資料2-1 本制度における実施状況に関する報告 資料2-1 第3回 カーボン・オフセット制度運営委員会(報告事項) 日時・場所:H24/8/29・メルパルク東京4F「孔雀」 主な議題 •カーボン・オフセット第三者認証基準修正について •オフセット・プロバイダープログラムについて •カーボン・オフセット事例紹介プログラム(仮称)の設置について •自己活動(Ⅰ-3型)以外のカーボン・ニュートラル認証の具体 化のための小委員会の設置について 2 カーボン・オフセット第三者認証基準修正の概要 ●2.2 認証の種別 表3 カーボン・オフセット認証の種別 修正前 修正後 オフセット 済み認証 認証の申請の段階でクレジットの無効化が行 われている取組に対して与えられる認証。 オフセット 予定認証 認証の取得対象活動の実施よりも後に、クレ ジットの無効化が行われる取組に対して与え られる認証。ただし、認証有効期間満了から 6ヶ月以内の申請者の指定する日(以下「無 効化予定日」という。)までに無効化されること が要件となる。 修正前 オフセット済み認証 オフセット 済み認証 認証の取得までにクレジットの無効化が行 われている取組に対して与えられる認証。 オフセット 予定認証 認証の取得よりも後に、クレジットの無効化 が行われる取組に対して与えられる認証。 ただし、認証有効期間満了から6ヶ月以内 の申請者の指定する日(以下「無効化予定 日」という。)までに無効化されることが要件 となる。 オフセット予定認証 オフセット予定認証 無効化 無効化 無効化 申請 認証対象活動の実施 修正後 資料2-1 認証 認証対象活動の実施 オフセット予定認証 オフセット済み認証 無効化 無効化 認証 3 カーボン・オフセット第三者認証基準修正の概要 資料2-1 ●2.3.9 温室効果ガス排出削減の取組 修正前 修正後 申請者の活動 申請者の活動 ②削減 ②削減 認証対象活動 算定対象範囲 ①削減 <修正前> ① 認証対象活動の算定対象範囲内において、排出削減の 取組を実施していること ② 申請者自身が認証対象活動以外においても、排出削減 の取組を実施又は実施を予定していること。 認証対象活動 算定対象範囲 ①削減 <修正後> ① 認証対象活動内において、排出削減の取組を実施すること。 ② 申請者自身が認証対象活動外においても、排出削減の取 組を実施すること。 4 カーボン・オフセット第三者認証基準修正の概要 資料2-1 ●2.3.9 温室効果ガス排出削減の取組 修正前 修正後 申請者は、以下に定める温室効果ガス排出削減の取組を行わな ければならない。 申請者は、以下①に定める温室効果ガス排出削減の取組及び②に定め る温室効果ガス排出削減を促す取組を行わなければならない。併せて、 ③に定める排出削減の取組を行うことが望ましい。なお、自らの排出削 減活動から創出されたクレジットのうち、2.3.11の要件を満たすものを無 効化した場合、クレジットを創出した当該排出源における温室効果ガス 排出削減の取組とすることが出来る。 ① 認証対象活動等に係る排出削減の取組 a) 認証対象活動の算定対象範囲内において、排出削減の取 組を実施していること。認証区分Ⅱ型の場合は、消費者に購 入・利用してもらう商品・サービスの製造・販売過程において、 排出削減の取組を実施していること。 なお、認証の対象となる商品・サービスが新商品である場合 など、過去と比較して温室効果ガス排出量が削減されているこ とを示すことが困難な場合は、同様の商品・サービスのいくつか のベンチマークを示しそれと比較する等により排出削減の取組 の実施を説明する必要がある。 (中略) ② 申請者自身の排出削減の取組 申請者自身が認証対象活動以外においても、排出削減の取 組を実施又は実施を予定していること。なお、自らの排出削減 活動から創出されたクレジットのうち、2.3.11の要件を満たすも のを無効化した分については、温室効果ガス排出削減の取組 とすることができる。 ① 認証対象活動における排出削減の取組 a) 認証対象活動内において、排出削減の取組を実施すること。認証 区分Ⅱ型の場合は、消費者に購入・利用してもらう商品・サービスの製 造・販売過程において、排出削減の取組を実施すること。 なお、認証の対象となる商品・サービスが新商品である場合など、過 去と比較して温室効果ガス排出量が削減されていることを示すことが 困難な場合は、同様の商品・サービスのいくつかのベンチマークを示し それと比較する等により排出削減の取組の実施を説明する必要がある。 (中略) ② オフセット主体の排出削減を促す取組 申請者とオフセット主体が異なる場合には、オフセット主体に対して、 オフセット主体の排出削減を促す取組を実施すること。 ③ 認証対象活動外の排出削減の取組 申請者自身が認証対象活動外においても、排出削減の取組を実施 すること。 5 カーボン・オフセット第三者認証基準修正の概要 ●2.3.10 資料2-1 オフセット量の確定 修正前 ① 2.3.8で算定した排出量は全量オフセットすることが望ましいが、オフセット量が算定し た排出量の全量ではなく一部である場合には、以下の要件を満たすように、排出量に対し て定率(以下「オフセット比率」という。)又は定量で設定しなければならない。 a) オフセット比率は原則として50%以上であること。 修正後 ① 2.3.8で算定した排出量は全量オフセットすることが望ましいが、オフセット量が算定し た排出量の全量ではなく一部である場合には、以下の要件を満たすように設定しなけれ ばならない。 a) 算定した排出量に対するオフセット量の比率 (以下「オフセット比率」という。)が50%以上である こと。 6 カーボン・オフセット第三者認証基準修正の概要 資料2-1 ●2.4.5 認証取得者が認証後に遵守すべき事項 ③ 認証取得者は、認証取得情報の提供、認証書の公表、及びオフセットラベルの表示に当たっては、以下a)~b)の内容を遵守 しなければならない。加えて、オフセットラベルの表示に当たっては、c)~g)の内容を遵守しなければならない。 f) 認証取得者は、オフセットラベルを表示する場合、認証番号、制度管理者の定めるウェブサイト及び認証取 得者名を明示すること。 g) (略) h) オフセットラベルの表す内容に対して誤解を避ける方法で表示すること。具体的には、商品等の包装にオフ セットラベルを表示する場合には、オフセットされた商品等であること以上の性質(他の法令等で定める基準 に適合していること等)を示すと解釈されるような方法での表示をしないこと。また、環境報告書や名刺等に オフセットラベルを表示する場合は、f)で定める内容に加え、認証取組名、認証有効期間を明示すること。 赤字箇所を追記 <名刺への表示例> ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ 名刺 CO2-XXXX URL:www.jcs.go.jp 認証取得者:㈱XXXX ③ f) で明示が求め られている内容 取組名 名刺に記載する際には ・ 取組名称と ・ 認証有効期間も ラベルとともに記載する ●●●●●●●●●●●●● のカーボン・オフセット 認証有効期間 2012年○月×日~2013年△月□日 7 資料2-1 オフセット・プロバイダープログラムについて オフセット・プロバイダー基準の承認 オフセット・プロバイダープログラム参加者約款の承認 予備審査機関約款の承認 カーボン・オフセット制度 カーボン・オフセット第三者認証プログラム カーボン・オフセット 認証 認証/ 審査 取組 申請 申請 認証機関 認証 取組事業者等 ●オフセット・プロバイダー プログラム カーボン・ニュートラル 認証 認証 取 組 申 請 申請 審査結果 公表 登録認証委員会 審査 検証機関 検証 依頼 検 証 取組事業者等 プロバイダー基準 認 証 登録認証委員会 約款 申 請 予備 審査 約款 申請 予備審査 機関 予備審査 依頼 予備 審査 オフセット・ プロバイダー等 結 果 通 知 カーボン・ オフセット 事例紹介 プログラム (仮) カーボン・オフセット事例紹介プログラム(仮称)の概要 資料2-1 ●現行のカーボン・オフセット制度の対象範囲 我が国におけるカーボン・オフセットの取組 カーボン・オフセット制度 <環境省> カーボン・オフセット第三者認証プログラム カーボン・ニュートラル認証/計画登録 カーボン・オフセット認証 ⇒「カーボン・オフセット第三者認証基準」に適合しているかどうかを第三者機 関が認証してラベルを付与 各取組内容は、カーボン・オフセット制度ホームページで紹介 一方、市中の取組の大半は認証未取得のカー ボン・オフセットであり、取組の紹介はまちまち。 オフセット・プ ロバイダープ ログラム ⇒オフセット・ プロバイダー 基準に適合し ているオフ セット・プロバ イダーの情報 を公開 カーボン・オフセットの普及・促進には、 こうした認証未取得の評価・紹介など 取組の底上げが必要 9 カーボン・オフセット事例紹介プログラム(仮称)の概要 資料2-1 ●今後のカーボン・オフセット制度の対象範囲 我が国におけるカーボン・オフセットの取組 カーボン・オフセット制度 <環境省> カーボン・オフセット第三者認証プログラム カーボン・ニュートラル認証/計画登録 カーボン・オフセット認証 ⇒「カーボン・オフセット第三者認証基準」に適合しているかどうかを第三者機 関が認証してラベルを付与 各取組内容は、カーボン・オフセット制度ホームページで紹介 カーボン・オフセット事例紹介プログラム(仮称) オフセット・プ ロバイダープ ログラム ⇒オフセット・ プロバイダー 基準に適合 しているオフ セット・プロバ イダーの情 報を公開 制度の定める基準に沿って行われているカーボン・オフセットの取組を カーボン・オフセット制度ホームページにて紹介するプログラム ⇒第三者機関による認証を受けていないため、ラベルは付与されず事 例紹介のみとなる。 10 資料2-1 自己活動(Ⅰ―3型)以外のカーボン・ニュートラル認証の具体化のための小委員会の設置について ●設置の趣旨(第3回カーボン・オフセット制度運営委員会資料より抜粋 開催日:H24/8/29) これまでカーボン・オフセット制度においては、事業活動に伴う温室効果ガス排出量を全量オフセットする 「ニュートラル認証」と、商品・サービスや会議・イベント、自己活動等に伴う排出量をオフセットする「オフセット認 証」を行ってきた。 最近では、例えば、商品に係るオフセット認証を取得した取組の中でも、当該商品の製造・使用・廃棄に伴う排 出量のライフサイクル評価を行い、実質的にニュートラルと言える取組が出てきているところ。事業者のこうした 積極的な取組を踏まえ、カーボン・オフセット制度運営委員会においても、事業活動に加え、商品・サービス(Ⅰ -1型)及び会議・イベント(Ⅰ-2型)に係るカーボン・ニュートラル認証を受けられるようカーボン・オフセット第 三者認証基準改正の必要性について議論してきたところである。 特に、商品・サービス(Ⅰ-1型)については、今般、経済産業省による「製品のカーボン・ニュートラル制度」試 行事業研究会が開催され、製品のライフサイクルでの排出量を算定したカーボンフットプリントマークのある製 品について、その排出量をオフセットしたものをニュートラルとして認める試行事業に関する検討が経済産業省 及び環境省相互に協力しながら行われている。 こうした検討状況も踏まえつつ、様々な商品・サービスのカーボン・ニュートラルの認証について、関係省庁によ る将来的な一体的運営を念頭に、相互に協力しながら検討を進める必要がある。 こうしたことから、商品・サービス(Ⅰ-1型)及び会議・イベント(Ⅰ-2型)のカーボン・ニュートラル認証の具体 化に向けて、専門的な検討や論点整理を行うため、カーボン・オフセット制度運営委員会の下に、標記小委員会 を設置するものである。 ●委員 (五十音順 敬称略) 玄地 裕 独立行政法人産業技術総合研究所 素材エネルギー研究グループグループ長 麹谷 和也 グリーン購入ネットワーク 専務理事・事務局長 斎藤 和彦 KPMGあずさサステナビリティ株式会社 代表取締役社長 これまでの委員会開催 篠崎 良夫 カーボン・オフセット推進ネットワーク カーボン・オフセット推進委員長 第1回:H24/9/14 野崎 麻子 有限責任監査法人トーマツ エンタープライズリスクサービス ディレクター 第2回:H24/10/26 藤田 壮 独立行政法人国立環境研究所 環境都市システム研究 プログラム総括 ・名古屋大学連携大学院教授 (委員長) 本藤 祐樹 横浜国立大学大学院 環境情報研究院・学府 教授 11
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