〔連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項に関する注記〕 1.連結の範囲に関する事項 (1) 連結子会社の数及び連結子会社の名称 5社 連結子会社の数 連結子会社の名称 日立アスコン㈱、㈱渋谷中央ビル、㈱スイシン、㈱建久、㈱ナガクラ 従来、連結子会社であった㈱ニューセントラルホテルは、平成20年10月 1日付で連結子会社である㈱ナガクラを存続会社として同社と合併した。 (2) 非連結子会社の数及び非連結子会社の名称 2社 非連結子会社の数 非連結子会社の名称 ㈲テクノエース、渋谷セントラル商事㈱ 非連結子会社は、いずれも小規模会社であり、合計の総資産、売上高、当期純損益 (持分に見 合う額)及び利益剰余金(持分に見合う額)等は、いずれも連結計算書類に重要な影響を及ぼしてい ないため、連結の範囲から除外している。 2.持分法の適用に関する事項 持分法を適用していない非連結子会社の数及び名称 持分法を適用していない非連結子会社の数 持分法を適用していない非連結子会社の名称 2社 ㈲テクノエース、渋谷セントラル商事㈱ 上記の持分法を適用していない非連結子会社は、それぞれ連結純損益(持分に見合う額)及び利益 剰余金(持分に見合う額)等からみて、持分法の対象から除いても連結計算書類に及ぼす影響が軽微 であり、かつ、全体としても重要性がないため、持分法の適用範囲から除外している。 3.連結子会社の事業年度等に関する事項 連結子会社5社の決算日は、12月31日であり、連結計算書類の作成にあたっては、同決算日現在の 計算書類を使用している。ただし、1月1日から連結決算日3月31日までの期間に発生した重要な 取引については、連結上必要な調整を行っている。 4.会計処理基準に関する事項 (1)重要な資産の評価基準及び評価方法 ①有価証券 その他有価証券 時価のあるもの……決算期末日の市場価格等に基 づく時価法 (評価差額は全部純資産直入法 により処理し、売却原価は移 動平均法により算定している) 時価のないもの……移動平均法による原価法 時価法 ②デリバティブ ③たな卸資産 販売用不動産 未成工事支出金 個別法による原価法 不動産事業支出金 貯蔵品 最終仕入原価法 なお、貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定して いる。 (2)重要な減価償却資産の減価償却の方法 ①有形固定資産 定率法 (リース資産を除く) なお、主な耐用年数は、次のとおりである。 建物・構築物 15年∼50年 機械・運搬具・工具器具備品 6年∼10年 ②リース資産 所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産 リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法 なお、所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース取引開始日が平 成20年3月31日以前のリース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準 じた会計処理によっている。 ③長期前払費用 定額法 (3)重要な引当金の計上基準 ①貸倒引当金 売上債権、貸付金等の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸 倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を 検討し、回収不能見込額を計上している。 ②賞与引当金 従業員賞与の支給に備えるため、支給見込額を計上している。 役員賞与の支給に備えるため、支給見込額を計上している。 ③役員賞与引当金 −4− ④完成工事補償引当金 完成工事に係るかし担保等の費用に備えるため、当連結会計年度の完成工事高 に対する将来の見積補償額に基づいて計上している。 ⑤工事損失引当金 ⑥退職給付引当金 受注工事に係る将来の損失に備えるため、当連結会計年度末における未引渡工 事の損失見込額を計上している。 連結子会社のうち1社は、従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末 における退職給付債務(退職給付に係る期末自己都合要支給額)の見込額に基づ き計上している。会計基準変更時差異(14,816千円)は、10年による均等額を費 用処理している。 なお、当社及び連結子会社のうち3社は、確定拠出型年金制度を採用してお り、また、連結子会社のうち1社は退職金制度がないため、該当事項はない。 ⑦役員退職慰労引当金 役員の退職慰労金の支給に備えるため、役員退職慰労金規程に基づく連結会 計年度末要支給額を計上している。 (4)その他連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項 ①完成工事高の計上基準 長期大型(工期1年超、請負金額建築3億円以上、土木2億円以上)の工事に係る収益の計上につい ては、工事進行基準を、その他の工事については、工事完成基準を適用している。 ②消費税等の会計処理 消費税及び地方消費税に相当する額の会計処理は、税抜方式によっている。 5.連結子会社の資産及び負債の評価に関する事項 連結子会社の資産及び負債の評価は部分時価評価法によっている。 6.のれん及び負ののれんの償却に関する事項 のれんの償却については、5年間の均等償却を行っている。 負ののれんの償却については、20年間の均等償却を行っている。 〔連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項の変更〕 会計処理基準に関する事項の変更 1.重要な資産の評価基準及び評価方法の変更 たな卸資産 従来、たな卸資産の評価基準は、原価法によっていたが、当連結会計年度より「棚卸資産の評価に関す る会計基準」(企業会計基準第9号 平成18年7月5日公表分)が適用されたことに伴い、原価法 (貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)により算定している。 これにより、当連結会計年度の営業利益及び経常利益はそれぞれ13,086千円減少し、税金等調整前 当期純利益は46,197千円減少している。 2.リース取引に関する会計基準の適用 所有権移転外ファイナンス・リース取引については、従来、賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理に よっていたが、当連結会計年度より「リース取引に関する会計基準」(企業会計基準第13号(平成5年 6月17日(企業会計審議会第一部会)、平成19年3月30日改正))及び「リース取引に関する会計基準 の適用指針」(企業会計基準適用指針第16号(平成6年1月18日(日本公認会計士協会 会計制度委員 会)、平成19年3月30日改正))を適用し、通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理によっている。 なお、リース取引開始日が会計基準適用初年度開始前の所有権移転外ファイナンス・リース取引につい ては、引き続き通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を適用している。 これによる当連結会計年度の損益に与える影響は軽微である。 〔表示方法の変更〕 前連結会計年度において「その他たな卸資産」として掲記されていたものは、当連結会計年度から「販 売用不動産」「不動産事業支出金」「貯蔵品」に区分掲記している。 なお、前連結会計年度の「販売用不動産」「不動産事業支出金」「貯蔵品」は、それぞれ649,808千円、 305,644千円、25,374千円である。 〔追加情報〕 役員の退職慰労金の支給に備えるため、役員退職慰労金規程に基づく期末要支給額を役員退職慰労 引当金として計上しているが、当社は平成20年11月4日開催の取締役会において、当社取締役に対す る役員退職慰労金については将来に渡って不支給とすることを決議した。 これに伴い、役員退職慰労引当金のうち当社取締役分41,450千円を取り崩し、特別利益に計上して いる。 −5− 〔連結貸借対照表に関する注記〕 1. 担保に供している資産及び担保に係る債務 (1) 担保に供している資産 販 売 用 不 動 産 不 動 産 事 業 支 出 金 建 物 ・ 構 築 物 土 地 投 資 有 価 証 券 計 (2) 担保に係る債務 短 期 借 入 長 期 借 入 計 368,025 225,779 786,742 2,285,327 111,684 3,777,558 金 金 千円 千円 千円 千円 千円 千円 592,676 千円 983,965 千円 1,576,641 千円 2. 定期預金のうち、22,000千円は営業保証金の代用として得意先に差入れている。 3. 有形固定資産の減価償却累計額 2,784,294 千円 4. 「 土 地 の再 評 価 に関 す る法 律 」 ( 平 成 10 年 3月 31 日 公 布 法 律 第 34 号 ) 及 び 「 土 地 の再 評 価 に関 す る 法 律 の一 部 を改 正 す る法 律 」 ( 平 成 11 年 3月 31 日 改 正 ) に基 づ き事 業 用 の土 地 の 再 評 価 を行 い 、当 該 評 価 差 額 のうち法 人 税 その他 の利 益 に関 連 す る金 額 を課 税 標 準 とす る税 金 に相 当 す る金 額 であ る繰 延 税 金 負 債 を負 債 の部 に計 上 し、当 該 繰 延 税 金 負 債 を控 除 した金 額 を土 地 再 評 価 差 額 金 とし て純資産の部に計上している。 (1) 「 土 地 の再 評 価 に関 す る法 律 」 及 び 「 土 地 の再 評 価 に関 す る法 律 の一 部 を改 正 す る法 律 」 第 3条 第3項に定める再評価の方法 土 地 の再 評 価 に関 す る法 律 施 行 令 ( 平 成 10 年 3月 31 日 公 布 政 令 第 119 号 ) 第 2条 第 4号 に 定 め る地 価 税 法 ( 平 成 3年 法 律 第 69 号 ) 第 16 条 に規 定 す る地 価 税 の課 税 価 格 の 計 算 の基 礎 となる土 地 の価 額 を算 出 す るために国 税 庁 長 官 が定 めて公 表 した方 法 により算 出 した 価 額 に基 づ い て、奥 行 価 格 補正等合理的な調整を行って算出している。 (2) 再評価を行った年月日 平成12年3月31日 (3) 再評価を行った土地の当連結会計年度末における 時価と再評価後の帳簿価額との差額 (同法第10条に規定する差額) △ 754,060 千円 5. 受 取 手 形 割 引 高 受取手形裏書譲渡高 171,246 千円 44,775 千円 6. 連結子会社5社は、期末日満期手形の処理について、手形交換日をもって決済処理をしている。 なお、これらの連結子会社の当連結会計年度の末日である12月31日は、金融機関の休業日であったため、 次の期末日満期手形が連結会計年度末残高に含まれている。 支 払 手 形 157 千円 受 取 手 形 割 引 高 15,798 千円 受取手形裏書譲渡高 3,167 千円 7. 当座貸越契約及び貸出コミットメント契約 当社は、資金調達の機動性を高めるため、金融機関3行との間に当座貸越契約 を、金融機関5行と の間に融資枠(コミットメントライン )をそれぞれ 設定している。なお、これらの契約に基づく当連 結会計年度末 の借入の実行状況はそれぞれ 以下のとおりである 。 当 座 貸 越 極 度 額 貸 出 コ ミッ トメン トの 総 額 1,190,000 千円 1,000,000 千円 借 入 実 行 残 高 借 入 実 行 残 高 300,000 千円 1,000,000 千円 差 引 借 入 未 実 行 残 高 差 引 借 入 未 実 行 残 高 890,000 千円 − 千円 −6− 〔連結損益計算書に関する注記〕 1. 工事進行基準による完成工事高 工事進行基準による完成工事原価 2,174,806 千円 1,942,503 千円 2. 減損損失 当社グループは、当連結会計年度において、以下の資産及び資産グループについて減損損失を計上している。 用 途 賃貸用資産 事業用資産 種類 土地 建物・構築物、機械・運搬具、工具器具備品 場所 茨城県 茨城県 件数 1件 1件 当社グループは、事業用資産については、事業の種類別セグメントを基礎とした管理会計上の単位毎に、また、 賃貸用資産及び遊休資産については、それぞれ個別の物件毎にグルーピングを行っている。 当連結会計年度においては、賃貸用資産に係る時価の著しい下落及び連結子会社の食料品事業の収益性の 低下と生産の一時休止等により、上記資産及び資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少 額を減損損失(104,877千円)として特別損失に計上している。 その内訳は、賃貸用資産(土地)6,187千円、事業用資産98,689千円(建物・構築物73,907千円、機械・運搬具 ・工具器具備品24,782千円)である。 なお、当該資産の回収可能価額は使用価値により測定している。使用価値は将来キャッシュ・フローを3.9%で 割り引いて算定している。 〔連結株主資本等変動計算書に関する注記〕 1. 当連結会計年度末における発行済株式の種類及び総数 普通株式 10,596,509 株 2. 配当に関する事項 (1) 配当金支払額 決議 株式の種類 平成20年6月27日 定時株主総会 普通株式 配当金の総額(千円) 1株当たり 配 当額(円) 31,474 3.00 基準日 効力発生日 平成20年3月31日 平成20年6月30日 (2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの 平成21年6月29日開催の定時株主総会の議案として、普通株式の配当に関する事項を次のとおり提案する 予定である。 ① 配当金の総額 31,337千円 ② 1株当たり配当額 3.00円 ③ 基準日 平成21年3月31日 ④ 効力発生日 平成21年6月30日 なお、配当原資については利益剰余金とすることを予定している。 〔1株当たり情報に関する注記〕 1. 1株当たり純資産額 2. 1株当たり当期純利益 210円 26銭 10円 95銭 〔退職給付に関する注記〕 1. 採用している退職給付制度の概要 当社及び連結子会社のうち1社は、確定拠出型の制度として、確定拠出年金制度(一定の条件を満たす 場合には、「退職金前払い制度」の選択も可能)及び中小企業退職金共済制度を採用している。 連結子会社のうち1社は、確定給付型の制度として、退職金規程に基づく社内積立の退職一時金制度を、 2社は、確定拠出型の制度として、中小企業退職金共済制度を採用している。 また、当社は、総合型の茨城県建設業厚生年金基金に加入しているが、当該厚生年金基金制度は、退職 給付会計実務指針33項の例外処理を行う制度である。なお、従業員の退職等に際して割増退職金を支払う 場合がある。 −7− 2. 退職給付債務に関する事項 退職給付債務 会計基準変更時差異の未処理額 退職給付引当金 (平成21年3月31日現在) △ 9,820 千円 1,481 △ 8,338 千円 (注) 連結子会社は、退職給付債務の算定に当たり、簡便法を採用している。 3. 退職給付費用に関する事項 (自 平成20年4月1日 至 平成21年3月31日) 勤務費用 会計基準変更時差異の費用処理額 確定拠出年金制度に対する掛金拠出額 中小企業退職金共済制度に対する掛金拠出額 茨城県建設業厚生年金基金制度に対する掛金拠出額 従業員に対する割増退職金(販売費及び一般管理費) 計 554 千円 1,481 28,820 46,488 11,402 2,324 91,071 千円 (注)簡便法を採用している連結子会社の退職給付費用は勤務費用に含めて記載している。 4. 退職給付債務等の計算の基礎に関する事項 会計基準変更時差異の処理年数 10年 5. 要拠出額を退職給付費用として処理している複数事業主制度に関する事項 (1) 制度全体の積立状況に関する事項(平成20年3月31日現在) 年金資産の額 年金財政計算上の給付債務の額 差引額 21,713,807 千円 27,219,677 △ 5,505,869 千円 (2) 制度全体に占める当社グループの加入人数割合(平成20年3月31日現在) 3.2 % (3) 補足説明 上記(1)の差引額の主な要因は、年金財政計算上の過去勤務債務残高1,993,376千円及び繰越不足金 3,512,493千円である。 また、本制度における過去勤務債務の償却方法は期間20年の元利均等償却である。 〔税効果会計に関する注記〕 1. 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳 繰延税金資産 貸倒引当金 賞与引当金 未払事業税 たな卸資産評価損 繰越欠損金 投資有価証券評価損 減価償却費 減損損失 工事損失引当金 役員退職慰労引当金 その他 繰延税金資産小計 評価性引当額 繰延税金資産合計 繰延税金負債 連結子会社の資産及び負債の評価に部分 時価評価法を採用したことによるもの その他有価証券評価差額金 繰延税金負債合計 繰延税金負債の純額 −8− 26,625 千円 25,268 3,370 64,121 87,913 1,740 43,102 65,124 16,973 26,913 43,598 404,752 △ 357,931 46,820 △ 137,918 △ 2,578 △ 140,497 △ 93,677 千円 2. 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異の原因となった主な項目別の内訳 法定実効税率 (調 整) 交際費等永久に損金に算入されない項目 受取配当金等永久に益金に算入されない項目 評価性引当額の増加(更正に伴う影響額を除く) 住民税均等割 関係会社株式評価損連結修正 土地再評価差額金に係る繰延税金負債の取崩額 更正に伴う追徴税額 更正に伴う当期認容額 その他 税効果会計適用後の法人税等の負担率 40.4 % 3.2 △ 0.6 1.5 2.0 △ 4.8 △ 1.0 12.1 △ 8.6 △ 3.0 41.2 % ※記載金額は、表示単位未満の端数を切り捨てて表示している。 −9−
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