NO.33 - 全国生協労働組合連合会

「東日本大震災」対策 news NO.33
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2011年4月18日(月)
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全国生協労働組合連合会
震災後の復興に向けて皆様の取り組みに敬意を表します。
生協労連が加盟をしている全労連では、4 月 14 日に中央行動を行い、国並びに東京電力に対して東
日本大震災で被災をした国民に対して、当面の生活を送るため
の緊急生活支援費用の支払いと、抜本的な救済策を打ち出すこ
とを求めました。
福島からは、斎藤富春県労連議長、尾形副議長、小川顧問と
私(後藤)が参加をしました。
10 時より国土交通省前集会を行い、各団体のほかに被災地を
代表して宮城県労連の鈴木新議長が宮城県の実態と一日でも早
いがれきの撤去、仮設住宅の建設、そして被災者一人ひとりへ
の生活保障金の支給を訴えました。
その後、与党・民主党への要請、国会議員への要請、経済産業省への要請、内閣府への要請、東京電
力への要請に参加者のところで分れて、要請行動を行いました。
私(後藤)が要請行動に参加した内閣府政策統括の予防担当のところでは「原発の避難区域は、東京電
力の保障が先で国の雇用調整助成金をはじめとした保障の対象になっていない」
「一方で、避難所では
今後の生活の見通しが立たず、仮払で当面の生活費の支給を行ってほしい」との要請を行いました。
又、被災者生活支援特別対策本部に対しては「現在、国が行おうとしている被災者生活支援法での仮
払の支給は、
その後の住宅建設助成金の先食いであり、
上積みでの支給か別枠での支給を行うこと」
と、
被災者の現状にみあった抜本的支援と早急な対応を求めてきました。
両方の担当部局からは「被災地の思いは十分に理解をしており、本日みなさんから出された言葉を、
正確に上に伝えたい」と回答がありました。
地震や津波・原発問題といった大きな被害を受けた被災地ほど、国の支援が不可欠です。引き続き、
県労連・生協労連とともに国や県に対して、復興に向けた要請活動を行っていきます。
(福島生協労組:機関紙スクラム NO.58 より)
★福島県南相馬市からの避難者の相談に応じて 茨城労連
茨城労連災害対策本部は4月 16 日、福島県南相馬市からの避難者がいる取手市内で被災者支援相談
会を開催し、全労連の役員も参加し相談に応じました。13 件の相談が寄せられました。
●相談内容について
①東京電力の補償がどうなるのかということや、その避難所は 5 月いっぱいと言われているが、そ
の後どうなるのかということでした。 ⇒ これは政府や東京電力の論議状況、手続きの仕方を伝えまし
た
(多くの方ができればいつかは戻って生活再建したいが、
見通しが立たず大きな不安を抱えています)
。
20 キロ以内については立ち入りできないということで落胆が強かったですが、20~30 キロ圏では、
今度は準備地域になり、戻った知り合いもいるし、戻るべきかどうか悩んでいる例がいくつもありまし
た。中には、20 キロ圏だが、弟の会社は 30 キロ圏で会社が再開し、寮も準備されたので戻ったが、私
の会社は20 キロ圏で社長も避難して解雇になったなど、
原発からの距離や家が津波でどうなったかで、
家族がバラバラに生活せざるを得ない話がいくつもあり、当面の補償が 1 世帯 100 万円といっても分
かれざるを得ない場合(3 か所に分かれる例も有)に、世帯は分離してもらえないのかという相談もあ
りました。 また、20~30 キロ圏では、アパートの家賃をどうしたらいいか、大家さんや不動産屋に
も連絡が取れない、家賃はどうすればいいか(払わず解約されれば、中の家財はどうなるのか)という
相談も 2 件ありました。
②もう一つ多かったのは、津波や 20 キロ圏で職場がなくなったとか解雇になったことでの、ハロー
ワークの手続きや当面の生活費の工面などの相談です。 ⇒ これは賃金立替払い制度や、雇用保険(失
業給付)の震災特例や他制度などの説明を細かくしましたが、特例だけでは解決できない事例もあり、
政府の担当者などには電話しました。
(いろんな制度が周知されていないと今日も感じましたが、特に
被災地から他県に避難された方々の情報不足は深刻です)
③次に多かったのが、避難所は 5 月末までと言われているが、その後どうしたらいいかという相談
です。 ⇒ これは政府等の論議状況を説明しましたが、津波ですべてを失ったとか、立ち入り禁止で取
りに戻れず、何もない、家財をすべてそろえるのは大変という話もありました。この点では、仮設住宅
(公営住宅等の借り上げ含む)に移るときには、最低限の調理用具(鍋、釜やガス器具)などが支給さ
れ、日赤から家電 4 点セットが支給されることが全く知られていませんでした。
(全労連メールニュース N0.122 号より)
生協労組ちば 高橋 委員長からの報告
み
やぎ生協の店舗復興支援に行ってきました。
3月29日~4月1日に掛けてちばコープからのみやぎ生協支援隊の第4隊に参加しました。
現地では、被災を受けた店舗の片付けや品だし、来店された組合員さんのご案内などお店に
よって内容は様々ですが、私の派遣された仙台市内の南光台店では、品だしや商品の移動が主でした。
海に近い店舗では直接津波に巻き込まれた店舗もあり、とうきょうから支援に来ていた職員は、そんな
お店のヘドロの除去をしたそうです。生協の店舗以外のお店(コンビ二や他のスーパーなど)もまだ閉
まっているところが多く、在庫品を細々と販売しているところがほとんどでした。ガソリンスタンドは
いまだに長蛇の列で、前日から並んでいる状況です。私と同じタイミングで共同購入の支援隊第一陣と
して成田センターの酒井リーダーと成東センターの幾志さんが、気仙沼支部の支援に入っていたので現
地で様子を聞きました。ようやくみやぎでも注文書がお届けできる体制が出来たと言うことで、安否確
認も兼ねての注文書配布に同行すると言うもの。しかし現地では、そこにあるはずの道や家が津波に流
されていて無くなっているところが多く、ようやく組合員さんに会えても利用したくても利用できない
状況や、実際に親戚やご本人がお亡くなりになっている場面も
あり配達担当も言葉を失ってしまうときに支援者が第三者とし
て冷静に対応する…というとても厳しい支援をしてきたとの事
です。現地では職員自らが被災者なのですが、みんな本当に一
生懸命復興に向けてがんばっています。被災地支援は長期的な
ものになることが予想されます。今後も我々は出来ることから
積極的に支援を続けていきたい
と思います。
(生協労組ちば機関紙:
「夢飛行」119 号より)