福井市出身 セネガル/食用作物で派遣)
培った打たれ強さはどの所属でも生かせると思います。業務以外でも地域活動などで協力隊経験
(写真提供:JICA)
会」に到着!
「農園たや」にて、積極的にインドネシア
人研修生に話しかける伊藤さん。
講師:伊藤聡子さん
フリーキャスター・事業創造大学院大学客員教授
「地域の活性化が日本の元気を取り戻す鍵」が持論