Jun.13.2014 マイナンバー時代の文字情報基盤 ~川口市の取り組み~ 川口市情報政策課長 大山水帆 Mizuho Ooyama 1 MIZUHO 2014 1.マイナンバーと文字情報基盤 中間サーバの想定 JISX0213:2004 (内字に包摂) ⇒ JISX0213:2004に変換が必要 ⇒ 外字を内字に変換が必要 既存システム 中間サーバ JISX0213:2004 ベンダ固有文字 JISX0212 JISX0208 JIS90と187文字の差異 2 文字情報基盤を活用した変換例 ・すべての自治体は住基ネット明朝との変換テーブルが存在する。 ・文字情報一覧表では住基ネット明朝との変換テーブルの作成が可能 ・自治体クラウド推進事業で残存外字とIPAMJ明朝との同定を行っている 既存システム 住基ネット 住基ネット明朝 ベンダ固有文字 JISX0212 JISX0208 残存外字 中間サーバ 文字情報基盤 JISX0213:2004 JISX0213:2004 範囲外 JISX0213包摂 対応するUCS 対象外 文字変換テーブル ※対象外文字は主に、変体仮名(ひらがな変換)、中国簡体字、記号等 3 テクニカルスタディによるロードマップ 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 ISO/IEC作業期間 非IVS機器併存期間 マイナンバー制度 番号付番 2015.10 連携開始 2017.7 準備作業 縮退変換 変換テーブルの整備 JISX0213:2004 2012 暫定私有コード1 自治体間暫定私有コード1 UCS+IVS 自治体間暫定私有コード1を廃止 4 2.川口市の取り組み 川口市文字体系図(システム全体) UNICODE〈=〉G2000 JIS X 0208:1990 JIS X 0212 Unicode+PUA MS明朝V2.3(V2.5可) 住基システム 税系システム 福祉系システム 住基システム COKAS-I MS明朝 G2000〈=〉住基ネット 住基ネット連携サーバ 住基ネットCS 外字コントロールパック G2000 川口版32面 住基ネット明朝 G2000〈=〉住基ネット(内字) 全国町字ファイル MS明朝 法務局連携 住基ネット明朝 (内字包摂) UNICODE〈=〉JIPS(J) JIPS(J)〈=〉G2000 共通基盤システム G2000 戸籍サーバ UNICODE〈=〉JIPS(J) UNICODE =〉住基ネット UNICODE〈=〉IPAMJ明朝 UNICODE=〉行政明朝 JIPS(J)〈=〉G2000 情報連携基盤 IPAMJ明朝 (外字包摂・IVS含む ) 後期高齢サーバ 後期高齢広域連合 住基ネット明朝 (外字独自包摂) 被災者支援システム 消防指令システム 行政明朝 (外字包摂・IPAMJ互換) MS明朝 (S-JIS 外字包摂) 外字コントロールパック G2000 川口版32面 住基ネット =〉JIPS(J) JIPS(J)〈=〉G2000 外字コントロールパック G2000 G0・G1版 ○派生フォントの利用 約6万字すべての文字字形を使用可能とするため、 暫定措置としてPUP等に割り当てた暫定フォント 「行政明朝フォント」を作成 行政明朝 約60,000文字 住基ネット明朝 約21,000文字 変体かな含む UCS未確定 U+F0000~U+FFFFD IVS未確定 U+F0000~U+FFFFD UCS確定 実装したUCS IVS確定 U+F0000~U+FFFFD 6 ○文字情報一覧表の属性情報の利用 文字情報一覧表 による多様な検索 字形一覧表示 による選択 7 文字同定作業 支援ツール 各種変換テーブル の管理 コピー・ペースト による入力支援 IVSバイナリ対応 戸籍文字属性 情報 字形の確認 類似文字一覧 による選択 法務局正字対応 8 ○IVS対応検証 変換ツールの作成 既存システムからIPAMJ明朝のIVS含む文字バイナリデータを作成する ためのIVS変換ツールを作成 被災者支援システムでIVS検証 Windows8でIE10の環境において、IVSで正しく字形が表現できるか検証 Windows8&IPAMJでは異体字セレクタによる字型の違いが表現できす。 ○ベースフォントとして利用 JIS X 0213:2004の字形の確認や使用が必要な場合には、IPAMJ 明朝フォントをベースフォントとして活用 ○アウトソーシング(印刷外部委託)に活用を検証 市民アンケートの宛名文字に文字情報基盤に包摂した字形を使用。 ○データ移行時のマスターとして利用 システム移行支援として、文字情報基盤を介したデータ移行の変換 テーブル作成 ○外字作成時の負担軽減 文字検索・入力ツールで検索した行政明朝フォントの文字をPUAに コピーして割り当てるだけで外字作成作業が完了 ○クラウド型被災者支援システムの活用 クラウド型被災者支援システムのベースフォントに文字情報基盤を活用 ○クラウド型オープンデータベースへの活用 クラウド型オープンデータベースのベースフォントに文字情報基盤を活用
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