硬岩溝切削機の詳細はこちらをご覧下さい - 奥村組土木興業株式会社

低騒音・
低騒音・低振動・
低振動・低粉塵
岩 盤 切 削 工 法
硬 岩 溝 切 削 機
平成25年 4月
奥村組土木興業株式会社
http://www.okumuradbk.co.jp)
(ホームページアドレス:
1.開発の
開発の背景
岩盤切削機は地山弾性波速度が 2.0~3.0km/sec 程度の中硬岩で1日当たり 200~250m3 程度
の掘削能力があるが、3.0~5.0km/sec 程度の硬岩になると、掘削効率が低下する。
岩盤切削機の掘削能力は、岩石の硬さだけでなく、岩盤の亀裂状況に大きく変動する。
そこで、強制的に岩盤に任意の間隔で溝を入れ、岩盤の自由面を増やし、その後を岩盤切削機
で掘削すれば、掘削能力向上になると考えた。
上記の背景から、硬質岩盤でも高能力で溝を掘削できる硬岩溝切削機を岩盤切削機の補助工法
として開発した。
2.硬岩溝切削機の
硬岩溝切削機の概要
硬岩溝切削機は、1.6m3 級のバックホウのベースマシーンにカッターアタッチメントを組み込
んだ形状である。このカッターアタッチメントの内部には岩盤切削機と同直径(1,400mm)の
ドラムがある。このドラムにセグメント、ホルダを介して 25 本のビットが装着されている。
掘削機構は本体の自重を反力として、油圧モーターでこのドラムをアップカット方向に回転さ
せ、ビットで幅 12cm、深さ 15cm の溝を掘削するものである。
硬岩溝切削機の全景、ドラムを写真-1、-2に、寸法図および仕様を図-1、表-1に示す。
写真-1 硬岩溝切削機の全景
写真-2 硬岩溝切削機のドラム
図-1 硬岩溝切削機の寸法図
表-1 硬岩溝切削機の仕様
区
分
仕
様
全
長
7,290 mm
寸
法 全
幅
5,350 mm
全
高
4,160 mm
総 重 量 作
業
時
52,000 kg
掘
削
幅
,120 mm
最大掘削深さ
,150 mm
直
径
1,400 mm
回
転
数
,60 rpm
ビット本数
,25 本
3
1.6m 級バックホウ
定 格 出 力 主エンジン
227.9kW/1,950rpm
機
関
補助エンジン
62.5kW/2,000rpm
燃料タンク
,605 ㍑
水 タ ン ク
3,000 ㍑
作 業 速 度
0~50 m/min
走行性能 登 坂 能 力
,20 度
最小回転半径
3.6 m
集塵性能 集
塵
機
乾式、処理風量 100 m3/min
切削ドラム
ベースマシーン
3.硬岩溝切削機の
硬岩溝切削機の特徴
(1)岩盤切削機の能力向上
硬岩溝切削機を使用すると岩盤切削機の掘削能力は地山弾性波速度が 3.0~5.0km/sec で約
3割程度向上する。
(2)低騒音、低振動
30m 地点で騒音、振動はそれぞれ 70dB、30dB 以下で低騒音、低振動である。
(3)低粉塵
機械後方部に乾式集塵機を搭載し、粉塵の拡散を低減している。
(4)リモコンによる施工
リモコンによる無線操作が可能であり、オペレータの機械振動に対する健康障害がなく、ま
た、一人で、足元および周囲の確認を行いながら施工できるため、省人化、安全性にも寄与す
る。
4.施工方法
(1)施工手順
施工は掘削→Uターン→
掘削・・・の繰り返しである(図-2)
。
(2)掘削ピッチ
切削溝のピッチは岩盤の状況により、
50cm~100cm としている(図-2)
。
施工状況を写真-3、-4に示す。
図-2 施工方法
写真-3 施工状況
写真-4 施工状況(直切り)