平成26年度生駒市内水質等調査(6 月~3 月)業務仕様書 1 業務目的 本業務は、市内の河川水質やダイオキシン類濃度の状況把握及び浄化施設の適正管理の 資料作成、さらに高山町庄田地区における井戸等の現況把握することを目的とする。 2 業務内容 (1)生駒市内を流れる河川水質の調査 (水質測定地点地図参照) (2)河 川浄化 施設の 水質調 査 (浄化施設地図・施設概要参照) (3)高山町総水銀調査 (庄田地区水質検査採取地点地図参照) 3 業務期間 業務の期間は、契約締結日(平成26年6月)から平成27年3月31日までとする。 4 報告書の作成 (1) 報告書は、調査方法、調査結果、気象台データの添付及び考察を記載し、調査ごとに 報告書(報告書 1:別紙 1~5、報告書 2:別紙 6、7、報告書 3:別紙 8、報告書 4: 別紙 9)を分けて簡易製本で1部、バックデータ1部を 2 週間以内に提出すること。 (2) 6 月、8 月、11 月、2 月分の業務は、現場写真を報告書に添付すること。 (3) ダイオキシン類の報告書提出期限は別途相談するものとする。 (4) 年間報告書(4 月、5 月データーを含む)は、考察(過年度調査結果、経年変化、基 準比較を踏まえて)を記載したものを簡易製本で 2 部、別途電子データでCD-R等 に入力したものを 1 枚提出すること。 (5) 報告書式の詳細は別途協議するとともに、毎月の調査結果についてはエクセルファイ ルに入力したものをメール([email protected])で送信すること。 5 その他 (1)業務にあたっては業務計画書を作成し、市担当者と協議のうえ実施すること。 (2)天候による業務実施日の変更があるため、事前に市担当者と協議すること。 (3)踏査や調査の結果、異常その他疑義がある場合は、直ちに市担当者に連絡し、その指 示に従い、受託者の費用で再調査等を行うこと。 (4)河川浄化施設の水質調査結果については、施設維持管理業者に報告するとともに、調 査時及び調査結果で異常の場合は、直ちに市担当者及び施設維持管理業者に連絡するこ と。 (5)入札の参加資格は、ダイオキシン類の特定計量証明認定機関の認定を受け、現在も期 限が有効な業者であること。 (6)業務の処理を第三者に 委託 し 、ま たは請 負わせて はなら ない 。 (7)次 年度に おいて 、業務 の引継 ぎを市 担当 者 と協議 のうえ 行うこ と 。 (8)そ の 他こ の 仕様 書に定 めるほ か、必 要 が 生じた 場 合 は、その 都 度協議 して 定 める 。 別 1 紙 生活環境保全項目 (1)水質検査名 生活環境保全に関連する項目 (2)採水場所 本流9ヶ所・支流16ヶ所(別添図) (3)検査項目及び分析方法 ①水素イオン濃度 ②BOD ③SS 環境庁告示第59号(昭和46年)及びJIS ④DO による方法 ⑤大腸菌群数 環境庁告示第59号別表2備考4に定める方法 ⑥流量 JIS K0102 K0094による方法 (4)検査頻度 ・(本流)竜田川4ヶ所、富雄川2ヶ所 ・(本流)天野川 2 ケ所、山田川 1 ケ所 ・ (支流)竜田川 6 ヶ所(A、B、C、E、G、L) ① ~④ 10回/年(毎月1回) ⑤ ~⑥ 4回/年(6、8、11、2月) ① ~⑥ 4回/年(6、8、11、2月) ① ~⑥ 4回/年(6、8、11、2月) ① ~⑥ 2回/年(6、2月) 竜田川 6 ヶ所(D、F、H、I、J、K) 富雄川 2 ヶ所、天野川 2 ヶ所 2 生活排水項目 (1)水質検査名 生活排水項目 (2)採水場所 竜田川市境、天野川市境、山田川市境の3ヶ所(別添図) (3)検査項目及び分析方法 ⑦全窒素、⑧全燐 (4)検査頻度 3 JIS K0102による方法 3回/年(8、11、2月) 健康保護項目 (1)水質検査名 健康保護項目 (2)採水場所 竜田川市境、天野川市境、山田川市境及び穴虫川(別添図) (3)検査項目及び分析方法 「水質汚濁に係る環境基準について」(昭和 46 年環告第 59 号)の健康項目(27 項目) ・・・・環境庁告示第 59 号及びJIS (4)検査頻度 1回/年(2月) K0102による方法 4 農業用水項目 (1)水質検査名 農業用水項目等 (2)採水場所 穴虫川・山口川(別添図) (3)検査項目及び分析方法 ①水素イオン濃度 ⑦砒素 ②COD ⑧亜鉛 ③SS ⑨銅 JIS ④DO ⑩n-ヘキサン抽出物質(鉱油) による方法 ⑤全窒素 ⑪n-ヘキサン抽出物質(動植物油脂) ⑥電気伝導度 ⑫底質のn-ヘキサン抽出物質 K0102 (※穴虫川の地点において①、③、④は 生活環境保全項目、 ⑦は健康保護項目と重複 するため留意のこと) (4)検査頻度 5 6 3回/年(8、11、2月) 総 水銀 (1)水質 検査名 河川 水中総 水銀 (2)採水 場所 富雄 川鷹山 の 大橋 下、富 雄 川出店橋 下 の2 ヶ所 (3)分析 方法 昭和 46年 12 月 環境庁 告 示第59 号付表 1によ る 方法 (4)検査 頻度 3回/年(8、11、2月) 水質中ダイオキシン (1)水質検査名 河川水質中ダイオキシン類(ダイオキシン類、コプラナーPCB) (2)採水場所 竜田川・天野川・山田川の市境3ヶ所及び穴虫川(別添図) (3)検査項目及び分析方法 「ダイオキシン類対策特別措置法」(平成 11 年法律第 105 号)に基づくダイオキシン類 及びコプラナーPCB (4)検査頻度 7 1回/年(2月) ・・・・・環境庁告示第 68 号による方法 ※他の項目の検査日に合わせる 河川底質ダイオキシン (1)底質検査名 河川底質中ダイオキシン類(ダイオキシン類、コプラナーPCB) (2)採取場所 竜田川の市境1ヶ所(別添図) (3)検査項目及び分析方法 「ダイオキシン類に係る底質調査測定マニュアル」(平成 12 年3月環境庁水質保全局 水質管理課)による方法 (4)検査頻度 1回/年(2月) ※他の項目の検査日に合わせる 8 浄 化施 設 の 水質 調査 (1)水質検査名 生活環境保全及び生活排水項目 (2)採水場所 ・ 東生駒川総合浄化施設 東生駒1丁目295番地先 ・ 東生駒川簡易浄化施設 辻町397番地先 ・ 薬師堂川簡易浄化施設 俵口町1106番地先 ・ モチ川簡易浄化施設 俵口町1496番地1先 ・ 瓦谷川簡易浄化施設 中菜畑1丁目60番地1先 (別添図) (3)検査項目及び分析方法 ①水素イオン濃度 ②BOD ③SS 環境庁告示第59号(昭和46年) ④DO 及び ⑦全窒素 JIS K0102 による方法 JIS K0094による方 ⑧全燐 ⑥流量 (※但し⑥は、河川の流量及び浄化施設の処理流量を測定するため、薬師堂川及びモチ川 簡易浄化施設、並びに東生駒川総合浄化施設においては、別紙Ⅰの1の生活環境項目⑥ と重複しているので留意のこと) 9 (4)検査頻度 4回/年(6、8、11、2月) (5)調査対象 各浄化施設の流入水、処理水 高 山町 総水 銀調 査 (1)水質検 査名 井戸水 及び河 川水の 総水銀 (2)採水場 所 ずい道 出口、 県道溜 めマス 、 ポンプ 小 屋 、鐘 付田、 美の原落 ち口 、 観測孔 の6ヶ 所(別添図) (3)分析方 法 昭和4 6 年1 2 月環 境庁告 示 第59 号 付表1 による 方法 (4)検査頻 度 3回/年(7、10、1月) 水質検査項目・測定地点一覧表 (回/年) 測定項目 生 活環境 保全に関連 する項目 ③ S S ④ D O ⑥ 流 量 生活 排水 項目 全 窒 素 全 燐 総 水 銀 ダ イ オ キ シ ン 類 河 川 水 河 川 底 質 1 1 ( ダ イ オ キ シ ン 類 全 項 目 ) ) 測定場所、地点番号・記号 阪奈道路下 1 10 10 10 10 4 4 東生駒川合流前 2 10 10 10 10 4 4 大宮橋下 3 10 10 10 10 4 4 市境 4 10 10 10 10 4 4 鷹山の大橋下 5 10 10 10 10 4 4 3 出店橋下 6 10 10 10 10 4 4 3 宮の前川合流前 7 4 4 4 4 4 4 市境(羽衣大橋下) 8 4 4 4 4 4 4 1 3 3 1 9 4 4 4 4 4 4 1 3 3 1 東生駒川 A 4 4 4 4 4 4 薬師堂川 B 4 4 4 4 4 4 モチ川 C 4 4 4 4 4 4 北原川 D 2 2 2 2 2 2 宝山寺川 E 4 4 4 4 4 4 山下川 F 2 2 2 2 2 2 湯舟川 G 4 4 4 4 4 4 出合川 H 2 2 2 2 2 2 文珠川 I 2 2 2 2 2 2 別院川 J 2 2 2 2 2 2 有里川 K 2 2 2 2 2 2 神田川 L 4 4 4 4 4 4 美の原川 O 2 2 2 2 2 2 中村川 P 2 2 2 2 2 2 宮の前川 Q 2 2 2 2 2 2 天野川 穴虫川 R 2 2 2 2 2 2 山口川 S 竜田川 本 流 富雄川 ( ⑤ 大 腸 菌 群 数 農 業 用 水 項 目 ) ② B O D ( ① 水 素 イ オ ン 濃 度 健 康 保 護 項 目 1 3 3 天野川 山田川 市境(両国橋) 支 流 竜田川 富雄川 高 山 町 総 水 銀 1 3 1 3 東生駒川総合浄化施設 T 8 8 8 8 4 8 8 東生駒川簡易浄化施設 U 8 8 8 8 8 8 8 薬師堂川簡易浄化施設 V 8 8 8 8 4 8 8 モチ川簡易浄化施設 W 8 8 8 8 4 8 8 瓦谷川簡易浄化施設 X 8 8 8 8 8 8 8 ずい道出口 3 県道溜めマス 3 ポンプ小屋 3 鐘付田 3 美の原落ち口 3 観測孔 3 検体数合計 156 156 156 156 80 108 4 6 49 49 24 ○ は、 農業用 水項目 と 重複 する ため 留意 4 1 水質測定地点地図 <浄化施設地図> <施設概要> 東生駒川総合浄化施設概要 1 施設フロー ▽取水堰水位 取水口 沈砂槽 水流 接触酸化槽 沈澱槽 放流 転倒堰 散気管( 攪拌用) ブロワー ↓河川流量測定地点 ← 河 川 流出部 N o.3区間 No.4区間 沈 澱 槽 3 No.1区間 接 触 酸 化 槽 :水質調査箇所 2 No.2区間 流入部 :マ ンホール(沈砂槽内に水中ブロワ設置) :マンホール :No.1水中ブロワ爆気範囲 沈 砂 槽 :N o.2水中ブロワ爆気範囲 対象河川 河川水量 6,135m3 /日 川幅 5.0m 河床勾配 1/200 BOD 10.8mg/l 浄化施設 処理水量 2,800m 3 /日 浄化槽寸法 約 W 1×H 1×L 70(m)×2 系列 目標汚濁負荷削減 15kg-BOD/日 目標 BOD 除去率 50%(5.4mg/l) 取水方法 転倒堰により水位上昇後、オリフィスゲートで導水 接触材 ひも状接触材(リングレース) :No.3水中ブロワ爆気範囲 :No.4水中ブロワ爆気範囲 4 主要機器 4-1 鋼製自動転倒ゲート 製造メーカ 丸島アクアシステム 設置数 1門 純径間 4,400m 有効高 0.900m 設計及び操作水深 【上流】 1.200m 【下流】 0.000m 駆動方式 油圧シリンダ片側駆動 操作方法 電極による倒伏及び電動操作 起立時間 15 分以内 起立角度 水平に対して 75° 動力 電動式 油圧力 常時使用圧 最高使用圧 4-1-2 4-2 112kgf/cm2 140kgf/cm2 油圧ユニット 使用油 SHELL TELLUS ISO-VG56 容量 100L ポンプ電動機 200V 0.75kw 水中ブロワ 製造メーカ アンレット 型式 BWF4015 設置数 4基 口径 40A 水中モータ 3 相・200V×2P 1.5kW <施設概要> 河川簡易浄化施設の概要 本業務の対象となる4つの施設はすべて、接触材に付着させた生物膜による接触酸化 を主な処理方式とした河床埋設型の浄化施設である。4施設とも、河川水は自然流下方 式により施設に流入させ、生物活動に必要な酸素の供給は曝気ではなく、藻類の光合成 を利用している。 表 1 に各施設の概要を、表 2 に施設の主な構成資材について示す。 表 1 設置年 瓦谷川浄化施設 平成7年 東生駒川浄化施設 平成8年 モチ川浄化施設 平成11年 1.4×0.38×10 1.45×0.38×15 1.2×0.40×10 容積(内寸)(m) 3 有効容積(m ) 浄化施設 接触材 上蓋 取水部 排水部 4.13 7.01 4.32 薬師堂川浄化施設 平成12年 1.0×0.6×0.6(沈砂槽) 2.2×0.5×15(浄化槽) 3.6(沈砂槽)14.85(浄化槽) 接触材充填槽 沈砂槽,接触材充填槽 沈砂槽,接触材充填槽 沈砂槽,接触材充填槽 (施設前段に泥溜槽 後段に集水桝を設置) 第1槽:ボール状 第2、3槽:マット状 第4、5槽:木炭 アクリル板 コンクリートブロック (沈砂槽と浄化槽は 導水管で連結) 第2、3、4槽:ボール状 第5、6、7槽:マット状 第8槽:木炭 ポリカボード コンクリート床板 傾斜板 10本の導水管を設置 傾斜板 処理水を回収できる 10本の排水管を設置 集水桝を設置 表 2 瓦 谷 川 接触材 東 生 駒 川 接触材 モ チ 川 薬 師 堂 川 浄化施設の概要 天蓋 天蓋 接触材 天蓋 接触材 天蓋 マット状接触材 (3種) マット状接触材 アクリル板 コンクリートスラブ しま鋼板 傾斜板 SUS板(沈砂槽) SUS板+アクリル板(浄化槽) 傾斜板 傾斜板 傾斜板 浄化施設の主な構成資材 ボール状接触材 TESモジュール 木炭 アクリル板 コンクリート床板 ボール状接触材 マット状接触材 木炭 ポリカボード コンクリート床板 TESモジュール TESモジュール TESモジュール アクリル板 コンクリートスラブ しま鋼板 TESモジュール アクリル板 SUS天蓋(沈砂槽) SUS天蓋(浄化施設) 規格 大日本プラスチック製クレオボール サランマットOS-10 370×470×50 兵燃興業製 マレーシア炭φ20m/m t 1720×1000×25 t 1720×1000×80 大日本プラスチック製クレオボール 旭化成工業製 サランロック(OM150CS100) 兵燃興業製 マレーシア炭φ20m/m t 1720×1000×10 t 1720×1040×80 サランマットOM-15 370×470×50 サランマットOS-10 370×470×50 サランマットOS-12 370×470×50 t 1400×1000×25 t 1400×1000×40 t 1400×1000×4.5 サランマットOS-10 370×470×50 1000×1130×20t 1000×1200×3t 1000×1130×3t×20h ●浄化施設置概念図 瓦谷川浄化施設設置概念図 【平面図】 0.5m 0.5m 10 m 第一槽 第二槽 第三槽 第四槽 第五槽 集水桝 2.0m 1.4m ボール状 接触材 木炭 TESモジュール 0.5m 0.5m 鉄 A C 泥溜部 2箇所 鉄 鉄 鉄 C ○ A C A ○ 鉄板 アクリル板 コンクリートブロック C ○ A C ○ A C ○ ○ VPφ=150 mm 汚泥引き抜き口VPφ=150mm 【縦面図】 10 m 0.3 m 0.38 m 0.5 m 0.62 m 東生駒川浄化施設設置概念図 【平面図】 15 m 集水管 φ50 mm 排水管φ65 mm 1.45 m 沈砂槽 ボール状接触材 マット状接触材 木炭 1.0 m 鉄 C P 鉄 C ○ 鉄板 コンクリート床板 ポリカボード P C ○ P C P ○ C P ○ C ○ P C ○ VPφ150 mm 【縦面図】 15 m 0.38 m P C C ○ ○ モチ川浄化施設設置概念図 【平面図】 10 m 第一槽 第二槽 沈砂槽 1.2 m 第三槽 鋼 A C ○ 傾斜板 第五槽 プラスチック接触材(TESモジュール) 鋼 A C 鋼 第四槽 A しま鋼板 アクリル板 コンクリートブロック C A ○ C ○ VPφ=150mm 【縦面図】 0.4 m 10 m A 鋼 ○ 薬師堂川浄化施設設置概念図 【平面図】 0.5 m 6.0 m 導水管 1.0 m TES式 取水口 天蓋(SUS) 15 m S S A S A S A S A S A S A S S 2.2 m S 導水口 A S:SUS板 S A S A S A S A S A S A S TES式 排水口 A:アクリル板 <沈砂槽> 0.6m 導水管(φ0.2426) 6m 15m 0.5m 導水口 槽仕切り板 (鳥居下開口型) 槽仕切り板 (底開口型)
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