協働環境に関する調査 - ブログ/新着記事一覧

定義も、しくみも、進め方も、
すべて進化して「協働2.0」へ
- 第5回 協働環境調査 &
第1回 自治体の社会責任調査 から IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 川北 秀人
http://blog.canpan.info/iihoe/
Inspiring Social Innovations since 1994.
IIHOEって?

組織目的: 地球上のすべての生命にとって、
(1994年) 調和的で民主的な発展のために

社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援


「NPOマネジメント」(99年~11年)、「ソシオ・マネジメント」
育成・支援のための講座・研修
 地域で活動する団体のマネジメント研修(年100件)
 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市)


ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決


調査・提言:「NPOの信頼性向上と助成の最適化」
「協働環境」 「自治体の社会責任(LGSR)」
企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン(年20社)
2020年の地球への行動計画立案
2

専従3名+客員1名、東京(新川)、約3900万円
協働が進まない5つの理由
①目標と計画がない
→ トップも現場も本気じゃないから??
②流れもルールも決まっていない
→ 他地域研究や「協働スケジュール」がないから!
③推進するツールや体制がない
→ 中期的な目標も、ニーズ調査もないから!
④評価・監査されていない
→ 継続的な改善と、トップの関与がないから!
⑤NPOが協働していない
→ お互いに関心がなく、仲が悪いから!?
3
詳しくは「NPOマネジメント」第69号参照
介護ニーズは80歳代で急増する
10年国勢
人数(千人)
介護+予防
計
65-69
70-74
75-79
80-84
85-89
90-94
95-
85-
29,484 8,272
7,018
5,992
4,376
2,454
1,029
342
3,825
318
620
969
1,004
620
268
1,892
3,968
170
人口比
13.5%
2.1%
4.5% 10.3% 22.1% 40.9% 60.2% 78.2% 49.4%
総数比
(100)
4.3%
8.0% 15.6% 24.4% 25.3% 15.6%
要介護3-
1,661
68
121
226
人口比
5.6%
0.8%
1.7%
3.8%
総数比
(100)
4.1%
7.3% 13.6% 21.1% 24.5% 18.7% 10.6% 53.9%
’15 +予防
4,865
200
352
655
1,110
1,309
860
378
2,547
要介護3-
2,068
80
135
239
402
531
432
249
1,212
10→15
+406
+12
+13
+13
+51
+124
+121
+73
+317
’20 +予防
5,742
168
415
731
1,186
1,531
1,151
559
3,241
要介護3-
2,489
67
159
267
430
621
578
368
1,567
15→20
+422
-13
+24
+28
+28
+90
+146
+119
+355
’25 +予防
6,529
146
349
869
1,334
1,660
1,384
788
3,832
要介護3-
2,879
58
133
317
483
673
695
518
1,887
20→25
+390
-9
-25
+50
+54
+52
+117
+150
+320
351
407
331
6.7% 47.7%
176
895
8.0% 16.8% 30.3% 51.5% 23.4%
千葉県も、これまで20年と、これから20年は違う
1990年
計(千人)
5,555
0~14歳
1,034
15~64歳(A)
3,994
2000年
5,926
A÷B
75歳~
85歳~
6,216
2020年
6,122
842
799
712
4,009
5,806
587
▲26%
▲22%
4,235
2030年
▲6%
+11%
(生産人口)
65歳~(B)
高齢者率
2010年
3,646
3,397
80% ▲15%
94% +0% 86%
509
837
1,320
1,763
1,821
9.2%
14.1%
21.2%
+158%
28.8%
31.4%
+38%
7.8人
200
5.0人
320
3.0人
554
2.0人
896
1.8人
1,137
+72%
+61%
+26%
139
259
416
78
176% +76% 330% +86% 529% +60%
2020年の千葉県は?

高齢者率は?→ 28.8%!


高齢者1人を支える生産人口は、わずか2.0人!
75歳以上は? →89万人(県民7人に1人)!
ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要?
 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
 高齢者の健康 = 地域の資源 + 資産!


生産人口は? → 9%減(00年比13%減) !


個人所得税収は?
既存インフラの補修コストは?

道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・
債権残高は?
 消費税を、どれだけ増やす必要がある?

千葉県の高齢者・後期高齢者のくらしは?
人口(千人)
高齢者
後期高齢者
世帯数
高齢者単身
後期高齢者
単身
後期単身率
高齢者夫婦
後期 夫婦
高齢世帯率
後期世帯率
2010年
2015年
2020年
2000年
2005年
5,926.2
837.0
320.9
6,056.4
1,064.1
430.1
6,216.2
1,320.1
554.2
6,192.4
1,621.6
716.6
6,122.4
1,763.9
896.5
5.4%
7.1%
8.9%
11.6%
14.6%
2,173.3
97.6
2,325.2
136.9
2,515.9
191.2
2,576.0
248.1
2,582.8
277.0
29.8+67.7 45.1+91.8 65.8+125.4 86.9+161.2 97.8+179.2
41.2
62.4
90.4
10.3+30.9 16.6+45.7
23.1+67.2
12.9%
102.4
18.8
9.2%
2.8%
14.5%
148.0
33.4
12.3%
3.1%
16.3%
206.0
53.2
15.8%
5.7%
123.4
158.4
31.0+92.3 39.5+118.8
17.2%
266.8
75.3
20.0%
8.5%
17.7%
297.7
98.3
22.3%
11.4%
成田市も、これまで20年と、これから20年は違う
1990年
計(千人)
2000年
2010年
2020年
2030年
105855 116898 128933 135673 137408
+21%
0~14歳
21256
15~64歳(A)
72889
17844
18198
+6%
18676
16731
▲8%
▲14%
82751
(生産人口)
87836
84982
106% +20% 102%
85431
103%
▲2%
11025
16204
22898
32015
35246
10.4%
13.9%
17.8%
+107%
23.6%
25.7%
+53%
6.6人
75歳~
5.1人
6871
3.8人
10732
2.6人
14812
2.4人
20954
+56%
+38%
+41%
85歳~
1672
2977
3986
5584
65歳~(B)
高齢者率
A÷B
178% +78% 238% +33% 334% +40%
2020年の成田市は?

高齢者率は?→ 24.1%


高齢者1人を支える生産人口は、わずか2.6人!
75歳以上は?→約1.4万人(10年比38%増)
ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要?
 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
 高齢者の健康 = 地域の資源 + 資産


生産人口は? → 3%減


個人所得税収は?
既存インフラの補修コストは?

道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・
債権残高は?
 消費税を、どれだけ増やす必要がある?

成田市の高齢者・後期高齢者のくらしは?
2000年
人口(千人)
高齢者
後期高齢者
世帯数
高齢者単身
後期高齢者
単身
後期単身率
高齢者夫婦
後期 夫婦
高齢世帯率
後期世帯率
2005年
2010年
2015年
2020年
116.8
16.2
6.8
121.1
19.0
8.7
128.9
22.8
10.7
133.4
28.1
12.5
135.6
32.0
14.8
5.9%
7.2%
8.3%
9.4%
10.9%
42.7
1.5
47.1
2.0
52.8
2.9
56.2
3.8
58.0
4.5
0.4+1.0
0.6+1.3
1.0+1.9
1.4+2.4
1.6+2.9
0.6
0.9
1.3
1.7
2.0
0.1+0.4
0.2+0.7
0.3+1.0
0.4+1.2
0.5+1.5
9.8%
1.3
0.2
9.8%
2.2%
10.9%
1.9
0.5
10.9%
3.1%
12.7%
2.6
0.7
12.7%
4.0%
13.6%
3.4
0.9
13.0%
4.7%
14.1%
4.0
1.1
14.8%
5.5%
成田市の財政はどう推移する?
単位:億円
05年度
10年度(05比)
13年度(同)
15年度?
歳入
市税(対 歳入)
個人(同)
法人(同)
固定資産(同)
公債(同)
562.0
296.1(52%)
57.5(10%)
54.6( 9%)
168.6(30%)
40.2( 7%)
583.2
306.6(52%)
74.7(12%)
23.5( 4%)
193.9(33%)
40.7( 7%)
歳出
職員給与
職員数
公債償還
公営事業繰入
(国民健康保険)
(下水道)
(上・簡易水道)
(市場)
(他(介護保険 等))
扶助費
537.3
78.4
将来負担(対 税収)
地方債残高
支出予定
積立金
316.4(1.1倍)
412.6
8.1
104.4
580.2(+ 8%)
人件費・扶助費・
69.8(-11%)
公債費を除く
1,123(- 3%) 歳出額(≒調達額)
43.3
339億円(58%)
45.3
(14.3)
後期高齢者
( 7.5)
( 4.8)
10年比 +17%
( 0.6)
05年比 +44%
(18.0)
97.1(16%)
440.2(1.4倍)
518.3(1.7倍) 10年 341,427円/人
405.4( - 1%) 443.7( + 7%)
142.4(+1641%) 151.9(+1757%)
107.7( + 3%)
77.3( - 25%)
547.8
74.3(- 5%)
1,168
1,117(- 4%)
38.7
41.1
39.2
39.3
(12.1)
(12.9)
( 9.4)
( 6.0)
( 3.2)
( 4.0)
( 0.8)
( 0.5)
(13.5)
(15.8)
46.1( 8%)
87.9(16%)
633.0
309.6(48%)
74.9(11%)
30.8( 4%)
187.2(29%)
43.2( 6%)
10年 個人住民税
57,953円/人
生産人口
10年比 - 1%
05年比 +1%
協働は、法が禁じること以外すべて可能
業務の
顧客
直接、市町村民に
(個人・法人)
産業、環境、教育、福祉、国際、広報、
建設、水道、交通、林業、税務・・
多老化(総数・比率とも)に伴う
「サービス需要増+税収減」状況を
支え続けるために、
協働できることをひとつでも
基本原則
より早く効果的に増やし続ける
原則として
すべて庁内
財政、人事、
監査・・
「より効果的に
市民と庁内に
貢献する」ために、
市民から意見・
協力を求めて
業務改善を
積み重ねる
中期目標+計画+実務(PDCAの対象に) 意見・協力募集
交流・表彰の機会:案件形成、相互学習 (例:効果測定、
具体的な
官民合同でスキルの向上
研修協力)
進め方
高齢者・外国人等への説明・支援協力!
12
(市民対象に「行政のしくみ」解説も)
すべての部署で、協働を前提に!
・広報・広聴:広報配布、市政モニタリング
・総合政策:総合計画の評価
・人事:職員研修の企画・実施(八王子市)
・管財:表示改善(大阪市)、一口オーナー(熊本城)、避難所運営
・市民税:ふるさと納税、外国人向け広報(静岡県)
・生活保護:セーフティネット(岩手・青森 消費者信用生協)
・障碍者福祉:当事者団体(ピアカウンセリング)、就労支援
・高齢者福祉:健康増進、見守り・寄り合い
・保育園:病児保育(在宅・派遣型)
・環境:分別指導、再生・販売、温暖化防止、環境保全
・観光・文化:ガイド・ウェブサイト多言語化(留学生)
・都市整備・建設:アダプト、自転車管理、まち歩きプログラム
・学校:総合学習、体育・理科(実験)、授業クラブ
・病院:学習支援、災害対応・上下水道:水源保全、節水、廃食油回収
・選管:投票啓発 ・消防:救急啓発、自主防災組織:避難+避難所運営
13
参加・支援から、協働・総働へ
地域における市民と行政との協働の領域
政策立案(policy making)
(企画・財政部門が主導)
市民「参加」型の政策立案
市民「参画」型の政策立案と実現の協働
市民に「意見」を求める:public involvement
市民が提言し、実践で協働する
:public commitment (collaboration)
例:委員会、審議会
アンケート調査、関係団体へのヒアリング
パブリック・コメント
対話集会(意見交換会)、出前講座
例:介護保険事業(NPOがモデルをつくり、行政が制度化)
地域の環境保全事業(立案・調査から実施まで)
多文化共生のための条例づくりと支援事業
←単発・問題対処的(case based)
継続・基盤形成的(infrastructure oriented) →
「制度化された資金」の分配
事業の持続性の向上
市民は単なる利用者:policy consumer
市民の「担い手化」を支える:citizenship support
例:緊急雇用対策・ふるさと雇用再生事業
決定済み事業の執行のみ委託
(請負の発注)
地域活動団体への補助、運営資金交付
例:不登校児支援団体への補助の制度化
学校ボランティアの役割の拡大
総合学習を支援する団体との授業の開発
独居高齢者を支える活動への支援の制度化
業務執行(operation)
(事業・現業部門が担当)
14
協働とは? 協働環境とは?
 協働(collaboration)とは?
「共通の目標の実現」のために、
「責任と役割を共有・分担」し、
「ともに汗をかき、成果を共有する」こと。
→ 「相乗効果」は市民にもたらされるか?
 「協働環境」とは?
協働を進めるための基盤、協働のしやすさ
参考:子育て環境、労働環境
15
「協働環境が整っている」とは?
・協働を推進する条例や指針・計画がある
・条例・指針の策定を公開・市民参加で進めている
・行政職員が協働を進める体制・研修がある
・NPOからの提案を受ける制度がある
・審査・監査に市民が参加している
・過去・現在の協働事例が公開されている
・指定管理者制度の設計・評価に市民が参加している
・小規模多機能自治を促している など
報告書p3
↓
これら19項目を可視化するために、7段階の指標を設定。
都道府県・政令市・県庁市すべて+ほとんどの中核市+市町村
計255自治体の横断的に把握・分析・比較が可能
(ランキングは目的ではない!)
16
第5回調査の回答率は、
p3
93.9%
都道府県:93.6%(前回100%)
市町村:99.0%(98.5%)
ご協力くださった自治体と
全国36のセンターのみなさま、
本当にありがとうございました!!
17
p43
6a.指定管理者制度の
「制度設計と審査」に市民はどれだけ参加し、
経過・結果はどれだけ公開されたか?
・半数以上で制度・審査に市民参加 県2割・
政令市25%・中核市2割弱
・「参画なし」「パブコメのみ」が県4割強・政令市7割・
中核市7割強!
・京都市:原則として全選定委員会に公募。選定方法・
基準・要項検討、基準に基づき審査。経過・結果公表。
・四街道市:条例に基づき公募市民が参加する委員会
が全施設選定で募集・仕様・基準等決定から選定まで。
経過・結果もウェブサイトで公表。
18
指定管理者制度は、
本来の趣旨どおり導入されているか?

「今般の改正は、多様化する住民ニーズにより効果的、
効率的に対応するため、公の施設の管理に民間の能
力を活用しつつ、住民サービスの向上を図るとともに、
経費の節減等を図ることを目的とする」
(総務省自治行政局長通知、03年7月)
→ 「多様化する住民ニーズ」の検討は?
「より効果的・効率的な対応」の定義は?
「住民サービスの向上」を持続的に実現しうる体制は?
→ 公民館の開館時間は、みんな同じ??
運営委員会による市民活動センター?
文化会館の舞台スタッフOB団体への委託?
委託期間の途中で予算カット??
19
p45
6b.指定管理者制度の
「監査・評価機関」はどれだけ設置され、
市民はどれだけ参画できているか?
・「7割以上の監査・評価に市民参加」は県25%・
政令市35%・中核市1割強
・「機関なし」「市民参加なし」が県6割弱・政令市6割・
中核市8割!
・神奈川県:公募1名含む有識者等5名による「指定管理
者制度モニタリング会議」設置、全施設モニタリング結
果報告書を対象に、報告書内容を点検。
・四街道市:条例に基づき公募市民も参加する委員会が
評価等を行う。
20
協働から総働へ
中長期の視点で、
地域を耕す意欲としくみ
NPO
協
働
?
当事者
専門家
行政
学校
公共サービスを担う
(教員+生徒)
意欲とスキル
総
働
事業者
金融機関
行政
NPO
「1対1の業務・責任分担」から「多様な主体による協働」へ
「団体の支援」から「(小規模多機能)自治の確立・維持」へ
すべての部署・業務が、調達も含め、よりよい成果へ
→定義・ねらいも、進め方も抜本的に見直す「協働2.0」へ!
21
横浜型地域貢献企業支援事業(07年~)
地域と企業を信頼とネットワークで結ぶ!
地域や社会を意識し、
地域貢献の視点を持って社会的事業に
取り組み、
地域とともに成長・発展をめざす。
地元ブランド販売
4.雇用:女性活躍促進(よこはまグッド
バランス賞)、出産育児 ・介護支援、
高齢者・障害者
5.環境:認証取得、地域活動、リサイクル
6.品質:認証取得、高齢者対応・健康配慮
・「最上位」「上位」「標準」の3段階
・公共工事におけるインセンティブ発注 【一般】
(認定企業であることが入札参加条件) 7.財務・業績:黒字、出納・帳簿作成分離
会計参与設置
・低利融資資格認定+保証料3/4助成!
(金利2.1%以内、最長7年、2億円まで) 8.労働安全衛生:認証取得(OHSAS等)、
健康・労務相談窓口設置
CSRマネジメントシステム(PDCA)評価 9.消費者・顧客対応:顧客対応窓口設置
+地域性評価((1)項目+(2)地域性基準) 顧客対応教育・訓練制度
10.情報セキュリティ:PC・文書管理、
(1)取り組み項目評価
Pマーク、顧客情報管理
【必須】
1.コンプライアンス:法令遵守宣誓書、 (2)地域性基準評価(下記のいずれか)
1.地域志向性:特性・文化を重視した取組
納税証明書、許認可
2.地域限定性:在住・所在限定の取組
【重要】
2.地域社会貢献:ボランティア、文化事業、3.地域性比率:対象者中在住者5割以上
地域への寄附
すでに200社以上!
22
3.地元活用・志向:業者選定(地元優先)、→「横浜スタンダード推進協議会」
念のため、確認!
CSR ≠ 社会貢献
CSR = 環境+人権+安全+・・・
=企業の社会におけるすべての責任
(Corporate Social Responsibility)
「責任ある行動がビジネスの持続的な成功をもたらすとの観点
から、企業が事業活動やステークホルダーとの交流の中に、
自主的に社会や環境への配慮を組み込むこと」(欧州委員会)
(「CSR活動」と言うのは、
「会社企業」「頭痛が痛い」と言うのと同じ!)
「ISO26000/SR」も、2010年11月発効!
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CSRではなく「SR」=すべての組織の社会責任
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当然、企業だけでなく、NPOにも、行政にも、労組にも
社会責任は問われている。
→ 詳しくは「NPOマネジメント」第52号「NSR特集」参照
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「自主目標+自主実施」+「自主開示」!
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日本の産業界が、当初から積極的に主導
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認証を要する「規格」ではなく、「ガイドライン」
「誰かが勝手に」ではなく、日本の企業もNPOも参加
「組織の決定及び活動が社会及び環境に及ぼす影響に対して、
次のような透明かつ倫理的な行動を通じて組織が担う責任」
・健康および社会の繁栄を含む持続可能な開発への貢献
・ステークホルダーの期待への配慮
・関連法令の遵守及び国際行動規範の尊重
・組織全体に取り入れられ、組織の関係の中で実践される行動
参考1:活動は製品、サービス及びプロセスを含む
参考2:関係とは組織の影響力の範囲内の活動を指す
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ISO26000/SRが挙げる「主要課題」(第6章)
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組織統治(6.2)
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意思決定プロセスと構造
人権(6.3)
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公正な事業慣行 (6.6)
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汚職防止
責任ある政治的関与
公正な競争
影響範囲における社会的責任の推進
財産権の尊重
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デューディリジェンス
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 人権に関する危機的状況
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 共謀の回避
 消費者課題 (6.7)
 苦情解決
 差別・社会的弱者
 公正なマーケティング、情報、契約慣行
 市民的・政治的権利
 消費者の安全衛生の保護
 経済的・社会的・文化的権利
 持続可能な消費
 労働における基本的原則・権利
 消費者サービス、支援、苦情・紛争解決
 消費者データ保護、プライバシー
 労働慣行(6.4)
 不可欠なサービスへのアクセス
 雇用と雇用関係
 教育と意識向上
 労働条件と社会的保護
 コミュニティ参画・開発(6.8)
 社会的対話
 労働における安全衛生
 コミュニティ参画
 職場における人材育成・訓練
 教育と文化
 雇用創出と技術開発
 環境(6.5)
 技術開発、最新技術の導入
 汚染防止
 富と所得創出
 持続可能な資源の使用
 健康
 気候変動の緩和と適応
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 社会的(責任)
 環境保護・自然生息地の回復
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「自治体の社会責任(LGSR)調査」のねらい
(1)SRへの取り組みを、よりよい地域社会づくりに向けた
自治体行政の重要課題ととらえ、「組織運営への組み入れ」や
「地域内事業者に対するSR取り組み促進」に分類し、
自治体の施策推進における浸透を促す。
(2)「組織運営への組み入れ」と「地域内事業者のSR取り組み
促進」の現状を定量的に把握・可視化し、地域における
多様な主体による踏み込んだ連携(マルチ・ステークホルダー・
プロセス)の必要性が改めて明確に共有され、推進の加速を促す。
(3)各地域でSRを果たしながら事業を行うまっとうな企業や団体
が、自治体行政をはじめとする地域の内外の主な団体・機関
から適切な評価を受け、経済的にもSR 的にも持続可能な
地域づくりを推進する機会と、それを積極的に推進するツール
を提供する。
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「自治体の社会責任(LGSR)調査」の概要と流れ
「行政自身のSR」「地域内事業者へのISO26000/SR 促進」「公共
調達」の3テーマについて計20 問、実施水準に0~4 点の5 段階
(一部の項目は3点までの4 段階)指標を設け、対象自治体ウェブ
サイト上の公開情報にもとづく評価・記入結果を各自治体に送付
し、確認・加筆・修正を依頼。各自治体からの回答は、主催者側
で検討し、設問趣旨との整合性などに鑑みて評価確定。
対象・回答:都道府県(39/47, 82%)、政令市(15/20, 75%)、
政令市以外の県庁所在地市(23/31, 74%)、計77/98(78%)。
2012 年10~12月 対象自治体のウェブサイト調査。
12 月 対象自治体に当方記入済み調査票を送付し、確認・加筆・
修正を依頼。ご質問への回答や、明示すべき点などは随時、
専用ブログに掲出。
13 年1~3月 対象自治体と確認→4~5月 集計・報告とりまとめ。
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7つの提案
(1)自らと調達先による社会責任への取り組みの意義を、
定量化・可視化しよう!
(2)国内外の他の自治体の取り組みから学ぼう!
(3)総合計画に織り込むなど、中期的な目標と戦略を
明示しよう!
(4)優れた取り組みを表彰し、事業者・担当者の相互
学習を促そう!
(5)期間を定めてチャレンジしよう!
(6)経過・進捗や結果・実績をすばやく広報・開示しよう!
(7)規模が小さな県・市だからこそ、地域の持続可能性を
高めるために、SRへの取り組みを促そう!
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自治会・町内会は、
行事を半減して、事業=福祉+経済を!
【現在】
親睦も安全も福祉も行事の連続。。
→地域の住民が気軽に付き合い、
日常生活に必要な情報交換や
安全確保などを行なうとともに、
地域生活をより快適にするため、
自主的・自発的に共同活動しな
がら、まちづくりを進める。
問題解決 (交通安全、防火・防災、
防犯・非行防止、資源回収)
生活充実 (福祉、青少年育成、
健康増進、祭礼・盆踊り、
運動会、文化祭など)
環境・設備維持 (清掃・整備、
集会所管理など)
広報・調整
【今後】
「小規模多機能」自治!
→行政機能の集約化を補い、
住民減少・高齢化などに伴い
必要性が高まる安全・安心の
確保のための「適地適作(策)」
型の地域づくりを進める。
共通の「基本機能」と
独自の「魅力づくり」
・最小限の安全・安心の維持
・文化・伝統の継承
・経済的な競争力の維持・向上29