v o l. 17 「初回脱臼時の治療が防ぐ反復性肩関節脱臼」ます。今回は長友選手も患った、反復性肩を脱臼しており、癖になっていたと思われ方も多いと思います。彼は以前にも同箇所密検査のため広島を訪れたことをご存知の年にセリエ・インテルに所属する長友佑都選手がプレー中に右肩を脱臼し、精初回脱臼時の固定がうまくできたときには損傷がよく見られます。剥がれた関節唇はるため関節唇の剥離が起こりやすく、この甲骨に引き寄せられ脱臼を起こすこともあ損するものです。若年層の場合、腱板が肩る関節唇の前下部が剥がれたり、摩耗、欠に衝突し、肩甲骨関節窩の骨膜に付いてい占めるこの病変は、脱臼時に骨頭が関節窩行わなかったケースを対象にした報告が行です。一方の保存療法については、手術を術は早期（、回目の脱臼時）に行うべきが難しくなります。そのため、肩関節鏡手あり、症状が悪化するほど肩関節鏡の使用が可能です。しかし、この手術には限界がンタクトスポーツで約約ヵ月）、軽めのスポーツで約ヵ月、コら、日常生活で約術と比べて傷や術後の痛みが少ないことかヵ月と早期の復帰 3 反復性肩関節脱臼というのは初回脱臼時に肩関節内部が損傷し、制御機能に支障前方に脱臼した状態です。を強く引き起こし、上腕骨頭が関節窩から倒などで肩関節が外転、外旋、伸展の動作が、反復性肩関節脱臼はほとんどが前方脱臼、後方脱臼などいくつか種類がありますカート・リジョン（骨性バンカート病変）』節窩前縁部に骨折が起こる『ボーン・バンして、最後のつが脱臼時に肩甲骨側の関になると脱臼を起こしやすくなります。そてしまうと腕が安定性を失い、一定の角度つめは脱臼時に上腕骨に陥没骨折が起こる『ヒルサ- ックス・リジョン（ヒルサ- ックス病変）』です。この骨折がそのまま残っ効性を示すものとなりました。　に対し外旋位固定は％と外旋位固定の有臼のケースでも同様で、内旋位固定の％が報告されました。これは二度目以降の脱いた外旋位固定では％にとどまったこと再脱臼率が％だったのに対し、装具を用巾などを用いた内旋位固定での治療による関節鏡手術が可能なうちに治療を行うことまた、複数回脱臼をしている場合でも、肩以上のことからも、初回時の治療が反復性肩関節脱臼を防ぐ大きなポイントです。視下手術」と肩関節鏡を使う「肩関節鏡手が復帰への近道と言えるでしょう。術」があります。肩関節鏡手術は直視下手かんせつかわれ、初回脱臼時に従来行われていた三角をきたしたことから軽い外力でも前方脱臼です。 25 割を呼ばれるものです。損傷の中でも約よって名称（病変）は異なります。つは『バ 50 6 25 1 2 ンカート・リジョン（バンカート病変）』と 8 1 3 臼です。前方脱臼はスポーツでの衝突、転傷には代表的なものがつあり、その形に 6 を度々起こしてしまう状態のことです。損 1 反復性肩関節脱臼の治療には手術と保存療法があり、手術にはメスを入れる「直 2 2 週間（直視下手術では関節脱臼（脱臼癖）について説明します。再びつく可能性がありますが、反復性脱臼 6 ［上］相手選手との接触プレーも多いサッカーは脱臼の可能性が高いスポーツの 1 つでもある。［下］投球動作には外転、外旋、伸展全ての動作が含まれている。の場合は固定での修復は難しくなります。 A まず、肩関節脱臼には外傷性、非外傷性の種類が存在します。外傷性にも前方脱 11 2 10