科目名称 - 国土交通省

地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
国土交通省国土政策局国土情報課
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
本日の内容
1.概要と学習目標
2.地理空間情報活用の際の問題点など
3.地理空間情報関連の個人情報保護
4.介護・福祉業務における地理空間情報活用の際の
課題と基本的な考え方
1
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
1 概要と学習目標
2
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
本講義の目的
介護・福祉業務において、地理空間情報の提供・流通
を進める際に発生しうる個人情報保護などの課題及び
それに対処するための基本的な考え方について学ぶ。
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
2 地理空間情報活用の際の問題点など
4
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
地理空間情報活用の際の問題点など
標準化の推進
異なる主体の間で相互利
用したい国際標準的な情
報を含んでいるケース
個人情報を含んでいる
ケース
地理空間情報の効率的な整備とその活用を促
進するためには、異なる主体により整備された
データやサービスが相互利用できるようデータ
交換方法やサービス仕様等に関する標準化が
必要
個人情報の保護、データの二次利用
等への配慮
・地理空間情報の活用を進めるに際しては、個
人情報保護への配慮や知的財産権等の適切
な処理を行う必要
著作権等の知的財産権の
対象となっているケース
・様々な主体がより安心して地理空間情報を整
備し、その活用が促進されるように、このガイド
ラインを、より実用性、具体性を持った社会的
な仕組みにつなげていく必要
国の安全への配慮
その公開が国の安全に
影響を及ぼすおそれが
あるケース
国の安全は、国民が安心して生活し、国が発
展と繁栄を続けていく上で不可欠なものであり、
地理空間情報の活用の推進に当たっては、地
理空間情報活用推進基本法の基本理念にも
あるとおり、国の安全が害されることのないよ
う配慮していく必要
・最新動向を踏まえ、日本国内における標準規格であ
る地理情報標準プロファイル(JPGIS)を改訂
・日本版メタデータプロファイル(JMP)及び「品質の要
求、評価及び報告のための規則」の国際規格に基づく
改定に向けた取組を実施
・国際標準化に対する我が国の対応を適宜見直し
・地理空間情報の活用における個人情報の取扱い及
び二次利用促進に関するガイドラインの普及啓発
・地理空間情報の流通における個人情報等の取扱い
に関する課題についての調査・研究を実施
・国は、民間事業者を含む様々な主体における地理
空間情報の提供・流通に関する具体的なルール等を
整備、地方公共団体等各主体は、地理空間情報の整
備・提供に当たりガイドラインを踏まえ適切に対応
・二次利用を円滑に進めるため、国は、基盤地図情報
や電子国土基本図と整合し同等の位置精度を有して
いる地理空間情報について品質認証の仕組を整備
・地理空間情報の提供時に、基本法に基づく責務等
が適切に果たされるよう、地理空間情報の活用推進
とのバランスを取りつつ、国の安全にかかわる地理空
間情報を適切に取り扱うための指針を、関係者の意
見を聴取した上で検討し策定
・国の安全の配慮のあり方については、指針策定の
実施状況等を考慮しつつ、引き続き検討
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
地方公共団体が整備・提供する地理空間情報活用の位置付け

地方公共団体が整備・提供する地理空間情報は、「著作権法」、「情報公開法」、「地方自治法」、「補助金適
正化法」、「測量法」、「個別法」などの法制度により、以下のように位置付けられる。
1.
創作性を有する地理空間情報は、著作物として位置付けられるため、適正な権利処理に基づく情報
流通を促進することが期待される。(著作権法)
2.
行政が保有する地理空間情報は、不特定多数の者に販売することを目的として発行されているものを
除き、行政文書として位置付けられるため、個人情報など不開示情報を除き、積極的な情報提供が期
待される。(情報公開法)
3.
行政が保有する地理空間情報の著作権は、公有財産として位置付けられるため、適正に管理・運用
すると共に、有効に利活用されることが期待される。(地方自治法)
4.
行政が補助金等を活用して特定目的のために整備した地理空間情報であっても、行政投資の多重投
資を回避する観点から、その目的を既に満たし支障を及ぼさない範囲で、適正かつ有効に利活用する
ことが期待される。(補助金適正化法)
5.
行政が保有する地理空間情報は、測量法や個別法によりその提供及び利用等について規定されてい
る場合があるが、二次利用を促進するという観点からは、当該法制度に則りつつ最大限利活用を推
進することが期待される。(測量法、個別法)
*1:ベクター形式:個別の地物を個別の図形で表すファイル形式。
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報の活用に関するガイドライン
地理空間情報の活用に関しては、個人情報の取扱及び二次利用促進それぞれについて、政府でガイドラインを策
定(平成22年9月)。
■本ガイドラインの目的及び適用範囲
目的
適用範囲
地理空間情報の活用にお
ける個人情報の取扱いに
関するガイドライン
・国、地方公共団体等において、有益な地理空間情
報を活用していくため、個人情報保護のための適
切な措置をとり、情報を提供する側も安心して、地
理空間情報の提供、利用ができるようにする。
・国、地方公共団体等が取り扱う地
理空間情報を対象とする。
地理空間情報の二次利用
促進に関するガイドライ
ン
・知的財産権等の権利の侵害や、それを懸念した
地理空間情報活用の萎縮が生じないように、デー
タの二次利用の許諾の考え方等の知的財産権等
の具体の処理の方法を明確にし、より付加価値の
高い地理空間情報を作成し提供できるようにする。
・国、地方公共団体等が二次利用を
行う場合と、他者が二次利用する
地理空間情報を国、地方公共団体
等が提供する場合を対象とする。
■本ガイドラインの位置付け
本ガイドラインは、法的拘束力を伴うものではなく、あくまで行政機関等が保有する、
・地理空間情報の提供・流通を行う上で望ましいと考えられる個人情報の取扱いに関する標準的な考え方
・地理空間情報の二次利用を促進する上で望ましい知的財産権等の標準的な処理の考え方を整理したもの
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
3 地理空間情報関連の個人情報保護
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
個人情報保護に係る基礎的な枠組み
◎一般法としての個人情報保護法
(個人情報の保護に関する法律)
個人情報保護法制の体系イメージ
↓
◎国の行政機関対象⇒行政機関個人情報保護法
◎独立行政法人等 ⇒独立行政法人等個人情報保護法
◎地方公共団体
⇒個人情報保護条例
なお、独立行政法人等個人情報保護法は、政府の一部を構成するとみられる法人を対象とし
ているため、同法の内容は、行政機関個人情報保護法に準じたものである。
【関連】情報公開法
○行政機関の保有する情報の公開に関する法律
○独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律
→対象文書(行政文書・法人文書)の範囲
行政機関の職員・独立行政法人等の役職員が職務上作成し、又は取得し
た文書、図画及び電磁的記録であって、職員・役職員が組織的に用いるも
のとして、当該行政機関・独立行政法人等が保有しているもの。
事業分野ごとのガイドライン
※1
※2
※3
※4
個人情報の保護に関する法律
行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律
独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律
地方公共団体において制定される個人情報保護条例
(出所)内閣府
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
地理空間情報における個人情報の考え方
地番や居住番号等の特定の位置参照情報を含む地理空間情報
⇒不動産登記情報や市販の住宅地図(誰でも閲覧可能)との照合により特定個人が識別可能
⇒GIS上で管理すれば、多くの情報と面的、ビジュアル的に照合が可能
他の情報と照合することによって特定の個人を識別することができる情報
は「個人情報」であり、上記の地理空間情報も原則個人情報である!
ただし、個人情報に該当しても、ただちに利用・提供が不可能となるわけではない。保有個人情報
の利用目的以外の利用・提供の検討が必要である。
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
個人情報該当性の判断について<提供可否判断フロー(概論)>
単体のみで
個人を識別できるか
第Ⅰ段階
Yes
No
識別できる
識別できない
第Ⅱ段階
他の情報と重ね合わせ、照合させた
場合に特定個人を識別できるか
Yes
No
識別できる
第Ⅲ段階
識別できない
利用及び提供の制限の例外事項
として提供ができる情報か
Yes
No
不可能
▲一部加工により提供可能、
または不可
可能
△条件付提供可能
○提供できる
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
個人情報該当性/提供可否の判断について (地番情報の例)
地番等の特定の位置参照情報を含む地理空間情報について、答申による判断を踏ま
え、個人情報該当性及び提供可否の判断についての考え方を例示する。
【第一段階の判断】
・単体データのみで個人は識別できない。
【第二段階の判断】
・誰でも閲覧が可能な不動産登記簿等の情報と照合することにより、特定の個人が識別され
る情報に該当する。
【第三段階の判断】
・保有する個人情報が利用目的以外の利用・提供するうえで、
①他の法令に定めがある(行政機関個人情報保護法第8条1項)、
または、
②利用目的以外の利用・提供制限の例外に該当(行政機関個人情報保護法第8条2項)
<YES>→ 提供時の条件付与判断
<NO> → 技術的な措置(秘匿処理)等による提供判断
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
個人情報該当性/提供可否の判断について(判例)
・情報公開法による判断を参考にすると、開示の可否判断に係る見解は分かれている。
・地方公共団体ごとに設置されている個人情報保護に係る諮問機関(情報公開・個人情報保護審査会等)の活用等が求められる。(ただし、
諮問機関の位置付け・役割は団体によって異なるため留意が必要。)
※地番情報等に関する判例
○都市再生街区基本調査成果図における「個人の
財産」に係る判断(高松高裁 平成20年(行コ) 第
20号要旨)
(個人情報該当性について)
仮に筆界・地番・現況図記録部分のうち、地番及び現況図記録部
分を除いた後の情報についても、インターネット等で公開されている
座標値を有する航空写真等と容易に照合することができ、現況の
土地の占有状況と筆界との整合状況が判読できることから、個人
の財産に関する情報に該当する。
(公領域情報該当性)
基本調査成果図の公図部分は、公図上の特定の筆界点を街区点
に近づけるという補正が施されており、法令の規定により公にされ
ている公図と同一の情報ということはできない。また、基本調査成
果図には、座標値という新たな情報が付加されており、法務局で閲
覧できる公図とは内容が異なることからも公領域情報に該当しない。
(開示・不開示の利益にかかる比較考量論について)
基本調査成果の公開が現在及び将来の国民が安心して豊かな生
活を営むことにつながり、公共の福祉が増大すると主張するが、極
めてあいまいで漠然としたものであり、公にする利益は認められな
い。
→ よって不開示することが妥当
○地番図における「土地の区画、付番状況、土地の位置、形状及
び土地の利用区分」に係る判断 (大阪高裁 平成21年(行コ)
第65号要旨)
(法令・条例、法律上義務を有する国機関等指示により公にできない情報)
土地の区画、付番状況、位置、形状は、不動産登記によって公開が予定されている
から、地方税法22条でいう「秘密」に当たらないため、標記「秘密」にも当たらない。
また、土地の利用状況は通常外部から容易に認識できることから標記「秘密」にあ
たらない。
(通常他人に知られたくないと望むことが正当であると認められる個人情報)
個々の土地の位置、形状に関する情報は、不動産登記により公開が予定されてい
るから標記の「個人情報」に当たらない。土地の位置・形状に関する情報と、公開又
は容易に入手できる情報により、当該土地に対する課税の有無や課税標準額等を
相当程度推測できるとしても、不動産を対象とする固定資産税の性質上やむを得な
い面があり、情報自体に他人に知られたくないと望むことが正当とはいえない。
(市、市と国等との間における調査、検討等の意思形成過程に関する情報)
本件情報を公開することにより「不当に市民の間に混乱を生じさせるおそれ」「特定
の者に不正に利益を与え、もしくは不利益を及ぼすおそれ」が生じると認める証拠
はない。
(市、国等が行う立入検査、試験、入札その他の事務事業に関する情報)
土地の位置、計上や利用状況などは現地の見分により、所有者等は不動産登記に
より、第三者が容易に知りうることであり、情報提供者が提供に応じない蓋然性が
高いとは認めがたいため、公開により事業執行に支障が生じる恐れが生じるといえ
ない。
→ よって開示することが妥当
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
個人情報の目的外の利用・提供が認められるケースについて
○ 行政機関個人情報保護法第8条第2項において、個人情報の利用目的以外の利用・提供制限の
例外として、以下の規定に該当する場合が掲げられている。
(本人の同意等)
・ 本人の同意があるとき、又は本人に提供するとき。
(行政機関等の内部又は相互間における利用・提供)
・ 行政機関が法令の定める所掌事務の遂行に必要な限度で保有個人情報を内部で利用する場合
であって、当該保有個人情報を利用することについて相当な理由のあるとき。
・他の行政機関、独立行政法人等又は地方公共団体に保有個人情報を提供する場合において、保
有個人情報の提供を受ける者が、法令の定める事務又は業務の遂行に必要な限度で提供に係る
個人情報を利用し、かつ、当該個人情報を利用することについて相当な理由のあるとき。
(第三者を含む者への提供)
前三号に掲げる場合のほか、専ら統計の作成又は学術研究の目的のために保有個人情報を提供
するとき(※1)、本人以外の者に提供することが明らかに本人の利益になるとき(※2)、その他保
有個人情報を提供することについて特別の理由のあるとき(※3)。
(※1)の例 : ・医師に対し、学会発表のため、診療諸記録ファイル等を提供する場合。
(※2)の例 : ・医療機関に対し、個人の病状を照会するため診療録を提供する場合。
(※3)の例 : ・国民年金基金連合会に対し、加入資格確認のため健保給付ファイルを提供する場合。
・公益法人に対し、国の委託事業の実施のため求職台帳を提供する場合。
・国の行政機関における幹部公務員の略歴(氏名・生年月日・出身地・学歴・職歴等)の一般への公表。
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
4 介護・福祉業務における地理空間情報活用の
際の課題と基本的な考え方
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
災害時要援護者情報の共有の課題
【課題】
○ 高齢者等の災害時要援護者(以下、要援護者)の支援体制を構築する
前提となる要援護者の情報共有で個人情報保護が課題となることが多い
【考え方】
○ 要援護者の情報共有に関して「災害時要援護者の避難支援ガイドライン
(内閣府)」では、以下の3つ方式を紹介している。
(1)関係機関
共有方式
地方公共団体の個人情報保護条例において保有個人情報の目的外利用・第三者提供が可能とされてい
る規定を活用して、要援護者本人から同意を得ずに、平常時から福祉関係部局等が保有する要援護者
情報等を防災関係部局、自主防災組織、民生委員などの関係機関等の間で共有する方式。
(2)手上げ方式
要援護者登録制度の創設について広報・周知した後、自ら要援護者名簿等への登録を希望した者の情
報を収集する方式。実施主体の負担は少ないものの、要援護者への直接的な働きかけをせず、要援護
者本人の自発的な意思に委ねているため、支援を要することを自覚していない者や障害等を有するこ
とを他人に知られたくない者も多く、十分に情報収集できていない傾向にある。
(3)同意方式
防災関係部局、福祉関係部局、自主防災組織、福祉関係者等が要援護者本人に直接的に働きかけ、必
要な情報を収集する方式。
要援護者一人ひとりと直接接することから、必要な支援内容等をきめ細かく把握できる反面、対象者
が多いため、効率的かつ迅速な情報収集が困難である。このため、福祉関係部局や民生委員等が要援
護者情報の収集・共有等を福祉施策の一環として位置付け、その保有情報を基に要援護者と接するこ
と。または、関係機関共有方式との組合せを積極的に活用することが望ましい。
(出所: 内閣府ホームページ http://www.bousai.go.jp/hinan_kentou/060328/index.html )
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
災害時要援護者情報の共有の考え方
【考え方】
○ 要援護者情報の利用・提供については、「地理空間情報の活用における
個人情報の取扱いに関するガイドライン(地理空間情報活用推進会議)」
では、以下のように基本的な考え方が整理されている。
・本件情報の避難支援のための目的外利用、災害時における避難支援に直接携わる民生
委員、自主防災組織等の第三者への提供に関し、積極的に取組むことが望まれている。
・少なくとも適切な行政目的に則したものである限りにおいて、行政機関等の内部における
利用及び行政機関等相互間の提供については特段の問題はないものと考えられる。
・一方、民生委員、自主防災組織等避難支援に直接携わる機関等第三者へ提供することに
ついては、平常時及び緊急時ともに行政機関個人情報保護法第8条第2項第4号に規定する
「本人以外の者に提供することが明らかに本人の利益になるとき」に相当する個人情報保護
条例上の規定に該当する場合が多いと考えられるが、本件情報が当事者の極めて機微に
わたる私的な情報を含むことにかんがみれば、第三者への本件情報の提供に当たっては、
緊急時を除き、条例や契約による守秘義務の付加や避難支援以外の利用目的を禁ずる
誓約書の提出をあらかじめ求めること等により、情報の転々流通防止等に係る安全管理
措置の徹底に留意する必要がある。
(出所: 地理空間情報活用推進会議 「地理空間情報の活用における個人情報の取扱いに関するガイドライン」 p.27 )
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
(参考) 厚生労働省の個人情報保護に関連するガイドライン
【介護・福祉分野における留意点】
○ 介護・福祉分野では、高齢者や障害者等の病状や病歴、治療の状況など
機微(センシティブ)情報が多く取り扱われている。また、ケアプランや
診療録(カルテ)等多様な形態で個人情報・機微情報が存在し、一部電子
化されているため、特に個人情報とGIS上の位置情報とを結び付ける際
には留意が必要である。
【介護・福祉分野における各種ガイドライン】
○ 介護・福祉分野では、実際の事業に携わる事業者向けに、個人情報の取扱い
のためのガイドラインが厚生労働省から通知されている。
・ 医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン
・ 「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライ
ン」
に関するQ&A(事例集)
~ 大規模災害や事故等における対応なども記述されている。
・ 福祉関係事業者における個人情報の適正な取扱いのためのガイドライン
(※詳細は、http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/seisaku/kojin/ を参照)
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
参考資料:地理空間情報に関する国の取組
国土交通省国土政策局国土情報課
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
1 地理空間情報活用推進基本法
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
地理空間情報活用推進基本法及び基本計画の成立・策定の流れ
 平成19年5月:
「地理空間情報活用推進基本法(基本法)」成立
 平成20年4月:
「地理空間情報活用推進基本計画(基本計画)」策定
 平成24年3月:
新たな基本計画を策定
 誰もがいつでもどこでも必要な地理空間情報を使ったり、
高度な分析に基づく的確な情報を入手し行動できる「地理
空間情報高度活用社会」の実現を目指す。
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
地理空間情報活用推進基本法(平成19年法律第63号)の概要
基盤地図情報、統計情報、測量に係る画像情報等の地理空間情報は
国民生活の向上及び国民経済の健全な発展を図るための不可欠な基盤
第1章
総則
目的、定義、基本理念、国・地方公共団体の責務、事業者の努力、
連携の強化、法制上の措置等
第2章
地理空間情報活用推進基本計画の策定等
基本計画の策定等、関係行政機関の協力体制の整備等
第3章 基本的施策
第1節 総則
調査研究、普及啓発、人材育成、行政の地理空間情報の活用、個人情報保護等
第2節
地理情報システムに係る施策
基盤地図情報の整備、地図関連業務の基盤地図情報の相互活用、
基盤地図情報等の円滑な流通、地理情報システムに係る研究開発等
第3節
衛星測位に係る施策
衛星測位に係る連絡調整、衛星測位に係る研究開発、技術実証、利用実証の推進等
附
則
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
地理空間情報活用推進基本法の主要な用語
「地理空間情報」とは
空間上の特定の位置を示す情報(当該情報に係る時点に関する情報を含む)とこれに関連付けら
れた情報。
水域や空域においても特定の位置を示す情報とこれに関連付けられた情報は地理空間情報である。
「基盤地図情報」とは
電子地図上における地理空間情報の位置を定めるための基準となる情報で電子化されたもの。道
路や鉄道のように場所の目印となり、または三角点のように地図作成の基準となる。
その項目及び基準については、国土交通省令第七十八号で規定されている。また、その整備に係
る技術上の基準については、国土交通省告示第千百四十四号で規定されている。
「地理情報システム」とは
地理空間情報を電子地図上で一体的に処理する情報システム。
大量の地理空間情報の場合や他の情報との複雑な照合が必要な場合であっても、分析結果を視
覚的に表現することにより、迅速かつ的確な判断等が可能となる。
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
地理空間情報活用推進基本法の基本理念
1. 地理空間情報(空間上の位置を示す情報(当該情報の時点情報を含む)等)の整備・提供、地
理情報システムや衛星測位の利用推進、人材育成、関係機関の連携強化等による総合的・体
系的な施策の実施。
(国土空間データ基盤(NSDI:National Spatial Data Infrastructure)の形成)
2. 地理空間情報の活用の推進に関する施策が相乗効果を発揮するよう、関係施策を実施。
3. 信頼性の高い衛星測位によるサービスを安定的に享受できる環境の確保。
4. 効果的・効率的な公共施設の管理、防災対策の推進及び国土の利用・整備・保全、国民の生
命・身体・財産の保護。
5. 行政運営の効率化・高度化。
6. 多様なサービスの提供。
7. 多様な事業の創出と発展及び環境との調和。
8. 民間事業者の技術提案及び創意工夫の活用。
9. 個人の権利利益侵害、国の安全の確保への配慮。
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
基本法が規定する国・地方公共団体等の役割
国
地方公共団体
○地理空間情報の活用の推進に関する施
策を総合的に策定・実施する責務 (第4条)
○政府は法制上・財政上の措置、その他の
措置を講じる(第8条)
○国との適切な役割分担を踏まえて、
当該地域の状況に応じた地理空間情
報の活用の推進に関する施策を策定・
実施する責務 (第5条)
○連携の強化に必要な施策を講じる (第7
条)
相互に連携
・社会福祉協
議会、介護・福
祉事業者等
・地図・アプリ
等事業者
・自治体と連
携して、活用し
て業務を展開
大学等の研究機関
関係事業者
○基本理念にのっとり、
・良質な地理空間情報の提供等に自ら努める
・国・地方公共団体が実施する施策に協力
するよう努める (第6条)
・介護・福祉
部局だけで
なく、情報、
防災等部門
等
・連携して施
策を推進し、
行政を高度
化・効率化
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
活用施策の推進にあたっての国・地方公共団体・民間の役割分担
国が行う施策
地理空間情報活用推進基本
計画の策定
関係行政機関の協力体制の
構築
地方公共団体が
行う施策
民間が行う事項
当該地域の状況に応じた
当該地域の状況に応じた
地理空間情報の活用推
地理空間情報の活用推進
進 ⇒ 行政の効率化・高
(例:税務、都市計画、防災、
度化、住民サービスの質
農地・森林管理、その他住
の向上等
民サービス等)
基盤地図情報の整備・活用及び更新
良質な地理情報の
提供
基盤地図情報・地理空間情報の円滑な流通(インターネットによる提供等)
行政における地理空間情報の活用(情報の共有による部局横断的な活用等)
施策への協力
地理空間情報活用推進のた
めの環境整備
Copyright © 2012 国土交通省国土政策局
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
2 地理空間情報活用推進基本計画
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
G空間社会(地理空間情報高度活用社会)の実現により目指すべき姿(1/2)
誰もがいつでもどこでも必要な地理空間情報を使ったり、高度な分析に基づく的確な情報を入手し行動できる社会
国土の利用、整備及び保全の推進、
災害に強く持続可能な国土の形成
変化する国土の状況が適時適切に把握可能になるとともに
時間や位置による切り口での様々な解析が可能となる
身の回りの様々な情報が、場所と結びつけられ
的確な行動や対応を可能とする
国土のよりよいマネジメント
安全・安心の確保、生活利便性の向上
(具体的な活用イメージ)
・GISは国土計画や環境計画、防災計画などの策定、公共
施設の維持管理などに利用
・特に介護・福祉分野では、防災・災害時の要援護者を中心
に、GISを活用した高齢者・障害者等の状況の把握、情
報共有による訪問業務等の効率化、高齢者同士・地域での
共助の推進等への活用に期待
豪雨時の洪水シミュレーション
(具体的な活用イメージ)
・高齢者・障害者等の居住地や訪問業務のルートなどを的確
に把握し、住民の安全・安心を確保
・高齢者施設などの情報や行政情報をワンストップで提供
・高齢者等の移動支援など高度な民間サービスの提供
車がスピードを出
しやすい
自治体の地域福
祉計画等へ反映
水位計
水位計
水位計
安全・安心で質の高い暮らしの実現
歩道が狭い
避難所A
避難所A
避難所A
雨量計
雨量計
雨量計
避難所B
避難所B
避難所B
豪雨2時間後
豪雨1時間後
自治体の防災
計画等へ反映
高齢者関連施設のマッピング
高齢者等の訪問ルート確認
移動支援
平常時
28
地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
G空間社会(地理空間情報高度活用社会)の実現により目指すべき姿(2/2)
誰もがいつでもどこでも必要な地理空間情報を使ったり、高度な分析に基づく的確な情報を入手し行動できる社会
新たなサービス・産業の創出
行政の効率化・高度化、新しい公共の推進
屋内外問わず、位置をキーとした様々な情報の融合が可能
となることにより、新たなサービスや産業が生まれる
行政事務で取り扱う、地域に関する多くの情報が
地理空間情報として効率的に共有化され、活用される
経済や社会に新たな活力
的確な行政判断、地域の活性化
(具体的な活用イメージ)
・コンテンツの流通環境が広がることによる24時間の介護・福祉
事業者の拡大
・携帯電話と衛星測位機能を組合せた行政機関及び介護サービ
ス事業者等への支援サービス発展への期待
訪問ルー
トの案内
・自宅訪問時の資料収集、照会等の労力軽減
・GISと実際の訪問業務を組み合わせた意見聴取、情報
集約など質の高い取組
スポット的天候
地図の重複整備
ピンポイン
トの事業所
PR・連絡
GPS機能付き
スマートフォン・携帯電話
(具体的な活用イメージ)
暴雨情報が訪問担当者
や高齢者に直接届く
訪問時の記録や時間等の情
報が事業所でも保存され、業
務が効率化
赤:固定資産
灰:都市計画
青:道路管理
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
新たな基本計画の目指す基本的方針
現状と課題を踏まえた、今後5年間の取組の柱となる4つの方針
方針2
方針1
社会的ニーズに応じた
持続的な地理空間情報の整備
と新たな活用への対応
利用者にとって価値のある使いやすい情報を、
適切に整備・更新する
地理空間情報の活用手段・活用範囲を更に拡大する
方針3
方針4
実用準天頂衛星システムの
整備、利活用及び海外展開
実用準天頂衛星システムの整備に
可及的速やかに取り組む
産業界と連携した積極的な利活用と海外展開を
図る
地理空間情報の社会へのより深い浸透と定着
国が率先して活用することにより、社会全体における活用拡大を図る
社会全体における情報の共有・相互
利用のための仕組みを整備する
東日本大震災か
らの復興、災害
に強く持続可能
な国土づくりへ
の貢献
人材の育成、普及啓発、関係者間の
連携強化を図る
速やかな復旧・復興に
資する地理空間情報
を整備・提供する
今後想定される
災害に備えて、
地理空間情報を
整備・活用する
社会全体における活用推進 = G空間社会へ
各府省が連携した具体的な施策によって、これら4つの方針の実現を目指す
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
3 新たな基本計画の主な施策内容
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
新たな基本計画の主な施策について(再掲)
方針
施策の項目
施策の概要

方針1
1.地理情報システム
(GIS)
利用者にとって価値のある使いやすい地理空間情報を適切に更新・整備
(電子国土基本図、国土・海洋の基礎的な地図情報等)
 地理空間情報の活用手段・活用範囲を拡大
(地名のコード化の推進、屋内外シームレス測位のための位置基盤整備 等)

方針2 2.衛星測位
3.活用する取組の
進展と深化
実用準天頂衛星システムの速やかな整備
(2010年代後半を目途に4機体制、将来的に7機体制を目指す)
 産業界と連携した積極的な利活用と海外展開等
(国際標準化の環境整備、国際連携 等)

国が率先して活用することにより、社会全体における活用の拡大
(森林におけるGIS活用、緊急通報における活用、農業自動化システム 等)

方針3
4.整備・活用の促進
のための施策
5.震災復興・
方針4
持続可能な
国土づくり
社会全体における情報の共有・相互利用のための仕組みを整備
(情報検索・入手等窓口ワンストップ化 等)
 適切な整備・流通・利用のためのルール整備
(標準化、国の安全への配慮、研究開発、普及啓発、人材育成 等)

速やかな復旧・復興に資する地理空間情報を整備・活用
(地籍の再整備 等)
 今後の災害に備えた地理空間情報の整備・流通・活用
(海底地殻変動監視の推進、総合防災情報システムの機能拡充 等)
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
方針1の主な施策 : 地理情報システム(GIS)に関する施策
適切な地理空間情報の整備・更新
活用手段・活用範囲の更なる拡大
 利用者にとって価値のある使いやすい地理空間情報を適切に整備・更
新
 国、地方公共団体及び民間事業者は、自ら保有する情報の電子化推進
 電子地図の基準として基盤地図情報等を利用
 社会一般に対し広く提供すべき情報については、インターネットを利用し
て可能な限り無償または低廉な価格で提供
様々なモノを識別し、空間上の位置と結びつけるための情報を体
系的に整備
屋内外でのシームレスな測位基盤の整備や位置情報サービスの
展開に向けた取組を進める
地名等の地理識別子の体系的な整備とコード化の推進
陸域・海域の基礎的な地図情報等の整備推進
陸域の基本図
(電子国土基本図)
主題情報
場所を表す新たな仕組みや基盤の整備
空中写真、衛星画像等
海域の地理空間
情報(海図等)
統計情報
基盤地図情報、電子国土基本図等の整備・更新
国土管理等に重要な 各整備主体が連携した
項目の適切な更新
標高データの整備
電子基準点等による
地殻変動の詳細把握
屋内
屋外
屋内外シームレス位置情報基盤の整備
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地理空間情報関連の個人情報保護等
介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
方針2の主な施策 : 衛星測位に関する施策
実用準天頂衛星システムの整備の推進等
実用準天頂衛星システム等の利活用の推進
 実用準天頂衛星システムは、2010年代後半を目途に、
まずは4機体制を整備し、
実用準天頂衛星システムの活用の推進、アプリケーション
の開発などを通じた、積極的な利活用を促進する
将来的には持続測位が可能となる7機体制を目指す
8時間
16
時
間
準天頂衛星は、
ビル陰等の影響を
準天頂衛星
受けにくい
GPS等
衛星から直接
受信が可能
各分野において産業界との連携を図る
準天頂衛星システム
(宇宙システム)
準天頂衛星システム利用者
ビルによる
遮へい
観光案内
IT農業
測量
準天頂衛星システム
(地上)
実用準天頂衛星システムの海外展開と国際協力の推進等
実用準天頂衛星システムの海外展開を推進するため、産業界と連携を図りながら、
国際標準化等の環境整備、監視局の設置・運用、人材育成、アジア太平洋地域に
共通する課題に対応した各種アプリケーション開発等に関する国際協力を総合的に進める
米国等と、全世界的衛星測位システム(GNSS)の開発及び利用における国際連携、
他国GNSSとの共存性・相互運用性の向上を図る
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
方針3の主な施策 : 地理空間情報を活用した様々な取組の進展と深化につながる施策
地理空間情報の整備と活用を促進するための総合的な施策
国土の利用、整備及び保全の推進、
災害に強く持続可能な国土の形成
森林管理におけるGISの活用
地理空間情報の共有と相互利用の推進
 国や地方公共団体など、多様な主体によって整備された地理空
間情報の相互利用が可能となる仕組みを構築
生物多様性等の環境保全・保護へのGISの活用
大震災の教訓を踏まえた防災・減災への活用
測量成果
海域の情報
安全・安心で質の高い暮らしの実現
衛星画像
防災情報 等
 犯罪情報分析におけるGISの活用
 110、118、119番等緊急通報における衛星測位の活用
国が率先して活用することにより
社会全体における活用を拡大
新たなサービス・産業の創出
 農業自動化システムの開発
 省エネルギーのためのITSの実用化を促進
情報
共有
検索・入手等
窓口ワンストップ化
⇄
利用者
適切な整備・流通・利用のためのルールの整備
 地理空間情報の活用推進とバランスをとりつつ、国の安全に係わ
る地理空間情報を適切に取り扱うための指針を策定
標準化
個人情報保護・二次利用等
国の安全への配慮
国際規格
に対応
ガイドラインを踏まえた
具体的なルール等の検討・整備
情報提供を行う際の
取扱い指針の策定
 屋内外シームレス測位による新たなサービス・産業の創出
行政の効率化・高度化、新しい公共の推進
 統合型GISや自治体クラウドにおけるGISの推進
 国有財産情報公開システム、
環境GISなど、国民への情報提供への活用
連携強化
研究開発
海外展開
普及啓発
人材育成
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介護・福祉業務におけるGIS高度活用人材育成プログラム
地理空間情報関連の個人情報保護等
方針4の主な施策 : 震災復興・災害に強く持続可能な国土づくりに関する施策
東日本大震災からの復興のための
地理空間情報の整備
今後の災害に備えた防災・減災に役立つ
地理空間情報の整備・流通・活用
被災地域の速やかな復旧・復興に資する地理空間情報の整備推進
地震や津波により土地境界が不明確になった地域における地籍再調
査等の支援
災害に強く持続可能な国土のための情報の整備
地殻変動の把握や監視技術の高度化
災害に強い国土の基盤となる地理空間情報の整備
火山地質図等の電子化
デジタル標高地形図
災害時における確実で効果的な活用のためのシステムの整備
震災後の空中写真により災害復興計画基図を作成
地籍調査実施中・実施済の地域
データ変換等により成果のズレ
を補正、補正が困難な地域は再
調査
地籍調査未実施の地域
 総合防災情報システムの機
能拡充、利用拡大
 発災時の地理空間情報の
迅速かつ確実な取得と提供
 大規模災害時における地理
空間情報の提供及び二次
利用に関する具体的なルー
ルのあり方の検討
情報共有・連携
官民境界の調査等を国が実施
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