添付資料1 携帯電話・PHSのリサイクルに関する アンケート調査結果 電気通信事業者協会 情報通信ネットワーク産業協会 2006.6.27 1 【調査概要】 1.調査目的 平成17年度の携帯電話・PHSのリサイクル実績報告をまとめる に当たって、回収台数などの数値指標の背景にある利用者の 意識、行動を把握する。 2.調査方法 インターネットによるアンケート調査 3.調査期間 本年5月上旬 4.調査対象 有効回答数2000人 (1)男女別 男性1000人、女性1000人 (2)年齢別 14歳以下 1.3%、15~19歳 23.8%、 20~29歳 25.0%、30~39歳 25.0%、 40~49歳 15.4%、50~59歳 7.7%、 60歳以上 2.0% 2006.6.27 2 【調査結果(抜粋) 】 過去1年間に買換・解約で端末を処分したことがあるか? 端末処分の有無 H16年度 H17年度 34.4% ある ない 47.4% 52.7% 65.6% ○過去1年間(05年4月~06年3月)に 買換・解約時に古い端末を処分したこと のある人が34.4%で、昨年度より減少して いる。これは、古い端末を処分せずに 手元に置いておく人が増えていることを 示している 使用期間(H17年度) 350 300 ○過去1年間に処分した端末の平均使用 期間は2年6ケ月で、前年度の2年4ケ月 から若干伸びている。 250 200 150 100 50 0 ~1年 2006.6.27 ~2年 ~3年 ~4年 ~5年 ~6年 ~7年 ~8年 8年超 3 どのように処分したか?(携帯電話) 電池 本体 7.0% 0.5% 6.9% 0.5% 11.5% 11.9% 0.7% 0.5% 9.2% 8.5% 71.1% 71.5% 店で引き取ってもらった 人にあげた 分別ゴ ミとして捨てた 一般ゴ ミとして捨てた 13.3% 21.4% ○ACアダプタは事業者内の共通化が進展 していることもあって、「人にあげた」 (21.4%)の比率が高い。また、不要と なった充電器類はゴミとして捨てられる ケースが多い。 回収業者へ引き渡した その他 卓上ホルダー ACアダプタ 0.4% 14.3% 49.6% ○本体、電池に比較して、充電器の回収率 が低い。本体・電池は70%程度であるが、 充電器類は50%弱である。 0.6% 46.9% 18.9% 1.7% 1.2% 14.1% 2006.6.27 17.7% 4 どのように処分したか?(PHS) 0.0% 5.3% 5.3% 5.3% 充電器 電池 本体 6.7% 0.0% 9.1% 0.0% 0.0% 6.7% 9.1% 9.1% 21.1% 45.5% 26.7% 63.2% 60.0% 27.3% 店で引き取ってもらった 人にあげた 分別ゴ ミとして捨てた 一般ゴ ミとして捨てた 回収業者へ引き渡した その他 ○前問の携帯電話と同様の結果となっている。 2006.6.27 5 どのように処分したか? (携帯電話本体の昨年度との比較) H16年度 H17年度 4.9% 6.9% 0.5% 9.8% 11.8% 5.7% 0.7% 1.5% 8.9% 52.3% 25.8% 店頭で引き取っ ても ら っ た 人にあげ た 71.3% 分別ゴ ミとして捨てた 一般ゴ ミとして捨てた 回収業者に渡した その他 ○「ショップ店頭で引き取ってもらった」(リサイクルに協力した)比率が52.3%から71.3% に増加し、「ゴミとして捨てた」比率が35.6%から15.8%と半分以下に減少している。 ○過去1年間に買換・解約した全体の人数(端末を処分せず手元に置いている人を含む) に占める割合を見ると、「ショップ店頭で引き取ってもらった」比率が24.8%から24.5%と ほぼ横ばいであるのに対して、「ゴミとして捨てた」比率が16.9%から5.4%に大きく 減少している。 2006.6.27 6 なぜ処分せずに保有しているのか?(複数回答) コ レ ク ショ ン ・ 思 い 出 として残 す 個人情報が漏れる のが心配 電 話 帳 として活 用 デ ー タの バ ッ ク アッ プ 子供の遊び道具 写 真 アル バ ム として活 用 ゲ ー ム 機 として活 用 デ ジカ メ として活 用 目 覚 まし時 計 として活 用 I C カ ー ド の 入 替 に よ り予 備 機 として活 用 何 となく その 他 0 50 100 H17年度 150 200 250 300 350 400 H16年度 ○前年度の調査とほぼ同様な傾向で、「コレクション・思い出として」(40.0%)がトップとなり、 若者を中心とした携帯・PHS端末への愛着の強さが伺える。 ○個人情報保護に対する意識の高まりを背景に、「個人情報が漏れるのが心配」(15.1%) という回答も引き続き多い。 ○また、端末の多機能化、高機能化により、「電話帳として利用」(14.3%)「データのバック アップ」(14.3%)「デジカメとして利用」(6.1%)「ゲーム機として利用」(5.5%)なども多い。 ○一方で、「何となく」という回答が39.9%あり、積極的な理由なく保有している状況も伺える。 2006.6.27 7 コレクション・思い出として保有している理由 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 写 真 を 残 し てお き たい 使 って き た端 末 に 愛 着 が あ る メ ー ル の や り 取 り を 残 し てお き たい 着 メ ロ ・ 着 う たに 思 い 出 が あ る 端 末 を コレ クシ ョ ン し て い る 端 末 の デ ザ イ ン が 気 に 入 って い る 電 話 の 通 話 記 録 を 残 し てお き たい その 他 ○前問で「コレクション・思い出として残している」と回答した人に更に具体的な理由を尋ねた ところ、 「写真を残したい」(48.6%)「メールのやり取りを残したい」(45.6%)「着メロ・着うた に思い出がある」(28.0%)「電話の通話記録を残したい」(12.1%)といった端末内に 蓄積・保存した情報を残しておきたいという回答が目立った。 ○一方で、「使ってきた端末に愛着がある」(46.3%)「端末をコレクションしている」(17.6%) 「端末のデザインが気に入っている」(16.5%)といった端末そのものに対する思い入れから 保有している人も相当数いる。 2006.6.27 8 モバイルリサイクルの認知度は? ( H1 5 ) 携帯電話等のリサイクルに ついて聞いたことはありま すか? (H1 6 ) (H1 7 ) (H1 5 ) 「ブランドに係わりなく」など 具体的内容を知っている か? (H1 6 ) (H1 7 ) (H1 5 ) ロゴマークを知っています か? (H1 6 ) (H1 7 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 知っ ている 100% 知ら ない ○携帯電話・PHSのリサイクルについて知っている人は増えつつあるが、まだ半数程度 に留まっており、モバイルリサイクルネットワークの具体的な内容(メーカー、ブランドを 問わず携帯ショップ等で回収を行っている)を含めて、認知度向上に努める必要がある。 2006.6.27 9 自治体からのお知らせの有無 H16年度 H17年度 6.1% 6.3% 93.7% ある 93.9% ない ○携帯電話・PHSのリサイクルについて、自治体からのお知らせを見聞きした ことがあると回答した人は、昨年に引き続き6%程度と低い水準に留まって いる。 2006.6.27 10 【調査結果の集約と今後の対応(1)】 ■携帯電話・PHSのリサイクルに対する認知度は高まりつつあるものの、 まだ半数程度の人にしか認知されていない。 ■ゴミとして処分した人の比率は減少しているものの、当該回答者の半数 以上(56.5%)の人は携帯・PHS端末がリサイクルされているとの認識 がなかったと回答している。 ■携帯・PHSのリサイクルについて、ゴミ収集・リサイクル回収を行政して いる自治体からのお知らせを見聞きした人が極めて少ない。 ⇒ 携帯・PHS端末はリサイクル回収をしており、専売ショップにおいて ブランド・メーカーを問わず回収活動を実施していることをより一層 PRしていく必要がある。 ⇒ ゴミとして処分される端末を減らすため、自治体等のPR協力が 得られるよう働きかけていく。 2006.6.27 11 【調査結果の集約と今後の対応(2)】 ■端末の多機能化、高付加価値化、高デザイン化に伴って、思い出の詰まった 端末を処分せず手元に置いておく傾向が強まると共に、通信機能以外の用途 で2次利用するケースが増えている。おサイフ機能、音楽再生機能などの 多機能化の一層の進展に伴い、この傾向は更に強まるものと思われる。 ■また、ICカード(SIMカード)付きの3G端末が増加するのに伴い、1人のユーザー が複数の端末を使用する可能性もある。 ■3G端末におけるACアダプタ共通化の動きは、不要アダプタの発生を抑制し 省資源化(リデュース)に役立っている。 ⇒ 多機能化、高付加価値化、高デザイン化に伴って、買換・解約により 通信機能を失った端末が必ずしも「不要端末」とは位置づけられず、 「回収台数を買換・解約数で除して算出する回収率」という指標は 実態にそぐわなくなっている。 ⇒ また、端末の一層の多機能化により、他社の端末を回収する場合に 生じる課題への対応を検討する必要がある。 ⇒ 回収後の端末について100%のリサイクル率を維持すると共に、 3R(リデュース、リユース、リサイクル)の実践に配慮した製品設計を 推進することが益々重要になる。 2006.6.27 12 【調査結果の集約と今後の対応(3)】 ■「コレクション・思い出として」手元に置いておく具体的な理由として、写真、 メール記録、着メロ、着うたなどの端末内部に保存・蓄積した情報を残して おきたいという要望が多い。 ■手元に置いておく理由として、端末内部に保存・蓄積した個人情報が漏れる ことを心配する声も多い。 ■積極的な理由で手元に置いているのではなく、「何となく」という回答も多い。 ⇒ 携帯端末の内部に保存した情報の移行やバックアップ措置を強化する ことにより、当該情報の保存、引継ぎを可能とし回収可能性を高める。 ⇒ 携帯ショップで端末を引き取る際に、確実に個人情報を消去・処理して いることをPRし、安心して回収に協力してもらえるように努める必要 がある。 ⇒ 買換・解約で専売ショップを訪れた利用者に対して、不要となった端末 はブランド・メーカーを問わずにリサイクル回収している旨の案内を 強化する。 2006.6.27 13
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