経営情報論B ⑬

経営情報論B ⑬
情報技術と社会(第11章)
社会的存在としての企業
モラル・エージェント(倫理的行動主体)としての企
業
• 企業は社会システムの中の一つのサブシステム
(経済システム、政治システム、国際関係、
天候など外部環境の影響を受ける )
• 企業の社会的責任(CSR; Corporate Social
Response)社会の一員として生き残っていくには、
社会への貢献不可欠
企業のステークホルダーは?
(利害関係者)
企業の情報行動と倫理
• 権利の侵害
個人情報保護(顧客の個人情報やパートナー企業の
財務・技術情報)
• 価値の対立(情報の保護と活用)
ITの進展に伴って、オンライン化やデータベース化が
進展し、情報の発信力と分析・活用能力が高まってい
るので、活用の仕方や機密の保持が重要となる。
※倫理に反する行動は信頼と評判に関するリスクを高め
る。情報化社会では情報の伝達速度が速いので、倫理
に反する行動は、顧客の企業選択、協力企業との関係、
従業員の誇りと満足、投資家の投資対象決定に悪影響
を及ぼす。
企業の社会貢献の中身?
情報技術の社会への貢献
社会変革要因としての情報技術
(以下のサイクルを繰り返しながら進歩)
(1)新情報技術はビジネスや日常生活を変革する。
(2)論理的順応性(設定次第でどの分野にも応用
可能)
(3)方針の真空状態(利用方法が明確でない領域
が存在)
(4)新技術(1)に戻り、繰り返し。
具体的には?
新技術
活用(適用)
課題(真空領域)
解決(新技術)
不可視性とその組み込み(情報技術実態)
• インターネットが広く普及した現在、標準技術の
利用が不可欠となっている(市販のソフトやアプ
リを利用:便利)。
• コンピューターのプログラムを正確に理解できる
人は少ない。したがって、どのような価値判断
(意図)でプログラムが作成されたか多くの利用
者にとっては不明。
• 作為があるかもしれない(思想の誘導)。
• スマホでの会話や閲覧が監視されている?e
メールも?(軍事や商業目的)
情報社会の脆弱性(災害、人的エラー、コンピュータ犯罪)
不正行為や迷惑な現象
プライバシー
不正アクセス、監視
知的財産権
違法コピー、盗作
デジタル・デバイド、遺伝子差別
尊 機会均等
重 表現/言論の自由 ブロッキング、監視
す 人間の尊厳
遺伝子情報や医療記録の流出
べ
デジタル・デバイド、非標準技術
き 公正な競争
迷惑メール、ハイテク機器の故障
価 生活の質
値 技術の進歩・発展 情報隠ぺい
安全で快適な社会 データの盗用、改ざん、ウィルス
社会・経済の進歩 情報隠ぺい、文化や価値の変化
※現在の情報漏えいの規模は大きい(ハッキング等)