技 師 会 だ よ り - 高知県

平成 25 年 12 月 1 日発行第 432 号
師
技
会だ よ
R
高知県診療放射線技師会
技師会だより
り
発行所
発行人
事務局
(1)
公益社団法人 高知県診療放射線技師会
岡 林 正 光
会 長
〒780-0850
高知市丸ノ内 1 丁目 7 番 45 号
総合あんしんセンター2階
TEL・FAX 088-872-4585
所 感
「五感と感覚」
副会長 髙橋 宏幸
暦では秋に書いた原稿だが、今年は街が色づく気配も遅い。秋といえば食
欲という言葉がまず浮かんだ。それをより満足させるには、と、さらに頭を
ひねると、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感が連想された。そこで、50
歳を過ぎた私なりの五感を書き綴ってみたので、暇つぶしに一読をお願いし
たい。
「視」は、まぎれもなく目の衰えを実感する。老眼も現れ、「まぼろしぃ」
という幻覚もあながち嘘ではないようだ。しかし、若いときよりも着眼点が
よくなり、物事をより多方面から見れる視点がそなわったように感じられる。
「聴」は、老人性の難聴の兆しと幻聴である。耳から入ってきて、記録さ
れる脳も衰えているからメモ書きは当然必要になる。何かが聞えたように思
う幻聴は、ボケる前にその幻聴から妄想に向かう可能性もある。
「嗅」は、直ぐに加齢臭を想像されているようだが、そうではない。鼻は
利かなくなるが、嗅ぎ当てたり嗅ぎ分けたりする「探り知る力」は長けてき
たように思う。
「味」は、人間味である。味覚の感受性は、好き嫌いがあるように個々に
より異なるが、食環境に適応すべく変容も遂げる。これと同じく、個々の人
間味も個々により異なるが、環境による変容も加えることでも趣や面白みと
いう人間味が増していくのではないだろうか。
「触」は、触れ合い。少し視点が違うがこの年代になると交流しなくてい
けない場が増える。また、「さわり」とも読め、物語などの要点や最も興味
を引く部分であり目立つ箇所を指すともある。それを人に例えると、その人
の努力とそれに磨かれた天性がもたらすものだと思っている。
このように、人がどのように変わっていくかは、外界と内界からの刺激の
受け止め方によるものであり、五感も含めた感覚は、経験する心的現象が蓄
積された上に現れるものとも考えられる。「楽あり」「苦あり」もその一つ、
蓄積された感覚によって左右されるものではないだろうか。
平成 25 年 12 月 1 日発行第 432 号
技師会だより
(2)
災害時における MRI 装置についてのアンケート調査協力のお願い
高知県下の MRI 装置設置施設へアンケートを送付致します。災害時の MRI 装置に関す
る調査は、まだ全国レベルとはいえませんが、それに先立って高知県下での調査をおこな
い、近々おこるであろう南海大地震などの災害に対して備える。という意図も含んでいま
す。お忙しいとは思いますが、回答用紙にご記入の上、同封の封筒にて返信をお願い致し
ます。12 月 15 日(日)必着とさせて頂いています。
(文責 高橋宏幸)
平成 25 年度 第 8 回常務理事会
11 月 5 日(火)、総合あんしんセンターにて第 8 回常務理事会を開催した。
リレーフォーライフ完歩記
髙橋宏幸
10 月 12 日(土)から 13 日(日)にかけて、木々が色づき始めた城西公園でリレーフ
ォーライフが開催されました。
高知県診療放射線技師会では、原発事故などで関心が高まっている放射線被ばくに対す
る相談に応じるため、放射線被ばく相談ブースを設けました。
プログラムの進行中には、仮装大会やバーベキューで、このイベントに参加している
人々との触れ合いや会員との親睦をはかり、24 時間ウォークリレーでは老若男女を問わ
ずタスキのリレーがされました。また、イベントの裏方として、前日のテント張りからグ
ラウンドの設営整備、最終日のテントの撤収まで率先してその共同作業に参加し、ボラン
ティア精神豊富な各地区理事や会員の一面が垣間見られたイベントでした。
平成 25 年 12 月 1 日発行第 432 号
技師会だより
第 1 回講習会(サーべメータ校正)報告
(3)
学術
今回もまた住重試験検査株式会社さんにお願いして、線量計の校正を行い
ました。参加者 10 名、線量計は 11 台集まりました。
講師は、山口将也先生、豊浦宏一先生で、初めて参加される方もいたので、
校正の基礎から講義してもらい勉強になりました。校正は若干手間取ったも
のの、全ての線量計が合格の判定でした。
日時:平成 25 年 09 月 28 日(土)15:00∼
場所:総合あんしんセンター(高知市丸の内一丁目 7 番 45 号)
高知県診療放射線技師会事務所会議室(2 階)
第2回講習会報告
学術
ケアストリームヘルス株式会社さん、和光商事のみなさんのご協力で、フ
ラットパネル搭載のポータブル撮影装置を、持ち込んでいただきました。全
体的にコンパクトで、550 ㎏の重量を感じさせない軽い動きでした。支柱が
低い割に、2メートル以上の高さまで管球が上がるので、使いやすく感じま
した。なんといっても撮影して、その場で確認出来ることが、うれしいです。
撮り直しもその場でできるだろうし、医師もその場で確認ができます。半切
サイズのフラットパネルも、思いのほか軽くて、扱いやすく感じました。参
加人数は 14 名でした。
日時:平成 25 年 10 月 19 日(土)15:00∼
場所:総合あんしんセンター(高知市丸の内一丁目 7 番 45 号)
中会議室(3 階)
平成 25 年 12 月 1 日発行第 432 号
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(4)
お知らせ
平成25年度東部地区勉強会
東部地区理事 菅 章志
東部地区の勉強会を下記の日程、内容で開催致します。
多数のご参加お待ちしています。地区以外の会員の方もご出席下さい。
日時:平成 25 年 12 月 6 日(金) 19:00∼20:30
場所:高知県立あき総合病院新病棟 「やまのホール」
(新病棟3棟の1番北側の棟)
内容1:
『クラウドを活用した地域連携への提案』
コニカミノルタ中四国支店
中四国ソリュウショングループ
九里 翼先生
内容2:
『肝腫瘍の画像診断』
高知医療再生機構
藤原
良将先生
第3回講習会
学術
普段使っている人も、使っていない人も大歓迎。3TのMRI、話のタネにどうです
か? 今度入れるなら 3Tと思うかもしれませんね!講習会終了後、情報交換会の予定で
す。こちらもふるってご参加ください。
日 時 : 平成25年12月14日(土)15:00∼17:00
場 所 : 社会医療法人近森会 近森病院 (高知市大川筋1-1-16)
管理棟 3階 会議室
演題1:MAGNETOM Verio の使用経験
演者1:医療法人治久会 もみのき病院
放射線科技師長 救急撮影認定技師水口 紀代美 先生
演題 2:シーメンス MRI の最新技術
演者 2:シーメンス・ジャパン株式会社
イメージング&セラピー事業本部
MR ビジネスマネージメント部
境 龍二 先生
西南部地区レクリエーション「麻雀大会」
西南部地区理事
岡林史朗
冷え込みも随分厳しくなってきましたがみなさまいかがおすごしでしょうか。
今年は久しぶりに西南部地区レクリエーションとして下記の要領で「麻雀大会」を開催
いたします。腕に覚えのある方もない方も楽しく雀卓をかこみませんか。皆様がたのふる
ってのご参加をお待ちしています。ご参加の連絡、詳細は幡多けんみん病院放射線室
(0880-66-2222)、岡林までお願いします。
場所
日時
四万十市雀荘「八反」
平成 26 年 1 月 25 日 (日) 13:00∼
平成 25 年 12 月 1 日発行第 432 号
技師会だより
(5)
珈琲休息
(コーヒーブレイク)
最終回をお送りする「Ai」について。
各会員それぞれに意見・思いがあると思います。活発な意見交換の材料になれば幸いです。
Ai における CT の条件設定について
Ai 認定施設 A 四万十町国保大正診療所
Ai 認定放射線技師 大川 剛史
5、撮影時の留意点
日本放射線技師会 Ai 活用委員会のアンケートによると、ほとんどの医療機関では、Ai
施行用の専用プロトコル設定を行ってはおらず、Ai に合わせた撮像条件で行っていない、
臨床撮像条件に準じて施行されていた。Ai 特有のアーチファクトやコントラスト分解能、
3D 処理や MPR 再構成画像、装置の性能や装置の保守管理など考慮し、各施設で使用する
CT 装置に合った条件で工夫が必要である。
また、留意点は撮影だけではなく Ai の受け入れや遺体の搬送経路(外来の患者様から
見えない経路)周囲への気配り、感染予防及び遺族の同意書や警察や第三者(他の Ai を
評価してくれる機関 Ai 情報センターなど)への死亡時画像診断書・Ai 所見書(Ai 撮像デ
ータを CD 保存)など作成や確認、検査後の清掃や画像保存提供など、これら以外にもさ
まざまな配慮が必要となるため、高知県技師会の中で Ai の情報交換や勉強会を行ってい
くことが肝要であり、まちがいのない Ai で有効に CT・MRI・US・X 線一般撮影が死後画像
診断に活用され、Ai よりご遺族と医療側(担当医)の温度差を無くして医療訴訟を少な
くすることが出来る。ご遺族や亡くなった方に我々医療従事者は誠意をもって対応してい
かなければならない。Ai には死因を解明する役割が第一にあるが、亡くなった方のご遺
族にも死亡原因を理解し易く、そして、死を受け止めていただくための医療機関コミュニ
ケーション・ツールとして重要である。これからも「亡くなった方、そしてご遺族に対し
て、我々医療スタッフは何ができるか」を考慮し、Ai が社会に認められるようには、放
射線技師・医師だけではなく、法医学者、司法、警察機関との連携が重要となり、犯罪検
挙率のアップ、犯罪防止、児童・老人・障害者などの社会的弱者への虐待抑制につながる
ことを期待したい。
参考文献
・Ai 検査マニュアル CT 検査
東京大学医学部付属病院 放射線技師長 井野賢司ほか
・Ai 研修会(抄録)
・Ai 症例集 高橋 直也・塩谷 清司
・AI ガイドライン第2判 山本 正二・高野 英行・今井 裕
・Ai 学会 1000字提言
・へき地中山間部診療所のオートプシーイメージング∼死因究明∼
山本 洋・高芝 俊二・大川 剛史
(尚、本項は Ai 撮像に関して簡単に記述したので、まだまだ、知っていただきたいことがありますので、
Ai に興味のある方で Ai 研究会を作りたいと思います。興味のある方は、ご連絡下さい。四万十町国保大正
診療所 大川 剛史)
平成 25 年 12 月 1 日発行第 432 号
技師会だより
その 118(
西内
恒太郎:山崎外科・整形外科病院
(6)
)
今回、キタムラメディカルの北澤さんからバトンタッチした山崎外科整形
外科病院の西内恒太郎です。2度目になるので良いのかな?!と思いながら
も・・・、引き受けました。
北澤さんとは、私が山崎外科にH13年入社して以来、12年のお付き合
いをさせていただいております。同郷が須崎ということもあり、公私ともに
お世話になっています。
まだまだ、ゴルフへも連れて行ってほしなぁ∼と思っていましたが……今年
4月から四万十市への単身赴任(悲)。サウナがある、スーパー銭湯があっ
て良かったですね、又、四万十市へ訪れた時には、河川敷のショートコース
へ連れて行ってください。
さて、私事なんですが…前回リレーエッセーを書いたのがH23年5月で
した。あれから2年色々とありました。その年の11月に結婚して、翌年1
月に生協病院の近隣に引っ越しました。
引っ越した地区の班長、防災委員をなぜかやるようになり、そこそこ楽しん
で行事をしています。
職場が越知なんで、西塚ノ原から車で往復60㌔の通勤をするようになりま
した。片道30㌔で1時間かかります、いの、日高で渋滞になるので辛いで
すが、だいぶ慣れました。毎日ではなく、週2,3回は越知での待機がある
ので、そのまま病院待機部屋に泊まり、次の日仕事して家に帰宅。待機部屋
に連泊もあります。2年前までは、待機部屋が自分の住んでいた場所でした。
前回スカッシュバレーのことを書きました。スカッシュバレーも、佐川町の
チームから高知市で活動しているチームに移りました。10月に県の秋季大
会があり、混合(男性1人、女性2人)の部で30チーム中ベスト16でし
た。毎週木曜午後7時半より旭中学校で練習しています。興味があれば是非
見に来てください。
では、次のバトンは……日本赤十字病院の土居啓太さんです。
土居さんとは、2年前に引っ越しをしてから、K 先生のつながりで万々会で
知り合い、よさこい祭りの時や2,3ヶ月に1回程度、皆さんの好意に甘え、
万々で飲むようになりました。これからも何卒よろしくお願いします。土居
さん MRI の助言ありがとうございました。
それでは、高知赤十字病院の土居啓太さんにバトンタッチ!!
平成 25 年 12 月 1 日発行第 432 号
技師会だより
(7)
総務報告(2013年11月5日現在)
1.高知県の会員数
226名
2.本年度会費納入者
144名
賛助会員
9社
3.24年度未納入者
2名
4.今年度新入会員数
3名
(今月の新入会)
0名
5.今年度再入会員数
2名
(今月の再入会)
0名
6.今年度退会者数
4名
(今月の退会者)
0名
7.今月の会員異動
なし
(文責編集広報)
この技師会だよりは、キタムラメディカルと和光商事のご協力により会員の皆さんに
配送されています。
編集後記
今月は勉強会など企画が沢山あります。各会員が必要と思われるものに積
極的に参加頂けるとうれしいです。
今年度の放射線高知ももうすぐみなさんの手元に届けられそうです。
編集担当者は一生懸命仕上げましたので、一度は目を通してくださいね。
おおの