除染作業に関する資料(Adobe PDFファイル 1.0MB) - 那須塩原市役所

平成 26 年度那須塩原市住宅除染作業業務
市役所からの重要なお知らせ
戸建て住宅等の除染作業を行います
■那須塩原市除染実施計画について
那須塩原市では、確実かつ効果的に放射線量の低減を図り、市民が安心して生活できる環境を取り戻す
ことを目的に、特措法等に基づき平成 24 年 4 月に「那須塩原市除染実施計画」を策定しました。
この計画では、除染等の実施に関する基本方針を次のように定めております。①市内の汚染状況を十分
に把握し、その状況に応じて効果的・効率的な除染を行うこと。②特に子どもの生活環境等における放射
線量の低減を最優先とすること。③放射線量や公共施設の有無等により、段階的な除染に取り組むこと。
④極力、除去土壌の発生抑制に努めるとともに、合理的に達成可能な限り、被ばくを低減すること。
これらの基本方針に則り、これまで小中学校、保育園、公園、公民館などの公共施設の除染に取り組み、
平成 24 年度から住宅除染に着手したところであります。
■対象となる住宅
住宅除染は、空間放射線量の高い地域(公民館エリアごと)から順次行い、本業務では以下のエリアの
戸建て住宅等(賃貸、店舗併用住宅、集合住宅を含む)が対象となります。
◆高林公民館エリア(自治会単位、以下同じ)
高林、下の内、箕輪、洞島、箭坪、川原向、柏林、木綿畑新田、木綿畑本田、湯宮、
鴫内、笹野曽里、百村新田、百村本田、穴沢、塩沢、板室、油井、西岩崎、戸田、
青木一区、青木二区、青木三区、青木四区、青木東昭区
◆南公民館エリア
一区町、二区町、二つ室(一部)
◆西那須野公民館エリア
永田、第一南区、五軒町、太夫塚、二つ室(一部)
◆大山公民館エリア
下永田、石林、新南、二つ室(一部)
◆塩原公民館エリア
福渡、塩釜下、塩釜上、塩の湯、畑下、門前、古町1・2丁目、古町3丁目、
古町4丁目、古町5丁目
■事業実施体制
業務件名
発 注 者
業務実施機関
平成26年度那須塩原市住宅除染作業業務委託
那須塩原市
東洋建設株式会社
株式会社パスコ(調査担当)
業務期間
平成26年4月
~
平成27年3月
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平成 26 年度那須塩原市住宅除染作業業務
現地調査と除染作業の進め方
■現地調査と除染作業のスケジュール
平成 26 年 5 月中旬以降、18 歳以下の子どものいる世帯から順次、以下の流れに沿って進めていきます。
市・委託業者側アクション
住民側アクション
住民立ち会い
①空間放射線量測定申込書等の
資料郵送
②空間放射線量測定申込書の提出
③空間放射線量測定申込書受付・
日程調整
④空間放射線量測定調査の実施と報告
⑤除染作業意向確認書の提出
⑥除染作業意向確認書の受付、
除染作業計画図の作成・日程調整
⑦除染作業内容の説明
⑧除染作業同意書の提出
⑨除染作業同意書の受付・日程調整
⑩除染作業の実施
⑪事後測定調査の日程調整
⑫事後測定調査の実施
⑬事前事後の測定調査結果の郵送
①住宅除染資料(本書)及び「空間放射線量測定申込書」を郵送します。
②住宅除染を実施するための事前の空間放射線量測定を希望される方は
「空間放射線量測定申込書」に必要事項をご記入のうえ、提出ください。
この申込書を提出頂けない場合は、以後の作業を行いません。
③「空間放射線量測定申込書」の受付を行います。
④空間放射線量測定及び敷地内状況調査を行います。また、調査後に空間放射線量測定結果を報告します
(立ち会いされない場合は、結果をポスト投函いたします)。
⑤空間放射線量測定結果を確認いただき、「除染作業意向確認書」に今後の除染作業を希望するかどうかを
ご記入のうえ、提出ください。除染作業を希望しない場合、以後の作業は行いません。
⑥「除染作業意向確認書」の受付を行い、今後の除染作業を希望される方については、除染作業計画図を作
成いたします。
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平成 26 年度那須塩原市住宅除染作業業務
⑦皆さんのお宅を訪問して除染作業計画図をもとに除染作業の計画を説明します。
なお、連絡が取れない方、市外にお住まいの方は、郵送にて除染作業計画図を
お送りする場合があります。
⑧除染計画に承諾いただき、除染作業を希望する方は、「除染作業同意書」
に必要事項をご記入のうえ、提出ください。
※除染作業同意書は、世帯主、土地所有者、家屋所有者から提出いただくことになります。
⑨「除染作業同意書」の受付を行います。
⑩皆さんのお宅を訪問して除染作業を行います。
⑪除染作業後の空間放射線量測定調査を行う日程調整を行います。
⑫皆さんのお宅を訪問して事後測定を行います。
⑬除染作業の事前事後の空間放射線量の測定調査結果を郵送します。
■ 現地調査の内容と除染作業の計画
①空間放射線量測定調査
・所定の測定機器を用いて、放射線の測定調査を行います(測定箇所の例は下図参照)。
・測定に際しては、原則として立ち会いをお願いします。
②敷地内状況調査
・線量測定調査と合わせて、後日除染作業を行う場合に備えて建物・土地の位置確認及び写真撮影を行
います。なお、建物内に立ち入ることは致しません。
《調査にあたって》
★
庭
・調査員は、市が発行した身分証明書を携
★
★
★
カーポート
★
玄関
帯しています。
・調査員は一世帯あたり3~5名で伺い、
★
雨樋
調査時間は30分~1時間程度です。
・現地調査では除染作業は行いません。
道路
★:測定箇所
・原則、住宅周辺で人が比較的多くの時間を過ごすことが想定される場所を、2~5箇所、高さ 1m で計測
します。これらの測定結果から、平均空間放射線量を計算します。
・線量が比較的高いと推測される敷地内の雨樋下等(ホットスポット)は、別途測定します。
③除染作業の計画
・平均空間放射線量が毎時 0.23μSv(マイクロシーベルト)以上の場合は、除染対象となり、除染作業
計画図を作成します。
・平均空間放射線量が毎時 0.23μSv 未満の場合でも、雨樋下等(ホットスポット)が毎時 0.23μSv 以
上であれば、ホットスポットのみを除染対象として、除染作業計画図を作成します。(この場合、天地
返しの手法により対応します。)
・除染作業計画図の作成は、環境省から示されている除染メニューのうち、市の放射能対策本部会議
で決定した手法に基づき行います。
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平成 26 年度那須塩原市住宅除染作業業務
■除染作業の方法
●放射性セシウムが付着した落葉、雑草、泥等を除去することにより、放射線量の低減を図ります。
●作業範囲は、敷地のうち、住宅からおおむね 10m の範囲とします。
●作業は、市の委託を受けた業者が行います。作業を行う日時については、あらかじめ業者から連絡い
たします。作業員は市が発行する身分証明書を携帯しています。
●作業はおおむね 1 日で終了しますが、住宅の状況等に応じて複数日かかることがあります。
●作業開始前には、立ち会い者に作業内容を説明します。部分的に作業を希望されない箇所がある場合
は、その箇所を除いて作業を行います。
*これらの除染作業を行っても、毎時 0.23μSv 未満にならない場合があります。
【専用住宅(併用住宅)・集合住宅・寄宿舎・農家住宅】
●雨樋の堆積物の除去
(1) 雨樋(軒樋)の堆積物の除去
・作業台を設置し、1階の軒樋に堆積している
落葉、泥等をスコップ等で除去します。
・堆積物を除去した後、湿らせたウエス等でふ
き取ります。
●竪樋吐き口
の汚泥除去
(2) 竪樋吐き口の汚泥除去
・竪樋吐き口部周辺50cm四方に堆積している
汚泥等をシャベル等で除去します。
・除去は、地表面から深さ5cm程度とします。
・除去した後は、敷地内の汚染されていない
●舗装面の洗浄
土で元の地盤面まで埋め戻します。
(3) 舗装面(コンクリート含む)の洗浄
・舗装面は、ブラシにより洗浄し、洗浄水を回
収します。
●除 草
・回収した洗浄水は、凝集剤にて放射性物質
を凝固処理します。
(4) 除草および芝の深刈り
・作業範囲内の雑草を、人力あるいは草刈機
●芝の深刈り
により刈り払いします。
・芝は、草刈機等により深刈り(根だけを残す)
を行います。
(5) 庭木の剪定
・樹木の育成に著しい影響が生じない範囲
で、剪定や刈り込みを行います。
・剪定する庭木は、常緑樹とし、地表面から高
さ3m程度までの部位を対象とします。
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平成 26 年度那須塩原市住宅除染作業業務
(6) 落葉の除去
●落葉の除去
・作業範囲内の落葉溜まりの落葉や落枝等を、
熊手等でかき集めて除去します。
(7) 側溝清掃
・敷地内の側溝に堆積している落葉、泥等をス
コップ等で除去します。
【18歳以下の子どもまたは妊婦の居住する戸建て住宅】
(18歳以下:平成8年4月2日以降に生まれた方)
(1) 表土の削り取り
●表土の削り取り
・シャベル等で表土を削り取ります。
・削り取り厚さは、地表面から深さ3cm程度とし
ます。
・除去した後は、敷地内の汚染されていない
土で元の地盤面まで埋め戻します。
( 砕石等で舗装された表土は、新しい砕石
で埋戻します。 )
●除染作業にて発生した汚染土壌等は、自宅敷地内で仮埋設保管します。
≪土による遮へい≫
自宅敷地内の容量が確保できる場所に、仮保管用の穴を掘削します。穴は遮水シートで養生し、汚染
土壌等を収容します。収容後、上部を遮水シートで覆った後、掘削した土砂を 30 ㎝程度被せます。な
お、放射線量の遮へい効果は別表(参考数値)のとおりです。
覆土による遮へい効果
覆土厚さ
放射線
(土の厚さ) 遮へい効果
5cm
51%減
10cm
74%減
15cm
86%減
30cm
98%減
汚染土壌等を、遮水シートで覆っ
た後、掘削した土砂で埋め戻す。
土砂を被せることで、放射線
の遮へい効果が見込める。
■除染作業後の放射線量の測定
●除染作業を行った箇所に対し、放射線量の測定を実施します。
・除染作業終了後に再訪問し、測定調査を行います。
・作業を行う日時については、あらかじめ業者から連絡いたします。
・調査員は市が発行する身分証明書を携帯しています。
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(参考値です)
平成 26 年度那須塩原市住宅除染作業業務
現地調査や除染作業に関するQ&A
Q1 除染作業の順番はどのように決まるのですか?
A1 原則として、18 歳以下の子ども世帯を優先的に除染する計画であり、その後、子ども世帯以外の住宅、集
合住宅、別荘等の順番で作業を進めていきます。なお、地域的な状況、事前の作業の進捗、日程の調整
状況等の関係から、18 歳以下の子ども世帯以外の作業を先にさせていただくこともありますのでご了解く
ださい。
Q2 除染作業には立ち会いが必要ですか?
A2 皆さんの敷地内での作業を行うことから、原則立ち会いをお願いいたします。ただし、事前、事後の空間放
射線量の測定については、皆さんの負担の軽減から、ご了解が得られれば、必ずしも立ち会いを必要とす
るものではありません。
Q3 集合住宅(アパート、マンション等)の除染作業は誰が申し込むのですか?
A3 建物及び土地の所有者からの申し込みにより作業を行います。なお、分譲マンション等(区分所有)の場
合は、所有者全員、または管理組合からの申込書等が必要となります。
Q4 除染作業に伴い、建物内の放射線量の測定をお願いしたいが可能ですか?
A4 除染は敷地(屋外)での作業となりますので、屋内の測定は行いません。市環境対策課、西那須野支所、
塩原支所、ハロープラザにおいて、放射線測定器の無料貸出を行っており、こちらを活用してください。
Q5 毎時 0.23μ ㏜とはどのような考え方ですか?
A5 国及び市の除染に対する考えでは、年間追加被ばく線量を 1m ㏜ にすることを長期的な目標としていま
す。1 日のうち屋外に 8 時間、屋内に 16 時間滞在する計算で、屋内では建物の遮へいにより、屋外の
4 割の線量になると考え、以下のような計算により毎時 0.23μ ㏜となっています。
年間 1m ㏜=(0.19μ ㏜/h×8 時間+0.19μ ㏜/h×40%×16 時間)×365 日
自然界にもともと 0.04μ ㏜/h の放射線が存在していることから、
0.19μ ㏜/h+0.04μ ㏜/h=0.23μ ㏜/h となります。
Q6 すでにマイクロホットスポット除染事業として、雨樋の下の除染を実施してもらったが、再度除染を行って
もらえますか?
A6 事前の空間放射線量の申し込みをしていただき、その結果、平均空間放射線量が毎時 0.23μ ㏜以上であ
れば、除染を行います。ただし、マイクロホットスポット除染事業で作業を行った箇所の除染は行いませ
ん。
※マイクロホットスポット除染事業
平成 24 年度は、狩野公民館、とようら公民館、稲村公民館、黒磯公民館、三島公民館地区を、平成 25 年
度には、高林公民館、南公民館、西那須野公民館、大山公民館、塩原公民館地区の 18 歳以下の子ども
のいる世帯を対象として行った雨樋の下のみの除染事業
Q7 芝の深刈りとはどのような手法ですか?
A7 放射性物質は、サッチ層といわれる枯れた芝草や刈りかすと土壌が混ざった層に吸着しているといわれて
います。深刈りとは、このサッチ層と芝草の葉を一緒に除去するもので根は残します。
Q8 芝の張り替えをお願いしたいが可能ですか?
A8 芝については、深刈りを行いますが、張り替えは行いません。
また、深刈り後は、客土や整地は行いません。
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平成 26 年度那須塩原市住宅除染作業業務
Q9 常緑樹はすべて 3m以下の部分を剪定するのですか?
A9 剪定する常緑樹の指定は可能ですので、除染作業内容の説明時、または除染作業の立会い時にお知ら
せください。
Q10 立木等の伐採、抜根は行ってもらえますか?
A10 除染作業において、立木等の伐採等は行いません。
Q11 家屋の屋根や 2 階の軒樋は除染しないのですか?
A11 家屋の屋根や 2 階の軒樋は国のメニューで認められていないので、除染は行いません。なお、1階の軒
樋についても、作業台が設置できない場合や、軒樋の高さや形状によっては、作業が行えないことがあ
りますのでご了解ください。
Q12 平均空間放射線量が毎時 0.23μSv 未満で、雨樋下等(ホットスポット)が毎時 0.23μSv 以上の場合の
除染手法の天地返しとは、どのようなものですか?
A12 除染対象箇所の上層と下層の土壌等を入れ替え、土地表面を被覆する手法です。
Q13 家屋の壁は除染しないのですか?
A13 壁については、市の実施した試験施工の結果から、放射性物質の吸着の度合いが少ないことから対象
としていません。
Q14 宅地に隣接している空き地や山林も除染するのですか?
A14 住宅の除染を優先していますので、今回は対象としていません。
Q15 住宅の近所の道路や側溝などの除染は行ってくれるのですか?
A15 あくまでも皆さんの敷地内の除染作業であり、今回は行いません。
Q16 除染作業を実施した後、18 歳以下の子どもと同居した場合、追加で表土除去を実施してもらえますか?
A16 状況の変化があれば対応しますので、個別に市へ相談してください。
Q17 孫等が頻繁に遊びに来るのですが、表土除去を行ってもらえますか?
A17 個別の生活実態を把握することは困難であり、表土除去の実施は、18 歳以下の子どもが居住している
または、妊婦がいる場合に限ります。どちらの場合も対象の住宅に住民登録されていること(住民票が
あること)が必要です。妊婦がいる場合は母子手帳を別途確認させていただきます。
Q18 敷地が全面舗装であり、埋設保管場所が確保できない場合に除染は実施できますか?
A18 敷地内での埋設保管により除染を行っています。埋設保管場所が確保できない場合は、除染作業を実
施できません。また、舗装を剥す作業は行っていません。
Q19 敷地外での埋設保管はできますか?
A19 敷地内での埋設保管により除染を行っています。汚染土壌等の敷地外への搬出はできません。
Q20 埋設保管はいつまで行うのですか?
A20 市の仮置場が確保できるまでですが、現在見通しは立っていない状況です。
Q21 除染作業後の平均空間放射線量が毎時 0.23μ ㏜を下回っていない場合、再除染は行ってもらえます
か?
A21 国では、毎時 0.23μ ㏜は長期的な目標値であり、除染作業とともに今後の自然減衰を考慮し、推移を見
るとしていることから、再除染を行うことは困難な状況であると考えています。
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平成 26 年度那須塩原市住宅除染作業業務
Q22 現地調査や除染作業の費用はかかるのですか?
A22 今回ご案内する放射線量の測定、除染作業について皆さんの費用負担はございません。
メ
モ
メ
モ
現地調査・除染作業に関する問い合せ先
住宅除染作業業務コールセンター
0120-33-7578
電
話:
(フリーダイヤル)
住
所:〒329-3142 那須塩原市佐野 2-19
受付時間:8:30~17:30(日曜・祭日・年末年始などを除く)
業務内容:
・空間放射線量測定調査申込書等の記載方法に関すること
・測定現地調査に関すること
・除染作業の内容に関すること
・作業等の日程に関すること
・その他戸建て住宅等の除染作業業務に関すること
*日程調整等のご連絡は、フリーダイヤルから行う場合があります
那須塩原市 総務部 放射能対策課(那須塩原市除染センター)
電話:0287-65-1115 FAX:0287-65-1108
E-メール:[email protected]
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