一宮生協 環境活動レポート

一宮生協 環境活動レポート
子どもたちの未来のために /2011年度報告
認証・登録番号 0000072
1.はじめに
このレポートは、エコアクション21ガイドラインにもとづき、一宮生協の環境活動について報告し
たものです。
2011年度の取組結果は、CO2排出量削減、水資源使用量削減、食品廃棄物再生利用実施率を
高めることができました。
昨年の3.11以降、私たちのくらしや社会経済のあり方が厳しく問われることになりました。
子ども達が青空の下、緑の木々に囲まれて元気に走り回ることのできる環境を引き渡していく義務
が、私たちにあります。
「持続可能」をキーワードに、私たちは事業のあり方やくらしのあり方を見直していきます。
Think Grobaly,Act Localy
子どもたちの未来のために!
* エコアクション21
は、環境省が策定
し推進している環境
経営システムです。
* 対象期間 2011年
度( 2011年4月~
2012年3月)
* 対象範囲 全事業
所(本部センター、稲沢
センター、東部セン
ター、ステーション)
← さつま芋収穫祭
2011/ 9/23
一宮市内圃場にて
一宮環境循環型農業研究
会とともに
2.一宮生活協同組合
(組織の概要)
○ 消費生活協同組合法にもとづき、西尾張地域の生活者が、出資・利用・運営している、生活協同組
合です。
○ 共同購入事業により、食材を中心に組合員のくらしをサポートしています。
[概 況]
本部所在地 一宮市末広 2丁目19番1号 ℡ 0586-45-3232
浅井かほる
理事長
組合員数 30,421 人 (2012/3/20)
出資金
8億7,598万5,000円 (2012/3/20)
展開エリア 一宮市、稲沢市、清須市、北名古屋市、津島市、愛西
市、弥富市、あま市、海部郡、 江南市、小牧市、丹羽
郡、犬山市、岩倉市 、春日井市
事業所
本部センター (一宮市末広2丁目19番1号)
稲沢センター (稲沢市大矢町高松45番地の1)
東部センター (一宮市千秋町加茂字五坊野58-2)
ステーション (今伊勢ST、藤ケ丘ST、津島ST、せんい団地ST)
[沿 革]
1949年に、当地方繊維産業を中心とした勤労者のための福利厚
生事業(職域生協 )として設立。
繊維産業の縮小にともない地域化・総合化をめざすが、70年代半
ばに経営危機。 「生協の灯を消すな」「安心安全な商品を手にい
れたい」と願う生協組合員と役職員が力をあわせて再建・再生。
現在、負債を解消、健全経営を確立。生協組合員の願いを織り込
んだ21世紀ビジョンの実現をめざし邁進中。
[現在の共同購入事業]
生協組合員が、週1回のサイクルで予約注文・配達を行う無店舗
購買事業。
取り扱い商品の基本は、「安全安心」「環境への配慮」「適正価
格」。
2012/06/11
一宮生活協同組合
EA21EMS
発行
3. めざすもの (環境活動方針)
環境・生態系維持への配慮をします
環
[ 21世紀ビジョン4]第58回通常総代会1999年
1.農薬や化学肥料の大量使用は、生態系や水質に大きな影響を与えてきました。
私たちは環境保全循環型の農畜産者との連携を確立し、環境や資源を守っていきます。
2.正しい情報をもとに、環境保全の活動を広げていきます。
3.容器・包装・紙ゴミのリサイクル活動に参加し、それを生かした環境商品の利用をし
ます。
4.私達は、地球温暖化防止のために、エネルギーの浪費をなくします。
5.私たちは、資源の浪費をなくし、ゴミの減量化も考慮して環境にやさしい暮らしを追
求していきます。
1.商品
2.事業
境
3.くらし
4.子ども
方
5.地域
針
6.法令の遵守
組合員みんなの願いを織り込んで、21世紀ビジョンを策定しました。
このビジョンの実現をめざし、環境方針を定め、役職員、組合員が協同して取り組んでいます。
[ CO2排出量推移グラフ ]
[食品廃棄物、減量用コンポスト]
0
福祉施設おりすと作業所のご協力でコ
20
万tCO2
40
60
80
2005年
配送車両
稼働当
初、虫が
購買電力
2006年
わき苦
戦。発酵
温度上昇
で元気に
減量。寒
さに弱
い。
2007年
2008年
2009年
CO2排出係数
中部電力
2010年
4. 取り組んでいること (環境課題、計画)
中期
目標
目標
C
O
2
削
減
2011年度
計画・取り組んだ事
実績
2020年度 ■購買電力、大幅減
2005年度比
2005年度比
30% 減
12% 減
2005年度比
◎15% 減
・冷凍冷蔵庫の運用の工夫
・節電の徹底
■配送車両、化石燃料の抑制
前年比
前年比
2%減
・エコ運転の徹底
◎6%減
2020年度排出量
503t
CO2
・配送コースの見直し
・イレギュラー配送の抑制 、ピッキングミスのゼロ化
634t
CO2
◎ 608t ■太陽光発電 「お日さま発電所」
CO2
0.417
2011年
評価・見直し
・冷凍・冷蔵庫の運用の工夫は
効果大、拡大を。
・電力改革の動きを見ながら、
低炭素電力の購入先研究を。
・燃料高騰、エコ運転とイレギュ
ラー防止は、コスト削減で貢献。
交通安全の点でも徹底を。
・12,324kwh 5.1tCO2削減
水
資
源
排出抑制
廃
ゼロエミッショ
棄
物 ンの実現
前年比
前年比
99%
◎ 94%
食品廃棄物
再生利用等
の実施率
41%
食品廃棄物
再生利用等
の実施率
■節水の徹底
・トイレ・洗車時の節水呼びかけ
■食品廃棄物、減量
・コンポスト導入による減量・たい肥化
・有価物としての処理を促進
・組合員施設の利用状況により
増減。利用者への要請徹底を。
・コンポスト導入、運用開始。端
数や期限表示訳あり商品の有
価処理分量を計上。
◎ 42% ■リサイクルの推進
・牛乳パック回収 3.7t→ユニセフ基金、被災者支援へ
・商品案内等回収 151t
ー
商 商品の開発、提 ・パートナーズブランド商品、環境配慮商品の普及 生産者の顔の見える商品の利用・普及
・放射性物質の農作物、食品に対する汚染への対応
品 供
・フリーマーケット 5/8、環境循環型農業 5/21さつま芋定植 9/23 さつま芋収穫祭
・
エコライフの提案
サ
・市民くらしの講座 12/23 [原発事故、食・いのち・健康」、3/17エネルギー座談会
・水生生物調査 7/22、 お日さま発電教室 7/23 、8/24.25 中学生職場体験お日さま発電教室。
ビ 子ども達への環 ・グリーンツーリズム (郡上八幡山と川の学校「冒険キッズ」)
ス 境教育
・食育推進 ( ぐりーんりんぐ発行 春 竹の子、夏 ゴーヤ、秋 お芋、 冬 白菜・キャベツ )
環境に配慮した商品の選択・開発と提供を継続実施します。
協同の事業を環境保全型事業に転換していきます。
5.環境関連法規等の遵守状況
くらしの見直しを進め、グリーンコンシューマーライフを実行します。
未来を担う子どもたちに環境教育を行います。
過去3年間、環境関連法規への違反、関係諸機
関等から特に指摘等はありませんでした。
地域の行政・市民・事業者と協同して、環境循環型社会の実現を目指します。
食品リサイクル法、これを遵守しています。
環境関連の法令、条例、その他受け入れを決めた要求事項を遵守します。
( 2012/5/22 代表理事 )
[お日さま発電所、発電実績]
kwh
1600
6.代表者による全体評価・見直し
1400
1200
1. エネルギーの使用量や廃棄物の排出量を継続して
測定してきたことで、事業所全体の推移が見えるよう
になってきました。環境レポートを活かして エネル
ギーや資源の浪費を削減することが事業経営の貢献
につながっていることを職場がもっと実感できるように
する必要があります。
1000
800
2011/12/26
600
88枚全てのパ
ネルが雪に埋
まり発電ゼロ。
雪を降ろしても
らった。多少の
雨や曇りは平
気だが雪は大
嫌い!
400
2010年
2011年
200
2012年度
計画・取り組む事
目標
12月
11月
9月
10月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
0
1月
お日さま発電
所ニュース
2.一宮生協は、ビジョンで「生態系への配慮」を掲げてい
ます。原発事故は、放射性物質が命・健康・生態系と
あいいれないことを改めて示しました。当生協として再
生可能エネルギーの利用促進を図るべく電力購入先
の調査を進めます。また、本部の施設に設置している
太陽光発電施設の見学を地域に積極的に開放し、環
境問題の学習の場に発展させていきます。
計画
主体
■購買電力抑制
2005年度比
17%減
C
O 前年比
2
2%減
削
減
・冷凍冷蔵庫の運用の工夫
事業部
・施設の低炭素化、検討
総務
・電力制度の研究/低炭素電力の検討
総務
4.環境経営システムの実践を通し、危機管理、事業継
続の点検を進めます。
2012年 5月22日
代表理事 浅井かほる、舩橋拡行
■配送車両、化石燃料の抑制
595t
3. 環境配慮商品の割合を高めるという2011年度の目
標について具体的な目標設定と検証が不十分でした。
生協の事業は生産から消費まで生産者(製造者)、組
合員をつなげるといった特色を活かし、環境に配慮し
た商品を購入時の選択の基準にできるよう商品の位
置づけを明確にしていきます。
・CO2削減=エコ運転=安全運転の徹底
事業部
・通勤のグリーン化
総務
・イレギュラー配送の抑制 ピッキングミスのゼロ化
物流
* EA21推進体制
CO2 ■太陽光発電 「お日さま発電所」
水
資
源
廃
棄
物
前年比
( 2011年度 )
総務
執行責任者(代表理事)
浅井かほる
舩橋拡行
常務理事
・節水の呼びかけ、掲示
事業部
大村昌宏
参事
・雨水利用の検討
総務
環境管理責任者
EA21EMS 委員
小林昌夫
商品部部長
久野友治
物流センター課長
・発電効率を高める工夫
■節水の徹底
94%
食品廃棄物再 ■共同購入のメリットを見直す
生利用等の実
・組合員へのメリット呼びかけ(計画購入・定時配送)
施率
■食品廃棄物、減量推進
44%
・コンポストの活用、定着
■リサイクルの推進
商品部・
組活推
理事長
山内日出雄
事業部課長
神谷清光
第1ブロック長
事業部
小川義勝
第2ブロック長
事業部
川崎秀充
第3ブロック長
若園健治
管理部主任
・有価物の回収、促進
エコチェックマン
ー
商 ・環境配慮商品を位置づけ直し、その利用普及をはかる。
品
・ ・フリーマーケットの開催、環境循環型農業推進イベント開催
サ ・エコライフ提案・交流の場づくり
・環境教室開催
ビ ・グリーンツーリズム 推進
ス ・食育推進
商品部
本部センター 江崎広晃
金築史哲
稲沢センター 安井裕二
大岩真治
東部センター 加藤昌宏
田中宏和
事業部
坪内慎也
組活推
組活推
中島幹彦
内部監査
(環境委員会)
生協の共同購入は、環境負荷の点で
優れた購買スタイルです
資源を
ムダにしない
予約注文って意味があるんだ、
共同購入ってグリーンな事業ね!
年間 6千tの商品を供給
◎予約注文による計画
生産・仕入れ
→商品のムダがない。
生産者の顔も見
えるから安心
保冷箱やコンテナ
は、食品を入れる
皆の財産。清潔に
大切に使おう
◎お届けは、繰り返し使
えるコンテナ類を使用
保冷箱(発泡スチロール製)・コン
テナ(プラスチック製)
牛乳パックの
回収代金は、
ユニセフ基金
で役立ってい
るんだ
不良・破損等
食品廃棄物 2.4t 発生
包装材・カタログ類
コンポストで減量
食品廃棄物等再生利用率 42%
紙類は、循環資源化
段ボール 95.8t リサイクルへ
他紙類 154.2t リサイクルへ
美味しく食べて
東北支援ね
エコクッキングって家計に
もやさしいのネ!
放射性物質、汚染状
況をきちっと確認し
てっと
今年も緑のカーテンに挑戦
するワ! ゴーヤって大食漢、
肥料をしっかりやらないと
一宮生活協同組合
℡ 0586-45-3232
一宮市末広2丁目19番1号