大塚製薬より泌尿器科領域の新規開発品を導入 - そーせい

2005 年(平成 17 年)2 月 23 日
各 位
本店所在地
東 京 都 千 代 田 区 一 番 町 8 番 地
会
株
社
名
式
会
社
そ
ー
せ
い
(コード番号 4565 東証マザーズ)
代表取締役社長 C E O
田
村
眞
一
問い合せ先
経
宮
下
敏
雄
電 話 番 号
03−5210−3290(代表)
代
表
者
営
企
画
部
長
大塚製薬より泌尿器科領域の新規開発品を導入
当社はこの度、大塚製薬株式会社(以下「大塚製薬」
)と同社の泌尿器科の開発候補化合物 OPC-51803 の導
入に関する契約を締結し、本化合物の開発・販売権を取得いたしました。当社は、日本および他のアジア諸
国を除く全世界の開発・販売権を取得し、日本を含むアジア諸国に関する権利は大塚製薬が保有します。ま
た、大塚製薬は米国および欧州における共同販売促進権のオプションを保有し、当社は日本での共同販売促
進権を有します。本化合物は、当社開発パイプラインにおける泌尿器科領域の新規開発品 SOU-003 として、
米国および欧州にて開発を行う予定です。
SOU-003 は、腎臓における水の再吸収を増加させる選択的なバゾプレッシンV2レセプターアゴニスト活
性を持つ低分子であり、夜間頻尿および夜尿症を適応として、経口剤での開発が計画されています。本剤の
安全性は、すでに大塚製薬により健康人および多様な尿失禁患者において確認されております。当社は、2005
年中に臨床第 II 相試験を開始する計画です。
現在 SOU-003 と同様の作用による治療法は、デスモプレッシンとして知られる経口活性ペプチドのみが存
在し、主に夜尿症を適応として点鼻剤及び経口剤として使用されています(経口剤は日本で未承認)
。デスモ
プレッシンはペプチド類似体であることから、その経口剤は非常に低いバイオアベイラビリティを示す製品
しか市場に出ておりません。当社は、安定したバイオアベイラビリティを有する SOU-003 のような低分子の
経口剤の製品化により、夜尿症および夜間頻尿の治療の選択肢が増えるものと考えています。高年齢化が進
むにつれ、夜間頻尿は社会的な問題として認識されてきており、治療の必要性が高まっています。本化合物
は、夜間の尿産生の速度を減少させることが期待され、睡眠時間の延長、ひいては生活の質(QOL)の改善が
期待されます。
なお SOU-003 は、中枢性尿崩症など他の疾患でも使用される可能性があります。本契約下で、当社はこれ
らの適応症に関する開発販売権も保有しております。
当社の代表取締役社長 CEO田村眞一は次のように述べています。
「大塚製薬株式会社から SOU-003 を導入
できたことを大変喜ばしく思います。これにより、当社の重点疾患領域である泌尿器科領域の開発候補品が
一品目増えることとなり、当社のパイプラインがより強力なものとなります。また、本化合物は非常に将来
性が高く、患者さんへの有用な新しい治療法となると信じています。
」
大塚製薬株式会社 代表取締役社長の樋口達夫は、
「大塚製薬株式会社としては、泌尿器科領域を重点領域
としこの領域の開発に注力している株式会社そーせいに、OPC-51803 を開発いただくことは、夜間頻尿や
夜尿症などの尿疾患に苦しむ患者にとって有用な治療につながるものと期待しています。
」とコメントしてい
ます。
̶ 記事終了 ̶
編集者の方々への追記:
*バゾプレッシン;別名抗利尿ホルモン。視床下部でつくられ、下垂体より分泌されるホルモンで、尿量を調節するホル
モン。腎臓の尿細管に作用して水の再吸収を促進します。
(SOU-003 は本ホルモンのレセプターに対するアゴニスト活性を
持つ)
。
*夜間頻尿:夜間の尿量が増加し、睡眠後起床までの間に1回以上排尿のためにトイレに起きる症状。睡眠障害を引き起
こす。鬱状態と関連する可能性も示唆されている。加齢も1つの原因と考えられ、特に夜間のトイレへの移動中の骨折や
大きなけがなど、高齢者の夜間頻尿が近年非常に大きな問題となってきています。
*バイオアベイラビリティ:生物学的利用能。投与された薬物が全身循環血に入る速度と割合。
*中枢性尿崩症:バゾプレッシンの合成分泌障害によって体内への水吸収が減少する疾患。多尿を主症状とする。
株式会社そーせい
そーせいは医薬品開発に注力する日本のバイオ医薬品会社で、元ジェネンテック株式会社社長の田村眞一
により 1990 年に設立されました。欧米および日本の企業からの後期開発段階の化合物や医薬品のインライ
®
センス、独自の DRP
®
(Drug Reprofiling Platform :開発保留化合物の新規適応探索)および国内外の製薬会
社や大学などとの新規化合物共同研究によって、開発パイプラインを充実させています。当社は将来の自販
体制確立に向けて営業部門の立上げにも着手致しました。また当社は、過去 10 年以上にわたって技術移転
事業を展開してきており、そこで培った広範な世界的ネットワークを有しています。
そーせいについての詳細な情報は、www.sosei.comをご覧下さい。
大塚製薬株式会社
大塚製薬株式会社は、1964 年に設立し『Otsuka−people creating new products for better health
worldwide』を企業理念とし、世界の人々の健康に貢献することを目標に、事業活動を営んでいます。
『病気
の治療に寄与する医薬品事業』と『日々の健康をサポートする消費者商品事業』をビジネスの柱に、世界の
人々の健康に役立つ、革新的で創造性に富んだ製品の研究開発、製造、販売を行っています。
大塚製薬は、世界 73 社、約 23,000 人の社員を擁する大塚製薬グループの中核企業です。2003 年連結
対象会社は 39 社、社員約 17,000 人で、売上は約 4,887 億円になりました。
大塚製薬についての詳細な情報は、www.otsuka.co.jp をご覧下さい。
当プレスリリースに関する詳細は、以下にご連絡下さい。
株式会社そーせい
東京
:宮下 敏雄 ヴァイス・プレジデント 経営企画部長
London :John Daffurn General Manager
Tel: 03-5210-3399
Tel: +44 (0)20 7691 2086
以 上