あなたも起業してみませんか? 「起業における業態の選択と税務」 ー個人と法人の税務上のちがいは何かー 1.事業起業の形態には色々ある。 この他に個人事業での開業もあり。 根拠の法令 目的 形態 責任 内部組織 課税 1.株式会社 会社法 (法務省) 2.合同会社(LLC) 会社法 (法務省) 共同事業 中小~大企業向け 専門家集団 法人 法人 有限 有限 株主総会、取締役会 自由 監査役・取締役 構成員課税 法人課税+所得税 法人課税+所得税 (パススルー課税) 分離 原則一致 完全一致 出資者と経営者・ 業務執行者との関係 配当 出資割合 内部ルールの決定 定款 構成員数 1人以上 7万円 毎年最低限支払わな (法人への都道府県 ければならない税金 民税・市町村民税) 設立費用 (※) 約24万円~ 組織変更 3.LLP 有限責任事業組合法 (経済産業省) 共同事業 専門家集団 組合 有限 自由 - 自由 定款 1人以上 7万円 (法人への都道府県 民税・市町村民税) 約10万円~ 内部留保可 株式会社への 移行可 自由 組合契約 2人以上 約6万円~ 内部留保不可 株式会社への 移行不可 ※設立費は、定款に貼る印紙税・公証人の認証手数料・登録免許税・払込金保管証明書の金 2. 法人と個人事業のメリット・デメリット メ リ ッ ト 1.経営の安定化 ・社会的信用の増大 2.事業年度 ・法人の任意で決定 (繁忙期を避けて決めることができる) ・節税対策 ・金融機関からの融資 3.給料、退職金による節税効果 ・役員報酬による毎月の費用化 (所得分散による効果) ・退職金による費用化 5.消費税 ・新設法人は2年間は免税 (資本金1千万円未満の場合) 4.事業継承 ・法人所有の土地評価(時価の半分以下) デ メ リ ッ ト 1.税率 所得税の適用税率が20%以下の個人事業者 は法人成りにより、逆に税負担が増加する。 ・法人所得800万円以下 22% (資本金1億円以下) ・法人所得800万円超 30% 対策 (比例税率) ※但し、20%以上の税率が適用される 個人の場合法人の所得を限りなく ゼロに近づければ断然法人有利となる。 3.交際費の限度額 ・400万円までしか認められない。 しかも、1割は損金とならない。 対策 ※交際費を極力抑える。 2.役員賞与はダブル課税 ・役員賞与は費用とならない。 しかも、個人所得税も課税される。 対策 ※役員賞与を支払わなければよい。 4.個人のプライベートな費用と法人の営業 に関連する費用を明確に区分しなけれ ばならない。 例:渡切交際費、役員貸付金に対する 利息(2つとも役員賞与となる。) 対策 ※個人的費用と会社経費を明確に分ける。 3.法人と個人事業主で、納税額がこんなに変わる 単位:万円 売上げ 経費 社長給料 税引前利益 法人税 所得税 法人税割 個人住民税 事業税 社長所得税 社長住民税 納税額合計 500 200 300 0 0 7 0 15 8 30 法人 1,000 400 500 100 22 11 5 30 21 89 2,000 800 1,000 200 44 15 10 115 66 250 500 200 300 20 10 1 31 個人 1,000 400 600 66 40 196 122 2,000 800 1,200 206 112 45 363
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