2次系主給水配管曲がり部の減肉の調査結果について - 関西電力

2次系主給水配管曲がり部の減肉の調査結果について
系統概要図
減肉箇所
A・B・C系の3箇所
格納容器
加圧器
主蒸気隔離弁
主蒸気配管
蒸気
制御棒
主給水隔離弁
主給水配管
水
タービン
発電機
蒸
気
発
生
器
燃
料
棒
1次冷却材
ポンプ
復水器
放水口へ
原子炉容器
冷却水(海水)
循環水
ポンプ
浄化装置
給水ポンプ
配管仕様
外 径:約410mm
厚 さ:約21mm
最高内圧:約8MPa
最高温度:約230℃
材
質:炭素鋼鋼管
流
量:約1,700t/h・ループ
測定結果
配管形状
計算上の必要厚さ
実測最小値
A-主給水管曲がり部(45゜)
14.5mm
B-主給水管曲がり部(90゜)
C-主給水管曲がり部(90゜)
12.1mm
15.7mm
13.9mm
D-主給水管曲がり部(90゜)
20.0mm
A-主給水管曲がり部の減肉状況
A'
15.8mm
曲がり部(45゜)イメージ
曲がり部
A'
主給水隔離弁(断面図はB・Cと同じ)
16.8mm
16.4mm
水
14.8mm
17.7mm
A
上から見た図
蒸気発生器へ
約1.3m
B・C-主給水管曲がり部の減肉状況
蒸気発生器へ
16.5mm
最小厚さ
14.5mm
16.8mm
A
(B-主給水管曲がり部)
曲がり部(90゜)イメージ
最小厚さ
12.1mm
主給水隔離弁
最小厚さ
A
13.9mm
15.0mm
A
13.5mm
13.0mm
A
(C-主給水管曲がり部)
14.2mm
19.8mm
15.1mm
曲がり部
水 14.0mm
A'
B-主給水配管 約1.6m *
横から見た図
13.0mm 17.6mm
15.2mm
C-主給水配管 約1.6m *
※D-主給水配管 約1.6m *
14.7mm
15.3mm
A'
14.9mm
15.9mm
15.8mm
16.0mm
A'
【訂正】 *前回発表値 B-主給水配管 約1.1m,C-主給水配管 約1.0m,D-主給水配管 約1.5m
流況解析
減肉発生メカニズム
配管厚さ
(mm)
B-主給水管減肉状況のイメージ
25
曲がり部
溶接部
直管部
速い
弁出口付近 当初仕様厚さ
20
主給水隔離弁(玉型弁)
測定厚さ
15
計算上の必要厚さ
A
10
5
遅い
0
主給水隔離弁下流部で流れに乱れが生じ、エロージョン
を起こす可能性があることが確認された
更に大きな流れの乱れ 主給水隔離弁(玉型弁)
流れの乱れ
A
拡大観察( 部)
水流が絞られる
A 溶接部
(例)B-主給水管曲がり部切断面の拡大観察結
果
断面
内面( )
水
曲がり部
配管
減肉の発生
主給水隔離弁を水が通過する際に、水流に乱れ
が生じ、、配管曲がり部において更に流れが大きく
乱れたことによりエロージョンが発生し、除々に減
肉が進展したものと推定
約9mm
波状
約9mm
鱗片状
エロージョン特有の鱗片状模様を呈し減肉していた。
過去の点検履歴
著しい減肉ではない
と判断し、点検期間
配管仕様
の長い配管に分類
厚さ
減肉の進展が認め
られたため、経年監
視することとした
提出を依頼しなかった
点検期間の長い配
管の分類の間隔で
点検
約21mm
A-主給水配管
B-主給水配管
C-主給水配管
D-主給水配管
最小肉厚
最小肉厚
18.5mm
18.7mm
19.3mm
21.3mm
A
B 17.8mm
C
D 21.2mm
2次系の検査を担当
する協力会社が実施
1次系の検査を担当
する協力会社が実施
H元年
H5年
最小肉厚
別
協
力
会
社
H8年
A
B
C
D
14.5mm
12.1mm
13.9mm
20.0mm
H16年
対 策
(例)B・C-主給水管曲がり部(90゜)の取替
主給水隔離弁
○協力会社を変更した際にデータの提出を依頼しなかったこと
を踏まえ、記録データの確実な引き継ぎを行うことを関西電力
の規則に定め、定期的に監査する。
曲がり部
取替範囲
(B:約1.2m)
(C:約1.2m)
○当該系統(A~D)を含め、主給水隔離弁と同型式の弁を有する
系統について、弁の下流側曲がり部などの減肉傾向の監視を
強化することとし、点検指針に反映する。
横から見た図