平成17年3月 初心者版 国土交通省 国土技術政策総合研究所 はじめに 本書は、 「電子納品に関する要領・基準」の 「Q&A」 において、平成 17 年 2 月 18 日までに掲載され ている内 容 を収 録しています。最 新 の「Q&A」 については、ホームページをご確認ください。 【URL】http://www.nilim-ed.jp/ ※ 各項に記載している番号、A-1 などは、参考とな る Q&A の番号です。 2 電子納品 Q&A 初心者版 電子納品全般 ■1 DTD A-1 ▶ DTD とはどのようなものでしょうか。 A-2 ⇨ DTD(Document Type Definition)とは、XML 文書の文書構造を定義したもので A-16 あり、文書中で使われているタグや属性を定義しています。DTD は電子納品に係わ A-100 る要領(案)・基準(案)で規定しており、受注者が作成する必要はありません。 ■2 XML A-3 ▶ XML とはどのようなものでしょうか。 SU-56 ⇨ XML(eXtensible Markup Language)とは、文書やデータの意味や構造を記述す るための言語の一つです。電子納品に係わる要領(案)・基準(案)では、電子納品 された成果品を管理するための管理ファイルに XML を利用しています。 ■3 文字の大きさ A-23 ▶ オリジナルファイルの作成にあたり、文字の大きさの規定はあるのでしょうか。 A-95 ⇨ CAD 図面を除いては、文字の大きさは規定していません。確認できる文字の大きさ を目安に設定してください。 ■4 役務提供業務 A-33 ▶ 役務提供業務、特に「現場管理(施工管理)」は電子納品の対象となるのでしょうか。 A-34 ⇨ 役務提供業務は電子納品の対象となりませんので、現場管理(施工管理)は電子納 品の対象外です。 ■5 A-35 電子納品の実施 ▶ 電子納品の対象となった業務・工事は、電子納品以外の方法では納品できないのでしょ うか。 ⇨ ■6 A-37 電子納品の対象業務・工事は、必ず電子納品を実施してください。 要領(案)・基準(案)の対象範囲 ▶ 電子納品に係わる要領 (案) ・基準 (案)が包含する範囲はどのようになっているのでしょ うか。 ⇨ 電子納品運用ガイドライン(案)に対象範囲を示していますので、http://www.nilimed.jp/index_denshi.htm をご覧ください。 ■7 CD-R 容量 A-39 ▶ CD-R はどの容量の CD-R を使ってもよいのでしょうか。 A-45 ⇨ CD-R の容量に関しては特に規定していませんので、どの容量の CD-R を使用してい ただいても結構です。 ■8 A-40 電子納品 Q&A 掲載内容 ▶ 電子納品 Q&A の掲載内容は、電子納品に係わる要領(案)・基準(案)と同様の規 定(ルール)という位置づけなのでしょうか。 ⇨ 電子納品 Q&A のホームページで公開している内容は参考情報ですので、電子納品 に係わる要領(案)・基準(案)に準拠し、最終的には受発注者で協議して決定して ください。 電子納品 Q&A 初心者版 3 ■9 A-47 パソコンの推奨仕様 ▶ 電子納品に利用するパソコンの推奨仕様については公表しているのでしょうか。 ⇨ パソコンの推奨仕様としては、電子納品チェックシステムの推奨環境および電子納品 運用ガイドライン(案)にて検査時の機器環境を公表しています。 ■ 10 A-61 紙媒体による報告書の提出 ▶ 発注者から紙媒体による報告書の提出も指示されることがありますが、問題にならな いのでしょうか。 ⇨ 現在、電子納品の過渡期であるため、各業務・工事において電子納品の運用に若干 のばらつきがあると認識しています。今後、実態を把握しながら、運用の統一を図る 予定です。 ■ 11 ISO9660 フォーマット(レベル 1) A-65 ▶ ISO9660 フォーマット(レベル 1)とはどういうものなのでしょうか。 C-171 ⇨ 国際標準化機構(ISO)が策定した CD-ROM 用ファイルシステムの規格です。レベ ル 1 では、ファイル名を 8 文字以内、拡張子を 3 文字以内、フォルダ名を 8 文字以内 と規定されています。 ■ 12 A-65 ISO9660 フォーマット(レベル 1) ▶ C-171 でしょうか。 ⇨ ■ 13 A-66 ISO9660 フォーマット(レベル 1)で書き込むためのソフトウェアは市販されているの このフォーマットは、ほとんどの CD-R 作成ソフトで設定することができます。 電子納品に関するソフトウェア ▶ A-125 電子納品に関するソフトウェアはどこで入手できるのでしょうか。電子納品に関する要 領・基準のホームページからダウンロードできるのでしょうか。 ⇨ 電子成果品の作成を支援するソフトウェアは、ソフトベンダーから市販されています。 電子納品に関する要領・基 準のホームページ(http://www.nilim-ed.jp/index_dl. htm)では、電子成果品の作成後に正当性を検証する電子納品チェックシステムと、 CAD 図面を閲覧する SXF ブラウザをダウンロードすることができます。 ■ 14 A-68 スキャナの解像度 ▶ スキャナの解像度に何か規定があるのでしょうか。 ⇨ 解像度の数値は特に規定していません。各資料に示されている必要情報を確認する ことができる解像度を目安としてスキャニングしてください。 ■ 15 電子成果品の作成などに関する資料 A-72 ▶ 電子成果品の作成などに関する資料はどこで入手できるのでしょうか。 A-114 ⇨ 電子成果品の作成などに関する資料については、電子納品に関する要領・基準のホー ムページで公表していますので、http://www.nilim-ed.jp/index.htm をご覧ください。 また、 (財)日本建設情報総合センターをはじめとする財団法人や社団法人のホーム ページにおいてもダウンロードすることができます。 4 電子納品 Q&A 初心者版 ■ 16 A-77 都道府県や市町村が電子納品 ▶ 都道府県や市町村が電子納品を実施するのはいつ頃になるのでしょうか。 ⇨ 各都道府県および各市町村の計画によって、電子納品の実施時期は異なります。詳 細は各都道府県および各市町村へお問い合わせください。 ■ 17 A-89 完成(完了)検査 ▶ 停電やパソコンなどの機器の故障などの不慮の事故により完成(完了)検査がうまく いかなかった場合、受注者に対する評価はどのようになるのでしょうか。 ⇨ 完成(完了)検査を行うための準備は原則として発注者が行いますので、不慮の事故 については受注者の評価に影響しません。 ■ 18 A-90 適用する電子納品に係わる要領(案)・基準(案)がない場合 ▶ 適用する電子納品に係わる要領(案)・基準(案)がない場合、電子成果品の作成に ついて協議するにはどのような選択肢があるのでしょうか。 ⇨ 適用可能な電子納品に係わる要領(案)・基準(案)が全くない場合は、従来通りの 紙媒体で提出することになります。ただし、電子データがある場合は、電子媒体に 格納して納品することを推奨します。 ■ 19 A-95 オリジナルファイル ▶ 文書に貼り付けた図や表などのオリジナルファイルも電子納品すべきなのでしょうか。 ⇨ 図・表のオリジナルファイルについては、受発注者で協議し、提出の必要があると判 断したファイルを電子納品してください。 ■ 20 A-102 PDF のバージョン ▶ PDF のバージョンに関しての規定はあるのでしょうか。 ⇨ PDF のバージョンは規定していません。 ■ 21 管理ファイル(INDEX_D.XML)の作成例 A-109 ▶ 管理ファイル(XML ファイル)の作成例はあるのでしょうか。 A-126 ⇨ 管理ファイル(XML ファイル)の作成例については、電子納品に係わる要領(案)・ 基準 (案) の付属資料に示しています。また、サンプルファイルは電子納品に関する要領・ 基準のホームページ(http://www.nilim-ed.jp/calsec/dtdxml.htm)でダウンロード することができます。 ■ 22 A-117 今後の成果品の納品形態(イメージ) ▶ 電子納品の実施を踏まえ、今後の成果品はどのような納品形態(イメージ)になるの でしょうか。 ⇨ 成果品の納品形態としては、次の 3 通りが想定されます。納品物イメージは、http:// www.nilim-ed.jp/qa_sys/admin/ref/edimage.htm をご覧ください。 (1)電子媒体のみ (2)電子媒体と紙媒体 (3)紙媒体のみ 電子納品 Q&A 初心者版 5 ■ 23 電子納品の体験 A-118 ▶ 電子納品の流れを体験できるようなホームページはあるのでしょうか。 A-120 ⇨ (財)日本建設情報総合センターのホームページでは、電子納品の流れを体験できま すので、http://www.jacic.or.jp/taiken/index.html をご覧ください。 ■ 24 A-118 講習会やセミナー ▶ A-120 CALS/EC に係わる講習会やセミナーの開催予定と内容はどこで知ることができるの でしょうか。 ⇨ 講習会・セミナーについては、 (財)日本建設情報総合センターのホームページにて 案内しています。詳細は http://www.cals.jacic.or.jp/ をご覧ください。 ■ 25 A147 拡張子 ▶ ファイル命名には必ず拡張子を付けなければならないのでしょうか。 ⇨ パソコンの設定によって拡張子が表示されないことがありますが、拡張子が表示され ていない場合であっても、電子納品に係わる要領(案)・基準(案)のファイル命名 規則に準拠して拡張子を付けてください。 ■ 26 改定箇所(更新内容) A-149 ▶ 改訂した事項が一覧でわかる資料は公開しているのでしょうか。 A-151 ⇨ 改訂事項の一覧表は公開していません。電子納品に係わる要領 (案) ・基準 (案)[H16.6] A-155 の主な改訂点については、http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/13/130630_.html P-4 をご覧ください。 ■ 27 ウィルス対策ソフト A-150 ▶ ウィルス対策に使用するソフトウェアは、無償のもので対応してもよいのでしょうか。 A-157 ⇨ 電子納品に係わる要領(案)・基準(案)では、ウィルス対策ソフトを特に指定してい ません。信頼性が高く、ウィルス定義が常に最新のものを利用できるソフトウェアで あれば無償のものでも問題ありません。 ■ 28 A-150 チェック年月日 ▶ A-157 ウィルスチェックの [ チェック年月日 ] は、実際の年月日とするのでしょうか、工期内 の年月日とするのでしょうか。 ⇨ [ チェック年月日 ] には、契約上の履行期間内でウィルスチェックした日付を記入してく ださい。 工事完成図書の電子納品要領(案) ■ 29 押印した工事打合簿 C-1 ▶ 押印(私印)のある工事打合簿の取り扱いはどのように規定しているのでしょうか。 C-29 ⇨ 電子納品の対象とする書類の取り決めは、事前に受発注者で協議し、決定してくださ D-32 い。 6 電子納品 Q&A 初心者版 ■ 30 C-3 品質管理資料および出来形管理資料 ▶ C-24 品質管理資料および出来形管理資料の電子納品の方法はどのようになるのでしょう か。 ⇨ 品質管理資料および出来形管理資料は、工事打合せ簿の添付資料として取り扱い、 [MEET] フォルダに格納してください。 ■ 31 C-28 電子納品に係わる要領(案)に規定されていない資料 ▶ C-42 C-153 工事完成図書の電子納品要領(案)に規定されていない資料(材料確認願いなど)の 取り扱いはどのようになるのでしょうか。 ⇨ 工事完成図書の電子納品要領(案)に規定していない書類の取り扱いについては、 「現 場における電子納品に関する事前協議ガイドライン(案)[ 土木工事編 ]」を参考に、 受発注者で協議し、決定してください。 ■ 32 C-36 複数年度にわたる工事 ▶ 複数年度にわたる工事の場合、成果品の提出の形態については、どのように対応すれ ばよいのでしょうか。 ⇨ 本年度工事を電子納品の対象工事に適用するのかなどの具体的な取り決めについて は、受発注者で協議し、決定してください。 ■ 33 C-40 使用禁止文字 ▶ 各地方整備局の共通仕様書で定められている様式に含まれる使用禁止文字は、どのよ うに扱えばよいのでしょうか。 ⇨ 適用されている仕様書・基準類に、工事完成図書の電子納品要領(案)の使用禁止 文字の使用が規定されている場合は、適用されている仕様書・基準類に準拠してい ただいても結構です。 ■ 34 C-57 DVD ▶ CD-R で 20 枚を超えるような場合は、電子媒体に DVD を採用してもよいでしょうか。 ⇨ 電子媒体には CD-R を採用してください。 ■ 35 発注図が電子データでない場合 C-71 ▶ 発注図が電子データでない場合でも電子納品は可能なのでしょうか。 C-134 ⇨ 発注図を電子データとして入手しない場合でも、受注者が CAD 製図基準(案)に準 拠して CAD 図面を作成した場合、電子納品することができます。 ■ 36 用紙サイズ C-80 ▶ 用紙サイズの規定はあるのでしょうか。 D-31 ⇨ 従来の紙媒体の場合と同様な用紙サイズで作成してください。 ■ 37 C-126 施工計画書提出の際の工事打合簿 ▶ 施工計画書の提出の際に作成する工事打合簿は、[MEET] と [PLAN] のどちらのフォ ルダに格納するのでしょうか。 ⇨ 工事打合簿は [MEET] フォルダに格納してください。 電子納品 Q&A 初心者版 7 ■ 38 C-88 打合簿オリジナルファイル ▶ 打合簿オリジナルファイルは、連番でなくてもよいのでしょうか。欠番があってもよい のでしょうか。 ⇨ ■ 39 C-124 欠番があっても問題ありません。 時系列で並べる ▶ 「打合簿を時系列で並べる」場合、どの日付を基準に並べたらよいでしょうか。 ⇨ 工事完成図書の電子納品要領(案)では特に規定していませんが、[ 完了日付 ] を基 準に整理するのが合理的です。 ■ 40 [ 工事番号 ] C-128 ▶ 工事管理項目の [ 工事番号 ] には何を記入すればよいのでしょうか。 G-29 ⇨ [ 工事番号 ] には発注者が定める工事番号を記入しますので、発注者へお問い合わ せください。 ■ 41 C-132 ファイルの容量の制限 ▶ 工事に関する各ファイルの容量の制限はどの程度なのでしょうか。 ⇨ 電子納品に係わる要領(案)・基準(案)では各ファイルの容量の制限を規定していま せん。各ファイル容量の制限については、受発注者で協議し、決定してください。 ■ 42 C-141 オリジナルデータの基本的な考え方 ▶ PDF ファイルの作成におけるオリジナルデータの基本的な考え方はどのようなもので しょうか。 ⇨ 文書や図面などのオリジナルファイルから PDF ファイルを作成した場合、オリジナル ファイルがオリジナルデータになります。紙をスキャニングして PDF ファイルを作成し た場合、PDF ファイルがオリジナルデータとなります。 ■ 43 C-149 CD-R ラベルに記載する作成年月 ▶ 電子納品の CD-R ラベルに記載する作成年月には、いつの年月を記載すればよいで しょうか。 ⇨ 通常、電子成果品は工期終了時に提出するため、工期終了時の年月を記入します。 ただし、発注者から指示があった場合は、その年月を記入してください。 ■ 44 C-156 格納する電子データファイルがないフォルダ ▶ C-163 電子媒体のルート直下のフォルダで、格納する電子データファイルがないフォルダは作 成しなくてもよいのでしょうか。 ⇨ 電子媒体のルート直下のフォルダは、格納する電子データファイルがない場合、作成 しなくても問題ありません。 8 電子納品 Q&A 初心者版 土木設計業務等の電子納品要領(案) ■ 45 D-5 TECRIS 登録番号 ▶ CH-206 業務の実績および技術者に係わるデータベースである TECRIS 登録番号がない業務 では、業務管理ファイルの [TECRIS 登録番号 ] にどのように対処したらよいのでしょ うか。 ⇨ TECRIS 未登録業務では、業務管理ファイルの [TECRIS 登録番号 ] に「0」を記入 してください。 ■ 46 D-7 格納する電子データファイルがないフォルダ ▶ D-165 か。 ⇨ ■ 47 D-8 格納するファイルがないフォルダには DTD ファイルも格納してはいけないのでしょう DTD ファイルも格納しないでください。 受注者コード 業務管理ファイル ▶ 業務管理ファイルの [ 受注者コード ] には何を記入するのでしょうか。 ⇨ [ 受注者コード ] には、 (財)日本建設情報総合センターの TECRIS センターが管理 しているコードを記入します。 ■ 48 ファイル数 D-48 ▶ ファイル数が 100 以上ある場合、ファイル名はどうすればよいのでしょうか。 D-133 ⇨ ファイル名にアルファベットを使用できますので、報告書フォルダに 359 ファイルまで 格納することができます。 ■ 49 D-52 文書作成ソフト ▶ 業務報告書を作成する文書作成ソフトに指定はあるのでしょうか。 ⇨ 文書作成ソフトの指定はありません。受発注者で協議し、利用するソフトウェアを決 定してください。その際は、ソフトウェアのバージョンについても協議して決定してくだ さい。 ■ 50 D-73 PDF ファイルを作成するソフトウェア ▶ PDF ファイルを作成するソフトウェアは指定されているのでしょうか。 ⇨ PDF を作成するソフトウェアの指定はありません。 ■ 51 D-124 電子納品の対象業務 ▶ どのような業務を対象に電子納品を実施するのでしょうか。 ⇨ 全ての業務を対象に電子納品を実施します。 ■ 52 D-132 業務管理ファイル ▶ 業務管理ファイルはどのようにして作成するのでしょうか。 ⇨ 業務管理ファイルは文書作成ソフトや電子成果品作成支援ソフトを利用して作成する ことができます。 電子納品 Q&A 初心者版 9 ■ 53 D-31 報告書の PDF ファイル ▶ D-141 D-170 報告書の PDF ファイルは A4 縦を基本とするとなっていますが、縮小図面等の A3 横 の原稿はそのままのサイズで作成してもよいのでしょうか。 ⇨ ご意見の方法のように対応していただいて結構です。 電子納品に係わるガイドライン類 ■ 54 G-5 検査機器の準備 ▶ 電子成果品による検査で用いるパソコンなどの機器の準備は、受注者が行うのでしょ うか。 ⇨ 電子成果品による検査で用いるパソコンについては、原則として発注者が準備します。 詳しい内容については、関連するガイドライン類をご覧ください。 ■ 55 G-16 出版書籍 ▶ 電子納品に係わるガイドライン類は、電子納品に係わる要領(案)・基準(案)と同様 に書籍として出版しているのでしょうか。 ⇨ 電子納品に係わるガイドライン類は、電子データでの公開としており、書籍として出版 していません。電子納品に係わるガイドライン類については、http://www.nilim-ed. jp/index_denshi.htm をご覧ください。 ■ 56 G-22 CD-R の押印欄 ▶ 電子納品する際の CD-R の押印欄には、計画機関の監督員および作業機関の主任技 術者が押印すればよいのでしょうか。 ⇨ ■ 57 G-24 CD-R の押印欄の捺印については、発注者の指示に準拠してください。 電子納品チェックシステムの結果表 ▶ 電子納品チェックシステムでチェックした結果の結果表を出力して、必ず発注者側に提 出しなければならないのでしょうか。 ⇨ 結果表の提出は義務付けていませんが、特記仕様書に結果表を提出することが記載 されている場合や、事前協議で結果表を提出することと決めた場合は、それに準拠 してください。 デジタル写真管理情報基準(案) ■ 58 P-22 デジタルカメラの使用 ▶ 工事写真の撮影にはデジタルカメラを使用しなければならないのでしょうか。 ⇨ 撮影機材についてはデジタルカメラの使用を規定していませんので、銀塩カメラで撮 影しフィルムスキャナで電子化したもので納品することができます。 ■ 59 P-31 写真閲覧ソフトの指定 ▶ 使用する写真閲覧ソフトは指定されているのでしょうか。 ⇨ 特に写真閲覧ソフトを指定していません。 10 電子納品 Q&A 初心者版 ■ 60 P-56 画素数 ▶ デジタル写真の画素数の指定はあるのでしょうか。 ⇨ デジタル写真管理情報基準(案)では、黒板の文字が確認できる目安の画素数とし て 100 万画素としています。撮影対象をデジタル写真で確認できる画素数が目安にな ります。 地質・土質調査成果電子納品要領(案) ■ 61 簡略柱状図 B-7 ▶ 地質断面図の簡略柱状図には凡例を示す必要があるのでしょうか。 B-87 ⇨ 地質・土質調査成果電子納品要領(案)では、簡略柱状図の凡例を示すように規定 B-109 されています。パターンを示すものは凡例を参考にしてください。 ■ 62 B-13 ボーリング本数が当初より少ない場合 ▶ B-65 B-111 ボーリング本数が当初の本数より少なくなりボーリング番号に欠番がある場合、ボーリ ング名やボーリング連番はどのように記入すればよいのでしょうか。 ⇨ ボーリング名については B-1、B-2、B-4 など欠番があっても問題ありません。ただし、 ボーリング連番については B-1、B-2、B-3 と必ず連番としてください。 ■ 63 B-13 ボーリング位置の経緯度 ▶ B-65 B-111 ボーリング位置の経緯度の記入は、今後、新測地系のみに移行する予定はあるのでしょ うか。 ⇨ ボーリング位置の経緯度の記入は、今後、新測地系(世界測地系)のみに移行する 予定です。 ■ 64 B-104 ファイル名の連番 ▶ XML、PDF のファイル名の連番について、実施していない試験も含めた連番の付け 方があるのでしょうか。それとも、実施した試験についてのみ連番を付ければよいので しょうか。 ⇨ 実施した試験についてのみ連番を付けてください。 電子納品チェックシステム ■ 65 CH-1 工事管理ファイルの [ 工種 ]、[ 工法型式 ] ▶ CH-2 CH-52 業務管理ファイルの [ 工種 ]、[工法型式 ] には、工事の実績および技術者に係わるデー タベースである CORINS コードにある項目しか入力してはいけないのでしょうか。 ⇨ 工事完成図書の電子納品要領(案)では、[ 工種 ]、[ 工法形式 ] 等の管理項目の記 CH-57 入については、CORINS のルールに準拠することと規定していますので、工事完成 CH-71 図書の電子納品要領(案)に準拠して記入してください。 ■ 66 B-86 成果品の作成支援ソフト ▶ 電子成果品を作成するための支援ソフトは必要なのでしょうか。 ⇨ 電子成果品作成支援ソフトの使用を規定していませんが、支援ソフトを利用すること で電子成果品の作成を省力化することができます。 電子納品 Q&A 初心者版 11 ■ 67 B-86 成果品の作成支援ソフト ▶ 市販されている電子成果品作成支援ソフトのリストはあるのでしょうか。 ⇨ 電子成果品作成支援ソフトについては、 「(財)日本建設情報総合センター東北地方 センター」のホームページ(http://www.nilim-ed.jp/index_denshi.htm)をご覧くだ さい。 ■ 68 CH-140 成果品の作成支援ソフト ▶ 官庁営繕事業では電子成果物作成支援・検査システムが無料でダウンロードできます が、土木事業に関しては無料でダウンロードできないのでしょうか。 ⇨ 国土交通省では、土木事業に係わる電子成果品作成支援ソフトの公開は行っており ません。 ■ 69 CH-148 [DRAWING] フォルダ内の TIFF ファイル ▶ [DRAWING] フォルダ内に TIFF ファイルを作成し、エラーチェックをすると、 「CAD ファイルのファイル形式が P21 でないため、レイヤチェックを行いません」というエラー メッセージが出ますが、どのように対処すればよいのでしょうか。 ⇨ これはエラーメッセージではなく、警告メッセージです。CAD ファイルのファイル形式 を P21 以外に変更した場合のメッセージですので、受発注者協議によりファイル形式 を変更した場合は、TIFF 形式で納品することができます。 ■ 70 電子納品チェックシステムの必要性 CH-149 ▶ 電子納品チェックシステムの必要性はどのようなものでしょうか。 CH-158 ⇨ 電子納品チェックシステムを利用することにより、電子成果品が電子納品に係わる要領 CH-187 (案)・基準(案)に準拠しているかどうかを確認することができます。電子納品運用 CA-456 ガイドライン (案)において、電子成果品作成時には、必ず国土交通省の電子納品チェッ クシステムにより成果品のチェックを行うように規定しています。 ■ 71 電子納品チェックシステムの取り扱い CH-149 ▶ 電子納品チェックシステムの取り扱い(利用法)はどのようなものでしょうか。 CH-158 ⇨ 電子納品チェックシステムの取り扱いについては、電子納品に関する要領・基準のホー CH-187 ムページ(http://www.nilim-ed.jp/index_dl.htm)の「利用にあたっての注意事項」 CA-456 を確認後、セットアップファイルのダウンロードにより入手しインストールしてください。 測量成果電子納品要領(案) ■ 72 SU-11 測量成果電子納品要領(案)の適用 ▶ 狭い地域や経費の関係で仮座標で実施する測量には、要領(案)を適用しなくてもよ いのでしょうか。 ⇨ 公共測量作業規程に準拠して実施される測量作業には全て適用されます。それ以外 の測量作業の成果の納品方法については、受発注者で協議し、決定してください。 12 電子納品 Q&A 初心者版 ■ 73 SU-27 設計業務の付帯業務としての測量業務 ▶ 設計業務の付帯業務として測量業務が存在する場合、土木設計業務で 1 枚の CD-R、 測量業務で 1 枚の CD-R の計 2 枚(正副では 4 枚)の CD-R を納品する必要がある のでしょうか。 ⇨ 設計業務と測量業務の電子成果品を1 枚の CD-R に格納してください (正副で各 1 枚)。 ただし、CD-R1 枚の容量を超える場合は、電子納品運用ガイドライン(案)の複数 CD-R への格納方法を参照してください。 ■ 74 SU-28 測量業務における CAD データの納品 ▶ SU-68 測量業務において、受発注者間の協議により CAD データを電子納品する場合、ファ イル命名規則は測量成果電子納品要領(案)と CAD 製図基準(案)のどちらに準拠 すればよいのでしょうか。 ⇨ 公共測量作業規程に準拠した測量成果を電子納品する場合、ファイル命名規則は 測量成果電子納品要領(案)に準拠します。それ以外の場合、ファイル命名規則は CAD 製図基準(案)に準拠します。ただし、CAD データは CAD 製図基準(案) に準拠して作成します。 ■ 75 SU-36 PDF ファイルのしおり ▶ 測量成果の電子納品においても、PDF ファイルにしおりを作成しなければいけないの でしょうか。 ⇨ 測量成果の電子納品における PDF ファイルの「しおり」の作成は任意です。受発注 者で協議し、しおりの取り扱いを決定してください。 ■ 76 手書きの観測手簿の取り扱い SU-46 ▶ 手書きの観測手簿は電子納品する必要があるのでしょうか。 SU-145 ⇨ 手書きの観測手簿はスキャニングして PDF ファイルを作成し、測量成果電子納品要 領(案)のファイル命名規則と格納フォルダに準拠して電子納品を行ってください。 ■ 77 SU-100 管理項目の [ ソフトウェア情報 ] ▶ 管理項目のソフトウェア情報には、どのようなソフトウェア名を記入するのでしょうか。 ⇨ PDF ファイルや DM データファイルなどを作成した際に用いたソフトウェア名を記入 してください。また、計算簿などのオリジナル数値データ形式のファイルについては、 計算ソフトの情報を記入してください。 ■ 78 SU-102 測量業務における電子納品の委託費 ▶ 測量業務における電子納品の委託費はどのようになっているのでしょうか。 ⇨ 測量成果の電子納品は既往の歩掛りに準拠して作業を実施してください。 ■ 79 SU-142 測量図面 ▶ 測量図面を作成する場合、CAD 製図基準(案)に準拠して作成しなければならない のでしょうか。 ⇨ 現状では、原則として CAD 製図基準(案)に準拠する必要はありません。受発注者 で仕様を協議し、決定してください。 電子納品 Q&A 初心者版 13 CAD 製図基準(案) ■ 80 出来形管理図 CA-4 ▶ 出来形管理図は、CAD 製図基準(案)に準拠して作成する必要があるのでしょうか。 CA-351 ⇨ 出来形管理図は出来形管理資料として取り扱うものであり、CAD 図面として納品す る義務はありませんので、CAD 製図基準(案)に準拠する必要はありません。 ■ 81 CA-9 完成図の定義 ▶ 完成図はどのように定義されているのでしょうか。 ⇨ 工事完成図書の電子納品要領(案)に「完成図とは、出来形測量の結果および設計 図書に従って作成した図面」と定義しています。 ■ 82 CA-12 線色 ▶ CA-13 CA-38 CAD 製図基準(案)では、各線種の色設定が背景を黒ベースとした場合の設定になっ ていますが、背景を白ベースに設定した場合の色設定はないのでしょうか。 ⇨ 「CAD 製図基準に関する運用ガイドライン(案)」では、背景を白ベースに設定した CA-52 場合の基本的な線色の設定を明記していますので、参照してください。 CA-70 CA-352 ■ 83 線色 ▶ CA-12 CA-13 プリンターで印字すると見えなくなる色があるため、原図の色、寸法 線の色を変更しても問題ないでしょうか。 ⇨ CA-38 CAD 製図基準(案)で定義している線種や色は例示です。これに準拠しがたい場 合は受発注者で協議し、取り扱いを決定したうえで変更することができます。 CA-52 CA-70 CA-352 ■ 84 CA-21 表題欄 ▶ CA-109 CA-184 表題欄の [ 年月日 ] には図面を作成した日付、または発注者への納品日のどちらを記 入するのでしょうか。 ⇨ 表題欄の [ 年月日 ] には、契約上の履行期間の完了年月日を記入してください。 CA-517 ■ 85 CA-24 責任主体 ▶ 設計業務の電子成果品である CAD 図面を工事段階の発注図として使用する場合、責 任主体「D」として納品された CAD 図面のレイヤ名称を発注者が「C」に変更し、発 注図として使用するのでしょうか。 ⇨ 図面内容に変更がない時は、レイヤ名称の責任主体は変更せず、 「D」のまま発注図 として扱います。 14 電子納品 Q&A 初心者版 ■ 86 SXF CA-31 ▶ SXF とはどのようなものなのでしょうか。 CA-43 ⇨ SXF(Scadec data eXchange Format)は建設分野の CAD データ交換の標準化を CA-78 目的として開発した CAD データ交換標準であり、異なる CAD ソフト間で正確にデー タを交換するための共通ルールとしてデータフォーマットを定めています。詳細は、 (財) 日本建設情報総合センターのホームページ(http://www.cals.jacic.or.jp/cad/)をご 覧ください。 ■ 87 CA-40 ファイル名 ▶ CA-60 CAD 図面のファイル名は業務および工事名を含んだファイル名の方がわかりやすくな いでしょうか。 ⇨ CAD 図面のファイル名は、ファイル名から図面種類、図面番号、改訂履歴を把握で きるように規定されていますので、CAD 製図基準(案)に準拠して付けてください。 ■ 88 レイヤ分け CA-41 ▶ CA-42 ⇨ CAD 製図基準(案)どおりのレイヤ分けを本当に行わなければいけないのでしょうか。 CAD 製図基準(案)で規定されている工種については、各工種のレイヤ分けに準拠 して CAD 図面を作成してください。 ■ 89 CA-64 CAD 図面のファイル数 ▶ CAD 図面は、全て図面 1 枚につき、1 ファイルにしなければいけないのでしょうか。 ⇨ 図面 1 枚につき 1 ファイルとして取り扱ってください。 ■ 90 フォント CA-66 ▶ CAD 図面で使用できる文字・フォントはどのようなものでしょうか。 CA-95 ⇨ CAD 図面中に使用できる文字は、CAD 製図基準(案)、CAD 製図基準に関する運 CA-243 用ガイドライン(案)を参照してください。フォントについては特に指定していません。 CA-450 CA-451 CA-474 ■ 91 ラスターデータ CA-82 ▶ 図面でラスターデータを使用した場合、ラスターの色は任意でよいでしょうか。 CA-83 ⇨ CAD 製図基準(案)のレイヤ名一覧には、ラスターレイヤの線色について明示され CA-209 ていませんが、CAD 図面の出力を考慮して、見やすい色で作図してください。なお、 SXF 形式で扱えるラスターは、モノクロ(白黒)と規定しています。 ■ 92 CA-96 CAD ソフト ▶ CA-120 CA-198 CAD 図面の作成にあたっては、OCF(オープン CAD フォーマット評議会)認定の CAD ソフトを利用しなければならないのでしょうか。 ⇨ CAD 製図基準(案)では特定の CAD ソフトを指定していません。 電子納品 Q&A 初心者版 15 ■ 93 CA-96 CAD ソフト ▶ CA-120 CA-198 無償の CAD ソフトを使用していますが、このソフトウェアで CAD 図面を作成し電子 納品することは可能でしょうか。 ⇨ 電子納品に係わる要領(案)・基準(案)では CAD データの交換仕様を規定してい ますが、特定の CAD ソフトについては指定していません。無償の CAD ソフトを使 用して電子納品することは可能ですが、データが正しいかどうか SXF ブラウザで確 認してください。 ■ 94 CA-102 CAD 図面の形式 ▶ CA-353 CA-493 発注者が CAD 図面の SXF(P21)形式に対応していないため、他の形式で納品して もよいのでしょうか。 ⇨ 発注者が SXF(P21)形式に対応していない場合においても、SXF(P21)形式で納 品してください。発注者は SXF ブラウザを利用することによって閲覧や印刷すること ができます。ただし、関連するガイドライン類に準拠した事前協議において CAD 図 面の形式を他の形式で定めている場合には、その形式で納品してください。 ■ 95 ライフサイクル CA-111 ▶ ファイル名のライフサイクルの S、D、C、M は、何の頭文字となっているのでしょうか。 CA-380 ⇨ CAD 製図基準(案)で定義しているライフサイクルは以下の通りです。 S(測量):Survey D(設計):Design C(施工):Construction M(維持管理):Maintenance ■ 96 CA-112 変更がない図面 ▶ ⇨ 当初の図面から変更がないものについては電子納品しなくてもよいのでしょうか。 当初図面からの変更がなくても、CAD 製図基準(案)に準拠して CAD 図面を納品 することなります。 ■ 97 CA-356 2 次製品(既製品) ▶ 2 次製品(既製品)について、どのように取り扱えばよいのでしょうか。 ⇨ CAD 製図基準(案)では、2 次製品(既製品)に関する定義はありませんが、納品 図面として必要であれば、受発注者協議のうえ、ファイル名、レイヤ名を決定して納 品してください。 ■ 98 CA-363 使用禁止文字 ▶ 管理項目・CAD 図面共に使用禁止文字は共通なのでしょうか。 ⇨ CAD 図面中の文字と管理項目における使用禁止文字は異なります。管理項目に使用 する文字は、CAD 製図基準(案)を参照してください。 16 電子納品 Q&A 初心者版 ■ 99 CA-385 SXF ブラウザ ▶ 「SXF ブラウザで正常に表示するかご確認ください」とありますが、どのようにして「正 常」と判断するのでしょうか。 ⇨ 作図した CAD ソフトでの表示と比較して、文字化けやデータの不備がないか目視で 確認してください。なお、SXF ブラウザによる目視確認については、 「CAD 製図基 準に関する運用ガイドライン(案)」を参照してください。 ■ 100 CA-452 数量表のみ・材料表のみの図面 ▶ 完成図に、数量表のみ・材料表のみの図面があります。図面ファイル名は、何にすれ ばよいのでしょうか。 ⇨ CAD 製図基準(案)に定義されていない図面ファイル名については、受発注者協議 によって電子納品に係わる要領(案)・基準(案)のファイル命名規則に準拠して決定 してください。 電子納品 Q&A 初心者版 17 最新の「Q&A」については、ホームページをご確認ください。 【URL】http://www.nilim-ed.jp/ 18 電子納品 Q&A 初心者版
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