平成 25年度 全国安全週間︵第 86回︶ - 上野労働基準協会

上野労働基準協会
2013年
住 所 〒110−0015
東京都台東区東上野 5−17−8
中銀第二マンシオン 1F 店舗 5
6月
電 話 5 8 3 0−7 4 4 1
会 長 村
松
與
章
発 行
責任者
関
谷
憲
一
No.202
印 刷 ㈱ サ ン ラ イ ズ
平成 年度
全国安全週間︵第 回︶
﹃高めよう一人ひとりの安全意識
みんなの力でゼロ災害﹄
︵台東区役所:写真ギャラリー提供︶
敬天愛人、右手に猟犬、左手に短刀、山野で狩りをする西郷像
江戸城が無血開城されて、江戸は戦火をまぬがれ100万人の生命、財産が助かりました。近代
日本の礎を作った西郷さんの偉大な功績を後世に残すために銅像が建立されました。
25
86
目 次
◇平成 25 年度 定時総会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
◇平成 25 年度 上野労働基準協会役員名簿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
◇平成 25 年度 事業計画の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
◇講習会・協会行事のお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
◇第 86 回 全国安全週間実施要綱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5,6,7
◇上野労働基準監督署管内労働災害発生状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
◇第 12 次東京労働局労働災害防止計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
◇Safe Work TOKYO 実施用品のご案内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
◇労基法しっかりマスター ! Q&A ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
◇死を招く「熱中症」を防げ !! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
◇熱中症とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
◇平成 25 年 4 月上野労働基準監督署転入職員紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
◇憩いのひととき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
◇新入社員等「安全衛生教育講習」を受講して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15,16,17
◇ハローワーク上野からのお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
◇事務局からの行事報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
◇新入会員のご紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
上 野 労 基 会 報
平成25年度 定時総会報告
平成 25 年度定時総会は 5 月 16 日(木)午後4時30分から東天紅別館平成ホールで開催されました。
棟方副会長の開会宣言に続いて、村松会長の挨拶、顧問である横川上野労働基準監督署長のご挨拶を頂い
た後、会則に基づき会長が議長となり、議事に入りました。
第 1 号議案平成 24 年度事業経過報告、第 2 号議案平成 24 年度決算報告について事務局より報告し、第 3
号議案会計監査報告について菊地会計監事より報告して承認されました。引き続いて第 4 号議案決算残金処分
(案)、第 5 号議案平成 25 年度事業計画(案)
、第 6 号議案平成 25 年度予算(案)について、事務局より提
案説明し、原案通り承認されました。
また、第 7 号議案役員選出について、任期途中で役員の辞任がありましたので、後任補充の 25 年度役員体
制(案)、同部会役員体制(案)の提案がなされ、承認されました。
※次ページの一覧表のとおりです。
引続き懇親会を開催いたしました。来賓として出席された、横川上野労働基準監督署長、東基連の手塚事業
部長、東京産業保健推進センター野村副所長からご挨拶をいただき、木口上野労働基準監督署次長の紹介に
続いて、川口副会長の乾杯発声となりました。
歓談の後、横溝副会長の三本締めでお開きとなりましたが和やかな、有意義な会となりました。
▲総会議案の審議
▲村松会長の挨拶
▲横川上野監督署長の来賓挨拶
▲「富嶽」などを吟ずる中野吟紫先生
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上 野 労 基 会 報
平成25年度 上野労働基準協会役員名簿
平成 25 年 5 月 16 日 定時総会
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
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22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
役職名
顧 問
会 長
副 会 長
副 会 長
副 会 長
副 会 長
常任理事
常任理事
常任理事
常任理事
常任理事
常任理事
常任理事
常任理事
常任理事
常任理事
常任理事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
会計監事
会計監事
事 務 局
氏名(敬称略)
横川 峰一
村松 與章
小林 謙介
川口 義彦
棟方 輝彦
※横溝 孝典
中原 秀明
福岡 廉雄
山下 幸男
穂刈 恒夫
中島 保夫
尾世 敏彦
中村 貞雄
佐々木 浩
吉田 公昭
望月 淳
※大江 敏行
榎本 隆
渡辺 正俊
宮野 敬
林 徳文
重本 智
小島 一浩
園田 恭久
畑 卓志
田谷 良雄
青木 俊之
寺澤 光彦
安倍 智
掘 浩一朗
秋元 信行
永井 雄彦
和田 正一
※堀田 紀男
村瀬 順子
佐藤 和夫
※渡邊 仁
※栗原 豊榮
※北村 修一
菊地 哲也
吉野 文雄
関谷 憲一
事 業 場 名
上野労働基準監督署
東京地下鉄㈱
㈱大丸松坂屋百貨店松坂屋上野店
中小企業福祉事業団
凸版印刷㈱
㈱精養軒
㈱アブアブ赤札堂
㈱東天紅
日本電設工業㈱
㈱常盤堂雷おこし本舗
㈱メトロセルビス
鶯谷旅館組合
㈱東日本環境アクセス
㈱上野凮月堂
吉田化學工業㈱
㈱プリンセストラヤ
滝 川㈱
浅草産業工場協会
浅草ビューホテル
㈱ 山 室
㈱バンダイ
㈱ヨシダ
朝日信用金庫
東日本旅客鉄道㈱上野駅
下谷産業協会
上野産業協会
㈱ 吉 池
㈱多慶屋
(一社)下谷医師会
(公社)浅草医師会
㈱丹青社
三洋電機㈱
㈱シンエイ
社労士(法)川口人事労務総研
㈱ホテル桃山
リコーテクノシステムズ㈱
㈱ 船場
ジャストエンジニアリング㈱
八千代自動車㈱
㈱バ ン ビ
㈱メトロコマース
上野労働基準協会
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備 考
新任
基準部会
総務部会長
安全部会長
総務副部会長
衛生部会長
編集部会長
安全副部会長
基準部会
衛生副部会長/新任
衛生部会
総務部会
総務部会
安全部会
※基準部会長/部会長新任 衛生部会/部会役員新任
新任
新任
総務部会
総務部会
上 野 労 基 会 報
平成25年度 事業計画の概要
月 別
4月
5月
6月
7月
会議・講習会等
月 別
会議・講習会等
・会報(201号)発行
・23年度会計監査(4/ 10)
8月
・安全部会・衛生合同部会(8/ )
・地区労働基準協会等組織検討委員会
・編集会議・(会報198号)(4/20)
・新入社員等安全衛生教育講習会(4/24)
・安全管理者選任時研修(4/25,26)
9月
・会報(203号)発行
・酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習(9/4∼6)ほか
・石綿使用建築物解体業務の特別教育(9/12)
・定年退職者セミナー(9/20)
・全国労働衛生週間説明会(9/13)・
・安全衛生推進者養成講習(4/11,12.6/4,5)
・衛生推進者養成講習(4/24,7/9)
・平成25年度 常任理事会・理事会(4/18)
・上野区民館101集会室
・職長・安全衛生責任者教育(建設業)(5/9,10)
10 月
・平成25年度 定時総会・懇親会(5/16)・東天紅
・衛生管理者受験準備講習(5/22∼24.7/23∼25.8/21∼23)
・新規人事・厚生担当者向け実務講習(5/16,17)
・会報(202号)発行
・心とからだの健康講座(6/3.9/3.12/19)
・全国安全週間説明会(6/ 11 )・台東区民会館 ・定期健康診断(6/19 )・(全日本労働福祉協会)
・地区労働基準協会等組織検討委員会(6/21)ほか
・石綿作業主任者技能講習(6/25,26)
・編集会議(会報203号)(7/19)
・地域産業保健センター協議会
・除染等業務にかかる特別教育(7/11,11/15)
・有機溶剤作業主任者技能講習(7/29,30)
・労災保険等講習会(7/31)・台東区民会館
11 月
12 月
1月
2月
3月
(台東区民会館・建災防台東分会と共催)
・安全部会・衛生合同部会
・労働時間管理等講習会(10/31)・台東区民会館
・編集会議(会報204号)
・常任理事・理事合同会議及び労務管理講習会(11/ )
・安全衛生優良事業場研修会(11/ )
・地区労働基準協会等組織検討委員会
・会報(204号)発行
・安全衛生表彰式(1/ )
・新春賀詞交歓会(1/ )
・編集会議(会報205号)
・リスクアセスメント担当者養成講座(2/13)
・メンタルヘルス対策講習会(2/6)・台東区民会館
・地域産業保健センター連絡協議会(3/ )
・役員改選手続き
(注)25年4月から26年3月までの安全衛生関係及び労務管理関係講習会の年間日程表は、会報4月号(NO.201号)
P16の一覧表のとおりです。
・東京産業安全衛生大会 7月4日 一ツ橋ホール ・全国産業安全衛生大会 10月30日∼11月1日 大阪市
講習会・協会行事のお知らせ
●全国安全週間説明会
日時:6 月 11 日(火)
13 時 30 分∼ 16 時 30 分
場所:台東区民会館第五会議室(都立産業貿易センター
●全国労働衛生週間説明会
日時:9 月 13 日(金)
13 時 30 分∼ 16 時 30 分
場所:台東区民会館第二会議室(都立産業貿易センター
台東館 8 階)(台東区花川戸 2−6−5)
台東館 8 階)
(台東区花川戸 2−6−5)
●会報(第 203 号)編集会議
日時:7 月 19 日(金) 10 時 30 分∼ 12 時
場所:上野労働基準監督署会議室
講習会(中央労基協会と共催)のお知らせ
25 年 4 月から 26 年 3 月までの安全衛生関係及び労務管理
関係講習会の、年間日程表は、会報 4 月号
(NO.201 号)P16 掲
●労災保険等講習会
日時:7 月 31 日(水)
13 時 30 分∼ 16 時 30 分
場所:台東区民会館第五会議室(都立産業貿易センター
載の一覧表のとおりです。
必要な講習をぜひ受講くださるようお願いいたします。
台東館 8 階)(台東区花川戸 2−6−5)
※当協会の HP をご覧ください。
【HP】http://www.ueno-roukikyo.jp 【メール】[email protected]
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上 野 労 基 会 報
第86回 全国安全週間
本週間 平成25年7月1日(月)∼7月7日(日)
(準備期間 平成25年6月1日(土)∼6月30日(日))
全国安全週間は、昭和3年に初めて実施されて以来、「人命尊重」という崇高な基本理念の下、「産業界での自主
的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的に、一度も中断
することなく続けられ、今年で 86 回目を迎える。
▶▶平成 25 年度のスローガン
「高めよう一人ひとりの安全意識 みんなの力でゼロ災害」
この間、労働災害を防止するため、事業場では、労使が協調して、労働災害防止対策が展開されてきた。この努
力により、労働災害は長期的には減少してきている。
労働災害による死亡者数は、年々減少してきていたが、平成 21 年から大幅な増減を繰り返している。一方、労
働災害による死傷者数は、平成 22 年から3年連続の増加となり、極めて憂慮すべき事態となっている。特に、産
業構造の変化等により、製造業、建設業等の労働災害の占める割合が減少し、小売業、社会福祉施設等の労働災害
の占める割合が増加している。
労働災害を防止するためには、トップから安全衛生の担当者、労働者までの事業場の全員が現場を確認し、機械
設備の安全基準や作業手順などの基本的なルールを守ることに加え、事業者から労働者一人ひとりまでの安全に対
する意識や危険感受性を高めることにより、労働者の安全を確保し、労働災害ゼロを目指していく必要がある。
この全国安全週間を契機として、それぞれの職場で、労働災害防止の重要性を認識し、安全活動の着実な実行を
図る。
事業者の実施事項
安全を最優先する企業文化である安全文化を醸成するため、各事業場では、次の事項を実施する。
(1) 安全週間及び準備期間中に実施する事項
①経営トップは安全について所信を明らかにし、自らが率先して職場の安全パトロール等を行い、安全につ
いて従業員への呼びかけを行う。
②今後の安全の進め方について考える職場の集い等を催し、関係者の意思の統一、安全意識の高揚等を図る。
③作業場の注意喚起の「見える化」等、分かりやすく全員で取り組みやすい安全活動の募集及び発表を行う。
④安全旗の掲揚、標語等の掲示、安全関係資料の配布等を行う。
⑤作業を直接指揮する優良な職長等の顕彰等を実施する。
⑥安全についての作文、写真、標語等の募集及び発表を行う。
⑦安全に関する視聴覚教材等を活用した講演会等を開催する。
⑧労働者の家族に対し、安全についての文書の送付、職場見学等を行い、家族の協力を求める。
⑨ホームページ等を活用し、自社の安全活動等について社会に発信する。
⑩緊急時の措置について必要な訓練を行う。
⑪「安全の日」等の設定を行う。
⑫ その他安全週間及び準備期間にふさわしい行事を行う。
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上 野 労 基 会 報
(2) 継続的に実施する事項
①全般的事項
ア 安全衛生管理体制の確立と自主的な安全衛生活動の促進
総括安全衛生管理者、安全管理者又は安全衛生推進者の選任、安全委員会の設置等安全衛生管理体制の整
備及びその活動の活性化
危険性又は有害性の特定、リスクの見積り、リスク低減措置の検討等を行い、その結果により安全対策を
実施するリスクアセスメント等の実施
a 「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」、「化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に
関する指針」、「機械の包括的な安全基準に関する指針」に基づく適切なリスクアセスメント等の実施
b 経営トップによる統括管理、安全委員会の活用等を通じた労働者の参画等による実施体制の確立
c 機械の設計・製造者等による機械の危険性等の通知の作成及び機械譲渡者等による通知の徹底
d 化学物質の譲渡提供時のラベル表示、化学物質等安全データシート(MSDS)の交付等による化学物
質の危険性・有害性の通知の徹底及び事業者による事業場内で取り扱う容器等へのラベル表示の実施
労働安全衛生マネジメントシステムの確立をはじめとした労使による自主的な安全管理活動の推進
職場巡視、危険予知、「見える化」等の安全活動の提案、ヒヤリ・ハット対策等の日常的な安全活動の充
実・活性化
安全に係る知識や労働災害防止のノウハウの着実な継承
労働安全衛生コンサルタント等の外部の専門家を活用した安全診断の実施
安全作業マニュアルの整備、定期的な見直し
a 機械設備の運転操作、運搬等の定常作業に係る安全作業マニュアルの整備、見直し
b 修理、点検、トラブル処理等の非定常作業に係る安全作業マニュアルの整備、見直し
c 機械化、自動化、新原材料の導入等に伴う安全作業マニュアルの整備、見直し
事業場での労働災害の記録、分析及び再発防止対策の徹底
イ 職業生活全般を通じた各段階の安全教育の徹底
安全教育計画の樹立と効果的な安全教育の実施
雇入れ時及び作業内容の変更時の安全教育の徹底
就業制限業務、作業主任者を選任すべき業務の有資格者の充足
危険業務従事者等に対する安全教育の実施
トップ層から第一線の現場労働者までの階層別の安全教育の実施
安全管理者等に対する能力向上教育の実施
事業場での安全教育担当者の養成
ウ 作業者の安全意識の高揚
災害事例の分析、具体的な災害防止対策の樹立及びその周知徹底
職場巡視、危険予知、安全提案制度、ヒヤリ・ハット対策等の日常的な安全活動の充実・活性化
安全委員会等を通じた職場の安全問題への参加の促進
家庭に対する安全の協力の呼びかけの実施
エ 女性労働者や高年齢労働者が活躍するための職場改善の推進
機械設備等作業環境の改善
作業方法、作業配置等の改善
オ 緊急時の労働者の安全確保マニュアルの整備
カ 快適な職場環境の形成の推進
キ 労働時間等労働条件の適正化の推進
②業種の特性に対応した対策及び特定の災害に対する対策の推進
ア 東日本大震災に伴う復旧・復興工事の労働災害防止対策の推進
建築物等の解体工事及び除染作業での労働者と車両系建設機械等の接触防止、高所からの墜落・転落災害
防止対策等の徹底
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上 野 労 基 会 報
震災復旧・復興工事の進捗に応じた施工計画、作業計画の作成及びそれら計画に基づく工事の安全な実施
一定の工事エリア内での複数の工事が近接・密集して実施される場合、発注者及び近接工事の元方事業者
による工事エリア別協議組織の設置
異業種からの労働者の参入増加等を踏まえた新規入職者に対する安全衛生教育の確実な実施
安全靴、保護帽、保護手袋、防じんマスク等作業内容に応じた保護具の使用
熱中症予防対策の実施
イ 第三次産業の労働災害防止対策の推進
転倒、墜落・転落災害の防止対策の徹底のための職場内の危険個所の特定・改善の実施
重量物取扱い作業、介護作業等の腰痛予防対策の徹底
職場の4S活動(職場の整理、整頓、清掃、清潔)、危険予知活動の推進
交通労働災害防止のための教育の実施
安全衛生責任者による職場の安全点検及び改善の実施
安全衛生責任者、労働者等に対する教育の徹底
ウ 陸上貨物運送事業の労働災害防止対策の推進(交通労働災害防止活動の推進を含む)
荷役作業中の荷台等からの墜落・転落防止対策の徹底
荷主との合同による荷役作業現場の安全点検及び改善の実施
交通労働災害防止のための管理体制の確立
適正な労働時間等の管理及び走行管理の実施
交通労働災害防止のための教育の実施
交通労働災害防止に対する意識の高揚
エ 建設業の労働災害防止対策の推進
元方事業者による統括安全衛生管理と関係請負人に対する指導の徹底
足場からの墜落防止措置や手すり先行工法等「より安全な措置」の実施、足場の設置が困難な場合の安全
帯の使用等、高所作業中の墜落・転落防止対策の徹底
クレーン、移動式クレーン、車両系建設機械等の検査・点検整備及び安全な作業方法の徹底
安全衛生教育推進計画の整備及び職長、安全衛生責任者、労働者等に対する教育の徹底
熱中症予防対策の実施
オ 製造業の労働災害防止対策の推進
機械譲渡者等による機械の危険性等の通知を活用した「機械の包括的な安全基準に関する指針」に基づく
安全な機械の採用及び使用
安全管理者等の安全担当者の能力向上教育の実施
雇入時、作業内容変更時等の安全教育の徹底
元方事業者による同一現場で働く請負事業の労働者や派遣労働者を含めた総合的な安全管理の徹底
派遣労働者の派遣先事業場の労働災害防止のための措置義務の徹底
カ その他の労働災害防止対策の推進
林業の労働災害防止対策の推進
a 新規就業者等経験の浅い労働者に対する安全衛生教育の徹底
b 間伐作業の安全対策の徹底
c 安全な手順基づく「かかり木)処理の徹底
爆発・火災災害防止対策の徹底
a [化学物質等の危険性又は有害性等の調査等の表示または通知等の促進に関する指針]に基づく化学物質
の譲渡提供時のラベル表示、化学物質等安全データシート(SDS)の交付等による化学物質の危険性・
有害性の通知の徹底及び事業者による事業場内で取り扱う容器等へのラベル表示の実施
b 化学設備の定期自主検査の計画的な実施
c 化学設備の改造、修理等の作業の注文者による文書等の交付等、工事発注者と施工工事業者との連携
等の実施
d 特殊化学設備に対する過去のリスクアセスメント等の確認及び必要に応じてのリスクアセスメント等
の見直し
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上 野 労 基 会 報
上野労働基準監督署管内における労働災害発生状況
平成24年の休業4日以上の死傷災害は190件(死亡災害3件)で前年より20件増加しています。死傷災害
では全産業の約8割を第3次産業が占めており、中でも商業、接客娯楽業が多くを占めています。
死傷災害の推移
製造業
運輸交通業・貨物取扱業
保健衛生業
清掃と●業
第3次産業
建設業
商業
接客娯楽業
その他の3次産業
全業種
死亡
全業種
200
175
190
187
181
168
150
170
166
151
146
125
116
100
死亡
75
50
50
44
28
25
10
0
4
28
12
4
3
10
平成19年
第3次産業
43
33
121
117
115
8
35
30
16
6
2
20
18
30
22
9
16 25
7
11
21
9
3
平成20年
44
43
14
19
28
26
11
22
10
0
平成21年
41
38
36
11
14
9
18 12
1
平成22年
平成23年
51
41
5
3
13
平成24年
平成19年
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
製
造
業
10
10
18
11
11
9
建
設
業
50
33
22
21
28
18
運輸交通業・貨物取扱業
4
8
9
9
10
12
商
業
44
43
35
43
36
41
保
健
衛
生
業
4
6
7
14
11
5
接
客
娯
楽
業
28
30
30
44
22
41
清
掃
と
蓄
業
12
16
20
19
14
13
そ の 他 の 3 次 産 業
28
20
25
26
38
51
合
計
181
168
166
187
170
190
死
亡
3
2
3
0
1
3
死亡災害発生状況(平成24年発生分)
発生月
業 種
事故の型
起因物
職種・性別
年齢・経験年数
発 生 状 況
転倒
通路
清掃員
60歳代
1年以上5年未満
テナントビルのエレベーターホールの床をモップ掛けしていた
ところ、足を滑らせて前方に転倒し、胸部等を強打した。病院で
検査を受けたところ心臓に異常が認められ、入院したが約1週
間後に死亡した。
6月
清掃業
6月
管理者
出張先近くの駐車場に自動車を止めて出張先へ徒歩で向かって
その他 切れ・こすれ
40歳代
の事業 起因物なし 10年以上15年未満 いたところ、通り魔に刃物で腹部などを刺された。
8月
飲食店
墜落・転落
階段
店内の階段のモップ掛けを行うため、階段を2階へ上がってい
清掃員
たところ、3人がかりで資材を下していた工事業者とすれ違った
60歳代
10年以上15年未満 際に、バランスを崩して転落した。
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上 野 労 基 会 報
第12次東京労働局労働災害防止計画
∼Safe Work TOKYO 安全・安心な首都東京の実現に向けて∼
計画のねらい
労働災害防止は、行政や労働災害防止団体などだけでなく、すべての関係者が、「労働災害は本来あってはな
らないものである」との認識を共有し、それぞれの立場に応じた責任ある行動をとることが必要である。
「首都東京」においては、企業本社のガバナンスを活用した波及効果が期待できる反面、企業風土が異なる外
資系企業の集中や外国人労働者をはじめ、様々な属性や価値観を有する労働者が多数存在するなど、共通認識の
形成が困難な側面もある。
このため、目指すべき社会の実現に向け、誰もがわかりやすく、共感が得られるよう、
Safe Work TOKYO
をキャッチフレーズとして、
「安全・安心な首都東京の実現」に向け「官民一体」となった取組を推進するこ
ととする。
目 標
○死亡災害:過去最少の 53 人を下回る
○死傷災害:8,000 人を下回る
(上記の「基本目標」を達成するため、主要施策に対応した「小目標」を設定)
・建設業における死亡災害(過去最少の20人を下回る)
・行動災害による死傷災害(死傷災害全体に占める割合の減少)
・第三次産業における取組(重点対象業種のすべての事業場でトップによる安全衛生方針表明)
・メンタルヘルスへの取組(安全衛生管理体制の構築が必要なすべての事業場で対策に取組む)
・熱中症による死傷災害( 11 次防期間中の累計値と比較して 20%減)
計画概要(重点対策)
1 労働災害、業務上疾病発生状況の変化に合わせた対策の重点化
①死傷災害多発業種対策(小売業、社会福祉施設(訪問介護含む)、飲食店、陸運業、ビルメンテナンス業)
②重篤災害発生業種対策(建設業)
③災害の形態別対策(転倒や墜落・転落等の行動災害、交通労働災害、機械災害)
④健康確保・職業性疾病対策(メンタルヘルス、過重労働、化学物質、アスベスト、産業保健活動の活性化、健康
づくり、腰痛、熱中症、受動喫煙)
⑤分野横断的対策(リスクアセスメント、様々な人が安心して働ける職場づくり)
2 「首都東京」の特殊性を踏まえた対策の推進
(震災復興工事、除染作業への対応、都市インフラ改修や建物等の老朽化への対応、国際都市機能の維持向上関連工
事への対応、企業本社ガバナンスの活用、原子力施設を有する企業本社への対応等)
3 行政、関係団体等の連携・協働による労働災害防止の取組み
4 社会、企業、労働者の安全・健康に対する意識改革の促進
5 発注者、製造者、施設等の管理者による取組強化
東京における労働災害の特徴
○長期的には減少してき
たが、平成 22 年以降、
「3 年連続で増加」
○
「第三次産業」が占める
割合が増加(約 60%)
○転 倒 や 墜 落・転 落、腰
痛 な ど の「行 動 災 害」
の占める割合が増加(約
55%)
東京の死傷災害全体に占める「行動災害」の割合の推移
東京労働局における休業 4 日以上の死傷災害発生状況の推移
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上 野 労 基 会 報
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上 野 労 基 会 報
Q & A 労基法しっかりマスター!
∼就業規則についてよくある質問∼
Q
パート労働者用の就業規則を社員用と別に作らなければならないのでしょうか?
通常の労働者の就業規則の中で、パート労働者の取り扱いを規定してもよいですし、別規定を設
けることも可能です。就業規則を作るときは、その適用を受けるパート労働者も交えて意見を聴くよ
うにしてください。
Q
パート労働者用の就業規則を作るときは、パート労働者の意見だけを聴けばよいのでしょうか?
パート労働者の就業規則も、事業場の就業規則の一部となります。パート労働者の代表者だけで
はなく、正社員も含めたすべての労働者を代表する者の意見を聴かなければなりません。なお、すべ
ての労働者を代表する者がパート労働者から意見を聴き、これを踏まえて意見書を作成することが望
ましいでしょう。
Q
就業規則で基本給の引き下げなど労働条件を変更する場合、労働者の同意を得なければならない
のでしょうか?
就業規則で労働条件を変更する場合には、労働契約法第 9 条によって、「労働者と合意すること
なく、就業規則を変更することにより、労働者の不利益に労働契約の内容である労働条件を変更する
ことはできない」となっています。ただし、労働契約法第 10 条によって、「就業規則の変更により、
労働条件を変更する場合においては、変更後の就業規則を労働者に周知させ、かつ、就業規則の変更が、
労働者の受ける不利益の程度、労働条件の変更の必要性、変更後の就業規則の内容の相当性、労働組
合等との交渉の状況その他の就業規則の変更に係る事情に照らして合理的なものであるときは、労働
契約の内容である労働条件は、当該変更後の就業規則に定めるところによるものとする」となってい
ます。
Q
就業規則はいつから効力が発生するのでしょうか?
就業規則の発効時期については、いくつかの考え方があります。しかし、就業規則の適用を受け
る労働者がその内容を知らなければ意味がありませんから、周知された時点からと考えるべきでしょ
う。なお、周知された後に「発効日」を設定することは可能です。
Q
就業規則で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約の有効性はどうなのでしょうか?
就業規則で定める基準に達しない部分に限り、その労働契約は無効となります。この場合におい
て、無効となった部分は、就業規則で定める基準によることとなります(労基法第 93 条、労働契約
法第 12 条)。
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上 野 労 基 会 報
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上 野 労 基 会 報
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上 野 労 基 会 報
平成25年4月から上野労働基準監督署に転入した
職員を紹介いたします!(横川署長、木口次長の紹介は、4月号に掲載しております)
■第三方面主任監督官 吉田憲司
第三方面主任監督官の吉田憲司です。大田署から異動して参りました。上野署での勤務は初めてとなります。今までに各地の
監督署で勤務をしてきましたが、同じ職場内に同姓の職員が複数いる職場は初めてです。管内には上野の公園や文化施設、いつ
も賑やかな浅草、かっぱ橋道具街や浅草橋の問屋街などの多種多様な町並みがあり、庁外業務で歩いていてもとても楽しみです。
微力ながら、上野署管内の労働基準行政の推進にお役に立てればと思います。どうぞよろしくお願いします。
■第四方面主任監督官 津田太郎
新宿署から参りました。上野署は初めての勤務ですが皆様と連携して、台東区にふさわしい労働基準行政を進めていきたいと
思いますので、よろしくお願いします。長年通勤で常磐線を使用して日ごろから上野駅は乗り換えでよく利用していたこともあ
り、上野は馴染みの深い場所でもあります。下町の雰囲気や歴史や文化を感じながら、早く地域に馴染めるよう頑張っていきた
いと思います。
■労災課補償係長 石岡英里子
4月1日付けで渋谷労働基準監督署より異動してまいりました石岡と申します。これまでに複数の監督署において勤務をして
まいりましたが、上野労働基準監督署での勤務は初めてです。行政経験において感じることは、それぞれの場所に様々な違いが
あるということです。早くこちらの管内事情にも慣れて、過去の勤務でうまく行った経験を生かし、うまく行かなかった経験を
反省し、精一杯頑張ってまいりたいと存じます。皆様に教えを請うことや、不慣れな部分もたくさんあると思いますが、お力添
えをいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
■労災課補償主任 高瀬孝一
私は中央署から異動になりましたが、労災業務は中央署以外では初めてであり、中央署のように担当を細分化されていなく、
何でも幅広くやらなくてはいけない署に来たわけです。これをプレッシャーであるとは思わずにチャンスだと思います。労災は、
日々新たに請求があり内容も様々です。決定に際し複雑困難な請求も多数あります。重要なことは事案ひとつひとつの請求内容
を精査し、決定に何が必要かを理解し進めてゆくことです。人生は螺旋階段のようなものです。同じ場所を行ったり来たりの繰
り返しのようだが、気が付けば高いところに上っている。窓口に出て、電話を取り、医療機関に意見書依頼、と同じようなこと
を繰り返しているようだが、経験というモノが徐々に高いところに上らせるのです。その経験も向上心の強さが高さを変える要
素となっていくのです。社会人になってからは、学生のように新しいことが何でも頭に入ることがなく、本当に聞く耳持って聞
かないと頭に入らないものです。こんな私ですが、上野署管内のみなさん、そして国民のために役立てて行きたいものです。
■方面労働基準監督官 田中文章
はじめまして。大阪から来ました新任監督官の田中文章と申します。出身大学は神戸大学の法学部です。生まれた時からずっ
と関西でしたので、東京での新生活は驚かされることがいっぱいで毎日楽しく過ごせています。例えば、電車の「乗換口」といっ
たものは私が大阪にいたころにはなかったものですから、出口と間違えて改札を出てしまい駅員さんに中に戻してもらうといっ
たこともしばしば発生しております。次に上野についてですが、正直上野はパンダのイメージしかなかったので、案外色々なも
のがあるのだなと驚いております。仕事に関してはまだまだ赤子のようなものですが、いち早く第一成長期に入れるよう自己研
鑽に励むので色々教えてくださるとありがたいです。これから多大なる迷惑をかけること間違いなしですが、どうぞ本人の前で
は嫌な顔をせず、裏でそのストレスを発散するといった方式で接していただけると幸いです。短くなりましたがこれにて自己紹
介とさせていただきます。最後になりましたが、これからよろしくお願いいたします。
選者:尾世敏彦(編集部会長)
しつ
だい
こと
ふるしょうかもん
あやま
り
失 題 古荘嘉門
さいし がんらい おお
こう
もくもく ふげん
才子元来多く事を過る
ぎろん ひつきょう よ
し
これくれない
議論畢竟世に功なし
だれ
これせいせいはな
誰か知らん黙黙不言の理
やま
山は是青青花は是紅なり
才子元来多過事 議論畢竟世無功
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誰知黙黙不言理 山是青青花是紅
大意 実世間で役立つ議
論 は 稀 で、そ れ よ り 不 言
実 行 が 貴 い と 訓 し た も の。
才子はとかく理に傾き事
を 誤 る。無 駄 な 議 論 は 結
局実世間では役には立た
ぬ も の だ。黙 々 と 語 ら ず
に 行 う 自 然 の 教 の、真 の
意 味 を 誰 が 知 る だ ろ う。
時 が く れ ば 山 は 緑 に、花
は紅に開くではないか。
語意 才子 人にまさる
…
つま
才 が あ る 人。畢 竟 …
ものを言
…
あおあお
…
だまっている
り。黙 黙 …
よ う す。不 言
わ な い。青 青
した様子。
政権も変わり、将来の夢をアベノミクスに委ねたいところですが・・・。我が国には、古来より先賢偉人の残した詩
情豊かなすばらしい漢詩が、沢山あります。その心にしみる詩を味わいながら、憩いのひと時を過ごしていただければ
幸いです。
上 野 労 基 会 報
会
の
員
声
新入社員等
「安全衛生教育講習」を受講して 平成 25 年 4 月 24 日
アイレック技建㈱
高取 千絵
今回、初めて新入社員等安全衛生教育に参加させてい
ただきました。学校を卒業したばかりと思われる皆さんが
多い中、社会人十数年目の新人としての参加となりました
が、私自身遠い過去に思いを馳せつつ、フレッシュな皆さ
んの初々しさからとても良い刺激をいただきました。
労働基準監督署長のお話はとても新鮮で、改めて労働
災害とは何かを考えさせられました。また、労働安全衛生
法の解説は新入社員の方への理解を深める上で、とても
大切だと思いました。労働安全コンサルタントの林先生か
らは全般を教わりましたが、その中でも KY トレーニングは
とても有効で、普段から取り組んでいきたいと思いました。
弊社は建設関連の業務を営んでおり、私は安全品質管
理部に所属し、社内の安全や衛生に関する仕事に携わって
おります。ほんの一瞬の油断が、思わぬ大事故を起こしか
ねない業種です。自分自身が労働災害を起こさないように
留意するだけでなく、今回の講習を通し学んだことを、社
内に広く広め、今一度気を引き締め、社員一人ひとりに安
全で健やかな会社生活を送ってもらうため、社内での教育
をはじめとするこれからの業務の運営に活かしていきたい
と考えております。
この度は大変貴重な経験をさせていただき、どうもあり
がとうございました。
この時期、気の緩みからから同期の人達の中でオーダー
ミスや、湯呑を倒す、グラスを割ってしまう等のミスが多々
起きていました。それは周りの人に迷惑をかけてしまった
今回私が一番印象的だと感じたのは、 少しのストレス
は気を引き締める というお話です。社会人になるにあた り、自分のけがにつながってしまいます。ですので今回受
講した事をきっかけに、改めて自分が今している仕事に集
り、やはりつきものですが、それをプラスに考えようと思っ
中し、掃除のやり方からリフト・オーダーハンディの最終
たことは無かったので、とても興味深いものでした。
確認等、気を引き締めていきたいと思いました。
私もマイナスにばかり考えず、仰っていたように軽い運動
や趣味に関する事を楽しみ、日々を充実させようと思います。 とてもためになるお話が聞けて良かったです。
㈱葵丸進
浅草クリニック
芦田 美由樹
大磯 夏子
先日は講習会に参加させて頂き、有難う御座いました。
労災、社会人としての心得を勉強させていただきました。
労災で亡くなる方の中には仕事が苦で自殺してしまう方々
も決して少なくはなく、驚きました。社会人になった今、
決して他人事ではないのでとても考えさせられました。
朝日印刷㈱
上間 将史
私は社会人になって1年が経ちました。この1年は仕事
を覚えて早く一人前になりたいという気持ちばかりが大き
く、自分の生活や健康のことにまで考えが及びませんでし
た。この講習を「安全衛生」について考えるきっかけにし
たいと思います。
私は就職するまで「労災」という言葉にあまり馴染みが
ありませんでした。危険の伴う仕事というのは一部の限ら
れた職業のみだと思っていました。しかし、労災は様々な
ところで起こっており、誰にでも起こりうるものだという事
を講習を受けて、強く認識しました。怪我や病気を伴うも
のだけではなく、命を落とすような重大な労災も数多く起
新入社員の心得としては、素直な気持ちで、どんどん質
問していくことが大事だとでしたので、今聞けることは沢
山聞いて、先輩方から吸収していきたいと思います。
そして、早く自分のものにして会社に貢献できる人材に
なりたいと思います。
為になる講習会、本当に有難う御座いました。
きており、決して珍しいことではないことを初めて知りまし
た。就職して1年が経ち仕事にも慣れてきましたが、怪我
や病気のないようにこれまで以上に気をつけて日々の業務
に取り組もうと、改めて気が引き締まるようでした。
私の仕事は基本的にはデスクワークなので、大きな怪
我をすることや激しく健康を損なうようなことは少ないで
す。しかし、そうやって机に向かっている間以外にも健康
や行動について考えてみようと思います。出勤時や社内で
の人とのコミュニケーション、会社にいない時の生活習慣
など。安全や健康を意識して良くしていける部分が自分に
はたくさんあると感じます。整理整頓や挨拶など、日常の
細かな事でも少しずつ意識して、安全衛生の満たされた
生活を目指したいです。
我をするかもしれない危険が潜んでいるということがわか
り、気を引きしめて仕事をしていかなければいけないと思
いました。
私は今回、安全衛生講習を受けて安全に仕事をしてい
仕事に慣れて効率の良い方法やより負担の少ない方法
くために必要な事を色々と知ることができました。
を追求して生産性をあげていくなかでも、安全の為に決め
単に労働災害という言葉を聞くだけでは自分自身にもふ
られた方法・定められているルールなどを守ったり、整理
りかかるかもしれないという意識が薄かったのですが、労
整頓をしたり、当たり前のことを当たり前にすることがとて
働災害の事例の具体的状況を読んで行くうちに、ちょっと
も大切なことだと思いました。
したことが原因で怪我をしたり命を落としてしまった方もい
て、自分も被災する可能性は充分にあるんだと思いました。 私はこれから社会人として毎日仕事をしていく上でまず
健康でいることが第一だと思うので、今回の講習の内容を
逆に言えばそういった事例の場合は少し確認をしたり、声
いつも頭の片隅に置いて仕事に取り組んで行きたいと思い
かけをするだけでも防ぐことが出来たものだったのではな
ました。
いかと思い、安全確認や現場でのコミュニケーションは重
要だと思いました。働いて仕事をすると命を落したり、怪
㈱上野精養軒
山村 絢平
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上 野 労 基 会 報
また、安全衛生はストレスや気分転換も必要と教わりま
した。健康があって仕事ができるのはもっともなことです。
私は台東区上野にあります三陽工業㈱式会社に勤めて
健康は身体的な健康、社会性、経済性からなりたちます。
おり、産業装置、主にコンベアの設計をしております。弊
身体的健康は栄養と睡眠と水と空気が重要です。ストレス
社の工場で製作しました装置はお客様の工場へ設置し、 の多い社会生活では体内に活性酸素が溜まると聞きます。
装置立ち上げを行います。私自身、工場で金属加工や現
活性酸素は身体の錆びつきを起こすようなもので、蓄積し
場工事をすることもあり、安全衛生は切っても切れないこ ますと生活習慣病の原因になりかねません。社会性は人
とです。
間関係。人間関係がうまくいかないのはストレスですし、
講習会で教えていただきました死傷者の事例と一年間
孤独も社会的不健康といえます。経済性は収入です。栄
の人数を知るだけでも、安全衛生への意識を高めるきっ
養のある食材や医療費が払えないようでは健康は維持で
かけになりました。仕事は毎日ですから、つい安全が当た
きません。安全衛生講習会では主にストレスとの付き合い
り前に考えてしまいます。事故は滅多に起こりませんから
方など、人の健康についても意識を向けてくれました。安
油断します。しかし、
「滅多」でも起こってはならないの
全衛生は生活の基本についても意識を高めてくれると思い
が事故です。会社に勤め、仕事に熱中しつつも心の根底
ます。今後も安全衛生の意識を忘れず、仕事をしたいと
には安全意識を基本として持つ必要があるとわかりました。 思います。
三陽工業㈱
福田 亘記
係を見てみると、多く発生しているのは撤去作業での事故、
墜落、転落事故だと思いました。これからこのような現場
安全衛生教育のお話を聞き、 安全 と 衛生 の意味
で働くので、今日のお話を忘れないで、私自身だけでなく、
を問われましたが、改めて考えてみると私自身さほど理解
周りの人にも気を配り、注意しながら作業していくことで安
していないことを実感しました。今日の講習会で理解しよ
全な現場になると思いました。これがお話を聞いていて感
うと最初に決めました。労働安全衛生法でのお話の際に、 じた 安全 であると思いました。また、このような現場
死傷災害発生状況が紹介されましたが、私の中では、建
での服装や標識をつけること、火災、危険物、有害物を
設業の一番死傷災害が多いと思っていましたが、商業関
取り扱うことが最初にお話していた 衛生 に繋がると思
係が一番ということに驚きました。そのなかでも、商業関
いました。今日の講習会で学んだことは、最初だけでなく、
係の死亡災害事例では、自殺が多いという印象がありまし
仕事をしていくうえで忘れてはいけないことなので常に頭
た。ストレスを溜めすぎないで、発散できる環境づくりを
に入れておきたいと思いました。本日は貴重なお話ありが
していきたいと思いました。また、死亡災害事例の建設関
とうございました。
㈱丹青社
井古田 晃
㈱テルミック
伊藤 澪
今回の講習で、平成24年度1年間の労災による死亡
件数が約1000件、死傷者件数が約10万件であるこ
とを知り大変驚きました。さらに24年度は東京都だけで
も82件も労災による死亡事故があったようで他人事のよ
うには思っていてはいけないと思いました。1分あたり1
人に死傷労災が発生しており、これから仕事をしていく上
で、常に危険が隣り合わせであることを忘れてはいけない
と強く感じました。
現在は入社したばかりで緊張感と慣れない作業で教わっ
た通りに危険に気をつけながら作業に取り組めると思いま
す。機器の使用方法や作業手順を習得しいち早く仕事の
㈱東海テック
木下 拓也
安全衛生教育講習会で学んだことは私にとって非常に重
要なものでした。私は施工管理技士という仕事をしていま
すが、危険が付きまとう工事現場で働く作業員の安全を確
保するのも私の仕事です。作業員の事故や現場での災害
は私の責任になります。このことから、今回のような講習
会に参加し、現場の安全確保の方法を学び、考えることは
私にとって必要不可欠でした。
講習会では労働災害の概要、どういった労働災害が起
こりうるのか、労働災害を未然に防ぐためにどういったこ
とに留意するべきか、を具体的に教えていただきました。
労災の概要の項で『日本では一分に一人が労災に遭って
役に立てるようになりたいです。ですが、年数を重ねて仕
事に慣れてきたころが危険に鈍感になり労災へとつながる
危険も上がると思うので、初心を忘れず道具の使用方法
や作業手順を間違うことのないようにしていきたいと思い
ます。
入社して1カ月少々、学生のころとは大きく環境も生活
習慣も変化しました。いただいたテキストにも書いてあり
ましたように、健康管理に気をつけ病気による労災が起き
ないように健康な身体作り・健康維持を心がけていきます。
今後の仕事現場で、労災が起こることのないように安全
衛生に気をつけ作業に取り組んでいきたいと思います。講
習会に参加させていただき、これからの仕事に向けて多く
のことを学ぶことができました。ありがとうございました。
いる。』という話を聞いた時、また、全ての労災件数に占
める建設業の労災の割合の多さを知った時、私は衝撃を
受けました。それと同時に自分の中で、工事現場では常
に危険の種がないか意識を張り巡らさねばという強い思い
が生まれました。労働災害のケーススタディの項では何十
種もの労働災害とその対処法について教えて頂きました。
この項の講習を終えた時に私は、工事現場ではどういった
原因でどういった事故が起こりうるのかがよく分かりまし
た。工事現場での安全を確保するためにどういったことに
目を向ければよいか考えられるようになったと思います。
以上の学びは施工管理技士の私にとって非常に大きな
ものでした。講習会で学んだことを忘れず、活かし、工事
現場での安全確保に努めます。
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上 野 労 基 会 報
(公財)東京動物園協会
榎本 俊明
先日の開催された「安全衛生教育講習会」は、職業生活
において、ケガや病気にかかることなく充実した毎日を過
ごすための心構えや実際の労働災害事故例、関係法令に
触れることができ、大変充実した内容だった。
そこで、どうすれば労働災害を減らせるか、自分なりに
考えてみた。第一に重要なことが「整理整頓」である。整
理整頓された職場は気持ち良く作業を行うことができ、作
業効率もアップし、労働災害の減少につながるだろう。第
二に、
「正しい手順」で作業を行うことである。仕事で使
う道具、設備には決められた作業手順がある。仕事に慣
㈱ハチオウ
長谷川朋美
労働安全衛生法についてのお話の中で 2m 以上の高所
では手すりが必要だが、1.8m の場合には必要ない。しか
しその差は 20cm しかないという例を挙げたお話がありま
した。確かに決まりの範囲ではありませんが、安全を考え
た時には基準以下の場合にも作業する人を守るための対策
は必要だと思います。労働安全衛生法とは最低限の決まり
ではないかと思いました。働く人が危ないと感じれば何か
しらの対策をすることは安全に働く為に必要だと思います。
工場の研修を通して何度も気をつけるように言われた事
が何点かあります。重たい物を持つ時には無理をしないこ
㈱バンビ
伊藤 駿哉
先日は、貴重なお話をありがとうございました。
労働災害等のお話を聞き、工場で働く者として、労災に
つながらないよう注意して働いていきたいと思いました。
また、いつも元気よく、テキパキ、安全に作業をするた
めには「心身の健康が大切」という説明にとても共感しま
した。普段行う作業の中にも危険があることを自覚し、寝
松本徽章工業㈱
平林 勝人
今回の安全衛生教育講習を受けて、仕事時に事故や怪
我につながる危険に対して予め予測しておくことの大切さ
を改めて学びました。
また、労働安全衛生法という労働者・事業者に対する
労働災害を防止する法律が存在することを学び、しっかり
と守って事故や災害を未然に防いでいこうと思いました。
また、講習の中では平成24年の死亡災害事例の資料を
見させて頂き、多くの事故がちょっとした不注意や出来事
から大きな事故につながっていることがわかりました。同
じ仕事に慣れてしまうと一つ一つの作業の確認を怠ってし
まい、このような労働災害につながってしまっているので
▲仕事と安全・衛生のつながりを講義する林コンサルタント
れてくると決められた作業手順を踏むのが煩わしくなるこ
ともある。だが、作業手順を守ることが自分の身を守るこ
とにつながるのである。第三として、
「心とからだの健康
づくり」を意識することである。人は仕事をすれば疲労が
生じる。疲労は注意を散漫にさせ、労働災害の原因となる。
仕事中にうまく休憩をとるのは当然として、休日等は積極
的に体を動かし、汗をかいて、心とからだをリフレッシュ
させることがとても重要である。
これからの長い職業生活が充実したものになるよう、決
められたルールはしっかりと守り、改善できる点はないか、
常に目を光らせながら日々を過ごしていこうと思う。
と、異変を感じたら丁寧に物を扱うこと、工場ではヘルメッ
トを必ず着用することなどがあります。
これらは全て工場で働く人が気をつけている危険を回避
するための最低限の決まりだと思います。講習の中で、決
められたことを守ることと、自分で危険なことを見つけ注
意することが必要だというお話がありました。自分と同じ
職場で働く人が何人いても個人の能力は必ず違うと思いま
す。最低限の決まりを守り、自分の能力や性格を考慮した
自分なりの注意を見つけることが安全に働く為に必要であ
ると学ぶことが出来ました。普段の生活から自分を理解し
ていくことが林様の仰る働きながら幸せを築くという言葉
に繋がっていくのではないかと思いました。
不足や飲み過ぎ等に注意する必要があることを改めて感じ
ました。工場での作業は、最悪の場合「死」というものが
直結してくるものだということを今回の研修を聞き、改め
て実感しました。
今後、働いていく中で、小さな事故も起こさないように
些細なことにも注意を払い、安全に作業を進めていきた
いと思います。そして、体調管理をしながら頑張って働い
ていきたいと思います。
はと思いました。
また、講習の後半では安全衛生について、テキストを
用いて講習をして下さったのでとてもわかりやすく学ぶこと
ができました。その中でも特に印象に残ったことが、「しっ
かりと休養をとる」ということです。当たり前のことですが、
仕事の前につい遅くまで起きてしまったりしている人も多く
いると思います。仕事の日に疲れが残っていると自分では
注意や確認をしているつもりでも、注意力が散漫してしま
いミスを起こして大きな事故につながりやすくなってしまう
と改めて考えました。
これからは今回の講習で学んだことを活かして、行動に
対しての確認・予測をしっかりと行って、安全を守れる立
派な社会人を目指して頑張っていきたいと思います。
▲熱心に聞く新入社員受講生
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上 野 労 基 会 報
ハローワーク上野からのお知らせ
拝 啓
梅雨の侯、貴社におかれましては、ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
日頃から、職業安定行政の運営につきましては、格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて本日、この書面でお願いさせていただきたいことは、昨年から厳しい就職環境にある新卒者雇用につ
いてです。
東京における平成 25 年3月新規高等学校卒業者の 3 月末現在の就職内定率は、景気に一部明るい兆しが
見られ、求人数が増加したころから、前年を上回りました。また3月新規大学等卒業者の2月1日現在の就
職内定率も前年を上回りました。しかし、その一方依然として未就職卒業者もおり、ハローワーク上野及び
新卒応援ハローワーク(※)では、これら未就職卒業者に対する就職支援に全力で取り組んでおります。
来春卒業予定者についても、昨年よりは明るさが見られるものの引き続き厳しい状況が予測されます。企
業の皆様におかれましては、大変厳しい経営環境にあることを拝察するところですが、ひとりでも多くの新
卒者等を採用いただきますよう、また、新卒者の採用拡大枠による卒業後3年以内既卒者(新卒扱い)の採
用についても、特設のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展を心からお祈り申し上げます。
(※)新規大学等卒業予定者や、卒業後おおむね3年以内の既卒者などの方の就職を支援する専門機関。都内
では「東京新卒応援ハローワーク」(新宿)と「八王子新卒応援ハローワーク」があります。
敬 具
平成 25 年6月
事業主各位
上野公共職業安定所長 本島 晴美
*求人の予定、相談、お申し込み等については会報に同封してある書面をご利用ください。万一書面が
ない場合は担当部署『事業所第二部門 ・03(3847)8609、部門コード 31#』までご連絡ください。
*前号に掲載した「外国人雇用管理セミナー」は 6/26(水)午後「日本教育会館・一ツ橋ホール」
(千
代田区一ツ橋 2-6-2)で開催されます。
日時:4 月 18 日(木) 15 時 30 分∼
場所:上野区民館 101 集会室
※定時総会議案(24 経過報告・決算報告、25 事業
計画・予算案)、役員改選について
■会計監査実施
日時:4 月 10 日
(水) 10 時∼
場所 : 上野労働基準協会事務所
※菊地会計監事、
吉野会計監事
■常任理事会及び理事会
■会報第 201 号編集部会
日時:4 月 19 日(金) 10 時 30 分∼
場所:上野労働基準監督署会議室
■新入社員等安全衛生教育講習会
日時:4 月 24 日(水) 13 時 30 分∼ 16 時 30 分
場所:台東区民会館
関連記事P15∼17
■平成 25 年度定時総会・懇親会
日時:5 月 16 日(木) 総会:16 時 30 分∼ 懇親会:17 時 30 分∼ 場所:東天紅・別館 2F 平成ホール
関連記事P2∼P4
▲理事会・木口監督署次長の挨拶
◎新入会員のご紹介◎
●東京ローソク製造株式会社
25 年 5 月から入会いただきました。
所在地 : 台東区浅草橋 3−25−5 どうぞよろしくお願いいたします。
業種 : 製造・卸売業
(各種ローソク、線香他、クリスマス用品、サマー用品)
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