「輸入申告事項登録(IDA)」業務等の機能改善について

NACCS
変更仕様書
要件事項
<Air-NACCS/Sea-NACCS 共通>
経済連携協定における「特恵税率適用可能識別」欄の変更
<変更前仕様>
機能概要
特恵税率を適用可能な申告であるが、特恵税率の適用の旨の入力がない申告については、輸入申告入力
控等の「特恵税率適用可能識別」欄に「P」を出力し、判別可能としている。
しかし、経済連携協定(以下、「EPA」という。)に基づく税率を適用可能な申告であるが、EPA
に基づく税率の適用の旨の入力がない申告については、何も出力されない。
※ いずれの場合も税率適用可能な旨の注意喚起メッセージは出力される。
<変更後仕様>
EPAに基づく税率を適用可能な申告であるが、EPAに基づく税率の適用の旨の入力がない申告につ
いて、輸入申告入力控等の「特恵税率適用可能識別」欄に「M(マルチ協定適用可能)」または「B(バ
イ協定適用可能)」を出力する。
1.変更内容
EPAに基づく税率を適用可能な申告であるが、EPAに基づく税率の適用の旨の入力がない申告につ
いて、輸入申告入力控等の「特恵税率適用可能識別」欄に以下を出力するよう変更する。
①マルチ協定適用可能の場合・・・「M」を出力
②バイ協定適用可能の場合・・・・「B」を出力
※ 適用されている税率よりも、EPAに基づく税率が安い場合に出力されるのではなく、EPAに基づ
く税率が適用可能な場合であれば出力されます。(EPAに基づく税率のほうが高い場合でも出力さ
れます。)
なお、「P」、「S(※)」「M」、「B」を出力する条件のうち複数条件を満たす場合は、以下の優
先順位で出力する。(税率適用可能な旨の注意喚起メッセージの優先順位(出力順)と同様。)
「S」>「P」>「M」>「B」
※ 管理方式がシーリング方式の特恵税率または管理方式が特殊なシーリング方式の自由貿易協定に基づ
く税率を適用
出力例は別紙「「特恵税率適用可能識別」欄出力パターン表」参照。
2.変更対象業務
①「輸入申告事項登録(IDA)」業務
②「シングルウィンドウ輸入申告事項登録(SWA)」業務
③「輸入申告(IDC)」業務
④「シングルウィンドウ輸入申告(SWC)」業務
⑤「輸入申告変更事項登録(IDA01)」業務
⑥「輸入申告変更(IDE)」業務
⑦「輸入申告等照会(IID)」業務
⑧「一括特例申告事項登録(TKA01)」業務
⑨「一括特例申告(TKC01)」業務
⑩「MPN消込(MP2)」業務
⑪「MPN強制消込(MPF)」業務
3.変更対象出力情報
①「輸入申告等入力控情報(SAD0AA0/AAD0AA0等)」
②「輸入申告等変更入力控情報(SAD0AB0/AAD0AB0等)」
③「輸入申告等控情報(SAD1AC0/AAD1AC0等)」
④「輸入許可等通知情報(SAD1AG0/AAD1AG0等)」
⑤「輸入申告等照会情報(SAD0AP0/AAD0AP0等)」
⑥「一括特例申告入力控情報(SADDCB0/AADDCB0)」
⑦「一括特例申告控情報(SADDCC0/AADDCC0)」
4.特記事項
「特恵税率適用可能識別」欄に出力されるコードが追加となるため、「特恵税率適用可能識別」欄を使
用した自社システムを構築している場合には、影響がある可能性がある。
別紙1「「特恵税率適用可能識別」欄出力パターン表」
出力例(太枠網掛け部分が変更箇所)
入力
原産地
国&品目
証明書識別
特恵
マルチ
バイ
1
P(特恵)
2
3
4(マルチ)
○
○
○
4
5
F(バイ)
6
7
R等(その他)
8
4(マルチ)
9
−
○
○
10
F(バイ)
11
12
R等(その他)
13
4(マルチ)
−
○
−
14
15
R等(その他)
16
F(バイ)
−
−
○
17
18
R等(その他)
○:適用可
−:適用不可
適用税率
出力
ワーニング
特恵
マルチ
バイ
特恵
−
−
−
マルチ協定
○
−
○
バイ協定
○
○
−
その他
○
○
○
マルチ協定
−
−
○
バイ協定
−
○
−
その他
−
○
○
マルチ協定
−
−
−
その他
−
○
−
バイ協定
−
−
−
その他
−
−
○
その他:WTO協定、暫定、基本
シーリング
○
○
○
○
○
○
○
○:適用可能な旨のワーニング出力
−:出力しない
S:管理方式がシーリング方式の特恵税率または
管理方式が特殊なシーリング方式の自由貿易協定に基づく税率を適用
P:特恵税率が適用可能
M:EPAに基づくマルチ協定が適用可能
B:EPAに基づくバイ協定が適用可能
特恵税率
適用可能識別
スペース
S
P
S
P
S
P
スペース→B
S
スペース→M
S
スペース→M
スペース
S
スペース→M
スペース
S
スペース→B