第5回 市 川 市 行 財 政 改 革 審 議 会

第5回
行財政改革審議会
議事録
第5回 市 川 市 行 財 政 改 革 審 議 会
1.開催日時:平成19年3月22日(木) 13時00分から15時00分
2.場
所:市川市役所 第3庁舎3階 第5委員会室
3.出 席 者:(敬称略、50 音順)
会 長 栗林 隆
副会長 小川 悦代
委 員 赤坂 恵美・阿部 亜紀子・泉 登茂子・岩崎 涼子・木ノ内
椎名
李
正樹・滝沢 直樹・宮本 広貴・山口 純一・吉原
博道
廣
明伍
(欠席) 久保 誠・鈴木
文子
市川市 西島 弘幸(情報システム部情報政策課長)
鞠子 博則(行政改革推進課長)
前澤
晋(行政改革推進課主任)
4.提出資料 (1)第4回行財政改革審議会議事録
(2)市川市の電子自治体への取り組み
【午後1時開会】
1
審議内容については、次のとおりであった。
(1) 内容の要旨
①
栗林会長:前回決定したとおり、引き続き市川市のIT施策への取り組みについて
議題とする旨の確認があった。
事務局(西島情報政策課長)
:前回の追加説明を行なった。
②
栗林会長:事務局からの説明に対し、前回問題を提起された委員へ意見を求めた。
山口委員:予算の問題を明らかにして頂きたいので、準備できしだい開示して欲し
いとの要望があった。
滝沢委員:IT化の投資の妥当性について疑問があり、また、その投資に対し中長
期のビジョンがないのは納得できない。IT化の投資に対する議論が必要であり、中長
期ビジョンは欲しいとの要望があった。
③
栗林会長:IT施策全般について各委員へ意見を求めた。
木ノ内委員:住民への周知不足により、窓口においてのクレームにはなっていない
トラブルが見受けられるため、それらを防ぐための情報発信が必要である。また、住民
を様々なIT施策へ誘導するためには、広報やホームページ等のメディアの使い分けや
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その入口などの戦略を検討すべきである。また、予算の検討段階での計画や投資の妥当
性・効果の評価についても必要である。さらに、ISMSに関しては、教育と監査が重
要であるため、それらの内容や機能について教えて頂きたいとの要望があった。
赤坂委員:広報紙の「eモニ」の登録などの記載について、文面などもちょっと硬
い感じであり、内容説明も不充分なので、参加しづらいと感じた。表現方法やメリット
の明示など、事業のアピールの方法等の工夫を検討すべきであるとの意見を述べられた。
宮本委員:「eモニ」のアンケートは、毎回質問に答えてください、答えてくださ
いばかりで、アンケートの集計結果は公表されるが、その成果としてどう政策や事業に
反映されたのかがわからないとの意見を述べられた。
事務局(西島情報政策課長)
:eモニター制度・1%支援制度・エコボカード(地
域ポイント制度)の概略を説明した。
栗林会長:一般的に行政機関は、公共サービスの宣伝が下手であるので、税制度の
還付など色々と貴重な取り組み行っているのに、アナウンスが足りない。もっと市民に
アピールできるような広報活動を心がけてもらいたいとの意見を述べられた。
④
事務局(鞠子行政改革推進課長):1%支援制度の補足説明を行った。
栗林会長:学問的な財政学の考え方では、税金の使途については、特定の個人と結
び付けてはいけないというのが古典からあり、今現在も正しいものと考えます。ただし、
古典的な考え方とは相反するが、目的税をうまく使うことで、納税意欲が向上しやすい
という観点もある。
阿部委員:IT施策に関する行政の方向性はわかるが、財政的な面についても説明
してもらいたいとの意見を述べられた。
⑤
栗林会長:限られた資源である市の予算を使うので、費用対効果の問題を検討して
いくことは重要である。ただし、公共サービスの場合、効果が出るまでの期間が、すぐ
に出るものや5年・10年、あるいはもっと長期にわたるものなどがあり、その費用対
効果の分析は、非常に難しいことであるとの意見を述べられた。
泉委員:予算削減していくための設備投資とその効率化のサイクルがわからないの
で教えてほしいとの要望があった。
事務局(西島情報政策課長)
:事業ひとつひとつの検証はとても難しいものであり、
IT施策では投資の回収の分析は進んでいないが、今後のシステム再構築に関しては、
現状と投資・回収コストの比較を行っており、検証した上で投資を行う旨回答した。
小川副会長:コンピュータの入れ替えの導入計画などについて質問があった。
事務局(西島情報政策課長)
:ホストコンピュータが疲弊していることや小型のサ
ーバシステムが発達している現状について説明を行った。
事務局(鞠子行政改革推進課長):今回のシステムの入れ替えについて、行政改革
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の観点からは、業務改善につながる機会になる旨の説明をした。
⑥
岩崎委員:IT化され便利になるのは良いと思う。例えば、手続等のため窓口に出
向くのは精力がいるが、事前に情報を確認することができれば、行動に無駄がなくなる。
一方、IT投資により効率化を図った場合、市民としては、人件費を削減するべきであ
ると思う、また、そうすることでその効果がわかりやすいとの意見を述べられた。
李委員:IT化は、短期で考えるよりも長期的ビジョンが重要である。IT施策の
方向性は、①人員削減を含めた効率化②新たな市民ニーズへの対応である。さらに、情
報化というのは、地方自治体を含め行政のボーダーレス化と同じベクトルであり、政治
はその影響を受けることになるし、そのことは市民参画につながると思う。そこで、市
川市としては、その方向性やスタンスをどのように考えているのか聞きたい。関連して、
韓国(江南区)との連携やその内容・事情等についても教えて欲しい。もうひとつは、
市川市でのプロジェクトの立案から事業の遂行までのプロセスについて、教えていただ
きたいとの質問があった。
事務局(西島情報政策課長)
:諸証明の発行が窓口(市民課・税各課)から証明書
自動交付機へシフトした場合のシミュレーションについて説明した。
事務局(鞠子行政改革推進課長)
:市川市における人員削減・人材育成の取り組み
の説明を行った。
事務局(西島情報政策課長)
:韓国(江南区)の状況や市川市の長期ビジョンの策
定予定について説明した。
事務局(鞠子行政改革推進課長)
:江南区と市川市の職員数比較の説明と市川市に
おけるプロジェクト・チームに関して説明した。
⑦
吉原委員:1%支援制度は、市民参加を促しており評価している。また、ITの話
ではないが、メディアパークの中にグリーンスタジオという設備の整った施設があ
るが、ほとんど利用されていない。この原因としては、設備を操作できる職員がい
ないことと利用時間の制限である。このことから見ても、IT化で気を付けなけれ
ばならないことは、最先端の技術に対応する能力や工夫が必要であると思うので、
こういう場では、その議論が必要であるとの意見を述べられた。
事務局(西島情報政策課長)
:ITの先端技術への対応について、市川市では、調
達専門部署の設置や専門員等の活用をしている旨の説明をした。
⑧
椎名委員:エコボカードは大変すばらしい取り組みであるが、その普及は大変であ
ると思うので、市川市独自で行うより、企業や労働組合などとタイアップをしたほうが
良いと思うとの意見を述べられた。
小川副会長:長年市川市に住んでいるが、IT化など市で行っていることがほとん
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ど見えないので、もう少し市民へわかりやすく、見えるようにして欲しいとの意見があ
った。
栗林会長:現在、市で行っている事業の地域住民への広報が足りないというのを委
員の方皆さんが感じられているようですと述べられた。
次回の日程について
第6回の審議会の日程は、4月19日(木)午後1時00分から行うことに決定した。
(議題)○市長より諮問がある場合は、その審議とする。
○市長より諮問がない場合は、「少子高齢化に向けた人口動態」と「平成18
年度決算」とする。
【午後 3 時閉会】
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