消費に対する課税 財政学(財政学B) 第4回 畑農鋭矢 1 死荷重損失 価 格 供給 消費者余剰 p1 消費者余剰 死荷重損失 p0 生産者余剰 生産者余剰 需要 O c0 需要・供給 個別物品税の帰着 S’ 価 格 pD (課税前) 取引量Q0 S 価格p0 税額 (課税後) 取引量QT 消費者価格pD 生産者価格pS 死荷重損失 p0 pS D QT Q0 財の量 税額 t= pD - pS 消費者pD - p0 生産者p0 - pS 需要の価格弾力性が高い場合 S’ 価 格 S 供給の価格弾力性 死荷重損失 pD p0 D pS QT Q0 財の量 需要の価格弾力性 ↓ 生産者負担 が大きい 需要の価格弾力性が低い場合 S’ 価 格 pD S 供給の価格弾力性 死荷重損失 p0 pS D QT Q0 財の量 需要の価格弾力性 ↓ 消費者負担 が大きい 消費課税の負担:まとめ • 消費者と生産者の双方に負担 • 弾力性と負担 負担 需要の価格弾力性 消費者 生産者 高 小 大 低 大 • 弾力性と死荷重損失 需要の価格弾力性 高 死荷重損失 大 低 小 小 ラムゼイ・ルール (逆弾力性の命題) • 需要の価格弾力性が低い ⇒死荷重損失が小さい • 損失の観点 価格弾力性の低い財に高い税率 ⇒ラムゼイ・ルール (逆弾力性の命題) ラムゼイ・ルールの問題点 • 弾力性と必需品 必需品ほど価格弾力性が低い ⇒必需品ほど高い税率 • 逆進性 必需品は貧しい者にとってより重要 ⇒逆進性 • 対策 必需品の非課税、軽減税率の適用など 支出税 • 全生涯 金 労働所得 額 労働所得税=消費税 (遺産がなければ) 消費 • 課税のタイミングが異なる 労働所得は若年期に集中 消費は生涯で平均的 年齢 • 税負担の平準化のためには消費課税 累進課税があるので • 支出税 (所得の定義より)消費=所得-貯蓄 所得から貯蓄を控除した残りに課税⇒支出税 支出税と包括的所得税 • 支出税 支出(消費)額に応じて課税 生涯で見れば労働所得税と等価 • 包括的所得税 所得(労働所得+資本所得)額に応じて課税 資本所得に課税⇒労働所得税の軽減可能 • どちらが望ましいか 労働供給が非弾力的⇒労働所得税(支出税) 貯蓄が非弾力的⇒資本所得税(包括的所得税) ⇒個別物品税のラムゼイ・ルールと同様
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