動物の解剖 外観の観察 • スルメイカをバットに置 いて脚と触手の位置を 整える。 • 眼や吸盤の位置に注 意する。 外観のスケッチ • 全体図をレポート用紙 左ページにスケッチす る。ヒレの位置は適宜 でよいが解剖時は写真 の向き(ヒレがバット側) にする。 • 胴部表面の一部を拡し て斑紋をスケッチする。 体表面の斑紋はサイズが 変化したものが並ぶ 一部をス ケッチ 解剖用具の使用法 膜切開 用鋏 先鋭先鈍 解剖鋏 ピンセット 注射器 • 先鋭先鈍解剖鋏は胴 部の切り開き。 • 膜切開用鋏は内臓嚢 などの薄い膜のみ • ピンセット類は適した形 状を選ぶ • 注射器は赤、緑の色液 を注入(水洗して使い 分け)。 胴部を解剖 • 先鋭先鈍の鋏を使用し て先鈍を下にして胴幹 内部を傷つけないよう に開口部から切り開く。 • 開口部から覗いて、内 部の内臓を被う膜の血 管を傷つけないように。 食紅液と食緑液を用いて 内蔵を染色して見分ける 消化器系と血管系の観察 • 消化器系は中央に通っ て開口している肛門か ら色液を注入すると、 渦巻き模様の盲腸、大 きな袋状の胃の内部が 色づく(写真は緑液)。 • 血管系は鰓心臓付近 の太い血管から色液を 注入し、細い血管を染 める。 血管は鰓基部や太い動脈から色液を注入 心臓と盲腸は内部に隠れていることが あるので指で探って見つける 心臓は左右 のエラのつな がる位置 生殖器系の観察 卵巣 てん卵腺 • 雌雄を見分けて、形態 で判断して生殖器系の 各器官を見分ける。 • 写真は雌。2本の白い 細長いてん卵腺が特徴 となる。 • 胴端の卵巣、横すじ模 様の輸卵管などを見分 ける。 生殖器系の観察 精巣 輸精管 貯精嚢 胃 • 写真は雄。てん卵腺が ない。 • 胴端の精巣、横すじ模 様の輸精管、貯精嚢、 交尾器(陰茎)などを見 分ける。 • 成熟した雄では交尾器 から精莢(せいきょう) を押し出せる。 器具の洗浄は準備室 イカの処理は解剖具ではなく、準備室に 用意されている道具を使用すること 洗浄したバットに解剖器具を乾きやすく並 べて片づけ終了 準備室で洗っ て実験室の実 験台にもどす 考察のポイント • 軟体動物は消化管が内部で転回して口と排 泄口(肛門)が同方向に開口するが、器官配 置について、脊椎動物などとの違いをまとめ る。 • 雌雄の判別や生殖腺の発達程度も文章でま とめる。 • スケッチで表されなかった気づいた点があれ ば、まとめる。
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