環境活動レポート - 群馬合金

2012年度
~地球にやさしいダイカスト~
(活動期間:2012年4月~2013年3月)
1
ご挨拶
当社は、群馬県伊勢崎市にあるアルミダイカストの専門メーカーです。
創業は、1947年で砂鋳物の生産より操業を開始し、1955年に現在の
ダイカスト生産にシフトして参りました。
操業当初から見ると、技術の進歩により職場環境は改善されているものの
依然として、過酷な職場であることには変わりません。
大量のエネルギーと資源を使用しているからこそ、“環境保全”や“環境改善”に
社員一人ひとりが貪欲に取り組まなければならないと思っています。
『地球にやさしいダイカスト』をスローガンに取り組んでおりますことを
まとめましたので、ご高覧頂き、ご指導・ご指摘を
頂ければ幸甚に存じます。
代表取締役社長
六本木
目次
ご挨拶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P1
1.会社概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P2
2.環境方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P3
3.推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P4
4.環境目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P5
5.環境活動計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P5
6.環境目標の実績と評価~エネルギー~・・・・・・・・・・P6~P8
7.環境目標の実績と評価~廃棄物~・・・・・・・・・・・・P9
8.2012年度の取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10~13
9.環境関連法規制の遵守状況・・・・・・・・・・・・・・・P14
10.代表者の全体の評価と見直しの結果・・・・・・・・・・・P14
恒宏
1.
事業活動の概要
2
i. 事業者名及び代表者名
群馬合金株式会社
代表取締役 六本木 恒宏
ii. 所在地
〒370-0101
群馬県伊勢崎市境東新井1048-19
iii. 環境保全関連の責任者
環境管理責任者 六本木 純一
及び担当者の連絡先
担当者 事務局 神部安希子、大澤早紀
e-mail [email protected]
TEL
0270-76-3501 FAX
0270-76-2582
URL
http://www.gkg-gr.com
iv. 事業概要
非鉄金属ダイカスト製造業
v. 主な取引先
NSKステアリングシステムズ株式会社 株式会社山田製作所
株式会社ミツバ 株式会社浦和製作所 澤藤電機株式会社 他数社
vi. 主要製品
車両部品(2輪・4輪)、産業・情報機器部品
ⅶ. 事業規模
2010年度
2011年度
2012年度
10年4月~11年3月
11年4月~12年3月
12年4月~13年3月
億円
1.5
1.5
1.5
売上重量
トン
6392
5495
5994
売上高
億円
41.81
35.27
39.15
従業員
人
86
96
96
敷地
㎡
13327.69
13327.69
13327.69
建物
㎡
5038.62
5038.62
5038.62
活動規模
単位
資本金
床面積
ⅷ.
工程概要
受注
金型
設計
金型
製作
金型
原材料
溶解
溶解
保温
鋳造
トリミング
検査
後加工
ダイカスト
製品
ダイカスト
マシン
ix. 認証・登録番号
0001280
x.
車両、自動販売機及びOA機器等の非鉄金属ダイカスト部品の鋳造
認証・登録範囲
3
2. 環境方針
【基本理念】
群馬合金株式会社は、主力事業であるアルミニウムダイカスト製品の金型設計から鋳造・
仕上・切削加工までの各領域において、企業としての社会的責任を遂行する共に、地球環境
に配慮した事業活動に努めます。
【基本方針】
当社は、『地球にやさしいダイカスト工場』を目指して、子供たちに明るい未来を継承できるよう
環境保全活動に取り組みます。
1.環境に与える影響を的確に捉え、省エネルギー、省資源等の環境保全活動に取組みます。
①電力、都市ガス、水道等のエネルギー消費の低減
②マテリアル、紙類等の資源消費の低減
③環境に配慮した資源調達(グリーン調達)の推進
2.生産及び品質の安定化を図り、省エネルギー・省資源化に取り組みます。
3.環境関連法規制、条例、諸規則及び同意したその他の要求事項を遵守して、事業活動を行います。
4.『地球にやさしいダイカスト工場』を目指し、技術的・経済的に可能な限り、環境配慮型設備の
導入を推進し、公害防止に努めます。
5.廃棄物削減のため、5R活動に取組みます。
Reduce (リデュース)廃棄物の発生を減らす
Reuse (リユース) 繰り返し使う
Recycle (リサイクル)再資源化(ゴミの再生利用)
Repair (リペア)
修理する
Rethink
(リシンク) 本当に必要なものかどうか考える
6.環境保全活動推進のため、環境目的及び目標を設定し、それらを達成するための活動計画を
策定し、実行し、結果の評価及びシステムをPDCAサイクルに則り定期的に見直しを行います。
2012年6月5日
代表取締役社長
六本木 恒宏 前回作成:2006年7月4日
3. 推進体制
4
《最高責任者》
代表取締役社長
六本木 恒宏
《管理責任者》
代表取締役専務
六本木 純一
《環境委員会》
1回/3ヶ月
《事務局》
神部 安希子
大澤 早紀
《省エネ推進チーム》
《環境保全チーム》
エネルギー管理統括者
エネルギー管理企画推進者
《環境負荷物質管理チーム》
TPM・3S活動リーダー
営業課
TPマネ担当者
TPM柱長
生産管理課
総務課
開発設計課
鋳造課
職 名
品質管理課
役 割
・環境管理責任者をはじめ、必要な責任者を任命する。
当該責任者には、現在の責務にかかわりなく、兼任で責任と権限明示する。
・エコアクション21の構築・運用・維持に必要な経営諸資源(人材・資金・
《最高責任者》
機器設備・技術技能を含む)を準備する。
・環境方針を制定する。
・エコアクション21の構築・運用・維持に関する情報を収集し、環境方針を
はじめ、システム全体の見直しを行い、必要に応じて改訂を指示する。
・エコアクション21に関する経営諸資源の合理的・効果的な運用を図り、
《環境管理責任者》
目標を達成するために環境委員会を運営する。
・エコアクション21の構築・運用に関する情報を最高責任者に提供する。
・エコアクション21に関する実務全般を所轄
《事務局》
・環境関教育の立案・実施(TPM教育訓練分科会と共同)
・各チーム活動への参加と把握・支援
・計画立案、実績まとめ、審査対応
・環境関連法規制等報告・アンケート等対応
《環境保全チーム》
・管理標準の作成
・設備導入時、環境側面から見た提案
・エネルギー使用削減の推進
《省エネ推進チーム》
・マテリアルロス削減の推進
・廃棄物削減の推進
・社会貢献活動の推進
・環境負荷物質等、調査依頼の対応
《環境負荷物質管理チーム》・社内・協力工場を含めた、環境負荷物質管理体制(SOC)の構築
・グリーン調達(購入)のルール作り・推進展開
・最高責任者・環境管理責任者・事務局・専門チーム員で構成し、
1回/3ヶ月環境管理責任者が召集する。
《環境委員会》
・環境目標の設定、環境活動計画の策定及び進捗管理について協議する。
・各チームの活動状況報告
・環境管理責任者が必要と認めた者は出席することが出来る。
4.環境目標
5
項目
2011年
2012年
2013年
原単位
(㎏/トン)
397.83
0.00
削減率
%
エ
560.33
原単位
(kwh/トン)
ネ
電力
0.00
削減率
%
ル
0.00
原単位
(kl/トン)
ギ
ガソリン
0.00
削減率
%
ー
96.46
原単位
(㎥/トン)
LNG
0.00
削減率
%
1.21
原単位
(㎥/トン)
水資源
0.00
削減率
%
0.73
事業系
原単位
(㎏/トン)
0.00
一般廃棄物
削減率
%
1.91
原単位
(㎏/トン)
木くず
0.00
削減率
%
4.91
原単位
(㎏/トン)
汚泥
0.00
削減率
%
産
5.29
原単位
(ℓ/トン)
業
含油水
0.00
削減率
%
廃
0.15
原単位
(㎏/トン)
棄 廃プラスチック
0.00
削減率
%
物
1.43
ガラス
原単位
(㎏/トン)
0.00
陶器くず
削減率
%
0.00
原単位
(㎏/トン)
廃蛍光管
0.00
削減率
%
※削減率は、2011年をベースとし算出している。
342.72
-5.00
514.38
-5.00
0.00
-5.00
78.98
-5.00
0.93
-5.00
0.77
-5.00
1.85
-3.00
4.76
-3.00
5.13
-3.00
0.15
-3.00
1.38
-3.00
0.00
-3.00
335.50
328.29
321.07
-7.00
-9.00
-11.0
503.55
492.72
-10.0
-7.00
-9.00
-9.0
0.00
0.00
-8.0
-7.00
-9.00
-7.0
77.31
75.65
-6.0
-7.00
-9.00
-5.0
0.91
0.89
-4.0
-7.00
-9.00
-3.0
0.76
0.74
-2.0
-7.00
-9.00
-1.0
1.82
1.78
0.0
-5.00
-7.00
1.0
排水処理施設入替えにより
排出がなくなりました。
5.02
4.92
4.0
-5.00
-7.00
5.0
0.15
0.14
6.0
-5.00
-7.00
7.0
1.36
1.33
8.0
-5.00
-7.00
9.0
0.00
0.00
10.0
-5.00
-7.00
11.0
二酸化炭素
2014年
2015年
5.環境活動計画
取組み項目
二
酸
化
炭
素
排
出
量
二酸化炭素
具体的な施策
コンプレッサーの台数制御の適正化
集塵機の運転改善
都市ガス
水資源投入量
廃棄物排出量
グリーン調達
2013年
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 1月 2月 3月
電力・都市ガスの使用量等、エネルギー源の具体的な施策の実施により成果に繋げる
エアー配管のループ化
電力
2012年
キュービクルの断熱塗料
手許炉・中継炉の断熱塗料
金型冷却の垂れ流しの見直し
離型剤塗布量の改善
分別の徹底
排水処理施設入替えに伴う汚泥・含油水の削減
グリーン購入品目の選定
6
6.環境目標の実績と評価①~エネルギー①~
二酸化炭素
項目
実績
対前年度比
目標値
実績
対前年度比
排出量
原単位
(㎏/トン)
2009年
2693541
-23.3%
427.76
442.03
-24.4%
2010年
2980384
10.6%
400.64
412.45
-7.2%
2011年
2839776
-4.7%
397.83
360.75
-12.5%
2012年
2573717
-10.3%
342.72
325.97
-10.6%
判定
○
2013年
2014年
335.5
328.29
目標達成手段
・電力・都市ガスの使用量等、エネルギー源の具体的な施策の実施により成果に繋げる。
評価
電力・都市ガスが削減出来たため、
大幅削減することが出来た。
C02排出量(原単位:㎏/トン)
500
342.72 335.5
400
300
200
課題
さらに改善をすすめていく。
360.75 325.97
100
0
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
電力
項目
排出量
原単位
(㎏/トン)
2009年
実績
4173788
対前年度比 3.3%
目標値
565.58
実績
633.49
対前年度比
-
2010年
4290285
2.8%
620.82
593.72
-6.7%
2011年
4262202
-0.6%
560.33
541.45
-8.8%
2012年
4033598
-5.3%
514.38
510.86
-5.6%
判定
○
2013年
2014年
503.55
492.72
目標達成手段
・エアー配管のループ化
・サージタンクの導入
・コンプレッサーの台数制御の適正化
・集塵機の運転改善
電力使用量(原単位:kwh/トン)
700
514.38 503.55
600
評価
エアー配管をループ化したことにより、
圧力が安定することが出来た。
また、集塵機の運転改善したことにより、削減出来た。
500
課題
マシンの入替えなどにより、
サージタンクの導入が出来なかったため、再度検討する。
また、コンプレッサーの台数制御をすすめていく。
400
300
541.45 510.86
200
100
0
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
※溶解量とは、製造するためのアルミの重量で、
原単位の母数として使っています。
※二酸化炭素排出係数は東京電力の「0.375㎏-C02/kwh」を使用しています。
7
6.環境目標の実績と評価①~エネルギー②~
LNG
項目
排出量
原単位
(㎏/トン)
2009年
711600
実績
対前年度比 428.6%
90.4
目標値
108.01
実績
対前年度比
2010年
715664
0.6%
105.84
99.04
-9.1%
2011年
654398
-8.5%
96.455
83.13
-16.0%
2012年
562118
-14.1%
78.976
71.193
-14.3%
判定
○
2013年
2014年
77.313
75.65
目標達成手段
・キュービクルの断熱塗料
・中継炉、手許炉の断熱塗料
評価
MFCAの結果から投入した熱量に対して
約90%以上ロスとなっていた。
エネルギーロスのうち溶解炉壁面の熱損失が
約46%であることから、断熱塗料の塗布を検討したが、
弊社の中継炉・手許炉にはあまり効果がないとわかった。
また、ダイカストマシンを1台撤去、
溶解の高効率化をしたことにより下がった。
LNG排出量(原単位:㎏/トン)
120
100
78.976 77.313
80
60
83.13
40
71.193
20
0
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
課題
更なる最適溶解方法の取組み、
保持温度の最適化、
熱損失の原因解明などをすすめていく。
水資源
項目
排出量
原単位
(㎏/トン)
2009年
8334
実績
対前年度比 -12.6%
1.303
目標値
1.265
実績
対前年度比 -13.8%
2010年
9539
14.5%
1.24
1.32
4.2%
2011年
7543
-20.9%
1.205
0.958
-27.4%
2012年
10692
41.7%
0.929
1.354
41.3%
判定
△
2013年
2014年
0.91
0.891
目標達成手段
・金型冷却の垂れ流しの見直し
・離型剤塗布量の改善
評価
昨年度に比べ、大幅に増加してしまった。
水資源排出量(㎥/トン)
1.5
0.929
1
0.91
1.354
0.5
0.958
0
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
課題
水漏れの定期チェックや水道メーターを定期に
記録し、早期対応をしていく。
また、冷却パイプのつまりを改善していく。
8
6.環境目標の実績と評価①~エネルギー③~
ガソリン
項目
2009年
実績
8.49
対前年度比 -30.5%
目標値
0.0017
実績
0.0013
対前年度比
-
排出量
原単位
(㎏/トン)
2010年
7.34
-13.5%
0.00126
0.001
-28.0%
2011年
6.52
-11.1%
0.001
0.0008
-20.0%
2012年
9.101
39.8%
0.00079
0.0012
50.0%
判定
△
2013年
2014年
0.00077
0.00075
目標達成手段
・エコドライブの推進
評価
エコドライブの推進は出来た。
しかし、社用車の使用度が増加してしまった。
ガソリン使用量(原単位:kl/トン)
0.002
0.0015
0.000790.00077
0.001
0.0005
0.0008
課題
社用車の使用方法の改善や品質改善をしていく。
また、エコドライブは引続き推進していく。
0.0012
0
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
グリーン購入
項目
2009年
0
2
52
15
9
20
0
3
1
6
35
15
24
17
74
80
対象
対象外
対象
対象外
対象
対象外
対象
対象外
対象
対象外
対象
対象外
対象
対象外
対象
対象外
印鑑
インク
紙
電池
粘着類
筆記用具
ファイル
その他
目的達成手段
・グリーン購入品目の選定
グリーン購入
対象
対象外
対応率
目標
100%
80
80%
60
60%
40
40%
20
20%
0
0%
インク
紙
電池
2011年
7
3
22
13
18
8
2
1
4
6
27
3
44
5
41
50
2012年
0
6
2
3
1
36
0
2
0
5
20
28
25
8
33
61
△
2013年
2014年
※数値は購入回数です。
100
印鑑
2010年
1
2
64
1
15
16
0
3
1
6
41
17
36
7
64
70
判定
粘着類 筆記用具ファイル その他
評価
某通販会社より購入している中で、グリーン購入に
対応している品目率は若干向上しているが、
目標値には届いていない。
課題
対象になりうる品目を再度洗い出し、
更なる推進が必要。
9
7.環境目標の実績と評価②~廃棄物~
一般廃棄物
項目
排出量(㎏)
原単位
(㎏/トン)
2009年
実績
5470
対前年度比 -18.0%
目標値
0.694
実績
0.830
対前年度比 -19.2%
2010年
6470
18.3%
0.747
0.900
7.3%
2011年
6260
-3.2%
0.725
0.795
-11.6%
2012年
7860
25.5%
0.771
0.995
25.1%
判定
△
2013年
2014年
0.755
0.74
目標達成手段
・分別の徹底
一般廃棄物排出量(原単位:㎏/トン)
1.200
1.000
評価
ウエスの購入方法を変えたため、
昨年度に比べて大幅に増加してしまった。
0.725 0.771
0.800
0.600
0.795
0.400
課題
さらなる分別の徹底をしていく
また、ウエスの使用方法の徹底をしていく。
0.995
0.200
0.000
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
産業廃棄物
項目
排出量(㎏)
原単位
(㎏/トン)
産
業
廃
棄
物
有
価
物
排出量内訳
項目
木くず
汚泥
含油水
廃プラスチック
ガラス・陶器くず
廃蛍光管
アルミ
金属
ダンボール・古紙
判定
△
2009年
実績
196141
対前年度比
目標値
38.53
実績
29.66
対前年度比
-
2010年
199450
0.1%
37.29
27.27
-8.0%
2011年
237200
14.4%
36.45
28.66
5.0%
2012年
268578
13.2%
27.80
34.01
18.6%
2013年
2014年
27.20
26.60
2009年
14420
37020
39900
1160
10770
30
67920
1641
23280
2010年
13880
51030
63300
2290
4290
30
25210
2330
37090
2011年
8580
37830
80100
7610
52390
0
1290
11570
37830
2012年
11380
5240
124300
7210
0
0
78465
3393
38590
2013年
2014年
㎏
㎏
ℓ
㎏
㎏
㎏
㎏
㎏
㎏
目標達成手段
・排水処理施設入替えに伴う汚泥・含油水の削減
評価
排水処理の入れ替えにより汚泥が大幅に減少した。
しかし、入れ替えに伴う工事により含油水が増えて
しまった。
産業廃棄物排出量(㎏/トン)
50
40
27.80
30
20
27.20
課題
排水処理施設を効率よく使用していく。
34.01
28.66
10
0
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
8.2012年度の取り組み①
グリーンカーテンの実施
2012年6月~9月の間でグリーンカーテンを実施しました。
育ちやすく、比較的栽培が簡単であるゴーヤを選びました。
グリーンカーテンのおかげで午前中はほとんどクーラーをつけずに過ごすことが出来ました。
また、涼しいだけではなく実もたくさん実り、おいしくいただけました。
来年度は、今年度よりも範囲を拡大して行う予定です。
ゴーヤの様子
タイ訪問団工場視察
2013年3月、FMICの下垣様を経由し、日本生産性本部様より、タイ訪問団の視察の依頼を頂
き、チェンマイ大学をはじめとする大学関係者や企業の方が19名来社されました。
工場視察の目的は当社のMFCAの取り組みについての研修と工場視察でした。
参加者からは、「貴社の取組みの中で、MFCAを活用した省資源とコストダウン、そして何よりも『地
球にやさしいダイカスト工場めざして』全社を挙げてMFCA導入に取り組む姿勢に感銘を受けた」な
どのコメントを頂いています。
10
11
8.2012年度取り組み②
エアー配管のループ化
エアーの配管がコの字に設置されており、圧力が安定していませんでした。
その様な状態から、台数制御が上手く働かず、アンロード状態のものがあり、効率があまり良くない
状態でした。
そこで、下記の図のようにエアー配管をループ化し、アンロード状態をなくし圧力が安定したことによ
り、約15%の電力の削減が出来ました。
今後は、よりよい台数制御の検討、サージタンクの導入を予定しています。
改善後
改善前
圧力測定グラフ
圧力測定グラフ
エアーの圧力変動(1分間隔)
Mpa
0.75
このグラフは、エアー配管
ループ化工事前後でエ
アー圧力変動を測定した
物です。ピンクの折れ線線
は工事前、青の折れ線は
工事後です。工事前は0.5
0.70
0.65
0.60
~0.7Mpaの間で、激しく
変動しているのが良く分か
0.55
0.50
0.45
8/2 タンク側
17:30
16:41
15:52
15:03
14:14
13:25
12:36
11:47
10:58
10:09
9:20
8:31
7:42
6:53
6:04
5:15
4:26
3:37
2:48
1:59
1:10
0:21
23:32
22:43
21:54
21:05
20:16
0.40
電力測定グラフ
電力測定グラフ
No5 75kw
メインで稼働
No2 75kw
インバータ 稼働
No1(水冷)75kw
低負荷状態で稼働
主要設備(ダイカストマシン・溶解炉・コ
ンプレッサー)について、設備毎に電
力計測 “見える化”を行っています。
グラフの左側ではメインのコンプレッ
サーとそれを補助するインバーター機
が上手く稼働しているのが、分かりま
すが、グラフの右側になるとインバー
ター機の変動が大きくまた、水冷式が
アンロード状態になっています。
12
8.2012年度取り組み③
ぐんま温泉クレジット
ぐんま温泉クレジットとは?
環境省の『平成24年度地域における市場メカニズムを活用したモデル事業』の一つで、
群馬県が実施している『環境GS認定制度』で認定されている事業者の中で『CO2排出削減に取組みた
い』と手を上げた事業者について、CO2排出削減をした対価として、群馬県の温泉地で利用可能な『エコ
割』が発行されると言う事業です。
ただ単にCO2排出削減した分だけの『エコ割』が発行されるのだけではなく、ぐんま温泉クレジット協議会
の専門員の方が、事業に出向いて省エネ診断を実施し省エネ提案をして頂けると言うで、当社も削減事
業者として参画させて頂きました。
1月15日 ぐんま温泉クレジット協議会理事の清水様より
六本木専務へ認定書授与して頂きました。
頂いた認定書です。
ショーケースの上に国内クレジット認証書と
2/25発刊の読売新聞に掲載されました!!
読売新聞東京本社 記者の寺垣様
環境省地球環境局の江藤係長様
ぐんま温泉クレジット協議会理事の清水
様
ありがとうございました。
2月1日 伊香保温泉の横手館さんに
行って来ました。
13
8.2012年度取り組み④
電力削減展開
電力単価の大幅増加に伴い、削減率30%を目標に「省エネ巡視チェック」を行い、それを元に「改善の
玉出し」を行いまいした。
「省エネ巡視チェック」では、普段使用している電気の無駄を多く見つけ、日頃何気なく使っているものが
どれだけ電力を使い、どのくらい無駄にしているのかわかりました。
また、巡視チェックをもとに行った改善の玉出しでは、「コピー機は使わないときは節電モードにする」、
「週末はパソコンのコンセントを抜いて帰る」など小さいことから「契約電力の見直し」、「自動販売機を省
エネタイプのものに変更する」など大きなことまで約60項目の改善玉が出てきました。
出てきた改善玉を3S活動で展開した結果、45%の削減が出来、目標を達成することが出来ました。
省エネ巡視チェックリスト
改善リスト
省エネ巡視チェックの様子
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9.環境関連法規制の遵守状況
①当社に適用となる環境関連法規
法規制等の名称
該当設備
大気汚染防止法
連続溶解炉
浄化槽法
一般排水
騒音規制法
ダイカストマシン、送風機、
空気圧縮機
振動規正法
ダイカストマシン、送風機
廃棄物の処理及び清掃に関わる法律
鉄くず、木くず、廃油、汚泥、脱水汚泥、
含油水、廃プラ、ガラス・陶器くず、廃蛍光管
消防法
消火用設備、灯油、
タービンオイル
エネルギーの使用の合理化に関する法律 全設備
毒物及び劇物取締り法
排水処理施設
群馬県の生活環境を保全する条例
溶解炉
伊勢崎市公害防止協定(水質・大気)
合併浄化槽、排水処理施設、手許炉溶解
労働安全衛生法
作業環境、フォークリフト、
ホイストクレーン
遵守状況
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
②環境関連法規への違反、訴訟の有無
環境関連法規制への違反はありません。
なお、関係当局より違反等の指摘は、過去3年間ありません。
10.代表者の全体の評価と見直しの結果
改善が進んでいるものと改善が停滞しているものが
明確になってきているようです。
原因を追究し、改善に繋げてください。
また、本業での不具合対策もエネルギーやマテリアルのロスにつながっていること
を周知することも必要であり、
単に節電や節水をするというだけではなく、社員全員がいろいろな角度から活動に関
われるまた、関わっている事をアピールして更なる改善に繋げてほしいです。
ご覧いただきありがとうございました。
ご意見・ご感想がございましたら、
当社ホームページにお寄せください。
URL:http://www.gkg-gr.com
または
『群馬合金』で検索してください。
2013年6月1日発行