平成26年度 ソーダ工業用の塩需給見通し - 経済産業省

平成26年度 ソーダ工業用の塩需給見通し
平成26年3月31日
経 済 産 業 省
製造産業局化学課
1.全体の需給について
平成25年度のソーダ工業塩の需要量は、ゆるやかな景気回復を受けてか性ソーダの生産実績が
堅調に推移したこと等により、5,793千トン(前年度比102.0%)と前年度並みの見込み。輸入塩
は、需要量の増加により、5,889千トン(同104.9%)の見込み。
平成26年度のソーダ工業用塩の需要量は、平成25年度に比べると景気回復が鈍化することが
予想されるため、5,837千トン(前年度比100.8%)となる見通し。輸入塩は平成25年度の期末在
庫が増加することを受け、5,709千トン(同96.9%)と減少する見通し。
(単位:千トン、カッコ内は対前年度比)
需要
見込
か性ソーダ用
塩需要量
ソーダ灰等用(注1)
塩需要量
合計
供給
見込
輸入塩
平成24年度
(実績)
5,276
(94.0%)
403
(91.6%)
5,678
(94.1%)
5,613
(93.0%)
平成25年度
(見込み)
5,402
(102.4%)
390
(96.8%)
5,793
(102.0%)
5,889
(104.9%)
平成26年度
(見通し)
5,444
(100.8%)
394
(101.0%)
5,837
(100.8%)
5,709
(96.9%)
(注1)ソーダ灰等:ソーダ灰・塩素酸ソーダ
(注2)数値の単位未満を四捨五入したことにより、総数と内訳の計が一致しない場合がある。
2.主要用途における需給動向について
(1)か性ソーダの需給について
平成25年度のか性ソーダの生産量は、公共投資や住宅投資の増加により、か性ソーダを製造する
際に副製される塩素の需要が増加したことを受け、3,684千トン(前年度比103.2%)と増加する
見込み。
平成26年度のか性ソーダの需要は、我が国経済が消費税率の引き上げによる振れを伴いつつも、
個人消費や住宅投資が底堅く推移することを受けて増加するとの予想の基、か性ソーダの生産量は
3,718千トン(前年度比100.9%)と平成25年度並となる見通し。
(単位:千トン、カッコ内は対前年度比)
か性ソーダ生産量
平成24年度(実績)
平成25年度(見込み)
平成26年度(見通し)
3,571
(93.5%)
3,684
(103.2%)
3,718
(100.9%)
(2)ソーダ灰等の需給について
平成25年度のソーダ灰等の需要は、ガラス製品向けが輸入品との競合により低調であったことを受
け、ソーダ灰等の生産量は330千トン(前年度比96.8%)、ソーダ灰等用塩需要量は390千トン(同9
6.8%)となる見込み。
平成26年度のソーダ灰等の需要は、底堅く推移する住宅投資の影響を受け、板ガラス向けの需要が
増加すると予想され、ソーダ灰等の生産量は340千トン(前年度比103.0%)、ソーダ灰等用塩需要
量は394千トン(前年度比101.0%)となる見通し。
(単位:千トン、カッコ内は対前年度比)
ソーダ灰等生産量
平成24年度(実績)
平成25年度(見込み)
平成26年度(見通し)
341
(91.4%)
330
(96.8%)
340
(103.0%)
【参
考】
●塩事業法(塩需給見通し)
第三条 財務大臣は、政令で定めるところにより、毎年度、塩需給見通しを策定しなければならない。
2 塩需給見通しにおいては、次に掲げる事項を示すものとする。
一 塩の用途別需要見込数量
二 前号の用途別需要見込数量に対応する塩の国内産又は外国産別供給見込数量
三 その他塩の需給に関する重要事項
(中
略)
4
財務大臣は、政令で定めるところにより、塩製造業者、塩特定販売業者若しくは塩卸売業者又
は第二十一条第二項に規定するセンターに対し、第一項の塩需給見通しを策定するため必要な報
告をさせることができる。
5
財務大臣は、塩需給見通しを策定し、又は変更したときは、遅滞なく、これを公表しなければ
ならない。
●塩事業法施行令(関係行政機関の長との協議)
第二条
財務大臣は、次に掲げる場合には、農林水産大臣、経済産業大臣その他の関係行政機関の長と
協議するものとする。
一
法第三条第一項の規定により塩需給見通しを策定し、又は同条第三項の規定によりこれを変
更しようとするとき。
二
法第三条第四項、第三十条第一項又は第三十一条第二項の規定による報告(センターの報告
を除く。)を求めようとするとき。
●塩事業法施行規則(塩需給見通し)
第三条 法第三条第一項に規定する塩需給見通しは、毎年度開始前に策定するものとする。
●大蔵省理財局長、通商産業省基礎産業局長、貿易局長との覚書(平成8年3月7日)
1.大蔵省は、通商産業省が通商産業省設置法に規定される所掌事務を有することにかんがみ、本法の運
用に当たっては、以下のように取り扱うこととする。
(1)法第三条に規定する塩需給見通しのうち工業塩に係る部分については、通商産業大臣が策定
したものを、同条に基づき大蔵大臣が策定したものとして用いること。通商産業省は、塩需給
見通しのうち工業塩に係る部分を事前に大蔵省へ提出すること。