No．35

かん
学級記録
Ｎｏ．３５
2006.7.5
勘にたよるとごまかされる。
いっき
お
のうみん
たけ
さ
ひと
わる
おも
「一揆を起こした農民、竹やりで刺した人が悪い」と思
ってしまうとやばい。
しゃかい
きょうか
れきし
ちくぜんたけ
い
っ
き
筑前竹やり一揆
いま
しゃかい
じかん
めいじじだい
がくしゅう
今、社会の時間では明治時代についての学
習をしている。
めいじ
へいさてき
しゃかい
きんだいこっか
か
じだい
明治というのは、それまでの閉鎖的な社会から、近代国家へと変わっていった、時代
ふしめ
の節目でもあった。
どうじ
なに
か
ひび
きんだいか
いそ
つぎ
つぎ
せいさく
だ
と同時に
、
「何も変わることのない日々」から「近代化を急ぎ、次から次に政策が出
こんらん
ひび
され、混乱した日々」でもあったのだ。
みぶんせいど
あらた
かいほうれい
だ
ひと
それまであった身分制度を改め、「解放令」を出したのもその一つだ。
そのなか
ひげき
お
その中で悲劇は起こった。
せいふ
たい
ふまん
はじ
いっき
政府に対する不満で始まった一揆のはず
せいふにたい
む
たけ
が、政府に対して向けられていたはずの竹
いちばんよわ
たちば
ひと
む
やりが、一番弱い立場の人に向けられた
のだ。
な
ちくぜんたけ
いっき
その名は「筑前竹やり一揆」
ちくぜん
「
筑前」ついてることからわかるように
、
ざんねん
ふくおかけん
お
じけん
残念なことに福岡県で起こった事件だ。
まな
りゆう
「社会」という教科を学ぶ理由がそこにある。
くりかえ
ことば
き
「歴史は繰り返される」という言葉を聞いたことはな
いか？
かこ
しっぱい
わす
くりかえ
過去におこした失敗を忘れていなければ、それを繰り返
すことはない。
わす
くりかえ
忘れるから繰り返してしまうのだ。
おな
しっぱい
くりかえ
れきし
し
おく
同じ失敗を繰り返さないために、歴史を知り、その奥
げんいん
まな
れきし
じゅぎょう
もくてき
にある原因を学ぶのが「歴史」の授業の目的だ。
ちくぜんたけ
いっき
じけん
なか
ぶらくさべつ
めいじせいふ
かんが
筑前竹やり一揆という事件の中に、部落差別をあえてなくさなかった明治政府の
考
ぼく
かん
えを、僕は感じる。
いってい
ちいき
す
ひと
さべつ
ぶらくさべつ
ほんとう
もくてき
一定の地域に住んでいる人を差別する「部落差別」の本当の目的は、
しはい
がわ
ひとにぎ
にんげん
たけぶえ
うた
めいじせいふ
やくにん
かねも
①支配する側の一握りの人間が…(竹笛の詩では「明治政府の役人や金持ちが」)
しはい
がわ
ぜいきん
しぼりと
がわ
にんげん
たけぶえ
うた
のうみん
ちょうにん
②支配される側、税金を搾り取られる側の人間から…(竹笛の詩では「農民や町人、
…を」)
もんく
で
③文句が出ないようにするために
おれ
くる
せいかつ
ひと
かん
いか
「俺たちよりまだ苦しい生活をしている人がいる」と感じさせ、怒りをそらし
ひと
じぶん
ちが
いしき
だんけつ
「あの人たちは、自分とは違うのだ」と意識させることで、団結させないように
した
さべつ
ぼく
すなわち、差別されてるのは僕たちみんなということだ。
ちくぜんたけ
いっき
どお
みんしゅう
うご
筑前竹やり一揆は、まさにそのねらい通りに民衆が動いてしまった。
げんざい
にほん
ぶらくさべつ
いしき
のこ
現在の日本にも「部落差別」という意識がまだ残っている。
だれ
しはい
いしき
のこ
き
誰かが支配しやすように、この意識を残してるのに、そのねらいに気づかず、どっぷ
さべつてき
げんどう
おとな
りと差別的な言動をする大人がたくさんいる。
けいじばん
み
かな
インターネットの掲示板なんかを見ると、悲しくなることがある。
しょうかい
じじつ
お
マンガで紹
介しているが、それは事実として起こったことなのだ。
きみ
じけん
し
だれにたい
いか
も
君はこの事件を知り、誰に対して怒りを持っただろう？
なに
げんいん
しょうた
さ
何が原因で、正太は刺されたのだろう？
しゃかいあたま
か
こ
しっぱい
まな
すうがくあたま
しゅうかん
かんが
「
社会頭」にで過去の失敗から学び
、「数学頭」で習慣にとらわれることなく考え、
こうどう
んげん
行動できる人間になっていこう。
ほごしゃ
かた
保護者の方へ
がっきゅうきろく
か
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きゅうきろく
けんさく
「学み級記録」で検索するか、アドレス
で見られます。
http://www.geocities.jp/gakkyukiroku/

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