松溪中新校舎仮設校舎に係る中高層紛争予防条例 - 杉並区教育委員会

平成19年11月15日
午 後 7 時 ∼ 9 時
松溪中学校4階
多目的室
松溪中新校舎仮設校舎に係る中高層紛争予防条例に基づく住民説明会議事録(要旨)
○ 出席者
近隣住民
26名
松溪中学校校長
松溪中学校副校長
教育改革担当部長
営繕課長
学校適正配置担当課長
営繕係長
校舎改築担当係長
担当職員
4名
設計事務所
○ 説明資料
資料1.杉並区立松溪中学校改築に伴う
説明会資料
資料2.松溪中学校改築に係る要望・意見について
資料3.松溪中学校改築に伴う仮設校舎建設計画
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1.挨拶
・教育改革担当部長挨拶
・松溪中学校校長挨拶
2.資料説明
資料1.杉並区立松溪中学校改築に伴う
説明会資料(説明:営繕課長、設計事務所)
① 計画概要
② 近隣の生活環境に配慮する事項
③ 配置図
④ 平面図
⑤ 立面図
⑥ 断面図
⑦ 屋内運動場・プール騒音に対する検討
⑧ 視線に対する検討
⑨ 日影図(冬至 GL+1.5m、冬至 GL±0m、春分・秋分 GL±0)
⑩ 既存校舎日影図(冬至 GL±0m)
⑪ 想定工事工定表
資料2.松溪中学校改築に係る要望・意見について(説明:営繕課長)
① 建物の大きさ、配置
② 音
③ 視線、プライバシー
④ 緑化
⑤ 校庭
⑥ 災害対策
⑦ その他
資料3.松溪中学校改築に伴う仮設校舎建設計画(説明:学校適正配置担当課長)
① 仮設校舎計画概要
② 仮設校舎配置図
③ 仮設校舎平面図
④ 仮設校舎立面図
⑤ 仮設校舎倉庫、防災倉庫平面図、立面図
⑥ 仮設校舎器具倉庫平面図、立面図
⑦ 仮設校舎日影図(冬至 GL+1.5m、冬至 GL±0m)
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3.質疑応答
<近隣住民>
校庭の図面を見ますと、野球の球が私の家の方角に飛んでくる構図になっていますが、
14mの防球フェンスでどれだけ防げるのでしょうか。
また、学校開放時に小学生の子どもたちがサッカーの練習で私の家の方に向かってシュ
ートしてきます。注意をするのですが、笑って逃げてしまいます。その点はよく指導をお
願いしたいと思います。
<営繕課長>
一般的に区内の中学校の防球フェンスは10mで建てています。松溪中学校の防球フェ
ンスも現在は8mですが、14mの防球フェンスを新たに設置する予定です。この高さで
ある程度ボールが敷地から飛び出すことは防げるのではないかと考えています。
あまり高くしすぎますと近隣への圧迫感などの問題も出てきます。
<学校適正配置担当課長>
学校開放時のサッカーの練習のお話については教育委員会の学校開放の担当としっかり
協議し、今後そういうことのないように指導してまいります。
<近隣住民>
防球フェンスが14mといいますと、4、5階ぐらいの高さになるかと思いますが、どの
程度の太さの支柱が立つのでしょうか。また、建物全体も含めた色彩計画はどうなってい
るのでしょうか。
<設計事務所>
防球フェンスの支柱の径などについては14mという高さを前提にしながらこれから詳
細に設計してまいりますので、現段階ではまだ出ておりません。
また、建物の色彩計画については近年の学校建築にふさわしい、余り派手にならないア
ースカラーということで検討していきます。
<近隣住民>
現在の外周のフェンスの緑色は嫌だなと思っています。今度の防球フェンスの色が決ま
る段階では、ご相談させていただきたいと思います。
<営繕課長>
建物などの色彩につきましては、実際に現場で建物が立ち上がってきた段階で決めてま
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いりますが、工事が進んで、色彩計画もある程度決まってきた段階であれば、外壁の色や
支柱の形状について具体的にお話することはできると考えます。
また、防球フェンスの支柱が近隣のリビングの目の前に配置された場合、うっとおしい
などということはあると思いますので、近隣住宅の開口部を頭に入れながら防球フェンス
の設計をしてまいります。
<近隣住民>
グランドの粉塵対策について、芝生化はしないということですが、現在設置しているス
プリンクラーが動いているのは2,3回しか見たことはありません。学校が新しくなった
時にどの程度スプリンクラーを稼動するかお聞かせ下さい。
<営繕課長>
スプリンクラーはかなり旧型のものですと、校庭に埋まっているタイプでは車などに踏
まれたりすることで上手く作動しなくなってしまうという事例がございます。今回採用し
ますスプリンクラーについては地中に埋め込むタイプのものでなく、放水銃のような形の
ものでかなり遠くまで飛ばせるものを配置する予定です。ただ、設備があっても使われな
ければ意味がありませんので、その辺りの話は学校と十分にさせていただきたいと思いま
す。校庭の、特に冬場の砂埃の問題については学校側も十分に認識しております。どの程
度スプリンクラーを稼動するのかという具体的な数値を私どもの方から出すことはできま
せんが、その辺りは学校のソフト面による対応にお願いしたいと考えております。
グランドの飛びにくい舗装についてですが、杉並第十小でも、青梅街道を挟んだ向こう
側のマンションまで砂埃が飛ぶということがあり、一昨年そういった舗装の工事を行いま
したが、その後、砂埃についてご指摘は来ていないようです。
ただ、そういった飛びにくい舗装を行いましても年々劣化してくることもございます。
校庭整地については年に2,3校のペースで行っておりますが、区内に67校の小中学校
がございますので、各校の校庭のコンディションによって、順次対応していくという考え
方で進めております。
<近隣住民>
学校の北門周りの雨水処理については、学校の敷地の方が高くなっているために、過去
に豪雨の際に周辺の住宅が水害にあった経緯があります。今回学校を建て替える際にはぜ
ひ北門周りの雨水処理について細心の注意を払っていただきたいと思います。
<営繕課長>
北側の門そのものを全面的にやり替える予定ですので、そこの排水を分散する、もしく
は敷地内で染み込ませるなどの対策とり、北側周辺に水が流れ出さないような形にしたい
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と考えております。
校庭についても地下に貯留層を設けまして、そこで雨水を食い止めるという形でつくっ
てまいります。
<近隣住民>
校庭の図面を拝見しまして、野球でホームランを打った場合、ちょうど私の家にボール
が飛んでくる形になるのですが、防球フェンスでどれだけ防ぐことができるか心配です。
以前、飛んできたボールが屋根の樋に入っていたこともありました。
それと、大きな工事では作業員の宿舎などもつくるかと思うのですが、工事中に作業員
が仕事が終わった後に周辺に出歩いたりしていろいろな影響をあたえないか心配ですので、
そのあたりの対応はしっかりとお願いします。
<営繕課長>
現在の8mの防球フェンスでボールが外に飛んでいくことがあるということで、今回1
4mでつくらせていただくところです。ホームベースから近隣の住宅まではかなりの距離
がありますので、子どもたちの打力がどこまであるかという話にもなるかとは思います。
また、仮設事務所や仮設トイレなどはつくりますが、作業員の宿舎はつくりません。
工事の作業員の風紀については子どもたちのいる場所でもありますので、当然に注意し
て現場を指導してまいります。
<近隣住民>
実際に一番近い家とホームベースの距離はどれだけあるのですか。
<営繕課長>
今スケールで測ったところ、ホームベースからの距離は約57mです。
<近隣住民>
それでは実際にホームランを打ったらボールがフェンスを越えて飛んでくるのではない
ですか。
<営繕課長>
現在子どもたちが行っているところで、ホームベースから校舎に向けて打っていますが、
校舎までの距離が40mで8mぐらいの高さに場合によっては当たるというところです。
今回は、距離が57mでなおかつ14mの防球フェンスがそこに建つということですので、
これまでの練習から考えますとボールがフェンスを越えることは考えにくいかと思います。
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<近隣住民>
たとえば屋根瓦を壊したらどうしますか。
<営繕課長>
そういった時には学校並びに教育委員会で、直ちに現場を確認した上でしかるべき処置
をとるのが通例となっています。
<近隣住民>
わかりました。
<近隣住民>
南側の部分は歩道になるということですが、それによってその延長上にある私の家に車
が飛び込んでくるのではないか心配です。
<営繕課長>
歩道と車道の間には縁石をつくりますが、それを乗り越えて車が駐車してこないように
障害物を設置する予定ですので車の動線自体は変わりません。
<近隣住民>
それと、大規模な工事ですから振動などで壁にヒビが入ったりなどした場合の補償など
はどうなるのでしょうか。
<営繕課長>
工事の前には一般的に学校に面している家屋につきましては、工事業者によって家屋調
査を行います。中は入らなくていいとおっしゃる方の住宅につきましては外壁などを見さ
せていただきます。中に入っていいとおっしゃる方の住宅につきましては内部についても
調査いたします。工事が終わりましたら再度家屋調査をし、損害を与えた場合には工事業
者の責任において補償が行われる、という形となっております。
ただ、今年、今まで私ども大きいところや小さいところなど様々なところで工事を行い
ましたが、かなり近接しているところもございましたが、まだ一件もそういった損害は発
生しておりません。現在は解体工事についても重機で一気に壊していくのではなく、細か
く切ってから撤去していくというような、比較的振動・騒音も少ない工法で行っています。
<近隣住民>
わかりました。建てる前はこうやってよくお話を聞いて下さっていますが、建った後に
たとえば先程の野球のボールの話や学校からの視線のことなどで実際に問題が起きた時に
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も、しっかりと話を聞いていただきたいと思います。
<学校適正配置担当課長>
実際に学校の運営上問題が発生した場合には対応させていただくのが基本的なスタンス
です。今後ともそういった姿勢で臨んでいきます。
<近隣住民>
わかりました。ありがとうございました。
<近隣住民>
これまで説明会や個々のやりとりでいろいろな要望を出させていただきましたが、今回
の資料を拝見しまして、いろいろな要望について反映させていただいておりまして、あり
がとうございました。
防音に関する資料について質問させていただきます。この騒音の測定について区の職員
の方がやられたのでしょうか。それとも業者が行ったのでしょうか。
<営繕課長>
区の職員が行っております。区には公害の部署もございます。その場合はよく現場に行
き騒音の調査を行ったりしております。
<近隣住民>
この騒音測定の機器はどこのメーカーのものを使用したのですか。また、今回の測定に
は何台使用しましたか。
<営繕課職員>
リオン製のものです。補聴器などを扱っているメーカーです。今回は2台の騒音計使用
しました。
<近隣住民>
この資料の数値ですと、法令の遵守をされているようですので、私どもも何も反対意見
はございません。
しかし、残念ながらプールについては騒音についての調査値がございません。
「仮に70
dbと仮定すると」とありますが、私どもの実感としてはとてもこの程度ではないと思い
ます。また、体育館前の騒音測定値についてですが、テレビで見たような数値と少し差が
あるように思います。プールについては調査を行っていないのですか。
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<営繕課長>
申し訳ございませんが、プールについてまでは測定をしてございません。子どもたちの
声を電話のベル、騒々しい事務所のレベルと仮定をして資料を作成したところでございま
す。
<近隣住民>
そうするとこの資料は完全とは言えないですね。
<営繕課長>
確かにプールの騒音測定までは行っておりませんでしたが、プールについては一定程度
使う時期が限られていうこともあり、学校の子どもたちが使用するのは一年で30時間と
聞いております。もちろん夏場に一般への開放があることもありますが、本当にご迷惑を
おかけするということで心苦しいところもございますが、子どもたちの声を全て塞ぐわけ
にはいけませんので、その点については何とかご理解を賜りたいと考えております。
<近隣住民>
私ども子どもたちの声を塞いでほしいとは言っておりませんで、法令の範囲であれば
元々文句を言える筋合いでもございませんので、プールの音についてはぜひ騒音測定をし
ていただきたいと思います。
年間で使う時期は限られているから我慢して下さいというように聞こえるのです。私ど
もは近隣に住んでいるわけですから、皆さん我慢している部分もあるわけでして、全て法
令どおりにやってほしいと言っているわけではありません。全てやってくれと言っている
わけではありません。
<営繕課長>
ご指摘のとおりでございますが、ただ、現在、時期的にプールを利用している小中学校
がございませんので、場合によってはデータを探して、またお知らせできればと思います。
今回、音については少し体育館の方に重点を置いて説明させていただきましたが、プール
につきましては、また後程、何らかの方法でご案内させていただければと思います。
<近隣住民>
また、体育館の騒音につきましても、もし別の機種がありましたらもう一度測定しなお
していただきたいと思います。どうもテレビで報道されている数値よりも低い気がします
ので。プール使用時の子どもたちの歓声はすごいものがあります。若い人たちの若さだと
言ってしまえばそれはそれでよいのですが、これが日常的、継続的に行われるということ
であれば、これは騒音として容認できるものではありません。プールに関しては設計段階
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での再考をお願いしたいと思います。
<営繕課長>
まず、プールについての騒音データがどのぐらいになるかを踏まえまして、遮音壁の高
さをどうするかなどの改善が加えられるものであれば検討させていただければと思います。
<校舎改築担当係長>
その他にご質問ある方いらっしゃいますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、
最後に学校適正配置担当課長からご挨拶いたします。
<学校適正配置担当課長>
6月に2回と、今日また説明の機会を設けさせていただきました。先程もご意見をいた
だきましたが、つくって終わりではなく、できた後の運営も含めまして末永く近隣の皆様
にはご協力を賜る関係だと考えておりますので、今後ともご理解、ご協力、どうぞよろし
くお願いいたします。ありがとうございました。
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