第2章 第1節 情報通信の仕組み(2) 4 暗号技術と情報の保護 5 コンピュータとネットワークの管理 情報Cプレゼン用資料(座学22) 担当 早苗雅史 1 4 暗号技術と情報の保護 1 ネットワークの安全性 電子メールの危険性 ①盗み見(盗聴) ②なりすまし ③改竄 なりすまし (かいざん) 改竄 2 4 暗号技術と情報の保護 2 暗号化 ④暗号 意味のあるデータから,一定の規則で作り出 されたもの 平文 ⑤暗号化 暗号文 ⑥複号化 平文 "apple" ⇒ "dssoh" ⇒ "apple" 3 4 暗号技術と情報の保護 暗号の特徴 (問1) 変換の規則を知らない人には意味がわ からない 変換の規則を知っている人は,基の意味 が復元できる 4 4 暗号技術と情報の保護 古典的な暗号 (問2) シーザー暗号 多文字置換暗号 転置式暗号 円盤式暗号 5 4 暗号技術と情報の保護 シーザー暗号 z o o k d a p p l e b q qm f 暗号化 + - 複号化 c r r n g d s s o h e t t p i 換字式暗号 推測されやすい 6 4 暗号技術と情報の保護 多文字置換暗号 平文 I a m a b o y 鍵 7 3 2 4 7 3 2 暗号文 p d o e i r a キーワードが繰り返し使用される 使用頻度の高い文字を元にキーワードが簡 単に推測 7 4 暗号技術と情報の保護 転置式暗号,円盤式暗号 ① 行→列 ① 内側の小さい円盤位置決め ② 1列→3列→2列→4列 ② 外側の大きい円盤の文字 ③ 短い方の矢印が指している 小さい円盤の文字が暗号 8 4 暗号技術と情報の保護 3 暗号方式と鍵 “apple”をアルファベット順に3つずらす ⑦暗号方式=「アルファベット順にずらす」 ⑧鍵 = 「3」 受信者以外に鍵を知られないことで秘匿 性が守られる 平文 暗号化 暗号文 複号化 平文 "apple" → "dssoh" → "apple" 9 問3 次のような暗号方式で作成された暗号文を複号化せよ。 暗号方式: a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l,m,n,o,p,q,r,s, t,u,v,w,x,y,z,0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,(space) 鍵x分だけ右にずらす(はみ出た場合は先頭aに戻る) 鍵: 5 暗号文: “ n e f r e f e g t 3 ” 10 4 暗号技術と情報の保護 4 共通鍵方式と公開鍵方式 ⑨共通鍵方式 暗号化と複合化で同じ鍵を使用 ⑩シーザー暗号 など ⑪公開鍵方式 暗号化と複合化で違う鍵を使用 RSA暗号 など 11 4 暗号技術と情報の保護 RSA暗号のしくみ① 平文 =1234 暗号文=1234を37乗して2491で割った余り=2328 平文 1234 みんなに公開 37 乗して 2491で割る 暗号文 97乗 2328 平文 1234 ⑫公開鍵 ⑬秘密鍵 n=2491 e=37 d=97 自分だけが 知っている 12 4 暗号技術と情報の保護 RSA暗号のしくみ② 37乗したあと97乗すると元に戻る 2 3 4 5 6 7 8 9 10 … 36 37 … 1197 … 2393 … 3589 2 4 8 16 32 64 128 256 512 1024 … 672 1344 … 2 … 2 … 2 3 9 27 81 243 729 2187 1579 2246 1756 … 788 2364 … 3 … 3 … 3 4 16 64 256 1024 1605 1438 770 589 2356 … 713 361 … 4 … 4 … 4 5 25 125 625 634 679 904 2029 181 905 … 897 1994 … 5 … 5 … 5 6 36 216 1296 303 1818 944 682 1601 2133 … 1444 1191 … 6 … 6 … 6 7 49 343 2401 1861 572 1513 627 1898 831 … 354 2478 … 7 … 7 … 7 8 64 512 1605 385 589 2221 331 157 1256 … 864 1930 … 8 … 8 … 8 9 81 729 1579 1756 858 249 2241 241 2169 … 685 1183 … 9 … 9 … 9 … … … … … … … … … … … … … … … … … 1234 755 36 … 664 2328 … 1234 … 1234 … … … 2077 2270 1296 42 2008 1818 1512 1234 13 37乗 97乗 4 暗号技術と情報の保護 RSA暗号のしくみ③ 2つの素数の積=簡単に計算できる 38903 × 60293 = 2345578579 ある数を2つの素数の積に分解する =コンピュータを用いても困難 2250021941 = 40253 × 55897 暗号の秘密は「素因数分解の困難性」に起因 14 4 暗号技術と情報の保護 電子署名 ⑭電子署名 本人が作成したことの証明 なりすまし,改竄の防止 15 5 コンピュータとネットワークの管理 1 バックアップ ①バックアップ コンピュータに保管してある情報のコピー 目的と方法(問4) 目的 方法 いつ発生するかもしれない事態のこと まで考えたデータの保全 ハードディスクを丸ごとコピー CR-ROM,DVDなどにコピー 16 5 コンピュータとネットワークの管理 2 コンピュータウイルス ②コンピュータウイルス 他人のコンピュータに侵入し,プログラムや データを破壊する目的を持ったプログラム ③感染 FDやネットワーク上のデータを媒介 ④ワクチンプログラム(アンチウイルスプログラ ム) → 常に最新のものが必要 電子メールの添付ファイル,⑤マクロウイルス ワーム 17 5 コンピュータとネットワークの管理 ウィルスの感染症状 コンピュータの動作速度が遅くなる メモリが不足する 画面上にメッセージやグラフックが表示される 画面上のテキストやグラフィックが崩れる ディスクのデータが破壊される プログラムが実行できなくなる キーボートからの入力がおかしくなる システムスピーカから音が鳴り出す 18 ハードウェアの基本設定がリセット,おかしくなる 5 コンピュータとネットワークの管理 コンピュータウイルスの種類(問5) 広義のウイルス (不正プログラム) ファイルに 感染 ファイルに 感染しない プログラムファ プログラムファイルに感 イル感染型 染 ブートセクタ 感染型 ブートセクタ(システム領 域)に感染 複合感染型 プログラムファイルとブー トセクタの両方に感染 マクロ感染型 データファイルに含まれ るマクロを利用して感染 トロイの木馬 自己増殖せずに実行直 後に発病 コンピュータ ワーム ネットワーク上で不正増 19 殖 5 コンピュータとネットワークの管理 コンピュータウイルスの被害 25000 24261 20352 20000 17425 15000 11109 被害は急増している 10000 5000 3645 14 0 57 1990 91 253 897 92 93 1127 94 2391 2035 668 755 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 20 5 コンピュータとネットワークの管理 ウイルス感染を防ぐには(問6) 電子メール,チャット(IRC)などからの感染対策 知らない相手からの添付ファイルには厳重に注意 添付ファイルの拡張子によってファイル形式を確認 知り合いからのメールも不審なものは削除するか確認 添付ファイル送信時には本文で添付ファイル名等を伝える インターネット等からファイルをダウンロードする場合 サイトが信頼できる団体等かの確認 ダウンロードファイルはウィルス対策ソフトでチェック リムーバルメディアで外部から持ち込むファイル ウィルス対策ソフトでウィルスチェックをしてから使用 21 5 コンピュータとネットワークの管理 3 コンピュータセキュリティ ⑥コンピュータセキュリティ さまざまな危険からコンピュータやデータを守る セキュリティホール 被害の拡大 ⑦ ⑧不正アクセス 権利のないコンピュータを使用すること 不正アクセスの防御 ⑨ファイアウオール 不正アクセス行為の禁止等に関する法律 22
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