スプリンクラーを設置した皆様へ

目次
 使 用 にあたり御 理 解 ください
P2
施 設 の管 理
施 設 の所 有 権
施 設 の改 良
施 設 の改 築 ・追 加 工 事
 使 用 にあたり御 注 意 ください
P3
スプリンクラー
給水部
フィルター
緩動弁
混入器
自動排水弁
その他
 アミアド混 入 器 の使 い方
P9
アミアド混 入 器 を使 っての薬 剤 散 布
吸 入 口 のボールを取 り外 しましょう
 冬 の間 の注 意 点
P10
1
使 用 にあたり御 理 解 ください
今 回 のスプリ ンクラ ー(プラ スチック製 )施 設 は、農 林 水 産 省 ・ 静 岡 県 からの事
業 費 の補 助 を受 け設 置 されたため、今 後 、次 のように管 理 されます。
施 設 の管 理
ファ ーム ポンド 以 降 の 施 設 の維 持 、管 理 、運 営 は各 用 水 組 合 にお 願 い するこ
とになります。
施 設 の所 有 権
工 事 が終 わり、県 の検 査 が済 み、財 産 譲 与 手 続 きが完 了 後 から土 地 改 良 区
の財 産 となります。また、管 理 方 法 は各 用 水 組 合 に任 せられます。
施 設 の改 良
部 品 の破 損 による同 一 ・類 似 部 品 への取 替 え、施 設 をより有 効 的 に利 用 す
るための改 良 は 、事 業 の目 的 の沿 ったものならば差 し支 えあり ません。
この場 合 は、全 額 自 己 負 担 となります。
注意
ヘ ッ ド ( DN-220 ) は 特 徴 が あ る た め 、 こ れ 以 外 の も の と 取 り 替 え た
場 合 、 混 入 器 を 使 って の 正 確 な 倍 率 に よ る 防 除 は で き な く な る の
で注 意 してください。
施 設 の改 築 ・追 加 工 事
配 管 、給 水 栓 の位 置 の変 更 や、スプリンクラ
ーの位 置 を変 える、新 しくスプリンクラー等 を追
加 するなど、現 在 の施 設 の形 状 を変 更 する場
合 は、手 続 きが必 要 です。
この場 合 は、土 地 改 良 区 に相 談 してく ださい。
2
使 用 にあたり御 注 意 ください
スプリンクラー(プラスチック製 )
1.散 水 量
スプリンクラーのヘッド(DN-220:流 量 調 整 弁 付 き)の特 徴
1) 2~5㎏/㎝ 2 の使 用 圧 力 の範 囲 において、1 個 から 1 分 間 に2.2㍑の
水 が散 布 されます。
2) 圃 場 が平 坦 な場 合 、給 水 部 の圧 力 が約 3 ㎏/㎝ 2 程 度 であれば各 ヘッ
ドから均 等 に散 布 できます。
☆ 今 回 、ス プリ ン クラ ーを 設 置 し た茶 園 に 1分 間 にど の ぐ らい の水 が散 布 さ れ
るのか求 めておきまし ょう。
覚 えておくと便 利 です
散 水 量 (㍑) = 2.2× スプリンクラー本 数 × 散 水 時 間 (分 )
散 水 強 度 (㍉)= 散 水 量 (㍑) ÷ 設 置 面 積 (m 2 )
2.ヘッドの高 さ
均 一 に散 水 さ せ るため 、ヘ ッド の高 さ はなるべく 低 く し て
ください。
3.隣 地 への飛 散 防 止
隣 地 への飛 散 を防 止 する必 要 が生 じた場 合 、以 下 の
ような防 止 策 をとってください。
コーナーキャップをヘッドに取 り付 ける
4.ライザー
スプリ ンクラ ーヘ ッド を支 えてい るラ イザーは地 中 に埋 没 しますが、伸 縮 する地
上 部 は、作 業 の邪 魔 になるとき取 り外 すこ とができます。
3
5.スプリンクラーの配 置
スプリンクラーはこのように配 置 してあります。
縦 方 向 (奥 行 き) 概 ね5~8m
横方向
3~4 畝
ヘッドの散 水 直 径 が概 ね12m のため、それぞれの散 水 範 囲 が 重 なるように
配 置 しています。
給 水 部 (コントロールヘッド)
給 水 栓 付 近 には、フィルター・混 入 器 ・圧 力 計 ・バル ブなどが取 り 付 けられてい
ます 。茶 園 の 広 さ や 地 形 状 況 及 び 茶 園 の 所 有 者 により 混 入 器 の後 ろ で配 管 が
分 岐 し、ボールバルブ(赤 色 のハンドル)が取 り付 けられている施 設 があります。
このような施 設 では 次 の点 に注 意 してください。

ボールバルブ(赤 色 のハンドル)は、元 栓 を閉 じた状 態 で操 作 すること。

散 水 の際 は、通 水 したい管 のボールバルブ(赤 色 のハンドル)を完 全 に
あけるようにし、ハンドルを斜 めの状 態 にしない。

散 水 量 の調 節 は、元 栓 で行 うこと。

散 水 を終 わる場 合 は、元 栓 を閉 じ、ボールバルブ(赤 色 のハンドル)は
全 て斜 めの状 態 にすること。閉 じた状 態 にすると、冬 季 に凍 結 し部 品 が
破 損 します。

作 業 中 の緩 動 弁 での 通 水 操 作 は可 能 ですが、作 業 終 了 後 は元 栓 を 閉
じること。
操作手順
使用時
手順
停止時
元栓
緩動弁
手順
ボールバルブ
元栓
緩動弁
(赤 ハンドル)
ボールバルブ
(赤 ハンドル)
①
閉
CLOSE
閉
①
開
OPEN
開
②
閉
CLOSE
開
②
開
CLO SE
開
③
開
CLOSE
開
③
閉
CLOSE
開
④
開
OPEN
開
④
閉
CLOSE
斜め
4
←圧力計
混入器接続管
↓
動噴直結バルブ
↓
↑
緩動弁
↑
元栓
給水部(赤色のハンドル)
各茶園への分岐バルブ
↑
フィルター
フィルター
各 給 水 栓 の横 に 、ス プリ ン クラ ーヘ ッド の 目 詰 まり を 防 ぐ た め 、 水 を ろ過 す るフ
ィルターが付 いています。時 々開 けて、中 にある円 盤 状 の網 に詰 まったゴミを水
で洗 い流 してください 。これを忘 れると、水 圧 が下 がり、混 入 器 やスプリンクラーが
正 常 に動 かなくなります。
フィルタ-
ハウジング
フィルター蓋
排泥弁
5
使 用 上 の注 意 (メンテナンスについて)
1. 長 時 間 放 置 し て お き ま す と 、 フ ィ ル タ ー エ レ メ ン ト に ゴ ミ が 堆 積 し ま す の で 、
定 期 的 に 排 泥 弁 を 開 き フ ラ ッ シ ン グ (排 水 ) を 行 っ て く ださ い 。 通 水 し なが ら
排 泥 弁 を開 き、ゴミを 出 します。
2. 水 質 にもよりますが、1~2ヶ月 に 1 度 は、フィルター蓋 を開 き内 部 のエレメ
ントを取 り出 し清 水 で洗 浄 します。作 業 手 順 は次 の要 領 で行 ってください。
① フィルター上 流 側 のバルブを 閉 めて通 水 を停 止 します。下 流 側 にもバル
ブがある場 合 は逆 流 防 止 のためこれも閉 めます。
② 排 泥 弁 を 開 き フ ィ ル タ ー 内 部 の水 を 排 水 し た 後 、 フ ィ ル タ ー 蓋 を 左 に 回
して取 り出 し 内 部 のエレメントを取 り出 し ます。この際 、○リングを紛 失 し
ないようご注 意 くださ い。
③ フィル タ ー エ レメ ント ( ディス ク) を 取 り 出 し 、 端 部 を 左 に回 し て緩 めます。
ディ ス クの 溝 に つい て い るゴミ を 洗 い 落 と し たあと 、 端 部 を 右 に 回 し て締
め付 けます。(水 圧 で洗 い落 としたほうがよい)
④ フィルターエレメントをハウジングに戻 し、フィルター蓋 を右 へ回 して取 り
付 けます。
この際 、締 め 過 ぎは漏 水 の原 因 と なり ますのでご注 意 く ださい。
⑤ 排 泥 弁 を閉 め てか ら、フィルタ ー上 流 側 のバルブを ゆ っくり 開 け 通 水 し 、
漏 水 の有 無 を確 認 します。
!
注意
通水時は絶対にフィルターの蓋を外さないで下さい。
水圧により怪我をすることがあります。
緩動弁(減圧機能付緩動自動弁
減圧
HM-P-PRV シリーズ)
緩動弁本体
パイロット弁
三方弁
6
使 用 上 の注 意
①バルブの開 閉 操 作
バルブ開 閉 (出 水 、止 水 )は必 ず緩 動 弁 の三 方 弁 で行 ってください。
使 用 時 は OPEN、停 止 時 は CLOSE にそれぞれコックを合 わせます。上 記
の三 方 弁 のみで操 作 を行 ってください。
OPEN
AUTO
CLOSE
②作 動 が不 安 定 な場 合
管 路 内 への空 気 の 混 入 が考 えられます。
三 方 弁 を OPEN 位 置 と CLOSE 位 置 にゆっくりと操 作 を繰 り返 してください。
くれぐれもゆっくりお願 いします。
③減 圧 パイロット
減 圧 パイロットは圧 力 調 整 済 みです。さ わらないでください。
なお、スプリンクラー側 の圧 力 を変 更 したい場 合 は、圧 力 計 を見 ながら慎
重 に行 ってください。
④作 業 が終 了 した場 合
作 業 が終 了 し、1日 以 上 使 用 しない場 合 は、地 下 にあるグローブ
バルブを閉 めてください。
混入器
詳 細 については別 にお渡 しする使 用 説 明 書 をご覧 ください。
機種
アミア ド
4-01
7
(タコ足 の混 入 器 ・移 動 式 )
自動排水弁
各 散 水 管 (畝 と平 行 なパイプ)の末 端 に、散 水 終 了 と同 時 にパイプ内 に残 った
水 を自 動 的 に排 水 する弁 が付 いています。簡 単 に取 り外 せ、分 解 もできますの
で、ゴミなどで目 詰 まりを起 こしていないか時 々点 検 してください。
これを 忘 れると、散 水 中 に排 水 さ れたり 、散 水 終 了 後 に正 常 に排 水 し なくなった
りします。
傾 斜 のある畑 で、バ ルブを閉 じた後 も低 い位 置 のスプリンクラ ーからいつまでも散
水 が続 くのはこれが原 因 です。
その他
給 水 部 (フィルター・混 入 器 などの部 分 )は、一 部 分 が合 成 樹 脂 でできていま
す。充 分 な耐 久 性 を持 ち合 わせていますが、部 品 の劣 化 ・凍 結 による破 損 を防
ぎより長 く使 用 していただくために、袋 ・箱 等 で覆 われることが適 当 です。
減圧弁
高 圧 部 については 、減 圧 弁 が設 置 してあります。
減 圧 弁 には、フィルタ ーが内 蔵 されているため、定 期 的 な清 掃 が必 要 です。
両 側 のバルブを閉 じた後 、清 掃 してくださ い。
8
アミアド混入器
アミアド混入器を使っての薬剤散布
(手 順 1) 防 除 に先 立 ち、充 分 に散 水 し、葉 面 を濡 らしておく。
(手 順 2) 所 定 の濃 度 の混 入 液 (希 釈 した薬 液 )を用 意 する。
① 水 圧 計 を読 む。
② 早 見 表 を開 く。
③ ヘ ッド の 個 数 ・水 圧 か ら 「希 釈 倍 率 早 見 表 」 で、混 入 倍 率 を 求 め
る。
④ 茶 園 面 積 ・混 入 倍 数 から「薬 液 調 合 早 見 表 」で、混 合 液 を調 合
する。
※ 水 圧 を読 めば、混 入 器 を動 かしたときのパルス回 数 (吸 入
速 度 )がわかります。実 際 に動 かす必 要 は ありません。
(手 順 3) 所 定 時 間 に所 定 量 の薬 液 を混 入 機 から吸 い込 ませる。
① 吸 入 部 (サクション・ヘッド)を薬 液 槽 に入 れる。
② スイッチを引 っ張 り出 し、混 入 器 のピストンを動 かす。
③ 排 気 弁 を数 回 押 し管 内 の空 気 を抜 き、混 入 器 を吸 入 状 態 にす
る。
(手 順 4) 所 定 時 間 送 水 を続 け、管 内 に残 った薬 液 を茶 園 に散 布 する。
* 注意事項
吸 入 口 のボールを取 り外 しましょう
吸 入 口 (サ クシ ョ ンヘ ッド ・ ベ ース ) の ボ ー ルは 、薬 液 が なく な っ たと き 混 入 器 を
自 動 的 に停 止 させるためのものです。
しかし、高 い水 圧 で使 用 すると吸 入 口 に吸 い付 いて離 れなくなってしまい、そ
の後 面 倒 な 作 業 が 必 要 になり ま す。こ の よう なこ と を 防 ぐ ため 、こ のボールを 前 も
って取 り外 しておくことをお勧 めします。
9
冬の間の注意点
給 水 部 を保 温 してください!
Q .なぜ ですか?
A.
元 栓 まではいつも水 がきています。保 温 しないと凍 って破 損 し、バ
ルブから水 が漏 れるようになる場 合 があります。
このような場 の少 量 の水 漏 れでも本 管 の漏 水 と同 じく、ポンプは断
続 的 に運 転 しています。
Q .もし 、水 漏 れが始 まったらどうすればよい ですか?
A.
バルブ(10kg/㎝ 2 )をすぐに取 り替 えてください。
なお、この場 合 の費 用 は自 己 負 担 でお願 いします。
Q .それ なら、冬 の間 はポンプを止 めておけば良 いのではないですか?
A.
元 栓 の手 前 や本 管 に空 気 が貯 まり、再 び運 転 を開 始 するときに
管 の大 規 模 な破 裂 などを起 こす場 合 があり、お勧 めできません。
10