離散数学 4. 距離 五島 正裕 離散数学 距離空間 距離 d 「距離の公理」を満たす写像 d: X × X → R X :距離空間 距離の公理 任意の x, y, z ∈ X に対し 1. d(x, y) = d(y, x) 2. d(x, y) ≥ 0 3. d(x, y) = 0 ⇔ x = y 4. d(x, y) + d(y, z) ≥ d(x, z) 三角不等式 同じ集合に異なる「距離」を定義することも可能 離散数学 三角不等式 (triangle inequality) x d(x, y) d(x, y) + d(y, z) ≥ d(x, z) 「寄り道すると遠い」 d(x, z) y d(y, z) z 離散数学 距離の例 (1/3) y ユークリッド距離 distance) (Euclidean x2 y2 O x 離散数学 距離の例 (2/3) マ ン ハ ッ タ ン 距 離 (Manhattan distance) , 街 区 距 離 (cityblock distance) d(a, b) = |ax − bx| + |ay − by| LSI上の直交配線の配線長 など 4 3 1 2 離散数学 距離の例 (3/3) ハミング距離 (Hamming distance) ふたつの等長の記号列 u = u1 … un v = v1 … vn に対し、対応する位置にある記号 (uk, vk) の対で異なるものの数 例) 1100 と 0101 のハミング距離は 2. 離散数学 距離ではないもの 距離の公理を満たさないものを「距離」とは呼ばない。 「早さ一定で,x から y に行くまでにかかる時間」
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