授業を設計する(その2) 情報科教育法 後期3回 2004/10/23 太田 剛 1. 昨年度のレビュー レビュー ・生徒の前提条件 ブラウザー、Word,Excelの基本操作は知ってい るという前提でいいかもしれない。 ・学習目標に対して より具体的な学習目標の設定(行動目標) 学習目標と個々の時限の授業の対応を考える ・ 講義はテーマにそった内容で、その中で学習目標 を達成する内容にする。 ・ 時間配分に関して プロジェクト学習をメインにする。時間は少ない。 レビュー ・個々の時限の内容 より具体的な言葉で、生徒の実習が中心の場合 はその目標を明確にする。 ・ フォロー・対処 わかないグループのチェックをどうするか。 設計の仕方のヒント ・自分で課題をやってみる この課題自体を自分でやってみないとわかないかも しれない。 ・必要な知識や知恵と教育目標との対応。 この課題を実施する上で必要な知識と知恵を学習指 導要領と対応づけてみる。 ・壁にぶつかった時の指導 生徒が実施する上で、壁にぶつかった場合の指導を どうかるか考える。(見守りながら、ほっとくも一つ の手。) プロジェクトの進め方のヒント ・とにかくネタを集める。 目的は、新規の授業計画を作ることではなく、良い授 業計画を作ることである。 ・話し合い、ブレーンストーミングタイプの作業は情報 収集フェイズぐらしかできない。 ・他のフェイズは、担当がドラフトを作り、他のメンバー がレビューの方式を。案の無い話し合いはしない。 ・分担は個人の能力、および個人スケジュールの都合 を考慮すること。 ・メーリングリストを活用すること。 2. 授業設計の例 大きな学習目標 狙い 身のまわりの情報技術の進展が生活を充実 させ便利にしてきたが、それに伴い、種々 の問題が生じてきた。コンピュータ犯罪に ついて、どのように捉えどう対処すべきかと いう心構えを身につける。 タイトル 高校生が関係した、コンピュータ犯罪を調 べてみよう。 学習目標 ・世の中で起きた具体的なコンピュータ犯罪に ついて理解する。 ・コンピュータ犯罪の被害者・加害者にならな い方法を理解する。 ・コンピュータ犯罪に関する法律はどのような ものがあるか理解する。 実習方法の概要 1. 班ごとに、コンピュータ犯罪の例について、Web ページ、新聞、書籍等から情報を収集する。 2. 収集した情報をどのように整理するか検討し、分 かりやすく表現する方法を考える。 3. 発表する資料を作成する。 4. 発表する方法の検討をする。 5. 発表を行い、質疑応答をする。 10分 ・コンピュータ犯罪の概 要の説明 ・実習方法の手順説明 40分 犯罪の資料の収集 ・班ごとに、コンピュー タ犯罪の事例の情報 収集。 ・収集した情報の整 理 ・高校生としての対応 策について討議する。 ・巡回し適切なリソース にアクセスしているかの 確認 ・特に資料の出所を明 確にするように指導。 15分 資料の求め方の検 討->基本方針の作 成 35分 資料の作成 PowerPointの使用 各自分担して作成 基本方針のチェックと指 導。 40分 ・発表と質疑応答 ・発表の仕方も評価の対 象とする。 10分 ・発表の総評 ・発表で出た内容をもとに したコンピュータ犯罪のま とめ。
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