木質床材の維持管理について - 天龍木材

木質床材の維持管理について
製造元
静岡県磐田市宮本350
天龍木材株式会社
TEL 0538−66−1125
販売元
静岡県磐田市宮本350
天龍プレパーク株式会社
TEL 0538−66−3135
Ⅰ フローリングに対する維持管理の心構え
日ごろの管理状態が適切でないと耐用年数に大きな影響が生じます。下記の点に
注意してより良い床面をより永く保つことを心がけ、適切なる対処をして下さるようお
願い致します。
●床を清潔に保つこと。ただし、フローリングは、水分を嫌いますので通常のメンテ
ナンスでは水拭きは避けて下さい。
●外から水を持ちこむ事の多い出入口や、水跳ねの多い台所、洗面所や、鉢植え
を置く場合には、水切りマットなどを敷き、床面を濡らさないようにして下さい。ま
た濡れたマット類は、そのまま敷き放しにせず、交換するか速やかに乾かして下
さい。
●ワックスがけにより表面の光沢、滑り具合を適切な状態にして下さい。
●不良個所を放置しないで速やかに手直しをして下さい。
Ⅱ 日ごろのお手入れ
清掃が適当でないと美観を損なうとともに、仕上がり塗装面の磨耗度が早まったり
するなど、フローリングの傷みを早めることになりますので、清掃管理はおろそかにし
ないように心がけてください。
●砂、ホコリ、ゴミの除去は速やかに行なって下さい。
●日ごろのお手入れは水を使用せず、乾いた雑巾や、モップを使って乾拭きするよ
うにして下さい。
・科学雑巾を水濡れ箇所には、絶対に使用しないで下さい。フローリング面が白
っぽくなる恐れがあります。
・科学雑巾を、フローリング上に長時間放置しておくと変色する恐れがあります
ので、出来るだけ避けてください。
●水をこぼしたり、濡らしたりした場合は、速やかに拭き取ってください。
●飲食物などの付着した汚れが乾拭きで取れない場合は、固く絞った雑巾か、中
性洗剤を含ませた雑巾で、汚れを拭き取って下さい。その際、必要最小限の床面
だけを拭き取ってください。水の使い過ぎ及び水こぼしに注意して十分堅く絞った
雑巾をお使い下さい。塗れ雑巾を頻繁に使用すると、表面にヒビ割れが生じるこ
とがありますのでご注意下さい。
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●水拭き掃除を頻繁に続けた場合、フローリングが水分を吸収し床面が膨張し、膨
れ上がり・木の暴れ等の原因になります。また、ヒビ割れ、シミ、変色のもととなり
ますので、極力控えて下さい。
Ⅲ 定期清掃・ワックスがけ
通常6ヶ月から1年に一度、人通りが多く汚れやすい場合、2ヶ月から 3 ヶ月に一度、
定期的にワックスをかけていただくと、美しい光沢を保つとともにフローリングを長持
ちさせることが出来ます。
(汚れの程度に応じて回数を調整して下さい。)
なお、ワックスは、各ワックスメーカーの説明書に従ってご使用下さい。
ワックスメーカーの㈱リンレイでは、ホームページ上で各床材に適したワックスを紹介
しています。フローリングメーカー名と、商品名、もしくは品番がわかれば、検索出来ま
す。お手入れ方法も、詳しく説明されていますので、合わせてご利用下さい。
〔作業手順〕
① 天気の良い日を選びます。
風通しを良くし、塗ったワックスが乾きやすいようにします。
雨天時や、室温の低いときにはワックスがけを避けたほうが良いでしょう。また、
ワックスがけの直前には、科学雑巾は使用しないで下さい。
②フローリング表面のゴミ、ホコリ、汚れを取り除きます。
汚れがひどく、乾拭きでは拭き取れない場合は、水もしくは家庭用の中性洗剤
を薄めた液を染み込ませ、固く絞った雑巾で汚れたフローリング面を拭き取っ
て下さい。中性洗剤を染みこませた雑巾を使った場合は、仕上に水だけで固く
絞った雑巾での拭き取り、中性洗剤をしっかり取り除いて下さい。
洗剤分がフローリングに残っていると、ワックスがきれいにのらず、むらになっ
たり、艶が出なくなったりする場合があります。
③ワックスをきれいな雑巾に含ませ、しずくが落ちない程度に絞って木目方向に沿
ってムラなく塗り伸ばします。
ワックスをバケツに入れモップを絞らずに床に塗ったり、床面に直接ワックスを
流したりして塗り伸ばすことは、絶対にしないで下さい。フローリングが水分を
吸い込み、表面だけでなくフローリング本体を傷めることになります。
④ワックスが乾くまで、塗布面を歩行しないようにし、充分乾いた後で、乾いた雑巾
や、モップで乾拭きをします。
一度にたくさんワックスを塗るのではなく、薄く塗り伸ばし、乾いた後、重ね塗り
をすると、よりいっそう光沢が出ます。
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ご注意
ワックスには油性タイプと水性タイプ(樹脂系ワックスも水性)がありますが、
水性・樹脂系タイプのワックスはそのほとんどが水分ですので取り扱いに注意
が必要です。なお、油性ワックスを塗った床に、樹脂ワックスを重ねて塗ること
は出来ませんのでご注意下さい。
1. フローリングの表面が、ポリウレタン樹脂塗装や、UV塗装など、樹脂で形成
された塗膜で覆われている場合は、木質床材用の樹脂系ワックスをご利
用されることをお勧め致します。(特に油性ワックスや油脂・ロウの入った水
性ワックスなどは、使用されると床が滑りやすくなり、転倒の恐れがありま
すので、ご注意下さい。) 樹脂ワックスをご使用になる場合は、上記の通り、
作業上の注意点を守って塗布して下さい。
2. オイル仕上げのフローリングの場合、ワックスは油性タイプをお使い下さ
い。
Ⅳ 床の保護管理
木製の塗装床ですので、不断の愛情を持ってお使いいただくことが、保護管理の
基本になります。
〔フローリングを傷めないためのご注意〕
キズ防止のために
・家具や、イスが床と接する面にフェルトや柔らかいゴムキャップなどをつけると、
キズを防ぐだけでなく、防音上効果的です。また、むやみに引きずらないように
気を付けましょう。
・洋傘や先の尖った器物の持ち込みは、キズの原因になりますので出来る限り
避けてください。
家具の移動やイスを引く場合
・キャスター付きイス及び家具を使用されますと、床材が破損したり表面にへこ
みキズが生じたります。置敷のカーペットなどを敷いて使用してください。
・ピアノのような重量物で点荷重の懸かる家具類を移動するときは、持ち上げる
か、合板などで床を保護した上で行なって下さい。
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・書棚、整理棚などの位置の微調整も、棚の中の荷物が入ったままずらすので
はなく、面倒でも中の荷物を一旦出してから棚を持ち上げて移動するようにし
て下さい。
冷蔵庫やピアノなどの重量物を置く場合
・重量を分散させるために脚部の床上に小幅の板や専用のインシュレーターを
必ず置いて下さい。
ペットについて
・ペットのツメでフローリングの表面を傷つけたり、排泄物で変色したりする場合
がありますのでご注意下さい。
マット・カーペットの固定
・カーペット、玄関マットなどの固定のために粘着テープ(ガムテープ、両面テー
プ)の使用は避けてください。はがす時に、フローリングの表面を傷めることが
あります。
ホットカーペット、暖房器具について
・ホットカーペットは、フローリング面に敷きこんで熱が直接加わるようなご使用
方法は避けて下さい。
また、温風ヒーターなどをご使用になる場合は、暖房器具より出る熱風が、床
面に直に吹き付けることのないようご注意下さい。何れの場合でも、床表面に
ヒビ割れ(クラック)が生じたり、継ぎ目に大きく隙間が出たり、熱による焼けで
変色する恐れがあります。
〔万が一、床を傷つけたり、汚したりしてしまったら〕
軽微なキズ
引っかきキズ、小さなかけ、へこみ等の軽微なキズの場合、市販されている(ホー
ムセンター等)、床材用補修キット、補修液、パテ等で補修することが出来ます。
タバコ、アイロン等の焦げ跡
熱による焦げ跡は、一度つくと取れません。充分にご注意下さい。またタバコの
黄色いヤニは、アルコールを含ませた布で拭き取って下さい。
子供の落書きなど
クレヨン、マジック、水性インキなどが付着した場合は、アルコールまたはシミ抜き
用のベンジンを含ませた布で軽く速やかに拭き取って下さい。
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洗剤、灯油、コーヒーなど
薬品、液体洗剤、コーヒーやしょうゆなどをこぼした場合は、すぐに拭き取って下
さい。時間がたつとシミになって取れなくなる場合があります。
〔気温・湿度の変化による対応〕
年間を通じて気温、湿度の変化に注意して下さい。
●日ごろから室内の通気が充分行われるよう換気にご注意下さい。(特に長期
休暇時)
●梅雨時には、室内の湿度の上昇にご注意下さい。
●冬季には、暖房機器の使用による影響で、室内が乾燥する場合があります。
長時間乾燥した空気にさらされますと、フローリングが収縮を起こし、目地のス
キや、反り等が生じる場合がありますので、適度な湿度を保つように気をつけ
て下さい。
〔水濡れ・日当たりについて〕
水濡れ
木質フローリングは水気を嫌います。長時間濡れたままにしておきますと、ヒビ割れ
(クラック)やシミ、変色のもとになりますので、速やかに拭き取って下さい。
・観葉植物などの鉢には、必ず水受け用の皿などを敷いて、水やりの時に床面
にこぼれないよう充分注意して下さい。
・台所や洗面所周辺など、水が飛び散る恐れのあるところではマットを敷いて保
護してください。また、湿ったマットを放置しておきますと、マットが吸った水分
をさらにフローリングが吸ってしまうので、湿ったマットは乾燥させ、常に乾いた
マットが敷かれているように心がけて下さい。
・窓や縁側からの雨の吹き込みに注意して下さい。フローリングが濡れた場合
は、速やかに拭き取って下さい。
・窓や、サッシの結露による水滴などに注意して、フローリングが濡れた場合は、
速やかに拭き取って乾燥させて下さい。
直射日光
窓際など、長時間にわたり直射日光があたりますと、フロア表面に日焼けによる
変色やヒビ割れ(クラック)が起こる場合があります。カーテンや、ブラインドなどで直
射日光を遮るようにして下さい。
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〔虫害について〕
フローリング面に小さな穴があき、木クズが出てきた場合、虫害の可能性があり
ます。
一般にフローリングは高温高圧工程を経て製造されるため、原材料、製造段階
に起因する虫害はありません。流通段階や施工後に外部からの虫の飛来・進入に
より、虫害が発生します。万一発生した場合は、専用薬剤を散布・注入するなど、早
期対応が必要です。専用薬剤はホームセンターなどでお求めいただけます。早期
対応が困難な場合は、速やかに専門業者に相談の上、防虫処理を行なって下さ
い。
〔天然木だからおきること。〕
隙間について
木は空気中の湿度が高いと湿気を吸収して伸び、乾燥してくると湿気をはき出し
て縮む性質があります。年間の湿度・温度の変化、空調・暖房器具の使用頻度、
日当たりの良し悪し等さまざまな条件によって、フローリングの継ぎ目部分で、
若干の隙間が開いてくることがあります。
床鳴りについて
音の程度にもよりますが、フローリングの継ぎ目部分がすれて音が発生すること
があります。これは、木の性質として延び縮みを生じることのよって発生するも
ので、やむを得ない現象です。商品の性能、使用上特に問題はありません。そ
の他、水をこぼして長時間放置した場合や、水気の多いお手入れをされた場合
などでも起こり得ますので、正しいお手入れ方法をお勧めします。これは生き物
である木材を使用している以上やむをえない現象でありますので、ご了承下さ
い。
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