(メロン果実汚斑細菌病(仮称)) の発生に注意してください - 茨城県

メロンを栽培しているみなさまへ
スイカ果実汚斑細菌病菌によるメロン病害
(メロン果実汚斑細菌病(仮称))
の発生に注意してください
平成17年7月,茨城県では未発生だったメロンの新しい病害が確認されました。
日本への侵入,拡大を警戒しているスイカ果実汚斑細菌病菌による,メロンの重
要病害です。メロンに次のような症状か疑わしい症状が見られた場合は,最寄り
の農業改良普及センターまたは茨城県病害虫防除所までご連絡ください。
葉の病徴
子葉の病徴
水浸状(湿った
感じ)の病斑
を形成します。
育苗時には,
胚軸の発病により
苗腐敗を生じます。
(初期)
葉の縁から,葉
脈に沿って水浸
状の病斑ができ
ます。
(独)野菜茶業研究所白川隆博士原図
茎の病徴
水浸状の病斑が
でき,後に拡大し
て褐色になります。
乳白色の液体が
出ることがありま
す。
果実の病徴
更に進展すると,腐敗
して大きく裂果します。
上記の症状が
進むと,病斑は
V字状に拡大し
ます。
拡大した亀裂及び暗緑色病斑
ネット部分に亀裂を生
じ,亀裂回りは水浸状に
なります。乳白色の液
体が出ることがあります。
亀裂及び暗緑色の病
斑が拡大します。
(進展)
亀裂を生じた
ネット部分(乳
白色液体が流
出している)
裂果,腐敗した果実
平成18年3月
茨城県病害虫防除所
発生生態
●本病は,種子伝染性病害で,保菌種子が一次
伝染源となります。圃場に残ったこぼれ種子や
作物残さは,次作の発生源となる可能性があ
ります。
●接ぎ木作業により二次伝染します。
●摘芯,頭上潅水等の作業により,二次伝染す
る可能性があります。
●多くのウリ科植物に発生する恐れがあります。
発生予防と防除
●育苗時から,前ページ写真のような症状がな
いかよく観察してください。
●ハウス内が,過度に高温多湿にならないよう
管理してください。
●摘心,摘果等の作業は,晴れた日に行うよう
にしてください。
●発病果及び発病株は,ハウス外に持ち出し地
中深く埋めてください。
●発生したハウスでは,ウリ科作物の連作を避
けてください。
日本では,スイカ,トウガン(台木)で既に本病の発生が確認されていま
す。ウリ科の作物で,同様の症状が確認された場合は,最寄りの農業改
良普及センターまたは病害虫防除所までご連絡ください。
なお,スイカでは防除マニュアルが作成されていますので,(独)野菜
茶業研究所ホームページを参考にしてください。
http://vegetea.naro.affrc.go.jp/joho/manual/suika.pdf
茨城県病害虫防除所
電話 029−227−2445
E-mail [email protected]
ホームページアドレス http://www.pref.ibaraki.jp/nourin/byobo/