第二章 自動車の保安基準の細目

審査事務規程
4 − 83
新規検査及び予備検査
警音器
4 − 83 − 1
(1)
第4章
装備要件
自 動 車 ( 被 牽 引 自 動 車 を 除 く 。 ) に は 、 警 音 器 を 備 え な け れ ば な ら な い 。 ( 保 安 基 準 第 43 条
第1項)
(2)
自動車(緊急自動車を除く。)には、車外に音を発する装置であつて警音器と紛らわしいも
のを備えてはならない。ただし、歩行者の通行その他の交通の危険を防止するため自動車が右
左折、進路の変更若しくは後退するときにその旨を歩行者等に警報するブザその他の装置又は
盗難、車内における事故その他の緊急事態が発生した旨を通報するブザその他の装置について
は 、 こ の 限 り で な い 。 ( 保 安 基 準 第 43条 第 4 項 )
4 − 83 − 2
性能要件
4 − 83 − 2 − 1
(1)
テスタ等による審査
自動車の警音器は、警報音を発生することにより他の交通に警告することができ、かつ、そ
の警報音が他の交通を妨げないものとして音色、音量等に関し、テスタ等その他適切な方法によ
り 審 査 し た と き に 、 次 の 基 準 に 適 合 す る も の で な け れ ば な ら な い 。 ( 保 安 基 準 第 43条 第 3 項 関 係 、
細 目 告 示 第 6 3条 第 2 項 関 係 、 細 目 告 示 第 14 1条 第 2 項 関 係 )
①
警音器の音の大きさ(2以上の警音器が連動して音を発する場合は、その和)は、自動車
の 前 方 7 m の 位 置 に お い て 112 dB 以 下 93dB 以 上 ( 動 力 が 7 kW 以 下 の 二 輪 自 動 車 に 備 え る 警 音 器
に あ っ て は 、 112d B以 下 83dB以 上 ) で あ る こ と 。
②
(2)
警音器は、サイレン又は鐘でないこと。
音 の 大 き さ が (1)① に 規 定 す る 範 囲 内 に な い お そ れ が あ る と き は 、 騒 音 計 等 を 用 い て 次 に よ り
計 測 す る も の と す る 。 ( 細 目 告 示 第 141 条 第 3 項 関 係 )
①
騒音計等は、使用開始前に十分暖機し、暖機後に校正を行う。
②
マ イ ク ロ ホ ン は 、 車 両 中 心 線 上 の 自 動 車 の 前 端 か ら 7 m の 位 置 の 地 上 0.5m か ら 1.5m の 高 さ に
おける音の大きさが最大となる高さにおいて車両中心線に平行かつ水平に自動車に向けて設置
する。
③
聴感補正回路はA特性とする。
④
原動機は、停止した状態とする。
⑤
計測場所は、概ね平坦で、周囲からの反射音による影響を受けない場所とする。
⑥
計測値の取扱いは、次のとおりとする。
ア
計 測 は 2 回 行 い 、 1 dB未 満 は 切 り 捨 て る も の と す る 。
イ
2 回 の 計 測 値 の 差 が 2 dB を 超 え る 場 合 に は 、 計 測 値 を 無 効 と す る 。 た だ し 、 い ず れ の 計 測
値 も (1 )① に 規 定 す る 範 囲 内 に な い 場 合 に は 有 効 と す る 。
ウ
2回の計測値(エにより補正した場合には、補正後の値)の平均を音の大きさとする。
エ
計 測 の 対 象 と す る 音 の 大 き さ と 暗 騒 音 の 計 測 値 の 差 が 3 dB 以 上 10dB 未 満 の 場 合 に は 、 計 測
値 か ら 次 表 の 補 正 値 を 控 除 す る も の と し 、 3d B 未 満 の 場 合 に は 計 測 値 を 無 効 と す る 。
( 単 位 : dB )
計測の対象とする音の大き
3
4
5
6
7
8
さと暗騒音の計測値の差
補正値
3
2
審査事務規程4−83(33)
1
−1−
9
審査事務規程
4 − 83 − 2 − 2
第4章
新規検査及び予備検査
視認等による審査
警音器の警報音発生装置は、警音器の性能を確保できるものとして音色、音量等に関し、視認等
その他適切な方法により審査したときに、警音器の警報音発生装置の音が、連続するものであり、
かつ、音の大きさ及び音色が一定なものでなければならない。この場合において、次に掲げる警音
器 の 警 報 音 発 生 装 置 は 、 こ の 基 準 に 適 合 し な い も の と す る 。 ( 保 安 基 準 第 43 条 第 2 項 関 係 、 細 目
告 示 第 63 条 第 1 項 関 係 、 細 目 告 示 第 141 条 第 1 項 関 係 )
①
音が自動的に断続するもの
②
音の大きさ又は音色が自動的に変化するもの
③
運転者が運転者席において、音の大きさ又は音色を容易に変化させることができるもの
4 − 83 − 3
欠番
4 − 83 − 4
適用関係の整理
(1)
昭 和 3 5 年 3 月 31 日 以 前 に 製 作 さ れ た 自 動 車 に つ い て は 、 4 − 8 3− 5 ( 従 前 規 定 の 適 用 ① )
の 規 定 を 適 用 す る 。 ( 適 用 関 係 告 示 第 49 条 第 2 項 関 係 )
(2) 平 成 15 年 12 月 31 日 以 前 に 製 作 さ れ た 自 動 車 に つ い て は 、 4 − 8 3− 6 ( 従 前 規 定 の 適 用 ② )
の 規 定 を 適 用 す る 。 ( 適 用 関 係 告 示 第 49 条 第 1 項 関 係 )
4 − 83 − 5
従前規定の適用①
昭 和 35 年 3 月 31 日 以 前 に 製 作 さ れ た 自 動 車 に つ い て は 、 次 の 基 準 に 適 合 す る も の で あ れ ば よ い 。
( 適 用 関 係 告 示 第 49 条 第 2 項 関 係 )
4 − 83 − 5 − 1
装備要件
4 − 83 − 6 − 1 に 同 じ 。
4 − 83 − 5 − 2
性能要件
警音器は、次の基準に適合するものでなければならない。
(1)
警音器の音の大きさ(2以上の警音器が連動して音を発する場合は、その和)は、自動車の
前 方 2 m の 位 置 に お い て 115dB 以 下 90dB 以 上 ( 軽 自 動 車 及 び 最 高 速 度 20km/h 未 満 の 自 動 車 に
備 え る 警 音 器 に あ っ て は 、 115dB 以 下 の 適 当 な 大 き さ ) 又 は 自 動 車 の 前 方 7 m の 位 置 に お い て
112dB 以 下 93dB 以 上 ( 軽 自 動 車 及 び 最 高 速 度 20km/h 未 満 の 自 動 車 に 備 え る 警 音 器 に あ っ て は 、
112dB 以 下 8 3dB 以 上 ) で あ る こ と 。
(2)
警音器の音は、連続するものであり、かつ、音の大きさ及び音色が一定なものであること。
この場合において、次に掲げる警音器の警報音発生装置は、この基準に適合しないものとする。
①
音が自動的に断続するもの
②
音の大きさ又は音色が自動的に変化するもの
③
運転者が運転者席において、音の大きさ又は音色を容易に変化させることができるもの
(3)
警音器は、サイレン又は鐘でないこと。
(4)
音 の 大 き さ が (1) に 規 定 す る 範 囲 内 に な い お そ れ が あ る と き は 、 騒 音 計 等 を 用 い て 次 に よ り 計
測するものとする。
①
騒音計等は、使用開始前に十分暖機し、暖機後に校正を行う。
②
マ イ ク ロ ホ ン は 、 車 両 中 心 線 上 の 自 動 車 の 前 端 か ら 7 m の 位 置 の 地 上 0.5 m か ら 1.5 m の 高
審査事務規程4−83(33)
−2−
審査事務規程
第4章
新規検査及び予備検査
さにおける音の大きさが最大となる高さにおいて車両中心線に平行かつ水平に自動車に向け
て設置する。
③
聴感補正回路はA特性とする。
④
原動機は、停止した状態とする。
⑤
計測場所は、概ね平坦で、周囲からの反射音による影響を受けない場所とする。
⑥
計測値の取扱いは、次のとおりとする。
ア
計 測 は 2 回 行 い 、 1 dB 未 満 は 切 り 捨 て る も の と す る 。
イ
2 回 の 計 測 値 の 差 が 2 dB を 超 え る 場 合 に は 、 計 測 値 を 無 効 と す る 。 た だ し 、 い ず れ の 計
測 値 も (1) に 規 定 す る 範 囲 内 に な い 場 合 に は 有 効 と す る 。
ウ
2回の計測値(④により補正した場合には、補正後の値)の平均を音の大きさとする。
エ
計 測 の 対 象 と す る 音 の 大 き さ と 暗 騒 音 の 計 測 値 の 差 が 3 dB 以 上 10dB 未 満 の 場 合 に は 、
計 測 値 か ら 次 表 の 補 正 値 を 控 除 す る も の と し 、 3dB 未 満 の 場 合 に は 計 測 値 を 無 効 と す る 。
( 単 位 : dB )
計測の対象とする音の大き
3
4
5
6
7
8
9
さと暗騒音の計測値の差
補正値
(5)
3
2
1
( 4)の 規 定 に か か わ ら ず 、 平 成 15 年 12 月 31 日 以 前 に 製 作 さ れ た 自 動 車 に あ っ て は 、 次 に よ
り計測できるものとする。
①
騒音計等は、使用開始前に十分暖機し、暖機後に校正を行う。
②
マイクロホンは、車両中心線上の自動車の前端から2mの位置の地上1mの高さにおいて
車両中心線に平行かつ水平に自動車に向けて設置する。
③
聴感補正回路はC特性とする。
④
原動機は、停止した状態とする。
⑤
計測場所は、概ね平坦で、周囲からの反射音による影響を受けない場所とする。
⑥
計 測 値 の 取 扱 い は 、 (4) ⑥ の 規 定 を 準 用 す る 。
4 − 83 − 6
従前規定の適用②
平 成 15 年 1 2 月 31 日 以 前 に 製 作 さ れ た 自 動 車 に つ い て は 、 次 の 基 準 に 適 合 す る も の で あ れ ば よ
い 。 ( 適 用 関 係 告 示 第 49 条 第 1 項 関 係 )
4 − 83 − 6 − 1
装備要件
(1)
自動車(被牽引自動車を除く。)には、警音器を備えなければならない。
(2)
自動車(緊急自動車を除く。)には、車外に音を発する装置であって警音器と紛らわしいも
のを備えてはならない。ただし、歩行者の通行その他の交通の危険を防止するため自動車が右
左折、進路の変更若しくは後退するときにその旨を歩行者等に警報するブザその他の装置又は
盗難、車内における事故その他の緊急事態が発生した旨を通報するブザその他の装置について
は、この限りでない。
4 − 83 − 6 − 2
性能要件
警音器は、次の基準に適合するものでなければならない。
(1)
警音器の音の大きさ(2以上の警音器が連動して音を発する場合は、その和)は、自動車の
前 方 2 m の 位 置 に お い て 115dB 以 下 90dB 以 上 ( 動 力 が 7 kW 以 下 の 二 輪 自 動 車 に 備 え る 警 音 器
審査事務規程4−83(33)
−3−
審査事務規程
第4章
新規検査及び予備検査
に あ っ て は 、 115d B 以 下 の 適 当 な 大 き さ ) 又 は 自 動 車 の 前 方 7 m の 位 置 に お い て 112 d B 以 下
93dB 以 上 ( 動 力 が 7 kW 以 下 の 二 輪 自 動 車 に 備 え る 警 音 器 に あ っ て は 、 112dB 以 下 83dB 以 上 )
であること。
(2)
警音器の音は、連続するものであり、かつ、音の大きさ及び音色が一定なものであること。
この場合において、次に掲げる警音器の警報音発生装置は、この基準に適合しないものとする。
①
音が自動的に断続するもの
②
音の大きさ又は音色が自動的に変化するもの
③
運転者が運転者席において、音の大きさ又は音色を容易に変化させることができるもの
(3)
警音器は、サイレン又は鐘でないこと。
(4)
音 の 大 き さ が (1) に 規 定 す る 範 囲 内 に な い お そ れ が あ る と き は 、 騒 音 計 等 を 用 い て 次 に よ り 計
測するものとする。
①
騒音計等は、使用開始前に十分暖機し、暖機後に校正を行う。
②
マ イ ク ロ ホ ン は 、 車 両 中 心 線 上 の 自 動 車 の 前 端 か ら 7 m の 位 置 の 地 上 0.5 m か ら 1.5 m の 高
さにおける音の大きさが最大となる高さにおいて車両中心線に平行かつ水平に自動車に向け
て設置する。
③
聴感補正回路はA特性とする。
④
原動機は、停止した状態とする。
⑤
計測場所は、概ね平坦で、周囲からの反射音による影響を受けない場所とする。
⑥
計測値の取扱いは、次のとおりとする。
ア
計 測 は 2 回 行 い 、 1 dB 未 満 は 切 り 捨 て る も の と す る 。
イ
2 回 の 計 測 値 の 差 が 2 dB を 超 え る 場 合 に は 、 計 測 値 を 無 効 と す る 。 た だ し 、 い ず れ の 計
測 値 も (1) に 規 定 す る 範 囲 内 に な い 場 合 に は 有 効 と す る 。
ウ
2回の計測値(④により補正した場合には、補正後の値)の平均を音の大きさとする。
エ
計 測 の 対 象 と す る 音 の 大 き さ と 暗 騒 音 の 計 測 値 の 差 が 3 dB 以 上 10dB 未 満 の 場 合 に は 、
計 測 値 か ら 次 表 の 補 正 値 を 控 除 す る も の と し 、 3dB 未 満 の 場 合 に は 計 測 値 を 無 効 と す る 。
( 単 位 : dB )
計測の対象とする音の大き
3
4
5
6
7
8
9
さと暗騒音の計測値の差
補正値
(5)
3
2
1
( 4)の 規 定 に か か わ ら ず 、 平 成 15 年 12 月 31 日 以 前 に 製 作 さ れ た 自 動 車 に あ っ て は 、 次 に よ
り計測できるものとする。
①
騒音計等は、使用開始前に十分暖機し、暖機後に校正を行う。
②
マイクロホンは、車両中心線上の自動車の前端から2mの位置の地上1mの高さにおいて
車両中心線に平行かつ水平に自動車に向けて設置する。
③
聴感補正回路はC特性とする。
④
原動機は、停止した状態とする。
⑤
計測場所は、概ね平坦で、周囲からの反射音による影響を受けない場所とする。
⑥
計 測 値 の 取 扱 い は 、 (4) ⑥ の 規 定 を 準 用 す る 。
審査事務規程4−83(33)
−4−